- 股関節
- 変形性股関節症
変形性股関節症でやってはいけないことは?避けたい動作と進行を防ぐ対策を解説【医師監修】

変形性股関節症と診断された方の中には、「どのような動作を避けるべきなのだろう」「ウォーキングや運動は続けても良いのだろうか」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
変形性股関節症では、股関節に負担のかかる動作や生活習慣を続けることで、痛みや動かしにくさが悪化する可能性があります。
この記事では、変形性股関節症でやってはいけない動作や生活習慣、症状の悪化を防ぐための対策についてわかりやすく解説します。日常生活で気を付けたい動作や、症状の進行を防ぐためのポイントを確認していきましょう。
股関節が悪化する原因や改善方法について知りたい方は、以下の動画もご覧ください。
なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。股関節の痛みについて気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
目次
変形性股関節症でやってはいけないこと
変形性股関節症でやってはいけないことは、以下のとおりです。
- 重い物を持つ・深くしゃがむなど負担をかける動作
- 痛みや違和感を我慢しての運動
- 自己判断による対処
変形性股関節症では、日常生活の何気ない動作が股関節の痛みや症状の進行に影響する場合があります。
とくに、股関節へ大きな負担がかかる動作や、痛みを我慢しながらの無理な活動には注意が必要です。
重い物を持つ・深くしゃがむなど負担をかける動作
変形性股関節症では、股関節の軟骨がすり減ることで関節への負担が大きくなり、痛みや動かしにくさが生じます。
そのため、股関節に強い負荷がかかる動作を繰り返すと、症状の悪化につながる可能性があります。
具体的には、以下のような行動に注意しましょう。
- 深くしゃがむ動作やスクワット
- ランニングやジャンプを伴う運動
- 階段の上り下りを繰り返すこと
- 正座・あぐら・横座り
- 重い荷物を持つ動作
とくに、深くしゃがむ動作や重い荷物を持つ動作、長時間の歩行などは股関節への負担が増えやすいため注意が必要です。また、日常生活の中でも正座やあぐら、階段の上り下りを繰り返すことなどが負担になる場合があります。
痛みや違和感を我慢しての運動
股関節に痛みや違和感があるにもかかわらず、運動や仕事、家事を無理に続けることは避けましょう。痛みは、股関節に負担がかかっているサインの一つです。
我慢しながら活動を続けると、症状が悪化したり、日常生活に支障が出たりする可能性があります。痛みが強いときは無理をせず、運動量や活動量を調整してください。
ウォーキングや水中運動など股関節への負担が比較的少ないものを選ぶようにしましょう。
自己判断による対処
変形性股関節症は、症状の程度や股関節の状態によって適した対処法が異なります。
そのため、自己判断で運動を増やしたり減らしたりすると、かえって股関節へ負担をかけてしまう場合があります。また、変形性股関節症は徐々に進行する可能性があるため、早期の状態確認が重要です。
「年齢のせいだから仕方ない」「少し痛いだけだから大丈夫」と考えて放置すると、症状が進行する可能性もあります。
症状を我慢しながら過ごしていると、痛みが強くなったり日常生活に支障が出たりすることもあります。
股関節の状態は自覚症状だけでは判断が難しいため、気になる症状がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
変形性股関節症でやってはいけない動作を続けるリスク
変形性股関節症で股関節への負担が大きい動作を続けていると、関節に少しずつ負担が蓄積し、症状が進行する可能性があります。
すぐに症状が悪化するとは限りませんが、負担のかかる動作を続けることで痛みや動かしにくさが進行する可能性があります。
具体的には、次のような変化が起こる可能性があります。
- 股関節の痛みが徐々に強くなる
- 歩行や階段の上り下りなどの日常動作がつらくなる
- 治療の選択肢として人工股関節置換術などの手術が検討される場合がある
ただし、上記の変化が必ず起こるわけではありません。適切な運動や体重管理、生活習慣の見直し、早期の治療によって症状の進行を抑えられる可能性があります。
