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変形性膝関節症の寝ていても痛い症状について!どうする!?

変形性膝関節症の寝ていても痛い症状について!どうする!?

膝に痛みや変形をもたらす病気である変形性膝関節症。

その原因は加齢や、度重なる膝への負担から軟骨が摩耗することです。最初は膝の違和感程度でも、進行すると立ち上がりや歩き出しといった膝を動かすタイミングに痛みを感じるようになります。

痛みで膝を伸ばせず、寝ていても痛みを感じるため、安心して眠れないという方までいらっしゃいます。そんなどうしようもない膝の痛みを治すための様々な対処法があります。

たとえば温めたり、冷やしたりする物理療法のほかに、薬物療法などがあるほか、手軽に取り組めるストレッチが効果的です。筋トレなどといったハードなものは逆効果です。

しかし、どの手段をどう取れば良いのか個人で判断するのは容易ではありません。そこで今回は、伸ばすと痛く、寝てても痛い膝は、どんな状態にあるのか、その対処法から、寝るときの姿勢や、その際の工夫を紹介します。

膝関節症の痛み

膝を伸ばすと痛い状態、寝てても痛い場合の対処法

膝を伸ばすと痛い、つまり寝てても痛いという状態になった場合について、その原因は、すり減った軟骨片が膝の関節の中で、関節を覆っている骨膜に刺激を与えている可能性が考えられますが、ほかにも筋肉が緊張していたり、膝の関節に炎症が起きているlことも考えられるなど、痛みを感じる原因は様々です。

これら、膝の痛みについて考えられる原因とその対処法を記してまいります。

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筋肉が固まっているケース

膝の痛みをかばうことで筋肉が緊張し、膝の曲げ伸ばしに支障をきたします。筋肉の緊張は慢性化しやすく、ストレッチやホットパック・お風呂で膝を温め、柔軟性を取り戻します。

特にふくらはぎにある腓腹筋や、太ももの裏にあるハムストリングが硬くなると膝を伸ばしにくくなることから、ストレッチにより柔軟性を高めます。カイロも効果的ですが長時間の使用による低温やけどには注意しましょう。

ストレッチは、手軽に行えるので便利ですが継続が鍵です!時間を決めるなど自分のルールを作って取り組みましょう。

  • 膝の痛みを軽減するための、腓腹筋のストレッチ

  • 1.壁や椅子の背もたれに手をつき、脚を交差させます
  • 2.前脚の膝を曲げていき、後ろ脚のふくらはぎの伸びを感じます
  • 3.気持ちが良いところで20秒キープします
  • 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います。
  • 膝の痛みを軽減するための、ハムストリングのストレッチ

  • 1.地面に座り脚を開きます
  • 2.背筋を伸ばした状態で、片側のつま先に向かって、体を倒します
  • 3.気持ちが良いところで20秒キープします
  • 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います
  • 膝の固まりについて

  • こんな工夫で症状を改善
  • ・夏場はエアコンに気をつけたいところです。
  • ・膝が冷えると血流が悪くなり、筋肉の動きが悪くなったり、痛みを感じやすくなったりします。
  • ・エアコンが効いた部屋では、ブランケットなどを膝にかけて、直接膝に冷気が当たらないよう、膝を冷やさない工夫をしましょう。
  • 工夫をしても痛みが取れない

  • ・膝の変形に注目します。
  • ・膝の変形が進行したO脚でも、膝にかかる負荷が偏り、筋肉が緊張します。
  • ・これだといくら温めても、歩くたびに筋肉が緊張するため、膝へかかる負担を分散させるインソールを検討します。
  • ・足の外側が高くなっているインソールを装着することで、膝の内側へかかる負担を分散し、筋肉が過度に緊張しないようにします。
  • 炎症を起こしているケース

  • ・寝ていても痛む場合は、膝に炎症を起こしている可能性があります
  • ・慢性化した長引く痛みに対しては温めますが、膝に強い痛みや腫れ、熱感があれば冷やすのが基本です。
  • ・アイスパックや氷嚢などで患部を冷やすことで、血管が収縮し、炎症や痛みを抑えることができます。
  • ・氷嚢の作り方は、ビニール袋に適量の氷と水を入れ、口を縛るだけで簡単に作れます。
  • 注意したい冷湿布

