• その他、整形外科疾患

【医師監修】複合性局所疼痛症候群(CRPS)とは|原因・1型と2型の違いや治療法を解説

複合性局所疼痛症候群
公開日: 2026.08.04

「骨折や手術、捻挫のあと、ピリピリ感やしびれが長く続く」

「痛みやしびれがいつまで経っても改善しない」

複合性局所疼痛症候群(CRPS)は、骨折や捻挫・手術などをきっかけに手足の一部に強い痛みや異常感覚が長期間続く状態です。症状が慢性化すると日常生活への影響が大きくなることがあり、1型・2型の分類によって病態の傾向が異なります。

本記事では、現役医師が複合性局所疼痛症候群(CRPS)について詳しく解説します。

    • 複合性局所疼痛症候群と合併症が起こる可能性のある疾患
    • 複合性局所疼痛症候群における1型・2型の違い
    • 複合性局所疼痛症候群の原因
    • 複合性局所疼痛症候群の治療法
  • 複合性局所疼痛症候群の予防法

記事の最後には、複合性局所疼痛症候群(CRPS)に関するよくある質問をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

複合性局所疼痛症候群の症状について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

複合性局所疼痛症候群(CRPS)とは

項目 内容
発症のきっかけ 骨折・捻挫・手術などをきっかけに発症
主な状態 手足の一部に強い痛みや異常感覚が長く続く状態
身体の変化 皮膚の色・温度の変化・むくみ・動かしにくさ
特徴 症状の出方に個人差あり。一定のパターンに当てはまらない傾向
原因 神経・炎症・血流調節など複数の要因が関与

文献1)(文献2

複合性局所疼痛症候群は、骨折や手術などの外傷後に神経・血流・炎症の異常が複合的に生じる疾患です。

患部の見た目に変化がなくても症状が続くケースが多く、周囲から理解されにくい側面があります。症状には個人差があり、放置すると機能低下を招くため、気になる症状は医療機関を受診しましょう。

以下の記事では、同じ神経障害性疼痛であるアロディニアについて詳しく解説しています。

複合性局所疼痛症候群と合併症が起こる可能性のある疾患

合併症の種類 内容
関節拘縮 関節の動きの制限・可動域の低下
骨萎縮 骨密度の低下
筋力低下・運動障害 筋力の低下・動作の困難化
睡眠障害 入眠困難・中途覚醒・睡眠の質低下
不安障害・抑うつ状態 不安感の持続・気分の落ち込み
自律神経関連の不調 過敏性腸症候群(IBS)・体調の不安定さ

文献3

複合性局所疼痛症候群は、神経や自律神経の乱れにより、身体機能だけでなく睡眠や精神面にも影響が及ぶことがあります。

活動量が低下すると関節の動きや筋力も衰えやすく、長期化すれば日常生活の質に直結します。合併症を防ぎ状態を安定させるには、早期から無理のない範囲で身体を動かし、生活リズムを崩さないことが大切です。

複合性局所疼痛症候群における1型・2型の違い

複合性局所疼痛症候群 詳細
1型 神経損傷の明確な所見なし。骨折や捻挫など外傷後の発症・画像検査で異常が見つかりにくい傾向
2型 神経損傷の明確な所見あり。外傷や手術による神経障害後の発症・神経の走行に沿った異常感覚の出現

複合性局所疼痛症候群は、神経損傷の有無によって1型と2型に分類されます。1型は骨折や捻挫などの外傷後に発症しますが、明確な神経損傷は確認されません。

2型は外傷や手術による神経損傷をきっかけに発症し、損傷した神経の走行に沿って異常感覚が現れます。どちらも症状の現れ方は似ていますが、発症の背景が異なるため、自分がどちらに該当するかを把握しておくことが、治療方針の理解において欠かせません。

複合性局所疼痛症候群|1型

項目 内容
発症の特徴 神経損傷の明確な所見なし。外傷後の発症
主なきっかけ 骨折・捻挫・手術後など
症状の特徴 外傷の程度に比べて痛み・違和感の持続
症状の広がり 神経の範囲に限定されない広い分布
身体の変化 皮膚の色・温度変化・むくみ・動かしにくさ
経過 時間とともに変化。個人差が大きい
対応の重要性 早期対応による機能低下の予防

