-
- 幹細胞治療
- 頭部、その他疾患
- 股関節、その他疾患
- 脊椎、その他疾患
「水中世界を楽しみたいけれど、ダイビング後の体調不良が心配……」 「高地登山は魅力的だけど、体調が悪くなったらどのように対処したら良いの?」 ダイビングや登山などのレジャーに伴う体調変化について、不安や疑問を感じている方もいるでしょう。 減圧症は、潜水や高地登山などで急激な気圧変化が起きた際に発症する場合があり、放置すると深刻な後遺症を残すケースも珍しくありません。 本記事では、減圧症を発症する仕組みや症状について解説します。誰にでもできる予防法も紹介するので、正しい知識を身につけ、安心してアウトドアを楽しみましょう。 減圧症とは?発症する仕組み 減圧症とは、周囲の気圧が急激に低下する環境において、体内に吸収されていた窒素などの不活性ガスが気泡となり、体内組織や血管内で問題を引き起こす現象です。 急激な気圧変化が起こる状況としてよく挙げられるのは、スキューバダイビングや急激に18,000ft(約5,500m)以上まで上昇する高地登山などです。 私たちの体は呼吸を通じて空気中の窒素ガスを取り込みますが、気圧や水圧が高い場所では、通常よりも多くの窒素ガスが血液や体組織に溶け込みます。 急激に気圧や水圧が低い場所へ移動すると、体内に溶け込んでいた窒素を気体の状態に戻し、気泡を発生させる原因へとつながります。 気圧変化によって発生した気泡は、血管を塞いだり神経を圧迫したりするため、しびれやめまいなどの症状を引き起こすケースも少なくありません。 気圧変化の大きいスキューバダイビングや高地登山をする際には、適切な知識と慎重な行動が求められます。減圧症を予防できるよう、発症のメカニズムを理解しておきましょう。 減圧症の症状と分類をわかりやすく解説 軽度の減圧症で発症する症状は、以下のとおりです。 関節や筋肉の痛み 皮膚の湿疹やかゆみ 疲労感 吐き気や頭痛 注意力散漫 ただし、減圧症は症状の現れ方や重症度によってⅠ型とⅡ型に分類されます。重症度で影響を受ける部位や対処法が異なるため、症状の特徴を理解するのが重要です。 ここでは「Ⅰ型減圧症」と「Ⅱ型減圧症」について、具体的な症状を交えながら詳しくみていきましょう。 減圧症の症状については、こちらの記事も参考にしてください。 Ⅰ型減圧症 Ⅰ型減圧症は比較的軽度の症状が中心で、主に筋肉や関節、皮膚およびリンパ管に異常が現れます。典型的な症状は、以下のとおりです。 関節の痛みや筋肉痛 かゆみ 皮膚の斑点や発疹 腕のむくみ 胸部や腹部の腫れ 極度の疲労 Ⅰ型減圧症の場合、腕や脚の関節・背中・筋肉に痛みを感じます。痛みが出る部位をはっきりと特定できないケースも珍しくありません。 初期段階での痛みは軽く断続的ですが、徐々に強く感じるようになり、動かすと悪化します。また、リンパ系が影響を受けると、腕や脚の腫れが見られるケースがあるのも事実です。 Ⅰ型は一見すると疲労や打撲に似た軽い違和感から始まるため、見逃されやすい傾向がありますが、早期に発見すれば大きな後遺症は残りません。 症状が軽度であっても放置せず、潜水・登山歴や行動内容と照らし合わせて慎重に評価する必要があります。 Ⅱ型減圧症 Ⅱ型減圧症はⅠ型よりも重篤で、神経系や呼吸器系、循環器系に深刻な影響を及ぼす可能性がある危険な状態です。具体的な症状は以下のとおりです。 めまい ろれつが回らない 手足のしびれや麻痺 視覚障害 聴覚障害 記憶障害 胸の痛みや咳と 不整脈 ショック状態 上記をはじめとするII型減圧症の症状は、脊髄や脳、心臓、肺などの重要な器官の血管が気泡によって閉塞したり、組織が圧迫されたりすると引き起こされます。 また、減圧症の長期的な影響として、減圧性骨壊死という骨の障害を引き起こすケースもあります。骨障害は、肩関節や股関節に起こる症例が多いのも事実です。なかでも、大腿骨頭壊死が起こると歩行障害などの影響が出るだけでなく、重症な場合には手術が必要となるケースも珍しくありません。 Ⅱ型減圧症は、迅速かつ専門的な治療を必要とする病気です。後遺症が出るリスクもあるため、疑わしい場合は直ちに医療機関を受診しましょう。 減圧症の治し方 減圧症を発症した場合、体内で生じた気泡を縮小させ、組織への酸素供給を改善する治療が基本です。症状の重症度や種類に応じて治療法は異なりますが、主に専門的な医療機関での処置が必要です。 ここでは、減圧症の代表的な治療法である「高気圧酸素療法」と「再圧治療」について、特徴と効果を詳しく解説します。 減圧症の応急処置や治療方法については、こちらの記事も参考にしてください。 また、後遺症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 高気圧酸素療法 高気圧酸素療法は、患者様を「高気圧酸素治療装置(チャンパー)」と呼ばれる装置内に入れ、大気圧よりも高い気圧環境下で高濃度の酸素を吸入させる治療方法です。 高い気圧によって、体内の気泡は物理的に圧縮され小さくなります。また、高濃度の酸素を吸入すると血液中に溶け込む酸素量が増加し、気泡によって酸素不足に陥った組織への酸素供給を促進します。 高気圧酸素療法は、Ⅰ型減圧症からⅡ型減圧症まで、幅広い症状に対して有効性が認められており、多くの医療機関で採用されている治療方法です。治療は早期に実施するほど効果が高く、神経症状の改善や回復時間の短縮が期待できるでしょう。 再圧治療 再圧治療は、とくに重症なⅡ型減圧症や高気圧酸素療法だけでは十分な改善が見られない場合に選択される、より強力な治療方法です。 症状が消失するか大幅に軽減する気圧を「再圧チャンパー」と呼ばれる治療装置内で再現し、ゆっくりとした速度で慎重に減圧していきます。徐々に減圧すると、体内に残る気泡を確実に縮小させ、再度溶解させる効果が期待できます。 再圧治療を実施できる施設は限られていますが、重篤な神経症状や意識障害を伴うケースでは、救命や後遺症軽減のために重要な治療方法です。 減圧症の予防ポイント6つ 減圧症は正しい知識と行動で十分に予防できる疾患です。とくに、ダイビングや高地登山などの気圧差の大きな環境下では、事前準備と行動の工夫が減圧症発症のリスクを大きく左右します。 ここでは、減圧症を予防するためのポイントを6つに分けて解説するので、ダイビングや登山の予定がある方はぜひチェックしてください。 ①潜水前の注意 潜水前には体調を整え、十分な睡眠を取るのが大切です。前日はアルコールを控え、疲労を残さないように注意してください。 風邪や鼻づまりがあると、周囲の水圧と体の圧力を同じに保つための耳ぬきをはじめとする圧平衡(あつへいこう)が上手くできず、気圧変化の影響を強く受けるため、無理な潜水は避けることをおすすめします。 また、以下のリスクがある方は、医師に事前に潜水をして良いか、確認しましょう。 卵円孔開存(らんえんこうかいぞん)や心房中隔欠損などの心臓の病気 疲労 肥満 高齢 経験やスキルレベルに見合った無理のない深度や潜水時間で潜水を計画するのが大切です。 ②潜水時の注意 急激な深さへの潜水や長時間の潜水は避け、適切な休憩を取りましょう。 潜水中はゆっくりとした下降と浮上を心がけ、急激な圧力変化を防ぐのが重要です。浮上する際は、ダイビングの種類によって1分間に9~18メートルを最大浮上速度とします。さらに、水深3~4m地点で3~5分間の安全停止時間を設けるのも、水圧の平衡を保つために推奨されています。 深く長く潜るほどリスクは高まるため、無理のない計画が必要です。体調に異変を感じたら、無理せず速やかに安全な方法で潜水を中止し、バディやインストラクターに知らせてください。 ③潜水後の注意 潜水直後は激しい運動や高所への移動を避け、身体を休ませる時間を確保します。 潜水回数や深度によって異なりますが、潜水後12〜24時間以内に飛行機に乗ると、減圧症のリスクが高まるといわれています。潜水後、飛行機に乗る予定がある場合は、12〜24時間ほど海抜0mの場所にとどまり、一定期間の休息が取れるようにしましょう。 潜水後は体調変化に十分注意を払い、万が一、関節痛や皮膚のかゆみ、しびれ、めまいなどの減圧症を疑う症状が現れた場合は、速やかに専門の医療機関に相談してください。 ④高地登山の適切な計画 登山前には、適切な標高への適応期間を確保し、急激な標高の変化を避けるよう計画しましょう。 登山中に急激な標高の変化があると、大気中の酸素濃度が減少し、減圧症が引き起こされるケースがあります。急激に標高を上げるのではなく、数日かけて徐々に体を高地の気圧に慣らしましょう。 登山中も、常にゆっくりとしたペースを心がけ、呼吸が乱れないように注意しましょう。十分な睡眠と休息も、高所での体調管理には欠かせません。 万が一、頭痛や吐き気、めまい、息切れなどの高山病の初期症状や、減圧症を疑う症状が現れた場合は、無理をせず直ちに下山を開始するのも重要な対処法です。 ⑤十分な水分摂取 十分な水分摂取は、体内の水分バランスを整えるだけでなく、減圧症の予防において重要です。 脱水状態に陥ると、血液のねばり気が高まります。血液がドロドロになると血流が悪化し、体内に溶け込んだ窒素ガスが気泡となった際に体外へ排出されにくくなったり、血管内で詰まりやすくなったりする減圧症のリスクが高まります。 活動中だけでなく、活動前後も意識的に水分を摂取するのが大切です。とくに、活動中はこまめに水分補給を行い、喉の渇きを感じる前に飲むように心がけましょう。 摂取する飲み物は、水やスポーツドリンクがおすすめです。アルコールやカフェインを多く含む飲料は利尿作用があり、かえって脱水を引き起こす可能性があるため、控えるようにしてください。 ⑥専門家のアドバイスを仰ぐ 潜水や高地登山などの活動前には、専門の医師や指導者・ガイドなどに相談し、適切なアドバイスを受けましょう。個人の体調や経験値に応じたアドバイスを受けられるため、より確実な予防が可能です。 以下の条件に当てはまる方は、潜水や高地登山前に潜水医学や高山医学に詳しい医師の診察を受けるのをおすすめします。 健康状態に不安がある方 循環器系や呼吸器系に持病がある方 過去に減圧症を発症した経験がある方 また、経験豊富な指導者やガイドは、個々のスキルレベルや経験に応じた安全な計画と、現地状況や特有のリスクに関する情報を提供してくれます。 自己判断に頼らず、専門家のアドバイスを受ける行動が重要です。 まとめ|減圧症の予防ポイントを押さえて安全なダイビング・登山をしよう 減圧症は、体内に溶け込んだ窒素が急激な気圧変化で気泡化することで起こる病気です。 Ⅰ型は関節痛や皮膚の異常など比較的軽度な症状が多く、Ⅱ型は神経や呼吸器に深刻な影響を及ぼします。治療には高気圧酸素療法や再圧治療が用いられますが、いずれも早期対応が重要です。 減圧症予防には、活動前後の体調管理や水分補給、安全な活動計画などを徹底しましょう。 しかし、適切な予防法を心がけても、減圧症による脊髄障害や脳障害によって麻痺などの症状が残ってしまう場合もあります。 減圧症による脊髄損傷に対しては、リハビリテーションやステロイドなどの薬物治療が一般的ですが、根本的な治療方法はありませんでした。 当院では、幹細胞治療として、ご自身の脂肪から培養した脂肪由来間葉系幹細胞治療を行っています。 減圧症などで脊髄損傷を起こしてしまった方で、再生医療にご興味のある方は、ぜひ1度当院までご相談ください。
2024.01.17 -
- 幹細胞治療
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 胸椎椎間板ヘルニア
- 再生治療
「ヘルニアと診断されたが手術は避けたい」 「手術後も続く痛みやしびれを何とかしたい」 このような悩みを持つ方にとって、ご自身の細胞が持つ治癒能力を利用する再生医療は、新しい治療の選択肢です。 手術・入院を必要とせず身体への負担が少ないため、手術に不安を感じる方や、術後の後遺症にお悩みの方に適しています。 本記事では、ヘルニアに対する再生医療の仕組みや、どのような方が治療の対象となるのかを、当院の具体的な取り組みを交えて詳しく解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご登録ください。 ヘルニアに対する再生医療とは 再生医療は、椎間板ヘルニアなどが原因のつらい症状に対する新しい治療の選択肢です。 手術を伴わない治療法で、身体が持つ自然治癒力を利用して、症状の緩和を目指します 。 具体的には、以下の2つの治療法があり、患者様の症状や状態に合わせた方法が選択されます。 幹細胞治療:脂肪組織から採取した幹細胞を利用し、損傷した組織の修復を促す治療法 PRP療法:血液から血小板を抽出し、その働きで炎症を抑え痛みを和らげる治療法 次の項目から、それぞれの治療法がどのような仕組みで症状にアプローチするのかを解説します。 幹細胞治療の仕組み 幹細胞治療は、患者様自身の脂肪組織から採取した幹細胞を活用する再生医療の一つの方法です。 この幹細胞は、さまざまな細胞に変化する能力「分化能」を持ち、過剰な炎症を鎮めたり、自然治癒力を高める働きがあります。 当院「リペアセルクリニック」では、この幹細胞を損傷している患部へ届ける「分化誘導」を行っています。 椎間板ヘルニアでは、神経が長期間圧迫されることで、慢性的な炎症や損傷が起きていることも少なくありません。(文献1) この神経周辺に幹細胞を直接投与し、痛みの原因となっている炎症を抑え、傷ついた神経の機能的な回復を促します。 手術のように原因を物理的に取り除くのではなく、身体が本来持つ再生能力を高めることで症状の改善を図るのが、この治療法の考え方です。 治療にはご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクも低いのが特徴です。 PRP療法の仕組み PRP療法は、患者様自身の血液を活用する再生医療の一つの方法です。 血液を特殊な遠心分離機にかけ、組織の修復を促す働きを持つ血小板の成分だけを濃縮して抽出します。 この血小板を豊富に含んだ血漿成分が、PRP(多血小板血漿)です。 血小板には、炎症を抑える働きを持つ成長因子が多く含まれています。 ヘルニアによる痛みは、神経の圧迫と神経周辺の炎症が主な原因であるため、PRPを痛みの原因となっている患部に直接注射します。 PRPに含まれる成長因子の作用によって神経周辺の炎症を鎮め、つらい痛みを和らげるのが、この治療の目的となります。(文献2) 患者様自身の血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応が起こるリスクが低い治療法です。 また、採血から治療の実施までが最短30分と短時間で完了し、入院の必要なく日帰りで受けられます。 ヘルニアのどのような症状に用いられるか 再生医療が用いられるのは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で起こる、長引く痛みやしびれといった症状です。 たとえば、腰から足にかけての痛み(坐骨神経痛)に悩んでいるケースや、首から腕に広がるつらいしびれを感じている場合などが挙げられます。 薬やリハビリといった保存療法を続けても症状が十分に改善しない、または痛みが何度もぶり返してしまう場合にも、再生医療は選択肢の一つです。 また、手術でヘルニアによる神経の圧迫を取り除いた後も、後遺症として痛みやしびれが残るケースも少なくありません。 こうした手術後の症状に対しても、神経周辺の慢性的な炎症を抑え、損傷した組織の修復を促すことを目的として再生医療は用いられます。 根本原因へアプローチし、症状の緩和を図る治療法といえます。 ヘルニアで再生医療が適している3つのケース 再生医療は、とくに以下のようなお悩みを持つ方にとって、新しい治療の選択肢となり得ます。 持病やご年齢を理由に手術が難しいと診断された方 ヘルニアの手術を受けたが痛みやしびれが改善されない方 身体への負担や後遺症のリスクを考え手術を避けたいと強く希望されている方 再生医療は、身体に優しいアプローチで、こうしたお悩みに応えることを目指します。 当院のヘルニアに対する再生医療の3つの特徴 当院の再生医療には、ヘルニア治療の効果を高め、患者様の安全性を追求するための3つの大きな特徴があります。 損傷箇所へ直接アプローチする「脊髄腔内投与」 細胞の質を保つ「非冷凍での培養」 安全性を高める「自己血液を用いた培養」 続く項目で、これらの特徴を詳しく解説していきます。 