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膝の裏側の腫れや痛み、膝下のむくみはリンパの詰まりが原因か?!

膝の裏側の腫れや痛み、膝下のむくみはリンパの詰まりが原因か?!

次のような症状で不安になっている方はいませんか?膝の裏側の腫れや痛み、膝から下のむくみは「リンパの詰まり」が原因かもしれません。

  • 「膝から下がむくんでいて気になる」
  • 「膝の裏がふくらんでいるけど何が原因なの?」

このように膝下がむくむという症状は、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。特に長時間の立ち仕事や座り仕事、飛行機やバスなどの移動で足が下がったままになるときなどに起こります。

このように膝下がむくむのは何故なのでしょうか?今回は、膝裏のリンパの詰まりに関して、原因や具体的な対処法を解説します。

膝の裏が腫れたりむくむのはリンパの詰まりが原因か

膝裏でリンパが詰まる原因

膝裏にはリンパの流れる管(リンパ管)が太くなっている部分があります。このような部分を「リンパ節」と呼び、膝裏のリンパ節は「膝窩リンパ節(しっかリンパせつ)」と言います。

リンパ管を流れるリンパは体内の老廃物や細菌を運ぶ下水道のような役割を果たしています。そしてリンパ節はリンパ管を通ってきた異物を取り除くための部分です。

リンパそのものの流れが悪くなると、リンパ節でリンパ液がうまく循環しなくなってしまい、リンパ節が詰まってしまうような状態を引き起こします。

リンパの流れが悪くなる原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • ・運動不足
  • ・肥満
  • ・偏った食生活
  • ・長時間同じ姿勢を続ける など

運動不足や肥満、長い時間同じ姿勢を続けることに共通して言えることは、「筋肉の働きが低下する」ことです。

リンパ管は筋肉に挟まれながら、体を巡っています。そのため、身体の曲げ伸ばし、しゃがんだり、伸ばしたり、押してみたり筋肉をほぐすことでリンパ管を刺激してリンパの流れを促します。

筋肉の働きが低下すると、リンパ管への刺激が少なくなり、リンパの流れを悪くしてしまうのです。

また、肥満は脂肪が邪魔して筋肉が働きにくくなるのに加えて、リンパ菅を狭くしてしまいリンパの流れを妨げます。

偏った食生活は、肥満に繋がるのはもちろんのこと、老廃物を増やしリンパ節の働きを妨げてしまうためリンパ節が詰まる原因となるのです。

膝の痛みの治療

膝下がむくむんだ場合の3つの対策

膝裏のリンパが詰まっている場合は、先ほど説明したリンパの流れが悪くなる原因を考慮した対応が必要です。その際の具体的な解消方法を3つ紹介しましょう。

1,適度な運動

筋肉を動かし血液やリンパの流れを促すことを「筋ポンプ作用」と呼びます。筋ポンプ作用を働かせるためには、筋肉を適度に動かす運動が必要です。

 運動不足は筋肉量や代謝率の低下につながります。適度な運動は筋肉量や代謝率を向上させるだけでなく、血液やリンパ液の循環も促進します。

おすすめは膝や足首の屈伸運動です。特につま先を上げ下げする足首の運動は、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を刺激して、血液やリンパ液の循環を促すのでおすすめです。

「テレビを見ながら」「トイレで座りながら」など、「ながら運動」でこまめに行うようにしましょう。筋肉痛になるほど、きつい運動をすると疲労が蓄積してしまうため、無理な運動は控えるようにしましょう。

具体的は足首を回す。足首を時計回りや反時計回りに回すことで、筋肉のポンプ作用を促し、血液やリンパ液の流れを改善します。

膝のむくみ体操

2,マッサージ

リンパの流れを良くするためのマッサージを行いましょう。

膝裏やふくらはぎを軽くさする、推すなどの程度から始めて、徐々にほぐすようにしていきましょう。足裏からふくらはぎに向かって優しくマッサージすることで、血管やリンパ管の収縮力を高め、血液やリンパ液の排出を助けます

