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心筋梗塞の代表的な前兆とは?受診の目安や適切な対応方法を解説

「心筋梗塞の前兆として現れるのはどんな症状?」
「見逃しやすい症状はある?」
「胸の痛みはおさまったけど問題ない?」
心筋梗塞の代表的な前兆は、突然の強い胸の痛みです。「締め付けられる」「押しつぶされる」といった表現で訴えられることが多いです。他にも、背中や肩、腕、みぞおち付近など、心臓から離れた場所に痛みが広がる「放散痛」として現れることもあります。
高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を持つ方は発症リスクが高い傾向です。本記事では、心筋梗塞の代表的な前兆や疑われる際の対応方法、発症のリスク因子、予防方法を解説します。
症状がおさまったとして、心筋梗塞の前段階である不安定狭心症の可能性もあります。疑わしい症状を経験したことがある方は参考にしてください。
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目次
心筋梗塞の代表的な前兆【チェックリスト】
心筋梗塞の前兆として現れるのは以下のような症状です。
| 症状 | 具体的な症状 |
|---|---|
| 強い胸の痛み | 締め付け感、圧迫感、絞られる感覚、重苦しさ、胸焼けなどを伴う痛み |
| 放散痛 | 背中、肩、両腕、歯、みぞおち付近に現れる痛み |
| その他の症状 | 冷や汗、吐き気、嘔吐、息苦しさ、喉の熱さなど |
強い胸の痛みは代表的な症状です。また、胸の痛みや放散痛は、数分から10分程度で消失して繰り返すことが多くあります。一方、20分以上痛みが続く場合は心筋梗塞を強く疑う必要があります。(文献1)
心筋梗塞は治療が遅れると危険な状態になる可能性が高まります。短時間でおさまる発作であっても、繰り返す場合や頻度が増している場合は、心筋梗塞に移行するリスクがあるため、速やかに医療機関を受診してください。
ここからは、心筋梗塞の症状について詳しく解説します。
胸の痛みや締め付け感、胸焼け
心筋梗塞の代表的な前兆として現れるのは強い胸の痛みです。
胸の痛みは以下のような感覚を伴うことが多いです。
- 締め付けられる感覚
- 圧迫される感覚
- 絞られる感覚
- 重苦しい感覚
- 胸が焼けるような感覚
症状の強さは個人差が大きいです。これらの症状は、安静にしてもおさまらない特徴があります。
背中や肩、腕、胃の痛み
痛みは放散痛として、以下のような部位に現れることがあります。
- 背中
- 肩
- 両腕
- 歯
- みぞおち付近
放散痛は女性に多く見られる傾向があります。筋肉痛や肩こり、あるいは胃腸の病気と勘違いしないようにしなければなりません。
体位の変更や圧迫、深呼吸によって変化する痛み、針で刺すようなチクチクとした痛みは心臓由来ではない可能性があります。ただし、気になる症状がある場合は自己判断せず、医療機関にご相談ください。
その他の症状
その他にも以下のような症状が前兆として現れることがあります。
- 冷や汗
- 吐き気
- 嘔吐
- 息苦しさ
- 喉の熱さ
- 歯・あごのうずき
女性や高齢者、糖尿病の方は、吐き気や嘔吐、息苦しさなどの症状だけが現れることがあります。男性は冷や汗を伴うことが多いです。
【受診の目安】心筋梗塞の前兆が現れたときの対応方法
前述した症状が数分から10分程度続く場合は、心筋梗塞を疑ってください。たとえ症状が落ち着いたとしても、速やかに医療機関での治療が必要です。急激に状態が悪くなり突然意識を失うケースもあります。
移動中の急変に対処するために救急車を呼ぶことをおすすめします。周囲にいる方は、救急車が到着するまでAEDを用意してそばについておきましょう。
胸の痛みなどの症状が数分から20分程度でおさまる場合は、不安定狭心症の可能性もあります。不安定狭心症は心筋梗塞の前段階にあたるため、症状が消えても治療が必要です。
とくに徐々に発作頻度が増えて持続時間が長くなっている場合は、心筋梗塞を発症するリスクが高いため医療機関を受診してください。
心筋梗塞のリスク因子
心筋梗塞において、以下のことがリスク因子になるとの報告があります。(文献2)
それぞれについて心筋梗塞との関係性を詳しく解説します。
狭心症
狭心症とは、動脈硬化や冠動脈のけいれんなどにより冠動脈(心臓の筋肉に酸素と栄養を送る血管)が狭くなり、心臓の筋肉への血流が不足する状態です。心臓の筋肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなります。発症すると、心筋梗塞と同様に突然締め付けられるような強い胸の痛みが現れます。
狭心症には以下のように種類があります。
| 狭心症の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 安定狭心症 | 発作の出現の仕方が安定している狭心症 |
| 不安定狭心症 | 冠動脈が閉塞する危険性が高い狭心症 |
| 冠れん縮性狭心症 | けいれんによって一時的に冠動脈が狭くなる狭心症 |
とくに不安定狭心症は、心筋梗塞の前段階にあたり早急に治療が必要です。
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高血圧
高血圧とは、正常値よりも血圧が高い状態のことです。血圧が高い状態が続くと、血管が厚く硬くなり動脈硬化が進行します。
動脈硬化は、大きな血管から小さな血管まであらゆる部位で起き、心臓の血管で進行すれば心筋梗塞や狭心症のリスクが高まります。高血圧は、後述する脂質異常症・糖尿病・喫煙によっても引き起こされます。
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脂質異常症
脂質異常症とは、血液内に流れる脂質のバランスが崩れている状態です。血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が通常よりも多くなってしまうと、血管の内側に余分な脂が沈着してしまい、プラークという塊ができてしまいます。
プラークが増えると血管の弾力性が失われて動脈硬化が進行します。プラークは柔らかくもろいです。大きくなった不安定なプラークが壊れると、血栓ができてしまい、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクがあります。