特徴1:損傷箇所へ直接アプローチする「脊髄腔内投与」 一般的な幹細胞治療では、腕などから点滴で投与する方法が主流です。 点滴で投与された幹細胞は血液の流れに乗って全身を巡り、その一部が損傷した患部へとたどり着きます。 しかし、この方法では幹細胞が全身に分散してしまうため、患部に到達できる細胞の数が限られてしまう課題がありました。 そこで当院では、ヘルニアで傷ついた神経の周辺(脊髄腔内)へ、注射によって幹細胞を直接届ける脊髄腔内投与を採用しています。 この方法により、より多くの幹細胞を患部に届けることができます。 特徴2:細胞の質を保つ「非冷凍での培養」 幹細胞は、冷凍と解凍の過程で少なからずダメージを受け、質が低下してしまう可能性があります。 そこで当院では、患者様からお預かりした大切な細胞の質を最大限に保つため、一度も冷凍保存しません。 採取した脂肪からすぐに幹細胞を分離し、常に新鮮な状態で培養を開始することで、高い活動率をもった幹細胞の投与を実現しています。 このこだわりが、治療の効果を引き出す上で重要だと考えています。 患者様への負担を減らし、より良い結果を目指すための培養方法です。 特徴3:安全性を高める「自己血液を用いた培養」 幹細胞を培養する際には、栄養源として動物由来の血清が用いられることがあります。 しかし、動物由来の成分は、アレルギー反応や未知の感染症といったリスクを否定できません。 そこで当院では、これらのリスクを徹底的に排除するため、患者様ご自身の血液のみを用いた培養方法を採用しています。 まず、患者様の血液から細胞の成長に必要な成分だけを抽出し、それを使用して幹細胞を育てます。 この自己血液を用いた培養により、アレルギー反応や感染症のリスクは限りなく低く抑えられます。患者様に安心して治療に専念していただくための、当院の徹底した安全管理の一環です。 ヘルニアの症状や再生医療に関するご相談・ご質問は、お気軽にお電話ください。専門のスタッフが丁寧にお答えします。 ヘルニアの再生医療における治療の流れとリスク 再生医療を受ける際の具体的な流れと、事前に知っておくべきリスクや副作用についてご説明します。 治療は、まず専門医によるカウンセリングで治療への理解を深めることから始まります。 その後、細胞の採取、培養を経て実際の投与へと進みますので、治療期間や注意点などを事前に把握しておくことが大切です。 ここからは、治療の具体的な流れをステップごとに解説します。 初診から治療までの流れ 治療は、まず専門医によるカウンセリングから始まります。 現在の症状やMRIなどの検査結果を詳しく確認し、再生医療が適しているかを慎重に判断します。 治療の実施が決まれば、次にお腹からごく少量の脂肪を採取します。 その脂肪から幹細胞を取り出して専門の培養施設へ送り、約1カ月の時間をかけて細胞を培養し、数を増やします。 最後に、培養した幹細胞を患部へ注射で投与すれば治療は完了です。 治療後は、経過を観察するために通院が必要になる場合があります。 治療期間と通院について 幹細胞治療では、細胞を培養するための期間が必要となるため、治療全体の期間は1カ月以上が目安です。 まず初診日にカウンセリングと脂肪の採取を行い、その後、専門の施設で約1カ月かけて幹細胞を培養します。 培養が完了したら、幹細胞を投与するため再度ご来院いただく流れとなり、通院は最低でも2回以上必要です。 治療が完了した後も、症状の経過を観察するために定期的な通院をお願いする場合があります。 一方、PRP療法の場合は採血から投与までが1日で完了するため、入院の必要なく日帰りでの治療が可能です。 ご自身の症状やライフスタイルに合わせた治療計画を、医師と一緒に立てていきましょう。 考えられるリスクや副作用 再生医療は、ご自身の細胞や血液を用いるため安全性を重視した治療法ですが、どのような医療行為にもリスクや副作用の可能性はゼロではありません。 脂肪を採取する際や、幹細胞を投与する注射の際に痛みを感じることがあります。 また、治療後数日間は処置した箇所に腫れや赤み、内出血が見られる場合がありますが、これらの症状は一時的で、多くは時間の経過とともに自然に治まります。 ご自身の細胞を使う治療の大きな利点は、アレルギーや拒絶反応の心配がほとんどないことです。(文献3) 治療を開始する前には、担当の医師が考えられるリスクについて丁寧に説明しますので、ご不安な点がなくなるまで、しっかりとご相談ください。 ヘルニアの再生医療における症例紹介 当院では、ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する幹細胞治療の実績が数多くあります。ここでは、実際に治療を受けられた方の症例をご紹介します。 腰椎椎間板ヘルニアの症例 1年前からの腰痛と右足の痛み・しびれに対し手術を勧められましたが、入院や麻酔への不安から手術以外の治療法を希望され幹細胞治療を選択された方の症例です。 頚椎椎間板ヘルニアの症例 7年前に頚椎症性脊髄症の手術を受けたものの症状が改善せず、手のしびれの悪化を防ぎたい思いで幹細胞治療を選択された方の症例です。 脊柱管狭窄症の症例 10年以上続く腰椎脊柱管狭窄症の痛みとしびれにお悩みで、手術を避けたい思いから幹細胞治療を受けられた方の症例です。 まとめ|ヘルニアの種類と再生医療の適応について 本記事では、ヘルニアの症状に対する再生医療の仕組みや特徴について解説しました。 手術を避けたいと考えている方や、手術後の後遺症に悩んでいる方にとって、再生医療は有効な選択肢の一つとなり得ます。 ご自身の細胞が持つ治癒能力を活かすこの治療法は、身体への負担が少ない大きな利点があるからです。 もちろん、すべての症状に適応となるわけではありませんが、これまで改善が難しかった症状への新しいアプローチとして期待されています。 ご自身の症状が再生医療の対象となるか、まずは一度、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 ヘルニアの再生医療に関するよくある質問 治療に痛みはありますか? 治療に伴う痛みは、主に脂肪を採取する際と幹細胞を投与する際の2つの場面で考えられます。 脂肪の採取は局所麻酔を使用して丁寧に行うため、処置中に強い痛みを感じることはほとんどありません。 幹細胞の投与も注射で行うため痛みは軽度で、通常の採血や点滴と同じくらいの感覚とお考えください。 再生医療に公的医療保険は適用されますか? 現在、ヘルニアに対する再生医療は公的医療保険の適用外であり、自由診療となります。 費用に関する詳細は、カウンセリングの際に医師へお尋ねください。 誰でも治療を受けられますか? 再生医療は身体への負担が少ない治療法ですが、悪性腫瘍の治療中の方や重い感染症をお持ちの方など、すべての方に適応となるわけではありません。 治療が受けられるかどうかは、現在の症状やこれまでの治療歴などを基にした専門医による診察と判断が不可欠です。 まずは一度、専門のクリニックへご相談ください。 参考文献 (文献1) 椎間板ヘルニア - 08. 骨、関節、筋肉の病気 (文献2) 多血小板血漿(PRP) | 再生医療ポータル (文献3) 再生医療等の安全性の確保等に関する法律改正について|厚生労働省
2023.11.20 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 再生治療
「椎間板ヘルニアの手術に後遺症はある?」 上記のように、椎間板ヘルニアの術後による後遺症に対して不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 結論、椎間板ヘルニアの術後には、主に痛みやしびれ、筋力低下、神経疾患の合併などの後遺症が考えられます。 本記事では、椎間板ヘルニアの手術による後遺症リスクと治療法について詳しく解説します。 椎間板ヘルニアの後遺症を手術せずに治療できる可能性がある再生医療についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \ヘルニア治療に効果的な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチできるため、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できます。 「椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」「術後の後遺症を悩まされている」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、手術後の後遺症に悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/GcUDE6GCblE?si=45rhQ2E6NtEJ27OR 【こんな方は再生医療をご検討ください】 椎間板ヘルニアの痛みやしびれに手術せずに治したい ヘルニアを治したいけど手術は避けたい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、手術後のしびれや再発などに対しても高い回復効果が期待されています。 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 椎間板ヘルニアの手術による後遺症とは 椎間板ヘルニアの手術による後遺症として、痛みやしびれだけでなく、神経疾患の合併やヘルニアが再発する可能性があります。 術後は神経の治癒に時間がかかるため、一時的な症状のケースもあれば、長期的に治療が必要になるケースもゼロではありません。 そのため、椎間板ヘルニアを手術したからといって必ずしも痛みが消失するわけではないことを覚えておくことが重要です。 従来の治療では、術後の後遺症に対してリハビリテーションなどの対症療法が中心でしたが、近年では再生医療(幹細胞治療)を用いた治療が注目されており、損傷した神経の改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 椎間板ヘルニアの痛みやしびれに手術せずに治したい 椎間板ヘルニアの手術後の後遺症に悩まされている 椎間板ヘルニアの手術を受けたけど症状が改善しない 再生医療は、「椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」「術後の後遺症を悩まされている」という方の新たな治療の選択肢になる可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 椎間板ヘルニアの手術後の後遺症によって痛みを感じる原因 椎間板ヘルニアの手術後の後遺症によって痛みを感じる原因は、以下の通りです。 それぞれの原因について詳しく解説していきます。 椎間板ヘルニア以外の疾患を合併している 椎間板ヘルニアの手術後に痛みを感じる原因として、以下のような疾患を合併している可能性があります。 梨状筋症候群:お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり神経が圧迫させる 脊柱管狭窄症:神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経が圧迫される 椎間孔狭窄症:神経の通り道である椎間孔が狭くなることで神経が圧迫される 術後椎間板炎:創部感染あるいは椎間板に炎症がみられる 手術で椎間板ヘルニアの痛みを改善できても、合併している疾患の痛みが完全に取れていない場合は術後でも痛みを感じるケースがあります。 疾患によっては神経の圧迫を取り除くだけでなく、固定手術や長期的なリハビリを継続する必要があります。 椎間板ヘルニアの再発 椎間板ヘルニアの手術後に痛みを感じる原因として、再発している場合や別の箇所で神経の圧迫が発生している可能性があります。 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)によれば、症状の有無にかかわらず、手術を受けた患者の23.1%(25/108)が、2年後に再発していたとのこと。 もちろん、ヘルニアを発症した場所によって再発率は異なりますが、どの場所でも再発リスクがあるのは同じです。 再発すると、また保存療法などに取り組むので、日常生活や仕事での活動が制限されるでしょう。 また再手術が必要でも、以前の手術の影響で難易度が高くなり、実施できない、できても十分な効果が得られないなどの問題が生じます。 手術時に起きた神経損傷 椎間板ヘルニアの手術後に痛みを感じる原因として、手術時に起きた神経損傷による後遺症が出る可能性があります。 事例として多くはありませんが、手術の際に予期せず脊髄神経を傷つけてしまう可能性もゼロではありません。 神経損傷による後遺症出た場合、以下の症状が長く続く可能性があります。 下半身などの麻痺 感覚の鈍麻 患部を中心とした痛みや痺れ 背骨の変形 姿勢を保つための筋肉の硬直 排尿困難 後遺症を出さないためにも、適切な治療や再発防止に取り組むのが重要です。 瘢痕組織(はんこんそしき) 椎間板ヘルニア手術後の傷が治る際に生じる瘢痕組織によって、神経根の可動性が制限されることで痛みを感じるケースもあります。 瘢痕組織は時間の経過とともに柔らかくなるため、徐々に痛みが引く可能性があります。 椎間板ヘルニアの主な原因と症状 人間の背骨は、脊椎といわれる骨とその間にある椎間板から構成されます。 脊椎は場所により名称が変わり、頸椎・胸椎・腰椎・仙椎に分類されます。 また、椎間板は脊椎が柔軟に動くためのクッションの役割を果たしています。 椎間板ヘルニアとは、なんらかの原因で椎間板が変形してしまい後ろに飛び出してしまっている状態のことです。 椎間板ヘルニアは先述したどの脊椎にも起こる可能性があり、生じた部位により名称が変わります。 椎間板ヘルニアの原因 原因は、加齢による椎間板の変性や、外力により椎間板に過度な負担がかかることがあげられています。 脊椎のなかでも腰椎が最も外力による負担が大きいため、腰椎椎間板ヘルニアが最も多いです。 椎間板ヘルニアの症状 椎間板ヘルニアの症状としては、椎間板の脱出により脊椎内を通過している脊髄などの神経を刺激し痛みや痺れが生じます。 どの部位の神経が刺激されるかにより、症状が生じる部位も変わります。 たとえば、頚椎では首や肩、手の痺れや痛みが主に生じますが、腰椎では坐骨神経痛と呼ばれる足の痺れや痛みが生じます。 椎間板ヘルニアの後遺症である足腰のしびれや痛みの治療法 椎間板ヘルニア手術後の後遺症に対する治療法は保存療法と手術療法とがあり、多くの場合、まずは保存療法がおこなわれます。 保存療法 保存療法としては、椎間板にかかる負担が少なくなるように安静を保つことや、痺れや痛みを抑えるために鎮痛薬の内服や神経ブロック、リハビリをメインとした理学療法がおこなわれます。 椎間板ヘルニア治療、保存療法の種類 鎮痛薬の内服 神経ブロック リハビリテーション これらの保存療法をおこなっても症状の改善が乏しい場合や症状が強い場合は手術を検討します。 手術療法 椎間板ヘルニアで多い手術には、「顕微鏡下椎間板摘出術」や、「内視鏡下ヘルニア摘出術」、「経皮的髄核摘出術」があります。 椎間板ヘルニアの手術療法 顕微鏡下椎間板摘出術 内視鏡下ヘルニア摘出術 経皮的髄核摘出術 経皮的レーザー椎間板減圧術 また、「経皮的レーザー椎間板減圧術」と呼ばれる治療法もあります。 これは神経を圧迫しているヘルニアにレーザーを照射し、ヘルニア内に空洞を形成することにより神経への圧迫を減らします。 各々アプローチは異なりますが、どの手術も脱出している椎間板を取り除くことで神経への刺激を軽減するのが目的です。 再生医療は、「椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」「術後の後遺症を悩まされている」という方の新たな治療の選択肢になる可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 椎間板ヘルニアの後遺症を治療するなら再生医療による治療も選択肢の一つ 椎間板ヘルニアの後遺症治療には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、病気や外傷により失われた臓器や機能を正常な状態に回復させる医療技術のことです。 椎間板ヘルニアに対しては、損傷した神経の再生を促し、失った神経の機能を回復させるのを目的とします。 従来の治療では手術によって神経の圧迫を取り除くことが一般的でしたが、手術せずに根本的な治療法になりえる再生医療が注目されています。 椎間板ヘルニアの後遺症の改善にも期待できる治療法なので、ぜひ検討してみましょう。 【まとめ】椎間板ヘルニアの後遺症である足腰のしびれや痛みの治療には再生医療を検討しよう 今回は椎間板ヘルニアの術後後遺症と治療方法に関してお話しました。 再生医療の1つである幹細胞療法は、椎間板ヘルニアの後遺症を根本的に改善させる可能性があるため、期待されている治療法です。 「椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」「術後の後遺症を悩まされている」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 椎間板ヘルニアの痛みやしびれに手術せずに治したい ヘルニアを治したいけど手術は避けたい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、手術後のしびれや再発などに対しても高い回復効果が期待されています。 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる
