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膝のヒアルロン酸注射が効かないのは失敗が原因?効果を感じないのはなぜ?

公開日: 2022.06.30
更新日: 2024.11.06

膝の病気や痛みをかかえている方のなかには、定期的に膝へヒアルロン酸注射している方が多くいます。

しかし「最初は注射をすれば膝の痛みがひいたのに最近は効かなくなってきた」「効かないのは失敗が原因?」と感じた経験もあるでしょう。

そこで今回はヒアルロン酸注射をしていて、効かないと感じたり失敗を疑っている方に向けて、ヒアルロン酸の効果を解説します。

膝のヒアルロン酸注射が効かなくなる原因と、効果が乏しいときの対処法も紹介するので、最後までご覧ください。

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膝にヒアルロン酸注射をしても効かないのは失敗が原因なの?

膝のヒアルロン酸注射が効かず、失敗を心配する方もいるかも知れませんが、病気の進行や膝の変形が重度になると効果が薄くなります。

ヒアルロン酸注射自体の問題や治療の失敗などではなく、膝自体に炎症がある場合、ヒアルロン酸注射が、効かないケースも多くあります。

膝に感染があるときは、ヒアルロン酸注射自体が余計に症状を悪化させてしまう症例もあるので注意が必要です。

変形性膝関節症は、年齢を重ねると進行する病気なので、誰でも変形が強くなっていく可能性はあります。

しかし体重が重かったり、もともと運動習慣がなかったりする方は、変形が進行する原因になるとも言われているので注意しましょう。

膝の変形性関節症における重症度や膝の組織を評価するために、レントゲン検査やMRI検査など、画像検査が行われます。

MRI検査では、膝の軟骨や靭帯、半月板が傷ついていないかも診断できるため、治療方法の選択をするためにも重要な検査です。

MRI検査が重要な理由は、以下の記事で詳しくまとめました。

 

そもそもヒアルロン酸注射とは

「膝のヒアルロン酸注射が効かないのは失敗が原因なの?」と不安に感じる方に向けて、ヒアルロン酸注射の概要を解説していきます。

ヒアルロン酸注射の効き目を感じず失敗と捉える前に、まずは注射として期待できる効果の概要を見ていきましょう。

ヒアルロン酸注射は初期症状におすすめ

ヒアルロン酸は、膝の変形性関節症における初期症状におすすめの治療方法です。

・ヒアルロン酸注射のみで完結する軽度な治療

・軟骨保護のような炎症緩和 など

上記のような治療目的で使用されるのがヒアルロン酸注射です。

そもそもヒアルロン酸は水分をたくさん含む物質で、主に関節の内部を満たしている液体成分を補充する目的で注射します。

膝にヒアルロン酸を注射すれば、動きをよくする潤滑油のような役割になるのです。

膝以外にも眼の乾燥としてヒアルロン酸の目薬を行います。

目に潤いを与えるためヒアルロン酸が用いられるように、短時間で効果を得たい場合に提供される治療方法としてヒアルロン酸が活用されているのです。

ヒアルロン酸注射は根本的な治療にはならない

いろいろな用途に用いられるヒアルロン酸ですが「変形性膝関節症」で、膝関節の動きを滑らかにするため注射している方もいるでしょう。

注射治療になるので手術のような日常生活の支障を気にする必要もありません。

しかしヒアルロン酸注射は、液体成分なので体内に吸収されてしまいます。

持続期間は約1〜2週間程度と言われているため、時間経過とともに「注射の効果がない」「失敗した」と感じてしまうでしょう。

膝の関節にはヒアルロン酸をたくさん含んでいる滑液で満たされています。

滑液が膝の滑らかな動きを保つのに重要な役割を担っています。

しかし、年齢を重ねたり外傷や他の疾患があったりすると、滑液の中のヒアルロン酸の量が減ってしまうのです。

ヒアルロン酸の量が減ってくると、膝を滑らかに動かすのが難しくなり、結果として膝にある骨や軟骨がこすれて痛みを感じてしまいます。

ヒアルロン酸注射をしただけでは一時的な治療になり「痛みを感じにくい状態」である持続期間が切れた際「効果がない」と捉えてしまいがちなのです。

以下の記事では、ヒアルロン酸注射の有効性と限界について詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。

 

膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法

ヒアルロン酸注射は、はじめは効いても徐々に効かなくなるケースがあります。

ヒアルロン酸注射以外の治療法を併用していくことも大切です。

ここからは膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法として挙げられる治療法などを解説します。

適度な運動

膝のヒアルロン酸注射を必要とする代表的な症例である「膝変形性関節症」には、病院に受診しなくても自分自身で行える治療があります。

たとえば体重が重い方は、体重を減量するための運動も治療として重要な方法です。

専門的な治療を施すのであれば、運動療法を実施するのをおすすめします。

規則正しい有酸素運動や筋力トレーニング、関節可動域運動を実施して継続していくのが大事です。

膝をサポーターで保護し、テーピングを実施するのも推奨されています。

膝の負担を減らしながらできる運動については、以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ役立ててください。

