トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 変形性膝関節症のお悩み|従来の治療法と新たに注目される最新の治療法

変形性膝関節症のお悩み|従来の治療法と新たに注目される最新の治療法

変形性膝関節症のお悩み|従来の治療法と新たに注目される最新の治療法

膝の痛みが進み、変形性膝関節症になると、症状が進行するごとに痛みを感じる頻度が増えます。痛みを我慢して日常生活を送っているのはとても辛いですから、何とかして痛みを和らげたいものです。

変形性膝関節症は、中期から末期になると痛みが強くなり、末期には膝が変形するほどの症状となります。

そうなると日常生活を送るのこと自体が難しくなります。何よりも歩くことが難しくなると運動不足になり、結果として肥満が進んだり、内臓の働きが悪くなって様々な病気を引き起こす原因にもなります。

そのためにも膝の痛みや違和感は我慢せず、早めに病院等、医療機関を受診してください。

今回は、膝の痛み・変形性膝関節症について、これまでの治療法と、新たに注目されている「最新の治療法」についてご紹介します。

変形性膝関節症の治療

変形性膝関節症の治療

膝の痛み、変形膝関節症の初期の対処法

変形膝関節症は、初期の段階で炎症を悪化させないようにすることが大切です。

初期~中期の前半あたりでは、3日から1週間ほどなるべく安静にし、膝に負担をかけない生活を送ることを心がけてください。炎症が収まり、痛みも引く場合があります。

安静にしていても膝の痛みが治まらない場合は、医療機関を受診してください。専門医による適切な治療を受けることをおすすめします。

変形性膝関節症の従来の治療法

変形性膝関節症の従来の治療では、症状が軽いうちは、生活習慣の改善と内服薬での治療がメインとなります。もう少し進行するとリハビリも取り入れた治療となり、症状が重い末期では手術を行うこともあります。

生活習慣の改善

症状が軽い場合は、日常生活における膝の負担軽減を目的として、生活習慣の改善を行います。具体的には普段の動作を見直す、肥満であれば減量するといった内容です。

膝への負担を減らす目的での体重管理は、大切ですが、自己流では難しいものです。できれば、診察を受けている病院等にて指導を受けて取り組まれることお勧めします。

運動療法(リハビリテーション)

運動によって脚に筋力をつけ、膝周辺の筋肉を強化し、膝関節を保護します。良くある誤解は、運動をすると膝の痛みが強くなるのでは?という疑問です。

この点に関して不安になる患者さんもいらっしゃいますが、適切・適度な運動を行うことで膝周囲の筋肉強化が可能になります。筋肉が強化されると、膝関節の負担を軽減することができるため前向きにお取組みください。

ただし、自己流は逆に膝を傷めることもあります。病院のリハビリ等、専門家の指導を受けて無理のない範囲で行いましょう。

  • 薬物療法

  • 痛みのある患者さんには、内服薬や外用薬を使った痛み止め治療を行います。
  • 装具療法

  • 歩行や立ち上がりの際の膝への負担を軽減するため、膝サポーターや足底(インソール)への装具着用を行います。
  • 物理療法

  • 膝周辺を温めて血行を促したり、炎症が酷く腫れている場合は冷やすなどします。

外科手術

症状が進行した場合、外科的治療が必要になることがあります。具体的には、内視鏡を使った関節鏡視下手術や、骨を切って変形を矯正する高位脛骨(けいこつ)骨切り術、人工膝関節置換術などがあります。

膝の症状が進行し、変形性膝関節症で辛い思いをしている患者さんは少なくありません。特に、投薬や注射でも改善しない痛みが続く末期の患者さんは日常生活に支障をきたしています。そのような場合、次のような方法が選択肢となります。

  • ・関節鏡視下手術
  • ・高位脛骨(けいこつ)骨切り術
  • ・人工膝関節置換術※

※人工膝関節置換術とは

変形性膝関節症の人工膝関節置換術では、特殊な金属とポリエチレンから作られる人工関節を設置することで、膝関節の動きをサポートすることができます。

術後はそれまでの膝関節の痛みがなくなる、もしくは大きく和らぎ、膝の痛みが軽くなることで、運動もできるようになることが多くあります。人工関節置換術によって痛みは和らぎ、日常生活の不便も少なくなりますが、やはり手術には注意点やリスクがあります。

例えば、人工関節が外れたり、異物を入れたことによる細菌感染が起きるといったリスクがあり、時間の経過に伴い人工関節が緩むこともあります。

ですから、変形性膝関節症で最新治療を受ける場合は、信頼できる病院を選ぶこと、また、術後も定期的に受診をし、適切な検査を受けることが必要です。

変形性膝関節症のおすすめ最新治療「再生医療」

保存療法や手術に代わる、新しい選択肢としておすすめしたいのが「再生医療」です。

膝の痛みの原因のひとつ、膝軟骨のすり減りに対しては、軟骨を再生させることはこれまで不可能と言われてきました。それが先端医療の再生医療では、患者さんの幹細胞を培養して軟骨を再生することができるようになりました。

再生医療は大掛かりな手術を必要とせず、本人の細胞を利用することで患部の再生を促す医療で、保存療法よりも早期の治療効果が期待でき、しかも確実性が高く、従来の手術法よりも体への負担が少ない治療法として注目されています。

再生医療の中でもおすすめは、自分の幹細胞を培養して用いる治療法で培養するための時間は必要ですが手術することなく、入院の必要もなく、日常生活に復帰できる点が評価されている治療法です。

再生医療は新しい医療分野だけに、医師であっても知見に乏しいことがあります。ご相談される場合は、一般の病院等ではなく再生医療専門医のいるクリニック等にてご相談されることをおすすめします。

当院でも、再生医療による変形性膝関節症の治療をおこなっています。是非一度お問い合わせください。

> その他、変形性膝関節症の事例を動画で見る 

まとめ・変形性膝関節症のお悩み|従来の治療法と新たに注目される最新の治療法

軽度な変形性膝関節症は、外科手術を必要としなくても進行を抑えることが可能ですが、進行してしまうと外科的手術が必要になる場合があります。しかし、末期の変形性膝関節症でも「最新治療」によって運動が可能になるほど症状を緩和することが可能です。

最新治療を検討する場合、変形性膝関節症の治療実績の高い病院やクリニックで整形外科を選ぶこと、また、術後のトラブルを防ぐためにも、定期的な受診を怠らず検査をきちんと受けるようにしましょう。

変形性膝関節症は、早期治療が何よりも大切、膝に痛みや違和感を感じたら自己判断せずに病院等にて診察を受けられることをおすすめいたします。

以上、変形性膝関節症で悩まれている方に向けて新たに注目されている最新の治療法である再生医療を記しました。

この記事がご参考になれば幸いです。

 

No.S046

監修:医師 加藤 秀一

▼ 変形性膝関節症でオススメの再生医療は、幹細胞治療です
変形性膝関節症の新たな選択肢、再生医療の幹細胞治療で手術せずに症状を改善できます 

▼以下の参考にご覧ください
変形性膝関節症の手術|知っておきたい手術のメリットとデメリット

カテゴリ

人気記事ランキング

イメージ画像トップ