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捻挫の重症度をチェックする方法を知りたい。 捻挫の痛みがなかなか治らないけれど、病院に行くべきかわからない。 この記事を読んでいるあなたは、捻挫の重症度をセルフチェックできる方法を知りたいのではないでしょうか。 「軽い捻挫だろう」と思っていても、なかなか痛みが引かないと、病院に行くべきか悩んでしまうかもしれません。 結論、捻挫の重症度をチェックする方法は、部位によって異なります。 自己判断が難しいケースも多いため、痛みや違和感などの症状がある場合や、動かせないほど炎症が起こっている場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 本記事では捻挫の重症度をセルフチェックする方法を、身体の部位別に解説します。 記事を最後まで読めば、自分のけがを正しく観察し、病院に行くべきか判断できるでしょう。 【部位別】捻挫の重症度をチェックする方法 捻挫とは、転倒時や段差を踏み外したときなどに、関節に負荷がかかって起こるけがのことです。関節まわりの靱帯や腱、軟骨などを損傷している状態を指します。 軽度の場合はギプスやサポーターで損傷した部位を固定することで治療できますが、重症の場合は手術が必要になるケースもあります。そのため、捻挫をした初期段階で重症度を正しく診断し、早期に適切な治療をおこなうことが大切です。 本章では、捻挫の重症度を以下3つの部位別に解説します。 足首の捻挫の場合 手首の捻挫の場合 指の捻挫(突き指)の場合 自分の捻挫をセルフチェックする際の参考になれば幸いです。また、捻挫を早く治す方法について調べている方は、以下の記事もご覧ください。 足首の捻挫の場合 足首を捻挫した場合は、「Ottawa Ankle Rule(以下、オタワ アンクル ルール)」をもとにセルフチェックをおこないましょう。 オタワ アンクル ルールは5つの項目で構成されており、該当する項目が1つでもあれば骨折の可能性があると判断します。 オタワ アンクル ルールの5項目 腓骨遠位端(外くるぶし)より6cmまでの中心線に圧痛(※)がある 脛骨遠位端(内くるぶし)より6cmまでの中心線に圧痛がある 第5中足骨基部(かかとの小指側の骨の出っ張り付近)の痛み(圧痛) 舟状骨(足背から内側にかけての部分)の痛み(圧痛) 怪我をした側で 4歩以上その足に体重をかけられない/歩けない ※圧痛:皮膚に圧力(押すなど)を与えた際に痛みを感じること もし該当する項目がある場合、早めに整形外科を受診し、レントゲンなど詳しい検査を受けることをおすすめします。 該当項目がない場合でも、違和感や痛み、腫れが続く場合は、早めに受診しましょう。 手首の捻挫の場合 手首の捻挫では、動かしたときの違和感や痛み、熱の有無などによって重症度をチェックできます。 以下の表はあくまでセルフチェックとして利用し、症状が続く場合は整形外科を受診しましょう。 チェック項目 手首の捻挫の重症度 曲げ伸ばし、ひねるなどの動作をすると痛み・違和感がある 軽度 負傷したカ所が腫れており、少しでも動かすと痛み・違和感がある 中度 負傷したカ所を動かさなくても痛みがある。あるいは熱を持っている 重度(骨折の疑いあり) 手首の捻挫は、骨折と見分けるのが難しいケースも多くあります。 1週間以上痛みが引かない場合は整形外科を受診し、レントゲンなどの検査を受けることをおすすめします。 指の捻挫(突き指)の場合 指の捻挫(突き指)をした場合、以下の表をもとに重症度をセルフチェックしてみましょう。 チェック項目 指の捻挫の重症度 ・痛み、違和感がある ・腫れている ・曲げ伸ばしは可能 軽度 ・炎症(痛みや腫れ)が一週間以上続く ・曲げ伸ばしが困難 ・指が変形しているように見える 中度から重度 (腱の損傷や骨折、靱帯損傷の疑いあり) 指の捻挫は、軽度であれば1週間程度で炎症がおさまることが多いですが、症状がある場合は念のため病院に行くことをおすすめします。 整形外科を受診し、レントゲンなどの詳しい検査を受けましょう。 突き指と指の骨折、靱帯損傷について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。 捻挫を放置するリスク 捻挫を治療せず放置した場合、以下のリスクが考えられます。 捻挫を繰り返しやすくなる 痛みが長引く 機能障害が残る(例:関節の可動域が狭くなる) など たとえ軽い捻挫であっても、保存療法など適切な治療をしなかった場合、靱帯が伸びた状態で固定されてしまいます。靱帯が伸び、関節が緩んでいる状態で負荷をかけると、同じ部位の捻挫を繰り返したり、痛みが長引いたりするリスクが高まるでしょう。 また、捻挫した部分が不安定になり、歩行や運動時のパフォーマンスへの影響も考えられます。骨折や変形につながる可能性もあるため、捻挫をした場合は早い段階で保存療法をはじめとする治療をおこないましょう。 捻挫と見分けにくい3つのけが 捻挫と見分けることが難しいけがは、以下の3つが挙げられます。 脱臼 骨折 関節軟骨損傷 捻挫の痛みが続く場合は、本章で紹介した外傷の可能性を考慮し、病院での受診を検討しましょう。 脱臼 脱臼とは、靱帯などの組織が損傷し、関節が外れてしまっている状態を指します。一方、捻挫は靱帯が傷ついてるものの、関節部分は外れておらず、安定性を保っている状態です。 脱臼の治療では「整復」もしくは「固定」を実施します。それぞれの治療法の詳細は以下のとおりです。 治療法 内容 整復 皮膚の上から、もしくは手術により、ずれた骨を元の位置に戻す 固定 ギプス等の器具を装着して脱臼した部位を正しい位置で固定する 部位や重症度によって差はありますが、脱臼の治療期間は、一般的には1カ月前後です。 骨折 捻挫した部位の変形や内出血、強い腫れがみられる場合、骨折をしている可能性があります。骨折の場合は、脱臼と同様「整復」もしくは「固定」をおこないます。 体重をかけることで悪化するリスクもあるため、捻挫か骨折か判断できないときは早めに整形外科を受診しましょう。 関節軟骨損傷 捻挫の痛みや違和感が長期的に継続する場合、関節軟骨損傷が疑われます。 関節軟骨損傷とは、関節の骨端表面にある組織が損傷している状態です。放置すると変形性関節症を引き起こすリスクもあるため、早めに適切な治療をおこなう必要があります。 関節軟骨損傷の場合、ギプスでの固定で治療するのが一般的です。ただし慢性化した場合は手術が必要になるケースもあります。 捻挫の痛みが続く場合は「軽度だから大丈夫」と放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。 まとめ|捻挫の重症度をチェックして病院に行くべきか正しく判断しよう 捻挫の重症度をチェックする方法は、捻挫の部位によって異なります。捻挫だと思っていたけがを放置すると、変形性関節症などの病気につながる可能性が高くなります。 痛み・違和感が長期間続く場合や、部位を動かせないほどの炎症が起こっている場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、捻挫などの外傷に対する再生医療や幹細胞治療をおこなっています。 一般的に捻挫の治療では、3〜4週間の固定後、2〜3カ月間のリハビリをおこないます。しかし固定治療によって関節が固まると、リハビリがそれ以上長期化するケースも少なくありません。 再生医療を実施すれば、固定期間・リハビリ期間を短縮し、より早期に社会復帰できる可能性が高まります。捻挫の治療法やリハビリの長期化を懸念している方は、ぜひ一度「リペアセルクリニック」へご相談いただければ幸いです。 当院ではメール相談やオンラインカウンセリングも実施していますので、ご活用ください。 この記事を読んだあなたが、捻挫で病院に行くべきか正しく判断し、早期に適切な治療を受けられれば嬉しく思います。 捻挫の重症度チェックについてよくある質問 捻挫をした場合、どうしたら良いですか? まずは痛みの部位を確認して、体重をかけられるか確認しましょう。 痛みの部位は上記のチェックリストを参考にして、「くるぶしの内側」「くるぶしの外側」「かかとの外側」「足背から内側」にかけて押して確認します。押して痛みがある場合や、体重をかけられない場合には、病院受診をお勧めします。 また、捻挫の初期対応として知っておきたいのが、受傷の初期、急性期と言われる時点での対応をまとめた「POLICE」です。 POLICE Protection(保護) Optimal Loading(最適な負荷) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) ※拳上とは 捻挫した患部を心臓より高い位置に保つことで内出血による腫れを防ぐためです。 急性期の傷害対処法は、一般的に受傷後48~72時間以内にPOLICEによる処置を行うことが基本となります。 しかし、急性期を過ぎても患部が腫れている、触ると熱を持っているなどの場合は、引き続き「POLICE」処置を継続し、病院を受診することをおすすめします。 急性期には負荷をかけられないので、怪我をした直後は包帯で圧迫してアイシングを行い、足を挙上しておくようにしましょう。冷感湿布による冷却も、炎症の鎮静に効果的です。 捻挫は、どの程度の期間で治りますか? 軽度の靭帯損傷で、手術が必要ない場合には足関節をシーネやギプスで最低3週間の固定が推奨されており、長い場合には6週間程度固定を行うこともあります。また、スポーツの復帰時期については症状経過によります。 一般的には痛みがなくなった後からサポーターをして、ウォーキング、ジョギングなどの軽いスポーツから復帰し、徐々に元の競技へ復帰とします。 その間にチューブやタオルを使って足関節周囲筋を鍛えておき、必要であれば予防のためのリハビリも行う場合があります。 病院でのアドバイスに従いましょう。 捻挫後、時間が経過したが、痛みが残っている場合はどうしたら良いですか? 捻挫による靭帯損傷は重症度により3段階に分類されます。 このうち最も重症な「靭帯の完全断裂」では手術も検討されますし、治療が適切に行われなかった場合には足関節の不安定性を生じてしまいます。 また、捻挫と思っていても、距骨という骨の軟骨が損傷してしまっていることもあります。 このように、痛みが残っている場合には、足関節の不安定性や軟骨損傷の有無など、原因を詳しく調べる必要があるため早めの病院受診が大切です。 病院を受診する場合は何科を受診すれば良いですか? 捻挫した場合は、整形外科を受診しましょう。 No.121 監修:医師 坂本貞範
公開日:2024.11.06 -
