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【医師監修】膝の皿が痛い原因は?今すぐできる対処法や治療法を解説

膝の皿が痛い
公開日: 2023.09.14 更新日: 2026.01.31

膝の皿に痛みを感じる場合、膝関節の軟骨の摩耗や靭帯損傷といった疾患の可能性があります。

原因によって適切な対処法や治療法が異なります。症状を放置して悪化させると、歩行に支障をきたす恐れもあり、早期回復のためにも早めに医療機関を受診することが重要です。

当院リペアセルクリニックでは、膝の皿の痛みだけでなく「膝のちょっとした違和感」など些細なことでも無料でご相談を承っています。

なお、膝の皿の痛みに対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。

膝の皿の痛みに関するお悩みを今すぐ解消したい、再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」までお問い合わせください。

【今すぐできる】膝の皿が痛いときの対処法

膝の皿が痛いとき、病院を受診するまでの間に自分でできる対処法は、主に以下のとおりです。

  • 安静の確保
  • 患部の冷却
  • ストレッチ・トレーニング
  • テーピング

ただし、誤った方法でセルフケアをすると悪化する恐れもあるため、あくまで一時的な応急処置に留め、痛みが続く場合は早めに整形外科を受診してください。

安静の確保

膝の皿に痛みが現れた直後は、患部の安静が大切です。とくにランニングやジャンプ動作を伴うスポーツ中に痛みを感じた場合は、直ちに運動を中止してください。

痛みを我慢して動かし続けると、炎症が長引く可能性があります。

階段の使用を控えてエスカレーターを使う、正座を避けるなど、日常生活において膝への負荷を抑える工夫が必要です。

患部の冷却

痛みが出始めた直後や、腫れ・熱感を伴う場合は、患部を冷やすアイシングが有効です。冷却することで血管を収縮させ、腫れや炎症を抑えやすくなります。

保冷剤や氷嚢をタオルで包み、患部に当てます。冷やし過ぎると皮膚や血流に悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。

ストレッチ・トレーニング

膝の皿の痛みは、膝の皿の上にある「大腿四頭筋」や、太もも裏の「ハムストリングス」、お尻の「殿筋」の柔軟性や筋力の低下が関与しているケースがあります。これらの筋肉を無理のない範囲で伸ばし、膝関節周囲のバランスを整えることが大切です。

また、膝の皿の痛みは、大腿四頭筋の筋力低下によって起こっているケースもあります。そのため、ストレッチだけでなく適度なトレーニングをおこなうのも良いでしょう。

それぞれの部位ごとのストレッチ・トレーニング方法は以下のとおりです。

対象部位

やり方

大腿四頭筋

(太ももの前)

<ストレッチ>

1.壁や椅子に手を添えて立ちます。

2.片足ずつ膝を曲げ、足首を持って後ろに引き前ももを伸ばします。

<トレーニング>

1.仰向けに寝て、両膝を立てた状態にします。

2.片方の膝を伸ばし、床から10センチほど浮かせた位置でキープします。

3.ゆっくりと下ろします。これを左右10回ずつ行います。

ハムストリングス

(太ももの裏)

<ストレッチ>

1.片方の膝を伸ばして床に座り、もう片方の膝は曲げます。

2.背筋を伸ばしたまま、上半身をゆっくり前に倒します。

3.太ももの裏が伸びる位置で止め、深呼吸をしながらキープします。

殿筋

(お尻)

