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鎖骨骨折の過ごし方と安静期間は?少しでも早く治す方法
鎖骨骨折があった際には、すみやかに医療機関を受診し、患部を正しく固定するのが重要です。
鎖骨骨折はスポーツや事故などで起こりやすい骨折の一つのため、 適切な処置や過ごし方をしないと完治が遅れたり、後遺症が残ったりする可能性もあります。
鎖骨骨折が起きた際に「どう過ごすか」「どんな治療法があるのか」を事前に知っておくことは、後遺症の予防や早期回復に大きな差を生むでしょう。
本記事では、鎖骨骨折の症状、応急処置、その後の適切な過ごし方、安静期間などについて詳しく解説します。
加えて「早く治したい」「後遺症が心配」という方のために、新たな治療の選択肢である「再生医療」についてもご紹介します。
\骨折の痛みや後遺症に有効な「再生医療」とは/
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(関節や骨)の再生・修復を促す治療法です。
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目次
鎖骨骨折の症状と安静期間について

まずは、鎖骨骨折の症状や必要な安静期間について解説します。
より早く鎖骨骨折を完治させるために、正しい知識を知っておきましょう。
鎖骨骨折の症状
鎖骨骨折の症状で特徴的なものは、骨折部の痛みと腫れ、腕を上に挙げられないなどの運動制限です。
さらに、鎖骨周囲には血管や神経が通っているため、骨折の程度によりそれらの組織を傷つけ、手指がしびれたり動かせなくなる場合もあります。
また、鎖骨は皮膚の上から触れるほど体表にあるため、骨折している場合は簡単に観察できます。
肌を露出させられるようであれば、骨折があるかどうか目視で確認してみましょう。
鎖骨骨折した際の安静期間
続いて鎖骨を骨折した、もしくは疑われる場合の対処法と安静期間を解説します。
鎖骨骨折はすぐに受診
鎖骨骨折が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
鎖骨の骨辺が重要な神経を傷つけている可能性があるからです。対応が遅れると、生命に関わるかもしれません。
また折れた鎖骨が動いて血管を傷つけ、新たな出血が生じるおそれもあります。
したがって鎖骨骨折は、他の部位を骨折した場合よりも、すみやかに医療機関で受診するのが重要です。
三角巾を使った鎖骨骨折の固定
鎖骨骨折があった場合、早急に患部を固定します。固定しないと、転移(骨の位置のずれ)が起こる可能性が出てきます。
転移があると、完治が遅れたり、異常な形で癒合したりするかもしれません。
転移を解消するための手術が必要になるケースもあります。
したがって正しく患部を固定し、転移を防がなければいけません。
以下では医療機関をただちに訪問できない場合の応急処置として、三角巾を用いた患部の固定方法を解説します。
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①怪我した方の手を反対の手で固定してもらいます。(この姿勢が楽だと感じる人が多い)
②三角巾の頂点を骨折側の肘の下に挟み込むようにセットし、一方の端を反対の肩に回します。
③他方の端を骨折側の脇の下を通すように背中側に回します。そうすると骨折側の腕を包み込むように固定できます。 ④首のところで両端を結び固定します。 ⑤頂点は肘の位置がズレないように結びます。 ⑥もう一つ三角巾を用意し、肘を体幹で固定するように巻くとぶれずに固定できます。 |
鎖骨骨折には3〜8週間の安静期間が必要
鎖骨骨折があった場合、4〜6週間ほどの安静期間が必要です。期間中、患部は鎖骨バンドなどで固定します。
安静期間がなければ、鎖骨の癒合がうまく進みません。癒合を促進するためにも、この期間が必要です。
また後述する禁忌動作を避ける、定期的に鎖骨バンドを締めるなどの取り組みも必要です。
鎖骨を骨折している際の過ごし方と少しでも早く治す方法
鎖骨を骨折している際に、少しでも早く治すための過ごし方とポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれ以下で詳しく解説します。
なるべく腕を上げないようにする(禁忌動作を避ける)
鎖骨は腕(上肢)を動かすための、重要な部分です。鎖骨が動かせなければ、腕はほんの少ししか上がりません。
腕を大きく挙げようとすれば鎖骨も連動します。つまり、鎖骨が折れている状態で腕を大きく動かせば、鎖骨は自ずと動き、ズレようとする力が働くため、強い痛みが出てしまい、さらには骨の癒合を邪魔してしまいます。
