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リリカとトラムセットは併用できる?違い・強さ・副作用を解説

Lyrica Tram Set
公開日: 2026.02.27

リリカとトラムセットを処方されている方の中には、併用して良いのか、どちらが強いのか、副作用は何に気をつけるべきかなど、違いが気になっている方もいます。

痛み止めは効き方だけでなく、眠気やふらつきの出やすさ、飲み合わせの注意点も薬ごとに違うため、自己判断での調整には注意が必要です。

本記事では、リリカとトラムセットの違いを効果、強さ、副作用、飲み合わせ、離脱症状の観点から解説します。効かないときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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リリカとトラムセットは併用されることがある

リリカとトラムセットは、神経痛を中心とした痛みに対して、医師の判断のもとで併用されることがあります。

薬物動態相互作用の研究によると、両薬剤を同時に使用しても、薬の吸収や代謝への影響は少ないと報告されています。(文献1

ただし、併用によって眠気やふらつきなど中枢神経系の副作用が重なって出る可能性はゼロではありません。

日常生活に支障が出るケースも想定されるため、自己判断で併用したり、量や回数を増減したりせず、症状や副作用の出方を見ながら医師の管理下で慎重に使用することが大切です。

リリカとトラムセットの違い

痛み止めは、薬ごとに得意な痛みや副作用の出方が異なります。

ここでは、リリカとトラムセットを効果、強さ、副作用、飲み合わせ、離脱症状の観点から違いを見ていきましょう。

効果

リリカは、神経が過敏になって起こる痛み(神経障害性疼痛)に用いられる薬です。

痛みの伝達が過敏になっている状態を抑える方向に働き、坐骨神経痛や帯状疱疹後神経痛などのしびれを伴う痛みを和らげる目的で処方されます。

一方、トラムセットはトラマドールとアセトアミノフェンの配合剤で、異なる仕組みで痛みを抑えるのが特徴です。神経痛に限らず、痛みそのものを下げたい場面でも使われます。

痛みの種類や強さ、副作用の出やすさで適した薬が変わるため、医師が症状に合わせて使い分け、もしくは必要に応じて併用を判断します。

効果の強さ

リリカとトラムセットは、得意とする痛みの種類が異なるため、単純に強さを比べることは難しい面があります。

ただし、鎮痛の強さという観点では、トラムセットの成分であるトラマドールが痛みの強さに応じて段階的に薬を選ぶ「WHO三段階除痛ラダー」の第2段階「弱オピオイド鎮痛薬」に分類されており、トラムセットのほうが強いと説明される場合があります。(文献2

一方、リリカはこのラダーとは別に、神経障害性疼痛に特化した薬として使われます。

神経の痛みに対しては効果を発揮しますが、痛みの種類によっては十分に効かないこともあるため、リリカで効果が不十分な場合にトラムセットが追加・変更されることもあります。

副作用

リリカは、以下のような症状が出やすいとされています。

  • めまい
  • 眠気
  • 吐き気
  • 手足のむくみ(末梢性浮腫)
  • 体重増加

意識がぼんやりして転びやすくなることもあるため、ふらつきが出た日は無理をせず、移動や階段では慎重に行動したほうが安心です。

頻度は高くないものの、心不全や筋力低下、低血糖など重い副作用が起こるケースもあります。

普段と違う強いだるさ、息苦しさ、意識の低下などを感じた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

一方でトラムセットは、オピオイド鎮痛薬に見られる以下の副作用が出る場合があります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 眠気(傾眠)
  • 便秘
  • めまい