  • ・鎮痛消炎剤として使用される冷湿布は、メンソールやハッカ油の効果で、ヒンヤリと冷たく感じるのですが多く場合、関節の内部まで冷やす効果はありません。
  • 温めても冷やしてもダメなら、、、

  • ・温めたり、冷やしても膝の痛みに沈静化がみられない場合には、痛み止めの薬を服用します。
  • ・どの薬が良いのか、自己判断せずに、医療機関を受診したり、かかりつけ医に相談しましょう。

寝るときの姿勢、そのポイント

変形性膝関節症の方は、「痛みが出やすい寝方」があるのをご存知でしょうか?また寝具の種類によっても、痛みを誘発する可能性があることから解説します。

膝の痛みを回避する寝方、仰向けで寝る

膝の痛みに優しい寝方は「仰向けで寝る」ことです。中には、仰向けで寝ようと膝を伸ばした際に、痛みが出る場合があります。そうした時には、膝下にクッションを挟んで寝るのが効果的です。

うつ伏せのように顔を下に寝ると、股関節が開きO脚が強まる姿勢になるほか、地面からの圧力で膝周囲の血流が阻害されやすくなるのでおすすめできません。

また、「横向きでしか寝られない」というのも避けたいところです。日常生活で膝に痛みを感じるタイミングは、動き出しのほかに、振り返る動作のような体にひねりが加わる時です。

横向きで寝る癖がつくと、常に体にひねられることで、動作時に膝の痛みが悪化する恐れがあります。

  • 変形性膝関節症|寝るときの姿勢

  • 〇 仰向け(オススメ)
  • ✕ うつ伏せ(O脚が強まり膝の血流が阻害される)
  • ✕ 横向き(ひねりがあることで動くと痛みが出る)

布団やベッドの硬さにも注意

柔らかすぎる布団やベッドは、体の歪みにつながることから注意が必要です。人間の体で1番重たい部位が下半身です。柔らかすぎるベッドで寝ると、下半身が沈み込むことで、体にひねりの癖がつきやすいためです。

寝るときに膝の痛みでお困りの方は、寝具の硬さにも注目してみましょう。

  • ・1番重たい身体の部位:下半身
  • ・柔らかすぎる寝具:下半身が沈み。体にひねりの癖がつく
  • ・寝る際に膝が痛む:寝具の硬さにも注目する

まとめ・変形性膝関節症の寝ていても痛い症状について!どうする!?

変形性膝関節症と診断され、膝を伸ばすと痛み、とても落ち着いて寝られない場合には、膝の筋肉が緊張して固くなっていたり、膝関節が炎症を起こしていたりする可能性があります。

それらに対して、慢性化した痛みには温め、強い痛みや腫れ、熱感があれば冷やします。温めたり冷やしたりしても効果がみられない場合は、薬物療法があります。

変形性膝関節症の治療の基本は、ストレッチや、運動療法により周囲の筋肉を鍛えることです。今回のように睡眠時に痛みが出ると、満足に運動に取り組めないなど治療の支障をきたします。

そうならないように、物理療法や薬物療法で痛みを抑え、寝方や寝具を工夫しながら、うまく膝の痛みと付き合っていくことが大切です

ただし、いつも以上に膝に強い痛みを感じたり、どういった処置をすれば良いのか分からなかったりする場合には、自己判断せずに早めにかかりつけ医に相談してみましょう。

ほかにも病院に併設してあるリハビリテーション科では、専門のスタッフが膝の状態にあった物理療法を施してくれるほか、運動療法の指導を行っておりますので、膝に痛みを抱える方は選択肢の一つとして覚えておきましょう。

変形性膝関節症の痛みを再生医療で治療する
再生医療により変形性膝関節症の痛みを改善することができます 

No.036

監修:医師 坂本貞範

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変形性膝関節症を発症したスポーツ選手へ、復帰を目指すための治療法

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