2023.11.16 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 再生治療
腰椎椎間板ヘルニアの症状は、軽い腰痛から下肢のしびれ、歩行困難まで幅広く、症状レベルによって日常生活への影響も大きく異なります。 痛みやしびれが続いているものの、自分がどの段階に当てはまるのかわからず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 腰椎椎間板ヘルニアは、症状レベルを正しく把握し、状態に応じた治療の選択が症状改善への第一歩です。 この記事では、腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルごとの特徴や原因、主な治療法について詳しく解説します。腰椎椎間板ヘルニアの症状に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 \腰椎椎間板ヘルニアに対する再生医療という選択肢/ 保存療法やブロック注射を続けても痛み・しびれが改善しない場合、また手術を勧められたものの踏み切れない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 実際に治療を受けられた方の症例については以下の動画でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=5JqLxbYwLJ4 一般的な点滴投与とは異なり、脊髄腔内にダイレクトに幹細胞を注射する独自療法を採用しており、損傷部位により直接的なアプローチが期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 保存療法・ブロック注射を続けても腰・脚の痛みやしびれが改善しない 手術を勧められたが、できれば避けたい 痛み止めや薬の量を増やすことに不安を感じている しびれや歩行障害で仕事・日常生活に支障が出ている 症状が慢性化していて、このまま一生付き合い続けるのかと不安 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「手術以外の選択肢で改善を目指したい」「保存療法の限界を感じている」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 まずは無料相談! 腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルとは? 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の骨と骨の間にある椎間板が膨らんだり飛び出したりして、神経を圧迫することで腰痛や下肢のしびれなどを引き起こす疾患です。 椎間板はクッションの役割を担っており、内部の髄核や周囲の線維輪が変性・突出することで症状が現れます。 腰椎椎間板ヘルニアでは、「L4/L5」「L5/S1」のようにヘルニアが発生した部位を示す際にも「レベル」という表現が用いられます。とくにL4/L5やL5/S1は発症頻度が高い部位として知られています。 一方、この記事で解説する「症状レベル」とは、発症部位ではなく症状の重さや進行度を指します。軽い腰痛や違和感のみの段階から、歩行困難や排尿・排便障害を伴う重症例まで幅広いため、現在の状態を正しく把握し、適切な治療につなげることが大切です。 腰椎椎間板ヘルニアの主な原因 腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は、椎間板の加齢による変性や、腰に繰り返しかかる負担です。椎間板は年齢とともに弾力性が低下し、内部の髄核や線維輪が傷つきやすくなります。その結果、椎間板が膨らんだり断裂したりして、神経を圧迫する場合があります。 また、重い物を持つ作業や前かがみの姿勢を長時間続けることも発症リスクを高める要因です。さらに、喫煙は椎間板への栄養供給を妨げるため、変性を進行させる可能性があると考えられています。 腰椎椎間板ヘルニアの症状レベル(段階)と特徴 腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の変性などの度合いによって症状を段階分けできます。 具体的には以下のようなレベル、段階があります。 軽症レベル 中程度レベル 重症レベル(手術するレベル) それぞれがどういうものか見ていきましょう。 軽症レベル 軽症レベルの腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の突出が比較的小さく、神経への圧迫が軽度な段階です。腰に違和感や軽い痛みを感じることはあるものの、日常生活に大きな支障をきたすケースは多くありません。 主な症状としては、以下が挙げられます。 軽度の腰痛 長時間座った際の腰のだるさ 前かがみ動作で生じる違和感 お尻や太ももにかけての軽い痛み 歩行や家事、仕事などは通常どおり行える場合がほとんどですが、無理を続けると症状が進行する可能性があります。 軽症のうちに姿勢の改善やストレッチなどに取り組むことで、症状の悪化を予防できる可能性があります。 中等度レベル 中等度では、椎間板の突出が進み、神経が圧迫され始めます。さらに線維輪に断裂が生じるようになります。 この段階では以下の症状が現れます。 強い腰痛 両足または片足の痛み 手足のしびれ 坐骨神経痛 筋力の低下 中等度レベルでは、症状がより強くなります。場合によっては、普段の仕事や家事がこなせなくなることもあります。 また、特に痛みが強い場合は、状況に応じて痛み止めなどの服用が必要になることがあります。もちろん根本的な解決を図るための治療も進めていく必要があります。 重症レベル 重度レベルになると、椎間板が大きく飛び出し、より強く神経を圧迫します。この状況を「脱出」あるいは「遊離」といいます。 主な症状としては以下が挙げられます。 激しい腰痛 足に限らない、幅広い部分でのしびれ 感覚の鈍麻 筋力の低下と麻痺 歩行困難 排泄障害 馬尾症候群 重症レベルでは、日常生活に大きな支障をきたす症状が現れます。この段階では、手術療法の検討が必要になる場合があります。 早めに医療機関を受診し、重症化する前に適切な治療を受けることが大切です。 腰椎椎間板ヘルニアの種類によっても症状の現れ方は異なる 症状レベルは腰椎椎間板ヘルニアによる症状の重さや進行度を示す指標です。 一方、ヘルニアの種類は椎間板が飛び出す位置による分類であり、神経が圧迫される部位によって痛みやしびれの現れ方が異なります。 主な種類と特徴は以下のとおりです。 種類 特徴 正中型ヘルニア 椎間板が脊柱管の中央へ突出。腰痛に加え、両足のしびれや歩行障害、重症例では排尿・排便障害を伴う場合がある。 傍正中型ヘルニア 椎間板が中央からやや左右にずれて突出。腰痛のほか、片側の足に痛みやしびれが現れやすい。 外側型ヘルニア 椎間板が脊柱管の外側へ突出。片側の神経を強く圧迫し、足の痛みやしびれ、筋力低下を引き起こしやすい。 同じ腰椎椎間板ヘルニアでも、突出する位置によって症状の特徴は異なるため、適切な診断を受けることが重要です。 腰椎椎間板ヘルニアの治療法 腰椎椎間板ヘルニアを治すためには、まずは画像検査が必要で、それにはMRIが最も有用です。 変性してしまった椎間板は正常なものと異なっているように写し出されるため、脱出した椎間板の部位や分類診断についても役立ちます。 椎間板ヘルニアは、自然に改善する可能性があります。時間の経過により、飛び出した椎間板の一部が体内に吸収され、神経への圧迫が軽減される場合があります。 そのため、排尿や排便にも影響が出るような膀胱直腸障害など重い神経障害がある場合を除いて、まずは保存療法が選択されます。 保存療法による改善が期待できない場合、手術療法や再生医療が選択されることがあります。それぞれ治療法の詳細を見ていきましょう。 保存療法 保存療法は、症状の緩和や日常生活への影響の軽減を目的に行われる治療法です。 薬物療法では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬や神経ブロック注射を用いて、痛みや炎症の軽減を図ります。 理学療法では、ストレッチや筋力トレーニング、リハビリテーションなどを実施し、腰への負担軽減や身体機能の改善を目指します。軽症から中等度の症例では、保存療法によって症状の改善が期待できる場合があります。 手術療法 膀胱直腸障害や運動麻痺などの重い神経症状がある場合や、保存療法でも強い痛みが続く場合には、手術療法が行われます。その場合は、症状の原因となっている椎間板を摘出するような方法が取られます。 手術の仕方によっていろいろな種類があり、内視鏡を使った最小侵襲の手術が今は主流となっています。 【関連記事】 ヘルニアのPLDD手術は失敗する?効果なし?治療前のチェックポイントを医師が解説 MEDとPELD(PED)の違い|手術・リスク・費用を徹底比較! 再生医療 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=dY4YbiP1PbJpMino 再生医療は、保存療法や手術療法を行っても十分な改善が得られない場合や、手術後もしびれや痛みが残るケースに対して、選択肢として検討される治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、患者様の脂肪細胞を採取・培養して患部に投与する「幹細胞治療」と、血液に含まれる血小板を濃縮して活用する「PRP療法」を行っています。 当院で行っている腰椎椎間板ヘルニアに対する再生医療については、以下の症例をご覧ください。 【症例記事】 腰椎ヘルニア術後 幹細胞治療 40代男性 「手術をしたのに症状が残っている」「できれば手術は避けたい」「もう治療法がないと言われた」という方は、ぜひ一度、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルを把握して最善の治療を選択しよう 腰椎椎間板ヘルニアは、症状レベルや椎間板の突出部位によって現れる症状や日常生活への影響が異なります。適切な治療を選択するためには、自身の症状レベルを正しく把握し、医療機関で診断を受けることが重要です。 腰椎椎間板ヘルニアの治療には、保存療法や手術療法に加え、再生医療という選択肢もあります。症状が長引いている方や、治療方針について悩んでいる方は、主治医と相談しながら自分に合った治療法の検討が大切です。 脊髄腔内ダイレクト注射という方法を用いて、傷ついた神経の再生を試みます。これまで多くの症例を経験し、症状の改善がみられています。詳しくは以下の動画をご覧ください。 腰椎椎間板ヘルニアの症状に関するよくある質問 腰椎椎間板ヘルニアは自然に治りますか? 軽症から中等症の腰椎椎間板ヘルニアでは、時間の経過とともに症状が改善する場合があります。飛び出した椎間板の一部が自然に吸収され、神経への圧迫が軽減されることも少なくありません。 そのため、まずは保存療法を選択するケースが一般的です。ただし、強い痛みが続く場合や筋力低下、排尿・排便障害などがみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 腰椎椎間板ヘルニアになったら安静にするべきですか? 絶対安静が必要ということではありません。腰の痛みや足の痛み、しびれ感がある場合には安静にしておく方が良いといわれることも多いかと思います。 しかし、自宅で安静にした方が早く治るという科学的な根拠はありません。 痛みが強すぎて動けない場合は自宅で安静にしている他ありませんが、動けるのであれば腰や足の筋力が低下しないよう、無理のない範囲で少しずつ体を動かすようにしましょう。 腰椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことはありますか? 急性期で強い痛みがある場合は、重い物を持ち上げる動作や前かがみ姿勢、腰を大きくひねる動作は避けることが大切です。また、長時間のデスクワークや車の運転など、同じ姿勢を続けることも腰への負担を増やす要因となります。 一方で、必要以上の安静は筋力低下や回復の遅れにつながる可能性があります。症状に応じて無理のない範囲で体を動かし、適度な活動を維持しましょう。 保存療法としてコルセットは効果がありますか? 一定の効果が期待できると考えられます。腰椎椎間板ヘルニアの患者様は、立っている方が座った姿勢よりも痛みが楽に感じるケースが多いようです。それは立っている状態の方が姿勢を保持しやすいのが理由です。 コルセットを着用して姿勢を保持しやすくすることは、痛みの軽減に役立つ可能性があります。 ただし、コルセットに頼りすぎると筋力が低下してしまい、コルセットがなければ生活ができないということもあるので注意が必要です。コルセットを使用する場合は、併せて筋力トレーニングを行うことが大切です。
2023.11.02 -
- 幹細胞治療
- 大腿骨骨頭壊死
- 股関節
- 再生治療
