O脚とは?O脚の原因とおすすめの治し方を知りたい方へ必見です!
目次
O脚とは?O脚の原因とおすすめの治し方を知りたい方へ必見です!
「よくO脚って聞くけど、どういう状態なの?」
O脚という言葉は聞いたことがあっても、詳しい状態や原因、治し方まで知らない方も多いのではないでしょうか。
子供の頃にみられる「X脚」や「O脚」の中でも、成人以降でみられる「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」などの病気もあります。
今回はO脚とはどのようなものかを紹介し、原因や治し方を解説します。
O脚とは脚が外側にカーブした状態
O脚とは別名「内反膝(ないはんひざ)」と呼ばれ、脚が外側にカーブしてしまい、膝から下が内側に曲がった姿勢になります。両脚を合わせたときに太ももから膝、そしてすねで作られる形が英語の「O」になることから「O脚」と呼ばれています。
左右のくるぶしをくっつけるように立ったときに、膝の内側に目立った隙間ができてしまうのも特徴です。
O脚の原因
O脚は子どもの頃にみられる場合と、大人でみられる場合があります。それぞれ原因について紹介します。
子どもの頃にみられるO脚の原因
乳幼児から2歳までの子どもはO脚になるのが普通で、この時期のO脚を「生理的O脚」と呼びます。
2歳以降はO脚の反対で膝から下が外側に曲がって、両足を揃えた時に「X」になる「X脚」という状態になります。
そして、成長するにつれてX脚の程度が弱まっていき、成人になるとわずかに膝から下が外側に曲がった状態で止まります。
しかし、生まれながら骨に異常があったり、成長の過程で骨に関する病気になったりすると異常なO脚になる場合があります。
また、怪我や関節を支える靱帯の異常によりO脚がみられることもあります。
成人以降でみられるO脚の原因
成人以降では加齢や肥満などにより関節の変形が進む「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」や関節の炎症が続く「関節リウマチ」などの病気がO脚の原因になります。
また、姿勢が影響してO脚になることもあります。具体的には、背中が丸くなるような、いわゆる「猫背」になると、体の各関節が連動して変化して結果的にO脚につながります。
猫背が強まり骨盤は後ろに倒れてしまうと重心が後ろに偏ってしまいます。そのままでは後ろにバランスを崩してしまうので、重心を前に保つために膝が曲がってガニ股のような姿勢になってしまい、O脚の傾向が強まりやすくなります。
実際に姿勢が連動してO脚になっていく感覚はすぐに試せます。大げさに猫背&骨盤を後ろに倒す姿勢になってみて体感してみましょう。
おすすめのO脚の治し方3つ
子どもの頃の病気で起こるO脚は、原因に応じて医師による専門的な治療が必要になります。
ここでは、成人以降でみられるO脚に対する治し方として、「筋力トレーニング」「ストレッチ」「姿勢の改善」について解説します。
詳しくはここでは解説しませんが、体重の増加もO脚の原因ですので、気になる方は食事の工夫や有酸素運動で体重のコントロールをするのもオススメです。
1.筋力トレーニング
膝にかかる負担を減らすために、筋肉を鍛えて膝の関節を守るトレーニングが必要です。特に膝を伸ばす筋肉や内もも、お尻の横の筋肉を鍛えることで、膝が左右にブレにくくなるため、O脚の改善につながります。
オススメの運動はボールやクッションといった厚みのある柔らかいものを両膝で挟みながらのスクワットです。内ももの筋肉を働かせながら、膝を伸ばす筋肉も同時に鍛えられます。
ただし、スクワットは以下の注意点を守らなければ、膝に負担がかかるので注意しましょう。
スクワットをする場合の注意点 |
|
また、横を向いて寝た状態で、上になっている脚を斜め後ろ方向に持ち上げる運動によりお尻の横の筋肉が鍛えられます。
2.ストレッチ
太ももの裏にある筋肉をハムストリングスと言いますが、この筋肉は膝を曲げるときに働くため硬くなると膝が伸びにくくなってしまい、O脚につながります。
今回は床や椅子に座って簡単にできるハムストリングスのストレッチを紹介します。
【床でできるハムストリングスのストレッチ】
|
【椅子でできるハムストリングスのストレッチ】
|
3.姿勢の改善
O脚の原因になるような猫背の姿勢を改善することが重要です。座った状態で猫背にして骨盤が後ろに倒れた状態から、軽く下腹を凹ますように力を入れると、背筋が伸びて骨盤が立ってくる感覚が得られると思います。
日頃から下腹に力を入れる習慣をつけることで、最初は意識しないと改善できなかった姿勢が、徐々に無意識でも維持できるようになります。まずは、テレビを見ている間や食事の間というように決まった時間から行って習慣化させてO脚を防ぎましょう。
まとめ・O脚とは?O脚の原因と治し方を知りたい方へ必見です!
膝が外側にカーブするO脚は、誰にでも起こる可能性がある変形です。膝関節の変形や悪い姿勢などにより起こることを知り、正しい対策をする必要があります。
そして、何よりも大事なのは、O脚の原因を知り、対策である正しい運動や姿勢の改善を継続することです。一度に全ての対策をするのは難しくても、解説した方法のうち、1つからでも始めて、その後は、継続して続けるようにしましょう。
今回は、O脚とはどのようなものかを紹介し、原因や治し方を解説しました。気になる方は病院の整形外科などを受診されてはいかがでしょうか。以上、参考になれば幸いです。
No.088
監修:医師 坂本貞範
再生医療を求めて日本全国からご来院多数
|