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リリカとタリージェの違いを徹底解説!切り替え・使い分けもご紹介

リリカ タリージェ 違い
公開日: 2026.02.27 更新日: 2026.04.25

「リリカとタリージェはどのような薬なの?」
「それぞれの違いは?効果は同じ?」

リリカとタリージェは、どちらも神経の興奮を落ち着かせて痛みを和らげる薬ですが、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

それぞれの薬は、作用する仕組みや効果、副作用、飲み方に違いがあります。

本記事では、リリカとタリージェの違いについて詳しく解説します。

どちらの薬が合うかは症状や体質によって個人差があるため、自己判断で切り替えたり急に中止したりせず、必ず医師に相談しながら服用を続けることが大切です。

また、つらい神経痛やしびれには、損傷した神経の回復を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。

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再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促すことで「痛みやしびれの原因」の改善を目指す治療法です。

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リリカ(プレガバリン)とタリージェ(ミロガバリン)の違い【比較表】

本章では、作用の仕組みや効果、副作用、飲み方など、リリカとタリージェの違いについて解説します。

主な違いは、以下のとおりです。

項目 リリカ タリージェ
作用機序 神経の興奮を落ち着かせ、痛みの信号が過剰に出ないように調整する。 神経の興奮を抑える。神経への結合が強く、持続的とされる。
効果 神経の痛みやしびれなど、神経が過敏になって続く痛みに用いられる。 神経の痛みを抑える目的で用いられる。炎症を直接抑える薬とは性質が異なる。
副作用 眠気、めまい、吐き気
などが生じる。
眠気、めまいなどが生じる。
用量・内服方法 開始量や増やし方は医師が調整する。少量開始から段階的に増量する進め方がある。 開始量や増やし方は医師が調整する。少量開始から段階的に増量する進め方がある。
離脱症状 急に中止せず、段階的に減らす。中止時に不調が出ることがある。 急に中止せず、段階的に減らす。中止時に不調が出ることがある。
どちらが効くか・強さ 痛みを抑える効果が強く感じられる場合がある。用量調整の幅が広い。 副作用の発症頻度が低いのが特徴とされる。効き方は個人差が大きい。

ただし、治療方針は症状や体質で異なるため、あくまで目安としてご覧ください。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