押すなどして圧迫した場合に、痛みや違和感を感じる場合はリンパの流れが悪いだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性があるので無理に行わないで中止しましょう。

専門家によるマッサージではなく、自分で行う場合は、あくまで気持ちいい程度の加減で行うことが大切です。

3,生活の工夫

リンパの流れを妨げる肥満を予防・改善するために、バランスの良い食事や運動の継続といった規則正しい生活習慣をすることは重要です。

また、生活の中で膝を圧迫したり、足を下ろし続けたりといった長時間椅子に座ることは膝窩リンパ節への負担の原因になります。

適度に休憩して歩いたり、しゃがんでみたり、伸ばしてみたり、運動やマッサージをしたりしましょう。

自宅にいる時などは、足を高くして休む。足を心臓より高い位置に置くことで、重力に逆らわずに血液やリンパ液を戻しやすくします。

 そうすることで、足が心臓より高く位置することになり、リンパの流れを体の方に戻す効果があります。

また、食事や水分摂取に気を付けましょう。塩分やカフェインなどの摂り過ぎは水分代謝を悪化させるので控えましょう。また、水分不足もむくみの原因になるので、適度に水分補給しましょう。

膝裏が腫れている場合に注意したいポイント

膝の裏が腫れている場合に、リンパ節のむくみだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性もあります。

以下のポイントを参照にして、気になる場合は自己判断で治療したり、放置したりせずに整形外科や循環器内科などを受診しましょう。

  • 全身にむくみがある

  • 全身にむくみがある場合は、心臓や腎臓など内科系の疾患によるむくみの可能性があります。
  • 膝裏のむくみに気づいた場合には、他の部位にもむくみがないかどうかをチェックしましょう。
  •  
  • 膝周辺に痛みや熱がある

  • 膝裏のむくみだけでなく、痛みや熱がある場合は、膝関節の炎症や怪我などの可能性があります。
  • また、リンパ節に細菌が入って感染症を起こしてしまうこともあります。
  • このような症状の場合は、早めの医療機関で適切な治療を受けることが大切ですので注意しましょう。
  •  
  • だんだん浮腫がひどくなる

  • このような場合も病気が潜んでいる可能性があるので気をつけましょう。
  • 膝裏にリンパ以外のものが詰まっている可能性として、「ベイカー嚢腫(のうしゅ)」という病気の場合があります。
  • ベイカー嚢腫は膝裏にある袋状の部分が肥大してしまう病気で、50歳以降の女性に多く見られます。
  • また、膝の変形が進んでいくことで、膝の関節に炎症が生じて関節に水が溜まってしまうことがあります。

いずれにせよ、専門家による適切な治療が必要です。

膝下のむくみは、規則正しい生活で改善しましょう

膝裏のリンパの詰まりは運動やマッサージの継続、正しい食事による肥満の予防などの対策があります。何よりも継続が大切です。できることから始めて無理ないペースで続けましょう。

また、膝裏のむくみがリンパ以外の可能性もありますので、気になる場合は早めの受診がおすすめです。特に痛みや熱など他の症状がみられる場合は、放置しないように注意しましょう。

まとめ・膝の裏側の腫れや痛み、膝下のむくみはリンパの詰まりが原因か?!

膝下がむくむのは何故かという問いには、血液やリンパ液の循環不良が原因でした。その対策としては、足を高くして休む、足首を回す、マッサージする、食事や水分摂取に気を付ける、適度な運動をするという方法があります。

これらの方法を実践することで、膝下のむくみを予防や改善することができます。膝下がむくむと感じたら、ぜひ試してみてください

以上、「膝下のむくみは、膝裏のリンパの詰まりが原因!」を解説させていただきました。参考になれば幸いです。

膝の痛みの治療No.S095

監修:医師 加藤 秀一

 

▼以下もご参考ください
膝が痛い|朝寝起きや、歩きはじめの膝に痛みや違和感を感じたときの治療法 

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