 

ステロイド薬の投与

膝に炎症がある場合、ヒアルロン酸の注射ではなくステロイド薬を膝に注射する治療法もあります。

ステロイド薬の投与だけでなく、炎症を抑えるための薬を飲む治療法をしつつ、数カ月のリハビリなど保存療法を進めていく治療法も挙げられます。

人工関節を用いた手術

重症になった場合や注射が効かない状態が続くと手術が必要なケースもあります。

手術では関節の代用部品である「人工関節」を関節の代わりに埋め込む治療を実施します。

皮膚を切って開く必要があるため、全身麻酔で手術が行われます。

手術は傷口が感染しないか、麻酔によるアレルギーなどがないかを診るためにも入院が必須です。

入院自体は数日〜数週間ですが、もともとの歩行状態に戻るためには数カ月膝のリハビリが必要です。

人工関節を使った手術で知っておくべき項目については、以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。

 

手術(人工関節)を避ける再生医療の選択肢

最近では手術の代わりに「PRP療法」や、「幹細胞治療」と呼ばれる新しい先端治療を選択できるようになってきました。

PRP療法は、患者様の血液から抽出した「血小板血漿(PRP)」を傷んでいる部位に注射する治療法です。

一方で「幹細胞治療」は、少しの脂肪を採取し、幹細胞を抽出して数千から億の単位まで培養し、増やした細胞を患部に注射で投与します。

どちらも患者様の自然治癒力を高めて治療するもので手術や入院の必要はありません。どちらも副作用はほとんどなく、患者様の身体にかかる負担が少ない治療法です。

詳しくは、お問い合わせください。

 

まとめ・膝のヒアルロン酸注射が効かなくて失敗を疑う前に診療を!

膝へのヒアルロン酸注射は膝の動きを滑らかにするために有用な治療法です。

最初効果があっても、治療の過程で「効かなくなった」「失敗した」と感じる可能性があります。

治療の失敗やヒアルロン酸注射自体の問題ではなく、膝の状態が良くない恐れも考えられます。

効果が乏しいのにもかかわらず、漫然と注射を重ねるのは良くないでしょう。

現在では再生医療(幹細胞治療、PRP療法)といった先端医療も考慮できます。

ヒアルロン酸の注射の効果が以前に比して減ったように感じている場合、専門家に相談し、適切な治療に切り替えを検討してはいかがでしょうか。

再生医療は、先端医療であるため厚生労働省から認められている限られたクリニックでしか受けられない治療法です。

手術も入院も避けられる身体にやさしい治療法なので、気になった方は気軽にお問い合わせください。

膝のヒアルロン酸注射でよくある質問

Q.ヒアルロン酸注射に副作用はないの?

A.ヒアルロン酸注射による副作用は「まったくない」とは断言できません。

ヒアルロン酸注射をしたあと、起こる可能性がある副作用は以下の通りです。

・内出血

・むくみや腫れ

・かゆみ

・チンダル現象

・血管閉塞 など

上記のような副作用が起こっても、時間経過とともに回復するケースが大半です。

ただし、副作用は放置せずヒアルロン酸注射をした医療機関で専門的なケアをしてもらうのをおすすめします。

Q.何度も打ち続けるとどうなるの?

A.ヒアルロン酸注射を何度も打ち続けると、ヒアルロン酸の吸収力が低下する可能性があります。

ヒアルロン酸は膝を含めた関節部分の潤滑油として働いているので、補充する目的で注射治療を施します。

しかし、初めてヒアルロン酸注射をした方は、複数回注射をしている方より吸収が早い傾向にあるので、次第に「失敗した」と捉えてしまうでしょう。

あくまで一時的な治療になるので、膝の痛みが続く方は別の治療法を検討しましょう。

Q.痛みを感じる場合失敗を疑うべき?

A.ヒアルロン酸注射は、膝に注射を刺す痛みになりますが、血管注射とは異なります。

注射針を刺した後にヒアルロン酸を注入するので、人によっては痛いと感じる方もいます。

ヒアルロン酸注射をする前に麻酔テープやクリームを塗る方法もあるので、少しでも心配な方は事前に相談しておきましょう。

とくに変形性膝関節症が重度な方は、関節に注射針を刺すのが困難なケースもあります。

副作用として痛みを感じる可能性もあるので、我慢せず医師に相談するのをおすすめします。

▼以下もご参照ください

 

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