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膝から下が痛い!重い・だるい・ズキズキする原因は?症状や治療法を医師が解説
「膝から下が痛くて重い」「膝下がジンジン・ズキズキする」
このような膝下の痛みやだるさの原因を知って「早く治したい」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では「膝から下が痛い・重い・だるい」ときに考えられる疾患と原因を、見逃してはいけない危険なサインとあわせて解説します。原因ごとの症状の違いや受診の目安を知ることで、ご自身に必要な対応を判断しやすくなります。
また、当院の公式LINEでは、手術以外の選択肢として注目を集める「再生医療」に関する症例を公開中です。
再生医療に関する無料のガイドブックも配信していますので、膝の痛みの根本的な治療が期待できる医療技術に興味がある方は是非ご参考ください。
目次
膝から下が痛いときにまず確認したい危険なサイン
膝から下の痛みの多くは安静や経過観察で対応できますが、なかには早期の受診が必要な状態も含まれます。
以下のようなサインがある場合は、自己判断で様子をみず、速やかに医療機関を受診してください。
今すぐ受診・救急要請を検討すべき症状
- 片脚だけが急激に腫れ上がり、赤黒く変色して強い痛みがある
- 息苦しさ、胸の痛み、動悸を伴う
- ケガや激しい運動のあと、ふくらはぎがカチカチに硬くなり、市販の鎮痛薬が効かないほどの強い痛みが続く
- 足の指先が急に冷たくなり、皮膚が白っぽく、または紫がかって見える
これらは、緊急性の高い病態でみられることがある症状です。足の血管に血の塊(血栓)が詰まる深部静脈血栓症や、筋肉の内部の圧力が急激に高まるコンパートメント症候群などが考えられます。(文献1、文献2)
自己判断でのマッサージ・放置がすすめられない理由
片脚の急な腫れや強い痛みがある場合は、ふくらはぎを揉んだり温めたりする対応を避けましょう。血管の中にできた血の塊が剥がれて肺に流れ込むと、呼吸困難や胸の痛みを伴う重い合併症につながる可能性があります。(文献1)片脚の腫れや息苦しさ、足先の急な冷えなどがある場合は、自己流のケアを行う前に医療機関へご相談ください。
膝から下が痛いときに考えられる疾患と原因
膝から下が痛いときは、血管・神経・筋肉など複数の原因が考えられます。主な疾患と原因は、以下のようなものが挙げられます。
普段聞きなれない言葉が並んでおり、不安になる方もいるかもしれません。これらの各疾患について、症状や原因を記しながら、わかりやすく説明します。
①閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)
閉塞性動脈硬化症とは、足の血管の動脈硬化で血液が流れにくくなる病気です。血液が流れづらくなったり、つまったりすることで症状が出ます。
足の血流が悪くなるので、歩くときに足の痛みや痺れ、冷たさを感じることがあります。進行すると、安静にしていても同様の症状が出てくることがあるため、注意が必要です。
「動脈硬化」は全身に起こりやすいものです。足だけでなく手にも同様の症状が出てくる可能性があります。安静時の足の痛みや足の潰瘍、壊死は、かなり進行した状態でみられます。喫煙・糖尿病・高血圧などの生活習慣病は、末梢動脈疾患の主なリスク要因とされています。(文献3)下表に閉塞性動脈硬化症の症状や原因をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 足の痺れや冷感(しびれ・冷える)、歩行時の足の痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう。しばらく歩いていると足の痛みが強くなり歩行が難しくなる症状)、安静時の足の痛み、足の潰瘍・壊死 |
| 原因 | 肥満、高血圧、喫煙、糖尿病 |
このように、動脈硬化の主な原因として生活習慣の乱れによるものが大きいことがわかります。
治療には早めの対処が必要となりますので「足の痺れ」「痛み」「冷たい感覚」などの症状を感じたら医療機関を受診し、早めにご相談されることをおすすめします。
②深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)
深部静脈血栓症とは、足の奥深くを通る静脈血管のなかに、血の塊(血栓)ができてしまう病気です。
この血栓が心臓や肺に流され詰まってしまうと、肺塞栓症などの命に関わる重大な疾患を引き起こす危険性があります。