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野球肩|インピンジメント症候群の具体的なリハビリ方法について 野球やバトミントンなどオーバーヘッドスポーツで生じやすいインピンジメント症候群。投球動作で肩に痛みが生じる、いわゆる「野球肩」の一種として知られています。インピンジメントとは「衝突」という意味で、インピンジメント症候群は、肩の関節を構成する骨同士が衝突したり、骨の間に筋肉が挟まれたりして痛みが生じる状態です。 インピンジメントを引き起こす原因はさまざまで、原因に合わせたリハビリの実施が必要です。 今回は、インピンジメント症候群の具体的なリハビリ方法について解説します。 インピンジメント症候群に対するリハビリの目的 肩の関節は、背中にある肩甲骨と腕の骨である上腕骨、鎖骨によってできています。 上腕骨の先端にある球状の上腕骨頭(じょうわんこっとう)が肩甲骨のくぼみにはまるように作られる肩甲上腕関節(けんこうじょうわんかんせつ)が、一般的に肩関節と呼ばれる関節です。 インピンジメント症候群は、以下のような要因で、肩関節の正常な動きが妨げられるため生じます。 インピンジメント症候群の要因 ・関節周辺の組織が固くなり上腕骨頭の位置がずれる ・猫背になり肩甲骨の動きが悪くなる ・筋力が低下して上腕骨頭が正常とは異なる動きをする これらの要因を改善して、インピンジメントを生じさせない動きを取り戻すのがリハビリの目的です。また、リハビリでは、インピンジメント症候群により生じた炎症の回復を補助する目的も含まれます。 次からは具体的なリハビリの内容を紹介します。 インピンジメント症候群のリハビリ|炎症への対応 肩を動かさなくても痛みがでる場合や、夜間に痛みがでる場合は、インピンジメントにより肩周辺の組織に炎症が生じている可能性があります。そのような状態では、積極的な運動よりも、炎症や痛みを和らげる対応が優先されます。 そのため、肩のアイシングや安静時のポジショニング(肩の位置の調整)を行い、肩にかかるストレスを軽減させるのが大切です。ポジショニングは、肩や肘の下にタオルなどを入れて痛みがないポジションを作ります。 振り子運動 また、運動では振り子運動により、自重を使った関節の運動を実施して、肩への負担をかけないようにします。 インピンジメント症候群のリハビリ|猫背を改善するリハビリ 猫背になると、肩甲骨の動きが妨げられるため、正常な肩関節の動きが生じずに、インピンジメントを引き起こしやすくなります。 肩の痛みがあり肩関節を動かしにくいときでも、猫背を改善するリハビリは、肩関節を動かさずに実施できるため、積極的に取り組みましょう。 具体的な方法は以下の通りです。 ストレッチポールでのストレッチ ストレッチポールの上に仰向けで寝て、胸を開いて背中をストレッチします。 cat & dogストレッチ 四つ這いで背中を丸めたり、反らしたりする「cat & dog」の運動もおすすめです。 インピンジメント症候群のリハビリ|肩関節の動きを改善するリハビリ インピンジメントを起こす原因の1つが、肩の関節周辺にある組織の柔軟性低下です。特に肩の後ろの組織が固くなると、上腕骨頭が前方にずれてしまい、正常な肩関節の運動ができません。その結果、インピンジメントが生じやすくなります。 そこで、肩の後ろで関節を覆っており、動きの制限になりやすい後方関節包(こうほうかんせつほう)のストレッチを紹介します。 クロスボディストレッチ 1つ目の方法は座った状態または立った状態で行います。 具体的な方法は以下の通りです。 1, 痛みのある方の腕を肩の高さまで上げる 2, 反対の手で肘を掴んで体の内側に引きよせる 3, 肩の後ろが伸ばされるのを確認しながら30秒キープする 痛みがある場合は無理をしないようにしましょう。 スリーパーストレッチ 2つ目の方法は横向きに寝て行うストレッチです。 具体的な方法を解説します。 スリーパーストレッチ 1, ストレッチする方の肩が下になるように横向きに寝る 2, 腕を肩の高さに合わせるように脇を開く 3, 肘を直角に曲げて前腕を立たせる 4, 反対の手で立てた前腕をゆっくり内側に倒す 5, 限界まで倒した状態で30秒キープする 強く抑えるように倒すと痛みが出やすいので、ゆっくり力を入れずに倒しましょう。 インピンジメント症候群のリハビリ|腱板機能を改善するリハビリ 腱板(ローテーターカフ)は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ以下の4つの筋肉をまとめた呼び方です。 腱板とは ・棘上筋(きょくじょうきん) ・棘下筋(きょくかきん) ・肩甲下筋(けんこうかきん) ・小円筋(しょうえんきん) 肩関節をおおうように位置しており、肩関節を安定させて、スムーズに動かせるようにする役割を持っています。そのため、腱板をうまく使えないと、肩関節が不安定になり、正常な関節の運動ができず、インピンジメントを引き起こします。 そこで、腱板の機能を改善するリハビリを紹介します。 棘上筋トレーニング 腱板の1つである棘上筋のトレーニングを紹介します。 1, 腕を体の横につけて、親指が上になるようにする 2, 肘を伸ばしたままで、体から腕が離れるように上げる 3, バレーボール1個分程度まで上げた後で元に戻す 負荷をかける場合は、500mlのペットボトルやチューブを使用しましょう。 腱板は関節を安定させるインナーマッスルですので、負荷は軽めにして20〜30回を目安に3〜4セット行いましょう。 棘下筋・肩甲下筋トレーニング 棘下筋と肩甲下筋は、お互い対照的な働きをする筋肉です。 そのため、棘下筋のトレーニングと反対の動きをすると肩甲下筋のトレーニングになります。 1, 腕を体の横につけて、肘を直角に曲げる 2, 脇を開かないように注意して、手を外側に動かしたり、戻したりする(棘下筋トレーニング) 3, 肩甲下筋をトレーニングする場合は、反対に手を内側に動かしたり、戻したりする 脇を開くと、ほかの筋肉が働いてしまうため、棘下筋、肩甲下筋のどちらのトレーニングでも、脇を開かないように注意しましょう。 棘上筋トレーニングと同様、チューブなどを使い、軽めの負荷で、頻度を多く行いましょう。 まとめ・野球肩!インピンジメント症候群の具体的なリハビリ方法について インピンジメント症候群は肩の柔軟性低下や腱板機能の低下、悪い姿勢によって、正常な関節の運動ができないことで生じます。そのため、リハビリにより、原因となっている部分を改善して、肩関節の正常な運動を可能にする必要があります。 本記事では、原因ごとに基本的なリハビリ方法を紹介しました。より効果を高めるためには、整形外科を受診して、医師や理学療法士などの専門家による指導を受けましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 https://youtu.be/B4Vx0of7CsE?si=ypxnq2LyGBRckfpx ▶治療方法の選択肢のひとつとして、こちらの動画も是非ご覧ください。 ▼肩のスポーツ障害、ゴルフ肩について解説しています ゴルフ肩(スイングショルダー)とは?その原因と治療法
公開日:2024.10.07 -
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捻挫で歩けるけど痛い場合は病院に行くべき? 捻挫で歩けるけど痛いのをなんとかするにはどうしたら良い? 足をひねったにもかかわらず、痛みを我慢して歩ける程度だから病院に行くかどうか迷っていませんか。 歩けてしまうだけに「もしかしたら病院に行くほどではないのかも」と不安になってしまいますよね。 結論、テーピングなどで応急処置をして、心配なら早めに病院を受診しましょう。 歩けるからといってそのままにしたり無理に動かしたりすれば、痛みの悪化や再発を招く可能性があります。 本記事では、歩けるけど痛い程度の捻挫に対する正しい対処法を解説します。 最後まで読んですぐに対応すれば、早期回復を目指せるはずです。 捻挫で歩けるけど痛いときの対処法【現役医師が解説】 捻挫で歩ける場合でも、正しい対処法の実施が大切です。 何もせずに放っておくと、痛みや腫れの症状が悪化したり、捻挫の再発につながったりします。 怪我をしてすぐの対処法として「RICE処置」をしましょう。RICE処置により、捻挫の直後に生じる炎症を抑えて、痛みや腫れ、出血を軽減できます。 RICE処置は以下の4つの方法を言います。 Rest:安静 Icing:冷却 Compression:圧迫 Elevation:挙上 具体的な手順は以下の通りです。 足首に体重がかからないように座ったり、横になったりして安静にする アイスパックなどで冷やして、包帯やテーピングで圧迫する 台などで心臓より足を高くあげるようにして、出血で足首にたまった血液を心臓に戻す RICE処置は、怪我をしてから1〜3日はくり返すのが望ましいです。 万が一、RICE処置ができなかった場合にも、テーピングや捻挫用の足関節サポーターで足首を固定するようにしましょう。 足首を固定しておくと、足首が動かず損傷部位のストレスを軽減させるとともに、捻挫の再発予防につながります。 処置をしても痛みが引かない場合や心配な場合は、靭帯が断裂している可能性があります。 痛くても歩けるからといって放置せずに、お近くの整形外科を受診しましょう。 【捻挫したときの対処法】 足首に体重を掛けない 座ったり、横になって安静にする 台などで心臓より足が高くなるようにする アイスパックなどで冷やす 包帯やテーピングで圧迫する 症状を自己判断せず医療機関を受診する お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから ▼捻挫を早く治したい人は下記の記事をご覧ください。 捻挫を治療する2つの保存療法 捻挫の治療には、手術と手術をしない保存療法があります。手術をするのは重症の場合や、スポーツ選手で活動性の高い場合です。 痛みがあるものの歩ける捻挫の場合は、以下2つの保存療法で治療を進めます。 損傷の重症度や経過に応じて固定 再発を防止する運動療法 具体的な治療方法を知り、積極的に取り組みましょう。 損傷の重症度や経過に応じて固定 RICE処置などの初期治療後には、重症度に応じて固定を行い、靱帯の修復を図るのが大切です。 固定には次のような方法があります。 【初期治療】 損傷が軽度の場合:装具やテーピングによる固定 損傷が重度または複数の靱帯が損傷している場合:ギプスによる固定 軽度の場合は、1週間程度ギプスや装具による固定をしたあと、3週間程度テーピングで固定します。 重症の場合は、3〜6週間のギプス固定が必要です。 再発を防止する運動療法 足首の捻挫は、ほとんどの場合で内側に向かってひねることで起こる内反捻挫です。 内反捻挫の場合、再発を予防するために、足首を外にひねる作用のある腓骨筋(ひこつきん)という筋肉を鍛えましょう。 チューブを使ったトレーニングは負荷を簡単にかけられるため、おすすめです。 具体的な方法は以下の通りです。 【再発防止トレーニング】 両足をくっつけてチューブで縛る かかとを離さず、小指側をあげるような意識で、つま先を外に開く また、固定の期間中に足首の動きが固くなっているため、ストレッチをするのも良いでしょう。 タオルを足のつま先に引っ掛けた状態で、タオルの両端を両手にもって引っ張るようにすれば、足首の柔軟性を高めるストレッチが可能です。 トレーニングやストレッチを行い、内側に足首をひねらないようにするための筋力や柔軟性を保つようにしましょう。 捻挫とは?足首をひねって靭帯などが損傷する怪我【症状も解説】 捻挫とは、関節が無理な範囲に強制的に動いてしまうことで、靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう:関節を包む膜)が損傷してしまう怪我です。 足首の捻挫は、足を内側に無理にひねって外側の靭帯を損傷することが多いです。 足首の外側には以下の3つの靱帯があります。 