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【医師監修】鎮痛消炎剤とは|種類や副作用を詳しく解説

鎮痛消炎剤
公開日: 2026.03.31

「鎮痛消炎剤を処方されたが、どんな薬なのかわからない」

「鎮痛消炎剤を処方されたが不安」

腰や肩、関節の症状で受診した際、鎮痛消炎剤を処方されるケースは少なくありません。しかし、種類や副作用を十分に理解しないまま服用している方も見られます。

鎮痛消炎剤とは、炎症を抑えながら症状を和らげる薬の総称で、内服薬・外用薬・湿布などがあります。代表的なロキソニンをはじめ、作用や注意点は薬ごとに異なり、胃腸への負担や長期服用時のリスクも把握しておくことが大切です。

本記事では、現役医師が鎮痛消炎剤について詳しく解説します。種類や副作用についても合わせて紹介し、記事の最後にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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鎮痛消炎剤とは

鎮痛消炎剤が用いられる主な症状 状態の特徴
頭痛 炎症や血管の反応などに伴う頭部の不快症状
腰痛 筋肉・関節・靱帯の炎症や負担による腰部症状
関節痛 関節の炎症や軟骨・周囲組織の刺激による症状
肩こり 筋肉の緊張や血流低下に伴う肩周囲の不調
捻挫・打撲 外傷による腫れや炎症反応による症状

鎮痛消炎剤は、体内で炎症を引き起こすプロスタグランジン(体内で炎症や発熱、痛みの伝達などに関わる物質)の生成を抑え、腫れや熱感などの症状を和らげる治療薬です。頭部・腰・関節・月経時の症状などさまざまな症状に対応できます。

飲み薬のほか湿布や塗り薬などの外用薬もあり、症状の部位や程度に応じて使い分けます。ただし、症状の原因によって適切な薬は異なるため、自己判断での使用は避けましょう。

鎮痛消炎剤の種類(剤形による分類)

種類(剤形による分類) 詳細
内服薬(飲み薬) 錠剤やカプセルとして服用し、消化管から吸収され全身に作用する薬。腰や関節など広い範囲の症状に用いられる剤形
湿布薬(貼り薬) 有効成分を含むシートを皮膚に貼り、患部へ成分を浸透させる薬。筋肉や関節など局所の炎症や腫れへの使用
外用薬(塗り薬・ゲルなど) 軟膏・クリーム・ゲルなどを皮膚へ直接塗布し、患部へ成分を吸収させる薬。関節や筋肉など局所の炎症や腫れに使用される
坐薬 肛門から挿入し直腸粘膜から成分を吸収させる薬。内服が難しい場合や全身へ作用させる目的で使用される剤形

鎮痛消炎剤は、剤形によって作用する範囲や体への吸収経路が異なります。内服薬は錠剤・カプセルなどを服用し、成分が血液を介して全身に作用します。

外用薬(湿布・塗り薬)は皮膚から成分を吸収して患部に局所的に作用し、坐薬は嘔吐時や経口服用が難しい場合に直腸粘膜から吸収する剤形です。

症状の部位・程度・身体の状態に応じて剤形を選ぶことが、効果的な治療となります。

内服薬(飲み薬)

内服薬は、炎症に関わるプロスタグランジンの産生を抑えることで、炎症反応や発熱などの症状を和らげます。

血液を介して全身に作用するため、頭部・腰・関節・月経時の症状など幅広い部位に対応できます。ロキソプロフェン・イブプロフェン・ジクロフェナクなどが代表的な成分で、処方薬・市販薬ともに種類が豊富です。

ただし胃腸への負担や腎機能への影響が生じる場合があるため、用量・服用期間を守って使用してください。

湿布薬(貼り薬)

種類 特徴
パップ剤 水分を多く含むシート状の湿布。貼付時の冷感と皮膚へのやさしい使用感が特徴
テープ剤 薄く密着性の高い湿布。動いても剥がれにくく、関節や筋肉など動きの多い部位に適した剤形

文献1

湿布薬は、皮膚から有効成分を吸収して患部に局所的に作用する外用の鎮痛消炎剤です。

多くの製品にNSAIDsが含まれます。腰・関節・肩・捻挫・打撲など局所の炎症に広く用いられます。厚みのあるパップ剤と薄く密着性の高いテープ剤があり、部位や生活動作に応じて使い分けます。

外用薬(塗り薬・ゲルなど)