飲み始めに症状が出やすく、続けるうちに軽くなる傾向がある一方、つらさが強い場合や長く続く場合もあります。

吐き気止めや便秘薬を併用することもあるため、我慢せず医師に相談してください。

トラムセットにはアセトアミノフェンが含まれるため、市販の風邪薬などと成分が重なると、意図せず摂取量が増えてしまう点にも注意が必要です。

飲み合わせ・併用で注意すべき薬

リリカやトラムセットは、ほかの薬と一緒に飲むことで副作用が強く出たり、効果の出方が変わったりする場合があります。

とくに注意したいのは、眠気やふらつきなどが重なりやすい組み合わせと、成分の重複で摂取量が増えてしまう組み合わせです。

リリカは、以下のように眠気やふらつきを強めやすい薬との併用に注意が必要です。

  • 睡眠薬
  • 抗不安薬
  • 抗ヒスタミン薬(眠くなりやすいタイプのアレルギー薬)
  • オピオイド鎮痛薬

眠気が強い日は、車の運転や高所作業など危険を伴う行動を控えましょう。

ふらつきが続く場合は、服用時間や量を自己判断で変えず、医師に相談してください。

一方で、トラムセットの併用時は、以下の点に注意が必要です。

  • ほかの鎮痛薬や市販の風邪薬との成分重複(アセトアミノフェンを含む製品)
  • 眠気を起こしやすい薬との併用による、中枢神経系の副作用の増強

トラムセットは配合剤のため、別の薬を追加した結果、知らないうちに同じ成分を重ねてしまうことがあります。

市販薬を使うときは成分欄を確認し、わからない場合は薬剤師に確認しましょう。

併用の判断は痛みの種類や生活背景で変わるため、受診時に現在飲んでいる薬やサプリを正確に伝えることが大切です。

離脱症状

リリカは、痛みが落ち着いたタイミングで中止を検討することがあります。

ただし、急にやめると離脱症状が出る場合があるため、自己判断で中止しないことが重要です。とくに注意したい症状は、以下のとおりです。

  • 不眠
  • 悪心(吐き気)
  • 頭痛

医師は、症状の落ち着き具合を見ながら少しずつ減量し、体への負担を抑える形で中止を進めます。

眠れない、吐き気が強いなど生活に支障が出た場合は、早めに相談したほうが安全です。

トラムセットも同様に、長期使用で依存が生じる可能性があり、中止または減量の際に以下のような症状が出るケースがあります。

  • 強い興奮状態・不安感・神経過敏
  • 不眠・体が落ち着かない・体の震え(ふるえ)
  • 吐き気や腹痛などの胃腸の不調・パニック発作
  • 幻覚・皮膚がチクチクするなどの異常な感覚・耳鳴り