【足首の靭帯】 前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい) 後距腓靱帯(こうきょひじんたい) 踵腓靭帯(しょうひじんたい) この中で、最も多く損傷するのが前距腓靱帯で、後距腓靱帯の損傷はまれです。1つではなく、複数の靱帯が同時に損傷する場合もあります。 捻挫の程度は、靱帯の損傷具合によって次の3つに分けられます。 【捻挫の程度】 1度捻挫:靱帯の損傷がなく、無理に伸ばされた状態 2度捻挫:靱帯が部分的に切れている状態 3度捻挫:靱帯が完全に切れた状態 靱帯の損傷がひどい場合は、靱帯による関節の固定力が弱まり、関節が不安定になってしまいます。その結果、捻挫を再発しやすくなるため注意が必要です。 症状は、捻挫の程度によって異なります。 主な症状は、損傷した部分の腫れや痛みです。痛みは損傷部位を指で押さえたときにみられる圧痛(あっつう)があります。 怪我したときと同じように、内側に足首をひねった動きを再現すると痛みがあります。損傷による内出血が生じていたり、熱をもっていたりするのも症状の1つです。 捻挫の重症度をセルフチェックする方法 歩ける程度の痛みでもすぐに受診すべきかどうか、捻挫の重症度をセルフチェックできます。 以下の5項目のうち、1つでも当てはまる場合は骨折の可能性がありますので、お近くの整形外科を受診しましょう。 【捻挫の重症度のセルフチェック】 外くるぶしを押すと痛みがある 内くるぶしを押すと痛みがある かかとの小指側の骨の出っ張り付近を押すと痛みがある 舟状骨(足背から内側にかけての部分)を押すと痛みがある 怪我をした側で4歩以上その足に体重をかけることができない・歩けない 判断がむずかしい場合や、当てはまる項目がなくても心配な場合は専門医に相談するのが望ましいです。 ▼捻挫で病院に行くべき目安を詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。 まとめ|捻挫したときは正しい対処法を行い早めに受診しよう 捻挫をしたら、まずはRICE処置を行いましょう。 歩ける場合でも痛みがあるときは、テーピングやサポーターで足首を固定し、損傷した靭帯に負担をかけないことが大切です。適切に対応することで捻挫の悪化を防ぎ、再発予防にもつながります。 ただし、痛みが強い場合や腫れがひどくて心配な場合は、専門医の診断を受けましょう。 歩けるからといって捻挫を軽視せず、適切な対処法と治療を行えば、早期回復と再発防止がかなうはずです。 この記事がご参考になれば幸いです。 お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから 捻挫に関するよくある質問 Q.足首や足の甲が腫れていて歩けるけど痛いと感じる場合は捻挫ですか? A.捻挫の可能性があります。捻挫の場合、足首の外側の腫れが最も一般的です。軽度の場合は歩けることもありますので、心配な場合は整形外科を受診しましょう。 Q.腫れていないけど痛いときは捻挫ですか? A.捻挫の可能性があります。捻挫で腫れるのは、傷ついた関節部分に内出血や炎症が起きるためです。特に軽い捻挫の場合は血管や組織の損傷が少なく、腫れないケースがあります。 Q.捻挫はおよそ何日で治りますか? A.重症度によって異なりますが、軽度の捻挫であれば1週間~10日ほどで治ります。中等度なら2週間、重度なら治るのに3週間ほどかかります。歩けるけど痛い場合は軽度~中等度と考えられますが、いずれも適切に処置し、3週間程度は捻挫部位を固定することが大切です。 Q.膝をひねったのですが、これは捻挫ですか? A.膝をひねった場合も捻挫です。捻挫は、関節のある場所なら起こります。膝はもちろん、突き指も捻挫の一種です。 ▼膝を捻挫したときの症状を詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。
公開日:2024.10.30 -
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ジョーンズ骨折で悩むアスリートへ!有効な治療方法と復帰、予防法について ジョーンズ骨折、なかなか聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか? しかし、意外にもジョーンズ骨折になってしまったアスリートは少なくありません。海外でも活躍する某有名サッカー選手もこのケガに悩まされていました。 本記事では、そんなジョーンズ骨折の原因と治療法、予防法やテーピングについてなど、詳しく解説していきます。ぜひご参考にされてください。 ジョーンズ骨折とは? ジョーンズ(Jones)骨折とは、第五中足骨の踵寄り(第五中足骨基部)に起こる骨折のことで、骨癒合しにくく、治るのに時間がかかる骨折の一つです。第五中足骨基部に起こる骨折は、以下の 3 つがあります。いずれも見分けるのが難しいため、ひとまとめにジョーンズ骨折と呼ぶことも多いです。 ・基部裂離骨折 ・ジョーンズ骨折 ・骨幹部疲労骨折 ジョーンズ骨折の原因と症状 ジョーンズ骨折が発症する原因と、その後に生じる症状を説明します。 発症初期では気づかれないケースもあるジョーンズ骨折ですが、痛みや違和感がある場合はチェックしてみましょう。 原因|スポーツ外傷で多発 ジョーンズ骨折は、あるスポーツ動作で頻発する骨折です。 その動作とは、「ストップ」や「ターン」などの速い動作の切り返しです。このストップ、ターン(切り返し)によって、急激に第五中足骨に負荷がかかり骨折してしまいます。 しかし、これらの動作だけが骨折の原因ではありません。他にも以下のようなあらゆる要素が重なって引き起こされるのです。 ・トレーニング過多による第五中足骨への疲労の蓄積 ・硬いサーフェースの問題(人工芝、アスファルトなど) ・下肢のアライメント異常(例;足の外側に体重が乗りやすい) ・スパイクのポイントの位置 ・第五中足骨基部への血流が乏しい ・第五中足骨基部に靭帯や腱が多数付着している ストップやターンは、最後の引き金に過ぎません。 症状|痛みの出方は? 症状は骨折の程度によって大きく変わってきます。 発症初期の不全骨折(ヒビ)であれば、運動中に少し痛みを感じる程度で、骨折部分を強く押すとズキっと痛みを感じる場合があります。 そのまま運動を継続すると、徐々に痛みが増していき、歩くのもままならない状態になってしまいます。その時には、骨折部の状態は悪化していることが多く、完全骨折となっている可能性もあるでしょう。 捻ったり、ストップやターンの切り返しで完全骨折となることも多いです。 診断|レントゲンやエコー検査が有効 診断にはレントゲン画像によって判断が可能です。レントゲン撮影は、一方向だけでなく、角度を変えて複数方向からの撮影が有効となります。 しかし、初期の不全骨折の場合はレントゲン画像での判断が難しいケースもあるため、MRIや超音波検査も有用です。 ジョーンズ骨折に有効な治療方法 ジョーンズ骨折は、他の骨折に比べ骨癒合が得にくい(遷延治癒:せんえんちゆ、偽関節など)、骨癒合が得られたとしても再骨折のリスクが高い骨折と言われています。 そのため、治療方法にはその人の置かれた状況を考慮し、慎重に選択する必要があります。 スポーツ選手なら手術療法を推奨 激しいスポーツ動作を繰り返すアスリートは、手術療法を推奨します。早期復帰や再骨折のリスクを減らす効果があるからです。 手術方法は割とシンプルで、第五中足骨に対しスクリューを埋め込む「髄内固定術」が一般的に行われています。 手術療法は、治療成績も良好で保存療法に比べ再発のリスクも低いですが、スクリューの位置を誤ったり、復帰が早過ぎたりした場合に、癒合不良や偽関節を引き起こす可能性もあります。 手術を受ける際の費用や、復帰までの期間の目安は以下です。 手術費用・入院費用:10〜15万円 入院期間:3日〜2週間 スポーツ復帰目安:2〜3ヶ月 ※手術・入院費用、入院期間はあくまで目安です。医療機関ごとに違いがあります。 手術後は、医師や看護師、リハビリスタッフの指導を守って過ごすことが大切です。 保存療法を選ぶならムリは禁物 手術療法に抵抗がある方や、何らかの理由で手術療法が難しい方は保存療法を選択します。 保存療法では、骨が癒合していない状態で絶対に無理をしないということが重要です。特に初期の段階では、骨癒合を第一に考え、体重をかけないようにします。その間に、骨癒合を促進させるような超音波治療器を用いる場合もあります。 骨癒合にかかる期間は個人差がありますが、少なくとも3〜4週間はかかります。レントゲン画像にて骨癒合が認められたら、少しずつ体重をかけていくようにしましょう。 歩く時に行う踏み返し動作は骨折部に負荷がかかりやすいため、慎重に進めることを推奨しています。歩行が問題なくできるようになったら、少しずつ強度を上げてスポーツの動きを入れていきます。 また、後で述べますがインソールやサポーターも再骨折予防のためには有効な手段です。 ジョーンズ骨折後のスポーツ復帰と予防 ジョーンズ骨折は再発しやすいため、状態を見極めて段階的に復帰することが大切です。 復帰までの流れや、復帰する際に準備したいテーピングやサポーター、インソールについて紹介します。 スポーツ復帰までは慎重に進めることが大切 骨癒合がみられ、歩行が許可されました。では、スポーツも徐々に・・・というわけにはいきません。 骨癒合まで我慢していたのに、復帰を焦ってしまって再骨折してしまう例は少なくないのです。そうならないためにも、スポーツの復帰には万全を期す必要があります。 【スポーツ復帰までの流れの例】 ①その場でできるスクワットやカーフレイズ(爪先立ち)の運動 ②ランジや片脚スクワット、片脚カーフレイズで片側に体重をかけて行う運動 ③軽いジョギング ④徐々にスピードを上げたランニング、ダッシュ ⑤ストップやターン動作の練習 ⑥ジャンプ動作の練習 ⑦各スポーツの練習を徐々に復帰 ⑧競技に完全復帰 段階的に上記のようなメニューを行い、痛みや違和感が出たら前のメニューに戻るようにします。 ジョーンズ骨折にテーピングは有効? ジョーンズ骨折がまだ完全に治っていない状態でのテーピングは、あまり効果を期待できません。しかし、骨折がしっかり治り、スポーツに復帰する段階でのテーピングは、一定の効果を発揮します。 ジョーンズ骨折のテーピングの巻き方のコツは、足のアーチをサポートすることと、足の外側の補強をすることです。 足首の捻挫のテーピングと似ているところもありますが、そこにプラスして足底部にアーチをサポートするテーピングを巻くとより効果的です。 ジョーンズ骨折のテーピングは、その人の足の使い方によって巻き方が変わります。まずは、専門家に足の使い方をみてもらい、あなたに合った巻き方を教えてもらうようにしましょう。 サポーターやインソールで再発予防 足首の捻りを防止するサポーターや、アーチを形成するためのインソールも、再発防止に十分な効果を発揮します。 特に、インソールは骨折部の負担を減らす効果が期待でき、よりオススメな予防方法です。 ジョーンズ骨折予防のサポーター ジョーンズ骨折に有効なサポーターとして考えられるのが、左右方向に強いサポーターです。足の力が横の動きに弱い場合、骨にかかる負担が増えてしまうため、横のぐらつきを押さえるようなサポーターを推奨しています。 一つ注意点として、第五中足骨基部のあたりが厚くなっているサポーターであれば、体重をかけた際に圧迫し過ぎて痛みを誘発することもあります。そのため、装着した時の圧迫具合や、患部への当たりを確認する必要があります。 ジョーンズ骨折予防のインソール インソールの調整は、ジョーンズ骨折再発防止のためには非常に有効な手段であり、必須と言ってもいいでしょう。 足には内側、外側の縦アーチと横アーチがあり、そのアーチをサポートしてくれるようなインソールを入れることで、足の機能が上がり負担がかかりにくくなります。 インソールは市販のものもありますが、専門の義肢装具士が作成しているオーダーメイドのインソールを推奨しています。自分の足の型に合わせて作成するため、より高い効果を発揮します。 まとめ・ジョーンズ骨折で悩むアスリートへ!有効な治療方法と復帰、予防法について ジョーンズ骨折は再発しやすいケガのため、初期の対応や治療開始から復帰までのプランニングが非常に難しいです。焦らず骨の癒合状態を確認しながら、段階的に治療に取り組むことが重要となります。 専門の医師やリハビリスタッフのアドバイスを聞きながら、安全に復帰までの道のりを歩んでいきましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。
