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血圧の正常値一覧|年代別・男女別平均との違いや正しい測り方を解説
健康診断や家庭で血圧を測ったとき、「この数値は正常なの?」「高血圧や低血圧ではない?」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
血圧の正常値は、どこで測ったか(自宅か医療機関か)によって基準が異なります。
この記事では、血圧の正常値の考え方を中心に、家庭血圧と診察室血圧の違い、年代別の平均値、放置した場合のリスクまでを解説します。
あわせて、家庭で正しい数値を出すための測り方と、診察室では気づけない血圧の状態についても取り上げます。
また、高血圧による脳卒中の後遺症や、糖尿病合併症などに対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
目次
血圧の正常値の基準
血圧の正常値は年齢ごとに変わるものではなく、共通の基準で判断されます。
ただし、測定する場所によって正常値は異なり、国内の診療ガイドラインでは、以下の値が正常値とされています。(文献1)
・医療機関で測定した場合の正常値:120mmHg未満/80mmHg未満
・自宅で測定した場合の正常値:115mmHg未満/75mmHg未満
血圧の正常値としてどの範囲が目安とされているのかを確認し、ご自身の測定値が当てはまるかを見ていきましょう。
医療機関で測定した場合の正常値【診察室血圧】
医療機関で測定する血圧は診察室血圧と呼ばれ、診療ガイドラインに基づいて評価されます。
診察室血圧では、心臓が収縮したときの血圧(収縮期血圧/上の血圧)と心臓が拡張したときの血圧(拡張期血圧/下の血圧)の数値をもとに、以下のように分類されます。(文献1)(文献3)
| 分類 | 収縮期血圧(上) | 条件 | 拡張期血圧(下) |
|---|---|---|---|
| 正常血圧 | 120mmHg未満 | かつ | 80mmHg未満 |
| 正常高値血圧 | 120〜129mmHg | かつ | 80mmHg未満 |
| 高値血圧 | 130〜139mmHg | かつ/または | 80〜89mmHg |
| I度高血圧 | 140〜159mmHg | かつ/または | 90〜99mmHg |
| II度高血圧 | 160〜179mmHg | かつ/または | 100〜109mmHg |
| III度高血圧 | 180mmHg以上 | かつ/または | 110mmHg以上 |
※ I度以上に該当する場合が高血圧と診断される範囲です。
正常高値血圧は高血圧とは診断されませんが、正常血圧の人に比べて脳卒中や心血管疾患の発症リスクが高いことがわかっています。そのため、正常高値血圧に該当する場合は、将来の高血圧を防ぐためにも食事や運動などの生活習慣を見直すことが重要です。
また、高血圧の診断は1回の測定結果だけで決められるものではありません。診察室血圧は、別の日にわたって複数回測定し、結果を総合して判定されます。
自宅で測定した場合の正常値【家庭血圧】
自宅で測定する血圧は家庭血圧と呼ばれ、診察室血圧とは異なる基準で評価されます。家庭血圧は日常生活に近い状態で測定できるため、高血圧の判定では診察室血圧よりも重要な判断材料として扱われることがあります。
家庭血圧における数値と分類は、以下のとおりです。(文献1)(文献3)
| 分類 | 収縮期血圧(上) | 条件 | 拡張期血圧(下) |
|---|---|---|---|
| 正常血圧 | 115mmHg未満 | かつ | 75mmHg未満 |
| 正常高値血圧 | 115〜124mmHg | かつ | 75mmHg未満 |
| 高値血圧 | 125〜134mmHg | かつ/または | 75〜84mmHg |
| I度高血圧 | 135〜144mmHg | かつ/または | 85〜89mmHg |
| II度高血圧 | 145〜159mmHg | かつ/または | 90〜99mmHg |
| III度高血圧 | 160mmHg以上 | かつ/または | 100mmHg以上 |
※ 家庭血圧の基準は、診察室血圧より一律5mmHg低く設定されています。
家庭血圧の基準が低いのは、医療機関での測定が緊張や移動の影響を受けやすいためです。同じ体の状態でも、診察室で測ると数値が高く出やすくなります。
