• 内科疾患
  • 内科疾患、その他

【医師監修】心筋梗塞と心不全の違いとは?関係性や共通点も合わせて解説

心筋梗塞と心不全の違い
公開日: 2026.06.30

「心筋梗塞と心不全は何が違うのか」

「それぞれの重症度や危険性を知りたい」

心筋梗塞と心不全は、どちらも心臓に関わる病態ですが、その概念は異なります。心筋梗塞は冠動脈が詰まることで心筋が障害される疾患であり、心不全は心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送り出せなくなった状態の総称です。

別の概念ではあるものの、心筋梗塞によって心筋が損傷を受けた結果、心不全へと移行することがあるため、両者は切り離して考えられない関係にあります。

本記事では、現役医師が心筋梗塞と心不全の違いを詳しく解説します。両者の関係性や共通点も合わせて紹介し、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

心筋梗塞と心不全について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

心筋梗塞と心不全の違い

項目 心筋梗塞 心不全
症状 胸部の圧迫感・冷や汗・吐き気 息切れ・むくみ・倦怠感
原因 冠動脈の閉塞による心筋障害 心機能低下
発症様式 突然の発症 徐々に進行または急激な悪化
緊急度 緊急治療が必要な救急疾患 重症例では、緊急治療が必要
治療法 カテーテル治療・バイパス術・薬物療法 薬物療法・原因疾患の治療・生活管理
完治の考え方 壊死した心筋の回復は困難 長期的な症状管理が中心
予後・再発リスク 冠動脈閉塞による再発リスク 増悪と改善を繰り返す可能性

心筋梗塞と心不全は、同じ心臓の疾患でも概念が異なります。心筋梗塞は冠動脈が閉塞して心筋が壊死する疾患です。

心不全は心臓のポンプ機能が低下し、全身への血液供給が不十分になった状態の総称です。両者は別の概念ですが、臨床的には深く関係しています。

広範囲の心筋が損傷を受けると収縮力が低下し、心不全へと移行することがあります。そのため、心筋梗塞の早期治療と再発予防は、心不全の発症リスクを抑える上でも欠かせません。

以下の記事では、心筋梗塞について詳しく解説しています。

【関連記事】

【医師監修】狭心症と心筋梗塞の違いとは?共通点から移行するケースまで解説

【医師監修】心筋梗塞はどんな人がなりやすい?年齢・食べ物から見直すべき生活習慣までを解説

心筋梗塞の症状

心筋梗塞は冠動脈が閉塞し、心筋への血流が途絶えることで発症します。

代表的な症状は胸部の強い圧迫感で、左肩・顎・背中に広がる放散痛のほか、冷や汗や吐き気を伴う場合があります。

心筋梗塞でみられる主な症状は以下の通りです。

症状 特徴
胸部の圧迫感・締め付け感 胸が強く押さえつけられるような違和感
肩・腕・あご・背中の違和感 胸以外へ広がる放散症状
息切れ・呼吸困難 心機能低下による呼吸症状
冷や汗・吐き気 自律神経の反応による症状
強い倦怠感 強い疲労感や体調不良
胃の不快感・肩こり様症状 胸痛以外の症状として現れることがある

文献1

高齢者や糖尿病のある方は神経障害や感覚の鈍化により典型的な胸部症状が現れにくく、息切れや強い倦怠感だけで気づかれることがあります。また、胃の不快感や肩こりのような症状だけの場合もあります。

胸部の違和感や息切れが続く場合は、早めに医療機関を受診してください。

以下の記事では、心筋梗塞の症状や原因について詳しく解説しています。

【関連記事】

【医師監修】心筋梗塞の原因にストレスが関係している?発症リスクやなりやすい性格まで詳しく解説

【医師監修】陳旧性心筋梗塞とは|症状・原因・治療法を解説

心不全の症状

心不全は心臓のポンプ機能が低下し、全身への血液供給が不十分になることで症状が現れます。

初期は労作時の息切れや疲労感が中心ですが、進行するにつれて安静時にも呼吸困難が生じ、日常生活に影響が出ます。

心不全でみられる主な症状は以下の通りです。

症状 特徴
息切れ・呼吸困難 階段や歩行時に息が上がりやすい状態
横になると苦しい 就寝時に呼吸がしづらくなる状態
むくみ 足や足首を中心とした水分貯留
倦怠感・疲れやすさ 全身への血流低下による症状
動悸 心拍数の増加や脈の乱れ
急な体重増加 体内への水分蓄積による変化
夜間頻尿 夜間に何度も排尿したくなる症状