文献1)(文献4

複合性局所疼痛症候群1型は、骨折や捻挫などの外傷後に発症するものの、明確な神経損傷が確認されないことが多いタイプです。

感覚異常に加え、血流や運動機能にも変化が生じるため、症状が複雑に絡み合い経過が一定しません。患部を動かせない状態が長引くと、関節や筋肉が徐々に機能を失うリスクがあります。

まずは現在の状態を正確に把握した上で、身体への負担を考慮しながら早期に対処することが、機能温存において欠かせません。

複合性局所疼痛症候群|2型

項目 内容
発症の特徴 末梢神経損傷の明確な所見あり。外傷や手術後の発症
別名 カウザルギー
主な原因 神経への直接的な外傷・手術による障害
症状の出方 神経の支配領域に沿った痛み・違和感・しびれの出現
症状の広がり 時間経過に伴う範囲拡大の可能性
1型との共通の症状 皮膚の色・温度変化・むくみ・動かしにくさ
診断のポイント 神経損傷の有無を含めた総合的評価
対応の重要性 早期評価と医療機関での適切な対応

文献1)(文献4

複合性局所疼痛症候群2型は、外傷や手術によって神経損傷が生じたあとに発症するタイプです。発症初期は損傷した神経の走行に沿って症状が現れますが、時間の経過とともに周囲へ広がるケースもあります。

1型と重なる症状も多く、見た目や自覚症状だけで両者を区別するのは難しいため、問診・検査結果・経過を総合的に評価した上での診断が必要です。「神経のケガが原因かもしれない」と感じたら、すぐ医療機関を受診してください。

複合性局所疼痛症候群の原因

原因 詳細
神経の働きの変化によるもの 末梢神経や自律神経の調節異常。神経の興奮状態の持続
炎症や血流の異常 炎症反応の遷延(長引いて改善しない状態)。血流調節の乱れによるむくみや温度変化
脳や神経の感じ方の変化 中枢神経の感覚処理変化。刺激に対する過敏な反応
ケガや手術後に起こる原因とストレスの影響 外傷や手術後の身体的負担。不安や心理的ストレスの関与

複合性局所疼痛症候群は、ひとつの原因で生じる疾患ではありません。末梢神経や自律神経の調節が乱れることで神経の興奮が収まらなくなり、そこに炎症や血流の異常が加わることで症状が持続します。

また、脳の感覚処理が過敏になることで軽微な接触や動作でも不快感が生じ、さらに外傷・手術後の身体的負担や心理的ストレスが重なることで、症状が長引きやすくなります。

神経の働きの変化によるもの

項目 内容
神経伝達の変化 刺激の伝わり方の異常。軽微な刺激への過敏な反応
持続する違和感 刺激がなくても続く異常感覚。神経の興奮状態の持続
中枢神経の関与 脳・脊髄での情報処理異常。刺激強度の調整機能低下
神経の過敏化 神経由来物質の放出。炎症反応の誘発
自律神経への影響 血流変化・発汗異常・皮膚の色や温度の変化
症状形成の特徴 神経・炎症・自律神経が連動した複合的な反応

文献1)(文献5

複合性局所疼痛症候群では末梢神経だけでなく、脳や脊髄を含む神経系全体に異常が生じます。本来であれば刺激の強さを適切に調整する働きが乱れるため、わずかな刺激でも過剰に反応してしまいます。

神経の過敏化が炎症や自律神経の乱れを招き、症状が複雑化しやすいのがこの状態の特徴です。

炎症や血流の異常

項目 内容
炎症反応の持続 炎症の遷延。炎症物質による神経刺激の持続
神経との相互作用 炎症による神経機能への影響。症状の複雑化
血流調節の異常 血管収縮・拡張バランスの乱れ・血流の不安定化
皮膚の変化 色調変化・温度差・むくみの出現
自律神経の関与 発汗異常。全身調節機能への影響
症状持続の要因 炎症・血流・神経の相互作用による状態の長期化