血圧は、体調や気温、ストレス、睡眠不足などの影響を受けやすい数値です。そのため家庭血圧では5〜7日間にわたって測定した血圧の平均値をもとに評価します。
1回だけの測定結果で判断すると、実際の血圧状態とずれてしまう可能性があります。家庭血圧では、数値の上下に一喜一憂するのではなく、数日間の傾向を落ち着いて確認しましょう。
正常値と降圧目標値は別のもの
血圧の数値には、性質の異なる2つの基準があります。混同すると自分の状態を誤って判断することになるため、分けて理解してください。
| 基準の種類 | 数値(診察室/家庭) | 何を示す値か | 対象 |
|---|---|---|---|
| 高血圧の診断基準 | 140/90以上 / 135/85以上 | この値を超えると高血圧と診断される | 血圧を測るすべての方 |
| 降圧目標値 | 130/80未満 / 125/75未満 | 治療や生活改善で目指す値 | 高血圧の治療を受けている方 |
※ 降圧目標値は原則として示された値であり、年齢や併存する病気により医師が個別に判断します。(文献6)
「130を超えたから高血圧」ではありません。130/80mmHgは、すでに高血圧と診断されて治療を受けている方が目指す値です。診断そのものは140/90mmHg以上(家庭では135/85mmHg以上)で行われます。
一方で、130/80mmHg未満という目標が示されている背景には、血圧を低く保つほど脳卒中や心臓病の発症が抑えられるという知見の蓄積があります。(文献6)治療を受けていない方にとっても、低いほうが望ましいという方向性は変わりません。
高値血圧は高血圧ではないが注意が必要な範囲
健康診断で最も多く指摘されるのが、診察室で130〜139/80〜89mmHgの高値血圧です。
この範囲は高血圧とは診断されないため、「異常なし」「経過観察」とだけ伝えられて終わることがあります。しかし正常血圧の方と比べると、将来の高血圧への移行や動脈硬化の進行のリスクは高くなります。
高値血圧は、薬を始める段階ではないが、放置してよい段階でもありません。この時期に減塩や運動習慣を整えておくと、その後の経過が変わります。
年代別・性別の血圧の平均値
年代別・性別の血圧の平均値は、以下のとおりです。(文献2)なお、平均値は実際の測定データから算出されています。
血圧の正常・異常を判断する基準値ではない点にご注意ください。
| 年代 | 男性 収縮期 | 男性 拡張期 | 女性 収縮期 | 女性 拡張期 |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 113.6 | 70.7 | 105.6 | 65.3 |
| 30代 | 119.2 | 76.2 | 107.7 | 69.1 |
| 40代 | 120.7 | 76.9 | 113.7 | 71.0 |
| 50代 | 130.6 | 83.1 | 122.6 | 76.2 |
| 60代 | 133.5 | 78.7 | 130.8 | 76.1 |
| 70代以上 | 137.6 | 75.0 | 135.6 | 73.6 |
※ 単位はmmHg。
20歳以上全体では、収縮期血圧の平均値は男性131.6mmHg、女性126.2mmHgです。収縮期血圧が140mmHg以上の方の割合は、男性27.5%、女性22.5%と報告されています。(文献8)
およそ4人に1人が140mmHg以上に該当する計算です。平均値が正常値に近いという印象とは、実際の分布が異なることがわかります。
平均値は正常値の代わりにはならない
平均値は、集団を測って算出した統計の数字です。医学的に望ましい状態を示す数字ではありません。
たとえば50代男性の収縮期血圧の平均は130.6mmHgですが、これは高値血圧の範囲に入る数値です。同年代の平均と同じだからといって、血管への負担がないわけではありません。
年齢が上がれば平均も上がりますが、正常値の基準は年齢によって緩みません。自分の数値を判断するときは、同年代の平均ではなく、分類表のどこに入るかで確認してください。
一般的に、加齢により血管の弾力性が低下すると血液を送り出す際の抵抗が大きくなるため、男女ともに年齢が上がるにつれて収縮期血圧(上の血圧)が上昇する傾向にあります。そのため、平均値と同程度であっても必ずしも安心できるとは言い切れません。
平均を問題ない目安として捉えると、血圧の変化や身体の異変を見逃すおそれがあります。自分の血圧は、正常値の基準やこれまでの推移とあわせて総合的に判断しましょう。
