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【医師監修】トラムセットとは|効果や副作用を詳しく解説

「トラムセットを処方されたけど大丈夫なのか?」
「トラムセットの効果や副作用を知りたい」
トラムセットは、慢性的な神経障害性疼痛や腰痛、関節痛などの治療で処方される鎮痛薬です。脳や脊髄などの中枢神経に作用し、痛みの伝達を抑える働きがあります。
異なる作用を持つ2つの成分が組み合わさることで、複数の作用機序から痛みの軽減が期待されます。
一方で、眠気や吐き気などの副作用が現れる場合もあるため、服用時の注意点を理解した上で使用することが大切です。
本記事では、現役医師がトラムセットについて詳しく解説します。副作用や効果、注意点なども合わせて紹介し、記事の最後にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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トラムセットの服用について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
目次
トラムセットとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬の種類 | トラマドール塩酸塩+アセトアミノフェンの配合鎮痛薬 |
| 主な作用 | 脳・脊髄などの中枢神経に作用し、痛みの伝達を抑制 |
| 含まれる成分 | トラマドール37.5mg+アセトアミノフェン325mg(1錠) |
| 特徴 | 異なる作用を持つ2成分の組み合わせによる痛み軽減 |
| 主な使用例 | 非がん性慢性疼痛、神経障害性疼痛、腰痛、関節症状、抜歯後症状 |
| 薬の分類 | 医師の処方が必要な医療用医薬品 |
トラムセットは、トラマドール塩酸塩とアセトアミノフェンの2成分を組み合わせた鎮痛薬です。脳や脊髄などの中枢神経に作用し、疼痛シグナルの伝達を抑えることで、神経障害性疼痛・腰痛・関節症状などの軽減を目的に使用されます。
ロキソニンなど一般的な鎮痛薬で十分な効果が得られない場合に処方されるケースが多く、服用量や使用期間は医師が患者の状態を確認しながら判断します。服用にあたっては、医師・薬剤師の指示を守ることが重要です。
効果が不十分なまま我慢を続けるのではなく、生活の質を保てているかを判断基準にしています。
トラムセットと他の治療薬の違い
| 治療薬 | トラムセットとの違い |
|---|---|
| リリカ(プレガバリン) | 神経の過剰な興奮を抑える神経障害性疼痛治療薬。トラムセットは中枢神経で症状の伝達を抑える配合鎮痛薬 |
| ロキソニン | 炎症を抑えるNSAIDs。トラムセットは中枢神経に作用する鎮痛薬 |
| タリージェ(ミロガバリン) | 神経の興奮を抑える神経障害性疼痛治療薬。トラムセットは症状の伝達抑制作用を持つ鎮痛薬 |
| トラマドール | オピオイド系鎮痛薬の有効成分単剤。トラムセットはトラマドール+アセトアミノフェンの配合薬 |
| カロナール(アセトアミノフェン) | アセトアミノフェン単剤の解熱鎮痛薬。トラムセットはトラマドールを含む配合鎮痛薬 |
| ワントラム | トラマドールの徐放製剤(1日1回投与設計)。トラムセットは即効型配合鎮痛薬 |
| ツートラム | トラマドールの速放+徐放を組み合わせた製剤。トラムセットはアセトアミノフェン配合薬 |
トラムセットは、ロキソニンのような炎症を抑える薬や、リリカ・タリージェのように神経の興奮を調整する薬とは、作用機序が異なります。
また、トラマドール単剤(ワントラム・ツートラム)やアセトアミノフェン単剤(カロナール)とも成分構成が異なり、複数の経路から疼痛を軽減できる点が特徴です。疼痛の原因や強さによって適した薬は変わるため、医師が状態を評価した上で使い分けます。
以下の記事では、リリカとトラムセットの違いについて詳しく解説しています。
トラムセットが効かない場合
| 対処法 | 内容 |
|---|---|
| 服用方法や用量の確認 | 医師と服用間隔・用量の再確認、必要に応じた調整の検討 |
| 他の治療薬への変更・併用 | 神経障害性疼痛治療薬や他の鎮痛薬への変更、併用療法の検討 |
| 症状の原因や状態の再評価 | 診察・検査による原因疾患や症状の再評価 |
| 薬物療法以外の治療の検討 | リハビリテーション・物理療法などの併用治療 |
トラムセットを服用しても改善が乏しい場合、薬の服用が適切でない可能性や原因疾患の影響が考えられます。改善のために服用方法・用量が適切かを確認し、必要に応じて医師が調整します。
リリカやタリージェなどの神経障害性疼痛治療薬への変更・併用を検討する場合があり、症状が長く続く場合は原因疾患の再評価も必要です。
