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寝起きに手足のしびれが起きる原因とは?自分でできる対処法もあわせて紹介

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公開日: 2025.03.31

「最近なぜか、寝起きに手足がしびれている」 「病気が原因ではないかと不安」

このようなお悩みを抱えている方も多いことでしょう。

寝起きに手足がしびれる原因は、寝ているときの姿勢から脳血管疾患までさまざまです。

この記事では寝起きに手足がしびれる原因を中心に解説します。

日常生活の中で行える対処法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

寝起きに手足がしびれる原因

寝起きに手足がしびれる原因としてあげられるのは、主に以下の5つです。

  • 寝ているときの姿勢
  • 神経系疾患
  • 糖尿病による神経障害
  • 脳血管疾患
  • その他の疾患

寝ているときの姿勢

寝起きに手足がしびれる原因の1つが、寝ているときの姿勢です。

  • 腕に頭をのせて寝た
  • 腕を頭より上にして寝た
  • 狭い場所で寝たために寝返りを打てなかった

このような体勢が長時間続くと、手足の神経が圧迫されてしまい、しびれを引き起こします。

枕が合わないこともしびれの一因です。枕が高すぎると、あごを強く引いた体勢になります。その結果生じるのが、肩や肩甲骨周辺の筋緊張です。筋肉の緊張が血行不良を引き起こし、しびれにつながります。

神経系疾患

変形性頚椎症や脊柱管狭窄症、手根管症候群、椎間板ヘルニアなどの疾患により、神経が圧迫されて、手足のしびれが生じるケースもあります。

神経系疾患と手足のしびれの関係については、以下の記事でも解説していますのであわせてご覧ください。

糖尿病による神経障害

糖尿病の三大合併症の1つが神経障害です。手足のしびれは、感覚神経の障害に分類されます。

高血糖が続くと神経に栄養を与える血管に傷がつきます。その結果血流が悪くなり、神経の働きが障害されるのです。

糖尿病による神経障害では、手足のしびれのほか、感覚の低下や筋力の低下などの症状も現れます。(文献1)

糖尿病の合併症については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。

脳血管疾患

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管疾患でも、手足のしびれが起こります。

手足のしびれ以外に、手足の麻痺や激しい頭痛、視野の異常などの症状が現れたら、速やかに脳神経外科を受診しましょう。

チェックポイントは「ACT-FAST」です。(文献2)

  • Face:顔の片方がゆがむ
  • Arm:片方の腕に力が入らない
  • Speech:いつもどおり話せない
  • Time:時間を空けずに
  • ACT:救急車を呼ぼう

脳血管疾患は命に関わるものなので、迅速な行動が大切です。

その他の疾患

過換気症候群や更年期障害などでも、手足のしびれが起こる場合があります。

過換気症候群とは、強い不安や緊張などが原因で、何度も激しく息を吸ったり吐いたりする状態です。 息を吸ったり吐いたりを繰り返した結果、血液中の二酸化炭素濃度が低くなり、血液がアルカリ性に傾きます。血液がアルカリ性に傾くと、血管が収縮されてしまい、手足のしびれが生じるのです。

更年期障害の場合、女性ホルモンの低下が手足のしびれに関係しているとされています。

寝起きに手足がしびれるときの対処法(セルフケア)

寝起きに手足がしびれるときに自分でおこなえる主な対処法(セルフケア)は、以下の3つです。

  • 寝る姿勢や枕を調整する
  • 身体を温める
  • 身体を適度に動かす

寝る姿勢や枕を調整する

寝る姿勢や枕の調整に関してのポイントを、表に示しました。

ポイント 調整方法
寝る姿勢 横向きで寝るときは、しびれやすい方を上にする あおむけで寝るときは、膝の下にクッションを入れるか腕の位置を少し高くする
枕選び 横幅50㎝以上、奥行き35㎝以上 中央が低く両サイドが高めの立体的な形 自然に立った姿勢をそのままキープできる高さが望ましい

1日の約3分の1は、睡眠時間です。筋肉の緊張や神経の圧迫がない自然な姿勢が、手足のしびれ予防のポイントといえるでしょう。

身体を温める

しびれる部分を温めたり、揉んだりすると血流が改善されて、しびれがやわらぐこともあります。具体的な方法は、ゆっくりお風呂につかる、やさしくマッサージするなどです。

ただし、神経障害の方は皮膚の感覚が鈍くなることがあるため、やけどに注意する必要があります。寒いときも、長時間ストーブの前に座らないように心がけましょう。カイロで温めるときは肌に直接当てず、決められた時間を守ってご使用ください。

身体を適度に動かす

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を行うことで、血流改善によるしびれの緩和が期待できます。

手を握ったり開いたりする、手首や足首をゆっくり曲げ伸ばしするなどもストレッチの一種です。

ただし、症状が強いときには無理に動かさず、安静にしましょう。

下記の記事では、手根管症候群による手のしびれを自分で治すためのストレッチが紹介されています。あわせてご覧ください。

まとめ|セルフケアを行っても寝起きに手足がしびれるときは医療機関を受診しよう

寝起きに手足がしびれる原因は、寝るときの姿勢から脳血管疾患までさまざまです。

自分でできるセルフケアもありますが、ケアを続けても手足のしびれが改善されない場合は、放置せず医療機関を受診しましょう。

とくに、手足が動かない、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、脳血管疾患の可能性があります。命に関わることもあるので、ためらわず救急車を呼びましょう。

糖尿病を治療している中で、徐々に手足のしびれが出てきた方は、神経障害の可能性があります。早めに主治医へ相談しましょう。

手足がしびれ解消のためには、セルフケアや治療が大切です。

当院「リペアセルクリニック」では、しびれの原因となる脳卒中や糖尿病などの疾患に対して再生医療を提供しています。

手足のしびれでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。

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寝起きに手足がしびれることに関するよくある質問

ここでは、寝起きに手足がしびれることに関するよくある質問を2つ紹介します。

手足がしびれるときは何科に行くと良いでしょうか?

手足がしびれるときの受診先としてあげられるのは、整形外科や神経内科、脳神経外科などです。整形外科の中でも脊椎(背骨)疾患の治療を行っているところが望ましいでしょう。

整形外科や神経内科などの受診歴がない場合は、主治医に相談しましょう。主治医に紹介状を書いてもらうことで、受診がスムーズに進みます。

しびれが急に出てきて、手足の麻痺があるときは早急に脳神経外科を受診しましょう。脳血管疾患の可能性が高く、一刻を争います。

更年期になると朝起きたら手がしびれるのはなぜですか?

原因として考えられるものが、女性ホルモンの1つ、エストロゲンの減少です。エストロゲンの減少は、自律神経の乱れにも関係しています。自律神経の乱れが、血流の悪化、ひいては手のしびれにつながっています。

エストロゲン減少の影響としてもう1つあげられるのが、皮膚の乾燥です。乾燥した皮膚は敏感であるため、しびれを感じやすくなるといわれてます。

参考文献

(文献1) 出口尚寿,西尾善彦.「糖尿病性末梢神経障害」『日本内科学会雑誌』108(8), pp.1538-1544, 2019 https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/8/108_1538/_pdf

(最終アクセス:2025年3月20日)

(文献2) 厚生労働省「みんなで知ろう! からだのこと」厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202410_006.html

(最終アクセス:2025年3月20日)

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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