公開日:2024.10.07 -
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バレーボールやバスケットボールなどの球技はもちろん、スポーツ経験者であれば、誰しも一度は突き指をした経験があることでしょう。 軽くみられがちな怪我であるため、突き指をしてもそのまま放置が一般的になっています。しかし、骨折の可能性があるため、たかが突き指とあなどってはいけません。 本記事では、突き指と骨折の違いや見分け方を中心に紹介します。突き指の治りが悪い方や痛みが引かない方は要チェックです。 突き指と骨折の違い 結論、突き指は「現象」を表し、骨折は「状態」を表します。つまり、怪我した状況は「突き指」なのですが、その結果「骨折」が起きた!といった判断になるのです。 突き指は、物によって指先に衝撃が加わることで発症する手指の怪我の総称です。突き指を起こした結果、骨折はもちろん靭帯損傷や腱の断裂など細かくケースがわかれています。 一般的に使われている突き指は、骨折を伴っていないケースが多いのも事実です。突き指をしてしまったら自己判断はせずに、一度専門の医療機関で詳しく検査してもらうことをおすすめします。 突き指と骨折の見分け方 「最近突き指をしたけど、骨折していないか心配」とお悩みの方に向けて、一般的に区分される突き指と骨折の見分け方を紹介します。 突き指と骨折の見分け方は以下の通りです。 症状 突き指の場合 骨折の場合 疼痛 軽度(1週間程度で完治) 強い(長期間続く) 腫れ 軽度(1週間程度で完治) 顕著(長期間続く) 変形 腱損傷の場合は確認できる(伸ばせない) 場合によっては確認できる(動かせない) 上記のように、突き指と骨折は目視だけで見抜くことが難しいため、症状が1週間以上続くようであれば整形外科院を受診してみましょう。 また、どこを受診するか悩む方は、オンライン・電話から当クリニックにお気軽にご相談ください。親切丁寧に対応いたします。 【骨折を伴わない】突き指の症状 骨折のあるなしに関わらず、突き指の症状としてまず痛みが出ます。その後腫れ・赤み・動かしづらさなどの炎症症状がみられることが多いです。 軽症な突き指なら、1週間程度で炎症は落ち着きます。一方で靭帯や腱の断裂など重症な場合は、指の変形や動かしづらさが長引いてしまうので適切な診断と治療が必要です。 腱の断裂で起こる腱性マレット指 ・腱の損傷や断裂を伴う突き指は、『腱性マレット指』と呼ばれます ・指先を伸ばすための腱が切れてしまい、指の第一関節を自力で伸ばせなくなります ・痛みが引いてもなお伸ばせない症状が続いたら、腱性マレット指の可能性があります。 ※早急に医師の判断を仰いだ方がいいでしょう。 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 【骨折を伴う】突き指の症状 骨折を伴う突き指は、上記の腱性マレット指と似通った症状がみられます。指を自力で最後まで伸ばせない症状ですが、骨折を伴うため痛みや腫れがより強く現れます。 また、骨折を伴う突き指はレントゲン検査で容易に発見できます。骨折の程度にもよりますが手術が必要となるケースもあるため、顕著な痛みや腫れ、症状が長期間続く際はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。 骨折の症状で起こる骨性マレット指 ・突き指による骨折で多いのが、『骨性マレット指』です ・指先だけでなく、中間部分(骨幹部)や、関節の脱臼骨折などもあります ・指を伸ばすための腱が付いている部分が、剥がれるように骨折(剥離骨折)する ・痛みや腫れが大きい場合、骨折の可能性がああります。医療機関を受診してください 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 突き指・骨折を起こしやすいスポーツ 突き指・骨折を起こしやすい代表的なスポーツは球技です。中でもバレーボールやバスケットボール、野球に多くみられます。 それぞれのスポーツをやっていて、どのような場面で突き指が起きやすいのかを説明します。 バレーボール バレーボールは、ブロックのときとオーバーハンドレシーブのときに突き指を起こすことが多いです。特にブロックではジャンプのタイミングが遅れたり、指先に力が入っていなかったりすると突き指につながります。 ボール自体は軽いのものの、アタックの時はボールのスピードが速いため突き指を起こしやすいです。 バスケットボール バスケットボールは、パスを受けるときやボールをカットするときなどに受傷するケースが多いです。また、相手と激しくぶつかり合いながらダッシュ・ストップ・ターン・ジャンプなどさまざまな動きを伴うため、ボールに接触せずとも突き指をしてしまうこともあります。 バスケットボールのボールは他の球技と比べ重く、軽く当たるだけでも怪我につながるケースが多いです。 野球 野球で突き指を発症するシーンは、守備のときが大半です。特に多いのが打者が打ったゴロを捕球する際で、両手で捕ろうとして投げる側の手にぶつけてしまうケースです。また、球との衝突だけでなく、走塁・守備時のスライディングでも発症してしまうことがあります。 ボール自体は小さいですが硬さがあり、不規則なバウンドをした時にケガへとつながりやすくなります。 突き指の落とし穴 軽くみられがちなケガの代表格とも言える突き指ですが、後々に大きな影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。 上記でも紹介した通り、突き指の中にも腱の断裂や骨折といった重度の損傷が隠されており、自然治癒で治りきらないこともあります。発症後は迅速なアイシングを心がけつつ、何度もいうように突き指症状が長引く場合は最寄りの医療機関を受診しましょう。 放っておいても治らない? 腱の断裂や剥離骨折(マレット指)は、痛みが引いたからといって普段通りに動かしていると、骨や腱がつながらず完全に伸ばせなくなる恐れもあります。 装具やテーピングによる固定や、場合によっては手術をするケースもあります。ケガの状態によって治療方針はさまざまなのでケガの程度を見極めることが大切です。 受診の目安は骨折だけじゃない! レントゲンでは骨の形態しか確認できません。レントゲン撮影後も症状がなかなか落ち着かなかったり、指が完全に伸ばせなかったりした際は事後症状を伝えるためにも再度専門医を受診しましょう。 詳細検査を実施すると、腱が切れていたといったパターンも少なくありません。 ケガをしてからすぐに固定をしておけば保存療法で済む場合もありますが、痛みを堪えて動かしてしまったために手術が必要になることもあります。結果的に完治までの時間がかかってしまい、スポーツ復帰の遅れにつながりかねません。 「たかが突き指」と決めつけず、できるだけ早く然るべき医療機関へ受診するよう心がけましょう。 まとめ|突き指の痛みが長引くときは専門医を受診しよう 突き指は、スポーツ(特に球技)をする方々にとっては身近な怪我です。ただの軽い怪我だと思って放置すると、骨折を含め大きな問題につながりかねません。また、骨折を伴う場合は痛みや腫れが顕著なことと同時に、腱の断裂や靭帯損傷といった外傷が隠れていることもあります。 症状が長期間にわたって継続し、骨折や腱の断裂が疑われる場合は躊躇なく整形外科院を受診しましょう。 当院でも、突き指や骨折の相談を受けつけているので、ぜひお気軽にお問い合わせしてみてください。
公開日:2024.10.15 -
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突き指を早く治すにはどうしたら良いのかな。 湿布やテーピングの正しいやり方がわからない。 この記事を読んでいるあなたは、突き指の手当てが必要な状況なのではないでしょうか。 「病院へ行くべきか知りたい」と、思っているかもしれません。 結論、突き指は適切な処置をすれば早く治る可能性があります。ただし、誤った処置をすると、炎症が悪化して完治が遅れるケースも珍しくありません。 本記事では、湿布やテーピングなどを使った突き指の正しい処置について、詳しく説明します。 記事を最後まで読めば正しい応急処置がわかり、突き指を早く治せるでしょう。 突き指を早く治す3つの方法 突き指は、指先にものが強くぶつかって、腫れや痛み、内出血、関節の動きの制限などが起こるケガです。 自然に治るケースもありますが、適切な処置をすれば早く治る可能性が高まります。本章では突き指を早く治す3つの方法について説明します。 湿布 突き指をしたときに痛みや炎症を抑える湿布を貼れば、突き指のつらい症状をやわらげられます。 痛みや炎症を抑える成分の例は、以下のとおりです。 ロキソプロフェン ジクロフェナク インドメタシン フェルビナク また、湿布には貼ったときに温かく感じる「温感タイプ(温湿布)」とひんやり感じる「冷感タイプ(冷湿布)」があります。温感・冷感は「感じ方」だけの問題のため、実際はどちらを貼っても効果は同じです。 しかし、突き指の直後は炎症によって指が熱を持った状態のため、冷感タイプの方が心地よく感じられるでしょう。 RICE処置 突き指を早く治すには、以下4つの項目の頭文字を取って名付けられた応急処置方法「RICE処置」もおすすめです。 R:Rest(安静) I:Icing(冷却) C:Compression(圧迫・固定) E:Elevation(挙上) RICE処置には、痛みや腫れを軽減し、回復を助ける効果が期待できます。本章の内容をもとに、具体的な方法を理解しておきましょう。 Rest:無理に動かさず「安静」にする 怪我をした直後は無理に動かさず、安静にしましょう。炎症や痛みがあるのに無理に動かすと、怪我の状態や症状を悪化させる恐れがあります。 Icing:怪我をした部分を「冷却」する 怪我による炎症をやわらげるため、以下の方法で傷めた指を冷やしましょう。 1. 氷のうやビニール袋に氷水を入れて患部に当てる 2. 15分ほど冷やして患部の感覚がなくなったら外す 3. また痛みが出てきたら冷やす 1〜3の流れを繰り返します。 氷が手に入らない場合は、保冷剤をタオルに包んだり、流水で冷やしたりしても良いでしょう。 ただし、冷やしすぎると凍傷(とうしょう:やけどの逆。