「大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)」と診断され、先の見えない不安や股関節の痛みに悩んでいませんか? とくに働き盛りの世代に多いこの病気は、今後の仕事や生活に大きな影響を与えかねません。(文献1) 「手術は避けたいけれど、何もしないで悪化するのは怖い」「保存療法とは言うけれど、具体的に何をすればいいの?」 この記事では、そんな疑問や不安に寄り添い、手術をせずに股関節の機能を温存する「保存療法」についてわかりやすく解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは大腿骨頭壊死の治療法の一つ、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 大腿骨頭壊死でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録いただき再生医療についてご確認ください。 大腿骨頭壊死の保存療法とは 大腿骨頭壊死とは、股関節にある大腿骨頭が壊死してしまい潰れることで痛みを生じる疾患です。 一度壊死が起こってしまうと、壊死した骨組織そのものを元の状態に戻すことは極めて困難です。 発症原因は明確ではありませんが、大腿骨頭を栄養している血管が障害されることや、免疫を抑えるステロイドやアルコールが危険因子とされています。(文献2) 骨頭壊死の治療法は、保存療法と手術療法に大きく分けられます。 大腿骨頭壊死の保存療法とは、手術以外で股関節への負担を減らしながら、痛みや進行の様子を見ていく治療のことです。 壊死の範囲が小さい場合や、痛みなどの症状がほとんどないときには、まずこの方法が選ばれます。 日常生活では、股関節にかかる重さを減らす工夫として以下のことを意識します。 杖で体重を分散する 体重を大きく増やさない 長く歩き続けない、 重い荷物は持たない 痛みが強い時期は、無理に動かず休む 痛みや炎症に対しては、医師と相談のうえで鎮痛薬を使います。 ただし、これらの対処だけで骨のつぶれ(圧潰)の進行を強く止められるとは限りません。 圧潰が進みそうなタイプでは、骨頭の形を保つことを目的に、手術に切り替える時期を逃さないことが大切です。 大腿骨頭壊死の病期(ステージ)分類 保存療法の方針を決める上で重要なのが、壊死がどのくらい進行しているかを示す「病期(ステージ)」です。 国際的によく使われる「ARCO分類」では、MRIやX線(レントゲン)の画像所見から、Stage1~4までの4つのステージに分類します。 この分類は、病気の進行度や治療方針を決定するための重要な指標です。 (文献3) ここでは、病期(ステージ)別に画像所見の特徴と主な症状について解説します。 Stage 1 MRIやX線(レントゲン) 画像所見の特徴 主な症状 X線では異常なし MRIで初めて壊死が確認できる 症状がないことが多い 軽い違和感を感じる程度 X線ではまだ変化が見られず、MRIで初めて骨内部の壊死が確認される段階です。 痛みは軽度〜中等度で、長距離歩行や階段の上り下りなどに違和感を覚えることがあります。 Stage 2 MRIやX線(レントゲン) 画像所見の特徴 主な症状 X線で骨硬化像(骨が白く見える) 骨頭の丸みは保たれている。 軽い痛み だるさを感じ始めることがある 骨内部の構造変化が進み、X線で骨密度の不均一や境界線が現れます。 この段階では骨頭の形はまだ保たれていますが、放置すると次の圧潰期に移行するリスクが高まります。 Stage 3A、3B MRIやX線(レントゲン) 画像所見の特徴 主な症状 骨頭の圧潰(あっかい:つぶれること)が始まる 圧潰が2mm未満が「3A」 圧潰が2mm以上が「3B」 痛みが強くなる 歩行に支障が出始める 骨頭が部分的につぶれ(圧潰)、関節の形が少しずつ変わっていきます。 X線でも明確な扁平化が確認でき、歩行時の痛みが強くなることが多いです。 症状が続く場合や圧潰の進行が見られる場合は、骨切り術(骨頭の壊死した部分へかかる負荷を抑えるため、骨の一部を切って角度を変える手術)を専門医と検討します。 Stage 4 MRIやX線(レントゲン) 画像所見の特徴 主な症状 骨頭の圧潰が進行 関節の隙間が狭くなる 痛みが強くなる 日常生活が大きく制限される 軟骨がすり減り、変形性股関節症となっている 関節軟骨のすり減りや関節の変形が生じる時期とされ、骨頭のつぶれがさらに進み、股関節全体に変形が及びます。(文献4) 軟骨のすり減りによって骨同士が直接触れ合うようになり、強い痛みや可動域の制限が生じます。 【病期別】保存療法で「やるべきこと」「避けるべきこと」 大腿骨頭壊死の保存療法の目的は、骨頭の圧潰を防ぎ、痛みをコントロールすることです。 特に圧潰が起きていない、あるいは軽度なStage 1〜3Aが保存療法の主な対象となります。 Stage 1〜2 (圧潰前) やるべきこと 避けるべきこと 手術への切り替えを 検討する目安 免荷(めんか)※ 薬物療法(消炎鎮痛剤) 筋力維持、可動域訓練 薬物療法 衝撃の強い動作 ランニング ジャンプ 重い物を持つ作業 長時間の歩行・立ち仕事 股関節に大きな負担がかかる姿勢 あぐら しゃがみこむ 飲酒、喫煙 痛みが改善しない 圧潰が進行(Stage 3Bへ移行)した場合 ※免荷とは、杖などを使って患部への体重負担を減らすこと。 圧潰前は、骨頭の形が保たれており、早期の保存療法が有効とされます。 痛みや炎症がある患者様には、症状を緩和させるために、消炎鎮痛薬(内服薬や外用薬)を使用することもあります。 運動では、痛みが出ない範囲で関節可動域を維持し、股関節に体重をかけない方法で筋力維持に努めます。 股関節の負担が少ない運動として、エルゴメーター(自転車こぎ)や、横になった状態での足上げ、水中ウォーキングなどがあります。無理のない範囲で毎日運動を続けましょう。 また、アルコール摂取と喫煙にも注意が必要です。 アルコールの過剰摂取は骨の代謝や血流に悪影響を与え、骨密度の低下を招きます。喫煙は血管を収縮させ、骨への酸素・栄養供給を阻害します。 どちらも壊死の進行に関わる要因とされているため、控えましょう。 Stage 3A 〜4 (圧潰初期〜圧潰進行期) やるべきこと 避けるべきこと 手術への切り替えを 検討する目安 免荷(めんか) 薬物療法(消炎鎮痛剤) 手術に向けた相談 自己判断でのリハビリ 痛みを我慢しての運動 圧潰を助長する危険性があり 体重増加 股関節への負担が増える 飲酒、喫煙 痛みが日常生活に支障をきたす 圧潰が進行(Stage 3Bへ移行)した場合 この段階では、更なる圧潰を防ぐためにも体重管理を徹底します。ただし、痛みを我慢しての自己判断による運動は、かえって圧潰を進行させる危険性があるため避けてください。 骨頭の圧潰が始まっている場合や、保存療法でも症状の改善がみられない場合には、手術による治療へ移行する判断がなされます。 関節軟骨が残っており、関節の隙間が保たれている段階では、骨切り術が選択肢となります。 一方で、壊死の範囲が広い場合や圧潰が進行している場合には、人工関節置換術(股関節を人工関節に置き換える手術)が行われることがあります。 他、運動方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご確認ください。 痛みを悪化させない日常生活のコツ 痛みを悪化させず、圧潰の進行を防ぐためには、日常生活での工夫が欠かせません。 日常生活の工夫 ポイント 杖をつかう 患肢と反対側で杖を持つと、痛みが軽減できます 股関節を曲げる動作を避ける 長距離を歩く、しゃがむ、階段昇降などの動作を避けます 重い荷物を持つのを避ける 患肢と反対側で荷物持つと、関節を保護できます 生活様式を洋式に変更する 床座りやふとん、和式トイレは避けます。 椅子やベッド、洋式トイレを使用しましょう。 高い椅子を使用 台所などでの立ち仕事では高い椅子を使用し、腰掛けることで股関節への負荷を減らすことができます これらの工夫を日常生活に取り入れることで、股関節への負担を軽減できます。ご自身の病期や症状に応じて、担当医と相談しながら実践してください。 再生医療という選択肢 大腿骨頭壊死の治療の選択肢の一つに、再生医療の選択肢もあります。 当院「リペアセルクリニック」では、大腿骨頭壊死に直接注射で幹細胞を届ける治療を行っております。患者様自身の幹細胞を採取・培養して用いるため、拒否反応のリスクが低い治療法です。 手術以外の治療法をお探しの方、人工関節にすることに抵抗がある方は、ぜひ当院へご相談ください。 当院では、検査結果や生活状況を踏まえ、再生医療を含む複数の選択肢を説明した上で治療計画をご提案いたします。 当院の大腿骨頭壊死に対する再生医療について詳しくは、以下の記事も合わせてご確認ください。 まとめ|痛みをコントロールしながら前向きな一歩を 大腿骨頭壊死の保存療法では、病期(Stage 1〜4)に応じた適切な対応が必要です。 圧潰前(Stage 1〜2)では、免荷や体重管理、股関節に負担をかけない運動により、圧潰の進行を防ぐことが目標となります。 圧潰初期以降(Stage 3A〜4)では、より厳格な免荷と体重管理を徹底し、保存療法で改善が見られない場合は、骨切り術や人工関節置換術などの手術療法への移行を検討します。 日常生活では、杖の使用、股関節を深く曲げる動作の回避、生活様式の洋式化などの工夫により、股関節への負担を軽減できます。また、アルコールと喫煙は壊死の進行に関わる要因とされているため、控えることが推奨されます。 保存療法は、ご自身の体の状態を正しく理解し、痛みをコントロールしながら、今後の治療方針を考えるための重要な期間です。 一人で抱え込まず、定期的な検診を受けながら専門医と相談し、ご自身に合った治療計画を立てていきましょう。 大腿骨頭壊死の保存療法に関するよくある質問 保存療法で壊死は治りますか? 一度壊死した骨組織が保存療法で元通りになることはないといえるでしょう。 保存療法の目的は、壊死した部分が潰れてしまう「圧潰」を防ぎ、痛みをコントロールして、自分の関節をできるだけ長く温存することにあります。 自転車に乗っていいですか? 自転車の利用自体は可能ですが、転倒しないこと、そして転びそうになった際に無理に踏ん張らないことが前提になります。 走行するなら、平坦で人通りが少なく、接触の危険が少ない道を選びましょう。 一方で、坂道で立ちこぎが必要な場面や、人や車が多く衝突のリスクが高い場所では自転車の使用は控えた方がいいでしょう。 食生活で気をつけることはありますか? 食べ物の規制は特にありませんが、股関節の負担を減らす上で体重管理は非常に効果的です。 栄養バランスを考えた食事を意識しながら、適正体重を心がけましょう。 また、危険因子としてアルコール飲料は骨頭壊死の進行リスクを高めるといわれており、国際的な基準も定められています。過剰な摂取は避けてください。 参考文献 (文献1) 特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)|難病情報センター (文献2) Osteonecrosis of the Femoral Head: an Updated Review of ARCO on Pathogenesis, Staging and Treatment|PMC (文献3) Guidelines for clinical diagnosis and treatment of osteonecrosis of the femoral head in adults (2019 version)|PMC. (文献4) 71 特発性大腿骨頭壊死症|厚生労働省
2023.10.19 -
- 幹細胞治療
- 大腿骨骨頭壊死
- PRP治療
- 股関節
- 再生治療
大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)は、太ももの先端部分である大腿骨頭と呼ばれる部位の血流が悪くなり骨が壊死してしまう病気です。 大腿骨頭壊死は、再生医療の治療対象です。再生医療は手術や入院をせずに治療できる可能性があるため、人工関節の置換を避けたい方にも選ばれています。 この記事では、大腿骨頭壊死の再生医療について詳しく知りたい方に向けて、治療の特徴や流れなどを解説します。 大腿骨頭壊死の治療法をお探しの方は参考にしてください。 大腿骨頭壊死の治療と再生医療について 大腿骨頭壊死は、太ももの付け根にある骨の先端部分である大腿骨頭の血流が滞ることで、骨の組織が壊死する疾患です。 初期症状がほとんど現れず静かに進行する場合が多く、突然の強い痛みや歩行困難をもたらし、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。そのため、大腿骨頭壊死は早期に発見し適切な治療を受けるのが重要です。 大腿骨頭壊死の治療は、保存療法や手術、再生医療などが挙げられ、患者様の症状や年齢、生活状況に応じて選択されます。とくに、再生医療は手術や入院を必要とせず、通院のみで治療できる場合もあるため、身体への負担が少ない点が特徴です。 大腿骨頭壊死に対する再生医療の可能性 大腿骨頭壊死の再生医療は、薬物療法や手術などの一般的な治療法とは異なるアプローチが可能です。 壊死した部位は、自然に回復することは難しいとされていますが、再生医療は患者様の細胞や血液を利用して、損傷した組織にアプローチします。また、治療には少量の細胞の採取や採血、点滴によって行われることが多く、手術や入院が不要で身体の負担が少ないのが特徴です。 手術に抵抗がある方や、できるだけ日常生活への影響を抑えたい方にとって、再生医療は有力な選択肢です。 再生医療の詳細については、上記の動画をご覧ください。 再生医療の治療法|幹細胞治療とは? 再生医療の一つである幹細胞治療は、他の細胞に変化する「分化能」という幹細胞の働きを活かした治療法です。 当院「リペアセルクリニック」における、大腿骨頭壊死に対する幹細胞治療の一例を紹介します。 1.患者様から米粒2~3粒程度の脂肪組織を採取する 2.脂肪から幹細胞を抽出し、培養によって数を増やす 3.培養した幹細胞を股関節の損傷部位に注射で投与する 幹細胞治療では、患者様自身の細胞を使用するので、アレルギーのリスクが低い点も特徴です。 手術以外の治療法をお探しの方や、再生医療に関心をお持ちの方は、当院へご相談ください。 大腿骨頭壊死の一般的な治療法 大腿骨頭壊死の一般的な治療法は、主に以下の2つです。 保存療法 手術 治療方法は、患者様の症状や生活スタイルなどに応じて検討されます。 順番にみていきましょう。 保存療法 大腿骨頭壊死が初期段階で発見された場合、保存療法が用いられます。 保存療法の主な内容は、以下の通りです。 杖や歩行器などを使用して股関節に体重をかけないようにする 鎮痛剤を服用して痛みをコントロールする ストレッチや軽い筋力トレーニングなどのリハビリを行い、股関節への負担を和らげる 大腿骨頭壊死の保存療法では、日常生活を送る中で症状が進行しないように股関節の負担を軽減するのが重要です。 大腿骨頭壊死のリハビリについて詳細は、以下の記事をご覧ください。 手術 大腿骨頭壊死が進行し、大腿骨頭の形が潰れて本来の球形が失われている場合は、手術が検討されます。患者様の年齢や症状の進行によって手術の方法は異なります。 大腿骨頭壊死に対する主な手術は、以下の通りです。 対象の方 手術名 内容 中等症の方 若年~中年の方 大腿骨内反骨切り術 股関節の骨を一部切除して角度を変え、痛みの少ない部分に体重がかかるようにする 大腿骨頭回転骨切術 股関節の骨を一部切り、大腿骨頭を回転させて、まだ傷んでいない部分で体重を支えるように調整する 血管柄付き骨移植 血流を促すために、血管がついた自分の骨を別の場所から取り、大腿骨に移植する 症状が重い方 高齢の方 人工関節置換術 損傷や変形した股関節の骨を取り除き、人工の関節に置き換える 症状が中程度の方や中年までの方は、自身の関節を残した手術を行うのが一般的です。一方、高齢の方や重症の方は、損傷した部位を切除して人工関節に置き換える方法が検討されます。 大腿骨頭壊死の手術について詳細は、以下の記事をご覧ください。 まとめ|大腿骨頭壊死に対しては再生医療も治療の選択肢 大腿骨頭壊死に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。再生医療の幹細胞治療は、患者様自身の細胞を用いて、損傷した組織にアプローチする治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療について以下のような方にご相談いただいております。 股関節の症状があり、手術を検討されている方 入院や手術以外の選択肢をお探しの方 人工関節以外の治療をご希望の方 保存療法や手術とは異なる治療法をお考えの方 再生医療について詳しく知りたい方は、当院までお気軽にお問い合わせください。 大腿骨頭壊死の治療法についてよくある質問 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは、以下の通りです。 ジョギングやジャンプなどの激しい運動 重量物の運搬 長時間の立ち仕事 喫煙 飲酒 大腿骨頭壊死と診断された場合、症状の進行を防ぐため、股関節に負担をかけないことが重要です。 日常生活では、しゃがみ込む動作や深く前かがみになる動きなどが股関節に負担がかかりやすいので注意が必要です。また、喫煙や飲酒は血流を悪化させるため、大腿骨頭壊死のリスク要因の一つと考えられています。禁煙・禁酒を心掛けましょう。 以下の記事では、大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことについてまとめていますので参考にしてください。 大腿骨頭壊死になってしまったら、必ず手術が必要? 大腿骨頭壊死には、手術が必要とは限りません。症状の程度や進行具合によって、手術以外の治療法が選ばれることもあります。 手術しない治療法は、以下の通りです 痛み止めの服用やリハビリなどの保存療法 損傷した組織に幹細胞を投与する再生医療 保存療法は、大腿骨頭壊死が早期に発見された場合に用いられます。一方、再生医療は、大腿骨頭壊死の症状が進行しても受けられる可能性があるため、再生医療クリニックへご相談ください。 症状の程度やライフスタイルによって、最適な治療法は異なるので、医師に相談して自分に合った治療方法を見つけましょう。 大腿骨頭壊死に対する再生医療にはどのようなものがありますか? 大腿骨頭壊死に対する主な再生医療は、以下の2つです。 治療法 特徴 当院(リペアセルクリニック)の治療手順 幹細胞治療 様々な細胞に分化する能力を持つ幹細胞を用いた治療法 患者様から採取した幹細胞を注射で投与する PRP療法 成長因子を含む血小板を用いた治療法 患者様自身の血液から血小板を多く含む血漿を抽出し、患部に注射する 再生医療は、手術に抵抗がある方や回復を早めたい方にとって新たな治療の選択肢となります。どちらの治療が適しているかは症状や年齢などによって異なるため、専門医にご相談ください。
