要介護を防げ!ロコモ(運動器症候群)とロコチェック!ロコモを予防するロコトレとは?
目次
要介護を防げ!ロコモケア(運動器症候群)とロコチェック!ロコモを予防するロコトレとは?
ロコモ(ロコモティブシンドローム)をご存知ですか?ここではロコモケア、ロコチェック、ロコトレなどをご紹介してまいります。
身体を動かす機能の衰えにより、寝たきりや、要介護になる危険の高い状態を「ロコモ(運動器症候群)」といい、移動する能力・機能が不足したり、衰えたりしている状態を指すものです。この状態が進行すれば将来的に介護が必要になるリスクがあります。
また、ロコモは、略称で正式名称は「ロコモティブシンドローム」と呼ばれるものです。以下、「ロコモ」という表記でご説明してまいります。ロコモは、身体を動かす機能の重要性を分かりやすい形で広く啓蒙することを目的とするものです。
自分の運動機能がロコモに当てはまり、寝たきりや、要介護になる危険性があるか確認できるチェック項目をロコチェックといい、ロコモ対策のトレーニングを「ロコトレ」と呼び、ロコモもケアする「ロコモケア」として推奨されています。
ロコモは、高齢者に限らず40~50代から徐々に始まるといわれています。どこかに掴まらないと身体がグラグラしたり、歩いたりするとスグに疲れてしまって、座りたくなるという人は、ぜひ本記事を参考にして自分の運動習慣を見直してみましょう。
現代社会は、移動手段が便利になったことで日常生活に支障がないことが多いため、既にロコモになっていることに気が付いていません。生活習慣病や高血圧といった症状がある場合は若年層であってもロコモに気を付けなければなりません。こ
要介護を防ぐための具体的なロコモ対策
あらためてましてロコモとは、「主に加齢によって身体を動かす機能が低下し、寝たきりや要介護になる危険の高い状態」を指し、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)、運動器症候群と呼んでいます。
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ロコモは、高齢者になってから、いきなり始まるのではなく、40~50代からでも徐々に兆候が現れます。年齢が若くても長時間歩けない、歩くスピードが遅くなったという人は特に注意が必要です。
ロコモの危険性チェック、ロコチェックとは!
まずはロコモになっていないか以下のチェック項目(ロコチェック)を使って、自分の身体の状態を確認してみましょう。この「ロコチェック」は無理にその場でやってみる必要はなく、普段の生活を思い返してみるだけで大丈夫です。
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何個チェックが付きましたか?実は、7項目のうち、1つでも当てはまるものがあれば「ロコモ」の疑いがあります。
ちなみに、横断歩道の青信号の点灯時間は、1秒間に1m歩く速さをもとに赤に変わるよう設定されているため、青信号で渡りきれない場合は、歩く時間がそれ以下だと考えられます。
要介護!とならにため、防ぐためにも普段から気を付けましょう!
更に、次の片足立ち上がりテストに挑戦してみてください!
次のロコチェックの項目でまったく問題なかったら、「片足立ち上がりテスト」にも挑戦してみましょう。
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- どうですか?
- ・手を使わないと立ち上げれない
- ・ぐらつく
- ・転んでしまう
- 上記のようなら、ロコモ状態が始まりかけている「ロコモ予備軍(将来、要介護予備軍の危険性)」の可能性があります。
ロコモ、要介護を予防する「ロコトレ」に挑戦!
ロコモ(要介護)の予防や、改善には、筋力やバランス能力を上げるトレーニングが必要です。そのため、ロコモティブシンドロームを効率的に改善するためのトレーニングとして、「ロコトレ」が推奨されているのです。
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ロコトレは「ながらトレーニング」も効果的
ロコモが気になり予防する意識があっていても、運動習慣を作るのは思ったより難しいものです。
忙しくてなかなか運動が実践できない人や、運動が苦手な人は、日常生活の動きに取り入れやすいロコトレである「ながらトレーニング」をやってみるだけでも、要介護に対する予防として効果があります。
「ながらトレーニング」には、例えば次のような方法があります。
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継続した要介護予防には、「ロコトレ仲間」を作ろう
運動習慣がない人にとって「ロコモ」の予防になるとはいえ、一人きりでロコトレをコツコツと続けていくのは、なかなか大変なものです。
ロコトレは、継続することで予防力を発揮します。そのためには、家族に励ましてもらったり、友人や「ロコトレ仲間」と一緒に、声がけしたり、励ましたりすることで楽しく続けていくことができるものです。
自治体によっては、地域ぐるみでロコトレを行っているところもあるのでこうしたイベントに積極的に参加するのも有効です。
まとめ・要介護を防げ!ロコモ(運動器症候群)とロコチェック、ロコモを予防するロコトレとは?
ロコモティブシンドロームは、ロコモと訳すことが多く、寝たきりや、要介護になる危険の高い状態を表しています。
普段身体に痛みや自覚症状がない人でも、ロコチェックに当てはまるものがある場合は運動機能が落ちている可能性があります。その場合は、ロコトレなどを取り入れて運動習慣を持つことでロコモを予防することが可能になります。ロコトレは、できるだけ継続することが大切です。
ロコチェックで気付いたことを参考に、周りの人とも協力して身体を動かす習慣をつくっていきましょう。そうすることで、いつまでも自分の足で歩くことができ活き活き!とした生活を送ることができるようになります。
また、関節や腰の痛みなどが酷い場合は、無理な運動をすることなく、ロコチェックやロコトレの前に病院等、医療機関で医師の診察を受けるようにしましょう。
以上、ロコモティブシンドローム(ロコモ)、運動器症候群についてご説明させて頂きました。要介護にならなうためにも参考にしていただければ幸いです。
No.S052
監修:医師 加藤 秀一