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鵞足炎と変形性膝関節症の違いについて

鵞足炎と変形性膝関節症の違いについて

はじめに

日常生活において、膝に痛み症状が出現したことはありませんか。

ひざ痛の原因となって膝の部分に慢性的な炎症を引き起こす病気の代表例として、「鵞足炎」や、「変形性膝関節症」という名前が頭をよぎる方もいらっしゃるかもしれませんね。

鵞足炎とは、過度のスポ―ツ活動や運動などによって引き起こされる膝の鵞足部における滑液包炎であると考えられています。一方で、変形性膝関節症とは肥満体形や加齢などに伴って膝の軟骨部分がすり減ることによって膝に強い痛みを引き起こす病気であると知られています。

今回は、鵞足炎や変形性膝関節症が一体どのような病気なのか、また両者の相違点について詳しく解説してまいりましょう。

膝の病気

鵞足炎とは、どういった病気なのか

そもそも鵞足(がそく)という言葉は、普段聞き慣れない方も多いかと思います。膝関節の下に存在している脛骨に連続している三個の腱組織の形状がまるでガチョウの足のように見える事から「鵞足」と名付けられた経緯があります。

人体の膝関節は日常生活において頻繁に曲げ伸ばしといった運動が行われている部位です。何らかの原因で靱帯や腱が、膝を屈曲伸展させる際に骨と摩擦することによって時に炎症といた所見を引き起こすことが指摘されています。

その結果として、膝の内側の下方周辺に痛みといった症状を感じた際は、鵞足炎(あるいは鵞足滑液包炎)を発症して痛みを自覚している可能性があります。

この疾患は、普段の生活の中で過度のランニングなどのスポーツ活動によってひざ関節をオーバーユースして酷使する事が発症の原因であることが多いと言われています。

それ以外にも、自分の足に合っていない靴で運動する、あるいは膝部分における怪我などの外傷によっても引き起こされる可能性があります。

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変形性膝関節症とは、どういった病気なのか

変形性膝関節症という病気は、加齢に伴って慢性的、機械的な刺激が膝部分に加わることで骨が変形して発症すると考えられています。特に40代を過ぎた女性に発生することが多く、加齢、肥満、外傷などの要素が変形性膝関節症の発症に関与していると言われています。

変形性膝関節症では、膝の関節内でクッションの役割をしている関節軟骨がすり減って、骨と骨が摩擦を起こして膝関節が変形すると捉えられています。

元来より日本人は一般的にO脚の人が多いとされており、膝が外へずれるために、その内側に負担がかかりやすくなります。こうしてO脚では、外側部分の筋肉と内側の筋肉のバランスが崩れることになります。

悪化すると軟骨がすり減り、痛みが生じるようになります。このように膝関節を支えている半月板も徐々に質が変化して、少しのストレスで容易に切れてしまうことが指摘されています。

膝関節を支持する重要な役割を担っている半月板が切れてしまうとその位置がずれて膝のクッションの役目を果たさなくなり、膝関節の変形につながり変形性膝関節症を罹患することになります。

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鵞足炎と変形性膝関節症の違いについて

ここまで「鵞足炎」や、「変形性膝関節症」に関する簡単な病気の特徴を紹介してきました。

鵞足炎は、変形性膝関節症と似たような膝の部位に痛みを起こすことから両者は非常に混同されやすい疾患と言えますが、お分かりのように膝部の痛みを引き起こす原因がそれぞれ違っています。

鵞足炎の特性としては、膝関節の少し下に圧痛があり、関節部分の腫れを伴うこともあるものの、骨の変形は基本的には認められない、そして変形性膝関節症と比較して半月板組織のすり減りが原因で起こるのではなく筋肉の炎症によって症状がもたらされるという点があります。

したがって、膝関節における半月板の場所と鵞足部の筋肉部位が違うことと同様に、痛みや炎症を起こしている圧痛点がそれぞれ異なる点で両者を鑑別できると言えるでしょう。

鵞足炎の場合には、根本的に症状を改善していくためには、過剰な膝関節部のオーバーユースを回避して足のねじれを取る工夫をすることが必要となります。

変形性膝関節症においては、大腿骨と、その下の骨である脛骨の間で発症します。典型的な症状として最初は膝関節が強ばるなどの違和感から始まって、徐々に階段を上り降りする際や立ち上がったときに膝が痛むという具合に次第に症状が強くなって悪化していきます。

変形性膝関節症の原因は、関節部の軟骨が加齢で弾力性が低下したり、使いすぎ、肥満などが原因と言われています。 その他にも靭帯損傷や、半月板損傷、骨折などの外的要因によるもの、一部には化膿性関節炎の後遺症としても発症すると言われます。

御存知の通り、膝という部位は体重から受ける負担が大きくかかる場所であり、変形性膝関節症の発症を防ぐためには体重を増やしすぎないようにコントロールすることが重要であり、さらに膝周囲の筋力をしっかりと保持することが膝の負担を減らすために有効です。

また、病院などで変形性膝関節症と診断された方は鎮痛剤などの投薬、湿布貼付が選択肢になることがありますし、関節部に比較的多く水が貯留しているケースでは患部を注射して水成分を抜く処置が必要となることもあります。

  • 鵞足炎について

  • ・膝関節の少し下に圧痛
  • ・関節部分の腫れを伴うことがある
  • ・骨の変形は基本的には認められない
  • ・原因:筋肉の炎症によって発症する
  • 変形性膝関節症について

  • ・階段の昇り降りに膝関節部分が痛み、進行すると平地での歩行でさえ痛みを感じる
  • ・膝関節が強ばる等、違和感から、徐々に症状が強くなって悪化、進行する
  • ・関節は、変形していき硬くなり、曲げ伸ばしに支障
  • ・原因:加齢や肥満、靱帯損傷、半月板損傷、骨折等の外傷、化膿性関節炎等の後遺症

まとめ・鵞足炎と変形性膝関節症の違いについて

膝関節部の痛みを呈する病気として代表的なものに変形性膝関節症や鵞足炎が挙げられます。

両者は類似的に膝の痛みを引き起こす原疾患として知られているがゆえに、これまでひざ痛の原因が変形性膝関節症だと思っていた場合でもよくよく調べてみると実は鵞足炎だったという場合も考えられます。

レントゲン検査だけで両者を鑑別することは難しく、正しい診断に繋がらないこともあろうかと思いますので、膝が痛い時には詳細に検査をして確実に原因を精査して的確な治療を実践できれば長期的に悩んでいたひざ痛が改善できる可能性があります。

心配であれば、最寄りの整形外科クリニックや専門病院などの医療機関を受診して相談してみることも考慮してみましょう。今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

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監修:医師 加藤 秀一

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