種類 特徴
クリーム・軟膏 皮膚になじみやすく患部にとどまりやすい剤形
ゲル 伸びがよくべたつきにくい塗布しやすい剤形
ローション 液状で広い範囲に塗布しやすい剤形

外用薬(塗り薬)は、患部に直接塗布して有効成分を皮膚から吸収させる鎮痛消炎剤です。湿布と同様に胃腸への負担が少なく、湿布が貼りづらい手指・首・膝などの部位にも使いやすいのが特徴です。

腰・関節・肩・捻挫・打撲など局所の炎症に用いられます。クリーム・ゲル・ローションなど剤形が複数あり、部位や使用感に応じて選択します。

坐薬

坐薬は、肛門から挿入して直腸粘膜から成分を吸収させる剤形です。消化管を経由しないため胃腸への負担が少なく、吐き気・嘔吐がある場合や経口服用が難しい患者にも使用できます。

ジクロフェナク・インドメタシンなどNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を含む製品が代表的で、関節炎・腰部の炎症・術後の症状緩和などに活用されます。

内服薬や外用薬と同様の有効成分を含むため、腎機能や胃腸への副作用は同様に生じる点に注意が必要です。

鎮痛消炎剤の有効成分による分類(薬の違い)

鎮痛消炎剤の有効成分による分類(薬の違い) 詳細
ロキソプロフェン(ロキソニンなど) NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類される代表的成分。プロスタグランジン産生抑制による炎症反応の軽減
ジクロフェナク(ボルタレンなど) 抗炎症作用が比較的強いNSAIDs成分。関節や筋肉の炎症で用いられる成分
イブプロフェン(EVE(イブ)など) 市販薬にも多く含まれるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)成分。炎症や発熱の原因物質抑制による症状緩和
セレコキシブ(セレコックスなど) COX-2選択的阻害薬。炎症に関与する酵素の働きを選択的に抑える内服薬
アセトアミノフェン(カロナールなど) 解熱鎮痛薬として広く使用される成分。胃腸への影響が比較的少ない特徴

鎮痛消炎剤は有効成分によって作用の特徴や適した場面が異なります。ロキソプロフェン・イブプロフェン・ジクロフェナクはNSAIDsに分類され、プロスタグランジンの産生を抑えて炎症を鎮めます。

セレコキシブはCOX-2を選択的に阻害するため、NSAIDsより胃腸に対する負担が比較的軽い点が特徴です。アセトアミノフェンは抗炎症作用をほぼ持たない解熱鎮痛薬です。しかし、胃腸や腎臓への影響が少なく、幅広い患者に使いやすい成分とされます。

以下の記事では、慢性腰痛に使われる薬の種類と効果について詳しく解説しています。

ロキソプロフェン(ロキソニンなど)

項目 詳細
主な有効成分 ロキソプロフェンナトリウム水和物を含むNSAIDs成分
主な作用(効果) 炎症関連物質の産生抑制による炎症反応の軽減
薬の特徴 体内で活性化されるプロドラッグ型薬剤。胃粘膜への影響を抑える設計
主に使用される症状 関節痛、腰痛、肩関節周囲炎、歯科領域の症状、外傷や手術後の炎症

文献2

ロキソプロフェンは、日本で広く使われるNSAIDsのひとつです。体内で活性型に変換されるプロドラッグ型のため、胃粘膜への直接刺激が比較的少ないとされています。

腰・関節・肩・歯・外傷後の炎症など幅広い症状に用いられ、市販薬としても入手できます。ただし腎機能への影響や長期使用時のリスクは他のNSAIDsと同様にあるため、用量・使用期間を守ることが重要です。

以下の記事では、ロキソニンについて詳しく解説しています。

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ジクロフェナク(ボルタレンなど)

項目 詳細
主な有効成分 ジクロフェナクナトリウムを含むNSAIDs成分
主な作用(効果) 炎症の原因物質の生成抑制による症状の軽減
薬の特徴 抗炎症作用が比較的強い鎮痛消炎薬。内服薬・坐薬・湿布・ゲルなど複数剤形
主に使用される症状 関節痛、腰痛、筋肉痛、外傷後炎症、手術後炎症

文献3

ジクロフェナクは、抗炎症作用が強いNSAIDsであり、関節リウマチや変形性関節症など慢性疾患にも用いられます。

内服薬・坐薬・湿布・ゲルと剤形が豊富で、症状や部位に応じた使い分けができる点が特徴です。一方、胃腸障害のリスクは比較的高く、内服では胃薬との併用や食後服用が推奨されます。

