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【医師監修】トラムセットとロキソニンはどっちが強い?併用についてや作用・効果の違いをわかりやすく解説

トラムセットとロキソニンどっちが強い
公開日: 2026.02.28

「ロキソニンを飲んでも効いていない気がする。トラムセットのほうが効くのかな?」
「トラムセットとロキソニン、どっちが強い?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

トラムセットとロキソニンは、どちらも痛みを和らげる薬ですが、適応する痛みの種類や作用する仕組み(作用機序)が異なります。

「効果が強いから」という理由で薬を選ぶのではなく、ご自身の痛みの原因や性質に合ったものを選ぶことで、効果的な痛みの緩和につながります。

この記事では、トラムセットとロキソニンの作用・効果の違い、適切な使い分け方、薬が効かないときの治療の選択肢について解説します。

なお、慢性的な痛みや薬だけでは改善しない痛みでお悩みの方は、リペアセルクリニックの公式LINEで相談することも可能です。再生医療の情報提供と簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひご登録ください。

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【結論】トラムセットはロキソニンよりも鎮痛作用が強い

トラムセットは、中枢神経に作用して痛みの伝達を阻害する作用があり、ロキソニンよりも鎮痛作用が強いとされています。

まずは、トラムセットがロキソニンよりも強いといわれる理由をみていきましょう。

痛みの感じ方を抑える作用がある

トラムセットは、中枢神経に作用する成分を含んでおり、痛みの感じ方に関与する経路に直接働きかける薬です。

一方、ロキソニンは痛みの原因物質(炎症)を抑える薬であり、脳に伝わる痛みの信号をブロックするトラムセットとは作用のしくみが異なります。(文献1,2

よって、ロキソニンで取りきれない痛みでも、トラムセットの服用によって緩和するケースが存在するのです。

炎症以外の痛みにも効果が期待できる

痛みを感じる原因は、炎症以外にも、神経の障害や痛覚の過敏化によって生じる痛み、慢性化した痛みなども考えられます。

ロキソニンをはじめとするNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症の抑制により鎮痛効果を発揮するものです。そのため、炎症による痛みでないケースにおいては、十分な効果が得られないことがあります。(文献3

一方、トラムセットは中枢神経系に作用して痛みの伝達を抑制する薬剤です。ロキソニンと異なり、炎症そのものを抑制するものではないため、神経性の痛みや慢性痛にも有効なケースが存在します。

実際にトラムセットは、変形性関節症、慢性腰痛など、従来の消炎鎮痛薬ではコントロールが難しい痛みに対して使用が検討されます。(文献2

実際に医療現場で使われる痛み止めを強さや用途ごとに整理したランキングを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

トラムセットとロキソニンの作用・効果の違い

トラムセットとロキソニンは、作用機序や作用する対象、副作用などが異なります。主な違いを以下の表にまとめました。

項目

トラムセット

ロキソニン

分類

オピオイド系鎮痛薬

(トラマドール+アセトアミノフェン配合剤)

非ステロイド性抗炎症薬

(ロキソプロフェンナトリウム)

作用する仕組み(作用機序)

中枢神経系に作用し、痛みの伝達を抑制する

炎症物質(プロスタグランジン)の産生を抑制する

主な適応

慢性疼痛、神経障害性疼痛、抜歯後疼痛など

急性炎症、外傷、関節痛、発熱、月経痛など

主な副作用

悪心、便秘、眠気、めまいなど

胃部不快感、胃痛、腎機能への影響など

使用上の注意

長期使用では依存の可能性に注意

胃腸障害や腎機能障害のリスクに注意

本章では、各薬剤の具体的な特徴を詳しく解説します。

トラムセット|中枢神経に作用し痛みの伝達を抑える薬

トラムセットは「トラマドール」と「アセトアミノフェン」の2つの成分を組み合わせた配合剤です。2つの成分が作用する仕組み(作用機序)と特徴は以下のとおりです。

薬剤名

作用する仕組み(作用機序)

特徴

トラマドール

脳内のオピオイド受容体への作用と、神経伝達物質の再取り込み阻害によって効果を発揮する

直接の炎症でなく、「痛みの感じ方」を抑える

アセトアミノフェン

中枢神経系に作用し、痛みを抑える

・解熱鎮痛剤としても良く用いられる

・ロキソニンよりも胃粘膜への影響が少ない

トラムセットは、上記2つの作用機序によって強力な鎮痛効果を得られる点が特徴です。他の鎮痛薬ではコントロールが難しい痛みに有効ですが、長期間の服用により薬物依存のリスクが存在するため、服用量や期間は慎重に検討する必要があります。(文献4

市販の鎮痛薬が効きにくい神経障害性疼痛の薬について詳しく知りたい方や、腰痛に対するトラマドールの効果について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【関連記事】

神経障害性疼痛の薬一覧|市販薬や漢方で治るのか医師が解説

トラマールは腰痛に効く?他の痛み止めとの違いや副作用を現役医師が解説

ロキソニン|炎症を抑えて痛みを和らげる薬

ロキソニンは、炎症を誘発する物質「プロスタグランジン」の産生を抑え、痛みや腫れ、熱感を軽減する薬です。肩関節周囲炎や急性腰痛など、炎症を伴う痛みにおいては、第一選択薬として選ばれるケースも多いのが特徴です。

