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免疫力低下のサインとは?原因やセルフチェック方法を解説

免疫力低下のサイン
公開日: 2026.06.24

免疫力が低下すると、風邪を引きやすい、疲れが抜けない、傷の治りが遅いといったサインが現れる場合があります。

小さな不調でも、睡眠不足やストレス、栄養バランスの乱れが重なると、体調を崩しやすくなるため注意が必要です。

本記事では、免疫力低下のサインや原因、セルフチェック、生活習慣の見直し方を解説します。日々の不調が気になっている方は、自分の状態を把握するきっかけとして、ぜひ記事を最後までご覧ください。

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免疫力低下のサイン|6つのチェックポイント

免疫力の低下は、血液検査などの数値だけで判断できるものではありません。風邪を引きやすくなった、疲れが抜けない、傷の治りが遅いといった日常の小さな不調が、免疫力低下のサインとして現れることがあります。

ここからは、免疫力低下のサインをチェックする際のポイントを解説します。

風邪を引きやすくなった

以前より風邪を引く回数が増えた、治ったと思ってもすぐ体調を崩す、といった変化は「免疫機能の働きが弱まっているサイン」と考えられます。

免疫は、ウイルスや細菌などの病原体から体を守る仕組みです。睡眠不足やストレス、栄養バランスの乱れが続くと、外から入ってきた病原体に対抗しにくくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

とくに注意したいのは、風邪が治りきらないうちに次の体調不良が始まるケースや、周囲が誰も風邪をひいていないのに自分だけ感染してしまうケースです。季節の変わり目でもないのに繰り返し体調を崩す場合は、免疫力が低下しているサインである可能性があります。

慢性的に疲れが抜けなくなった

十分に寝たはずなのに朝から体が重い、休みの日に横になっても疲れが残る場合は、免疫力低下のサインである可能性があります。

免疫機能がうまく働きにくい状態になると、体調を整えるのにも負担がかかり、疲労感が長引きやすくなるのです。

休日に丸一日休んでも体の重さが取れない場合や、以前は問題なくこなせていた仕事量や家事で強い疲れを感じるようになった場合は、免疫力が低下しているサインかもしれません。 朝起きるのがつらい、肩や首が重い、集中力が続かないなどの不調が重なる場合は、睡眠や食事、ストレスの影響も考えられます。

傷の治りが遅くなった

小さな切り傷や擦り傷がなかなか治らない、傷口が赤く腫れやすい場合は、免疫機能の働きが弱まっているサインかもしれません。

免疫機能が低下すると、些細な傷でも細菌に対抗しにくくなり、傷口の炎症や感染につながるケースがあります。

ただし、傷の治りにくさは糖尿病や血流の悪さ、栄養不足などが関係することもあります。傷口の腫れや熱感、膿、発熱があるときは、早めに医療機関で相談しましょう。

皮膚トラブルが増えた

肌荒れやにきび、湿疹のような皮膚トラブルが増えたときも、免疫力低下のサインとして現れることがあります。

皮膚は外部の刺激や病原体から体を守る、いわば「外壁」のような役割を持つ部位です。睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスが続くと肌のコンディションが崩れやすくなり、赤みやかゆみ、吹き出物などにつながることがあります。

ただし、皮膚症状にはアレルギーや皮膚炎、ホルモンバランスの変化などが関係するケースもあります。

症状が長引く、かゆみが強い、範囲が広がるなどの変化がある場合は、日々の生活習慣とあわせて皮膚の状態も確認しましょう。

胃腸の調子が悪くなった

胃もたれや食欲不振、便秘、下痢などが続く場合も、免疫力低下のサインの可能性があります。腸には、免疫に関わる細胞が多く存在しており、腸内環境の乱れは体調にも影響するのです。

ただし、胃腸の不調は感染性胃腸炎や過敏性腸症候群、消化器系の疾患でも起こります。血便や強い腹痛、発熱、体重減少を伴う場合は、症状の経過を確認することが大切です。

口の中や周辺に炎症が起きやすくなった

口内炎や口角炎、唇まわりの荒れが増えた場合も、免疫力低下のサインかもしれません。

口の中や唇の周辺は、食事や会話、歯みがきなどで刺激を受けやすい部位です。睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスが続くと粘膜の状態が崩れやすくなり、口内炎や口角のただれ、唇の炎症につながるおそれがあります。

「いつもの口内炎」と思っていても、短い間隔で繰り返す場合は要注意です。食事がしみる、痛みで噛みにくい、唇の荒れが治まりにくいときは、睡眠や食事の乱れだけでなく、歯や入れ歯による刺激、ウイルス感染なども考えられます。

免疫力が低下する原因

免疫力の低下は睡眠不足や栄養の偏り、ストレスといった生活習慣の乱れが複合的に重なることで起きやすくなります。

さらに加齢や病気・治療の影響が関係するケースもあるため、自分の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。