国内では長らく処方薬のみでしたが、現在は一部の外用薬が市販されています。

以下の記事では、ボルタレンや腰痛の症状について詳しく解説しています。

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イブプロフェン(EVE(イブ)など)

項目 詳細
主な有効成分 イブプロフェンを含むNSAIDs成分
主な作用(効果) 炎症の原因物質の生成抑制による解熱・鎮痛作用
薬の特徴 医療用医薬品と市販薬の両方で広く使用される鎮痛解熱成分
主に使用される症状 頭痛、月経痛、歯科領域の症状、関節痛、発熱

文献3

イブプロフェンは、解熱・鎮痛・抗炎症の3つの作用をもつNSAIDsです。頭部・月経・歯・関節の症状や発熱など幅広い場面で使用され、市販の頭部症状薬や月経痛薬に多く配合されています。

一般的な痛みや発熱の症状に使用されることが多い一方、空腹時の服用で胃部不快感が生じやすいため食後服用が基本です。

妊娠後期には禁忌となるため、該当する方は使用前に必ず医師・薬剤師に確認してください。

以下の記事では、イブプロフェンや頭痛について詳しく解説しています。

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セレコキシブ(セレコックスなど)

項目 詳細
主な有効成分 セレコキシブを含むCOX-2選択的阻害型NSAIDs成分
主な作用(効果) 炎症に関わる酵素(COX-2)阻害による炎症関連物質の生成抑制
薬の特徴 COX-2を選択的に抑制する設計。胃粘膜への影響軽減を目的とした鎮痛消炎薬
主に使用される症状 変形性関節症、関節リウマチ、腰痛、肩関節周囲炎、外傷後や手術後の炎症

文献4

セレコキシブは、炎症に関わるCOX-2を選択的に阻害するNSAIDsです。胃粘膜保護に働くCOX-1をほとんど阻害しないため、従来のNSAIDsより胃腸への負担が少ない点が特徴です。

胃腸が弱い方や胃潰瘍の既往がある方によく処方される薬です。関節リウマチや変形性関節症など慢性的な関節疾患に広く処方されます。

ただし心血管系リスク(血圧上昇・血栓形成)との関連が指摘されており、心疾患のある方は使用前に医師への確認が必要です。

以下の記事では、セレコキシブの処方が検討される疾患のひとつである、関節リウマチについて詳しく解説しています。

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アセトアミノフェン(カロナールなど)

項目 詳細
主な有効成分 アセトアミノフェンを含む解熱鎮痛成分
主な作用(効果) 中枢神経作用による症状伝達抑制と体温調節中枢への作用
薬の特徴 NSAIDsとは異なる作用機序。抗炎症作用が弱い解熱鎮痛薬
主に使用される症状 発熱、頭部の不快症状、歯科領域の症状、月経に伴う症状、関節や筋肉の不調

文献1

アセトアミノフェンは、中枢神経に作用して症状を和らげ、体温調節中枢に働きかけて発熱を抑える解熱鎮痛成分です。

NSAIDsと異なり抗炎症作用はほぼなく、胃腸や腎臓への負担が少ないため、小児・高齢者・妊婦にも比較的使いやすい成分とされています。

市販薬・処方薬ともに幅広く普及しており、処方薬ではカロナールが代表的です。ただし過剰摂取では重篤な肝障害を引き起こすリスクがあるため、用量の厳守が欠かせません。

以下の記事では、アセトアミノフェンやカロナールについて詳しく解説しています。

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鎮痛消炎剤の副作用

副作用 詳細
胃腸への影響(胃炎・胃潰瘍など) 胃粘膜保護に関与するプロスタグランジン抑制による胃粘膜障害。胃部不快感、胃炎、胃潰瘍などの消化管症状
腎機能への影響 腎血流維持に関与するプロスタグランジン抑制による腎機能低下。尿量変化やむくみなどの腎機能関連症状
アレルギー反応(発疹・喘息など) 薬剤に対する過敏反応による皮膚症状や呼吸器症状。発疹、蕁麻疹、喘息様症状など
心血管系への影響(血圧上昇など) 体液調整や血管機能への影響による循環器症状。血圧上昇、むくみ、心血管系負担など

鎮痛消炎剤は適切に使えば有用な薬ですが、副作用を理解した上で使用することが大切です。主な副作用として、胃炎・胃潰瘍などの消化管症状、腎機能への影響、アレルギー反応(発疹・喘息)、心血管系への影響が報告されています。