2023.10.12 -
- 大腿骨骨頭壊死
- 股関節
- 再生治療
大腿骨頭壊死とは、股関節を構成している大腿骨頭の血流がなんらかの理由で途絶えてしまい、骨が壊死してしまう原因不明の難病です。 主に以下のような初期症状が見られた場合は、要注意です。 骨頭壊死による初期症状は、壊死した骨が潰れることで痛みとして現れるため、痛みを感じた時にはある程度進行している可能性が高いです。 壊死した骨は自然治癒しないため、範囲が今以上に拡大する前に適切な治療を受ける必要があります。 当院リペアセルクリニックでは、手術をせずに大腿骨頭壊死の改善を目指せる再生医療による治療をご提供しています。 壊死した骨の切除や人工関節手術を避けられる治療法として注目されている治療法なので、手術を避けたい方は、ぜひ当院までご相談ください。 ▼再生医療に関するお問い合わせはこちら >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 大腿骨頭壊死とは 大腿骨頭壊死とは大腿骨頭の一部が、なんらかの原因で血流が途絶えてしまい、骨組織が壊死してしまう病気です。 大腿骨頭壊死の中でも、脱臼や骨折などで理由が明らかになっていれば「特発性大腿骨頭壊死症」と認められています。 特発性大腿骨頭壊死症に認められると、治療が長期化するだけでなく、働く能力も落ちてしまう症状も出るため、早期発見が推奨されています。 日本でも毎年2,000〜3,000人ほど特発性大腿骨頭壊死症に発症し、中でも30〜50歳の方が起こりやすい病気です。 大腿骨頭壊死の初期症状 大腿骨頭壊死の初期症状は、足の付け根が痛み、股関節の関節可動域が制限される症状が出ます。 それぞれの初期症状について、詳しく解説していきます。 足の付け根が痛む 大腿骨頭壊死の初期症状は、足の付け根が痛みはじめます。 注意点として血流が途絶えて壊死が起きるごく最初の段階では痛みは起こりません。 壊死に陥った部分に負荷が加わり、骨が潰れてくれて、徐々に痛みが出現します。 たとえば、関節に体重を乗せたり動かしたりすると、鋭い痛みを感じるケースがあります。 また、骨頭壊死が起こると痛みが出現するタイミングには時間的に差がある点に注意が必要です。 骨頭壊死はあっても、壊死の範囲が小さい場合などでは痛みを起こさない症例もありえます。 股関節の関節可動域が制限される 大腿骨頭壊死の症状が進行していくと、壊死した部分が潰れて大腿骨頭が変形します。 変形した結果、陥没した部分に関節の不適合や不安定性から軟骨のすり減りが進行してしまいます。 結果として「変形性関節症」を生じ、放置したままだと軟骨がなくなってしまうので注意が必要です。 骨同士がぶつかり、変形性関節症が悪化してしまいます。 変形性関節症が進行すると、痛みだけでなく、股関節の関節可動域が悪くなります。 股関節は曲げ伸ばしだけでなく、内旋、外旋などの動きがあるので、病気が進行すると日常生活で、以下のような困難さを感じるので注意しましょう。 大腿骨頭壊死で困難になる症状 胡座(あぐら) 爪切り 和式トイレ 階段の上り下り 筋力低下による歩行困難 起き上がりなどの起居動作 大腿骨頭壊死は、初期症状である「足の付け根の痛み」がある段階で早めに病院で診察を受けましょう。 「どんな痛みがあるの?」「どこが痛むの?」など、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 大腿骨頭壊死が発症する原因 大腿骨頭壊死が発症する原因は、股関節の脱臼や骨折に続いて発症するケースがあります。 他にも以下のような症例から発症するケースもあるので、該当する病名がある方は注意してください。 糖尿病 鎌状赤血球貧血 腎臓病 アルコール依存症 痛風 ステロイド投与による副作用や喫煙が関連する可能性もあるため、強い衝撃による損傷のような痛みから発症するわけではありません。 なお、ステロイド投与やアルコールに関しては、国際的な基準が設けられています。 詳しくは以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないこと 大腿骨頭壊死が発症した場合、大腿骨頭を圧迫させないのが重要です。 股関節に体重がかからないよう、杖を使ったり長距離の歩行を控えたりするのが大切です。 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことを以下にまとめたので、症状を患っている方はチェックしてみてください。 【大腿骨頭壊死になったらやってはいけないこと】 激しい運動 階段の昇り降り 重量物の運搬 長時間の立ち仕事 体重の増加 しゃがみこみ 前屈動作 飲酒 喫煙 とくに飲酒と喫煙は、壊死した骨を弱らせてしまうため、大腿骨頭壊死の進行度を早める原因になってしまいます。 大腿骨頭壊死になったら、股関節への負荷と飲酒・喫煙を控えるのが大切です。 以下の記事では、より詳しく「大腿骨頭壊死になったらやってはいけないこと」をまとめているので、ぜひご一読ください。 大腿骨頭壊死の診断方法 大腿骨頭壊死における画像検査にはレントゲンとMRI検査が有効です。 それぞれの特徴について解説していきます。 レントゲン撮影 大腿骨頭壊死でレントゲン撮影をするのは一般的な診断手法です。 大腿骨頭壊死の評価にも使用される診断方法です。 レントゲンは骨の形状や変化を評価でき、簡便なので最初の検査として行われるケースが多い傾向にあります。 しかし、大腿骨頭壊死の初期の段階ではレントゲンだけでは診断が難しいケースもあるため、医師と相談の上決めていきましょう。 MRI検査 MRI検査は大腿骨頭壊死の診断に役立ちます。 壊死の範囲を評価するだけではなく、骨折や関節炎など別の病気も診断可能になるからです。 大腿骨頭壊死の診断は、早期発見が重要になるものの、レントゲン撮影では変化が見られないケースもあるため、MRI検査が無難でしょう。 手術が必要な場合では、CT検査も必要になります。 なお、レントゲン撮影でも大腿骨頭壊死と判断つくケースもあるため、症状の進行度とともに医師と相談して判断していきましょう。 当院ではメール相談やオンラインカウンセリングも実施しているので、気になる症状がある方は気軽にご連絡ください。 大腿骨頭壊死の治療法 大腿骨頭壊死の治療法は年齢や本人の状態、病気の範囲、部位など総合的に判断して決定されます。 ここからは大腿骨頭壊死の治療法や入院期間について解説していきます。 保存療法 軽度の大腿骨頭壊死では、痛みを緩和するために安静や杖による免荷、身体活動の制限、重量物の運搬禁止などを行います。 初期症状の範囲では、関節症変化へと進まず可動域の制限も比較的保たれるため、生活指導が主な治療法です。 痛みに対しては消炎鎮痛薬の内服や湿布などを行います。 しかし、保存療法で病気の進行は防げません。 進行が考えられる状態や、進行しつつある状態のときには変形が進む前に手術を受ける方が改善する可能性は高くなります。 手術療法 手術は大きく骨を切って関節を温存する骨切り術と、壊死した骨を切除して金属に置き換える人工関節置換術に分けられます。 骨を切る手術では壊死した部分に体重がかからないように大体骨頭を弯曲させたり、回転させる手術が行われます。 骨を切った後は専用の金属で固定をするため、一定期間の安静が必要ですが、病気が進行する可能性はゼロではありません。 人工関節手術では大腿骨頭だけを置き換える人工骨頭置換術、骨盤側にも金属をいれる人工股関節全置換術があります。 基本的には手術翌日から歩行訓練が可能で、リハビリが早いメリットがありますが、人工関節のためスポーツは制限が必要であり、将来的な再手術の可能性もあります。 入院期間 大腿骨頭壊死で手術をした場合、以下の期間入院する必要があります。 手術法 入院期間 骨切り術 1〜2カ月 人工関節 2週間〜1カ月 大腿骨頭壊死は、骨への栄養補給する血流が途絶えて発症する病気ですが、詳しい原因は未だ不明です。 医療が進歩し、原因が判明すれば入院期間も変動する可能性もあるでしょう。 再生医療なら手術をせずに効果が期待できる! 大腿骨頭壊死は、骨切り術や人工関節手術など手術を避けたい方は、先端医療である「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療とは、人間の持つ再生力を活用し、損傷した骨組織の再生・修復を目指す医療技術です。 当院リペアセルクリニックでも、手術をせずに大腿骨頭壊死の改善を目指せる再生医療をご提供しています。 また、当院では患者さまから採取した細胞や血液のみを使用するため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが少ない治療を実施しています。 「手術を避けたい」という方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。 ▼再生医療に関するお問い合わせはこちら >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる まとめ・大腿骨頭壊死は早期の発見と治療が大切! 大腿骨頭壊死症は骨を栄養している血流が途絶えて発症する、現時点でも原因が不明の難病です。 初期症状は足の付け根の痛みであり、病気が進行すると人工関節手術を受けられなくなってしまうかもしれません。 当院の再生治療は幹細胞を股関節内に投与し、軟骨の修復が可能な治療法です。 痛みでお困りの際にはいつでも気軽にご相談ください。
2023.10.05 -
- 幹細胞治療
- PRP治療
- 肘関節
- 再生治療
テニス肘の痛みは日常生活に影響を与えやすく、長期間にわたって悩まされるケースも少なくありません。 テニス肘の治療法は保存療法・手術療法、そして近年は「再生医療」が選択肢のひとつになっています。 再生医療は、保存療法で改善が見られず、手術は避けたいという方の選択肢となる、患者様自身の細胞を活用する新しい治療法です。 本記事では、テニス肘に対して再生医療を選択する上で知っておきたい、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。 テニス肘の治療を検討している方は、参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を行っています。ぜひ登録いただき、ご確認ください。 テニス肘の治療の新しい選択肢「再生医療」とは テニス肘の治療では、保存療法や手術に加え、「再生医療」が新たな選択肢となっています。 再生医療の代表的な方法としては、「幹細胞治療」と「PRP療法」があります。 いずれも、注射や点滴を通じて症状のある部位にアプローチする治療法で、入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 以下では、幹細胞治療とPRP療法それぞれの特徴について、詳しく解説します。 細胞の力を利用する幹細胞治療 幹細胞治療とは、患者様自身から採取した幹細胞を用いる再生医療のひとつです。 幹細胞が、さまざまな種類の細胞に変化する「分化能」という能力を活かします。 再生医療は皮膚や筋膜の表面ではなく、関節内や腱付着部などへ静脈点滴または局所注入によってアプローチします。 脂肪由来の幹細胞治療を行う当院「リペアセルクリニック」での治療の流れは以下のとおりです。 1. 初診・問診・血液検査で適合確認 2.局所麻酔下で脂肪の採取(米粒2~3粒ほどの量) 3.細胞培養・加工 4.投与(静脈点滴または局所注入) 5.定期的な経過観察 投与自体は日帰りで対応可能です。 ただし、当院では冷凍保存しない幹細胞を使用しているため、細胞を培養し、投与できる状態にするまで約1カ月を要します。通院頻度は治療内容により異なりますが、およそ月1回程度のペースとなります。 また、幹細胞治療は痛みや組織の損傷が重度である場合に適用されるケースが多く、治療の適応については医師による慎重な判断が求められます。 テニス肘に対するPRP療法の原理 PRP療法とは、患者様自身の血液から血小板を高濃度に抽出し、患部に注射する再生医療のひとつです。 血小板は、ケガをしたときに出血を止めるとともに「成長因子」という物質を放出して組織の修復プロセスを促進します。 PRP療法を行っている当院「リペアセルクリニック」での治療は、以下の手順で進められます。 1.採血 2.採血した血液を遠心分離し、血漿成分を抽出 3.高濃度の血漿成分を患部へ注射 PRP療法は注射によって行われ、入院や手術を必要とせず、施術時間も比較的短いのが特徴です。 また、軽度な症状に対して適応になるケースが多い傾向があります。 テニス肘で再生医療を選ぶメリット 再生医療は、肘の腱・靱帯などに負担がかかるテニス肘に対する、身体への負担が少ない治療法として選択肢になっています。 では、どのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。 身体への負担が少ない 再生医療は、身体にかかる負担を抑えられる点がメリットのひとつです。 手術では皮膚を切開し、場合によっては腱や靱帯の再接合・固定、人工物の挿入などを伴うケースがあります。 一方で、再生医療は注射または点滴で細胞や血液成分を投与するため、全身麻酔や長時間の手術を必要とせず、治療当日の身体的な負担を少なくできるのが特徴です。 とくに、早期の職場復帰やスポーツ活動の継続を望む方にとって、有力な選択肢のひとつになっています。 アレルギー反応や合併症のリスクが少ない 再生医療は、患者様本人の細胞を利用するため、免疫拒絶・アレルギー反応が起こるリスクが低い治療法です。 他人の組織を移植する場合と異なり、自己の細胞を使用することで、身体が異物として認識する可能性が極めて低くなります。 また、針を使った注射や点滴が中心で、大きな切開を伴わないため、術中・術後の出血や感染症などのリスクも抑えられます。 入院する必要がない 再生医療では入院を必要とせず、日帰りで治療ができる点も大きなメリットです。 手術を必要とする治療では、術前検査・麻酔・術後管理・痛みや腫れのケア・退院までのフォローが必要です。 一方、再生医療では脂肪採取・血液採取・細胞処理・注入という工程を、比較的短時間で済ませられます。 日帰りまたは短時間の通院で対応できることから、日常生活への影響を抑えられるのです。 仕事や日常生活への影響を心配せずに治療をスタートできるという点は、ライフスタイルを重視する方にとって有力な選択肢となります。 治療後の日常生活への影響が少ない 再生医療を用いたテニス肘の治療では、治療後に日常生活や軽度な動作への制限が手術ほど大きくない点もメリットです。 手術をした場合には、術後の固定・制限・リハビリテーションが長期間に及ぶことがあります。 注射や点滴で治療する再生医療では、治療直後から比較的早期に通常の生活に戻ることが可能です。 また、採取や注入する際のダメージも少ないため、術後の腫れ・痛み・回復期間も短く済みます。 趣味のスポーツや家事・仕事を継続しながら、これまでどおりに過ごしたいというニーズに応えられる治療法なのです。 テニス肘で再生医療を選ぶデメリット 再生医療に限らず、どのような治療にも留意すべき点があります。 ここでは、テニス肘に対して再生医療を検討する際に知っておきたい、主なデメリットについて見ていきましょう。 すべての人に効果があるとは限らない 再生医療の治療を受けたすべての人に明確な改善が現れるとは限りません。 症状の進行度や炎症の範囲、既存の腱や靱帯の損傷状態、年齢や基礎疾患の有無などが治療の影響に関わります。 さらに、再生医療は個々の細胞の状態に依存するため、冷凍しておらず質の良い細胞などでなければ、期待される組織修復のプロセスが十分に働かないケースもあります。 したがって、医師による詳細な診察や検査をもとに、適応や治療目的を慎重に確認することが大切です。 