心不全の症状は緩やかに進行するため、加齢や疲労との区別がつきにくく、見過ごされやすい点に注意が必要です。

息切れ・足のむくみ・急な体重増加は代表的なサインであり、重症化すると安静時にも呼吸困難が生じます。

「以前より息切れしやすくなった」「数日で体重が増えた」といった変化に気づいたら、症状が軽くても早めに受診してください。

心筋梗塞と心不全の関係性

関係性 詳細
心筋梗塞が原因で心不全になることがある 心筋梗塞による心筋障害や収縮力低下をきっかけに、心不全を発症することがある
心筋梗塞と心不全を同時に発症することもある 急性心筋梗塞による心機能低下に伴う急性心不全の合併
心筋梗塞後は心不全の予防が重要 再発予防や薬物療法、生活習慣管理による心不全進行予防の重要性

心筋梗塞で広範囲の心筋が損傷を受けると、収縮力が低下して心不全へ移行します。急性期には発症直後から心不全を合併することもあり、両者は切り離せない関係にあります。

心筋梗塞の治療は急性期の対応にとどまらず、その後の心機能をいかに維持するかが重要になります。

薬物療法の継続と生活習慣の見直しを軸に、定期受診で心臓の状態を継続的に確認していくことが大切です。

以下の記事では、心不全の治る確率や完治した事例について詳しく紹介しています。

心筋梗塞が原因で心不全になることがある

心筋梗塞で心筋が損傷すると、その部位の収縮力が失われ、心臓全体のポンプ機能が低下します。

さらに残存する心筋への負荷が増大すると、心臓が代償的に拡大・変形する「心室リモデリング」が起こり、心不全へと進行します。ただし、心不全への移行リスクは一様ではありません。

損傷範囲が広いほど、また治療開始が遅れるほどリスクは高くなります。発症部位や治療前の心機能も影響するため、心筋梗塞の重症度によって予後は大きく異なります。

心筋梗塞と心不全を同時に発症することもある

広範囲の心筋が障害されると、発症直後から急性心不全を合併することがあります。

心臓が血液を送り出せなくなることで肺に水分がうっ滞し、強い呼吸困難が生じます。文献2

また、乳頭筋断裂や心室壁損傷を合併すると心機能は急激に低下するため、胸部の圧迫感や突然の呼吸困難、意識障害が現れた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

心筋梗塞後は心不全の予防が重要

心筋梗塞は急性期を乗り越えた後も、心筋の損傷が残存するため心不全へ移行するリスクがあります。

退院後は薬物療法を継続しながら、心臓リハビリテーションを通じて心機能の維持と再発予防を図ることが重要です。

高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理と禁煙も、長期的な予後に大きく関わります。息切れやむくみ、急な体重増加など気になる変化があれば、早めに受診してください。

以下の記事では、生活習慣の改善や心不全の予防について詳しく解説しています。

【関連記事】

糖尿病性腎症の人が知っておきたい食事療法と献立のコツ

脂質異常症の改善は食事と運動が基本|発症の原因と改善方法・おすすめの食事を解説

心筋梗塞と心不全の共通点

共通点 詳細
どちらも命に関わる可能性がある心臓の疾患 重症化すると生命予後に影響する可能性がある
胸部の不快感や息切れなど共通する症状がある 胸部症状や呼吸症状が共通してみられることがある
生活習慣の管理が予防につながる 高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などの危険因子管理の重要性

心筋梗塞と心不全は異なる病態ですが、どちらも生命予後に直結する心臓の疾患です。胸部の不快感や息切れといった症状が重なるため、自覚症状だけで両者を区別することは困難です。

また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などが共通のリスク因子であり、これらを適切に管理することが両疾患の発症予防と重症化抑制につながります。

どちらも命に関わる可能性がある心臓の疾患

心筋梗塞・心不全はともに、生命予後に直結する心臓の疾患です。

心筋梗塞では重篤な不整脈や心原性ショック、心不全では肺うっ血による呼吸困難や腎機能障害など、全身の臓器に影響が及びます。

胸部の異変・強い息切れ・意識障害を認めた場合は、ためらわず救急受診してください。

胸部の不快感や息切れなど共通する症状がある

心筋梗塞と心不全は病態が異なるものの、胸部の不快感や息切れ、倦怠感など症状が重なります。

心筋梗塞では強い圧迫感や締めつけ感が典型的ですが、心不全でも胸部の重苦しさや呼吸困難が現れます。

症状だけで両者を区別することは難しく、突然の胸部症状・強い息切れ・冷や汗を認めた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

