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変形性膝関節症の手術で気になる入院期間やリハビリの内容まで解説します!

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変形性膝関節症と診断され、手術を検討している方も多いのではないでしょうか??いざ手術を受けようと思っても、人によってはお仕事やお家を空けられない事情もあるため、入院期間は気になるところだと思います。

変形性膝関節症の手術で代表的なのが「関節鏡視下手術」「高位脛骨骨切り術」「人工関節置換術」ですが、手術によって入院期間は異なります。入院から退院まで短くて数日、長くて1ヶ月以上かかるものもあります。そこで今回は、変形性膝関節症の手術にかかる入院期間から、リハビリの内容まで解説します。

関節鏡視下手術の入院期間は2〜3日

関節鏡視下手術とは?

関節鏡視下手術は、変形性膝関節症の手術の中でも1番入院期間が短い手術になります。カメラ・ハサミや鉗子など手術器具を入れるため、膝の周囲に小さな孔を2〜3ヶ所開けます。モニターに映し出された映像をもとに、傷んだ関節軟骨・半月板・滑膜・骨棘を切除するほか、癒着した関節包をはがします。麻酔は下半身のみで、手術時間も短く1時間程度です。

関節鏡視下手術の特徴は、骨切り術や人工関節置換術と比べ、皮膚の切開範囲が小さく、体への侵襲が少ないことから、入院から退院までの期間が短く、年齢問わず受けられる手術法になります。また関節鏡視下手術や、耐久性に寿命がある人工関節置換術に踏み切る前段階の手術としても有効です。

関節鏡視下手術は、患者様の7〜8割に効果が認められた手術法でありますが、手術の適応は変形が軽度から中程度の変形性膝関節症の方のため、変形が進行する前に、早期発見が重要です。

関節鏡視下手術の退院までの経過は?

手術直後は、ベッド上にて安静に過ごします。手術による炎症を抑えるためにアイシングを行います。血栓を防ぐために、脚の位置を高く保つほか、弾性ストッキングにて血流を促します。

翌日からは積極的な運動療法を行い、全体重を乗せて歩けるようになります。数日間は痛みを感じますが、できる限り膝の関節を動かすことで血栓を予防します。手術翌日から、2日後に退院できます。

退院しても痛みは数週間続き、手術前と同じ生活を送るには2〜3週間、膝に痛みや違和感を感じなくなるまでに3〜6ヶ月かかります。

高位脛骨骨切り術の入院期間は5〜6週間

高位脛骨骨切り術とは?

高位脛骨骨切り術は、膝にかかる決まった方向への負担を減らす手術法です。膝の軟骨がすり減ってしまい、変形性膝関節症になると、O脚方向へと変形していきます。骨切り術では脛骨を楔形に切りとり、プレートで固定することで、X脚方向へと膝の角度を調整し、膝内側にかかっていた負担を外側へ移行させ、内側・外側に均等に荷重をかけられるようにします。手術時間は1時間30分程度です。

関節鏡視下手術と比べ体への侵襲は高いですが、関節鏡視下手術同様に、自分の関節を残すことが特徴です。人工関節置換術のように正座ができなくなるなど、関節運動に制限がかかることはありません。

「自分の関節は残したい」と思う方は、人工関節置換術に踏み切る前段階の手術としても有効です。

高位脛骨骨切り術の退院までの経過は?

手術当日は安静に過ごしますが、関節鏡視下手術に比べ血栓ができやすいため、フットポンプにて脚の血流を促します。

2日目には取り外し、車椅子での移動が可能になります。膝の安定を図るため装具を装着します。膝の運動には、まず持続的関節他動訓練器(CPM:continuous passive motion)を使い膝の屈伸運動を行います。

体重や矯正角度によりリハビリの進行度合いに差が出るものの、1週目から少しずつ体重をかけ、3週目から両側で松葉杖をつき歩行を開始します。ただし患側へかける負荷は体重の1/2程度です。5週目からは全体重をかけて歩く練習をします。

退院の目安は、松葉杖なしで階段の歩行練習・退院後の動作練習がスムーズにできることです。退院時からデスクワークや早歩き、車の運転ができるようになります。ただし、長時間の立ち仕事は浮腫みやすいので3ヶ月は避けた方が良いでしょう。杖を使わず歩けるようになるには退院後約2ヶ月はかかります。

人工関節置換術の入院期間は約1ヶ月

人工関節置換術とは?

変形性膝関節症の進行とともにすり減った軟骨や骨を、チタンやセラミックなどを使い、人工の関節に入れ替える手術法です。術後は膝を傷める以前のような状態を取り戻すことができ、膝に痛みなく歩くことができます。しかし正座のように膝を深く曲げる動作ができなくなるため、手術の適応は患者様の生活習慣や活動量が考慮されます。

骨切り術より入院期間が短いことから、仕事や日常生活への復帰が早いことが特徴です。手術時間は2時間程度です。

人工膝関節

人工関節置換術の退院までの経過は?

手術直後は弾性ストッキングを着用し、浮腫の予防・軽減に努めます。また膝関節は安静にし、足関節の運動を行います。

翌日からは骨切り術同様に車椅子での移動ができ、5日目からは歩行器を使い移動します。同時に松葉杖での歩行指導が始まり徐々に歩けるように練習します。10日目ほどで、90度くらいまで膝を曲げる角度が回復します。

退院に向けて、車椅子・歩行器・杖と、元の日常生活に戻れるよう訓練を続けます。退院の目安は1本杖での歩行、階段昇降、床からの立ち上がり、股関節屈曲100〜120度可能などです。日常生活への復帰の目安は術後1ヶ月程度です。

まとめ

ここまで変形性膝関節症と診断され、手術を検討している方に対して、変形性膝関節症の手術にかかる入院期間から、リハビリの内容までを紹介しました。関節鏡視下手術の入院期間は2〜3日・人工関節置換術の入院期間は約1ヶ月・高位脛骨骨切り術の入院期間は5〜6週間です。入院期間だけで比べると、関節鏡視下手術が短いですが、それが良いのかというと、そうではありません。

関節鏡視下手術をしても、痛みが改善されなければ再手術で高位脛骨骨切り術や人工関節置換術を実施することになりますし、高位脛骨は術後3年を目安に固定していたプレートを取り外すため手術が必要になります。また耐用年数20年と言われる人工関節でも感染や人工関節の緩み次第では、再手術の可能性もあります。

手術を検討している方は、入院期間はもちろんのこと、退院後の再手術の可能性・ご自身の膝の痛みの程度・生活環境を考慮し、主治医としっかりと話し合いを重ねた上で、判断することが大切です。

 

No.0025

監修:医師 坂本貞範

関節の痛みは手術しないで
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