施術できるクリニックが限られる 再生医療は、専門的な知識と技術、厚生労働省への届出が必要とされる高度な医療行為です。 一般的な整形外科や接骨院などでは取り扱っていないケースが多く、施術を受けられる医療機関は限られています。 とくに、自己脂肪由来の幹細胞治療は、脂肪の採取・細胞の培養・加工・管理など、厳密な手続きと設備が求められるため、実施できるクリニックはごく一部なのです。 また、医療機関によって対応できる症状や、治療法の内容が異なる場合もあります。 治療を受けられないケースがある 再生医療は、すべての患者に適用できるわけではありません。 たとえば、すでに肘の関節に人工関節を挿入している場合には適用不可となっています。 また、以下のケースも安全性の観点から治療が見送られる場合があります。 重度の全身疾患がある方 感染症の有無が確認された方 妊娠中や授乳中の方 自己免疫疾患のある方 ただし、適応については医療機関ごとに異なる基準が設けられているため、事前に治療の可否や制限事項を確認しましょう。 再生医療が適応となる主な症状|テニス肘・ゴルフ肘について 再生医療では、おもに以下の症状が適応となります。 半月板損傷:膝の関節内にある軟骨組織が切れたり、裂けたりする状態 膝靭帯損傷:膝を安定させる靭帯が伸びたり、部分的に切れたりして不安定になるケガ 肘内側上顆炎(ゴルフ肘):肘の内側に痛みが出る、繰り返しの動作で起こる炎症 肘外側上顆炎(テニス肘):肘の外側に痛みが出る、前腕の使い過ぎによる障害 手首の靭帯損傷:手首の靭帯が伸びるなど部分的に断裂し、痛みや不安定感が生じる状態 TFCC損傷:手首の小指側にある軟骨や靭帯が損傷し、回す動作で痛みが出る状態 足底腱膜炎:かかとの骨から足の裏にかけての腱に炎症が起き、歩くと痛みが出る症状 肩腱板損傷:肩を動かす筋肉や腱が損傷し、腕を上げにくくなったり痛みが出る状態 膝蓋腱炎(ジャンパー膝):膝の皿の下の腱に炎症が起き、跳んだり走ったりで痛む症状 オスグッド・シュラッター病:成長期に膝の下が出っ張って痛くなるスポーツ障害です。 肉離れ(筋断裂):筋肉が強く伸ばされた際に、部分的に切れて痛みや腫れが起こる症状 アキレス腱炎:かかとの上あたりのアキレス腱に炎症が起こり、歩行や運動時に痛む症状 足首靭帯損傷:足首の捻挫によって靭帯が損傷し、腫れや不安定感が生じる状態 腱鞘炎:指や手首を使いすぎることで腱の通り道に炎症が起き、動かすと痛む状態 以下では、テニス肘とゴルフ肘について詳しく解説します。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎) テニス肘は、前腕の伸筋群に繰り返しの負荷がかかることで、肘の外側にある腱の付着部に炎症や微細な損傷が生じる疾患です。 とくに、テニスのバックハンド動作で痛みが出やすいため、通称として広くテニス肘と呼ばれています。 実際には、タオルを絞る・ペットボトルのフタを開けるといった動作やパソコン操作、調理など、スポーツに限らず日常のシーンで痛みが現れるのが特徴です。 発症は、加齢による腱の変性が見られる中高年層に多く、悪化すると安静時にも痛みが続く場合があります。 軽度であれば保存療法が中心ですが、長期にわたって痛みが続く場合には、再生医療も治療の選択肢のひとつです。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎) ゴルフ肘は、肘の内側に痛みが出る疾患です。 ゴルフのスイング動作で痛むため「ゴルフ肘」と呼ばれていますが、実際にはスポーツに限らず、手首を内側に曲げる・物を握る・ロープを引く・ドアノブをひねるといった動作でも痛みが誘発されます。 肘の上腕骨内側の骨の出っ張り「上顆(じょうか)」に繰り返しの負荷がかかり、腱に微細な損傷や炎症が起こるのが原因です。 主に、手作業を行う職業やスポーツ選手、家事を担う方にも多く見られる障害であり、放置すると慢性化するケースもあります。 保存療法で改善しない場合には、再生医療の適応が検討されます。 まとめ|再生医療でテニス肘の痛みを治療しよう テニス肘は、日常の動作やスポーツの繰り返しによって肘の腱に負担がかかり、痛みを生じる疾患です。 保存療法などで改善が見られない場合、再生医療が選択肢になります。 再生医療は身体への負担を軽減し、手術を避けたい方や日常生活への影響をできるだけ抑えたい方の治療法のひとつです。 テニス肘は、早期の対応が痛みの悪化や長期化を防ぐ鍵になります。 医師と相談しながら、自分の症状に合った治療法を見つけていきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、テニス肘の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。 肘の痛みでお悩みなら、ぜひご登録ください。
2023.03.20 -
- PRP治療
- 免疫細胞療法
PRP療法(多血小板血漿療法)とは、患者様自身から採取した血液から『多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)』を抽出し、損傷部位に注射して治療を行う再生医療の一種です。 PRP療法の対象は、関節や筋肉、腱、靭帯の疾患・外傷をはじめ、骨治癒の促進や手術創部の治療補助、美容医療における肌のシワ・たるみまで多岐に渡ります。侵襲の少なさから世界的にも注目されている治療法です。 さまざまな分野で行われるPRP療法ですが、以下の疑問を持つ方もいるでしょう。 「良い話ばかり見るけれど、デメリットはないの?」 「本当に効果はあるの?痛みはどれくらい?」 「実は費用が高いのでは?」 この記事では、PRP療法の6つのメリットと4つのデメリットを解説します。治療に不安のある方は、ぜひ参考にしてください。 PRP療法のメリット|患者様の声も合わせて紹介 最初にPRP療法のメリットを見てみましょう。 認可を受けたクリニックだけが施術できるから安心 施術できる部位(肩・肘・膝・手首・足首など)が多い 副作用(アレルギー反応・合併症など)のリスクが少ない 手術を行わないので最短30分で施術が完了 通院だけで治療でき日常生活に復帰しやすい プロアスリートの成功症例も多数あるので信頼がおける 患者様の声も交えて、この6項目について紹介します。 1.認可を受けたクリニックだけが施術できるから安心 再生医療の一種であるPRP療法は、厚生労働省の認可を受けたクリニックだけが行える治療法です。「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」によって、「再生医療等提供計画(治療)」を作成して審査を受け、厚生労働大臣へ提出するよう定められています。 リペアセルクリニックも「第二種・第三種再生医療提供計画」を厚生労働省に届出し、受理されています。PRP療法は第三種に分類されており、以下のページで届出内容を確認可能です。 参照:届出された再生医療等提供計画(治療)の一覧|厚生労働省 2.施術できる部位(肩・肘・膝・手首・足首など)が多い PRP療法は、以下のように幅広い部位・疾患に対応できるのが特徴です。これらは一例であり、書かれていない疾患や、難治性の疾患にも対応可能な場合があります。 部位 疾患 肩 四十肩・五十肩 肩腱板損傷 インピンジメント症候群 肘 肘内側(ゴルフ肘)上顆炎 肘外側(テニス肘)上顆炎 手首 手首の靭帯損傷 TFCC損傷 股関節 変形性股関節症 膝 変形性膝関節症 半月板損傷 膝靭帯損傷 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) オスグッド・シュラッター病 足首 アキレス腱炎 足首靭帯損傷 足底腱膜炎 筋肉 肉離れ(筋断裂) またPRP療法は、肌の再生作用にも効果があります。PRPに含まれる成長因子が皮膚組織の修復や再生にはたらくため、美肌治療としても受けていただけます。 3.副作用(アレルギー反応・合併症など)のリスクが少ない PRP療法は、患者様自身から採取した組織・細胞で自分を治す方法です。 ワクチン接種のような身体に異物を注射するものとは異なり、アレルギー症状などの拒絶反応は引き起こしにくく、副作用は非常に少ないとされています。 また、PRP療法は手術を伴わないため、全身麻酔によるアレルギー症状や手術部の感染など合併症の心配もありません。PRP療法は手術と比較し、安全性の観点でメリットが多い治療法です。 患者様からも、以下のメリットを感じるとの声が挙げられています。 手術自体のリスクや、感染症の不安が無い 副作用が少ない 4.手術を行わないので最短30分で施術が完了 PRP療法において、患者様の体への負担は「血液の採取」と「患部への注射」だけです。手術を行わないため、施術は最短30分で完了します。 身体にメスを入れて切ったり、開いたりといった複雑な操作をしないため、安全に配慮した処置ができます。処置の痕が残りにくいことも特徴です。 実際にPRP治療を行った患者様からは、以下の感想をいただくことがあります。 注射だけの処置で、処置の痛みも一瞬だった 処置がすごく短時間で簡単に終わったのでびっくりした 5.通院だけで治療でき日常生活に復帰しやすい PRP療法は通院による治療が可能です。さらに、PRP療法は実施後から日常生活に戻れるため、患者様への負担が非常に少ない治療法です。 処置当日は、施術部位の感染予防のために入浴やシャワーなどを控えていただくことが多いですが、翌日からは入浴やシャワーも可能になります。激しい運動は数日間控える必要はありますが、軽い動作は問題ありません。 手術を行う場合は、数日から数週間の入院期間に加え、リハビリ期間も必要なことから、日常生活への負担も大きくなりがちです。一方PRP療法では、日常生活への影響を最低限に抑えて治療できます。実際に治療を受けた患者様からは、以下のような声も多く聞かれます。 入院の必要が無い 通院だけで処置を終えることができ、家族の心配や仕事に支障をきたさない 学生の場合は、入院による学業の遅れや、単位の不足など進学や留年の心配がない 家族や友人との時間を犠牲にしない 6.プロアスリートの成功症例も多数あるので信頼がおける PRP療法は、けがをしたプロアスリートにも選ばれています。 プロアスリートは、治療の効果だけでなく、治療後にパフォーマンスを維持できるかも重視しています。彼らに選ばれるPRP療法は、信頼できる治療法といえるでしょう。プロアスリートとPRP療法について興味のある方は、以下の記事をご覧ください。 PRP療法のデメリット ここからは、PRP療法のデメリットを紹介します。以下の順で確認していきます。 効果の程度・現れるまでの期間に個人差がある 処置部位に腫れ・痛みが出ることがある 治療にかかる費用負担が大きくなりやすい 一部の条件に該当する方は治療を受けられない 1.効果の程度・現れるまでの期間に個人差がある PRP療法の効果の程度や現れる時期、効果の持続時間には個人差が見られます。 ただ、個人差自体はどのような治療にも存在しており、PRP療法に特有のデメリットではありません。むしろ、PRP療法は患者様自身の血液を利用するため、この個人差は副作用のリスクが少ないメリットの裏返しとも考えられます。 2.処置部位に腫れ・痛みが出ることがある PRP療法を実施した後の数日間は、処置した部位に痛みや腫れ、発赤などの症状が出ることがあります。この痛みや腫れについても個人差があり、まったく腫れや痛みを実感しない方もいれば、数日間腫れが続く方もいます。もっとも、腫れや痛みは一過性のものであり、抗生物質などの治療を行わなくても自然経過によって改善するケースが多いといわれています。 まれに処置部位が感染するケースもあり、抗生物質による加療が必要なこともあります。ただし、このリスクはPRP療法に限らず、ワクチン接種などの注射を伴う医療行為全般に共通するものです。 腫れや痛みが出る可能性はありますが、PRP療法は手術を伴わないため、手術療法で起こり得る再手術や入院期間の延長といったリスクがありません。この点から、腫れや痛みはデメリットではあるものの、手術の副作用と比べると軽微です。 3.治療にかかる費用負担が大きくなりやすい 再生医療であるPRP療法は、まだ新しい治療法であるため、現在の日本では健康保険の適応がない疾患が多いです。PRP療法の処置のほか、処置後にリハビリテーションを行う場合も自費負担になることもしばしばあります。 例としてリペアセルクリニックの治療費用を見てみましょう。すべて自由診療で治療しており、PRP療法を1回行った場合の費用は165,000円(税込)です。このほか、専門医による初回診察や感染予防のための血液検査にも費用がかかります。 しかし、PRP療法は入院しなくても処置ができます。保険適用の手術でも、入院費用も含めると高額になる傾向があります。それらを踏まえると、保険適用の手術よりPRP療法の処置費用の方が安く済むケースもあります。 4.一部の条件に該当する方は治療を受けられない PRP療法は安全性の高い治療法ですが、すべての方が受けられるわけではありません。以下に当てはまる方は、治療を受けられない場合があります。 心臓や肝臓に疾患がある方 感染症や血液疾患がある方 妊娠をされている方 その他、カウンセリングで医師が不適当と判断した方 最終的には、患者さん一人ひとりの状態を慎重に見極め、医師が判断します。気になることがありましたら、遠慮なく担当医へご相談ください。 まとめ|PRP療法のメリット・デメリットが気になる方はお気軽にお問い合わせください PRP療法は、手術と比べて合併症や副作用のリスクが少なく、安全性が高い点が大きなメリットです。入院不要で施術時間も短いため、日常生活への影響も最小限で済みます。 一方で、効果の個人差や費用面など、PRP療法にもデメリットがあります。どんな治療法でもいえることですが、受診した医療機関や主治医から十分な説明を受けて、自分なりに理解した上で決めていきましょう。 リペアセルクリニックでも、PRP療法に関するご相談を受け付けています。患者様ごとのメリット・デメリットについても丁寧にご説明しますので、お気軽にお問い合わせください。
2022.06.08 -
- PRP治療
- 幹細胞治療
- ひざ関節
- 再生治療