加齢で上の血圧だけが上がりやすい理由
前の表を年代順に見ると、男性の拡張期血圧は50代の83.1mmHgを境に下がっています。一方で収縮期血圧は上がり続けます。
これは、太い動脈の壁が硬くなることで起きる変化です。血管がしなやかであれば、心臓から送り出された血液の勢いを壁が受け止めて和らげます。硬くなるとその働きが弱まり、収縮期の数値だけが高く出るようになります。
上だけが高く、下は正常という状態は、高齢の方に多く見られます。下が正常だから問題ないとは判断できません。
家庭血圧の正しい測り方
家庭血圧は、日常の血圧の傾向をとらえられるため、将来のリスクを見積もる指標として診察室血圧より重視される場面があります。
ただし、測り方が正しくないと数値がぶれ、判断の材料になりません。以下の手順を確認してください。(文献7)
| 項目 | 正しい方法 | 誤った条件で起こること |
|---|---|---|
| 血圧計 | 上腕で測るタイプを選ぶ | 手首で測るタイプは位置や角度で誤差が出やすい |
| カフの装着 | 素肌か薄手の服の上から、指2本分の余裕をもって巻く | 厚手の服の上や緩い巻き方は数値がばらつく |
| カフの高さ | カフの中心を心臓と同じ高さに保つ | 心臓より低いと高く、高いと低く出る |
| 姿勢 | 背もたれのある椅子に深く座り、両足を床につけて脚を組まない | 前かがみや脚組みは数値を押し上げる |
| 測定前 | トイレを済ませ、1〜2分静かに座ってから測る | 運動直後や会話中は数値が大きく動く |
| 回数 | 1機会につき2回測り、平均を記録する | 1回だけでは実際の状態とずれる |
上腕式の血圧計を選ぶ
家庭で使う血圧計は、上腕で測るタイプが推奨されています。(文献7)
手首で測るタイプは持ち運びやすい一方、手首の位置や角度が少し変わるだけで数値が変わります。毎日の記録を残して傾向を見る目的には向きません。
カフの位置と測定時の姿勢
カフは、ひじの内側の折り目から2〜3cm上に、指が2本入る程度の余裕をもって巻きます。
厚手の服の上から巻くと圧力が正しく伝わらず、数値がばらつきます。素肌か薄手の服の上から巻いてください。
カフの中心を心臓と同じ高さに保つことが重要です。心臓より低い位置にあると数値は高く、高い位置にあると低く出ます。
姿勢は、背もたれのある椅子に深く座り、両足の裏を床につけます。脚を組むと腹圧が上がり、血圧が押し上げられます。
朝と夜の測定タイミング
測定は、朝と夜の1日2回が基本です。(文献7)
・朝:起床後1時間以内、トイレを済ませたあと、朝食前、薬を飲む前
・夜:就寝直前
朝を服薬前に測ることで、薬の効果が翌朝まで続いているかを確認できます。
入浴直後、飲酒直後、食事の直後は血管の広がりや代謝の変化で数値が動くため、これらの行動から最低30分は空けて測ってください。
1機会につき2回測って平均する
1回の測定機会では、原則2回続けて測り、その平均を記録します。(文献7)
1回目と2回目で差が出たとき、都合の良いほうだけを残すのは避けてください。2回の数値を素直に平均することで、その日の状態が正しく残ります。
医療機関で治療方針を決める際には、単日の数値ではなく、5〜7日間の朝と夜それぞれの平均値が判断の基礎として用いられます。
診察室では正常でも家庭で高い場合がある
家庭で測る習慣が広まったことで、診察室の測定だけでは見つけられない血圧の状態が知られるようになりました。
白衣高血圧
診察室では高い数値が出るのに、家庭では正常な状態を白衣高血圧といいます。
医療機関という環境による緊張が原因です。現時点で治療が必要な状態ではありませんが、将来的に持続性の高血圧へ移行する場合があるため、定期的な受診と検査を続けることが推奨されています。(文献7)
仮面高血圧
診察室では正常なのに家庭で測ると高い状態を「仮面高血圧」といいます。
この状態の危険度は、持続的に高血圧である場合と同じか、それ以上とされています。(文献7)診察室では正常と言われるため、本人も医師も気づかないまま経過することが問題です。
とくに注意したいのが、起床直後に血圧が急に上がる早朝高血圧です。心筋梗塞や脳卒中の発症が早朝に集中する背景にあり、朝の家庭血圧を測ることではじめてとらえられます。
健康診断で問題を指摘されたことがない方でも、朝と夜の家庭血圧を1週間記録してみることをおすすめします。
高血圧・低血圧の基準値と症状
