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PRP療法とAPS療法の違いとは?効果・治療法・注目の再生医療を解説

PRP療法とAPS療法 違い
公開日: 2021.10.20 更新日: 2025.05.25

再生医療の分野で注目されている「PRP療法」と「APS療法」。

どちらも自身の血液を使って行う治療法ですが、目的や仕組みに違いがあります。

本記事では、PRPとAPSの特徴や違い、治療の流れをわかりやすく解説します。

膝などの慢性的な痛みに悩む方や、手術以外の選択肢を探している方は、再生医療という新たな可能性を知るきっかけにしてみてください。

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PRP療法とAPS療法の違い|再生医療としての特徴

再生医療とは、怪我や病気によって低下あるいは喪失した生体機能を、細胞や組織の働きを利用して回復を目指す医療分野です。

人為的に加工や培養して作製した細胞や組織などを用いて人体に元来備わっている「自己修復力」を引き出すアプローチとして、可能性が広がりつつあります。

中でも、PRP療法やAPS療法は、患者様自身の血液成分を活用する「自己由来」の再生医療とされ、とくに関節の痛みに関する治療の選択肢のひとつです。

どちらの療法も、血液中に含まれる「血小板」が関係しています。

血小板は止血の働きだけでなく、ケガをしたときに損傷部位の修復に関与する「成長因子」を含んでいるとされます。

PRP療法やAPS療法は、この成長因子を利用した治療法です。

PRP療法は、血小板が多く含まれる血漿(多血小板血漿=Platelet Rich Plasma)を注入する方法です。

一方、APS療法(Autologous Protein Solution)は、PRPをさらに加工・濃縮したもので、炎症に関与するタンパク質や関節の状態に関わる因子に注目した治療法として研究が進められています。

PRP療法とAPS療法とは?それぞれの特徴を解説

PRP療法(Platelet Rich Plasma療法)とAPS療法(Autologous Protein Solution療法)は、どちらも患者様自身の血液を利用して行われる再生医療の一種です。

主に関節の不調や慢性疼痛のケアを目的に導入されるケースがあります。

PRP療法では、採取した自己血液を遠心分離して血小板を濃縮し、それを処置部位に注入する方法が用いられます。

血小板には「成長因子」と呼ばれる物質が含まれているとされており、この成分には組織の修復や細胞の活性化などを促す働きがある可能性が報告されています。

そのため、ケガや関節の違和感に対して使用されることがあります。

APS療法は、PRPをさらに専用の装置で処理し、抗炎症性タンパク質や成長因子などを高濃度に含むとされる成分を抽出した自己タンパク溶液を用いる方法です。

こうした成分の働きにより、関節の炎症性因子に対するアプローチが期待される場面もあります。

なお、どちらの治療も自己血液をもとにしているため、異物による免疫反応のリスクは比較的少ないとされます。

ただし、症状の改善には個人差があり、すべての人に同じような効果が得られるわけではないため、実施の際は医師による十分な説明を受けることが大切です。

PRP療法とAPS療法の比較

項目 PRP療法 APS療法
抽出方法 血小板を多く含む血漿を抽出 PRPをさらに遠心分離・処理して特定タンパク質を濃縮
主な成分 血小板由来の成長因子を含む 成長因子と抗炎症性サイトカインを含む
期待される作用 組織修復や細胞増殖に関与する 炎症を抑える働きがあるとされる成分が含まれる
主な対象 関節・腱・靭帯の損傷など 変形性膝関節症など慢性的な関節の痛み
治療の特徴 自己治癒力を高め傷ついた組織にアプローチ
痛みの緩和を目的とする治療法
抗炎症・鎮痛を重視
痛みの緩和を目的とする治療法
使用する血液量 一般に10〜20ml前後 約50〜60ml程度
手技 採血後、専用機器で処理し注射 採血後、さらに濃縮処理し注射

自己多血小板血漿、注入療法とも呼ばれるPRP療法については馴染みが薄い治療法に感じられるかもしれません。しかし、海外においては10年以上の使用実績がある方法です。