生活習慣の管理が予防につながる

心筋梗塞と心不全の予防において、高血圧や糖尿病、脂質異常症の管理は基本です。

いずれも動脈硬化を促進し、心臓への負荷を蓄積させるため、自覚症状がなくても定期受診と治療の継続が求められます。

食事面では減塩と脂質の摂取抑制が血圧・脂質管理に直結し、有酸素運動は体重や血糖のコントロールに有効です。

喫煙は動脈硬化を進行させる重要なリスク因子であり、禁煙は優先度の高い対策です。過度な飲酒も心筋への直接的な悪影響があるため、節酒を心がけましょう。

以下の記事では、生活習慣病の予防について詳しく解説しています。

【関連記事】

脂質異常症と高脂血症の違いを医師が解説!治療法・予防法

脂質異常症を判断する診断基準|LDL・HDL・中性脂肪の基準値と改善の目安を医師が解説

心筋梗塞と心不全の注意点

注意点 詳細
薬を自己判断で中断しない 再発予防や病状悪化防止のための服薬継続の重要性
症状の変化を見逃さない 息切れ・むくみ・胸部症状などの早期発見の重要性
塩分や飲酒の摂り過ぎに注意する 心臓への負担軽減や病状悪化予防のための生活管理

心筋梗塞と心不全の診断後は薬物療法の継続が欠かせません。症状が安定していても自己判断で服薬を中断すると、再発や急性増悪のリスクが高まります。

息切れの増強や足のむくみ、胸部の違和感は病状悪化のサインです。重症化を防ぐためにも、早めに受診することが大切です。

食事では減塩を基本とし、飲酒は心筋への直接的な負荷になるため控えてください。

薬を自己判断で中断しない

心筋梗塞と心不全の治療薬は、再発予防と心機能の維持を目的に処方されており、症状が安定していても中断すべきではありません。

抗血小板薬を自己判断で止めると、ステント内血栓が形成され、心筋梗塞の再発リスクが高まります。

心不全治療薬を中断すれば息切れやむくみが再燃し、急性増悪につながります。副作用や飲み忘れが生じた際は自己判断せず、医師または薬剤師に相談しましょう。

症状の変化を見逃さない

心筋梗塞と心不全において、日常的な症状の変化が再発や悪化のサインです。

胸部の圧迫感や冷や汗、吐き気が突然現れた場合は緊急性が高く、直ちに救急要請が必要です。また、息切れの増強や足のむくみ、仰臥位での呼吸困難は心不全悪化のサインです。

心不全では水分貯留により体重が増加しやすく、1週間で2〜3kgの増加が起こりうると報告されています。

毎朝同じ条件で体重を測り、急激な増加や倦怠感・食欲低下など普段と異なる変化があれば、医療機関へ連絡してください。

塩分や飲酒の摂り過ぎに注意する

塩分の過剰摂取は体内の水分貯留を促し、血圧を上昇させて心臓への負荷を高めます。心不全ではとくに影響が大きく、塩分が多い食事はむくみや息切れが悪化する恐れがあります。

麺類の汁や加工食品、外食は塩分量が多い傾向があるため、栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。ただし、極端な減塩は低栄養を招くため、具体的な摂取量は医師や管理栄養士に確認した上で調整してください。

飲酒は血圧上昇や不整脈、脂質異常を引き起こし、心筋梗塞と心不全のいずれにも悪影響を与えます。飲酒習慣がある場合は、服薬内容も含めて医師に相談し、適切な量を確認しましょう。

以下の記事では、生活習慣病で控えたい食品について詳しく解説しています。

【関連記事】

糖尿病予備軍が「食べてはいけないもの」7選|血糖値を安定させる「大根」がおすすめな理由

【医師監修】脂質異常症で食べてはいけないもの一覧|食べたほうがいい食材も紹介

心筋梗塞と心不全の予防法

予防法 詳細
食生活を見直す 塩分や脂質の摂り過ぎを控えたバランスの良い食生活の実践
適度な運動と禁煙を心がける 動脈硬化予防や心機能維持につながる運動習慣と禁煙の継続
高血圧・糖尿病・脂質異常症を管理する 生活習慣病の適切な治療と継続的な数値管理による発症・再発予防

心筋梗塞と心不全の予防には、日頃から生活習慣を整えることが重要です。塩分や脂質の摂り過ぎを控えたバランスの良い食事は、動脈硬化や血圧上昇の予防につながります。

適度な運動や禁煙は心臓や血管への負担を軽減し、発症リスクを抑えることにつながります。

さらに、高血圧・糖尿病・脂質異常症は心筋梗塞や心不全の重要な危険因子であるため、定期的な受診と治療を継続し、血圧や血糖値、コレステロール値を適切に管理しましょう。

食生活を見直す

食事管理は心筋梗塞・心不全の予防において基本的な対策です。塩分の過剰摂取は血圧を上昇させて心臓への負荷を高めるため、加工食品・総菜・麺類の汁は摂取量を意識して控えてください。

魚・野菜・大豆製品を中心に取り入れ、飽和脂肪酸を多く含む脂身の多い肉類や高脂肪食品は量を抑えることが動脈硬化の予防につながります。

適正体重を維持することは高血圧や糖尿病、脂質異常症の管理にも寄与するため、食事内容を継続的に意識しましょう。

適度な運動と禁煙を心がける

有酸素運動は血圧・血糖・体重の管理に有効で、心臓や血管への負荷を軽減します。喫煙は動脈硬化と血栓形成を促進し、心筋梗塞と心不全のリスクを直接高めるため、禁煙は優先度の高い予防策です。

