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寝起きに膝が痛い原因は?朝起きたら痛む理由や対処法・受診の目安【医師監修】

寝起き 膝が痛い
公開日: 2022.06.17 更新日: 2026.07.31

朝起きたときだけ膝が痛い、しばらく歩くと徐々に楽になる、このような症状に心当たりはありませんか。

寝ている間は膝をほとんど動かさないため、起床直後は膝まわりがこわばり、動き始めに痛みを感じることがあります。ただし、単なるこわばりだけでなく、変形性膝関節症関節リウマチなどの病気が関係しているケースもあるため、注意が必要です。

とくに「年齢のせいなのか」「このまま放置して良いのか」と不安を感じながらも、受診のタイミングがわからず様子を見ている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、寝起きや朝に膝が痛くなる主な原因や考えられる疾患などについてわかりやすく解説します。

また、変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。膝の痛みのお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

寝起き・朝だけ膝が痛くなる原因

寝起きや朝起きた直後だけ膝が痛くなり、しばらく動くと楽になる場合は、睡眠中の膝の状態や日頃の生活習慣、病気やケガなどが関係している可能性があります。

一時的なこわばりによることもありますが、症状が繰り返すときは、膝の関節や周囲の組織に変化が起きていることも考えられます。

寝起き・朝だけ膝が痛くなる主な原因は、以下のとおりです。

  • 睡眠中に膝を動かさないことによるこわばり
  • 関節液の循環や血流の変化
  • 運動不足による筋力低下
  • 病気やケガが関係している場合もある

順番にみていきましょう。

また、寝起きの膝の痛みが続いて「すぐに相談したい」とお悩みの方は、以下より当院へお気軽にご相談ください。症状を伺ったうえで、お一人おひとりに合った治療方針をご提案いたします。

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睡眠中に膝を動かさないことによるこわばり

睡眠中は同じ姿勢が続き、膝を動かす機会がほとんどありません。そのため、膝の周囲にある筋肉や腱(筋肉と骨をつなぐ組織)が一時的に硬くなり、朝起きて最初に立ち上がったり歩き始めたりした際に、膝の痛みや動かしにくさを感じることがあります。

軽いこわばりであれば、無理のない範囲で体を動かすうちに膝まわりの筋肉がほぐれ、症状が和らぐことがあります。一方で、寝起きの膝の痛みを繰り返す際や症状が強くなる場合は、病気が関係している可能性もあるため注意が必要です。

関節液の循環や血流の変化

睡眠中は関節をほとんど動かさないため、起床直後は関節液の循環や膝周辺の血流が一時的に低下し、関節が動きにくくなることがあります。

関節液は、関節の動きを滑らかにし、軟骨へ栄養を届ける液体です。

歩いたり軽く膝を曲げ伸ばししたりすると、関節液や血流の循環が徐々に改善し、関節の動きが滑らかになることで、痛みや違和感が軽減する場合があります。

運動不足による筋力低下

運動不足が続くと、膝を支える太ももの筋肉などが弱くなり、関節への負担が大きくなります。膝が痛いからと運動を控え続けると、かえって筋力の低下が進み、悪循環に陥ることもあります。

痛みのない範囲でウォーキングやストレッチなどを取り入れ、無理のない運動習慣を続けましょう。

病気やケガが関係している場合もある

寝起きの膝の痛みが長期間続く場合や、朝だけでなく日中も痛みがあるときは、病気やケガが原因かもしれません。

変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷では、朝の動き始めに痛みやこわばりが現れることもあります。

症状を繰り返す際や、腫れ・熱感・歩きにくさを伴う場合は、早めに整形外科を受診しましょう。次の章では、寝起きの膝の痛みの原因として考えられる主な疾患について詳しく解説します。

寝起きに膝が痛い原因として考えられる疾患

寝起きに膝が痛い原因として考えられる主な疾患は以下のとおりです。

  • 変形性膝関節症
  • 関節リウマチ
  • 半月板損傷

それぞれの疾患について解説します。

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで関節に炎症が起こり、痛みや動かしにくさが生じる病気です。