副作用のリスクは、用量・使用期間・持病の有無によって異なるため、気になる症状が現れた場合は速やかに医師へ相談してください。

胃腸への影響(胃炎・胃潰瘍など)

NSAIDsはプロスタグランジンの生成を抑えることで炎症を鎮めますが、同物質には胃粘膜の保護・血流維持・粘液分泌を促す働きもあるため、その抑制により胃粘膜の防御機能が低下します。

また一部のNSAIDsは酸性の性質により胃粘膜を直接刺激することもあります。こうした影響は高用量・長期使用・空腹時服用でリスクが高まります。

胃部不快感・吐き気・黒色便などの症状が現れた場合は服用を中止し、速やかに受診してください。

腎機能への影響

NSAIDsは炎症に関わる物質の生成を抑えることで作用しますが、この物質には腎臓の血管を広げて血流を維持する働きもあります。

腎血流の低下により腎機能に影響が生じるほか、水分・電解質の調整にも関わるためむくみや電解質異常が起こる場合があります。

高齢者・腎疾患がある方・脱水状態ではリスクが高まるため、長期使用時は定期的な腎機能検査が必要です。

アレルギー反応(発疹・喘息など)

鎮痛消炎剤によるアレルギー反応は、薬を異物と認識した免疫系がヒスタミン(アレルギー症状を引き起こす物質)などを放出することで、発疹・かゆみ・じんましんなどの皮膚症状として現れます。

NSAIDsがシクロオキシゲナーゼ(炎症に関わる物質を作る酵素)を阻害すると炎症物質のバランスが変化し、気道収縮に関わるロイコトリエンが増加することで、喘息発作や鼻症状などの呼吸器症状が生じる場合があります。

こうした反応は体質による影響も大きく、特定の人では複数の鎮痛消炎剤で同様の過敏反応が起こる場合があるため、注意が必要です。

心血管系への影響(血圧上昇など)

影響が現れる理由 詳細
血管を広げる物質が減少する プロスタグランジン産生抑制による血管拡張作用低下と血管収縮傾向
体内に水分や塩分が溜まりやすくなる 腎臓でのナトリウム・水分保持増加による体液量増加
血管の収縮が強まりやすくなる 血管拡張物質減少による血管緊張上昇と循環器系負担
心血管イベントのリスクに関係する可能性がある 血圧上昇や血栓形成に関連する心筋梗塞・脳卒中などの循環器疾患リスク

文献5

NSAIDsは血管を広げる働きをもつプロスタグランジンの産生を抑えるため、血管収縮が起こりやすくなり血圧が上昇する場合があります。

また体液量の増加により循環器系への負担が生じるほか、COX-2選択的阻害薬では血栓が形成されやすくなるリスクも指摘されています。

高血圧・心疾患・脳血管疾患の既往がある方は使用前に医師へ確認し、降圧薬を服用中の場合は薬の効果が弱まる可能性にも注意が必要です。

鎮痛消炎剤を服用する際の注意点

注意点 詳細
用量・用法を守って使用する 用量超過や短時間での繰り返し服用による副作用リスク増加の可能性
他の薬との併用に注意する 鎮痛消炎剤同士や抗血栓薬・ステロイド薬などとの併用による副作用リスク増加
持病や長期間使用する場合は医師へ相談する 高血圧・腎疾患・胃疾患などの持病や長期使用に伴う副作用リスクへの配慮

鎮痛消炎剤は用法・用量を正しく守ることで、副作用リスクを抑えながら効果を得られます。用量・服用間隔の遵守、他の薬との併用確認、持病がある場合や長期使用時の医師への相談が大切です。