血圧は体の健康状態を知る重要な指標で、正常値から外れる場合には注意が必要です。とくに、高血圧や低血圧は、心臓や脳、腎臓などに影響を及ぼす可能性があり、放置すると病気や事故につながることがあります。
一般的に用いられる目安は以下のとおりです。
・高血圧:収縮期135mmHg以上、または拡張期85mmHg以上(家庭で測定)
・低血圧:明確な基準はないが、収縮期血圧(最高血圧)が100mmHg未満が目安
高血圧や低血圧で現れやすい症状や注意点について詳しくみていきましょう。
高血圧・低血圧の症状
高血圧・低血圧の症状は、以下のとおりです。
・高血圧:頭痛、めまい、肩こりなどが現れる頃には高血圧が進行している可能性がある
・低血圧:疲れやすい、食欲不振、めまい、立ちくらみ、動悸など
高血圧は自覚症状が少ないため、症状の有無にかかわらず定期的な測定が重要です。
一方、低血圧は日常生活で体調の変化として自覚しやすく、朝の起き上がりや立ち作業などに注意が必要です。血圧の症状だけで安心せず、毎日の測定と生活習慣の工夫で健康を管理しましょう。
高血圧・低血圧で注意したい病気
高血圧・低血圧は、症状が軽い・自覚がない場合でも、さまざまな病気と関連することがあります。
それぞれで注意したい代表的な病気を確認しましょう。
| 血圧の種類 | 関連する病気と主な症状 |
|---|---|
| 高血圧 | 脳卒中:麻痺・しびれ・言語障害など 心筋梗塞:強い胸痛・呼吸困難など 腎臓病:むくみ・だるさ・透析が必要になるケースも 心不全:息切れ・動悸・むくみなど |
| 低血圧 | 起立性低血圧:急な立ちくらみ・めまい 甲状腺機能低下症:疲れやすさ・むくみ・月経異常など 心筋梗塞・不整脈:血圧の急な低下や失神など 肺塞栓症:呼吸困難・胸痛・血痰、ショック状態の危険 |
高血圧や低血圧を放置すると、血管や心臓、腎臓などに負担がかかり、重大な合併症を引き起こす可能性があります。低血圧も転倒などの事故につながることがあるため注意が必要です。
定期的な測定と生活習慣の改善、必要に応じた医師への相談を習慣にしましょう。
以下の記事では、脳卒中の前兆となるサインについて解説しているので参考にしてください。
血圧とあわせて確認したい脈拍の目安
家庭用の血圧計は、血圧と同時に脈拍も表示します。
成人の安静時の脈拍は、1分あたりおよそ60〜100回が目安です。100回を超える状態を頻脈、60回を下回る状態を徐脈と呼びます。
脈拍は体調・体温・運動・服用中の薬によって動きます。1回の数値で判断するのではなく、血圧と同じように毎日記録して推移を見てください。
血圧が安定しているのに脈拍だけが普段と大きく違う日が続く場合は、記録を持って医療機関に相談することをおすすめします。
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血圧を正常に保つための生活習慣
血圧のコントロールは、健康な毎日を送る上で欠かせません。
血圧を正常に保つためのポイントは、以下のとおりです。
・塩分・栄養バランスを整えた食事
・適度な運動習慣
・ストレスの管理
・十分な睡眠と生活リズムの維持
複数の生活習慣の見直しと組み合わせることで、より効果が高まります。順番にみていきましょう。
食事療法:高血圧/低血圧に良い/悪い食べ物
食事は、血圧コントロールに直結する重要な要素です。とくに、塩分の摂りすぎは高血圧の大きな原因のひとつです。
1日あたりの食塩相当量の目標量は、成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満と定められています。(文献9)すでに高血圧と診断されている場合は、1日6g未満が推奨されています。(文献6)
高血圧の方は、カリウムを多く含む食品を積極的に摂りましょう。カリウムには、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。(文献9)たとえば、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなどの緑黄色野菜、バナナ、キウイ、みかんなどの果物がおすすめです。
反対に、塩分の多い加工食品(ハム、ソーセージ、ベーコン、インスタントラーメンなど)、漬物などは控えましょう。
| 食品群 | 良い食べ物 | 控えるべき食べ物 |
|---|---|---|
| 野菜 | ほうれん草、小松菜、かぼちゃ、ブロッコリー、アスパラガスなど | 漬物、塩蔵野菜、梅干しなど |
