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【医師監修】三叉神経痛を和らげる手のツボは?押し方・その他治療法を解説

三叉神経痛 ツボ 手
公開日: 2026.03.31

三叉神経痛は、洗顔や歯磨きなどで顔に少し触れただけでも激痛が走る疾患です。顔の痛みが強くて直接触れられないものの、「何とかして痛みを和らげる方法はないか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

三叉神経痛の痛みを和らげるには、顔から離れた「手」のツボ押しが効果的です。手のツボであれば、痛む顔に直接触れることなく、手軽にセルフケアができます。

本記事では、三叉神経痛に効果的な手のツボの位置や正しい押し方を解説します。ツボ押し以外の治療法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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三叉神経痛に手のツボ押しが有効な理由

三叉神経痛を緩和するためには、手のツボ押しがおすすめです。ここでは、手のツボ押しが有効とされる主な理由を説明します。

遠隔からアプローチできるため

三叉神経痛に対して手のツボ押しが有効なのは、症状が出ている顔に直接触れずに遠隔からアプローチできるためです。

三叉神経痛は顔に少し刺激が加わっただけでも電気が走るような激痛が誘発されることが多く、直接顔のツボを押すのはおすすめできません。

たとえば、遠絡療法などの考え方では、痛む顔とつながっている手首や手の甲のツボを刺激することで、気の流れを整え、痛みを和らげられるとされています。刺激に敏感な三叉神経痛のケアには、顔への負担を避けて遠隔からアプローチできる手のツボ押しが適しています。

自律神経を整えて痛みの緩和につなげられるため

自律神経を整えて痛みの緩和につなげられる点も、手のツボ押しが有効な理由の一つです。

三叉神経痛の悪化には、精神的なストレスや疲労による自律神経の乱れが深く関係していると考えられます。痛みが続くと交感神経が優位になって体が緊張し、さらに痛みが強くなるという悪循環に陥る可能性が高いため注意が必要です。

この場合、手のツボを優しく刺激することで、副交感神経が優位になり心身がリラックスできます。また、脳に伝わる刺激によって鎮痛物質が分泌されやすくなる効果も期待できます。手のツボ押しは、ストレスによる自律神経の乱れを整え、痛みの悪循環を断ち切るために有効な方法の一つです。

三叉神経痛に効果的な手のツボと押し方

ここからは、三叉神経痛に対するツボ押しとして手軽に試せる、具体的なツボの位置と押し方を紹介します。

合谷(ごうこく)

三叉神経痛におすすめしたいツボが「合谷(ごうこく)」です。合谷は脳に刺激が伝わりやすく、痛みを緩和する鎮痛物質(エンドルフィン)の分泌を促す効果が期待できます。

合谷は、手の甲側の親指と人差し指の骨が交わる付け根から、やや人差し指側のくぼみにあります。押し方のポイントは以下のとおりです。

  • 反対の手の親指と人差し指で挟むように持つ
  • 親指の腹で少し痛気持ち良いと感じる程度の強さで押す
  • ゆっくり優しく圧をかける

合谷は顔の痛みを和らげる代表的なツボです。日々のセルフケアにぜひ手のツボ押しを取り入れてみてください。

内関(ないかん)

三叉神経痛に効果的な手のツボとして「内関(ないかん)」も挙げられます。内関は、自律神経を整えたり、心身をリラックスさせたりする効果が期待できるツボで、ストレスからくる痛みの緩和につながります。

場所は、手首の内側(手のひら側)の横ジワから指幅3本分ほど肘側に上がったところの、2本筋の間にあります。押し方のポイントは以下のとおりです。

  • 反対の手の親指をツボに当てる
  • 息をゆっくり吐きながら、優しく押し込む
  • 深呼吸をしながら数回繰り返す

内関は押すと気持ちが落ち着くツボです。痛みによる不安やストレスを感じたときに押しましょう。

三叉神経痛の手のツボを押す際の注意点

三叉神経痛に対する手のツボ押しは手軽にできるセルフケアの一つです。しかし、誤った方法でツボを押すと逆効果になる場合もあります。

以下で、ツボ押しによるセルフケアの注意点を解説します。

気持ち良さを感じる程度に優しく押す

手のツボを押す際は、力任せに押さず、じんわりとした痛みを感じる程度の強さにとどめましょう。我慢して強く押しすぎると、筋肉や神経を痛めるだけでなく、身体に対する新たなストレスとなり、かえって痛みを悪化させてしまうリスクがあります。