「膝の痛みはセルフケアによって自分で治せる?」 「どんな痛みが現れていたら受診すべき?」 膝の痛みの原因が筋力不足や肥満、姿勢不良などである場合はセルフケアによって軽減できる可能性があります。しかし、なんらかのケガや疾患が原因である場合は、自分で治すことは困難です。 本記事では、膝の痛みを自分で治せるかどうかをはじめとして以下を解説します。 痛みを引き起こすケガや疾患 痛みを引き起こす生活要因 痛みを治すためのセルフケア 膝の痛みに関連する受診の目安も解説しています。自分で膝の痛みを改善しようとする前に、受診すべき症状ではないかを確認しましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 長引く膝の痛みでお悩みの方や再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 膝の痛みは自分で治せる?【受診すべき症状】 膝の痛みはセルフケアを行えば軽減できる可能性があります。しかし、ケガや疾患が原因である場合は、セルフケアで痛みの軽減はできても治すことは困難です。 以下のような症状が膝に現れている方は注意が必要です。 長期間続く痛み こわばり 腫れ 熱感 引っかかり感 不安定感 脱力感 上記の症状が現れている方は医療機関の受診を検討しましょう。とくにこれまで診察を受けたことがない方は注意が必要です。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状は?原因や治療法、進行を遅らせるポイントも解説 関節リウマチの初期症状|どんな痛みが出る?チェックリストで確認 膝の痛みを引き起こすケガ・疾患 膝の痛みを引き起こすケガや疾患として、以下が挙げられます。 変形性膝関節症 半月板損傷 膝靱帯損傷 関節リウマチ それぞれについて詳しく解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減ることで炎症や痛みが生じる疾患です。主な原因は繰り返される負荷や加齢などです。膝のケガが関係する場合もあります。 初期の症状として以下が挙げられます。 立ち上がりや歩き始めの膝の痛み 正座のしづらさ 進行すると、歩行困難や安静時の痛みなどの症状が現れることがあるため放置してはいけません。変形性膝関節症の原因や症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 半月板損傷 半月板損傷とは、膝関節の中にある半月板(膝のクッションの役割をもつ軟骨)が損傷した状態です。スポーツ活動における急な方向転換やジャンプ後の着地などが主な原因です。繰り返す膝の酷使や交通事故、加齢などが原因になることもあります。 一般的に以下のような症状が膝に現れます。 痛み 引っかかり感 腫れ 重度の場合は、ちぎれた半月板の欠片が膝関節の隙間に入り込むロッキングが起こることもあります。ロッキングが起こると、膝の曲げ伸ばしができなくなり強い痛みが現れます。 適切な治療を受けないと、変形性膝関節症に移行するリスクがあるため放置してはいけません。半月板損傷の原因や症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 膝靱帯損傷 膝靱帯損傷は、膝関節を安定させるための靱帯が伸びたり、部分的または完全に断裂してしまった状態です。 損傷しやすい膝の靱帯は主に以下の2つです。 損傷しやすい膝の靱帯 主な原因 前十字靱帯 ジャンプの着地や急停止の際に損傷しやすい 後十字靱帯 膝を打ち付けた際の衝撃やサッカーやスキーなどで損傷しやすい 膝靱帯損傷の主な症状は以下のとおりです。 膝裏の痛み 膝を曲げたときの痛み 膝に力が入らない 歩行時の膝折れ 膝の腫れ 膝靱帯損傷については、以下の記事で詳しく解説しています。 【関連記事】 前十字靱帯断裂の全治までの期間は?歩けるまでの期間や入院・リハビリ期間も医師が解説 後十字靱帯損傷(断裂)の症状と治療法について現役医師が詳しく解説 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムが誤って自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。関節を包む滑膜に炎症が起こり、関節の腫れや痛みを引き起こします。 一般的な初期症状として以下が挙げられます。 朝に手指がこわばり動かしづらい 関節に痛みや腫れがある 体がだるい 初期段階は痛みよりも朝のこわばりや腫れが目立つことが多いです。関節リウマチを放置して炎症が続くと、関節の変形によって日常生活に支障をきたすおそれがあります。 関節リウマチについては、以下の記事で詳しく解説しています。 膝の痛みを引き起こす生活要因 膝の痛みを引き起こす生活要因として、以下が挙げられます。 加齢による膝への負担・軟骨のすり減り 過度な運動による膝の酷使 運動不足による筋力低下 過体重による膝への負担 姿勢不良による膝への負担 それぞれについて詳しく解説します。 加齢による膝への負担・軟骨のすり減り 年齢を重ねると、日常の何気ない動作の負担であっても、膝の軟骨は少しずつすり減ってしまいます。膝の軟骨は、加齢とともに劣化してすり減りやすくなるためです。 軟骨がすり減ると、徐々に膝の痛みが現れてしまいます。加齢による変化そのものを止めることは難しいです。しかし、生活習慣を見直して、膝への負担や軟骨のすり減りを軽減することはできます。 過度な運動による膝の酷使 繰り返しの負荷や急激な動作は、膝関節や周辺組織にダメージを蓄積させて痛みの原因になります。例えば、サッカーやテニスなどは膝への負担が強いスポーツです。 また、以下のような動作も膝への酷使につながります。 重い物を頻繁に運ぶ 階段の上り下りが多い 膝を曲げたままの動作が多い 職業柄これらの動作が多い方はとくに注意が必要です。 運動不足による筋力低下 運動不足は以下のような状態を招き、膝の痛みの原因になることがあります。 膝を支える筋力の低下 軟骨の劣化 関節の柔軟性の低下 また、運動不足は肥満につながり、膝への負担を増やし膝の痛みを悪化させるおそれがあります。 過体重による膝への負担 体重が増加するほど膝にかかる負荷が増大して、軟骨のすり減りが進行します。その結果、膝の痛みを引き起こすおそれがあります。実際に体重が1kg増えるごとに、膝への負担は2〜3kg増加するといわれており、膝の健康を守るうえで体重管理は重要です。 とはいえ、過度な食事制限は栄養不足となり、筋力を低下させて逆効果になるおそれがあります。適正体重の維持は、栄養バランスの良い食事を摂りながら無理のない運動習慣を心がけることが大切です。 姿勢不良による膝への負担 姿勢不良は荷重バランスを偏らせ、膝の痛みを招くことがあります。姿勢不良は加齢による筋力低下や、前屈み姿勢などの習慣によって引き起こされます。良い姿勢は、体を横から見た際に耳・肩・骨盤・膝・足首がまっすぐに並んだ状態です。日頃から意識的に姿勢を正すようにしましょう。 また、運動不足による筋力低下は姿勢不良の原因の一つです。筋力を鍛えるためにウォーキングなどの運動を取り入れることが効果的です。また、ウォーキングをする際も姿勢を意識しましょう。 膝の痛みを自分で治すためのセルフケア 膝の痛みを自分で和らげるためのセルフケアとして、以下が挙げられます。 膝に負担の少ない動作を意識する マッサージやストレッチを行う 適度な運動習慣を心がける 栄養バランスの良い食事を摂る 肥満を改善する なお、なんらかの疾患やケガが原因である膝の痛みは、自力で治すことは困難です。長期間続く膝の痛みや腫れ、熱感などの症状がある方は医療機関を受診してください。 それぞれについて詳しく解説します。 膝に負担の少ない動作を意識する 膝の痛みを改善するには、日常生活の動作の中で膝へ負担をかけないように意識するのが重要です。 膝に負担をかけない動作のポイントは以下のとおりです。 正座をしない 急な動きをしない 重い荷物を持たない クッション性の良い靴を選ぶ 膝を冷やさない 同じ姿勢を続けない 仕事柄同じ姿勢になることが多い方は、時々マッサージやストレッチを行いましょう。 マッサージやストレッチを行う マッサージやストレッチで膝周囲の筋肉をほぐすことは、膝の痛みの軽減につながります。 膝の痛みに対するマッサージやストレッチの一例として、以下が挙げられます。 膝の皿のマッサージ 1.床に座る 2.片足を前に伸ばし膝裏にクッションを敷く 3.伸ばした膝の皿の縁を両親指で内側と外側に押して動かす 裏もものストレッチ 1.椅子に浅く座る 2.片足を伸ばしてかかとを床に付ける 3.伸ばした片足のつま先を天井に向ける 4.胸を膝に近づけるように両手をつま先に向かって伸ばす 5.伸ばせるところまで伸ばしたら顔を上げて15秒止める 6.反対も同様に行う 膝の皿の動きには個人差があります。痛みがある場合や動かない場合は無理に押さないようにしてください。 適度な運動習慣を心がける 適度な運動習慣により膝を支える筋肉を鍛えると、軟骨への負担を軽減できます。軟骨への負担を軽減すると、膝の痛みの軽減につながります。 膝の痛みがある方に適した運動として、以下が挙げられます。 適度な運動例 詳細 タオル潰し運動 1.膝を伸ばして座る 2.膝の下に丸めたタオルを置く 3.両手は体の後ろに置く 4.タオルを押しつぶして太ももの前面の筋肉に力を入れる 膝伸ばし運動 1.椅子に座った状態で片足を伸ばす 2.伸ばした片足を上げる 3.力が入ったところで5秒止める スクワット運動 1.テーブルの前に椅子を置き、テーブルと椅子の間に立つ 2.両手をテーブルに置いて、後ろの椅子に座るように膝を曲げていく 3.太ももに力が入るところで少し止めて、再び立ち上がる また、ほど良い運動は軟骨の自己修復に役立つとの報告もあります。(文献1) 栄養バランスの良い食事を摂る 膝の痛みを軽減するには、丈夫な骨と筋肉をつくることが大切です。そのために、カルシウムやたんぱく質などを積極的に摂ることをおすすめします。 カルシウムやたんぱく質が豊富な食品の一例として、以下のようなものがあります。 栄養素 豊富な食品例 カルシウム 牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、イワシ、干しシラス、菜の花、小松菜など たんぱく質 卵、豆腐、納豆、鶏のささみ、鶏のもも肉、豚のもも肉、イワシ、アジ、干しシラスなど 肥満を改善する 体重の減量ができれば膝の痛みの軽減につながります。体重を5%減らすだけでも、膝の痛みが大幅に改善する可能性があるとされています。 適正体重の計算の方法は以下のとおりです。 適正体重の計算方法 (身長m×身長m)×22=適正体重 計算例 1.6×1.6×22=56.3kg(身長160cmの場合) 運動方法は、ウォーキングやエアロバイクなどの有酸素運動が効果的です。膝への負担が少ない運動として、水中ウォーキングもおすすめです。 膝の痛みに対する治療方法 膝の痛みに対する治療方法は原因により異なります。 例えば、疾患別の一般的な治療方法を紹介すると以下のとおりです。 疾患名 一般的な治療方法 変形性膝関節症 ・軽度の場合は痛み止めの服用や装具療法、運動療法など行う ・進行している場合は骨切り術や膝関節置換術を検討する 半月板損傷 ・軽傷の場合は運動療法や装具療法、ヒアルロン酸注射などを行う ・重症の場合は半月板の切除または修復する手術を検討する 膝靱帯損傷 ・前十字靱帯損傷は基本的に有効な保存療法がない ・靱帯再建術などの手術が必要となる 関節リウマチ ・免疫異常に働きかける薬や痛み止めを服用する ・薬物療法を基本に運動療法や生活指導などを行う 膝の痛みに対する再生医療 膝の痛みに対しては再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自身の細胞を痛みのある膝に投与して、人間の体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 具体的な治療方法は以下のとおりです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 再生医療は、膝の痛みにより日常生活に支障をきたしている方や、入院や手術に抵抗がある方の選択肢の一つです。なお、たとえ再生医療によって膝の痛みが改善したとしても、体重管理や筋力強化、膝への負担の回避など再発防止の工夫は必要です。 当院「リペアセルクリニック」の膝の痛みに対する症例について知りたい方は、以下を参考にしてください。 まとめ|膝の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 膝の痛みの原因が膝の酷使や筋力不足、肥満などである場合は、セルフケアによって改善できる可能性があります。しかし、原因がケガや疾患によるものである場合は、自分で治すことは困難です。長期間続く膝の痛みや腫れ、熱感、違和感などの症状が現れている場合は医療機関を受診してください。 また、もともと変形性膝関節症や関節リウマチなどを持っている方は、悪化を招くおそれがあるため自己流のセルフケアは控えましょう。医師や理学療法士に相談して、原因別のリハビリテーションや生活指導を受けてください。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症や半月板損傷に対して再生医療を行っています。膝の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談してください。 膝の痛みは自分で治せるのかに関するよくある質問 膝が痛いときに寝ながらできるストレッチはある? 膝が痛いときに寝ながらできるストレッチには、以下のようなものがあります。 仰向けで片足を曲げる 曲げた片足の太もも裏を両手で支える そのまま胸に寄せるようにする 1回20秒3セットを目安に行いましょう。このストレッチは上半身と下半身をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)に対するものです。膝の痛みがある方は腸腰筋が硬くなっていることがあります。 膝の痛みを治す食べ物はある? グルコサミンやコンドロイチンは、膝の痛みをやわらげたり軟骨を保護したりする効果が期待されています。 ただし、変形性膝関節症への有効性は科学的には証明されていません。効果には個人差があり、6カ月以内に効果がみられない場合は中止することが勧められています。(文献2) 参考文献 (文献1) 適度な運動ストレスは関節軟骨を元気にする|岡山大学 (文献2) 変形性膝関節症の自己管理
2022.05.12 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- PRP治療
- 膝の内側の痛み
再生医療のひとつであるPRP療法は、患者さん自身の血液を使って自己治癒力を引き出す治療法です。手術や入院の必要がなく、副作用のリスクも極めて低く、体への負担が少ない点が大きなメリットです。 変形性膝関節症にも使われるPRP療法ですが、本当に効果があるのか疑問に思われる方もいるでしょう。この記事では、変形性膝関節症に対するPRP療法が実際どのように行われるかを、患者さんの声を交えながら解説します。効果だけでなく、PRP療法の限界についてもお伝えします。 PRP療法が気になる方は、ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症に有効な「PRP療法」とは? PRP療法(多血小板血漿療法)とは、患者さんから採取した血液から血小板を多く含む「多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)」を精製し、傷んでいる場所に注射する再生医療です。 血小板は出血を止めるはたらきを持つほか、さまざまな種類の成長因子を含むため、自己治癒力を高めるはたらきもあります。変形性膝関節症でも、膝の組織の修復を助ける作用や、炎症を抑える作用で痛みを軽減させやすいです。 膝にPRP療法を行う場合は、膝のお皿の外から関節の中をめがけて注射します。膝の関節の中にはちょうど袋があり、その中にPRPを注射する形です。 変形性膝関節症の治療にPRP療法を選ぶメリット PRP療法で変形性膝関節症の治療を行うメリットは、以下のとおりです。 最短30分で治療が完了 手術が不要 入院も不要 PRP療法などの再生医療はシンプルな手順で実施され、即日で完了する場合もあります。 治療の際は、まず腕から少し採血をして、血液を特殊な機械に30分ほどかけて分離します。PRPが精製できるので、膝の関節に注射すれば治療は完了です。 手術をしないため、手術に伴う合併症の心配もありません。入院も不要のため、日常生活への影響も最小限です。さまざまな理由で人工関節をしたくない方にも良い選択肢となります。 以下の記事では、PRP療法のメリットとデメリットを詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 変形性膝関節症でPRP療法がおすすめな人の特徴 変形性膝関節症でPRP療法がおすすめなのは、現在の治療に不満がある方や、手術をしたくない・できない方、治療を急ぐ方などです。 そのほか、以下に該当する方もおすすめできます。 保険診療のヒアルロン酸注射が効かなくなった方 薬を飲んでも痛みが取れない方 慢性化した痛みを治したい方 スポーツや仕事に早く復帰したい方 薬剤アレルギーが怖い方 薬剤アレルギーがあり治療ができない方 手術を避けたい方 長期入院ができない方 持続効果の高い治療がしたい方 PRP療法は自然治癒力を促進させるため、従来の方法では治療が難しかったケースでも効果が期待できます。 また、薬剤ではなく患者さん自身の血液を使うため、アレルギー反応や拒絶反応など副作用のリスクが低い治療法です。 変形性膝関節症でPRP治療を受けられた方の体験談 ここからは、実際にPRP療法を受けられた方の実例を紹介します。最初の2例はPRP療法と幹細胞治療の併用例、最後の1例はPRP療法単独の症例です。 当院で両変形性膝関節症を治療された70代女性の声 3年前からの両膝関節痛の患者さんです。近くの整形外科では、関節軟骨がほぼ消失している末期の変形性関節症と診断され、何度も水を抜いてもらっていました。とくに左膝の痛みは10段階中10と強く、歩くのが困難でトイレにすら行けないこともあったそうです。 幹細胞治療とPRP療法を行い、1年後には左膝の痛みが10から1に、右膝の痛みが6から0に軽減しました。