| 果物 | バナナ、キウイ、みかん、りんご、ぶどうなど | – |
| 肉・魚 | 鶏ささみ、鮭、たら、まぐろ(赤身)、いわしなど | ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉 |
| 乳製品 | 牛乳、ヨーグルト、チーズなど | – |
| 主食 | 玄米、全粒粉パン、そばなど | 塩分の多いインスタント食品など |
低血圧の方は、バランスの取れた食事を心がけ、適度に塩分を摂ることも必要です。貧血気味の場合は、鉄分やビタミンB12を多く含むレバー、赤身の肉、魚介類なども意識して摂りましょう。
運動療法:効果的な運動の種類と強度
運動療法は血圧を下げる効果が確認されており、とくに軽度〜中等度の高血圧の方に有効とされています。
運動療法で推奨されるポイントは以下のとおりです。(文献4)
・ウォーキング(速歩)・踏み台昇降・スロージョギング・ランニングなどの有酸素運動を行う
・ややきついと感じる程度の強度で、できれば毎日30分以上取り組む
日常生活の中で身体活動量を増やすことから始めるのも有効です。たとえば掃除、買い物、自転車、子どもと遊ぶなどでも、1週間単位で総運動時間や消費エネルギーを意識して調整すれば運動療法の一部になります。
ただし、急に運動を始めると身体に負担がかかるため、準備運動を行い、持病がある場合は医師に相談した上で始めましょう。血圧が高値(収縮期180mmHg以上、または拡張期110mmHg以上)の場合は、降圧後に運動を始める必要があります。
ストレスマネジメント:具体的な方法
ストレスは、交感神経を刺激し血管を収縮させることで、血圧を上昇させる要因の一つです。日常生活でストレスをため込まない工夫をしましょう。
・趣味の時間を作る:好きなことに没頭すると、ストレスを発散できます
・休息時間を確保する:十分な睡眠時間を取り、心身を休ませましょう
・リラックスできる時間を持つ:アロマや音楽、読書の時間を取り入れるのも効果的です
・呼吸法を取り入れる:深い呼吸は副交感神経を優位にしてリラックス効果を高めます
・瞑想やヨガ:心身の緊張をほぐし、ストレス軽減に効果的です
以下の記事では、ストレスと血圧について解説しているので参考にしてください。
睡眠の質の改善:睡眠時間と睡眠環境
慢性的に睡眠が不足している状態が続くと、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を発症しやすくなることがわかっています。(文献4)
さらに、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な心血管疾患のリスクも高まります。
質の良い睡眠を確保するために、以下の点に気をつけましょう。
・規則正しい睡眠習慣:毎日同じ時間に寝起きして体内時計を整えましょう
・適切な睡眠時間:6〜8時間の睡眠時間を確保するようにしましょう(文献5)
・快適な睡眠環境:室温は18〜20度程度、湿度は50〜60%が快適です
睡眠の質を整えることは、血圧や心血管の健康を守る上で重要です。
規則正しい生活と快適な環境を意識して、日々の健康維持につなげましょう。
血圧の正常値を知ることは、将来の健康を守る第一歩
血圧の正常値は、年代が変わっても基本的な目安は変わりません。
自分の血圧が「正常血圧」「正常高値血圧」「高値血圧」「高血圧」のどこに当てはまるのかを正しく把握しましょう。
同年代の平均と比べるのではなく、分類表のどこに入るかで判断してください。平均値は統計上の数字であり、望ましい状態を示す数字ではありません。
また、高血圧は自覚症状が少ない一方で脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などの合併症など、将来の大きな病気や後遺症につながるおそれがあります。
日々の生活習慣を見直し、血圧を適切に管理して予防につなげましょう。
なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳卒中の後遺症や糖尿病合併症に対する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を行っております。再生医療に興味をお持ちの方は、ぜひご登録ください。
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血圧の正常値に関するよくある質問
血圧の下だけが高いのはどのような状態ですか?
