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膝の内側を押すと痛いのはリンパの詰まりが原因?自宅でできるマッサージ・ほぐし方も紹介

公開日: 2022.11.25
更新日: 2024.10.24

膝の内側を押すと痛みを感じることはありませんか?

その原因のひとつに、リンパの詰まりが関係しているかもしれません。

リンパの流れが悪くなると、膝周辺に痛みやむくみ、重だるさが生じることがあります。

そこで今回は、膝の内側の痛みの原因として考えられるリンパの詰まりについて詳しく解説します。

さらに、自宅で簡単にできるマッサージやほぐし方もご紹介しますので、痛みを和らげ、健康な膝を取り戻すために、ぜひお役立てください。

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膝の裏側(内側)を押すと痛む症状はリンパの詰まりが原因の一つ

膝の裏側に痛みや腫れがある場合や膝から下がむくむ症状は、「リンパの詰まり」が原因の一つであることが考えられます。

特に、長時間の立ち仕事や座りっぱなし、飛行機やバスで足を下げたままの姿勢では、リンパの流れが悪くなることが多いです。

リンパが詰まることにより、リンパ液の流れが滞り、体内の老廃物がたまりやすくなります。

その結果、膝の裏を押すと痛みがあるほか、腫れやだるさ、重さ、冷えなどの症状が生じることがあるのです。

これらの症状はリンパの流れを改善することで軽減されるため、日常的にリンパマッサージやストレッチを取り入れることが効果的です。

適切なケアや治療を実施すれば、症状が緩和される可能性が高まります。

膝裏でリンパが詰まる原因

膝の裏には「膝窩リンパ節(しっかリンパせつ)」というリンパ節が存在します。

リンパ管は体内で老廃物や細菌を運ぶ役割を担い、リンパ節はそのリンパ管を通る異物を取り除く場所です。

しかし、リンパの流れが悪くなると、リンパ液がリンパ節でスムーズに循環できず、詰まりが起こることがあります。

特に、筋肉の働きが低下したり、偏った食生活をしていると、膝の裏でリンパが詰まりやすくなるのです。

これらの原因がリンパの流れを悪くし、むくみや不快感を引き起こします。

ここでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

筋肉の働きが低下している

リンパの流れは筋肉の動きによって支えられていますが、筋肉が十分に働かないと、リンパの流れが滞りやすくなります

特に運動不足やデスクワークなどで長時間座ったままでいると、膝の裏側の筋肉が使われず、リンパ液が溜まりやすくなるのです。

また、加齢やケガにより筋肉の柔軟性や強度が低下すると、リンパ液の循環が阻害されることもあります。

筋肉の働きが弱まると、リンパ管が圧迫されて流れが悪くなることが原因です。

そのため、筋肉を適度に動かし、柔軟性を維持することが大切です。

例えば、軽いストレッチやウォーキングなどの運動を日常生活に取り入れることで、筋肉を活性化させ、リンパの流れをスムーズにすることができます。

偏った食生活になっている

偏った食生活は、体内の水分バランスや代謝機能に悪影響を与え、リンパの流れを悪くすることがあります

特に塩分が多い食事や脂っこい食べ物を頻繁に摂ると、体内に余計な水分が溜まり、リンパ液の流れが滞りやすくなるので注意が必要です。

また、ビタミンやミネラル、マグネシウムが不足していると、リンパの循環がスムーズに進まなくなります。だからこそ、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

野菜や果物を多く摂り、適切な水分補給を行い、加工食品や高塩分の食事を控えることで、リンパ液の流れを正常に保つことができます。

膝の痛みの治療

膝の裏側(内側)にリンパが詰まっている時の対処法

膝裏のリンパが詰まっている場合は、先ほど説明したリンパの流れが悪くなる原因を考慮した対応が必要です。

その際の具体的な解消方法を3つ紹介しましょう。

適度な運動をする

筋肉を動かして血液やリンパの流れを促すことを「筋ポンプ作用」と言います。

この筋ポンプ作用を働かせるには、適度な運動が必要です。

運動不足は筋肉量や代謝の低下を引き起こしますが、適度な運動を行うことで、筋肉量や代謝が向上し、血液やリンパ液の循環も良くなります

特におすすめなのは、膝や足首の屈伸運動です。

たとえば、つま先を上げ下げする足首の運動は「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を刺激し、血液やリンパの流れを促進する効果があります。