とくに50歳以上の女性に多くみられ、加齢に伴う変化や体重の増加、日常生活での膝への負担などが重なって発症すると考えられています。(文献1

初期症状のひとつに、朝起きたときや長時間動かなかった後に膝がこわばり、痛みを感じやすいことが挙げられます。歩き始めると徐々に痛みが軽くなる場合でも、関節の変化が進行している可能性は否定できません。

変形性膝関節症が進行すると膝の変形や可動域の制限が起こり、日常生活に支障をきたすこともあります。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまい、炎症や痛み、腫れが生じる病気です。40代〜60代の女性に多くみられ、男女比はおよそ7:3で女性に多く発症するとされています。(文献2

本来、体を守るはずの免疫機能が誤って関節を攻撃するために炎症が続き、放置すると関節の変形につながることもあります。

関節リウマチは、朝起きたときに関節がこわばり、動かしづらい状態が長く続く点が特徴です。また、変形性膝関節症と異なり、左右の関節に同時に症状が出やすい傾向があります。

朝のこわばりが1時間以上続く場合などは、関節リウマチの可能性も考えられるため注意が必要です。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な体質に加え、喫煙や感染症などの環境要因が関係すると考えられています。

半月板損傷

半月板損傷とは、膝関節の中にあるクッションの役割を持つ半月板が加齢や外傷などによって傷ついた状態を指します。半月板は、膝への衝撃を吸収し、関節の動きを滑らかにする組織です。