作用機序

リリカとタリージェは、神経の過敏が原因で痛みが生じているときに使われる薬です。

神経障害性疼痛では、けがや炎症が強くないのにかかわらず、神経が敏感になって痛みの信号を出し続けることがあります。

リリカとタリージェは、その誤作動を起こしている神経の興奮を抑え、痛みの信号が過剰に出ないように調整します。

ロキソニンのように炎症そのものを抑える薬ではなく、痛みを伝える神経の興奮をしずめる方向に働くのが特徴です。

なお、2つは似た仕組みの薬ですが、タリージェのほうが神経の特定部分により強く、長く結びつく性質があるとされています。

この違いにより、同じ系統でも効き目の感じ方や眠気・めまいなどの出方に差が出ます。

効果

リリカとタリージェは、一般的な頭痛や打撲のような炎症性の痛みではなく、神経が関わる痛みに使われる薬です。

リリカは、「神経障害性疼痛」「線維筋痛症に伴う疼痛」が適応で、神経の圧迫などで起こるピリピリした痛みやしびれを和らげます。

たとえば、ヘルニアによる腰の痛みや坐骨神経痛、帯状疱疹後の神経痛など、炎症を抑えるタイプの痛み止めだけでは実感しにくい痛みに対して効果が期待できます。

一方、タリージェは「神経障害性疼痛治療剤」に分類されている薬です。

過剰に興奮して痛みの信号を出し続けている神経の働きを鎮め、神経の過剰な興奮を直接抑えることを目的に開発されました。

神経障害性疼痛は、痛みを伝える神経そのものが障害され、実際に傷がなくても異常な電気信号を出し続ける状態です。

タリージェは神経の状態を少しずつ整えていく薬であり、ロキソニンなどのNSAIDsでは十分な効果が得られないケースに対応します。

また、炎症へ直接作用して痛みを和らげる薬とは違い、効果を実感するまで一定の服用期間が必要になる点も押さえておきましょう。

副作用

リリカは、主に以下のような副作用が出る場合があります。

  • めまい
  • 眠気
  • 吐き気
  • 末梢性のむくみ
  • 体重増加

意識消失が起きて転倒し、骨折に至った報告もあるため、ふらつきが出る間は無理をしないことが大切です。

頻度は高くないものの、心不全や筋肉の脱力感、低血糖など重い副作用も報告されているので、普段と違う体調変化があれば速やかに医師や薬剤師へ相談しましょう。

一方、タリージェの服用で報告されている主な副作用は、眠気とめまいです。

とくに、飲み始めた直後や増量したタイミングで起こりやすいとされるため、日常生活に支障が出る場合は服用時間の調整も含めて医師に相談しましょう。

なお、どちらの薬も眠気やめまいが出る可能性があるため、車の運転や危険を伴う作業は慎重に判断してください。

用量・内服方法

リリカとタリージェの標準的な用量は、添付文書に基づいて決められています。

リリカは、初期用量として1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日の用量を300mgまで増やします。(文献1

さらに、1日の最高用量が600mgを超えない範囲で、年齢や症状に応じて調整することが可能です。

タリージェは、初期用量1回5mgを1日2回から開始した後、5mgずつ1週間以上の間隔をあけて増やし、1回15mgを1日2回まで増量できます。(文献2

内服のポイントは、最初からしっかり効かせようとして量を上げすぎないことです。

リリカもタリージェも、眠気やめまいなどの副作用が出やすい薬です。まずは少量から始め、副作用が出ていないかを確認しながら少しずつ増やしていきましょう。

もし副作用が出た場合は無理に増量せず、副作用が出る直前の量でいったん止めて様子を見ます。

しばらくすると副作用が落ち着くことがあるため、状態を見ながら調整してください。

離脱症状

リリカとタリージェのどちらも、自己判断で急にやめるのは避けましょう。

服用を急に中止すると、体が薬のない状態に慣れるまでの間に以下のような不調が出ることがあります。

  • 寝つきが悪い
  • 落ち着かない
  • 気分が不安定になる
  • 頭痛や吐き気が出る

急に中止すると痛みが一時的に強く感じられることがありますが、薬が切れた反動による可能性があり、薬の効果が弱くなったわけではありません。

中止するときは、体調を見ながら少しずつ量を減らすのが基本です。

減らす速さは痛みの状態や副作用、服用期間によって変わるため、調子が悪い日は無理に減らさず、医師に相談しながら調整しましょう。

どちらが効くか・強さ

リリカのほうが先に発売されたこともあり、タリージェはリリカより副作用の発症頻度が低いとされています。

また、リリカが1日25mgから1日600mgまで、タリージェは1日2.5mgから30mgと、リリカのほうが用量を調節できる幅が広く、症状に応じた細かい調整がしやすいとされています。(文献1)(文献2

とはいえ、両薬とも臨床試験で有効性が示されている薬です。

どちらの薬が優位に効くかは人それぞれであり、効き方や副作用には個人差があります。

したがって、必要に応じてリリカとタリージェ、ロキソニンなどの薬を併用して処方されるケースも少なくありません。

リリカとタリージェの使い分け

リリカとタリージェは同じ系統の薬でも、効き方の感じ方や副作用の出方、薬価などが異なる点に注意が必要です。

本章では、効果と副作用、コストの3つの観点から使い分けの考え方を整理します。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

効果を優先する場合

痛みを抑える力を優先したいときは、リリカが選ばれる場合があります。

臨床成績の傾向としてリリカのほうが効果がやや強いとされており、タリージェで十分な痛みの軽減が得られない場合に、より強い鎮痛効果を狙ってリリカへ切り替えるケースがあるのです。

ただし、服用後の体感には個人差があるため、効き方と副作用のバランスを見ながら医師が調整します。

副作用を抑えたい場合

タリージェはリリカの後に発売された薬で、リリカより副作用の発症頻度が低いとされています。

したがって、眠気やめまい、ふらつきがつらく、日常生活に支障が出るときはタリージェが選択肢になります。

副作用が原因でリリカを続けにくい、また仕事や家事で眠気を避けたい事情がある場合は、副作用の発症頻度が低いタリージェへ変更して様子を見ることがあるわけです。

薬価(コスト)を抑えたい場合

リリカは先に発売された薬のため、すでにジェネリック医薬品(後発品)を選択できます。

薬価を抑えやすいため、通院や服薬が長期になりやすい痛みの治療では、ジェネリックを選択できるリリカのほうがタリージェよりもコスト面では有利です。

ただし、薬代は用量や処方日数でも変わります。

コストの負担が気になるときは、医師や薬剤師へ相談しましょう。

リリカとタリージェの切り替え方法

リリカとタリージェは、どちらも共通した作用の仕組みを持つ薬であり、切り替えは比較的スムーズです。

本章では、リリカとタリージェを切り替える際の手順や注意点について解説します。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