また、リハビリテーションなど薬物療法以外の治療を組み合わせることで、改善につながることもあります。
以下の記事では、トラムセットが腰痛に効かないときについて詳しく解説しています。
トラムセットの効果
| 効果 | 詳細 |
|---|---|
| 神経障害性疼痛に対して改善が期待できる | 脳や脊髄などの中枢神経に作用し、疼痛の伝達を抑制、神経由来の痛みの軽減が期待される |
| 慢性疼痛(腰痛・関節痛など)の改善が期待できる | トラマドールとアセトアミノフェンの併用作用による慢性腰痛・関節症状などの軽減目的の治療 |
トラムセットは、トラマドールとアセトアミノフェンを組み合わせた鎮痛薬です。神経障害性疼痛や慢性疼痛の軽減を目的に使用されます。
脳や脊髄などの中枢神経に作用して疼痛シグナルの伝達を抑えることで、神経障害性疼痛や慢性的な腰痛・関節症状などの軽減が期待されます。
神経障害性疼痛に対して改善が期待できる
神経障害性疼痛は、神経の損傷や機能異常によって生じる症状で、糖尿病性神経障害・帯状疱疹後神経痛・椎間板ヘルニアなどでみられます。
トラムセットの成分であるトラマドールは、脳のオピオイド受容体に作用して神経から脳へ伝わる信号を抑えるほか、セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み抑制にも関与します。
これらは、アセトアミノフェンとの組み合わせにより、複数の経路から症状に働きかける点が特徴です。
また、トラマドールを用いた臨床研究では、神経障害性疼痛に対してプラセボと比較して症状の軽減がみられたという報告があります。(文献3)
動作時や安静時の痛みも和らぎ、日常生活が楽になったと感じていただける方が多くいらっしゃいます。
慢性疼痛(腰痛・関節痛など)の改善が期待できる
慢性疼痛は数カ月以上続く症状を指し、慢性的な腰痛や変形性関節症などでみられます。
トラムセットは、一般的な鎮痛薬で十分な改善が得られない場合に処方されることがある鎮痛薬です。
成分のトラマドールは、脳や脊髄などの中枢神経に作用して疼痛シグナルを抑え、アセトアミノフェンも同様に中枢に働きかけることで、複数の作用により痛みの軽減に寄与するとされています。
臨床研究ではトラマドールとアセトアミノフェンの配合薬が慢性腰痛の軽減や身体機能の改善に寄与したと報告されていますが、効果には個人差があります。(文献4)
トラムセットの効果が現れるまでの期間
| 時間の目安 | 状態 |
|---|---|
| 約1時間 | 効果を感じ始めることが多い |
| 2〜4時間 | 効果のピーク |
| 4〜6時間 | 効果の持続時間 |
トラムセットは服用後およそ1時間ほどで効果を感じ始めることが多く、2〜4時間程度でピークに達すると報告されています。(文献5)(文献6)
その後、鎮痛作用はおよそ4〜6時間持続するのが一般的です。(文献7)
ただし、効果が現れるまでの時間や持続時間は、症状の種類・体質・服用量によって異なります。
十分な効果が感じられない場合も、自己判断で服用量を変更せず医師に相談してください。
トラムセットの副作用
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| 吐き気・嘔吐などの消化器症状 | トラマドールの中枢作用などに伴う吐き気・嘔吐・胃部不快感などの消化器症状 |
| 眠気やめまいなどの神経系症状 | 中枢神経への作用による眠気・めまい・ふらつきなどの神経系症状 |
| 便秘・発汗・かゆみなどの身体症状 | 腸の動きの低下による便秘、発汗増加、皮膚のかゆみなどの身体症状 |
| 依存や呼吸抑制などの症状 | 長期使用や過量使用などに関連する依存傾向や呼吸抑制などの重い副作用の可能性 |
トラムセットでは、吐き気・嘔吐などの消化器症状、眠気・めまいといった神経系症状がみられることがあります。また、便秘・発汗・皮膚のかゆみなどの身体症状が現れる場合もあります。
多くの副作用は軽度で経過とともに軽減しますが、長期使用や過量服用では依存・呼吸抑制などの重篤な副作用が起こる可能性もあるため、体調の変化が続く場合は医師に相談しましょう。
吐き気・嘔吐などの消化器症状
トラムセットで吐き気や嘔吐などの消化器症状が現れることがあります。
成分であるトラマドールが中枢神経に作用する過程で嘔吐中枢を刺激するほか、セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み抑制が嘔吐反射に関与することが主な原因です。
これらの症状は服用開始後の早い段階に多く、服用継続により軽減する場合があります。
しかし、症状が強く持続する場合は制吐薬の併用や薬の調整が必要になることがあるため、医師への相談が必要です。
