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動脈硬化と言われたらするべきことは?検査や治療の重要性を解説

動脈硬化と言われたら
公開日: 2026.05.30

「健康診断で動脈硬化の疑いと言われたら、まず何をするべき?」
「放置するとどうなる?」

動脈硬化の疑いを指摘された場合は、二次健診を受診して適切な検査と診断を受けることが重要です。その後、必要に応じた治療や生活習慣の改善に取り組むことで、動脈硬化の進行を抑えられます。

動脈硬化は進行すると、将来的に脳梗塞脳出血、心筋梗塞などの合併症につながる可能性があるため放置してはいけません

本記事では、動脈硬化と言われたら優先的にするべきことをはじめ、見直すべき生活習慣、病状別の食事のポイントを解説します。健康診断後、次の行動がわからない方は参考にしてください。

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動脈硬化と言われたら優先的にするべきこと

動脈硬化と言われたら優先的にするべきことは以下の2つです。

それぞれについて詳しく解説します。

医療機関で詳しい検査を受ける

健康診断などで、動脈硬化の疑いを指摘されたら二次健診を受診してください。

医師の判断によって、以下のような動脈硬化の進行状態を調べる検査を行います。

検査項目 詳細
ABI・PWV検査 両手と両足の血圧を同時に測定して、血管の硬さや血流の状態を調べる検査
頸動脈超音波検査 首の血管内の狭さやプラーク(脂質の塊のようなもの)の状態を調べる検査

動脈硬化を放置すると脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などの生命に危険が及ぶ合併症につながる可能性があります。動脈硬化の指摘を受けた際は、早めに二次健診を受診してください。

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生活習慣病の治療を受ける

動脈硬化は、以下のような生活習慣病によって進行します。

生活習慣病 特徴
高血圧 ・通常よりも血圧が高い状態
・血管に負担がかかり動脈硬化が進行する
脂質異常症 ・血管内のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が通常よりも多い状態
・血管内にプラークが蓄積して動脈硬化が進行する
糖尿病 ・血糖値を下げるインスリンの分泌量が減るまたは働きが悪くなる病気
・高血糖により血管の内側が傷つき動脈硬化が進行する
高尿酸血症 ・血液中の尿酸が通常よりも多い状態
・尿酸結晶が血管内に蓄積して動脈硬化が進行する

生活習慣病の指摘を受けている方は、早めに治療を始めましょう。

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動脈硬化と言われたら共通してするべきこと

動脈硬化と言われたら共通してするべきことは以下の通りです。

それぞれについて詳しく解説します。

食生活全般を見直す

病状によって改善するべき食事の内容は異なりますが、共通して以下のようなことに注意しましょう。

  • 1日3食規則正しく食べる
  • 夜遅い時間の高カロリー食は避ける
  • 主菜は肉類よりも魚類にする
  • 抗酸化作用のある色の濃い野菜を積極的に摂る
  • 脂質の多いファストフードや揚げ物は避ける
  • 外食はバランスよくおかずが摂れる定食メニューにする

食生活の改善を長続きさせるには、家族の協力が大きな助けになります。動脈硬化のリスクをパートナーや家族と共有し、一緒に続けることを意識しましょう。

適度な運動を取り入れる

適度な運動は、高血圧・脂質異常症・糖尿病のいずれにおいても重要な対策です。

運動内容も以下のような有酸素運動が共通して推奨されています。

  • ウォーキング
  • スロージョギング
  • ランニング
  • ステップ運動
  • エアロビクスダンス
  • サイクリング

運動の頻度は、1日30分・週3回以上を目安にしましょう。

肥満を解消する

動脈硬化の進行を抑えるには肥満の解消も重要です。肥満の解消は生活習慣病の改善および動脈硬化の進行の抑制につながるためです。一般的にBMI(体格指数)22kg/m2が適正体重とされています。

以下の計算式を参考にして、適正体重を目指してください。

適正体重の計算方法 (身長m×身長m)×22=適正体重
計算例 1.6×1.6×22=56.3kg(身長160cmの場合)

禁煙をする

タバコには、ニコチンや活性酸素、一酸化炭素などの有害物質が含まれています。

これらの有害物質は、以下のように体に悪影響を与えて、高血圧と動脈硬化を進行させてしまいます。

有害物質 体に与える悪影響
ニコチン 交感神経を刺激して血圧が上昇する
活性酸素 脂質を劣化させて血管などの細胞を傷つける
一酸化炭素 血管の内側を傷つける

自分一人で禁煙ができない方は、禁煙外来の利用を検討しましょう。

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節酒・禁酒をする

過度な飲酒は、動脈硬化を進行させてしまうリスクがあるため節酒・禁酒の取り組みは重要です。飲酒は少量から血圧を上昇させて、量が多くなるほどに血圧の上昇を引き起こします。

また、飲酒は中性脂肪を増加させます。一方で、血液中の余分なコレステロールを回収するHDL(善玉)コレステロールを増やす効果も期待できると言われています。しかし、中性脂肪とHDLコレステロールのどちらが増えやすいかどうかは、遺伝が関係しており人それぞれです。

そのため、HDLコレステロールが増えることを期待した過度な飲酒は控えてください。厚生労働省によると、1日のアルコール摂取量の目安は20gとされています。

アルコール摂取量20gの目安は以下を参考にしてください。

アルコール飲料 1日のアルコール飲料の適量
ビール 中ビン1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
ウイスキー・ブランデー ダブル(60ml)