足の整形外科手術後や長時間のフライトなどで起こりやすく、別名「エコノミークラス症候群」と呼ばれることもあります。(文献1)下表に深部静脈血栓症の症状や原因をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 片足が大きく腫れ上がる、赤黒く変色する、ジンジンとした痛みが伴う、肺塞栓症へ移行した場合は呼吸が荒くなり胸が痛くなることがある |
| 原因 | 手術や怪我による静脈血管の損傷、長期の臥床(寝たきり)など足を動かしていない期間が長いこと、喫煙、脱水、その他血流の低下が起こりうる場合 |
手術やケガによって「血液が固まりやすい」「静脈内の血液の流れが悪い」「静脈が傷ついている」という状態が重なる場合に、深部静脈血栓症が起こりやすくなるとされています。
放置しておくと重篤な肺塞栓症へと進行してしまう可能性もあるため、おかしいと思ったらただちに専門の医療機関へ行きましょう。
③脊柱管狭窄症・坐骨神経痛(せきちゅうかんきょうさくしょう・ざこつしんけいつう)
脊柱管狭窄症とは、神経が通る背骨のトンネル(脊柱管)が狭くなる病気です。神経が圧迫されることで、腰から足にかけて痛みやしびれが出ることがあります。(文献4)
中高年で腰痛を伴う代表的な疾患で、長時間歩くことが難しくなる間欠性跛行がみられることがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | お尻から足にかけての痛みや痺れ、長く歩いたり立ったままになるのがつらい、足に力が入りにくい、体を反らす動きがしづらい、体を前かがみにすると症状が楽になる、尿漏れなどの排尿・排便障害 |
| 原因 | 加齢による背骨の変形やヘルニア、先天的なもの、猫背などの偏った姿勢、反り腰、腰に負担のかかる動作の繰り返し |
ひどい場合は「足に力が入らない」「排尿障害が起こる」など、日常生活に大きく影響することもあります。
腰椎椎間板ヘルニアなどにより、坐骨神経が圧迫される場合もあります。坐骨神経痛では、お尻から太ももの裏、すねにかけて痛みやしびれが広がることがあります。(文献5)
気になる症状が出たら、できるだけ早く専門医を受診しましょう。
④下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)に異常が起こる病気です。血管がコブ(瘤)のように膨れ上がり、体表からボコボコしたように見えることがあります。
静脈の中には、血液の逆流を防ぐ弁があります。ふくらはぎの筋肉などの力で、血液は下から上へ戻ります。この弁が壊れて正常に働かないと、血液が滞って下のほうに溜まります。この状態を下肢静脈瘤といいます。(文献6)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | ふくらはぎのだるさ・重さ、湿疹や皮膚の変化・皮膚炎、足のむくみ、足がつる(こむら返り)、血管が目立つ(ボコボコする) |
| 原因 | 加齢による筋肉や血管機能の低下、立ち仕事、妊娠や出産、遺伝的な要素、激しいスポーツ |
下肢静脈瘤は加齢による血管のしなやかさの低下や、立ちっぱなしの仕事を続けることなど、誰にでも起こりうる病気です。上記の症状に当てはまる場合は、医療機関に相談しましょう。
⑤すね・ふくらはぎの骨や筋肉の使いすぎによる障害
ランニングやジャンプ動作を繰り返す方では、骨や筋肉への負担が積み重なって痛みが出ることがあります。代表的な例として、すねの内側が痛くなるシンスプリントや、ふくらはぎの筋肉を痛める肉離れがあります。
シンスプリントは、練習量を急に増やした場合などに起こりやすい状態です。すねの骨に沿って広い範囲に痛みが出やすく、強い痛みが続く場合は疲労骨折との見分けが必要になることもあります。
一方、肉離れはダッシュやジャンプの着地など、急激な力が加わったときに起こりやすいケガです。ふくらはぎの筋肉の一部が損傷し、受傷した瞬間に強い痛みを感じることがあります。
どちらも自己判断で運動を続けると悪化する可能性があるため、痛みが続く場合は整形外科に相談しましょう。
膝から下が痛いときは何科を受診すべきか【疾患別に解説】
「膝から下が痛い」と感じたときに考えられる疾患についてお話ししましたが、似ている症状も数多くあります。そのため、疾患の見分け方は専門医でなければ難しいことが多々あります。
早めの対処が必要な疾患もありますので、気になる症状がみられましたら、下記を参考に専門医へご相談ください。
| 症状 | 受診科目 |
|---|---|
| 下肢静脈瘤 | 血管外科・心臓血管外科・皮膚科・形成外科・循環器内科 |
| 閉塞性動脈硬化症 | 血管外科・循環器内科 |
| 深部静脈血栓症 | 血管外科・循環器内科・整形外科 |
| 脊柱管狭窄症・坐骨神経痛 | 整形外科 |