<ストレッチ>

1.床に体育座りの状態で座り、両手を後ろにつきます。

2.片方の足首を、反対側の膝の上に乗せます(数字の4のような形)。

3.両手で床を押し、胸を脛(すね)に近づけるように上体を起こします。

4.お尻の筋肉が伸びていることを確認し、15秒程度キープします(反対も実施)。

ストレッチは、反動をつけず痛気持ち良い程度で、無理なくおこないましょう。

膝の皿が痛む場合のストレッチやトレーニングについては、以下の記事も参考にしてください。

テーピング

膝の皿の痛みを和らげる手段として、テーピングも有効です。膝関節や周辺の筋肉の動きを安定させ、運動時の膝の痛みを軽減します。

テーピングの際は、血流を阻害しないよう過度な圧迫を避けながら、皮膚にシワが寄らないように巻きましょう。

正しい巻き方がわからない場合は、整形外科や理学療法士の指導を受けると安心です。

膝をサポートするテーピング方法は以下の記事で紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

膝の皿が痛い3つの原因

膝の皿が痛む背景には、いくつかの原因があります。

とくに多いのが、次の3つです。

  • 太ももの筋力や柔軟性の低下
  • 膝への過度な負荷
  • 加齢による関節の変化

これらの要因が単独、あるいは重なることで、膝の皿まわりに痛みが生じやすくなります。

膝の皿の痛みにお悩みの方は、まずご自身に当てはまる原因がないかを確認し、今後の予防や対処につなげましょう。

太ももの筋力・柔軟性の低下

膝の皿(膝蓋骨)は、太ももの前側にある「大腿四頭筋」という筋肉と腱によって支えられています。

運動不足や加齢によってこの筋力が低下すると、膝蓋骨を正しい位置に引き上げる力が弱まり、膝の曲げ伸ばしに伴う動きにズレが生じやすくなります。

さらに、筋肉の柔軟性が低下して硬くなると、膝蓋骨が大腿骨に過度に押し付けられ、関節への負担が増加します。その結果、軟骨周辺に炎症が起こり、膝の皿の周囲に痛みを感じやすくなります。

膝への負荷増大

膝関節は、歩行や階段昇降といった日常動作のたびに体重を支える重要な部位です。膝への負荷は、平地歩行時で体重の約3倍、階段の上り下りでは約4倍にも達するとされています。(文献1

体重の増加や長時間の立ち仕事、ランニングやスクワットなどのスポーツ動作が重なると、膝の皿やその周囲にかかる負担はさらに増大します。こうした過度な負荷が繰り返されることで、膝蓋骨と大腿骨の接触面や膝蓋腱に小さなダメージや炎症が蓄積し、膝の皿まわりに痛みとして自覚されるようになります。

加齢

年齢を重ねると、膝関節のクッションである軟骨が徐々にすり減り、弾力性が失われていきます。

軟骨の摩耗が進むと、膝の皿と骨との間で衝撃を吸収しにくくなり、骨同士が直接擦れ合う頻度が増えます。これが動作時の違和感や痛みにつながります。加齢そのものだけでなく、年齢に伴う筋力の低下や関節液の減少が重なることで、膝の皿周辺の痛みが生じやすい環境が作られてしまいます。

膝の皿が痛いときの受診目安

膝の皿の痛みで病院に行くべきか迷った場合は、以下の項目を参考にセルフチェックしてみましょう。

  • 動作の始まり(歩き始めや立ち上がり)に膝の皿が痛む
  • 起床時に膝の皿がこわばる感じがする
  • 階段を上り下りすると膝の皿が痛む
  • 膝蓋腱を指で押すと痛む
  • うつ伏せの状態で膝を曲げると股関節まわりが床から浮く

これらに1つでも当てはまる場合、変形性膝関節症などの初期症状の可能性があります。

膝の皿の痛みが続くときは放置せず、早めに整形外科を受診し、専門医による診察・検査を受けましょう。

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【原因別】膝の皿が痛いときの治療法

治療法

膝の皿が痛む場合は、主に以下3つの原因が考えられます。

  • 膝蓋大腿関節症
  • 変形性膝関節症
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

膝の皿の痛みにお悩みの方は、本章で紹介する症状や治療内容を参考に、ご自身の状態を確認してください。

膝蓋大腿関節症

加齢や筋力低下、膝への負担の蓄積などによって膝蓋大腿関節にズレや炎症が起きると、軟骨がすり減って痛みが生じやすくなります。この状態を「膝蓋大腿関節症(しつがいだいたいかんせつしょう)」といいます。

膝の皿の骨である膝蓋骨と大腿骨との間で障害が起こる病気で、膝を伸ばす動作や階段の上り下りで痛みを感じやすいのが特徴です。膝の皿だけでなく、膝の皿の周囲が痛むケースもあります。

【主な治療法】

整形外科での診察や画像診断を行った上で、まずは保存療法が選択されます。保存療法には、運動療法や薬物療法があります。

症状が重い場合は、手術療法が検討されることもあります。

膝蓋大腿関節症は、とくに中高年の女性に多く見られる疾患です。女性で膝の皿の痛みに悩んでいる方は、一度医療機関の受診を検討してください。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、関節の軟骨が徐々にすり減り、関節が変形してしまう病気です。