リリカの用量に応じた切り替え手順

リリカからタリージェへ切り替えるときは、リリカの1日ぶんに応じて進め方を変える方法があります。

目安として、リリカの1日投与量が150mg以下の場合は、リリカを中止して翌日からタリージェを開始します。

一方、リリカの1日投与量が150mgより多い場合は、いったん150mgまで減らして2週間ほど続け、その後にリリカを中止して翌日からタリージェへ切り替えるという手順です。(文献3

また、タリージェの開始量は、通常量の1回5mgよりもさらに少ない低用量から始め、体調を見ながら慎重に増やす進め方が安全性の観点から推奨されています。

切り替えでは副作用に注意が必要

切り替え時は、低用量から開始した場合でも副作用に注意が必要です。

眠気や浮動性めまいといった副作用は、低用量で始めても現れる可能性があります

リリカからタリージェへの変更による副作用を検討した論文によると、副作用が原因で中止に至った例の多くは、投与開始から12週間までの増量期間中に出現していました。(文献3)

そのため、切り替え直後からしばらくの増量期間は、眠気やふらつきが生活に影響していないかを含めて、普段より注意深く経過を観察していくことが重要です。

腎機能に配慮が必要

リリカからタリージェへ切り替えるときは、腎機能に応じた調整が欠かせません。

タリージェは主に腎臓から排泄されるため、eGFR(推算糸球体濾過量)などの指標を踏まえて、投与量や投与間隔を調整する必要があります。

腎機能が低下している場合は薬が体内に残りやすくなり、副作用が出やすくなる可能性が高まるため注意が必要です。

また、年齢や体格、副作用の出やすさ(忍容性)も人によって異なります。

主治医がこれらを総合して開始用量や増量のペースを決めますが、切り替え時は効き目だけでなく、安全に続けられるかを優先して調整してもらうことが大切です。

タリージェについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

神経痛にお悩みなら「再生医療」も選択肢のひとつ

リリカやタリージェなどの治療薬や保存療法(リハビリ、生活指導など)で痛みが改善しない場合、「再生医療」も選択肢の一つです。

再生医療では、主に「幹細胞治療」と「PRP療法」の2つによって、長引く神経痛の改善が期待できる場合があります。

再生医療の種類 概要
幹細胞治療 患者さまの幹細胞を採取・培養し、点滴や注射で体内に投与する治療法
PRP療法 患者さまの血液から血小板を多く含む成分(PRP)を取り出し、患部に直接注射する治療法

いずれも入院や手術は不要で、身体への負担を抑えながら治療できる点(低侵襲)が特徴です。

以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。

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以下の記事では、激しい神経痛を伴う脊髄梗塞の患者さまに幹細胞治療を行った症例を紹介しています。併せて参考にしてください。

まとめ|リリカとタリージェの違いを理解して正しく服用しよう

リリカとタリージェは、どちらも神経の興奮を抑えて痛みを和らげる薬ですが、副作用の出やすさや用量の調整幅、薬代などに違いがあります。

どちらが合うかは症状や体質によって個人差があるため、自己判断で切り替えたり急に中止したりせず、必ず医師に相談しながら服用を続けることが大切です。

なお、薬物療法をはじめとする保存療法で改善が難しい症状には、先端医療の一つである「再生医療」も選択肢になる場合があります。

先述のとおり、再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促すことで「痛みやしびれの原因」の改善を目指す治療法です。

「長引く神経痛・しびれを早く治したい」「いつまで薬を服用すればいいのか不安」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

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参考文献

(文献1)
プレガバリンOD錠25mg「VTRS」/プレガバリンOD錠75mg「VTRS」/プレガバリンOD錠150mg「VTRS」|独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)

(文献2)
タリージェ適正使用ガイド(安全性編)|独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)

(文献3)
慢性痛患者におけるプレガバリンからミロガバリンへの変更による副作用の検討(日本ペインクリニック学会誌)|J-STAGE