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糖尿病
糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンの分泌量が減るまたは働きが悪くなり、高血糖(血液中の糖が多い状態)になる病気です。高血糖の状態が続くと、血管の内側を傷つけてしまい動脈硬化が進行してしまいます。
また、血糖値がやや高い糖尿病予備軍の方も、心筋梗塞を引き起こすリスクが高まる傾向です。糖尿病の方だけでなく、糖尿病予備軍の方も早期から血糖値を管理する必要があります。
糖尿病の治療において、再生医療も選択肢の一つです。糖尿病に対する再生医療について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
糖尿病のお悩みに対する新しい治療法があります。
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喫煙
喫煙は、たばこの種類に関わらず心筋梗塞の発症リスクを高めることがわかっています。加熱式タバコや電子タバコといった新型タバコにおいても、心臓の病気の発症リスクを高める可能性が指摘されています。
心筋梗塞の発症リスクを下げるためには、吸う量を減らすのではなくタバコをやめることが重要です。また、他人のタバコの煙を吸い込む受動喫煙も同様にリスクがあるため、家族や周囲の人も注意が必要です。
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心筋梗塞の発症を予防する方法
心筋梗塞の発症を予防するには、以下の取り組みが重要です。
それぞれについて詳しく解説します。
生活習慣病を治療する
心筋梗塞を予防するには、生活習慣病を早期に治療することが重要です。生活習慣病を放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞のリスクがさらに高まるためです。
以下に該当する方は、医療機関を受診して治療を始めましょう。
| 検査項目 | 診断基準の目安 | 生活習慣病 |
|---|---|---|
| 血圧 | 140/90mmHg以上 | 高血圧症 |
| LDLコレステロール | 140mg/dL以上 | 高LDLコレステロール血症 |
| 120~139mg/dL | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
| HDLコレステロール | 40mg/dL未満 | 低HDLコレステロール血症 |
| トリグリセライド(中性脂肪) | 150mg/dL以上(空腹時) 175mg/dL以上(随時採血) |
高トリグリセライド血症 |
| Non-HDLコレステロール | 170mg/dL以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
| 150~169mg/dL | 境界域高non-HDLコレステロール血症 | |
| 空腹時血糖 | 126mg/dL以上 | 糖尿病 |
| HbA1c | 6.5%以上 |
禁煙をする
心筋梗塞の予防において禁煙は重要な取り組みです。心筋梗塞の再発リスクにおいては、禁煙すると43%減少するとの報告もあります。(文献3)なかなか禁煙できないのは、ニコチンへの依存が原因です。
一人で禁煙が難しい場合は、禁煙外来の選択肢もあります。禁煙外来では、プログラムにもとづいた禁煙指導やニコチンパッチの処方などの専門的なサポートを受けられます。禁煙に成功すれば健康面だけでなく、出費を削減できるのもメリットです。
生活習慣を改善する
生活習慣病の予防・治療において、生活習慣の改善は重要です。高血圧・糖尿病・脂質異常症の多くは、食生活の乱れや運動不足、肥満といった生活習慣が原因であるためです。
例えば、高血圧の予防・治療においては、以下のような生活習慣の改善が推奨されます。
- 塩分は1日6g未満にする(文献5)
- 野菜や果物を積極的に摂る
- 適正体重を維持する
- 散歩など有酸素運動を取り入れる
- 節酒・禁煙をする
食事において糖尿病では糖質、脂質異常症では脂質など、主に控えるべきものは病気によって異なります。生活習慣の改善方法がわからない場合は、医療機関に相談しましょう。
まとめ|強い胸の痛みや締め付け感などは心筋梗塞の代表的な前兆
心筋梗塞の代表的な前兆は、突然の強い胸の痛みです。締め付け感や圧迫感、胸が焼ける感覚といった表現で訴えられることが多いです。背中や肩、腕、みぞおち付近など、心臓から離れた場所に放散痛として痛みが現れることもあります。
他にも、冷や汗や吐き気、息苦しさといった症状が現れることがあります。放散痛や吐き気、息苦しさは女性に多く、男性では冷や汗を伴うことが多い傾向です。
心筋梗塞は発症からできるだけ早期の治療が重要とされています。疑わしい症状が現れている場合は、救急車を呼んで速やかに医療機関に向かいましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、糖尿病に対する再生医療のご相談を受け付けております。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
心筋梗塞の前兆に関するよくある質問
病院に行くタイミングはいつですか?
締め付けられるような強い胸の痛みや放散痛などの疑わしい症状が現れた場合は受診をしましょう。心筋梗塞を発症したらできるだけ早く治療を受けることが重要です。
どんな痛みが現れますか?
わかりやすい症状は突然の強い胸の痛みです。締め付け感や圧迫感、絞られる感覚、重苦しさ、胸焼けといった感覚が伴うことが多いです。
どんな人がなりやすいですか?
高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病がある方はリスクが高い傾向です。健康診断などで指摘を受けている方は、早めに治療を始めましょう。喫煙も心筋梗塞の発症リスクを高めるため注意が必要です。
(文献1)
知っておきたい循環器病あれこれ|循環器病研究振興財団
(文献2)
急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)|日本循環器学会
(文献3)
心筋梗塞で命を落とさないために大切な7つのこと|日本冠疾患学会
(文献4)
脂質異常症|厚生労働省

