即効性があり使いやすい反面、消化管障害や腎機能への影響に注意が必要です。(文献5

ロキソニンの効果や注意点については、以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はあわせてチェックしてみてください。

トラムセットとロキソニンの使い分け方

トラムセットやロキソニンのような鎮痛薬は、「強い薬かどうか」ではなく、痛みの原因や性質に合わせて選ぶことが大切です。

本章では、それぞれの薬がどのような痛みに適しているのか解説します。

慢性的な痛みや神経痛では「トラムセット」

トラムセットは中枢神経系で作用し、長引く痛みに対して高い鎮痛効果を発揮するのが特徴です。そのため、以下のようなロキソニンなどの一般的な痛み止めで治療が難しい疾患で検討されます。(文献6

  • 慢性腰痛症
  • 変形性関節症
  • 帯状疱疹後神経痛

ただし、漫然と服用を続けるのではなく、4週間程度を目安に効果を評価し、継続の必要性や減量を検討しながら扱う必要があります。

急性の炎症や怪我には「ロキソニン」

ロキソニンは、炎症の原因となるプロスタグランジンの産生を抑制することで鎮痛効果を発揮する薬です。炎症反応が主体となる急性期の痛みには、トラムセットよりもロキソニンが優先して選択されます。

具体的には、以下のような症状・疾患で用いられます。(文献5

  • 肩関節周囲炎
  • 頸肩腕症候群
  • 抜歯後の炎症
  • 急性上気道炎

急性期の炎症性疼痛に対して有効ですが、胃腸障害や腎機能低下のリスクを伴います。医師の指示に従って使用することが大切です。

なお、ロキソニンは市販薬として購入も可能ですが、既往歴や併用薬がある場合は医師・薬剤師へ相談し、自己判断での長期服用は避けてください。

炎症による膝の痛みに効く薬については、以下の記事で詳しく解説しています。

トラムセットとロキソニン併用するときの注意点

ロキソニンとトラムセットの併用は可能です。ただし作用機序が異なるため、自己判断で服用するのは避けましょう。

実際の併用可否は、痛みの性質や経過、治療全体の方針などを評価した上で医師が決定します。

自己判断で薬を追加すると、重篤な副作用が出る可能性もあります。現在服用している薬で痛みが改善しない場合は、各薬剤の処方目的を再度確認し、医師と相談しながら調整しましょう。(文献4

なお、トラムセットが腰痛に効かないと感じる方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

トラムセットやロキソニンが効かないときの治療の選択肢

投薬治療でも痛みが緩和できない場合は、痛みの根本的な原因にアプローチする治療へ移行する選択肢もあります。

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トラムセットとロキソニンは痛みの原因に応じて使い分けよう

トラムセットとロキソニンは得意とする痛みの領域が異なるため、適切に使い分けることが大切です。鎮痛作用の強弱だけでなく、ご自身の症状に合わせて適切に選択しましょう。

薬を服用しても痛みが改善しない、もしくは痛みが悪化したり新たな症状が現れたりする場合、自己判断で薬の種類や量を変更せず、速やかに医療機関を受診し、医師に相談しましょう。痛みの背景に、より重篤な疾患が隠れている可能性もゼロではありません。

当院リペアセルクリニックでは、慢性的な痛みや薬だけでは改善しない痛みに関するご相談を受け付けています。公式LINEからもお問い合わせいただけますので、気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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トラムセットとロキソニンに関するよくある質問

トラムセットが「やばい」って本当ですか?

トラムセットは強い痛みに使われる非常に有効な薬ですが、吐き気や眠気などの副作用が出やすい側面もあります。

自己判断で使用したり断薬したりすると、離脱症状を引き起こす場合もあるため、医師の指示に従って正しく服用してください。

万が一トラムセットの副作用がつらい場合は、我慢せず早めに担当医へ相談しましょう。

トラムセットを長期服用しても問題ないのでしょうか。

トラムセットは、長期にわたり漫然と継続する薬ではありません。服用を開始してから4週間を目安に効果と安全性を評価し、継続の必要性や服用量・期間を見直すよう設計されています。

依存や副作用のリスクも考慮し、必ず医師や薬剤師の管理のもとで服用してください。(文献4

トラムセットの効果発現時間はどのくらいですか?

トラムセットの効果の出始めは比較的早く、服用後およそ30分程度で痛みの軽減を感じる人が多いとされています。鎮痛効果の持続時間は約4〜6時間程度であり、急性痛から慢性的な痛みまで幅広い場面で使用されることが多い薬です。

参考文献

(文献1)
イ 起原又は発見の経緯に関する資料|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

(文献2)
トラムセット配合錠に関する資料|ヤンセン ファーマ株式会社

(文献3)
傷害神経に中和抗体を局所投与することで神経障害性疼痛の痛みが緩和~神経障害性疼痛の新たな鎮痛薬として期待~|岡山大学

(文献4)
トラムセット配合錠|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

(文献5)
ロキソニン|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

(文献6)
「トラムセット®配合錠」 新発売のお知らせ ―非がん性慢性疼痛の患者さんに新たな治療選択肢を提供|Johnson&Johnson Innovative Medicine