栄養バランスの乱れ

栄養バランスの乱れは、免疫力が低下する原因の一つです。

免疫細胞にはたんぱく質が関わっているほか、ビタミンやミネラルも体の調子を保つ上で欠かせません。

食事量を極端に減らす、麺類や菓子パンだけで済ませる、野菜や肉・魚・卵をほとんど摂らない生活が続くと、体を守る仕組みが働きにくくなります。

忙しい日ほど、食事は簡単に偏りがちです。主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事を意識し、栄養が偏らないように注意しましょう。

腸内環境の乱れ

腸内環境の乱れも、免疫力が低下する原因として見逃せません。腸には免疫に関わる細胞が多く集まっており、体を守る働きと深く関係しています。

以下のような食生活や習慣が続くと腸内環境が乱れやすくなるため、見過ごさないようにしましょう。

  • 食事に食物繊維が少ない
  • 脂質の多い食事を摂りがち
  • 睡眠不足やストレスが続いている

とくに便秘や下痢、お腹の張りが続く場合は、腸の状態が体調に影響している可能性もあります。

朝食を抜く、夜遅くに食べる、野菜や発酵食品をほとんど摂らない生活が続いている方は、まず食事のリズムとメニューを見直すことから始めてみてください。

睡眠不足や不規則な生活

睡眠不足や不規則な生活が続くと、免疫力の低下につながる場合があるため注意しなければなりません。

睡眠中は体を休めるだけでなく、日中に受けた負担を整える時間でもあります。

以下のような生活パターンが続いていると、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

  • 夜更かしが続いている
  • 起床時間が日によって大きく変わる
  • 仕事や家事で休息が後回しになっている

平日の睡眠時間を削り、休日に寝だめをする生活ではなく、就寝・起床時間を決めて規則正しい生活に整えましょう。

運動不足や過度な運動

運動不足は、免疫力低下につながる可能性があります。

体を動かす機会が少ないと、血流や体温の維持に影響し、体調を崩しやすくなるのです。

とはいえ、激しい運動は体力回復に時間がかかり、疲労が蓄積しやすくなります。

通勤時に少し歩く、家事の合間に体を伸ばすなど、体力や生活リズムに合わせて無理なく体を動かすことが大切です。

ストレス

ストレスが続く状態も、免疫力が低下する原因の一つです。

強い緊張や不安が長引くと、体内でコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌され続けます。 コルチゾールには免疫細胞の働きを抑制する作用があるため、ストレスが慢性化すると病原体への抵抗力が下がりやすくなるのです。

また、自律神経は体温や血流、睡眠、内臓の働きなどに関わるため、ストレスが積み重なると疲れやすさや胃腸の不調、睡眠の質の低下につながることがあります。仕事や家事、育児で気を張り続けている人ほど、体調の変化に気づきにくい点にも注意が必要です。

忙しいときでも、短時間の休憩や深呼吸、入浴、軽い散歩などによってストレスを発散する時間を確保するようにしましょう。

喫煙や過度な飲酒

喫煙や過度な飲酒は、免疫力の低下につながる生活習慣の一つです。

タバコの煙に含まれる有害物質は、呼吸器や血管など全身に負担をかけます。

肺に存在する免疫細胞「肺胞マクロファージ」が、タバコの有害物質によってダメージを受けると、免疫機能が低下するおそれがあります。

また、過度な飲酒も控えましょう。

お酒を飲みすぎると肝臓に負担がかかり、肝機能の低下を通じて免疫機能にも影響することがあります。

加齢

加齢も、免疫力が低下する原因の一つです。

年齢を重ねると、若い頃と比べて体力や回復力の変化を感じやすくなります。

風邪を引いたあとに長引く、疲れが抜けにくい、傷や肌荒れが治まりにくいといった不調が増える場合は、加齢に伴う体の変化が関係している可能性があるのです。

以前より無理がきかないと感じたときは、生活のペースやリズムを現在の体に合わせる意識を持ちましょう。

病気や治療の影響

病気や治療の影響で、免疫力が下がる場合もあります。

たとえば、体を守る免疫システムが自分の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の治療では、過剰な免疫反応や炎症を抑えるために、ステロイド剤や免疫抑制剤などが使われることがあります。

薬の影響で免疫の働きが抑えられ、感染症にかかりやすくなる場合があるのです。

病気の治療中に風邪を繰り返す、発熱しやすい、体調を崩しやすいと感じるときは、服用中の薬や通院中の病気との関係も確認しておきましょう。

自己免疫疾患については、以下の記事でも詳しく解説しています。

免疫力低下のセルフチェック

免疫力が下がっているかどうかは、1つの症状だけでは判断できません。

以下の項目に当てはまるものが多い場合は、食事・睡眠・運動・ストレスの状態を見直すきっかけにしてください。

チェック チェック項目
以前より風邪を引きやすくなった
風邪を引くと長引きやすい
咳やのどの不調が続きやすい
睡眠をとっても疲れが抜けにくい
集中力が続きにくくなった
口内炎や唇の荒れを繰り返す
肌荒れや吹き出物が増えた
小さな傷が治りにくい
便秘や下痢になりやすい
お腹の張りや胃もたれを感じやすい
手足やお腹の冷えを感じやすい
睡眠不足や不規則な生活が続いている
食事が偏り、野菜やたんぱく質が不足しがち
運動不足を感じている
ストレスが強く、休んでも気分が晴れにくい