冷えすぎによって起こる組織の障害)になり、さらに指を傷める可能性があります。 使う水の温度や氷の量によってどの程度冷えるかは異なるため、冷やす時間は指の様子を見ながら調節してみてください。 Compression:テーピングや包帯で「圧迫・固定」する 腫れていて指を曲げると痛い場合は、圧迫して腫れを抑えたり、固定して動きにくくしたりしましょう。木や金属の板を指に沿うように当てる、テーピングや包帯で固定するなどの方法があります。 ただし、圧迫部位が青くなる、冷たくなる、痺れが出るなどの場合は圧迫が強すぎる可能性があるため、少し緩めるようにしてください。(文献2) Elevation:心臓より高い位置に「挙上」する 腫れを予防、軽減するために、怪我をした指を心臓より高い位置まで挙上(きょじょう:持ち上げること)しましょう。心臓より高く上げることで、怪我でたまった血液が流れ、腫れをやわらげられます。 テーピング テーピングは、前述したRICE処置の「圧迫・固定」にあたる処置です。指の動きを固定し、無理な動きによる痛みや炎症の悪化を予防できます。 テーピングの方法は、以下の2種類です。 怪我をした指だけテーピングをする 怪我をした指と隣の指を一緒に固定する(バディテーピング) 突き指の応急処置には、隣の指が添え木の代わりになる「バディテーピング」が効果的です。 指を曲げると痛い場合は、指を伸ばしたまま固定して曲がらないようにします。 少し動かせるようになったら、隣の指を固定から外し、怪我をした指のみをテーピングすると良いでしょう。 やってはいけない突き指の応急処置 「指を引っ張る」「痛い部分を揉む」などの応急処置は、突き指を悪化させる可能性があるため避けてください。 肩の怪我に多い「脱臼」が指に起きた場合は、はずれた関節を戻すために医師が指を引っ張るケースがあります。 しかし、症状の悪化を引き起こす恐れがあるため、突き指した部分を自己判断で引っ張るのは避けましょう。 また、突き指した部分を揉むと、炎症がひどくなり怪我の状態を悪化させる可能性があります。マッサージのように揉むことは避け、応急処置には「安静・冷却・圧迫固定・挙上」のRICE処置をおこなうようにしましょう。 湿布で突き指が治らないなら骨折の可能性もある 痛みや腫れがひどい場合は骨折している可能性があるため、整形外科への受診が必要です。 突き指が原因で指先が曲がり、伸びない状態を「マレット変形」または「槌指(つちゆび)」と呼びます。 マレット変形は、傷めた部分が腱か骨かにより、以下2つのタイプに分けられます。(文献1) 腱性マレット変形:指を伸ばす伸筋腱が切れて、関節を伸ばせない状態 骨性マレット変形:腱がついている骨が折れて(骨折)、ずれた状態 骨性マレット変形(骨折)の場合、すぐに手術が必要なケースもあります。 処置が遅れると回復が困難になる可能性もあるため、応急処置で良くならない、痛みや腫れが強いなどの場合は早めに整形外科へ受診してください。 当院「リペアセルクリニック」でも、突き指や骨折の相談を受け付けています。指の痛みや腫れがひどく、医療機関での受診を検討している方は当院の「メール相談」や「オンラインカウンセリング」からお気軽にお問い合わせください。 突き指と骨折の違いについての記事はこちら: まとめ|突き指には湿布が有効だが必要に応じて受診しよう 本記事では、突き指を早く治すための正しい応急処置を解説しました。 突き指は自然に治るケースもありますが、適切な応急処置や必要に応じた受診によって早期の回復が期待できます。 代表的な突き指の応急処置方法は「湿布」「RICE処置」「テーピング」です。しかし、突き指の症状が強く、強い腫れや痛みが続く場合は骨折している可能性があるため、早めに整形外科を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」は、突き指や骨折に関する相談を受け付けています。治療やリハビリに時間のかかる大きなケガの場合は、再生医療による治療も可能です。 突き指について気になる点がある場合は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」にて当院へご相談ください。 突き指の湿布についてよくある質問 突き指の湿布に冷えピタなどの冷却シートは使えますか。 冷えピタをはじめとする冷却シートは、突き指にはあまり意味がありません。冷却シートの効果は「ひんやりした感じがある」程度にとどまり、突き指の炎症を抑えるほどの冷却はできないためです。 突き指の応急処置で冷やす際は氷水や氷のうなどで、患部をしっかりと冷やすようにしましょう。 突き指に冷湿布を貼れば冷やさなくても良いですか。 冷湿布を使う場合も、突き指をした部分は必ず冷水や氷水で冷やしてください。冷湿布のひんやり感は「メントール」や「水分」によるもので、突き指の炎症を抑えるほどの冷却効果はないためです。 突き指に対する湿布の効果は患部の冷却ではなく、有効成分が患部の炎症を直接鎮めることで得られます。突き指をしたら患部を良く冷やし、そのあとに炎症を抑えるための湿布を貼るようにしましょう。 参考文献一覧 文献1 マレット変形(槌指)|日本整形外科学会 文献2 保健だより|京都市保育課
公開日:2024.11.06 -
- 上肢(腕の障害)
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胸郭出口症候群とは?症状、原因と治療法、病気を解説します 胸郭出口症候群とは、腕を上げる動作や、上げたままの姿勢が続くと肩や腕、手にしびれや痛み、だるさなど、上肢に症状が現れる病気です。 とくに、なで肩の女性や筋トレ習慣のある男性をはじめ、野球やバレーボール、バドミントン、テニスなどのように、腕をよく回すアスリートや運動部の学生によく見られるスポーツ障害でもあります。 そこでこの記事では、胸郭出口症候群とは?と題して、その特徴や原因、リハビリや手術などの治療法について紹介しますのでご一読ください。 胸郭出口症候群の原因と症状 胸郭出口とは、手や腕を動かす神経や血管が走っている首と胸の間にある通路のことです。この通路は、首の付け根にあり、その隙間にある神経や血管が締め付けられたり、圧迫されたりすると、胸郭出口症候群の原因になります。 なお、胸郭出口にあるどの筋肉と関係するかによって、次の3つの症候群があり、胸郭出口症候群とは、下記の3つの症候群をまとめた病名なのです。 胸郭出口症候群とは以下の症候群をまとめた病名 ・ 斜角筋(しゃかくきん)症候群 ・ 肋鎖(ろくさ)症候群 ・ 小胸筋(しょうきょうきん)症候群(≒過外転症候群) 原因(動作) 胸郭出口症候群は、日常生活やスポーツで次のような動作をよく行った場合、原因となります。 胸郭出口症候群の原因(一例) ・ 野球でボールを投げる ・ テニスでラケットを振る ・ 剣道で竹刀を上下に動かす ・ 水泳のクロールで繰り返し腕を回す ・ つり革を持つ ・ 洗濯を物干し竿に干す ・ 腕や肩の筋トレを繰り返す ・ なで肩や片肩でバッグを持つなどの姿勢不良 上記のうち4つ目までは、そのスポーツでの独特な動きが発症原因となっています。 スポーツ障害と胸郭出口症候群 先程紹介したように、胸郭出口症候群は、なで肩や良くない姿勢、日常動作の動きのクセ(リュックサックや肉体労働など)によって起きるといわれています。 一方で、野球やバレーボール、バドミントンなど、プレーの中で腕を上げたり、よく腕を回転させたりするスポーツでも発症する病気です。そのため、オスグッド病、シンスプリント、野球肘など、繰り返し同じ動きによって痛みが続く「スポーツ障害」の一種でもあります。 日頃からスポーツや運動、トレーニングなどをしている方で上肢や肩、腕や手の違和感がある場合、胸郭出口症候群の可能性があることを知っていただき意識の上、注意しておきましょう。 胸郭出口症候群の「症状」 胸郭出口症候群になると腕を上げる動作を取ることで、肩や腕、手、肩甲骨周辺などに「しびれ」や「痛み」、「だるさ」が生じます。 症状が進行すると、前腕から手の指(とくに小指側)に強い痛みや、しびれ、ピリピリ感が走る、握力が低下する、指先を使う作業が不器用になる、といった症状も加わります。 このように胸郭出口症候群を発症すると上肢に痛みやしびれが生じ、運動麻痺の症状が重なるは、日常生活に支障をきたす病気です。 人によっては、手の甲の骨の間が凹んだり、手のひらの小指側の小指球筋と呼ばれる盛り上がりが痩せてくることもあります。さらに、血行不良によって腕が白っぽくなったり、青紫色になったりするケースも少なくありません。 胸郭出口症候群の「治療法」 胸郭出口症候群の治療には、次の 4つがあります。とくに 3 番目のリハビリは、整形外科に通院して効果が期待できる方法なのでぜひチェックしましょう。 胸郭出口症候群の治療法 1. 生活指導 2. 薬物療法 3. リハビリ 4. 手術 1. 生活指導 原因となっている日常生活での腕を挙げる動作やスポーツ・運動を控えることが大切です。また、正しい姿勢を維持したり、生活動作を腕に負担のないように見直す必要もあります。 ストレッチやエクササイズなどの運動療法で筋肉の緊張や血行不良を改善する方法も有効です。 2. 薬物療法 痛みを和らげる消炎鎮痛剤(ロキソニン・ボルタレンなど)や神経の痛みに対する薬(プレガバリン・ミロガバリンなど)といった内服薬の処方が一般的です。 痛みが強い場合は、ブロック注射を行うこともあります。 3. リハビリ(理学療法) 整形外科に通院して、理学療法士から正しい姿勢を学んだり、手技で胸郭出口周辺の筋肉の緊張を和らげたり、神経や血管への刺激を緩めたりして痛みの緩和を目指します。 生活指導と理学療法を合わせて受けられるケースが多いため、今後の予防にもつながる方法です。 4. 手術 症状が重くて日常生活やスポーツに大きな支障をきたしているときは、原因となっている筋肉や肋骨の一部を切除して隙間を広げ、神経や血管の圧迫を取る手術を選択することがあります。 近年、手術のほかカテーテルによる治療が行われるケースも増えています。 まとめ:胸郭出口症候群とは?原因と治療法についても詳しく解説! 今回紹介した胸郭出口症候群には、次のようなポイントがありました。 胸郭出口症候群の原因 ・ 腕を挙げると動作で肩や腕、手のしびれや痛みが生じる ・ 胸郭出口周辺の神経や血管の圧迫が原因 ・ 日常動作や姿勢、スポーツが原因で発症する ・ 治療法は内服薬やリハビリが中心 ・ 重度の場合は手術を選択することもある 胸郭出口症候群は、日常の腕を上げる動作や、スポーツなどで発症しやすい疾患です。原因は主に胸郭出口における神経や血管の圧迫であり、特になで肩の女性やスポーツ選手に多く見られます。 症状は上肢にしびれや痛みが生じ、日常生活に支障をきたします。治療法は生活指導や薬物療法、リハビリ、手術などですが、リハビリを用いた治療が大切です。また、手術は症状が著しい場合に選択される場合があります。適切な治療法を選択し、生活指導やリハビリを積極的に行うことが重要です。 普段から姿勢が気になっている方、スポーツを楽しんでいる方で腕や手のしびれや痛みがある場合、胸郭出口症候群かもしれません。 この記事を読まれて、身体の違和感に気が付かれたなら、症状が進行する前に、整形外科を受診しましょう。 以上、参考にしていただければ幸いです。 ▼胸郭出口症候群について以下も参考にされませんか 【胸郭出口症候群】自分でできる!症状チェック法を紹介!
