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アキレス腱断裂の治療、手術と保存療法!失敗しない選択肢!

公開日: 2023.05.15
更新日: 2024.10.07

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アキレス腱断裂の治療、手術と保存療法どちらがよい?失敗しない選択肢!

アキレス腱は、腓腹筋とひらめ筋という、ふくらはぎの筋肉から踵の骨につながる強力な腱で人体で最も太い腱です。中高年者に多く、激しい運動やスポーツ中の突然の動作、あるいは転倒などが原因で発生することがほとんどです。

アキレス腱は足首の動作に関与するので、断裂してしまった場合には歩行が困難になり、生活に支障をきたしてしまうことがあります。

アキレス腱断裂の治療には、手術と保存療法があり、どちらの治療を選んでも適切に行うことで完治することができます。

しかし、手術と保存療法のどちらを選択するかには保存療法で失敗するリスクや歩けるまでの期間の比較、手術の合併症などの正確な情報を知っておく必要があります。

この記事では、アキレス腱断裂の治療方法について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく説明し、失敗しない選択肢について解説します。

アキレス腱断裂手術

アキレス腱断裂の診断方法

アキレス腱が断裂した時には、「ふくらはぎをバットで叩かれた感じ」や、「ボールが当たった感じ」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂時の音が自覚できている場合もあります。

断裂した部分は凹みができ、レントゲン写真は明らかな異常がないことがほとんどです。問診と診察で診断は可能ですが、診断が難しい場合や、治療中の腱の治癒過程を観察するためにエコーやMRIが用いられることもあります。

アキレス腱断裂の治療方法について

保存療法と手術療法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。どちらの治療でも成績は良好で1年後の状態はほとんど同じなのですが、患者さん毎に状況は異なるので、治療の特徴を理解して主治医とよく相談することが必要です。

保存療法のメリット、デメリット

保存療法では、まずギプス固定を行ってから、アキレス腱断裂専用のヒールの調節が可能な踵を高くした装具を着用して歩行練習を開始します。

保存療法のメリットとして、入院や手術が不要なので費用が安い点と、手術による合併症のリスクがなく安全であるという点があります。

デメリットとして、ギプスの固定期間が長く、ギプスを終了してから歩行を開始するので歩行の開始時期が遅くなること、再断裂率が手術と比較して高いことが挙げられます。

  • メリット

  • ・入院や手術が不要なので費用が安い
  • ・手術による合併症のリスクがなく安全
  • デメリット

  • ・ギプスの固定期間が長く、ギプス終了後の歩行の開始時期が遅くなる
  • ・再断裂率が手術と比較して高い

ギプスの固定期間は医療機関によって幅がありますが、4週間〜6週間程度のことが多く、装具を終了してスポーツを開始できるまでに4〜6ヶ月程度かかります。

スポーツ医療の治療

手術治療のメリット、デメリット

手術治療では断裂したアキレス腱を縫合しますが、大きく直視化縫合術と経皮的縫合術という傷が小さい手術の2つに分けられます。行っている手術は病院ごとに異なるので、詳しい内容は病院に問い合わせるようにしましょう。

手術治療のメリットは再断裂率が低く、ギプス固定の期間が短く、スポーツ復帰までの期間が早いことです。デメリットとして手術の合併症である傷の感染症、神経損傷などのリスクがあることと、手術代+入院費用がかかることが挙げられます。

スポーツ復帰までの期間は手術内容によりますが、3〜5ヶ月程度です。

  • メリット

  • ・再断裂率が低い
  • ・ギプス固定の期間が短く、スポーツ復帰までの期間が早い
  • デメリット

  • ・手術の合併症である傷の感染症、神経損傷などのリスクがある
  • ・手術代、入院費用がかかる

アキレス腱断裂についてよくあるQ&A

アキレス腱断裂でよく頂く質問を以下に記載しました。

Q.アキレス腱断裂の保存治療と手術治療の復帰までの期間の違いはどのくらい?

A.ギプス固定の期間は医師により異なりますが、通常の保存治療では4〜6週間程度ギプス固定を行います。その後装具をつけて歩行練習、足関節の可動域訓練を行います。

装具の踵の高さを少しずつ調節していき、足関節を十分に反らすことができるようになったころに装具を終了します。装具を終了できるまでは約4〜5ヶ月でスポーツ復帰までは6ヶ月程度です。

手術治療では術後1〜2週間程度ギプス固定を行い、その後装具を使用して歩行練習を開始します。装具を終了できるまでは6〜8週程度で、スポーツ復帰は3〜5ヶ月程度です。

ただし、治療の詳細は患者さんの状態、病院ごとに異なるので医師に確認するようにしましょう。

Q. アキレス腱断裂は保存療法と手術治療のどちらがおすすめですか。

A.患者さんの目的と、医師の考えによるため完全な正解はありません。目安として、競技レベルのスポーツをしており、早期の復帰を希望する方や再断裂を起こしたくない方は手術治療のよい適応です。

一方で、日常的にスポーツをしていない方や手術の合併症が気になる方は保存治療を選択してもよいと考えられます。

Q.アキレス腱が再断裂する可能性はそれぞれの治療でどの程度ですか。

A.様々な研究のデータを集めて解析した質の高い論文では再断裂率は手術で3.6%、保存療法で8.8%と保存療法の再断裂率が高い結果でした。

日本整形外科学会のガイドライン2019年版でも再断裂率は保存療法で高いと記載されており、再断裂のリスクを下げたい方は手術治療が適していると言えます。

まとめ・アキレス腱断裂の治療、手術と保存療法!失敗しない選択肢!

アキレス腱断裂の治療方法として、手術と保存療法があります。どちらを選択するかは患者の状況や希望によって異なりますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。

保存療法は手術や入院が不要で費用が安く、手術による合併症のリスクもないという利点がありますが、ギプス固定の期間が長く、再断裂率が高いというデメリットがあります。

一方、手術治療では再断裂率が低く、スポーツ復帰までの期間が早いという利点がありますが、手術に伴う合併症や費用がかかるというデメリットがあります。

治療方法の選択に際しては、患者自身の状況や希望を考慮し、主治医とよく相談することが重要です。

一方で手術に伴う合併症の可能性もあるので、ご自身の予定や治療の目的などをはっきりとさせて治療に臨むことが必要です。この記事を参考にしてご自身の治療に役立ててください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

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