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免疫力の低下を防ぐ生活習慣

免疫力の低下を防ぐには、食事・睡眠・運動・ストレスケアをバランスよく整えることが大切です。どれか一つが乱れると他にも影響が出やすいため、日常生活の中で無理なく取り組める方法から始めましょう。

ここでは、今日から実践できる生活習慣を紹介します。

栄養バランスの取れた食事を心がける

免疫力の低下を防ぐには、栄養バランスの取れた食事を意識することが大切です。

体を守る働きには、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど複数の栄養素が関わっています。

主食だけで済ませる食事や、菓子類・インスタント食品に偏った食生活が続くと、必要な栄養が不足しがちです。

肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質に、野菜やきのこ、海藻類を組み合わせ、食事全体のバランスを整えましょう。

禁煙・節酒を心がける

禁煙や節酒は、免疫力の低下を防ぐ上で意識したい習慣です。

タバコには有害物質が含まれており、肺が損傷を受けることで免疫機能が低下してしまうおそれがあります。

また、過度な飲酒は厳禁ですが、飲む際はお酒の量だけでなく「純アルコール量」も意識しましょう。

純アルコール量は「摂取量(ml) × アルコール濃度 × 0.8」で算出でき、健康管理や目標設定にも役立ちます。(文献1

腸内環境を整える

免疫力の低下を防ぐには、腸内環境を整える意識も欠かせません。

腸内環境の乱れは、体の免疫機能にも影響します。便秘や下痢を繰り返す、食後にお腹が張りやすい、胃腸の不調が続く場合は、食事内容や生活リズムが乱れていないか確認してみましょう。

腸内環境を整えるには、野菜・海藻・きのこ類などに含まれる食物繊維や、ヨーグルト・納豆・味噌などの発酵食品を取り入れるのがおすすめです。

適度な運動を習慣化する

免疫力の低下を防ぐには、体に負担をかけすぎない範囲で運動を続ける習慣が大切です。

運動不足が続くと、筋力や体力が落ちやすくなり、血流や体温の維持にも影響します。

ただし、激しい運動は避けましょう。

疲労の蓄積によって、かえって体調を崩す可能性があるため、体力に合った運動を無理なく続けることが大切です。

ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなど、息が少し弾む程度の運動から始めましょう。

睡眠時間をしっかり確保する

免疫力の低下を防ぐには、睡眠時間を十分に確保し、生活リズムを整えましょう。

睡眠不足が続くと体の疲れが抜けにくくなり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

夜更かしや不規則な起床時間が続く生活では、風邪を引きやすい、集中力が続かない、日中にだるさを感じるといった不調につながりかねません。

休日も同じ時間に起きるほか、寝る直前のスマートフォン操作や夜遅い食事を控えるだけでも、眠りに入りやすい環境に整えられます。

ストレスを溜めないように注意する

免疫力の低下を防ぐには、ストレスを抱え込まない工夫も必要です。

ストレスが長く続くと、自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質や胃腸の働きにも影響することがあります。

仕事や家事、育児で緊張が続いていると、休んでいるつもりでも体が十分に休まらず、疲労感や食欲不振、便通の乱れにつながることがあるのです。

ストレスを完全になくすのは難しいため、こまめに発散する時間を意識して設けてください。

免疫力低下が疑われる場合の受診目安

以下のような変化がある場合は、免疫力の低下だけで説明できないこともあります。

  • 発熱が長引いている
  • 感染症を何度も繰り返している
  • 強い倦怠感が続いている
  • 体重が減ってきた

糖尿病や貧血、甲状腺の病気、自己免疫疾患などが関係するケースもあるため、医療機関を受診しましょう。

いつから、どの症状が、どの程度続いているのかをメモしておくと、受診時に役立ちます。

まとめ|免疫力低下のサインに早く気づいて対処しよう

免疫力低下のサインは、風邪を引きやすい、疲れが抜けない、傷が治りにくい、肌荒れや口内炎が増えるなど、日常の小さな不調として現れることがあります。

ただし、不調の原因は免疫力だけとは限りません。

食事・睡眠・運動・ストレスなどを見直しても症状が続く、発熱・体重減少、強い倦怠感がある場合は、医療機関で相談しましょう。

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参考文献

(文献1)
健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて|厚生労働省