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【医師監修】脳卒中と脳梗塞の違いとは?診断方法や後遺症に対する対処方法を解説

脳卒中と脳梗塞の違い
公開日: 2022.12.26 更新日: 2025.12.29

「脳卒中と脳梗塞、ニュースでよく聞くけれど何が違うの?」

「どちらの病気が重症?」

脳卒中と脳梗塞と病名を耳にする機会が増えた一方で、違いがよくわからない方もいるでしょう。

脳卒中は、脳血管障害の総称であり、脳梗塞はそのうちの一種です。

脳卒中と脳梗塞の違いを正しく理解していないと、症状が現れた際に適切な判断ができない場合もあります。

本記事では、脳卒中と脳梗塞の違いや診断方法について解説します。後遺症の有無や対処方法についても紹介するのでぜひ参考にしてください。

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脳卒中と脳梗塞の違い

脳卒中とは、脳の血管にトラブルが起きる疾患の総称です。一方、脳梗塞は、脳卒中に含まれる1つの疾患を指します。

脳卒中は原因によって、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分類されます。

疾患の種類

疾患が起きる原因

脳梗塞

脳の血管が詰まって血液が行き渡らなくなる

脳出血

脳の血管が切れて出血して、脳の細胞が壊死する

くも膜下出血

脳の血管にできた「動脈瘤」(こぶ)が破けて、脳の表面を覆うように出血が広がる

それぞれの違いについて解説するので、参考にしてください。

脳卒中

脳卒中の解説

脳卒中とは、脳の血管が詰まる、あるいは血管が裂けると発症する脳の疾患全般を指す言葉です。

脳卒中には、大きく分けて「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の 3 種類があります。具体的な症状は以下のとおりです。

  • 半身がしびれたり、麻痺が続く
  • ふらふらしたり、歩く・立つができなくなる
  • ろれつが回らず、言葉が出ない
  • 視野の半分が暗くなる、二重に見える
  • 激しい頭痛が突然起きる

重症例では命に関わり、軽症であっても麻痺や言語障害などの後遺症が出る可能性があります。日本人の主要な死因の1つであり、発症後の迅速な治療が極めて重要です。

突然発症する場合が多いため、前兆が見られる際にはすぐに病院を受診してください。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が血栓(血の塊)によって詰まって血流が悪化し、脳の神経細胞が死んでしまう疾患を指します。脳卒中のなかでも発症頻度が高く、主な症状は以下のとおりです。

  • 手足のしびれ
  • ろれつが回らない
  • 視野が欠ける

年齢とともに血管の動脈硬化によってできる血栓や、心臓にできる血栓が脳の血管を詰まらせる原因です。血管が詰まると脳に血液が行き渡らず、酸素や栄養が届かなくなり、脳が壊死してしまいます。

脳梗塞や脳出血といった脳卒中は、寝たきりや認知症、高次脳機能障害といった後遺症を引き起こします。

発症から治療開始までの時間が短いほど、後遺症を軽減できる可能性が高まるため、早期発見と迅速な対応が重要です。

脳出血

脳出血は、脳の中にある細い血管が圧力に耐えきれず破れ、漏れ出た血液の塊(血腫)が脳細胞を圧迫する病気です。脳組織が直接ダメージを受けるため、重篤な障害が残りやすくなります。

代表的な症状は、以下のとおりです。

  • 突然の激しい頭痛
  • 吐き気
  • めまい
  • 片側の麻痺
  • 言語障害

出血量や部位によって重症度が異なり、外科的治療が必要になるケースも少なくありません。発症後は急激に状態が悪化する可能性があるため、緊急性が高い疾患として迅速な医療対応が必要です。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳動脈瘤(血管にできたコブ)が破裂し、脳の表面を覆う「くも膜下腔」に出血が起こる疾患です。脳卒中のなかでは発症率が低いですが、死亡率が非常に高く、緊急性が極めて高い疾患といえます。

主な症状は以下のとおりです。

  • 激しい頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 意識消失
  • めまい

くも膜下出血の特徴的な症状は、今までに経験したことがないような「バットで殴られたような激しい頭痛」です。吐き気や意識障害を伴うケースも多く、発症直後に命を落とす危険性もあります。