| すね・ふくらはぎの使いすぎによる障害 | 整形外科 |
自分の症状がどれに該当するのかわからない方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談にご相談ください。
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膝から下が痛いときの対処法とセルフケア
診断がつく前の段階で、自宅でできる対処法やセルフケアの工夫を紹介します。
ただし、強い痛みや腫れがある場合は、セルフケアより受診を優先してください。前述の危険なサインに該当する症状がある場合も、医療機関への相談が必要です。
血流を促す生活習慣の工夫
デスクワークや長時間の移動では、同じ姿勢が続きやすくなります。1〜2時間に一度は、足首を上下に動かしましょう。つま先立ちをして、ふくらはぎの筋肉を使うことも血流を助けます。こまめな水分補給も意識してください。
ふくらはぎのストレッチ
運動後の張りや使いすぎによるふくらはぎの痛みには、筋肉や腱をゆっくり伸ばす習慣が役立つ場合があります。ふくらはぎに負担がかかりやすい方は、次のようなストレッチを取り入れてみましょう。
- 壁に向かって立ち、両手を壁につく
- 片脚を後ろに引く
- 後ろ脚のかかとを床につける
- 前脚の膝を曲げ、体をゆっくり前に移動する
- ふくらはぎが伸びる位置で無理なく保つ
ストレッチは痛みを我慢して行うものではありません。伸びている感覚が心地よい範囲で、少しずつ続けることが大切です。
膝から下の痛みは原因を見極めて早めに相談しましょう
膝から下の痛みは、血管・神経・筋肉・骨などさまざまな原因で起こります。重い・だるい・ズキズキするなどの症状だけでは、原因を判断しにくい場合があります。
とくに、片脚の急な腫れや強い痛み、足先の冷え、歩ける距離の急な低下がある場合は注意が必要です。深部静脈血栓症や閉塞性動脈硬化症など、早めの対応が必要な疾患が隠れていることもあります。
痛みが続く場合や、日常生活・歩行に支障がある場合は、自己判断で放置せず医療機関に相談しましょう。原因に合わせて適切な治療やセルフケアを選ぶことが大切です。
なお、膝の痛みが長引いている方や、手術以外の治療選択肢を知りたい方は、再生医療という方法も検討できます。当院では、膝の痛みに対する再生医療や幹細胞治療についてご相談いただけます。
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膝から下の痛みに関するよくある質問
膝がズキズキ痛む原因はなんですか?
膝がズキズキ痛む原因として、以下が考えられます。
肉離れ、打撲、膝の使いすぎ(オーバーユース)、靭帯損傷、変形性膝関節症、半月板損傷、鵞足炎
肉離れ、打撲などのスポーツ外傷や膝の使いすぎによって膝がズキズキ痛む場合があります。
しかし、痛みが続いている場合は「半月板や軟骨の損傷」や「筋肉や腱の断裂」が原因となっているケースもあり、早期に治療が必要なこともあります。少しでも膝の痛みにお困りの方は、放置せずに当院(リペアセルクリニック)にお気軽にご相談ください。
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膝が痛くて夜寝れない原因と対処法はありますか?
膝が痛くて眠れない場合、原因はさまざまですが「変形性膝関節症」の可能性が考えられます。主な原因としては、加齢や膝への負担により軟骨がすり減ることが挙げられます。
進行すると痛みで膝を伸ばせず、寝ていても痛みを感じるケースも珍しくありません。少しでも痛みを軽減する対処法としては、以下が挙げられます。
腓腹筋のストレッチ、ハムストリングのストレッチ、寝るときの姿勢は仰向け
なお、膝が痛くて夜に眠れない場合、他の疾患の可能性も考えられるため、早めに医療機関に相談しましょう。
膝から下が痛くて歩けないのはなぜですか?
歩行時に強い痛みが出る原因は複数あります。
閉塞性動脈硬化症では、歩くことで筋肉への血流が不足しやすくなります。脊柱管狭窄症では、神経が圧迫されて足に力が入りにくくなることがあります。(文献3、文献4)歩ける距離が急に短くなった場合は注意が必要です。
安静にしていても痛みが続く場合も、早めに医療機関を受診してください。
参考文献
(文献1)
深部静脈血栓症(DVT)|MSDマニュアル プロフェッショナル版
(文献2)
コンパートメント症候群|MSDマニュアル家庭版
(文献3)
末梢閉塞性動脈疾患|MSDマニュアル家庭版
(文献4)
腰部脊柱管狭窄症|日本整形外科学会
(文献5)
腰椎椎間板ヘルニア|日本整形外科学会
(文献6)
静脈瘤|MSDマニュアル家庭版






