「整形外科で膝の水を何回抜いてもらっても、溜まっていたのに今では水も溜まらなくなり痛みもなくなり、すごくうれしいです。」と喜んでいらっしゃいました。 治療方法 ・幹細胞治療:右膝に4000万個細胞、左膝に6000万個細胞、計4回 ・PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) ・左膝:10→1 ・右膝:6→0 治療費用 ・幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回)132万円(税込)/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) この症例については以下の記事で詳しくご覧ください。 当院で変形性膝関節症を治療された60代男性(漁師)の声 10年前からの左膝関節痛と、1年前からの右膝関節痛の患者様です。職業は漁師で「仕事で膝へ負担がかかり両膝の痛みが出た」と語っておられました。 近くの整形外科では、両膝の進行期の変形性関節症と診断されて治療を受けていました。しかし、左膝の痛みが10段階中9まで悪化し、漁師の仕事に支障をきたしていたそうです。人工関節にしてしまうと仕事復帰が難しくなるため、再生医療を考えて来院されました。 初回投与から3カ月後には、左膝の痛みが9から3に、右膝の痛みも3から0まで軽減しました。 治療方法 ・幹細胞治療:左膝に7000万個細胞、右膝には3000万個細胞、計3回 ・PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) ・左膝:9→3 ・右膝:3→0 治療費用 ・幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数 (2500万個~1億個) 投与回数(1回)132万円(税込)/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) この症例については以下の記事で詳しくご覧ください。 当院でPRP治療を受けられた50代女性の声 テレビや人づての話で再生治療に興味をもち来院された50代女性の患者様は、膝の痛みにPRP療法を単独で実施しました。 この方は、もともと膝がとても痛くて歩行困難が見られ、ヒアルロン酸の注射をしても1日しかもたないとのことで、PRPの治療を選択されました。かなり膝の変形も強く、人工関節を入れてもおかしくない方だったのですが、手術はどうしても避けたいとのことで注射を選択されています。 最初は不安もあったようですが「いつものような膝の注射をしただけだったので、つらい気持ちは全然感じることなく、スムーズに治療を受けられました」とおっしゃっていました。 治療を通してはじめ10あった痛みが、4回注射した後には2か3になりました。もともと杖で歩かれていたのですが「4回目のときには杖なしで自分の足で立つことができるようになっていて自分でもすごくびっくりしました。『すごく効いた』という実感があってとてもうれしかったです」と喜びの言葉を残されています。 治療方法 PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) 10→2~3→5で安定 治療費用 PRP治療 16.5万円(税込) 「PRP治療後は立ったまま料理や家の片付けができるようになりました。友だちとUSJに遊びにいったり、ひとりで旅行したり色々なところに自分の足でいきたいと思います」と次の楽しみを見つけられていた点も印象的でした。 PRP療法の効果には個人差がありますが、この方は持続期間も長く認めており効果があった事例といえます。 PRP療法はプロアスリートも実際に靭帯損傷で用いた治療法 PRP療法は手術が不要で、長期の入院も必要ありません。プロアスリートから見ると、治療によるパフォーマンスの低下を避け、早期に復帰できる可能性があります。 このためPRP療法は、多くのプロアスリートに選ばれています。 PRP療法の効果には個人差があるため、早期に復帰できるかは明言できません。しかし、プロアスリートたちは高い効果を期待して、PRP療法を選択しています。 変形膝関節症でPRP治療を選ぶ際の注意点 変形膝関節症でPRP治療を選ぶ際には注意点があります。 まずPRP療法は痛みを止める効果には優れていますが、軟骨を再生する力は持ちません。変形膝関節症の場合、膝関節の軟骨がすり減ることで痛みが出るため、PRP療法では根本的な解決策にならない点に注意が必要です。 またPRP療法単独では、いずれかの段階で痛みが戻る可能性があります。痛みを止め、すり減った軟骨の再生を目指すなら、「幹細胞治療」が必要です。 幹細胞治療はPRP療法のように即日実施できるものではありませんが、PRP療法と同じく手術や入院は不要です。実際の治療では、患者さんから米粒2~3粒ほどの脂肪を採取し、専門施設で幹細胞を抽出して培養します。この幹細胞を患部に戻すことで、軟骨の再生が期待できます。 変形性膝関節症にはPRP療法のほかに運動療法も効果が見込める 変形性膝関節症には、PRP療法のほかに以下の運動・訓練も効果が見込めます。 有酸素運動 筋力強化訓練 可動域訓練 変形性膝関節症の診療ガイドラインには「定期的な有酸素運動・筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する」とあります。これらは「非薬物療法の中では最も重要度の高い項目」とされ、根拠のある治療法なのです。 変形性膝関節症の方におすすめの有酸素運動は、ウォーキングやプールでの水中運動です。また、筋力強化訓練で大腿四頭筋などの筋肉を強化すれば、膝の安定性が増します。 可動域(かどういき)訓練とは、関節を動かせる範囲「可動域」を広げる訓練です。可動域が狭くなると関節の柔軟性が低下し、痛みを感じやすくなるため、訓練によって可動域を広げていく必要があります。(文献) 以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 まとめ|変形性膝関節症でPRP療法を検討中なら気軽にお問い合わせください 今回はPRP療法の流れと、治療を受けた方の実際の声をご紹介しました。 PRP療法は、手術や入院を伴わずに膝の痛みの軽減を目指せる治療法です。 ただし、PRP療法には膝の軟骨を再生する効果はありません。症状によっては、治療効果は限定的となります。軟骨の再生を図り、根本的な治療を目指すなら、幹細胞治療も選択肢の一つです。 PRP療法や幹細胞治療に興味がある方は、リペアセルクリニックへお気軽にお問い合わせください。お悩みをうかがい、詳しく説明させていただきます。 参考文献 (文献) 日本内科学会雑誌 106 巻 1 号「変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告ーOARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)」https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/1/106_75/_pdf/-char/ja
2022.04.07 -
- 再生治療
突然の激痛と共に起こる肉離れで「この痛みはいつまで続くのか」「一日も早く元の生活やスポーツに戻りたい」そんな焦りや不安を感じていませんか? 肉離れの全治期間は損傷の程度によって大きく異なりますが、適切な対処と治療法の選択によって回復を早めることが期待できます。 肉離れの症状に応じた全治までの期間の目安は、以下のとおりです。 症状 回復期間の目安 筋繊維のわずかな損傷・軽症の場合 1〜2週間程度 筋繊維の一部断裂を伴う中等症の場合 3〜5週間程度 筋繊維が完全断裂する重症の場合 2〜3カ月程度 上記の回復は治療を受けた場合の目安であり、放置して治るわけではありません。 逆に、適切な治療を受けなければ歩行に支障が出たり、再発しやすくなるリスクがあるため、日常生活に支障を与える前に、医療機関を受診して治療を受けましょう。 また、少しでも早く日常生活やスポーツに復帰したい方は、自己細胞を用いて回復を促進することを目的とした「再生医療」をご検討ください。 \肉離れの早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(筋肉や関節)の再生・修復を促すことで早期回復を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れを早く治し、痛みを気にせず生活したい 歩行に支障が出るほどの症状まで悪化する前に治したい 「手術が必要」といわれたが手術は避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、肉離れに対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 肉離れの全治までの期間 肉離れの全治までの期間は、重症度によって異なります。肉離れの重症度は以下の3段階に分類されます。(文献1) 以下で、重症度別の全治までの期間を見ていきましょう。 軽症 軽度の場合は、全治までの期間は1〜2週間ほどです。 軽度は、筋繊維が微細に損傷している状態です。筋肉が小さなダメージを受けており、筋肉に出血が見られます。 受傷部を押すと痛みを感じますが、何もしなければ痛みはほとんどありません。歩行やストレッチはわずかな痛みを感じる程度です。 >>肉離れの早期改善を目指す「再生医療」について見る 中等症 中等症の場合、全治までの期間は3〜5週間ほどです。 中等症は、筋繊維や筋膜が損傷または一部断裂している状態です。筋肉へのダメージがやや大きく、皮下出血が見られます。 受傷部を押すと強い痛みを感じます。歩行やストレッチはできるものの痛みを伴うため、継続して身体を動かすのが難しくなります。 >>肉離れの早期改善を目指す「再生医療」について見る 重症 重症の場合は、全治までの期間は2〜3カ月ほどかかります。 重症は、筋繊維が完全に断裂している状態です。何もしていなくても強い痛みを感じ、歩行やストレッチといった日常の軽い動作も困難です。 中等度〜重度の肉離れでは、日常生活に影響が出る場合も多いため、早期復帰を目指す「再生医療」が検討されるケースもあります。 >>肉離れの早期改善を目指す「再生医療」について見る 肉離れの全治を目指した代表的な2つの治療法 肉離れの全治を目指す代表的な治療法として、保存療法と再生医療の2つの治療法について解説します。 以下で、順番に見ていきましょう。 保存療法(固定・安静・リハビリ) 肉離れの基本的な治療は、固定・安静・リハビリです。 肉離れは、筋肉が切り傷や裂傷を起こしている状態です。実際に起きていることは、転んだときにできる切り傷や裂傷と一緒といえます。傷は皮膚と皮膚を寄せ合い固定することによって修復していきます。 肉離れが起きた際も、テーピングや包帯などで固定して、症状が落ち着くまで安静にします。そして、徐々に可動域を広げるリハビリをおこなっていくのが基本的な治療パターンです。 再生医療 肉離れを早期に治し、日常生活やスポーツに復帰したい方は、ご自身の治癒力を活用して早期復帰を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(筋肉や関節)の再生・修復を促すことで早期回復を目指す治療法です。 肉離れを含むスポーツ外傷に高い効果が期待できる治療法なので、スポーツに早期復帰したい方に注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れを早く治し、痛みを気にせず生活したい 歩行に支障が出るほどの症状まで悪化する前に治したい 「手術が必要」といわれたが手術は避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 肉離れを早く治すコツ 肉離れを早く治すには、応急処置の実施がとても大切です。適切な応急処置をおこなえば、腫れや内出血を最小限に抑えられ、結果的に全治までの期間も短縮できます。 肉離れに有効な応急処置は、RICE処置です。RICE処置は、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字から名付けられました。 肉離れにおけるRICE処置の内容は以下のとおりです。 処置 内容 安静 ・無理に身体を動かさず安静にする ・患部の腫れや血管・神経の損傷を防ぐのが目的 冷却 ・ビニール袋やアイスバックに氷を入れて患部を冷やす ・2次性の低酸素障害により患部の細胞壊死と腫れを抑えるのが目的 圧迫 ・テーピングや弾性包帯で軽く圧迫気味に固定する ・患部の内出血や腫れを防ぐのが目的 挙上 ・患部を心臓より高く挙げる ・患部の腫れを予防・腫れの軽減を図るのが目的 参考:日本整形外科学会監修|スポーツ外傷の応急処置(RICE処置) 肉離れを起こしたときは、病院にかかるまでの間にこのRICE処置を試してみてください。 まとめ|肉離れが全治するまでの期間を知って回復を目指そう 肉離れが全治するまでの期間は、重症度によって異なります。 軽症:約1〜2週間 中等症:約3~5週間 重症:約2〜3カ月 上記の期間はあくまで目安となり、怪我の具合や回復速度は個人差があるため、医師の指示に従いながら、焦らず着実に回復を目指しましょう。 しかし、「より早期回復を目指したい」「日常生活に支障が出る前に治したい」という方は、損傷した筋肉組織そのものの再生・修復を促す治療法をご検討ください。 \肉離れの早期改善を目指す「再生医療」とは/ ご自身の脂肪から採取・培養した「幹細胞」を患部に投与することで、幹細胞が持つ高い組織修復能力により、肉離れの早期改善に効果的な治療法として注目されています。 痛みの軽減はもちろん、早期改善と早期のスポーツ・社会復帰、そして再発リスクの低減が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れを早く治し、痛みを気にせず生活したい 歩行に支障が出るほどの症状まで悪化する前に治したい 「手術が必要」といわれたが手術は避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 肉離れに関するよくある質問 最後に肉離れの治療期間に関するよくある質問に回答していきます。 よくある疑問を確認し、治療期間の不安を解消しておきましょう。 太ももやふくらはぎの肉離れが全治するまでの期間は? 太ももやふくらはぎの肉離れが全治するまでの期間は、重症度によって異なります。重症度別の全治までの期間の目安は、前述した情報が参考になります。以下でもう1度、情報を振り返りましょう。 軽症:約1〜2週間 中等症:約3~5週間 重症:約2〜3カ月 自身の症状の程度にあわせて適切な治療を進めてください。 以下の記事では、ふくらはぎの筋断裂(肉離れ)について解説しています。原因や予防法なども紹介しているので、詳細が気になる方は参考にしてみてください。 軽度の肉離れだと1週間ほどで治りますか? 軽度(筋繊維が微細損傷したレベル)の肉離れであれば、1週間で治るケースもあります。先述のとおり、軽度肉離れの全治までの期間は、およそ1〜2週間です。 ただし、期間を気にして焦って治そうとするのは禁物です。担当医の指示のもと、無理のない範囲で回復を目指しましょう。 肉離れを予防する方法はありますか? 肉離れの予防には、運動前の十分なストレッチが効果的です。 肉離れは、筋肉の疲労や柔軟性の低下が原因となって起こります。運動前にしっかりストレッチをして筋肉をほぐしておけば、筋肉への負担を軽減でき、肉離れのリスクを下げられます。 肉離れが一生治らない可能性もありますか? 肉離れは適切なケアをすれば、完治する可能性が高いケガです。 ただし、1回肉離れを起こした筋肉は再発を繰り返すと言われています。そのため、肉離れが起きたら完全に治すことに集中するのが望ましいといえます。中途半端に治療すると再発のリスクが高まってしまうためです。 また、肉離れが治ったあとは、運動前のストレッチを念入りにおこない、再発防止に努めましょう。 【参考文献】 文献1:https://www.rinspo.jp/journal/2010/files/24-3/331-333.pdf
2022.03.15