原因となる動脈瘤は無症状のまま存在する場合が多く、発見が難しい点も特徴です。早期発見・早期治療により救命や後遺症軽減が期待できるため、迅速な受診が重要です。

脳卒中(脳梗塞)の診断方法

脳卒中の診断にはCTやMRIを用い、出血の有無や血管の詰まりを確認します。それぞれの検査方法の特徴は、以下のとおりです。

 

検査方法

特徴

CT

放射線を使って脳の断面を撮影する

・検査時間が比較的短い

・脳出血やくも膜下出血など出血の診断に適している

MRI

電磁波を使って脳の断面を撮影する

・CTと比較すると検査時間が長い

・早期脳梗塞の診断に適している

・身体への負担が少ない

脳卒中が疑われる際に、最初に行われるのは頭部CT検査です。脳出血やくも膜下出血など出血の診断に適しており、脳出血か脳梗塞かを見分けるのに適しています。

放射線を用いて短時間で撮影できますが、発症直後の脳梗塞は検出できません。

一方、MRIは電磁波で脳断面を詳しく撮影し、CTでは検出されない初期の脳梗塞をはじめとした診断に適しています。放射線を使用しないため、身体への負担を抑えられるのも特徴です。

脳卒中(脳梗塞)における後遺症の有無と対処方法

脳卒中(脳梗塞)は発症後に以下の症状をはじめとした後遺症が出る可能性があります。

  • 手足の麻痺
  • 言語障害
  • 嚥下障害

後遺症の程度は、発症部位や治療開始までの時間に大きく左右されます。早期治療によって症状がほぼ残らないケースもありますが、一定の機能障害が続く場合も珍しくありません。

回復期以降の対処が重要であり、主にリハビリや再生医療などが行われます。それぞれの対処法について紹介するので、参考にしてください。

リハビリ

脳卒中後のリハビリは、失われた機能の回復や日常生活動作の向上を目的に行われます。脳卒中の後遺症に対するリハビリは、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3つで、概要は以下のとおりです。

リハビリ方法

概要

理学療法

手足の運動、姿勢保持、動作に関するリハビリテーション

作業療法

四肢や手指の細かい動作など日常生活に即したリハビリテーション

言語聴覚療法

嚥下や言葉の話しにくさに対するリハビリテーション

脳卒中に対するリハビリは、発症後少しでも早く開始できると高い改善効果が期待できます。そのため、容体が良ければ発症当日からリハビリを開始する場合も珍しくありません

また、継続的な取り組みが機能改善につながるため、医療スタッフと相談しながら無理のない計画を立てるのが大切です。

再生医療

近年では、脳卒中後遺症に対して行われる治療として再生医療も注目されています。再生医療は、患者様自身の幹細胞を採取・培養して投与する治療法です。

当院「リペアセルクリニック」では、約1カ月の間隔をあけて、合計3回の幹細胞による投与治療を行います。

厚生労働省へ届出し受理された2億個の幹細胞の投与(点滴)が特長です。

個人差はありますが、再生医療と並行して1年間ほどリハビリの実施を推奨しています。

脳卒中のお悩みに対する新しい治療法があります。

手術しなくても治療できる時代です。

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また、リペアセルクリニックではメール相談やオンラインカウンセリングを実施しております。脳卒中の後遺症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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脳卒中(脳梗塞)の予防方法

脳卒中は死に至る場合もある重い疾患で、後遺症が出る可能性もあるため、日常的に予防するのが重要です。

脳卒中の5大リスクは以下のとおりです。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 不整脈
  • 喫煙

なかでも、大きなリスク要因となる「高血圧」の管理は欠かせません。予防方法として挙げられる生活習慣の改善は、以下のとおりです。

  • 塩分制限をする
  • バランスの良い食事を心がける
  • 適度に運動する
  • 十分に睡眠をとる
  • お酒や喫煙を控える

脳卒中は発症後では取り返しがつかないため、生活習慣の見直しによる予防が大切です。

また、病院で血圧や血液検査などの異常を指摘された方も、薬による治療を続けると脳梗塞をはじめ脳卒中のリスクをコントロールできます。

生活習慣の見直しと併せて、定期的な健康診断や通院で病気を管理しましょう。

統計でみる脳卒中(脳梗塞)による日本人の死因順位・死亡率

厚生労働省の統計によると、日本人の死因で脳卒中(脳梗塞)はがんや心疾患に続き、上位に位置しています。ここでは、詳細な統計・データを用いて脳卒中(脳梗塞)における日本人の死因順位・死亡率について解説します。