文献4)(文献6

複合性局所疼痛症候群は、炎症反応が長期間続くことで神経が慢性的に刺激され、症状が持続しやすい状態になります。

同時に自律神経の乱れが血流の調節を不安定にさせ、皮膚の色や温度の変化・むくみといった症状として体表に現れます。

炎症・血流異常・神経の過敏化はそれぞれが独立して起こるのではなく、互いに影響し合いながら症状を悪化・長期化させることが治療を難しくする一因です。

脳や神経の感じ方の変化

項目 内容
感覚の過敏化 軽微な刺激の強い認識。刺激なしでも続く異常感覚
感覚調整機能の低下 刺激抑制機能の低下。過剰な感覚反応
中枢神経の変化 脳・脊髄での情報処理異常。神経系バランスの乱れ
脳での感覚のズレ 身体の位置や感覚の認識のズレ。本来と異なる痛み・違和感の広がり
他要因との関係 炎症・血流・末梢神経との相互作用
症状持続の背景 複数要因の重なりによる慢性化

文献4

複合性局所疼痛症候群は脳や脊髄の感覚処理が変化し、刺激を過剰に受け取る状態が続きます。

本来、神経系には刺激を適切に抑える調整機能が備わっていますが、この働きが低下することでわずかな刺激にも強く反応するようになります。

脳の感覚認識のズレにより痛みや違和感が長引き広がりやすく、炎症や血流異常とも連動して症状の慢性化につながるのも、複合性局所疼痛症候群の特徴のひとつです。

ケガや手術後に起こる原因とストレスの影響

複合性局所疼痛症候群は、骨折や捻挫・手術などをきっかけに、通常の回復に向かわず神経や免疫系に異常な反応が生じることで発症します。

ケガの程度に見合わない強い症状が現れるケースも多く、神経・炎症・血流の異常が複合的に関与するため、症状の現れ方には大きな個人差があります。

ストレスや不安が自律神経の乱れを招いて症状を悪化させることもあるため、身体と心理の両面から向き合うことが重要です。

複合性局所疼痛症候群の治療法

治療法 詳細
薬物療法 神経や炎症の調整による症状の緩和
運動療法(リハビリテーションなど) 機能維持と回復を目的とした運動
神経ブロック注射 神経の興奮を抑える注射治療
再生医療 組織修復を目的とした治療

複合性局所疼痛症候群の治療は、複数のアプローチを組み合わせることが基本です。神経の過敏状態や炎症を抑える薬物療法を軸に、運動療法で筋力・関節機能の低下を防ぎます。

薬物療法だけでは不十分な場合は神経ブロック注射を併用し、神経の過剰反応を直接抑えます。従来の治療で十分な効果が得られないケースでは、再生医療という選択肢もあります。どの治療が適切かは症状の段階や重さによって異なるため、医師と相談しながら進めることが大切です。

薬物療法

複合性局所疼痛症候群は神経の過敏化・炎症・血流異常が複合的に絡み合って症状を引き起こします。薬物療法はこれらに同時に働きかけ、神経の過剰な興奮を抑えながら炎症や血流異常の改善を図る治療法です。

リハビリや神経ブロックと組み合わせることで効果が高まりやすく、早期に開始するほど症状の慢性化を防ぐことに寄与します。

以下の記事では、複合性局所疼痛症候群で使用される治療薬について詳しく解説します。

【関連記事】

【医師監修】アセトアミノフェンの効果とは?作用の仕組みや服用方法を解説

【医師監修】リリカ(プレガバリン)とは|副作用や効き始めるまでの期間を解説

運動療法(リハビリテーションなど)

項目 内容
機能低下の予防 関節可動域の維持。筋力低下の予防
神経の調整 刺激への慣れによる過敏状態の軽減
血流の改善 循環促進。むくみ軽減
回復基盤の形成 継続による神経・筋肉・血流バランスの安定

文献4)(文献7

運動療法は、関節・筋肉の機能維持と神経の過敏化の改善を同時に図れる治療です。段階的に身体を動かすことで刺激への過剰反応が和らぎ、血流の改善によってむくみが軽減し患部の状態も安定しやすくなります。

また、運動療法には関節可動域訓練や筋力訓練に加えて、鏡療法(ミラーセラピー)や段階的運動イメージ療法といった、脳の感覚処理にアプローチする方法も用いられます。

効果を積み重ねるためにも、進め方や強度を医師・リハビリスタッフと相談しながら、無理のない範囲で継続することが大切です。

神経ブロック注射

項目 内容
神経興奮の抑制 局所麻酔による神経反応の一時的抑制
血流の改善 交感神経調整による血管反応の正常化
リハビリ促進 運動時の負担軽減によりリハビリテーションを進めやすくなる点
適応の選択性 症状や経過に応じた適用判断