公開日:2024.10.07 -
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- その他、整形外科疾患
肋骨(ろっこつ)骨折について、以下のような疑問やお悩みがある方はいませんか。 ・「肋骨骨折は、いつまで安静にするべきなの?」 ・「肋骨骨折の痛みのピークはいつ?」 骨折の程度にもよりますが、痛みのピークは数日〜1カ月とされています。また、骨が癒合するまでは安静に専念することが重要です。 今回は肋骨骨折の症状や痛みのピーク、安静期間の目安などについてご紹介します。肋骨骨折に関する情報を知ることで、発症後に適切なタイミングで医療機関へ受診できるようになるでしょう。 肋骨骨折とは?【ひびや折れによる症状】 肋骨骨折とは、胸を囲っている肋骨にひびが入る、または折れている状態のことです。おもな症状は、運動時や呼吸時の痛みです。 肋骨は、胸の正面にある胸骨と、背中にある背骨をつないでいる骨で、左右12対の合計24本あります。「あばら骨」とも呼ばれており、心臓や肺などの臓器を覆って外部からの衝撃を防ぐ役割があります。肋骨は、一部分が骨折するだけでなく、複数同時に折れることも珍しくありません。 また、呼吸時に肺が膨らんだり、縮んだりするのにあわせて肋骨も連動して動きます。そのため、肋骨にひびが入ったら動きが制限され、呼吸がしづらくなる場合があります。 肋骨骨折の原因 肋骨骨折はすべての骨折の10〜20%を占めるとされており、おもな原因は以下のとおりです。 ・転倒 ・交通事故 ・転落 ・スポーツ 他の部位に大きな衝撃が加わり、肋骨がたわむことで間接的に骨折が生じるケースもあります。交通事故や転落などで強い衝撃が加わると、骨折だけでなく肺の損傷を伴う場合もあります。 スポーツ外傷で肋骨が骨折することも少なくありません。その場合、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツでの胸の強打が原因です。ゴルフや野球などで同じ動作を繰り返し行い、肋骨の負担が蓄積して疲労骨折が生じる場合もあります。 また、高齢者で骨が脆くなると、くしゃみや体をひねる動作で肋骨骨折を引き起こすこともあるでしょう。 肋骨骨折の痛みのピーク【数日〜1カ月程度】 肋骨骨折を発症した場合、痛みのピークは数日〜1カ月程度とされています。 その期間はもちろん、肋骨の状態が良好になるまでは無理な動作や運動を控え、安静に専念することが重要です。 ここでは、肋骨骨折の痛みが和らぐ日数や安静期間について説明します。 症状が和らぐのは痛みのピークから3〜4週間が目安 骨折後に症状が和らぐ期間は、痛みのピークが過ぎてから3〜4週間ほどがおもな目安です。 症状としては、呼吸時や体を動かしたときの骨折部の強い痛みです。具体的には、以下のような肋骨が動きやすい動作で痛みが強くなります。 ・寝返りをうつ ・体を反らす ・肩を動かす また痛みだけでなく、内出血や腫れがみられることもあります。肋骨の動きも悪くなるため、息苦しさや呼吸のしにくさなどを感じるケースもあるでしょう。肋骨骨折は、肺の損傷を伴う可能性があります。 酸素が不足して皮膚が青っぽく変色する「チアノーゼ」がみられたり、意識がもうろうとしたりする場合は、すぐに病院を受診しましょう。 肋骨骨折の安静期間は3〜6週間が目安 程度にもよりますが、骨折した骨が癒合(くっつくこと)するのは3〜6週間とされています。肋骨骨折は状態によって安静期間が異なるため、必ず整形外科に受診して、医師の判断を仰ぎましょう。 肋骨にひびが入っている程度、または骨折カ所が1カ所であれば、痛みは1カ月以内に落ち着くことが多いです。 骨折の状態によっては、それ以上の痛みが続く場合があります。基本的に痛みがある間は、肋骨に負担がかかるような動作は極力行わず、安静にしておくのが良いでしょう。 ただし、過度な安静は身体機能の衰えにつながるので、極端に活動量が落ちないように注意してください。 肋骨骨折でやってはいけないこと 肋骨骨折でやっていけないことには、以下があげられます。 ・重い荷物を抱える ・体の捻りを繰り返す ・激しい運動をする ・入浴する このように、肋骨に直接負担がかかるようなことは、骨が癒合するまでは控えた方が良いでしょう。体を動かす際は、痛みが出ない範囲に留めておくことが重要です。 また、肋骨骨折直後は炎症反応が現れている状態です。その状態で入浴すると炎症が悪化する恐れがあるため、シャワーで済ますことをおすすめします。湯船での入浴は、痛みや炎症が落ち着いたタイミングが良いでしょう。 肋骨骨折が自然に治るのか心配な方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。 肋骨骨折で仕事復帰をする目安 仕事復帰する期間の目安は、骨折の状態や職種によって変わります。肋骨骨折がひどくなければ、バストバンドと呼ばれる装具(コルセット)で固定し、痛み止めの内服薬を服用しながら自宅で生活を送ることになります。 骨折部に負担をかけないデスクワークであれば、受傷して数日後からの復帰も可能です。 しかし、痛みが落ち着いたとしても、肋骨が完全に治癒しているとは限りません。骨が癒合していない状態で無理すると、骨折や痛みなどが悪化する恐れがあります。 仕事を休めない、または休みたくない気持ちはわかりますが、肋骨骨折した場合は治療に専念するのが何よりも優先です。 仕事復帰を検討する場合は整形外科で医師に診察してもらい、許可を得てからにしましょう。 まとめ|肋骨骨折の痛みが続くなら早めに医師に相談しよう! 肋骨骨折は、骨折の程度によって安静期間や仕事復帰の時期が異なります。デスクワークを含めた、体への負担が少ない仕事は早期に復帰しやすいといえます。 一方で、肉体労働が中心の仕事は骨折部に負担がかかるため、しっかりと治癒してから復帰する必要があるでしょう。骨が癒合していない状態で無理な動きをすると症状が強くなり、回復が遅れる原因となります。 決して焦らず、まずは整形外科の医師に相談して、正しい復帰時期を教えてもらいましょう。
公開日:2024.11.06 -
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- 下肢(足の障害)
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「立ち仕事で、足の外側が痛い」「激しいスポーツをしていないのに、足の小指側の側面が痛い」と悩まされていませんか。 その痛み、ジョーンズ骨折という症状かもしれません。 ジョーンズ骨折は、足の骨折の一つで、スポーツをしている方によくみられる症状ですが、立ち仕事をしている人やヒールを履くことの多い若い人にもよくみられます。足は日常的に使うため、今の痛みは早めに解消したいと考える方は多いでしょう。 そこで本記事では、ジョーンズ骨折の症状や原因、すぐにでも取り入れられる4つの予防法を医師が解説します。 骨が完全に折れていると自然治癒が難しくなるので、少しでも痛みがある方は、この記事を最後までご覧ください。 歩くと足の外側・側面が痛いときに考えられるジョーンズ骨折とは? ジョーンズ骨折とは、第5中足骨近位部で発症する疲労骨折です。 発症する原因はさまざまあると言われており、欧米人に比べて日本人に起こりやすいとされています。ジョーンズ骨折について、症状の特徴や原因をできるだけ簡単に説明してまいります。 なお、ジョーンズ骨折は「歩くと足の外側・側面が痛い」と感じますが、足底部の痛みがある場合は、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)の可能性も考えられるので、以下の記事も併せてご覧ください。 ジョーンズ骨折の特徴 ジョーンズ骨折の特徴は、一般的によく見る骨折とは違って症状が出にくいことです。 一般的な骨折は、急に外力が骨にかかることで生じます。その場合、患部がすごく腫れて強い痛みを生じるため、その見た目と症状から診断することは比較的容易なことが多いです。 一方でジョーンズ骨折は、慢性的な負荷により骨が折れるため腫れはあっても軽度なことが多く、見た目ではあまり変化がありません。また、痛みはあっても強くないか、痛みを訴えない方もいらっしゃいます。 そのため、完全に骨が折れてしまうまで、骨折していることに気づかない場合も珍しくありません。 ジョーンズ骨折の原因 ジョーンズ骨折の原因は、慢性的に骨に負荷がかかることです。たとえば、ランニングやジャンプ動作は、足の骨に体重以上の負荷をかけます。 たまに行う程度なら問題ありませんが、日常的に繰り返すことで、足の骨に継続的な負荷がかかり続け、その影響で、軽く踏ん張ったり、少し捻ったりしてしまうだけでも、骨折します。 そのため、陸上競技やサッカー・バスケットボール・ラグビーなどのスポーツをおこなっている選手によく発症するのです。 しかし、ジョーンズ骨折は日常的にスポーツをしない方でも発症します。スポーツをしていない方がジョーンズ骨折を発症してしまう原因は、以下のとおりです。 ・中足骨(足の甲)に負荷がかかりやすい姿勢をよくとる ヒールをよく履く、しゃがみ込んだ姿勢での作業 ・立ちっぱなしの仕事をしている ・足を酷使することが多い生活をしている これらの条件に当てはまっている場合は、足の骨に負荷がかかるため、スポーツをしていなくても骨折を起こしてしまいます。 立ち仕事をしていて、ある日を境に段々と歩行時の足の痛みが生じてきている場合は発症している可能性があります。 自分だと原因がわからなくて不安な方も多いでしょう。場合によっては自然治癒が見込めない可能性もあるので、心配な方は早めにご相談されることをおすすめします。 当院でも相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。 歩くと足の外側・側面に痛みがでるジョーンズ骨折の予防法 ジョーンズ骨折を予防する方法は、以下の4つです。 ・シューズの調整をする ・インソールを活用する ・足のストレッチ・マッサージをする ・体重のかけ方・足の使い方の訓練をする 私生活や仕事、スポーツなどの際に取り入れやすい方法ですので、参考に読み進めてみてください。 シューズの調整をする 足に合わないシューズを履いていると、きちんと体重が分散できず、ある一定の部位への負荷が増大します。 また、ランニングやサッカー、トレーニング、競技によって足の使い方は異なり、体重のかかり方もそれぞれで変化します。 そのため、ランニングをするならランニングシューズのように競技に沿ったシューズを使用しましょう。 インソールを活用する 人によってはもともとの足の形による影響で、どうしても足に負担がかかりやすくなっている場合があります。 足のアーチが低い扁平足であったり、逆に通常よりアーチが大きかったりする場合は、インソールが効果的です。 普段使用している靴にインソールを入れることで体重が分散されやすくなり、かかる負荷が減少します。自分のアーチにあったインソールがない場合は、テーピングが有効です。 足のストレッチ・マッサージをする 定期的にストレッチを行うことで、筋肉・腱の柔軟性が増します。 柔軟性が高まると関節や骨にかかる負担の軽減が期待でき、ジョーンズ骨折だけでなく、その他の怪我の予防にも効果があります。 また、ストレッチやマッサージを行うことで血流が改善し、疲労が軽減されるため仕事や競技のパフォーマンスも向上するでしょう。 体重のかけ方・足の使い方の訓練をする 立ち方や走り方の癖で、小指側に体重がかかりやすい人はジョーンズ骨折を発症しやすいです。 予防するためには、癖を治すための訓練をする必要があります。日常生活から体重のかけ方や足の使い方を意識し、足にかかる負荷を軽減させましょう。 ジョーンズ骨折は自然に治る? ジョーンズ骨折の患部である第5中足骨は、血流があまり多くないため、一度骨が折れてしまうと治るまでに時間がかかります。 また、骨折が綺麗に治らず、骨癒合していないところがまるで関節のように動いてしまう「偽関節」という状態になる可能性があるのです。 そのため、ジョーンズ骨折で完全に骨が折れている場合は自然治癒は見込めず手術での治療が推奨されます。 しかし、完全には折れていない不全骨折の状態で、かつ症状が日常生活に支障がないくらいの軽症の場合は、患部への負荷軽減や筋力強化、ストレッチを行うことで自然治癒ができる可能性があります。 手術で治療を行う場合、術後数週は足に体重をかけずに生活する必要があり、その後もリハビリの期間を設けなければなりません。そのため、早期にジョーンズ骨折を予防し、発症したとしても早期に発見することが重要です。 まとめ|歩くと足の外側・側面が痛いと感じたら医師に相談を! 本記事では、歩くと足の外側・側面が痛いときに考えられるジョーンズ骨折の症状や原因、予防法について詳しく解説しました。 スポーツ選手などに多く見られる骨折ですが、そうでない人でも発症する可能性があります。一度完全骨折に至ってしまうと、手術や術後のリハビリが必要です。 ジョーンズ骨折における予防法を取り入れながら、早期発見を心がけましょう。 なお、当クリニックではジョーンズ骨折をはじめとするさまざまな病気にお悩みの方を対象に、無料相談を実施しています。お気軽にご相談ください。 この記事がご参考になれば幸いです。