痛みが強くなる
変形性股関節症の方は、深くしゃがむ動作や股関節を大きくひねる動作を繰り返すと、関節への負担が増え、痛みが強くなることがあります。
股関節にかかる負担が積み重なり、関節やその周囲の組織にストレスがかかるためです。
変形性股関節症では、関節を保護する軟骨がすり減ることで衝撃を吸収しにくくなっています。そのため、股関節に負担がかかる動作や姿勢を続けると、症状の進行につながる可能性があります。(文献1)
歩行や日常生活に支障が出る
変形性股関節症が進行すると、痛みや股関節の動かしにくさが強くなり、歩行が困難になる可能性があります。
歩くだけでなく、階段の上り下りや立ち座り、入浴などの日常動作にも影響が及び、これまで当たり前にできていた動作が負担に感じられることもあるでしょう。
症状が進行すると活動量が減り、筋力や体力の低下につながることがあります。その結果、生活の質(QOL)の低下や、介助が必要な状態につながる可能性があります。
そのため、日頃から股関節への負担を減らし、適切な治療や運動療法に取り組みましょう。
人工股関節の手術が検討されることがある
変形性股関節症が進行し、保存療法で十分な改善が得られず、痛みが強い場合には、人工股関節置換術が検討されることがあります。(文献1)
人工股関節置換術は、傷んだ関節を人工関節に置き換える手術です。痛みの軽減や歩行機能の改善が期待される一方で、手術後にはリハビリテーションが伴います。
また、手術後も股関節への負担を減らす生活習慣を意識しましょう。症状が軽いうちから適切な治療や生活改善に取り組み、股関節の状態を管理してください。
変形性股関節症の悪化を防ぐための対処法
変形性股関節症の進行を防ぐためには、日常生活で股関節への負担をできるだけ減らすことが大切です。普段の動作や生活習慣を見直し、痛みの軽減や症状の悪化予防につなげましょう。
- 体重を管理する
- 椅子や寝具の環境を見直す
- 杖・補助具を活用する
ここでは、変形性股関節症の悪化を防ぐために意識したい生活習慣や対処法について解説します。
体重を管理する
体重管理は、変形性股関節症の悪化予防に役立つ対策のひとつです。
体重が増えると股関節にかかる負担も大きくなり、痛みや症状の進行につながる可能性があります。
体重を適正な範囲に保つことで、歩行や立ち上がりなど日常動作の際に股関節へかかる負荷を軽減できる場合があります。また、体重管理と適度な運動を組み合わせることで、股関節を支える筋肉の維持・強化にもつながります。
無理な食事制限を行う必要はありませんが、バランスの良い食事や継続しやすい運動を取り入れながら、適正体重の維持を目指しましょう。
椅子や寝具の環境を見直す
椅子や寝具などの生活環境を見直すことも、股関節への負担を軽減するために大切です。日常生活の中で無理な姿勢を続けていると、股関節に負担がかかりやすくなります。
見直したいポイントは、以下のとおりです。
- 低い椅子やソファを避ける
- 柔らかすぎる寝具を避ける
- 手すりを活用する
- ヒールの高い靴を避ける
また、トイレの高さや床での生活スタイルなども股関節への負担に影響するため、日常動作全体を見直してください。痛みがある場合は、日常生活の中で負担がかかっている場面がないか見直してみましょう。
以下の記事では、股関節に負担をかけない椅子の選び方について解説しているので、参考にしてください。
杖・補助具を活用する
杖や歩行補助具は、変形性股関節症における股関節への負担を軽減するための有効な手段のひとつです。歩行や立ち上がりの際に杖を使用すると、股関節にかかる負担を分散し、痛みの軽減につながる場合があります。
痛みがある側と反対の手で杖を持つことで、歩行時のバランスが安定しやすくなり、股関節への負荷を減らす効果が期待できます。
以下の記事では、変形性股関節症に適した杖の選び方について詳しく解説しているので参考にしてください。
\無料オンライン診断実施中!/
変形性股関節症の方が取り入れやすい運動
変形性股関節症では、股関節まわりの筋力を保つことは、関節への負担を軽減する上で大切です。
ただし、痛みが強い日に無理に運動を行うと、かえって症状が悪化する可能性があります。休息を取り入れながら、体調や痛みの出方に合わせて運動量を調整しましょう。
- 無理のないストレッチ