PRP療法は、ご自身の血液を採取し、遠心分離機を用いて血小板を多く含む部分(PRP)を抽出・濃縮し、損傷した部位に使用する治療法です。血小板に含まれる成分が、もともと体に備わっている修復の過程に関与するとされています。

一方、APS治療は、同じく採取した血液を特殊な専用装置で処理し、炎症に関与する物質に着目して特定のタンパク質(抗炎症性サイトカインなど)を選択的に濃縮・抽出したものを用いる治療法です。関節などの炎症に対して使用されることがあります。

手術しなくても治療できる時代です。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

APS療法で期待できる効果と治療法

APS療法は、患者自身の血液から抽出したタンパク質濃縮液(Autologous Protein Solution)を患部に注射することで、関節まわりの環境を整えることを目的とした再生医療の一つです。

ここでは、変形性膝関節症に対してAPS療法で期待できる効果や実際の治療法などについて紹介します。

ご注意頂きたいのは、APS療法は再生医療ではありますが、関節の軟骨を修復して再生させるのが目的ではありません。

自己の血液から抗炎症成分のみを濃縮して抽出したあと、関節内に注射することで、膝痛の症状緩和に焦点を当てた特化的治療です。

膝の変形性関節症では、疾患が進行することによって「半月板の損傷」や、「靭帯のゆるみ」など膝関節のバランスが崩れることで軟骨がすり減り、膝関節が変形して発症します。

また、変形性膝関節症では膝関節部における変形度の進行に伴って、軟骨がすり減り、半月板が擦り減って傷み、さらには滑膜炎など炎症が起きて膝部に水が溜まることがあります。

従来、治療としては繰り返し鎮痛剤を内服することや、ヒアルロン酸を関節内に注入するなどが代表的な治療法でした。

しかし、鎮痛剤を飲み続ける是非や、ヒアルロン酸の効果が期待できなくなった変形性膝関節症の患者様の中には、このAPS治療によって症状の改善を示すケースがあることが分かってきたのです。

一般的にAPS治療では、投与してからおよそ1週間から1か月程度で患部組織の修復が起こり始めて、だいたい治療してから約2週間から3ヶ月前後までには一定の効果が期待できると言われています。

海外のAPS治療に関する報告例では、APSを一回注射するだけで、最大約24ヶ月間にもわたって痛みに対する改善効果が継続するとの実例も紹介されていました。

ただし、これは一例で実際の治療効果や症状が改善する持続期間に関しては、患者様の疾患の程度、条件によって様々、個人差があり変化することをご理解ください。

また、このAPS治療は、PRPと同じく、患者様自身の血液を活用して生成するために、通常ではアレルギー反応や免疫学的な拒絶反応は出現しないと考えられている点も良い面でのポイントです。

ヒアルロン酸の効果が感じられない方は以下の記事も参考にしてください。

APS治療の手順

1)まず約50~60mlの血液を採取
2)厚生労働省が認めている特殊な技術で処理し、血小板成分を濃縮したPRPを抽出
3)精製されたPRP物質をさらに濃縮してAPSを抽出

こうして抽出した後、痛みを自覚されている関節部位に超音波エコー画像を見ながらAPS成分を注射して投与する

手術しなくても治療できる時代です。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

まとめ|PRP療法・APS療法は血液成分を活用した治療法

PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者様自身の血液中に含まれる血小板を活用APS治療は患者様自身の血液中に含まれる抗炎症性物質を活用した治療法です。

これらの治療を受けた当日は、入浴や飲酒・喫煙・激しい運動やマッサージなどは出来る限り回避するように意識しましょう。

治療後の行動については、くれぐれも十分に主治医と相談してください。

費用は、それぞれの対象医療施設や治療適応となる患部箇所などによって異なりますので、この治療法をもっと知りたい方は私どもほか、専門の外来へお問い合わせされることをおすすめします。

このPRP・APS療法のほかにも再生医療として、当院「リペアセルクリニック」が推進する「幹細胞治療」という治療法も存在します。

いずれにせよ関節に問題があって、「後は手術しかないと」と言われた方は再生医療をご検討されてはいかがでしょうか。

再生医療をご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。

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