公開日:2024.11.06 -
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その症状ジョーンズ骨折かもしれません!症状や原因を解説します ジョーンズ骨折をご存じでしょうか? 「サッカーをすると足の外側が痛くなるけどなぜ?」 「バスケットでつま先の外側が痛むけど放置して大丈夫?」 このような症状がある場合、もしかするとジョーンズ骨折かもしれません。 今回はスポーツ選手に多いジョーンズ骨折について、特徴や骨折のなりかけで見られる症状について解説します。チェックリストも紹介しますので、記事を読んで気になる場合は早めに整形外科に受診しましょう。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ骨折は別名を第 5 中足骨(ちゅうそくこつ)骨折と言います。まずはジョーンズ骨折の特徴や発生する場所、原因について紹介します。 ジョーンズ骨折の特徴 ジョーンズ骨折は小指の骨である第 5 中足骨の疲労骨折です。 一般的な骨折は、事故や転倒などの強い衝撃での発生を想像されるでしょう。しかし、ジョーンズ骨折はサッカーやバスケット、ランニングなどのスポーツで足の外側に繰り返しストレスがかかって生じる疲労骨折です。 第 5 中足骨は血液の供給が乏しく、骨折する部分の近くは複数の筋肉が付着していて常に牽引力が働くため、一度骨折するとくっつきにくく、骨が離れたままになってしまう偽関節(ぎかんせつ)になりやすいのも特徴です。 骨折の発生場所 小指の骨は指先から末節骨(まつせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、基節骨(きせつこつ)、中足骨(ちゅうそくこつ)に分かれています。 ジョーンズ骨折の生じる中足骨は、足首に近い部分にある骨です。 ジョーンズ骨折では中足骨の中でもより足首側の端から 1.5 〜 2cmの部分に骨折が起こります。 原因 原因は、スポーツ動作で足の外側に繰り返しかかるストレスです。 人の足裏は体重をうまく分散させるために、たいらではなくアーチ状の形をしています。第 5 中足骨はまっすぐな骨ではなく、丸くアーチ状になっており、足の裏のアーチの一部となっています。 そのため、体重を分散させるためにストレスを受けやすいのです。 特にサッカーやバスケットボールなどの横への動きが多いスポーツで反復したストレスがかかりやすく、疲労骨折の原因になります。 また次のような環境や個人の要因も原因として挙げられます。 ・急な激しい練習 ・固すぎるグランド(人工芝) ・不適切なシューズ ・不良な姿勢(がに股) このような環境や姿勢でストップやサイドステップなどを繰り返すとストレスがかかりやすくなってしまうのです。 以上のようにストレスが蓄積して生じる骨折ですが、立ち仕事による慢性的な疲労や、しゃがみ込み動作の繰り返しによる疲労骨折など、スポーツをしていない方で発症する場合もあります。 ジョーンズ骨折の症状とは ジョーンズ骨折は、骨折のなりかけの状態と、完全に骨折した状態で症状が違います。それぞれの症状について解説します。 ジョーンズ骨折のなりかけの症状の場合 ジョーンズ骨折のなりかけの症状は、痛みや腫れなど一般の骨折に見られるような自覚症状が出にくいのが特徴です。 骨折のなりかけでは、一般的な骨折のように骨が分離するのではなく、ストレスの蓄積により徐々に骨が脆くなっている状態です。この状態では日常生活だけでなくスポーツ中も痛みを感じない場合があります。 また、痛くてもそれほど強くはないため、そのまま競技を続けてしまう場合も少なくありません。その結果、プレー中やプレー後に痛みが増えるということを繰り返します。 完全に骨折したときの症状の場合 前述のように、完全に骨折してから、初めて強い痛みを訴える場合があります。 骨折部の痛みが増加して、プレーはもちろん歩くのが難しくなることがあります。 ジョーンズ骨折になりやすい環境かどうかをチェックリストで確認 ジョーンズ骨折になりやすい環境かどうかを、チェックするポイントを紹介します。 以下にチェックリストをあげます。 ・競技しているスポーツが、足の外側にストレスのかかるものか ・練習場がどこか(床・芝・土・人工芝) ・練習量 ・シューズ ・キックの利き足 ・ジャンプの踏切 ・シューズの底のすり減り方 ・足の外側が痛むか このようなチェックをして、足の外側にストレスがかかりやすいかどうかをチェックします。 例えば、競技しているスポーツが、サッカーやバスケットボールであれば、ストップやステップを繰り返すため、足の外側にかかるストレスが強まります。 また、原因で紹介したように、練習場所が人工芝のように固いグランドである、練習量が多すぎる、足に合わないシューズを使用しているといった環境が原因で、ストレスが強まる可能性があるためチェックが必要です。 また、シューズの底を見たときに、外側ばかりすり減っている場合は、足の外側にストレスがかかりやすい動きをしている結果なので、チェックしてみましょう。 もし、すでに痛みが外側にあり継続する場合は、ジョーンズ骨折の可能性があります。 前述のように骨折のなりかけの場合は、痛みが自覚しにくかったり、あったとしても競技中のときだけだったりするため、放置せず早めに整形外科へ受診をしましょう。 まとめ・その症状ジョーンズ骨折かもしれません!症状や原因を解説します ジョーンズ骨折はストレスが蓄積して徐々に進行する疲労骨折のため、完全に骨折するまでは痛みがない場合もあります。例え痛みがあっても、できるからといってつい競技を続けてしまいがちです。 しかし、放置して競技を続けると、症状が悪化したり、完全に骨折してしまったりするリスクがあります。そのため、少しでも気になる症状があれば早めの受診や予防をするのが重要です。 本記事を参考にしてジョーンズ骨折の早期発見、予防をして、好きなスポーツを楽しみましょう。
公開日:2024.10.07 -
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胸郭出口症候群のセルフケア!自分でできる効果的なマッサージやストレッチ方法について 胸郭出口症候群でお悩みではありませんか? この疾患には、スポーツ選手から主婦まで、幅広い年代や分野の人が悩まされています。 今回は、その胸郭出口症候群に対するストレッチ方法やマッサージ方法、効果的なツボの位置も合わせたセルフケアをご紹介します。 胸郭出口症候群ってなに? 胸郭出口症候群をはじめて聞く方もいらっしゃるかもしれません。腕の動きや感覚を支配する神経(腕神経叢)や、血管(鎖骨下動脈・静脈)が胸郭出口で圧迫されて起こる疾患です。 首から腕に走る神経や血管が、骨や筋肉、腱によって圧迫されることで、手の指先の痺れや、首から腕にかけての痛み、力の入りづらさ、血行不良など様々な症状を引き起こします。 胸郭出口症候群の原因は? 野球やバレーボール、バドミントンなど腕を上から振り下ろすような動作を反復するスポーツ選手が罹患するスポーツ外傷としても知られています。 他にも、なで肩の女性や、重いものを持ち運びする仕事の人にも多く、普段の姿勢や負担のかかる動作が原因となることが多いです。 割合は少ないですが、頚肋といって発達段階で生じる骨の形態異常から神経・血管を圧迫するケースもあります。 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴 胸郭出口症候群になる人の多くは以下のような特徴がみられます。 自分に当てはまるものが一つでもあれば、注意が必要です。 オーバーハンドスポーツをする人 オーバーハンドスポーツとは、野球のピッチングやバレーボールのアタック、バドミントンのスマッシュなど、腕を上に挙げる動作を繰り返すスポーツのことを指します。 腕を上から振り下ろす動作は、肩の前方から前胸部の筋肉を使うことが多いため、それらの筋肉が発達し過ぎて、腕神経叢や鎖骨下動静脈を圧迫する可能性がでてきます。 オーバーワークの人も、カラダのコンディションがついていかず、発症する危険性も上がるため注意が必要です。 なで肩の人 胸郭出口症候群で特徴的な姿勢の一つが「なで肩」です。 なで肩では、鎖骨の位置が下がるため、神経・血管が通る鎖骨と肋骨の間が狭くなり、圧迫を起こしやすくなります。 猫背など姿勢が悪い人 猫背にみられるような背中が曲がった姿勢を長時間とってしまうと、胸の前の筋肉の一つである小胸筋が短縮してしまいます。 その小胸筋は硬くなってしまうと、腕神経叢や鎖骨下動静脈を圧迫してしまう恐れがあります。 小胸筋の柔軟性が低下している状態で胸を張ろうとすると、小胸筋がある脇の下で圧迫が強くなり、症状が酷くなることも多いです。 普段から背中が曲がった姿勢をとってしまう人は、胸郭出口症候群になる可能性も高まります。 胸郭出口症候群は治らない?いいえ治ります! 神経症状が辛い胸郭出口症候群ですが、症状が長引くことも多く、「治らないんじゃないか?」と心配の声も多く聞かれます。 しかし、胸郭出口症候群は基本的には治る疾患です。日常生活での姿勢や動作習慣の見直し、そしてこれからお伝えする「セルフケア」によって原因を取り除くことができれば、症状の改善が見込めるはずです。 胸郭出口症候群に対するセルフケア 胸郭出口症候群に対するケアの方法で重要なことは、“胸を開ける状態にする”ことです。胸を開けるとは、胸を張ること。 しかし、胸周りの筋肉が硬い状態で胸を張ろうとしても返って逆効果になることもあります。 まずは、首から胸、肩甲骨周りなどの筋肉、関節の柔軟性を出して、胸を張りやすい状態にすることが大切です。 それでは柔軟性改善のために必要な具体的な方法をお伝えします。マッサージに効果的な、東洋医学のツボの位置も合わせてご紹介します。 胸鎖関節のマッサージ ①「兪府(ゆふ)」というツボを押さえる(鎖骨の真下、胸骨の際から指一本分横の位置に取ります) ②手で胸骨と鎖骨の繋ぎ目のところをさするようにマッサージする ③慣れてきたら、同部位を押さえた状態で肩を回す 鎖骨周囲筋のマッサージ ①「欠盆(けつぼん)」というツボを挟むようにつかむ(鎖骨中央のすぐ上、大きくへこんでいる場所にあります) ②少し前屈みになり鎖骨を浮き出させたら、反対の手の親指を鎖骨の下に入れ、その上から人差し指で挟むようにつかむ ③つかみながら周りの筋肉をほぐすようにマッサージする 小胸筋のストレッチ ⓵「中府(ちゅうふ)」というツボの位置を押す(鎖骨の外側端から指一本分下の場所です) ②反対側の手で小胸筋(※)に対して垂直に押す ※鎖骨外側 1 / 3部から 3 ~ 4 横指下の部分をゆっくりと触診します ③押した状態で腕を 20 回ほど前後に振る ④少しずつ位置をずらしながら 5 セット程度行う 無理のない範囲で、様子を見ながら行いましょう。 まとめ・胸郭出口症候群のセルフケア!効果的なマッサージやストレッチ方法をご紹介 胸郭出口症候群に対するセルフケアの方法を紹介してきました。 症状の程度は人それぞれであり、セルフケアだけではなかなか改善が難しいケースももちろんあります。 セルフケアを行うと同時に、専門の医療機関でしっかり状態をみてもらい、専門家より適切なアドバイスを受けることが大切です。 気になる症状がある人は、できるだけ早めに受診することを心がけましょう。 ▼胸郭出口症候群の治療法につて 胸郭出口症候群とは?原因と治療法についても詳しく解説!