文献1

ストレス管理を行う

動脈硬化の進行を抑えるには、ストレス管理も重要です。精神的なストレスは動脈硬化を進行させるおそれがあるためです。

精神的なストレスによる動脈硬化を抑えるには、以下のような有酸素運動が有効とされています。

  • ウォーキング
  • エアロバイク
  • サイクリング
  • スロージョギング

また、精神的・身体的ストレスは、心筋梗塞の発症にも関連するとの報告があります。実際に、有職者の男性では仕事が始まる月曜日に、高齢女性では家事・介護の負担が高まる 土曜日に発症が多いという報告があります。(文献2

【病状別】動脈硬化と言われたらするべきこと

動脈硬化の進行を抑えるには、原因となっている病状に応じた食生活の改善が重要です。

ここでは、以下の病状別に改善のポイントを解説します。

血圧が高い方

血圧が高い方は、1日の塩分量を6g未満に抑えることが重要です。文献3)塩分の摂りすぎは、血圧を高める作用があるためです。

塩分を摂りすぎないために以下のことを意識しましょう。

  • 漬物は自家製の浅漬けで少量にする
  • 味噌汁は具だくさんにする
  • 麺類の汁は残す
  • 醤油などの調味料をむやみに使用しない
  • 香辛料や香味野菜などを上手に使い味付けをする
  • 外食や加工食品は避ける

また、カリウムは腎臓から塩分を排泄しやすくする作用があります。カリウムが豊富な野菜や果物、大豆製品を積極的に摂りましょう。一般的な血圧の管理目標は「診察室血圧:130/80mmHg未満」「家庭血圧:125/75mmHg未満」とされています。(文献4

LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が高い方

LDLコレステロールや中性脂肪が高い方は、脂質や糖質、アルコール飲料を制限する必要があります。

LDLコレステロールや中性脂肪を下げるために以下のことを意識してください。

LDLコレステロールを下げるポイント

・肉料理を減らす
・揚げ物の頻度を減らす
・食物繊維を積極的に摂る
・スナック菓子や洋菓子を控える
中性脂肪を下げるポイント ・ご飯は大盛りにしない
・魚類を積極的に摂る
・節酒をする
・間食を減らす

脂質異常症の目標値は、患者様の病状によって異なります。正確な目標値を把握するために、医療機関を受診して医師に確認しましょう。

血糖値が高い方

血糖値が高い方は、とくに急激に血糖値を上げないことが重要です。

以下の取り組みを行い血糖値の急激な上昇を予防しましょう。

  • ご飯を大盛りにしない
  • 毎食野菜から先に食べる
  • ラーメンとチャーハンのような組み合わせをしない
  • 水分はお茶や水にする
  • 甘い物はときどきにする
  • 麺類は具だくさんのものを選ぶ
  • 休肝日を週2回以上設ける

1日3食の規則正しい食生活が基本です。食事は「ゆっくりとよく噛んで腹八分目」を心がけてください。血糖の正常化を目指すのであれば「HbA1c:6.0%未満」にする必要があります。(文献5

尿酸値が高い方

尿酸値が高い方は、レバーや魚の干物、魚卵などプリン体が多い食品を控える必要があります。他にも過度な飲酒や肉中心の食事は尿酸値を高めてしまいます。

尿酸値が高い方は、以下について意識しましょう。

  • ご飯を大盛りにしない
  • 肉料理を減らす
  • 揚げ物の頻度を減らす
  • 甘い物を控える
  • 食物繊維を積極的に摂る
  • 牛乳やヨーグルトを取り入れる
  • 休肝日を週2回以上設ける

焼酎やウイスキーなどのアルコール飲料はプリン体が少なめです。しかし、アルコール飲料自体が尿酸値を高める働きがあるため、過度の飲酒は控えてください。尿酸値の目標値は6.0mg/dL以下です。(文献6

まとめ|動脈硬化と言われたら早めに医療機関を受診しよう

健康診断などで動脈硬化の疑いを指摘された場合は、まずは二次健診を受診して適切な検査と診断を受けることが重要です。結果に応じて、生活習慣病などの治療が必要であれば早めに始めてください。

動脈硬化の進行を抑えるには、食生活の乱れや運動不足、肥満、喫煙などの生活習慣の改善が必要です。食生活の改善を長続きさせるには、パートナーや家族の協力が大きな助けになります。

どのような点に気をつけるべきかは、病状によって異なります。医師に相談しながら、生活習慣の改善や治療を進めていきましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、糖尿病に対する再生医療のご相談を受け付けております。詳しくはお気軽にお問い合わせください。

動脈硬化と言われたあとに気になること

動脈硬化は治りますか?

動脈硬化は年齢とともに進行するものであり、硬くなった血管を元に戻すのは難しいです。生活習慣の改善などにより進行を抑えることはできます。

動脈硬化に悪い食べ物はなんですか?

動脈硬化に悪い食べ物は塩分や脂質、糖質が多いものです。病状によって主に控えるべき食べ物は異なります。食事内容の見直しのポイントがわからない場合は、医療機関に相談しましょう。

動脈硬化に良い食べ物や飲み物はありますか?

動脈硬化に良い食べ物は、青魚や野菜類、大豆製品などが挙げられます。これらを取り入れて、主食・主菜・副菜をバランス良く食べることが大切です。

参考文献

(文献1)
アルコール|厚生労働省

(文献2)
心筋梗塞発症の危険因子:抑うつとストレス|厚生労働省

(文献3)
高血圧|厚生労働省

(文献4)
【日本高血圧学会】高血圧管理・治療ガイドライン2025を発表|日本栄養士会

(文献5)
糖尿病診療ガイドライン 2024|日本糖尿病学会

(文献6)
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン|日本痛風・尿酸核酸学会