そうなると、治りが遅くなり肩の動きが悪くなる後遺症が出る可能性もあります。
また、偽関節ができてしまい、力が入りづらくなることも考えられます。
そのため、鎖骨骨折後の早期は手術の有無に関わらず、腕を挙げる行動を控えることが重要です。
基本的に横向きに寝る
鎖骨骨折後の早期は、寝る姿勢にも注意しなければなりません。
基本的に仰向けか患部を上にした横向きで寝ることが推奨されています。その際、骨折した側の腕が動かないようにバンドや三角巾などで固定しておくと良いでしょう。
仰向けで寝る場合は、肘が下に落ち過ぎて肩に負担がかかる場合もあります。
したがってバスタオルを折り畳んだものを骨折側の肘の下に敷いておくと安定感が得られます。
1日2回ほど固定具を締める
鎖骨骨折がある際は、1日2回ほど、鎖骨バンドなどの固定具を締め直しましょう。
前章では、鎖骨の癒合を進めるためには患部を固定するのが重要と述べました。
しかし鎖骨バンドの固定部が緩むと、鎖骨が動くようになり、完治が遅れます。
患部が固定されるよう、1日2回ほど固定具を締めるようにしましょう。
鎖骨骨折後の治療
鎖骨骨折における治療の方法は大きく2つに分けられ、体にメスを入れない「保存療法」と折れた骨同士を癒合させる「手術療法」です。
保存療法が必要となるケースは、以下のとおりです。
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骨のずれが少ない場合は、鎖骨バンド(クラビクルバンド)と呼ばれるサポーターで固定をし、骨が繋がるのを待ちます。
鎖骨骨折の特徴として、胸の中心に近い方の骨片が上に移動し、外側の肩に近い方の骨片が相対的に下に位置するケースがあります。
そのため、バンドで胸の中心の方の骨片を上から抑えこみ、ズレを少なくすることで、骨がつながりやすくするなるため、通常2~3カ月もすれば、ある程度骨癒合します。
また、鎖骨骨折の治療には従来の治療法以外にも、自己細胞を用いて自然治癒力を高めることで早期改善を目指す「再生医療」という新しい選択肢もあります。
再生医療は、鎖骨骨折の痛みだけでなく、後遺症による神経症状(しびれなど)にも有効な可能性があります。
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鎖骨骨折の完治までの期間は?痛みのピークはどれくらい?
鎖骨骨折の完治までは3カ月ほどかかるでしょう。しかし、ズレが大きい、手術が必要などの事情があれば、3カ月より長くかかるかもしれません。
幹部の痛みは、安静にした期間が伸びるにつれ軽減されます。
骨折直後の2、3日に痛みはピークに到達します。以後少しずつ痛みが引いていくでしょう。
2カ月後にはほとんど痛みを感じなくなります。
車の運転はいつからいいの?
よく聞かれる質問の一つに、「車の運転はいつからしていいのか?」というものがあります。
一人ひとり骨のつながり具合や手術の有無によって差があるので一概にはいえませんが、腕をしっかり挙げてOKと医師から許可が出た頃から練習をし始めるのが良いでしょう。
運転では、やむを得ず急ハンドルを切る場面が出てくるかもしれませんし、大きいカーブでは腕が上がる動作も加わります。
予測できないハンドル操作が出てくることも考えると、少なくとも1カ月半〜2カ月程度は我慢した方が良さそうです。
とにかく、鎖骨骨折をしてしまったら、自分で判断せずに専門の医療機関に診てもらい、骨折後や手術後すぐに肩を大きく動かす動作は避けましょう。
骨のつながりは、レントゲンなどによって判断されるので、医師の指示のもと、段階的に動かすよう心がけましょう。
まとめ・鎖骨骨折した際の正しい過ごし方を理解しよう
鎖骨を骨折した場合でも、医療機関の指示を守って生活することで大部分は前と同じように動かせるようになります。
しかし、鎖骨の骨片で神経や血管を傷つけている可能性もあるため、骨のつながり状況を確認しながら段階的に治療に取り組むことが重要です。
また、鎖骨骨折には以下のような後遺症が出る可能性があります。
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痛みだけでなく「しびれ」を感じるなどの症状がある場合、再生医療で早期回復を目指せる可能性があります。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(骨や神経)の再生・修復を促す治療法です。
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