- 股関節周囲の筋肉を鍛えるトレーニング
- 水中ウォーキングや自転車運動
ここでは、変形性股関節症の方でも取り入れやすい運動について解説します。
変形性股関節症の運動や注意点については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
無理のないストレッチ
無理のないストレッチは、股関節まわりの筋肉の柔軟性を保ち、関節への負担を軽減する上で役立つ場合があります。
股関節の前側を伸ばすストレッチの一例を紹介します。
- 左右いずれかのお尻を椅子に置き、横向きに座る
- 椅子に腰掛けていないほうの足を軽く後ろに伸ばし、つま先を立てる
- 椅子に腰掛けていないほうの足をさらに後方に伸ばしていく
- 前側の股関節から太ももまでの筋肉を伸ばす
- 1セットあたり40秒程度を2〜3回繰り返す
- 左右の足を替えて繰り返す
ストレッチは「強く伸ばすこと」よりも「気持ちよく伸びている感覚」を目安にし、無理のない範囲で継続することが重要です。
以下の記事では、変形性股関節症のストレッチについて解説しているので参考にしてください。
股関節周囲の筋肉を鍛えるトレーニング
股関節まわりの筋肉を鍛えることは、関節を支える力を高め、日常生活での負担軽減につながります。とくに、お尻や太ももの筋肉は歩行や立ち上がり動作を支える重要な役割を担っています。
お尻の筋肉を鍛えるトレーニングの一例として、「ヒップリフト」があります。
- 仰向けに寝て膝を立てる
- お尻をゆっくり持ち上げ、肩から膝までが一直線になる位置で数秒保つ
- ゆっくり下ろす
- 無理のない範囲で1セット10回程度行う
筋力トレーニングは継続が大切ですが、痛みが強くなる場合は中止し、医師や理学療法士へ相談してください。
水中ウォーキングや自転車運動
水中ウォーキングや自転車運動は、変形性股関節症の方でも取り入れやすい有酸素運動として知られています。
水中ウォーキングは、水の浮力によって体重による股関節への負担が軽減されるため、痛みがある場合でも比較的行いやすい運動です。また、水の抵抗を受けながら動くことで、全身の筋肉をバランスよく使えます。
自転車運動は、股関節を大きく上下に動かさずに行えるため、関節への負担を抑えながら下肢の筋力維持に役立つとされています。固定式のエアロバイクは、天候に左右されず継続しやすい点もメリットです。
いずれの運動も、痛みが強く出ない範囲で、無理のないペースから始めましょう。
変形性股関節症の治療法
変形性股関節症の治療は、症状の進行度や痛みの程度、生活への影響に応じて選択されます。
- 保存療法
- 手術療法
- 再生医療
ここでは、変形性股関節症に対する主な治療法について整理します。
保存療法
保存療法は、手術を行わずに症状の改善や進行の抑制を目指す治療です。
具体的な内容は、以下のとおりです。
- 運動療法:ウォーキングや水中運動、軽い筋トレなどで股関節を支える筋肉を保つ
- 生活指導:体重管理や日常動作の見直しによって、股関節への負担を減らす
- 薬物療法:痛みや炎症を抑えるために、内服薬や湿布、関節内注射などを使用する
- 物理療法:温めて筋肉のこわばりを緩和したり杖やインソールを使用したりして関節への負担軽減を図る
保存療法では、運動療法や生活指導、薬物療法などを組み合わせながら、股関節への負担軽減を目指します。
以下の記事では、変形性股関節症の保存療法について解説しているので参考にしてください。
手術療法
手術療法は、保存療法で十分な改善が得られない場合や、関節の変形が進行して日常生活に支障が出ているケースに検討されます。代表的な手術は、損傷した関節を人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」と、骨の形を調整して関節への負担を分散させる「骨切り術」です。
手術は、主に症状が進行した段階で行われ、年齢や活動量、関節の状態などを総合的に評価した上で、適した方法が選ばれます。
以下の記事では、変形性股関節症における人工関節手術のデメリットやリスクについて詳しく解説しているので参考にしてください。
再生医療
再生医療の幹細胞治療は、変形性股関節症に対する手術を伴わない治療選択肢のひとつです。患者様自身から採取した幹細胞を培養・投与することで、幹細胞が持つ「分化能」と呼ばれる性質を活かして患部へ働きかけます。