適度な運動と禁煙の主な対策例は以下を参考にしましょう。

対策例 内容
有酸素運動を継続する ウォーキングなど無理のない運動習慣の継続
適切な運動量を確認する 心疾患がある方における医師への運動内容の相談
禁煙に取り組む 動脈硬化や血栓形成リスクの低減
禁煙外来を活用する 自力での禁煙が難しい場合の専門的支援
受動喫煙を避ける 家庭や職場でたばこの煙を吸わない環境づくり

文献3

有酸素運動は心肺機能の維持や、肥満・生活習慣病の予防に有効です。ただし、心筋梗塞と心不全の既往がある方は自己判断で運動量を決めず、担当医と相談した上で病状に応じた内容で行いましょう。

喫煙は本人だけでなく、受動喫煙も循環器疾患のリスクを高めます。禁煙は心臓・血管への負荷を軽減する有効な手段です。

高血圧・糖尿病・脂質異常症を管理する

高血圧・糖尿病・脂質異常症は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞と心不全の発症や再発につながるリスク因子です。

自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的な検査と継続的な治療が欠かせません。高血圧・糖尿病・脂質異常症を管理するための主な実践例は以下の通りです。

実践方法 内容
血圧を定期的に測定する 家庭血圧の記録と継続的な数値管理
血糖値を管理する 食事や運動、薬物療法による血糖コントロール
コレステロール値を確認する 健康診断や受診による脂質管理
処方薬を継続する 自己判断で中断せず、処方内容を守る
定期的に受診する 検査結果の確認と治療内容の見直し

文献4

高血圧は心臓や血管への負荷を高め、糖尿病・脂質異常症は動脈硬化を促進します。これらは心筋梗塞・心不全の主要なリスク因子であり、血圧・血糖・脂質の数値を定期的に確認しながら治療を継続しましょう。

数値が改善しても自己判断で服薬や通院を中断すると病状が再燃するため、医師の指示のもとで管理を続けてください。

心筋梗塞と心不全でお悩みの方は当院へご相談ください

心筋梗塞と心不全は異なる病態ですが、深く関連する心疾患です。「健診で心電図の異常を指摘された」「息切れやむくみが続いている」「家族が心筋梗塞を経験し、自分も心配」という方は、症状の有無にかかわらず早めに受診しましょう。

心筋梗塞後の心機能低下や心不全でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、心筋梗塞後の心機能低下や心不全に対して、自己脂肪由来幹細胞治療を提供しています。

ご自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を用いる治療で、幹細胞には、特定の細胞へ変化する「分化能」などの特徴があります。

治療の適応は心臓の状態や全身状態を踏まえて個別に判断するため、すべての方が対象となるわけではありません。心筋梗塞後の心機能低下や心不全についてお悩みの方は、まず当院へご相談ください。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

心筋梗塞と心不全の違いに関するよくある質問

心不全と心筋梗塞の前兆ってありますか?

心筋梗塞では、発症前に胸部の圧迫感や労作時の息切れが繰り返されることがありますが、前兆なく突然発症するケースもあります。

一方、心不全では、息切れの増強・足のむくみ・急な体重増加が悪化のサインです。

これらの変化に気づいた場合は、早めに循環器内科を受診してください。

以下の記事では、心不全で亡くなる前の症状について詳しく解説しています。

心筋梗塞や心不全は遺伝しますか?

心筋梗塞・心不全そのものが直接遺伝するわけではありませんが、発症リスクに関わる体質や疾患には遺伝的要因が関与します。

心筋梗塞では家族性高コレステロール血症が代表的であり、心不全においても一部の心筋症や不整脈に遺伝的背景が認められます。

ただし、家族歴があっても必ず発症するわけではなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理や禁煙といった生活習慣の改善がリスク低減につながります。

家族に心疾患の既往がある場合は、その旨を医師に伝えた上で定期的な検査を受けてください。

心筋梗塞や心不全でも仕事は続けられますか?

病状が安定し、医師から許可が得られれば、診断後も仕事を継続できる場合があります。

ただし、復帰時期や業務内容は心機能や症状・職種によって異なるため、医師と相談しながら段階的に進めることが基本です。

心臓リハビリテーションを活用して体力を回復させながら、勤務時間や業務量を職場と調整することが大切です。

参考文献

(文献1)

急性心筋梗塞|MSDマニュアル プロフェッショナル版

(文献2)

急性心筋梗塞後心不全を合併した症例|J-STAGE

(文献3)

生活習慣病予防|厚生労働省

(文献4)

主な生活習慣病|厚生労働省