上が正常で下だけが高い状態は、比較的若い世代に多く見られます。
血管が細く収縮した状態が続くと、心臓が拡張しているあいだも血管内の圧力が下がりにくくなります。塩分の摂りすぎ、肥満、飲酒、睡眠不足、ストレスなどが背景にあることが多い状態です。
拡張期血圧のみが90mmHg以上(家庭で85mmHg以上)でも高血圧に該当します。上が正常だからと放置せず、生活習慣を見直してください。
20代や30代でも血圧が高くなることはありますか?
あります。正常値の基準は年齢によって変わりません。
20代男性の収縮期血圧の平均は113.6mmHgですが、(文献2)これはあくまで集団の平均です。同じ年代でも140mmHgを超える方はいます。
若い世代の高血圧は、腎臓やホルモンの病気が原因で起きている場合があります。健康診断で指摘された場合は、年齢を理由に様子を見ず、一度受診してください。
健康診断で高値血圧と言われました。受診は必要ですか?
高値血圧(診察室130〜139/80〜89mmHg)の段階では、ただちに薬を始めることは通常ありません。
まずは家庭血圧を1〜2週間記録し、朝と夜の平均を確認してください。家庭で125/75mmHg以上が続く場合は、記録を持って医療機関に相談することをおすすめします。
糖尿病や腎臓の病気がある方、家族に高血圧の方が多い場合は、高値血圧の段階でも早めの相談が望ましい状態です。
10代の血圧の平均値はどのくらいですか?
国が実施している統計調査は20歳以上が対象のため、10代の平均値として公表されている数値はありません。
子どもの血圧は、年齢だけでなく身長や体格によって基準が変わります。成人と同じ140/90mmHgという線引きをそのまま当てはめることはできません。
10代の方が自分の数値を確かめる場合は、学校健診の結果や小児科での測定を基準にしてください。市販の血圧計で測った数値だけで判断することは避けましょう。
「平均血圧」と「血圧の平均値」は同じものですか?
異なります。混同されやすい2つの言葉です。
・血圧の平均値:測定した数値をならしたもの。年代別の統計値や、家庭で数日間測った値の平均を指す
・平均血圧:医学で用いられる別の指標。上の血圧と下の血圧を足して2で割った値ではない
平均血圧は、心臓が拍動するあいだ血管にかかり続けている圧力を表す指標で、医療機関での評価に使われます。家庭で自分の数値を確認する場面では、前者の平均値を見れば十分です。
参考文献
(文献1)
一般向け『高血圧治療ガイドライン2019』解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会
(文献2)
令和5年版国民健康・栄養調査報告|厚生労働省
(文献3)
健康日本21アクション支援システム・高血圧|厚生労働省
(文献4)
健康日本21アクション支援システム・睡眠と生活習慣病との深い関係|厚生労働省
(文献5)
健康づくりのための睡眠ガイド2023|厚生労働省
(文献6)
高血圧の10のファクト〜国民の皆さんへ〜|特定非営利活動法人日本高血圧学会
(文献7)
家庭で血圧を測定しましょう|特定非営利活動法人日本高血圧学会
(文献8)
令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省
(文献9)
栄養・食生活と高血圧|厚生労働省




