早く痛みをなくしたいと焦って強く揉むのは避けてください。三叉神経痛の手のツボは、ゆっくりと深呼吸をしながら呼吸に合わせて優しく押しましょう。

適切な強さで優しくツボを押すことで、心身がリラックスし、期待する効果を得やすくなります。

痛みが悪化する場合は無理をしない

ツボ押しによるセルフケアをしていて痛みが悪化する場合は、無理に続けず医療機関に相談してください。

三叉神経痛になりやすい人の多くは、血管による神経の圧迫など根本的な原因が潜んでいる可能性が高く、ツボ押しなどのセルフケアだけでは改善に限界があります。

ツボ押しをしても痛みが引かない場合や、食事や会話など日常生活に支障が出るほどの痛みが続く場合は、自己判断でのケアを中止し、専門家の診断を仰ぎましょう。

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ツボ押し以外の三叉神経痛の治療法

セルフケアで痛みが治まらない場合は、専門的な治療が必要です。ここでは、ツボ押し以外の三叉神経痛の治療法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鍼灸治療

鍼灸院での治療は、三叉神経痛に対する東洋医学的アプローチとして選択されます。鍼灸治療によって全身の気血の流れや自律神経を整えることで、痛みを感じる境界を上げ、発作の頻度や痛みの程度の軽減が可能です。

具体的には、顔面のツボだけでなく、手足の遠隔のツボなども使いながら、一人ひとりの体質に合わせて施術します。これにより、心身がリラックスし、痛みの悪循環を断ち切りやすくなります。

鍼灸治療は薬の副作用が心配な方や、手術を避けたい方にとって、痛みをコントロールするための有効な手段です。

西洋医学的アプローチ

痛みを直接的に抑えたり、根本的な原因を取り除いたりするためには、病院やクリニックでの西洋医学的なアプローチが効果的です。

症状の程度に合わせて、痛みの伝達を抑える内科的治療から原因を取り除く外科手術まで、適切な治療法を選択できます。

それぞれの治療法の概要と特徴は以下のとおりです。

治療法

概要と特徴

内服治療

  • 抗てんかん薬などを使用して神経の異常な興奮を抑える
  • 初期治療として選ばれる
  • 副作用や長期間の使用で効果が薄れることがある

神経ブロック注射

  • 神経節やその周辺に麻酔薬などを注射して痛みの伝達を遮断する
  • 筋肉のこわばりを取り、血流を良くする効果が期待できる

外科手術

  • 耳の後ろを切開し、三叉神経を圧迫している血管を移動させる「微小血管減圧術」などを行う
  • 全身麻酔と入院が必要になる

まずは内服薬やブロック注射で痛みを和らげ、それでも改善が難しい場合に手術が検討されます。段階的に治療を進められる点も、西洋医学的アプローチならではの特徴です。

漢方薬による体質改善

三叉神経痛には、漢方薬を服用して体質改善や痛みの緩和を目指すアプローチもあります。漢方薬は、西洋薬の副作用が合わない場合や、冷え・ストレスなどの根本的な体質から改善したい場合にとくにおすすめです。

具体的には、患者の症状に合わせて体を温めて血の巡りを良くする漢方や、自律神経を整えて気の巡りを改善する漢方などが処方されます。

鍼灸治療や西洋薬と併用して使用されることも多く、身体の状態を底上げしながら痛みを和らげたい方にとって、漢方薬は有効な選択肢になります。

手のツボで三叉神経痛を和らげ専門機関への相談も検討しよう

三叉神経痛による顔の激痛に対し、直接顔に触れずにできる手のツボ押しは痛みを和らげるセルフケアとしておすすめです。手のツボは、優しく気持ち良さを感じる程度の強さで押しましょう。

ただし、ツボ押しはあくまで痛みを緩和する補助的な手段であり、根本的な原因を解決するものではありません。痛みが悪化したり、長引いたりする場合は、西洋医学的な治療や鍼灸治療なども検討するようにしてください。

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三叉神経痛に関するよくある質問

三叉神経痛に効くツボは手以外にもありますか?

三叉神経痛に効くツボは、手以外にも存在します。実際に、顔のツボである下関(げかん)や頬車(きょうしゃ)も痛みの緩和に役立つとされています。

しかし、痛みがひどい時は無理に顔に触らないでください。代わりに手のツボや足にある足三里(あしさんり)など、顔から離れたツボを使うと効果的です。三叉神経痛の痛みを和らげたいときには、まず手足のツボから試すようにしましょう。

ツボ押し以外に自分でできる対策はありますか?

三叉神経痛を改善するためには、ツボ押し以外にも、ストレスを減らして自律神経を整えることが重要です。疲労や精神的なストレス、体の冷えは自律神経を乱し、三叉神経痛の発作を誘発したり痛みを悪化させたりする要因になりかねません。

また、三叉神経痛のときに明確に禁止されている食べ物はありませんが、冷たい飲み物や硬い食べ物は咀嚼時に痛みを誘発しやすいため避けましょう。