自己判断での増量や長期使用は避け、症状が改善しない場合は速やかに受診してください。

用量・用法を守って使用する

鎮痛消炎剤は用法・用量を守って使用することで、副作用リスクを抑えながら効果を得られます。用量を超えた服用は胃腸障害・腎機能低下・血圧上昇などのリスクを高めます。

服用間隔が適切でないと血中濃度が安定せず十分な効果が得られないため、用量・間隔は必ず守り、改善しない場合は自己判断で増量せず受診してください。

他の薬との併用に注意する

鎮痛消炎剤の併用には注意が必要です。市販薬・処方薬で同じNSAIDs成分が重複すると、胃腸障害や腎機能低下のリスクが高まります。

また抗凝固薬(ワーファリンなど)・降圧薬・利尿薬との併用では、出血リスクの増大や降圧効果の減弱など相互作用が生じる場合があります。

複数の医療機関から薬を処方されている場合や市販薬を併用する場合は、医師・薬剤師にすべての使用薬を伝えましょう。

持病や長期間使用する場合は医師へ相談する

胃潰瘍・腎臓病・高血圧・心疾患などの持病がある方は、NSAIDsの作用により症状が悪化するリスクがあるため、使用前に医師へ相談してください。

長期使用では胃潰瘍・腎機能障害・心血管イベントのリスクが高まるおそれがあります。そのため、定期的な血液検査で腎・肝機能を確認しながら使用することが基本です。

また、妊娠中(とくに妊娠後期)は使用できる薬が限られるため、自己判断での服用は避けてください。

鎮痛消炎剤で改善しない症状は当院へご相談ください

鎮痛消炎剤を使用しても症状が改善しない場合、関節疾患・神経障害・筋肉や腱の損傷など、薬だけでは対処できない原因が関与しています。

慢性化した症状にはリハビリテーションや注射治療など、薬以外のアプローチを組み合わせた治療が必要です。

鎮痛消炎剤で改善しない症状についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。

鎮痛消炎剤やリハビリで改善が不十分な場合、身体本来の修復機能を担う細胞や血小板を活用する再生医療が選択肢としてご検討いただけます。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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鎮痛消炎剤に関するよくある質問

鎮痛消炎剤と解熱鎮痛薬の違いは何ですか?

分類 主な作用
解熱鎮痛薬 発熱を下げる作用(解熱)と痛みを抑える作用(鎮痛)を持つ薬の総称
鎮痛消炎剤 痛みを抑える作用(鎮痛)に加えて炎症を抑える作用(抗炎症)を持つ薬

解熱鎮痛薬は、発熱を下げる作用と症状を和らげる作用をもつ薬の総称で、アセトアミノフェンやイブプロフェンが含まれます。

一方、鎮痛消炎剤は症状の緩和に加えて炎症を抑える作用をもつ薬を指し、多くはNSAIDsに分類されます。ロキソプロフェン・イブプロフェンなどのNSAIDsは両方に該当しますが、アセトアミノフェンは抗炎症作用をほぼもたないため鎮痛消炎剤には含まれません。

鎮痛消炎剤を長期使用しても問題ありませんか?

鎮痛消炎剤の自己判断による長期使用は避けてください。

長期使用では胃潰瘍・消化管出血・腎機能障害・心血管イベントのリスクが高まることが報告されており、高齢者や持病がある方ではとくに注意が必要です。文献6

症状が長引く場合は根本的な原因の評価が必要なため、継続使用が必要な際は医師の管理のもとで定期的な検査を受けながら使用してください。

湿布と飲み薬を同時に使っても問題ありませんか?

湿布の有効成分は皮膚から吸収されて体内に作用するため、同じNSAIDs成分を含む飲み薬と併用すると成分が過剰になり、胃腸障害や腎機能低下などの副作用リスクが高まります。

異なる成分であっても自己判断での併用は避け、使用前に医師・薬剤師に確認してください。

市販薬と処方薬はどう違いますか?

種類 詳細
処方薬(医療用医薬品) 医師の診察に基づき処方される薬。処方せんが必要
市販薬(OTC医薬品) 薬局・ドラッグストアで購入できる薬。処方せん不要

文献7)(文献8

処方薬は医師の診察をもとに処方される薬で、市販薬にない成分(セレコキシブなど)や高用量の製剤が含まれます。

一方、市販薬は薬局・ドラッグストアで購入できるセルフケア向けの薬で、用量は処方薬より控えめに設定されています。

症状が軽度であれば市販薬で対処できる場合もありますが、症状が重い・長引く・持病があるなどの場合は自己判断での使用より受診を優先してください。

参考文献

(文献1)

NSAIDsとアセトアミノフェン|一般社団法人 日本ペインクリニック学会

(文献2)

医療用医薬品 : ロキソニン|KEGG

(文献3)

医療用医薬品 : イブプロフェン|KEGG

(文献4)

医療用医薬品 : セレコックス|KEGG

(文献5)

Cardiovascular Risk of Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs: An Under-Recognized Public Health Issue|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information

(文献6)

Recognizing the Risks of Chronic Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drug Use in Older Adults|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information

(文献7)

Q1 医師が処方するくすりと市販のくすりはどのようにちがうのですか?|PMDA 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

(文献8)

医薬品を安全に使うために|厚生労働省