公開日:2024.10.07 -
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鎖骨骨折は、骨折全体の約 10%を占めると言われており、非常に頻度の高い骨折です。年齢も若年層から高齢者まで幅広く、ほとんどが転倒によって引き起こされます。 今回は、鎖骨骨折全治に向けて、少しでも早く治すための治療方法をお伝えします。特に手術療法については、その期間とリハビリの内容などを交えてご紹介します。 鎖骨骨折とは? 鎖骨骨折は、前述した通り、発生頻度が高い骨折の一つです。肩の痛みや機能障害(肩を動かせない等)を呈する疾患です。自転車走行中の転倒をはじめとして、スポーツで横から倒れた際に受傷するなどのスポーツ外傷が多くみられます。 鎖骨骨折の受傷直後は、とにかく肩の痛みが強く、自力で動かせないことが多くあります。 そのため、反対の手でケガした側の腕をカラダの近くで抑えて来院する方をよく見かけます。 鎖骨骨折の症状は以下の通りです。 ・痛み ・腕が上がらない ・気分不良 ・吐気、嘔気 ・手の指の感覚障害 ・鎖骨部の腫れ ・鎖骨の連続性の欠如(骨が途中で突出している状態) 痛みや腫れといった局所的な症状のほかに、気分不良や吐き気などの症状もあります。 下記 の記事では、鎖骨骨折の症状について詳しく解説しています。詳細が気になる方は、あわせてご覧ください。 現在、関節や靭帯の損傷を対象としたスポーツ外傷 の治療法として「再生医療」が注目されています。 人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の 『リペアセルクリニック 』にお気軽にお問い合わせください。 鎖骨骨折の手術 鎖骨骨折後の治療は大きく「保存療法」と「手術療法」の 2つに分けられます。ズレが少ない、小さい子どもなどの条件の場合は、保存療法が用いられることが多いです。 一方、ズレや骨折の場所、年齢などによっては手術療法を選択した方が治りが早い場合もあります。ではどのような場合に手術療法が用いられるのでしょうか。 手術療法が選択されるケースは以下です。 手術が必要となる場合 ・骨片同士のズレが大きい ・複雑骨折(開放骨折、骨が皮膚から飛び出るケースなど) ・骨片が多い、3 つ以上 ・神経や血管、靭帯を損傷している可能性がある ・より早く確実に治したい さらに詳しく解説していきましょう。 骨のズレが大きい場合 骨のズレが大きい場合は、手術で固定した方が治りが早く、偽関節になるリスクも抑えられます。また、ズレが大きいと整復が難しい場合もあり、鎖骨の短縮が起こってしまい、肩の運動制限につながる恐れもあります。 このような理由から、ズレが大きい場合にオススメする治療は手術療法です。 骨片が複数ある場合、複雑骨折の場合 骨片(折れた骨のかけら)が複数ある骨折の場合は、きれいな整復が難しいため、手術療法の方が適している場合があります。 また、骨が体外に出てしまうような複雑骨折(解放骨折)の場合は、感染や多量出血により危険な状態に陥る可能性もあるため、できるだけ早めに手術で対応したほうがいいです。 いずれの骨折も、相当な痛みと動きの制限が伴うので、早めに医療機関への受診をしましょう。 烏口鎖骨靭帯が損傷または、断裂している場合 鎖骨は、肩甲骨の烏口突起と呼ばれるところに付く靭帯により、下から引っ張られています。この靭帯が烏口鎖骨靭帯といい、鎖骨の浮き上がりを抑えてくれる重要な役割を果たしています。 鎖骨骨折の時に、この烏口鎖骨靭帯が断裂してしまうと、胸に近い側の鎖骨骨片が浮き上がってしまい、折れた骨同士がくっつきにくくなるのです。 その場合は、骨の固定とともに、靭帯の修復まで行う必要があります。 スポーツ外傷の新しい治療法「再生医療 」をご存じでしょうか?再生医療とは人間の自然治癒力を活かした最先端の医療技術です。 修復力のある幹細胞を利用して、傷ついた細胞を修復していきます。スポーツによる捻挫や靭帯損傷などでお困りの際は再生医療専門の『リペアセルクリニック 』にご相談ください。 実際の治療例をお見せしながら再生医療の仕組みをわかりやすくお伝えいたします。 鎖骨骨折の手術方法 手術による治療は一般的なもので、ワイヤーで固定する方法と、プレートで固定する方法の 2 種類があります。 ワイヤーの場合は、ズレが比較的小さい骨折が適応となり、小さい傷口で済みます。 プレート固定では、傷口は大きくなりますが、ズレが大きい骨折も強固に固定することができ、また靭帯損傷など合併している場合にも用いられることがあります。 プレート固定のデメリットとしては、費用がかかる、固定に使われた金属を取り除くためもう一度手術が必要となる、など何かと負担がかかることがあります。 いずれの治療方法も、保存療法と比較して、より確実に骨癒合が得られるでしょう。 ただ、保存療法よりも費用や身体的、精神的な負担も増えることが多いため、家族や専門医としっかり相談をして、より良い治療法を見つけてください。 1.ワイヤーによる固定 出典:一般社団法人 日本骨折治療学会( https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html ) 2.プレートによる固定 出典:一般社団法人 日本骨折治療学会( https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html ) 鎖骨骨折の手術後の流れ~入院期間や固定方法 手術をした後の流れや入院期間、固定方法について解説していきます。 鎖骨骨折の手術後の入院期間 鎖骨骨折の手術後の入院期間は、早くて 2 泊 3 日、長くても 1 〜 2 週間で退院できます。 痛み自体は比較的早く落ち着くため、早期に退院される方が多い印象です。但し、1 人暮らしの高齢者や術後の経過が思わしくなかった場合などはその限りではありません。 自宅に帰って身の回りのことをやる自信が無い人は、遠慮なく医師や看護師に相談しましょう。 入院期間 ・早い場合:2泊3日 ・長い場合:1~2週間(経過次第) 鎖骨骨折後の固定方法 鎖骨骨折の手術後は、基本的に三角巾固定をします。 固定期間は骨の繋がり状況によって変わりますが、順調に行けば 3 〜 4 週間で外すことができます。(プレート固定であればもっと早期に外すことが可能です。) 手術後、力を入れる動作や体重をかける動作ができるのは、おおよそ 2 〜 3 ヶ月後です。プレート固定であれば、もっと早めに許可が出る場合があります。 車の運転や力仕事は、3 か月を過ぎた辺りの骨がしっかりした時期より再開することを推奨します。 下記の記事では、鎖骨骨折後の日常生活での過ごし方を解説しています。症状を悪化させないための注意点を知りたい方は、参考にしてみてください。 鎖骨骨折の手術後のリハビリテーション 以前は、手術後のリハビリテーションは骨のズレを恐れて慎重に進めることが多かったのです。 しかし、動かさないことによる拘縮(関節が固まってしまった状態)などの後遺症が引き起こされてしまうため、早期に動かすことがスタンダードとなりました。 そのため、 プレート固定では術翌日から、ワイヤー固定では 1 〜 2 週間後に肩を動かす訓練を行います。 可動域訓練(関節の動きを広げる運動) 可動域訓練の初めは、患者自身は力を抜き、リハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)が腕を挙げていく他動運動から始めます。 2 〜 3 週目あたりから、自分で力を入れて動かす自動運動を開始します。角度は、腕を下ろした状態から 90°(直角、目の前より低い位置)までの間で動かします。 そして、骨の繋がりがしっかりしてきた時に、より腕を挙げていくリハビリを行います。 これらの訓練は、骨の繋がり具合や、骨の転位、手術の方法により変動しますので、自分で勝手に判断しないよう注意が必要です。 【可動域訓練の順序の一例】 ①術後初期は、肩周囲の筋肉のリラクゼーションを中心に行う ②他動運動から開始し、徐々に 90°を目標に挙げていく ③痛みがなく骨癒合もできてきたら、徐々に動かす範囲を広げていく ④他動運動に加え、自分で動かす自動運動を開始する ⑤目標は、ケガをしていない方の肩と同じ範囲まで動かせるようにすること ※いずれのメニューも、代償動作が入らないように、専門のリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)の指導のもと行います 筋力訓練(力を戻していく運動) 可動域(動かせる範囲)が戻ってきたら、次に力を戻す運動を始めます。 ケガをしてから手術直後は安静期間で固定しているため、どうしても筋力が落ちていきます。 リハビリで大事なことは、焦らずに段階的に筋力を戻す、ということです。 【筋力訓練の順序の一例】 ①ケガをしていない方と手術側の手を握り、一緒に上に挙げていく ②手術側の腕だけで挙げていく(前、外、後ろの順番で行う) ③力が入ってきたら、ペットボトルなど軽い負荷をかけた状態で腕を挙げていく ④弱いバンドや、1 〜 2 キロのダンベルを持った状態で挙げていく ⑤痛みなくしっかり力が入るようになったら( 2 ヶ月ほど)、膝をついた状態での腕立て伏せを行う(慣れてきたらスタンダードな腕立て伏せを行う) ※④以降は患者の力量に合わせて行います 鎖骨骨折のプレートを除去手術 プレートを入れる手術をした方は、プレートを除去する手術もあります。下記3つのトピックスからプレート除去手術の詳細を見ていきましょう。 除去する時期 入院期間 手術費用 順番に解説します。 除去する時期 プレートが除去できるのは、骨の癒合が確認できてからです。癒合の時期は個々によって異なります。 早いと3ヶ月から6ヶ月ほどで癒合し、人によっては1年以上かかる場合もあります。焦らずに骨が癒合するのを待ちましょう。 手術の日は、担当医が骨の状態を診て判断します。手術の時期が気になる方は、定期検診のときに担当医に相談してみてください。 入院期間 プレート除去手術をする場合は、入院が必要です。手術の前日〜2日前に入院し、術後3日ほどで退院できます。 後日、抜糸のために外来で診察を受けます。 手術費用 プレート除去手術は保険適用内です。3割負担なら入院・手術込みで、およそ6〜10万円です。病院や依頼内容によっては、パジャマ代や個室代が加算されます。 プレートを除去しない場合もある|後遺症が残るデメリット プレート除去は必須の手術ではありません。個人の判断で残す選択もできます。 しかし、プレートは人の身体には異物であるため、骨の癒合の役目を果たしたらなるべく除去したほうが良いでしょう。 体内にプレートを残すと、下記のようなデメリットがあります。 痛みを感じる 可動域に制限が出る プレートを沿って熱や冷えを感じやすい 担当医の意見も聞きながら、プレートを除去するかどうかを決めましょう。 鎖骨骨折の手術前後に気を付けておくべき3つのポイント 鎖骨骨折の手術前後に気を付けておくべき3つのポイントを解説します。 手術後早期はリハビリ以外しっかり固定をしておく 仕事の復帰や車の運転は3ヶ月から 手術療法は保存療法と比べ費用がかかる 順番に見ていきましょう。 手術後早期はリハビリ以外しっかり固定をしておく 手術後は、基本的に三角巾やアームホルダーで固定(腕を吊るしておく)します。 これは、肩にかかる負担を減らすとともに、腕を極力使わないようにする予防策でもあります。骨の繋がりをしっかり確認し、担当医師より許可が出てから外すようにしましょう。 仕事の復帰や車の運転は3ヶ月から 特に力仕事や車の運転といった患部に負担のかかる動作は、手術後 3ヶ月後より始めるようにしましょう。 ただ、プレート固定など強固な固定をした手術の場合、その時期が早まることがあります。しかし、自分で判断せず、担当医師に確認することが大事です。 手術療法は保存療法と比べ費用がかかる 当然ですが、手術療法は保存療法と比べ費用が高くなります。 鎖骨骨折の場合、医療機関にもよりますが、おおよそ 15 〜 20 万円の手術代、入院費用、ご飯代、その他諸々の費用がかかります。 高額な医療費に対して、全国健康保険協会の「限度額適用認定証」により費用を抑えることは可能ですが、個室代や入院費用の中には実費負担のものもあります。 いずれにしても、保存療法よりは高額になることが予想されますので、注意が必要です。 ・ 手術代:15 〜 20 万円 ・入院費用、ご飯代、その他 ※「限度額適用認定証」は、自分で申請する必要があります。詳しくは、手術を受けられる医療機関でお尋ねください。 まとめ|鎖骨骨折はプレート固定の手術や除去手術がある 鎖骨骨折した場合は、骨の癒合を促進するためにプレートを入れる手術がよくおこなわれます。 骨は早いと3ヶ月ほどで癒合し、人によっては1年以上かかるケースもあります。骨の癒合の目処がたったら、プレートを除去する手術を検討しましょう。 担当医と相談のもと、適切なタイミングで手術を計画していく意識が大切です。
公開日:2024.10.07