2024年の死因のうち脳卒中(脳梗塞)は4番目に多い

2024年における日本人の死因のうち、脳卒中(脳梗塞)はがんや心疾患に続き4番目に多い疾患です。(文献1

かつて昭和の時代には脳卒中が死因のトップでしたが、医療の進歩や生活習慣の改善により、死亡率は徐々に低下しています。とくに、高血圧の管理や禁煙、食生活の改善が影響を与えています。

しかし、依然として脳卒中は高齢者を中心に発症リスクが高く、生活の質を大きく損なう病気です。発症後の後遺症が出るケースも多いため、予防が重要になります。

脳卒中のリスクを下げるために、適度な運動やバランスの取れた食事、健康診断の受診が大切です。

脳卒中(脳梗塞)のリスクは加齢とともに上昇|男女差は少ない

脳卒中(脳梗塞)のリスクは、血管の老化や生活習慣病の影響が重なるため、加齢とともに上昇します。厚生労働省の統計によると、脳卒中の発症率だけでなく、脳血管疾患による死亡率も年齢が高くなるにつれて増加しています。(文献1

歳を重ねると血管が硬くなり動脈硬化が進行するため、脳の血流が悪化しやすくなるのが原因です。また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も年齢とともに増え、脳卒中のリスクを高めます。

一方で、脳卒中の発症率に男女差はほとんどありません。文献2)そのため、性別に関わらず脳卒中予防のための生活習慣改善や定期的な健康診断が重要です。

脳卒中と脳梗塞の違いを理解して日頃から予防に努めましょう

脳卒中とは脳の血管が詰まる、もしくは破れて脳の機能が損なわれる疾患の総称であり、脳梗塞はその一種です。

脳卒中・脳梗塞は、いずれも高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が原因となる場合が多く、予防には食生活の改善や運動習慣が欠かせません。また、禁煙や過度な飲酒を控えるのも発症リスクを下げるポイントです。

脳卒中は突然発症し、後遺症が出る可能性があるため、日頃から血圧管理を行い、適切な生活習慣を維持しましょう。

脳卒中の後遺症でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。

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脳卒中と脳梗塞の違いに関するよくある質問

脳卒中(脳梗塞)の前兆は?

脳卒中や脳梗塞には、発症前や直前に前兆が現れる場合があります。代表的な症状は以下のとおりです。

  • 身体の半分がしびれる
  • 麻痺が続いている
  • ろれつが回らなくなった

数分から短時間で改善するケースもありますが、自然に治まっても安心はできません。上記の症状は一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、本格的な脳梗塞の前触れである可能性があります。

脳卒中の初期症状を確認する方法として「FAST(ファスト)」と呼ばれる方法があります。

異変を感じたら下記のF・A・Sに該当するか確認し、該当する場合は時刻を確認の上で救急車を呼びましょう。

F(Face: 顔)

顔の片方だけが麻痺してうまく動かせない

A(Arm: 腕)

両腕を水平に上げられない

S(Speech: 言葉)

ろれつが回らずうまく話せない

T(Time: 時間)

発症時刻を確認する

脳卒中は発症後、少しでも早く治療を受けるのが重要です。麻痺などの症状が現れて脳卒中が疑われる場合は、ためらわずにすぐ救急車を呼んでください。

脳梗塞と脳出血ではどっちが重症?

脳梗塞と脳出血では、一概にどちらが重症とは断言できませんが、一般的には脳梗塞の方が発症時の症状が激しく、死亡率もやや高い傾向にあります。(文献3)

脳出血は発症直後に急激に悪化しやすく、命に関わる危険性が高い傾向があります。一方、脳梗塞は発症数が多く、後遺症が長期化しやすい点が特徴です。

どちらの疾患も治療開始までの時間や出血・梗塞の部位によって予後が大きく異なります。症状の種類では判断せず、疑わしい場合は速やかに救急対応を行うのが最も重要です。

参考文献

(文献1)
令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 結果の概要|厚生労働省

(文献2)
令和6(2024)年簡易生命表の概況|厚生労働省

(文献3)

令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別 (2-1)|厚生労働省