入院や手術が不要で身体への負担が少ないため、「手術はできれば避けたい」「自分の関節を残しながら治療したい」とお考えの方にとって、検討しやすい選択肢のひとつになります。
人工股関節置換術を実施する前であれば適用できる可能性があるため、まずは専門家への相談をご検討ください。当院「リペアセルクリニック」では、変形性股関節症に対する再生医療を専門に行っており、症状や生活状況に合わせたカウンセリングを実施しています。
詳しくは、以下の変形性股関節症における再生医療の症例をご覧ください。
変形性股関節症の進行を防ぐために今日からできること
変形性股関節症の進行を防ぐためには、股関節に負担がかかる動作を把握し、日常生活の中で少しずつ見直すことが大切です。
深くしゃがむ動作や正座・あぐら、重い荷物を持つ行為はできるだけ避け、体重管理や股関節に優しい運動を継続しましょう。
痛みがある場合は我慢せず早めに医師へ相談し、自分の状態に合った治療法を専門家と一緒に検討することが重要です。
股関節の悩みにおいて、手術以外の選択肢を持ちたいと考えている方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」の公式LINEにご登録ください。治療の選択肢の一つである再生医療に関する情報を提供しています。
\無料オンライン診断実施中!/
変形性股関節症でやってはいけないことについてよくある質問
変形性股関節症に良い運動は?
変形性股関節症では、股関節への負荷が少ない運動を選ぶことが重要です。
具体的には、浮力によって体重負荷を軽減できる水中歩行や水泳が挙げられます。(文献1)また、平坦な地面での軽いウォーキングや、股関節周囲の柔軟性維持を目的としたストレッチも有効です。
ランニングや縄跳びなど股関節に繰り返し衝撃が加わる運動や、深い屈曲・ねじりを伴う高負荷な動作は避けることが望まれます。
変形性股関節症は歩かない方が良いですか?
変形性股関節症では、過度な安静は筋力低下や可動性低下につながるため推奨されません。
状態に応じた適度な歩行は有益ですが、症状が強い場面では負荷調整が重要です。歩行条件への配慮や補助具の活用も有効です。
変形性股関節症は手術しないで治すことはできますか?
変形性股関節症は、関節を完全に元の状態へ戻すことは難しい疾患ですが、手術を行わずに症状や日常生活における機能低下を管理できる場合があります。
進行度や身体状況に応じて、運動療法や生活指導などの保存療法が有効に機能するケースも少なくありません。
一方、関節変形が進行し日常生活への影響が大きい場合には、人工股関節置換術などの手術療法が検討されます。治療方針は個々の状態によって異なるため、自己判断に頼らず、医療機関で専門的な評価を受けることが重要です。
変形性股関節症になると筋力は落ちますか?
変形性股関節症では、股関節周囲の筋力が低下しやすいことが知られています。痛みや違和感によって活動量が減ると、筋肉への刺激が不足し、筋力の低下につながる場合があります。
参考文献
(文献1)
変形性股関節症|公益社団法人日本整形外科学会
関連する症例紹介
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が0に!痛みのない暮らしを取り戻す!左変形性股関節症 60代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中7が3に!手術なしでゴルフ継続へ!右変形性膝関節症・左変形性股関節症 60代 男性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中10が2に!テニス復帰も夢じゃない!両変形性股関節症 60代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が2に!骨の進行も抑制!両変形性股関節症 60代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が4に!階段昇降も楽に!左変形性股関節症 60代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中5が1に! デイサービスでの立ち仕事も快適に! 右変形性股関節症 50代 女性