損傷が起こると、朝起きたときに膝の痛みや違和感が出て、動き始めると徐々に軽減するケースもあります。

半月板損傷の主な症状は、以下のとおりです。

  • 膝の痛み
  • 引っかかる感じ
  • 曲げ伸ばしがスムーズにできない
  • 動作の途中で膝が一時的に動かしにくくなる

半月板損傷の原因は、スポーツなどの強い外力による損傷のほか、加齢によって半月板が弱くなり、日常生活の軽い負荷でも傷つくことがあります。

また、半月板は血流が乏しい組織のため自然に修復しにくく、放置すると変形性膝関節症につながることもあります。

寝起きに膝が痛むときにやってはいけないこと

寝起きの膝の痛みがあるときは、症状を悪化させる可能性のある行動を避けましょう。

痛みを我慢して無理に動いたり、自己判断で放置したりすると、膝への負担が増えて症状が長引く場合があります。

ここでは、とくに注意したい行動を紹介します。

痛みを我慢して無理に動き続ける

寝起きは膝の関節や筋肉がこわばっているため、痛みを我慢して急に歩き始めたり、無理に動き続けたりすると膝への負担が大きくなります。

とくに、強い痛みがあるにもかかわらず長時間歩き続けたり、階段を何度も上り下りしたりすることは避けましょう。

深くしゃがむ・正座など膝に負担のかかる動作を続ける

深くしゃがむ動作や正座、長時間のしゃがみ姿勢は、膝関節に大きな負担をかける動作です。寝起きで痛みがある状態では、症状が悪化する原因になることもあります。

仕事や家事で膝を深く曲げる動作が必要な場合は、できるだけ負担の少ない姿勢を選び、痛みが強いときは無理をしないようにしましょう。

痛み止めだけで様子を見る

市販薬や処方された痛み止めによって痛みが和らぐことはありますが、薬だけで原因が改善したわけではありません。

寝起きの膝の痛みを繰り返すときや、徐々に悪化している際は、原因に応じた治療が必要になることがあります。痛み止めだけで様子を見続けず、整形外科を受診しましょう。

寝起きの膝の痛みを軽減する方法

寝起きの膝の痛みは、日常生活の工夫や適切なセルフケアによって軽減できるケースがあります。

ただし、痛みが強いときや症状が長く続く際は、無理にセルフケアだけで改善を目指さず、医療機関を受診しましょう。

寝起きは膝をゆっくり動かす

朝起きてすぐは、ベッドの上で膝をゆっくり曲げ伸ばししたり、足首を動かしたりして、膝まわりをほぐしてから立ち上がりましょう。

また、歩き始めは小さな歩幅を意識し、痛みがあるときは手すりや杖などを活用して膝への負担を減らすことも有効です。

痛みを我慢して無理に動き続けると、症状が悪化する可能性があるため注意しましょう。

膝を冷やさず温める

冷えによって膝まわりの筋肉や関節がこわばっている場合は、膝を温めることで血流が良くなり、動き始めの痛みや違和感が和らぐことがあります。

起床後に蒸しタオルで膝を温めたり、入浴で体を温めたりするほか、寒い時期はサポーターを活用して膝を冷やさないようにしましょう。

自己判断で温め続けるのではなく、温めても改善しないときや腫れや熱感が続く際は、整形外科を受診しましょう。

適度な運動習慣を心がける

運動によって太ももの筋肉が鍛えられると、膝関節を支える力が高まり、関節への負担軽減が期待できます。

自宅で取り組みやすい運動の一つである、タオル潰し運動を紹介します。

  1. 膝を伸ばして座る
  2. 膝の下に丸めたタオルを置く
  3. 両手を体の後ろにつく
  4. タオルを押しつぶすように膝を伸ばし、太ももの前側に力を入れる

痛みのない範囲で10回程度を1セットの目安として行い、無理のない範囲で続けましょう。かかとが少し浮いても問題ありません。

なお、運動中に痛みが強くなる場合や、膝が腫れている際は無理に続けず、医師や理学療法士に相談してください。

体重を管理する

寝起きの膝の痛みが続く場合は、体重の管理を見直しましょう。

体重が増えると膝関節にかかる負担が大きくなり、痛みが現れたり悪化したりする原因になることがあります。

そのため、過度な食事制限や激しい運動ではなく、栄養バランスの取れた食事と無理のない運動を継続し、適正な体重の維持が重要です。

膝への負担を軽減して、痛みの改善や症状の進行予防につなげましょう。

【受診目安】寝起きに膝が痛いときに確認すべき症状

受診を検討したい症状は、以下のとおりです。

  • 歩けない
  • 体重をかけられないほど痛い
  • 膝に腫れや熱感がある
  • 朝のこわばりや痛みを繰り返す
  • 手指や手首など膝以外の関節にもこわばりや腫れがある
  • 膝が引っかかる
  • 曲げ伸ばしがしにくい
  • 安静にしていても痛みが改善しない
  • 症状が悪化する

膝の痛みが続くと、歩行や階段の上り下りなど日常生活にも影響を及ぼすことがあります。気になる症状が続くときは早めに受診しましょう。

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寝起きの膝の痛みに対する治療・改善方法

寝起きの膝の痛みの治療は、原因となっている病気や症状の程度によって異なります。

まずは問診や診察を行い、必要に応じてレントゲンやMRI、血液検査などで原因を確認し、治療方針を決定します。

食事管理や運動療法などの保存療法

寝起きの膝の痛みが比較的軽い場合や、変形性膝関節症の初期では、手術を行わない保存療法が選択されることがあります。

保存療法では、体重管理や食生活の見直し、太ももの筋肉を鍛える運動療法やストレッチなどを行い、膝への負担軽減を目指します。医師や理学療法士の指導のもと、自分の症状に合った方法の継続が大切です。

以下の記事では、変形性膝関節症の保存療法について解説しているので参考にしてください。

痛みや炎症を抑える薬物療法

痛みや炎症が強い場合には、薬物療法が行われることがあります。

主な治療は、以下のとおりです。

  • 湿布や塗り薬、飲み薬による痛みのコントロール
  • 症状に応じて関節内への注射

薬物療法は日常生活を送りやすくするために痛みを和らげることが目的で、症状や体の状態に合わせて治療内容が決定されます。

症状が進行している場合の手術療法

保存療法や薬物療法を行っても症状の改善が難しい場合や、日常生活に大きな支障が出ているときには、手術が検討されることがあります。

手術方法は原因となる病気によって異なり、傷んだ半月板を切除・縫合する「半月板切除術・縫合術」や、傷んだ関節を人工関節に取り替える「人工膝関節置換術」などが代表的です。