食後に服用すること、少量頻回の食事を心がけること、こまめな水分摂取を意識していただくよう指導しています。症状が強い場合は、用量調整や制吐薬の併用を検討します。
以下の記事では、吐き気を伴う頭痛について詳しく解説しています。
【関連記事】
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【医師監修】吐き気を伴う頭痛の治し方|受診の目安や予防法を徹底解説
眠気やめまいなどの神経系症状
トラムセットで眠気やめまいなどの神経系症状が現れることがあります。
成分であるトラマドールが中枢神経に作用して神経信号を抑える過程で脳の活動が抑制されるほか、セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み抑制による神経伝達物質のバランス変化も影響するとされています。
こうした症状は服用開始直後や用量調整時に現れやすく、身体が薬に慣れることで軽減する場合がありますが、症状が強い場合は医療機関を受診しましょう。
便秘・発汗・かゆみなどの身体症状
| 症状 | 特徴・注意点 |
|---|---|
| 便秘 | トラマドールが腸の神経に作用し、蠕動運動の低下による便秘の発生 |
| 発汗 | セロトニンやノルアドレナリンへの作用による自律神経バランスの変化に伴う発汗 |
| かゆみ | オピオイド系薬剤に関連するヒスタミン反応などによる皮膚のかゆみ |
トラムセットの副作用として、便秘・発汗・かゆみなどの身体症状がみられることがあります。
トラマドールが腸の神経に作用して蠕動運動を低下させることで便秘が起こりやすくなるほか、自律神経バランスの変化による発汗やオピオイド系薬剤特有の反応による皮膚のかゆみが生じる場合があります。
依存や呼吸抑制などの症状
トラムセットに含まれるトラマドールは脳のμオピオイド受容体に作用する鎮痛薬で、長期使用により耐性や身体的依存が生じる可能性があります。
また、脳幹の呼吸中枢への影響により呼吸抑制が起こることがあり、高用量使用や他の中枢神経抑制薬との併用でリスクが高まるため、医師の指導に基づいた服用が重要です。
漫然と長期処方することは避け、定期的に減量や中止の可否を検討しながら慎重に管理していますので、自己判断で増量・継続せず、必ず医師の指示に従ってください。
トラムセット服用時の注意点
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 用量・服用方法を守る | 医師が指示した用量・服用間隔の遵守、自己判断による増量・減量や中止の回避 |
| 服用中はアルコール・他の薬との併用を避ける | 中枢神経抑制作用の増強による眠気・呼吸抑制などのリスク増加の可能性 |
| 眠気・めまいや長期服用のリスクに注意する | 中枢神経作用による眠気・めまいへの注意、長期使用による依存・耐性のリスクへの配慮 |
トラムセットは医師の指示した用量・服用方法を守りながら服用しましょう。自己判断での増減や中止は副作用・体調変化のリスクを高めます。
アルコールや他の中枢神経抑制薬との併用では眠気や呼吸抑制が強く出ることがあり、眠気・めまいが現れる場合は運転や危険を伴う作業を控えてください。
長期使用では依存・耐性のリスクもあるため、医師の管理のもとで適切に服用することが大切です。
用量・服用方法を守る
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 過量服用による重い副作用の予防 | アセトアミノフェン過量摂取による肝機能障害など重い副作用のリスク |
| 他の薬との成分重複の防止 | 市販薬や処方薬に含まれるアセトアミノフェンとの重複服用による過量投与の回避 |
| 依存や過量投与のリスク低減 | トラマドールの過量服用による依存や過量投与リスクの防止 |
| 安定した効果の維持 | 適切な用量・服用間隔による鎮痛効果の安定化 |
トラムセットはトラマドールとアセトアミノフェンの配合薬のため、用量・服用方法を守ることが重要です。
過量服用では肝機能障害などの重篤な副作用リスクが高まるほか、アセトアミノフェンを含む他の薬との併用では成分が重複して過量投与となる場合があります。
またトラマドールはオピオイド系鎮痛薬であるため、用量を守らない場合は依存リスクが高まります。
服用中はアルコール・他の薬との併用を避ける
トラムセットに含まれるトラマドールは中枢神経に作用するため、アルコールや睡眠薬・抗不安薬との併用で眠気・めまいが強く現れることがあります。
とくにアルコールとの併用では呼吸抑制や強い鎮静状態が起こる可能性があり、抗うつ薬など一部の薬との併用では神経系の副作用が増強することがあります。
服用中はアルコールを控え、他の薬を使用している場合は医師・薬剤師に相談しましょう。