膝のむくみ体操

運動は「テレビを見ながら」や「トイレで座りながら」など、日常の合間にこまめに行うのが良いでしょう。

ただし、筋肉痛になるほどの激しい運動は疲労を蓄積させるため、無理をしないように注意が必要です。

マッサージを行う

リンパの流れを良くするためのマッサージを行いましょう。

膝裏やふくらはぎを軽くさする、推すなどの程度から始めて、徐々にほぐすようにしていきましょう。

足裏からふくらはぎに向かって優しくマッサージすることで、血管やリンパ管の収縮力を高め、血液やリンパ液の排出を助けます。

押すなどして圧迫した場合に、痛みや違和感を感じる場合はリンパの流れが悪いだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性があるので無理に行わないで中止しましょう

専門家によるマッサージではなく、自分で行う場合は、あくまで気持ちいい程度の加減で行うことが大切です。

生活習慣を見直す

リンパの流れを妨げる肥満を防ぎ、改善するためには、バランスの取れた食事や運動を続けるなど、規則正しい生活習慣が大切です

また、長時間椅子に座って膝を圧迫したり、足を下げたままにすると、膝の後ろにあるリンパ節に負担をかける原因になります。

時々立ち上がって歩いたり、しゃがんでみたり、足を伸ばしたりすることで体を動かしましょう。運動やマッサージも効果的です。

自宅にいるときは、足を心臓より高い位置にして休むのも良い方法です。

こうすることで、重力に逆らわずに血液やリンパ液を戻しやすくなります。

さらに、食事や水分摂取にも注意が必要です。塩分やカフェインを摂り過ぎると水分代謝が悪くなるため、控えるようにしましょう。

また、水分不足もむくみの原因になるので、適度に水分補給を心がけてください。

膝の内側を押すと痛む場合に自宅でできるリンパをほぐすマッサージのやり方

自宅で簡単にできるリンパマッサージの方法をご紹介します。

この方法を実践すれば、膝の内側の痛みやむくみの軽減が期待できます。

まず、快適な場所でリラックスして座り、膝の裏側をゆっくりと指で押しながら、やさしく円を描くようにマッサージしましょう

痛みを感じない程度の力で行い、1回につき3〜5分程度を目安にマッサージを続けます。

このときは、圧をかけすぎず、肌をそっと撫でるような感覚で行うようにしましょう。

強い力を加えるとリンパ管を圧迫してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

また、膝を軽く曲げたり伸ばしたりする動きを繰り返すことも効果的です。

これにより、リンパ液の流れが促進され、膝の痛みやむくみが和らぐことがあります。

リンパ以外の原因もある?膝裏を押すと痛い場合に注意すべき症状

膝の裏が腫れている場合に、リンパ節のむくみだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性もあります。

以下のポイントを参考にして、気になる場合は自己判断で治療したり、放置したりせずに整形外科や循環器内科などを受診しましょう。

全身にむくみがある|内科系の疾患によるむくみの可能性

全身にむくみがある場合は、心臓や腎臓など内科系の疾患によるむくみの可能性があります

膝裏のむくみに気づいた場合には、他の部位にもむくみがないかどうかをチェックしましょう。

膝周辺に痛みや熱がある|関節の炎症や怪我の可能性

膝裏のむくみだけでなく、痛みや熱がある場合は、膝関節の炎症や怪我などの可能性があります

また、リンパ節に細菌が入って感染症を起こしてしまうこともあります。

このような症状の場合は、早めの医療機関で適切な治療を受けることが大切ですので注意しましょう。

だんだん浮腫がひどくなる|病気が潜んでいる可能性

時間とともにむくみが悪化する場合、何かしらの病気が原因になっている可能性があります

その中でも特に考えられるのが「ベイカー嚢腫(のうしゅ)」です。

この病気は、膝の裏側にある袋状の部分が大きくなってしまうもので、特に50歳以上の女性に多く見られます。

また、膝の変形が進むと、膝関節に炎症が起こり、水が溜まってしまうこともあります。

このような症状が現れた場合は、放置せずに早めに医師の診断を受けることが大切です。

適切な治療を受けることで、症状の悪化を防げます。

まとめ・膝の裏側の腫れや痛み、膝下のむくみはリンパの詰まりが原因か?!

膝の裏側(内側)の痛みや腫れ、膝下のむくみはリンパの詰まりが原因の一つです。

しかし、リンパの問題だけでなく、他の健康問題が影響している場合もあります。

リンパの詰まりが疑われる場合は、まずは早めに対処法を試してみましょう。

もし症状が改善しなかったり、悪化したりするようであれば、医師の診断を受けることが大切です

膝の痛みやむくみは日常生活に大きな支障をきたすことがあるため、軽視せず、早めの対策を心がける必要があります。

適切な運動やマッサージを行ったり、生活習慣を見直したりすることで、リンパの流れを改善し、健康な体を保てるでしょう。

膝の痛みの治療

▼以下もご参考ください
膝が痛い|朝寝起きや、歩きはじめの膝に痛みや違和感を感じたときの治療法 

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