どの治療法が適しているかは、年齢や生活スタイル、症状の程度などを総合的に判断して決定されます。

変形性膝関節症の手術については、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

再生医療も選択肢の一つ

寝起きの膝の痛みが長期間続く場合や、薬物療法やリハビリテーションなどを続けても改善がみられない際は、再生医療という治療の選択肢があります。

たとえば、変形性膝関節症や半月板損傷などに対しては、自己脂肪由来幹細胞治療やPRP療法が治療選択肢の一つとして提供されています。

自己脂肪由来幹細胞治療は、ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養して使用する治療法です。幹細胞には、さまざまな細胞へ変化する「分化能」と呼ばれる性質があり、再生医療で活用されています。

一方、PRP療法は、ご自身の血液から採取した血小板を濃縮して用いる治療法です。血小板には、細胞の修復や再生を助ける「成長因子」と呼ばれる成分が含まれており、この働きを活用します。

また、自己脂肪由来幹細胞治療・PRP療法はいずれも入院を必要とせず、日帰りで施術を受けられる点も特徴です。

「朝の階段の上り下りや日常動作がつらく、このまま症状が進まないか不安」「手術を勧められたものの、できれば避けたい」といった悩みを抱えている方も少なくありません。

気になる症状が続く場合は、医師に相談しながら治療方法を検討しましょう。

当院「リペアセルクリニック」で行った再生医療については、以下の症例をご確認ください。

【症例記事】
10年来の両膝痛から解放! 両膝変形性関節症 60代女性 | リペアセルクリニック東京院
関節リウマチ・高濃度PRPで手首の痛みが激減! | リペアセルクリニック東京院
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寝起きの膝の痛みでお悩みの方は当院へご相談ください

寝起きの膝の痛みは、一時的なこわばりによる場合もありますが、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などが原因となっていることもあります。

症状が繰り返したり、徐々に悪化したりするときは、自己判断で放置せず、整形外科で原因を確認することが大切です。また、起きた直後の動き方の工夫や適度な運動、体重管理などを日頃から意識して、膝への負担軽減につなげましょう。

膝の痛みにおいて、手術以外の選択肢を持ちたいと考えている方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。治療の選択肢の一つである再生医療に関する情報を提供しています。

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寝起きの膝の痛みに関するよくある質問

20代〜30代で朝起きたら膝が痛い原因は?

20代〜30代の膝の痛みは、スポーツによる関節や靭帯の損傷が原因であるケースが多くみられます。ただし、スポーツをしていない場合でも、半月板損傷や膝蓋大腿関節症などがみられることもあります。

また、関節リウマチはスポーツや外傷とは関係なく発症する病気で、30代でも発症がみられるため注意が必要です。症状が続く場合や、腫れ・熱感を伴う場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

40〜50代で朝起きたら膝が痛い原因は?

40〜50代で、朝起きたら膝が痛い場合は、関節リウマチや変形性膝関節症などのおそれがあります。痛みの他にこわばりや違和感がある場合は医療機関の受診を検討してください。

横向きで寝ると膝が痛い原因は?

変形性膝関節症や半月板損傷がある場合、寝返りなどで膝がねじれたり圧迫されたりすることで痛みが現れることがあります。また、疾患がなくても、横向きの姿勢で膝が長時間圧迫されることで一時的な痛みが生じることもあります。

原因を自己判断せず、医療機関で適切な診断を受けてください。

寝ているときに膝に激痛が現れる原因は?

急に痛みが現れる病気としては、急性の関節炎を引き起こす痛風や偽痛風、化膿性膝関節炎などのおそれがあります。病状ごとに適切な治療が必要であるため、医療機関を受診しましょう。

参考文献

(文献1)
変形性関節症|WHO

(文献2)
関節リウマチ ― リウマチ・アレルギー情報第6章|厚生労働省