リリカもトラムセットも、減らし方は痛みの状態や服用量で変わります。

自己判断で回数や量を減らすといった調整は避け、処方医の指示を守ってください。

リリカとトラムセットが効かないときの対処法

ここでは、リリカとトラムセットが効かないときの対処法を解説します。

薬を変更する

痛みには神経が原因のものや炎症が主体のものなど、さまざまなタイプがあります。

リリカやトラムセットを飲んでいても十分に効かない場合は、薬が痛みのタイプに合っていない可能性があるため、まずは医師に相談しましょう。

状況に応じて別の鎮痛薬への切り替えや、神経の痛みに用いられる別系統の薬を提案してもらえます。

なお、自己判断で飲む量を増やすと副作用が強く出るリスクがあります。用量の調整は必ず医師に相談してください。

薬の変更をスムーズに進めるためにも、痛みの変化や効き始めるまでの時間、眠気やふらつきの程度などをメモして受診時に共有しましょう。

温熱療法やマッサージで痛みを和らげる

リリカとトラムセットが効きにくいと感じるときは、温めるケアや筋肉をほぐすケアを組み合わせると、痛みが軽くなる場合があります。

たとえば、入浴や蒸しタオルで患部周辺を温めると血行が促され、こわばりが和らぎやすくなるので試してみてください。

マッサージも、筋肉の緊張が強いときや痛みが増している場合に、つらさを軽減する助けになります。

ただし、強い炎症が疑われる痛みや触るだけで鋭く痛む状態で温めたり、揉んだりすると悪化する恐れがあります。

痛みが増える、しびれが強くなるなど変化が出た場合は中止し、医師に相談しましょう。

セルフケアは、「やりすぎない」「悪化のサインが出たら止める」を心がけることが大切です。

神経ブロック注射で治療する

リリカとトラムセットの効果が乏しく、日常生活に支障が出るほど痛みが続く場合は、神経ブロック注射が検討されることがあります。

神経ブロック注射とは、神経の近くへ局所麻酔薬などを注射し、痛みの信号を一時的に抑える治療です。

痛みが強い時期に負担を下げ、体を動かしやすくして回復のきっかけを作る狙いもあります。

ただし、適用は痛みの部位や原因で変わる点に留意しておきましょう。

痛みの経過やしびれの有無、動かしたときの悪化などを医師に伝えた上で検討することが大切です。

ブロック注射の効果や費用などについては、以下の記事で詳しく解説しています。

生活習慣を見直す

薬や処置で痛みが下がりにくいときは、生活習慣の影響も懸念されます。

たとえば、睡眠不足が続くと痛みを強く感じやすくなり、回復の妨げになる場合があるのです。長時間の同じ姿勢や運動不足も、筋肉のこわばりや血行不良につながり、痛みを増やす要因になります。

日頃から、以下のような気軽にできる対策を行いましょう。

  • 就寝前のスマホを見る時間を短くして睡眠を整える
  • 座りっぱなしなら1時間に1回立ち上がる
  • 痛みが許す範囲で軽いストレッチをする

痛みが悪化する動きは避けつつ、無理のない範囲で回復しやすい環境を整えていく習慣が大切です。

再生医療も選択肢

薬の調整や保存療法を続けても改善が見られない場合は、「再生医療」が選択肢になります。

再生医療には、主にさまざまな細胞に変化できる幹細胞を使った治療と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用するPRP療法があります。

いずれも、注射や点滴を通じて症状のある部位にアプローチする治療法であり、入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。

再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

まとめ|リリカとトラムセットの違いを理解しておこう

リリカとトラムセットは、得意とする痛みの種類も副作用の出やすさも異なる薬です。

リリカは神経の痛みに用いられる一方、トラムセットは鎮痛薬として幅広い痛みに使われることがあります。

併用が検討される場面もありますが、眠気やふらつきなどが重なりやすいため、自己判断での追加や増減は避け、医師の管理下で調整することが大切です。

薬が効きにくい場合は、薬の見直しや生活面の工夫によって改善が見込めます。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、神経痛など慢性的な痛みに用いられている再生医療に関する情報を提供しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度ご利用ください。

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リリカとトラムセットに関するよくある質問

リリカとトラムセット、ロキソニンを一緒に服用しても大丈夫?

トラムセット配合錠と、痛みと炎症を抑えて熱を下げるロキソニン錠は、作用するポイントが異なります。

したがって、一緒に服用してもどちらかの効果が強くなったり、弱くなったりする可能性は低いといえるでしょう。

また、リリカとロキソニンも同様に作用が異なるため、一緒に処方される場合もあります。

リリカに似ている薬はある?

リリカに似た作用を持つ薬として、神経障害性疼痛に使う痛み止め薬「タリージェ」が挙げられます。

タリージェは、リリカより新しい薬です。

痛みの治療で使われることがあり、服用を始めるときは少しずつ増やしていく方法が取られます。

反対に、やめるときも急に中止せず、段階的な減量が必要です。

副作用はリリカと共通点があり、眠気、めまい、意識消失などが報告されています。

日常生活では、ふらつきが出た日に無理をして動くと転倒につながる恐れがあるため、運転や高所作業など危険を伴う行動は控えましょう。

タリージェについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

参考文献

(文献1)
Apharmacokineticdrug-druginteractionstudybetweenpregabalinandtramadolinhealthyvolunteers|PubMed

(文献2)
WHO方式三段階鎮痛法|日本ペインクリニック学会