眠気・めまいや長期服用のリスクに注意する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 眠気・めまいが起こる理由 | トラマドールが脳や脊髄などの中枢神経に作用することによる注意力・判断力の低下 |
| 起こり得る影響 | 立ち上がり時のふらつき、集中力低下による転倒や事故の可能性 |
| 長期服用のリスク | オピオイド系薬剤による身体的依存や離脱症状の可能性 |
| 注意点 | 症状がある場合の無理な活動の回避、用量・服用期間の医師管理による調整 |
トラムセットに含まれるトラマドールは中枢神経に作用するため、服用後に眠気やめまいが現れることがあります。
注意力・判断力の低下やふらつきによる転倒・事故のリスクがあるほか、長期使用では身体的依存が生じる可能性もあります。
症状が強い場合や長期服用が必要な場合は、医師と相談しながら用量や治療期間を調整することが大切です。
トラムセットで改善しない症状は当院へご相談ください
トラムセットを服用しても改善が乏しい場合、疼痛の原因や性質が、薬の作用機序と一致していない可能性があります。
慢性疼痛には神経障害性疼痛・筋肉や関節の問題・炎症などさまざまな要因が関与しており、トラムセットだけでは十分な改善が得られない場合はリハビリテーションや注射療法など別の治療法を検討することもあります。
トラムセットで改善しない症状についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。
トラムセットの効果が十分でない場合は、診断の再評価や生活習慣の見直し、治療法の変更を検討します。神経障害性疼痛や慢性疼痛(腰痛・関節痛など)では再生医療が治療の選択肢となる可能性もあるため、お悩みの方は当院へご相談ください。
ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。
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特に変形性関節症などでは、適切な症例を選べば疼痛の軽減や機能の改善を実感いただけるケースも多く、次の治療選択肢として有用と考えています。
トラムセットに関するよくある質問
トラムセットは市販で手に入りますか?
トラムセットは医師の診察と処方箋が必要な医療用医薬品であり、薬局やドラッグストアでは購入できません。
オピオイド系鎮痛成分のトラマドールとアセトアミノフェンを含むため、用量管理や副作用の確認が必要です。
そのため、症状や体調を踏まえた医師の判断のもとで処方を受ける必要があります。
SNSで「トラムセットはやばい」と目にしましたが本当ですか?
SNSで「トラムセットはやばい」と言われる背景には、トラマドールがオピオイド系成分であること、吐き気・眠気・便秘などの副作用が報告されていることが影響していると考えられます。
依存や過量投与のリスクがある点は事実ですが、用量・服用方法を守り医師の管理のもとで使用することが前提であり、過度に恐れる必要はありません。注意点を正しく理解した上で適切に使用することが大切です。
トラムセットとロキソニンどっちが効き目が強いですか?
一般的にトラムセットのほうが強い鎮痛作用が期待される薬とされています。
トラムセットはトラマドールとアセトアミノフェンを含み脳や脊髄に作用し痛みの伝達を抑制します。一方、ロキソニンは炎症の原因物質の産生を抑えることで症状を軽減するのが特徴です。
捻挫・関節炎など炎症を伴う症状ではロキソニンが適している場合があり、一般的な鎮痛薬で改善が得られない場合にトラムセットが選択されることがあります。
以下の記事では、トラムセットとロキソニンはどちらが効き目が強いかを詳しく解説します。
トラムセットはジェネリック医薬品と聞きましたがジェネリックって何ですか?
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れたあとに販売される、同じ有効成分を含む医薬品のことです。
先発医薬品と同じ成分・同じ量で作られており、効能や効果も同等と認められた薬として承認されています。(文献9)また、品質・有効性・安全性について国の審査を受けて承認されています。(文献10)
参考文献
Tramadol and Acetaminophen: Package Insert / Prescribing Info|Drugs.com Know more. Be sure.
Common questions about tramadol|NHS
トラムセット配合錠|患者向医薬品ガイド 2023年 10月更新
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