主な原因は、以下が挙げられます。

  • 加齢
  • 肥満
  • 遺伝
  • 骨折などの外傷

初期段階では、膝の皿周辺の違和感や、動作の開始時に痛みが見られます。膝に水が溜まるなどの症状が現れることもあります。治療せずに放置すると、安静時にも痛むようになり、膝を伸ばせなくなることもあります。

【主な治療法】

保存療法

  • 薬物療法:湿布や内服の痛み止め
  • 注射療法:関節内へのヒアルロン酸注射
  • 理学療法:リハビリテーション
  • 装具療法:装具の装着

手術:人工関節術

また、変形性膝関節症の治療には再生医療(幹細胞治療・PRP療法)も効果的であることがわかっています。

手術しなくても治療できる時代です。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

変形性膝関節症について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。

再生医療について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

変形性膝関節症の再生治療(PRP療法)の体験談|効果・費用も紹介

複数の関節痛が順調に軽減! 左変形性股関節症・左変形性膝関節症 60代女性

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは、膝の皿の下にある「膝蓋腱」に繰り返し負担がかかることで炎症や損傷を生じ、痛みを起こす病気です。

発症初期は、動作の始めや運動時に膝の皿の違和感を覚える程度ですが、進行すると日常生活でも痛みを感じるようになります。

膝蓋腱は、ジャンプや着地、ランニングなど、膝の屈伸動作で引っ張られる部位です。そのため、膝蓋腱に負担がかかりやすいサッカーやバレーボール、バスケットボールなどのスポーツをしている人に多くみられます。

【主な治療法】

保存療法

  • 薬物療法:痛み止めの内服
  • 注射療法:ヒアルロン酸、PRP療法(多血小板血漿療法)
  • 運動療法:ストレッチ

手術

再生医療

重症の場合は「難治性膝蓋腱炎」の可能性があり、手術を検討するケースもあります。

日常的に跳躍動作の多いスポーツをしていて、膝の皿の痛みにお悩みの方は、整形外科などの受診がおすすめです。

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)については、以下の記事も参考にしてください。

膝の皿が痛い原因を把握し悪化する前に受診しよう

本記事では、膝の皿が痛む主な原因と、日常生活ですぐに取り入れられる対処法について解説しました。

膝の皿が痛い場合、筋力低下や負荷の蓄積といった要因だけでなく、膝蓋大腿関節症や変形性膝関節症などの疾患が背景にある可能性も考えられます。

ストレッチやトレーニング、テーピングなどは一時的な負担軽減につながることもありますが、痛みが続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、自己の幹細胞を用いた再生医療による治療をおこなっています。膝の皿の痛みに対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。

関節部分に幹細胞を投与し、すり減った軟骨を再生させることで、手術なしで症状を改善できる可能性が高くなります。

膝の皿の痛みのお悩みを今すぐ解消したい、再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

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膝の皿が痛いときによくある質問

急に膝の皿が痛くなるのはなぜですか?

急に膝の皿が痛む場合、太ももの筋力低下や姿勢の悪さによって膝蓋骨の動きが不安定になることが原因の可能性があります。

また、大腿四頭筋腱炎など、膝周囲の腱に炎症が起きている可能性も考えられるため、痛みが続く場合や日常生活に支障が出る場合は早めに整形外科で診察・検査を受けましょう。

曲げると膝の皿が痛いときはどうすれば良いですか?

膝を曲げたときに痛みが出る場合は、膝への負担を減らし、できる限り安静にすることが第一です。

腫れや熱を持っている場合は、炎症が引くまで冷やすと症状が和らぐことがあります。

40歳以上の方では、変形性膝関節症の可能性もあるため、自己判断で放置せず、不安がある場合は整形外科での受診を検討してください。

膝の痛みは自然に治りますか?

一時的な負荷による痛みであれば、安静にすることで自然に軽快するケースもあります。

一方で、軟骨のすり減りや関節・腱の炎症が原因の場合、自然に治癒することは難しいと考えられます。

痛みが繰り返し出る、徐々に強くなる、動作に制限が出ているといった場合は、放置せず医療機関で原因を確認することが重要です。早期に対応することで、症状の進行を抑えられる可能性があります。

参考文献

(文献1)

Loading of the knee joint during activities of daily living measured in vivo in five subjects|Journal of Biomechanics