文献3

神経ブロック注射は、神経の過剰な興奮を直接抑えて症状を和らげる治療です。交感神経への作用により血流が改善し、患部の状態が落ち着きやすくなります。

症状が緩和したタイミングでリハビリを積極的に進められる点も、この治療の利点といえます。ただし適応は症状の特徴や経過によって異なるため、医師と相談の上で検討しましょう。

以下の記事では、神経ブロック注射のひとつである「星状神経節ブロック」について詳しく解説しています。

再生医療

複合性局所疼痛症候群に対する治療の選択肢のひとつとして、脂肪由来の幹細胞が持つ分化能や神経・血管に関わる物質を分泌する働きを活用した再生医療があります。

脂肪由来の幹細胞には炎症反応や免疫バランスに働きかける性質があり、血管形成に関わる物質を分泌する働きも備わっています。適応は症状の特徴や経過によって異なるため、希望する場合はまず医師に相談の上で検討しましょう。

複合性局所疼痛症候群で「手足のしびれが続く」「治療を続けているのに改善しない」とお悩みの方は、幹細胞を用いた再生医療をご検討いただけます。

当院の再生医療については、以下の記事をご覧ください。

複合性局所疼痛症候群の予防法

予防法 詳細
治療薬は指示通りに使用する 医師の指示に基づく適切な服薬の継続
早期から身体を動かす・動かしにくさを防ぐ 無理のない運動による機能維持
過度な安静を避けストレスを溜めないようにする 活動と休息のバランス維持

複合性局所疼痛症候群の予防において、症状が出始めた早い段階で適切な対応が必要です。治療薬は自己判断で中断せず、医師の指示に従って継続することで神経や炎症の状態を安定させます。

過度な安静は関節・筋肉の機能低下を招くため、支障のない範囲で身体を動かす習慣が欠かせません。

加えて、生活リズムを整えストレスをコントロールすることが自律神経の安定につながり、症状の悪化を防ぐ上でも欠かせない視点です。

治療薬は指示通りに使用する

項目 内容
継続使用の重要性 神経・炎症状態の安定化に向けた継続的作用
自己判断のリスク 効果低下・副作用リスク増大の可能性
状態に応じた調整 症状変化に応じた用量・種類の見直し
治療全体の基盤 リハビリや他治療を支える状態の安定化

文献8)(文献9

複合性局所疼痛症候群の治療では、神経の過敏状態や炎症を抑えるために治療薬を継続して使用しましょう。自己判断での中断や量の調整は症状の揺り戻しや身体への負担につながるため、医師の指示に従ってください。

症状は経過とともに変化するため、定期的な診察で状態を評価しながら治療薬の内容を調整していきます。薬物療法はリハビリなど他の治療を支える土台でもあるため、継続的な管理が回復の過程において重要な役割を担います。

早期から身体を動かす・動かしにくさを防ぐ

複合性局所疼痛症候群では動かしにくい状態が続くほど関節可動域や筋力が低下し、日常生活への支障が広がります。機能低下を防ぐためにも、症状が強い時期でも支障のない範囲で身体を動かし続けることが欠かせません。

段階的に運動を継続することで神経の過剰反応が落ち着きやすくなり、血流の促進によってむくみの軽減や患部の状態維持にもつながります。症状が固定化する前に早期から取り組むことが、その後の経過を左右します。

過度な安静を避けストレスを溜めないようにする

複合性局所疼痛症候群では、長期間にわたって身体を動かさない状態が発症や悪化につながる可能性が指摘されています。

ギプス固定などによる過度な安静が神経の過敏化を招くことも報告されており、動かさないことのリスクを理解しておくことが重要です。文献10

加えて、精神的ストレスや不安は自律神経や脳の働きに影響し、感覚の過敏化や症状の長期化に関与します。身体と心理は互いに影響し合うため、無理のない範囲で身体を動かしながら生活リズムとストレスを整えることが、予防においても重要な視点です。

改善しない複合性局所疼痛症候群は当院へご相談ください

複合性局所疼痛症候群は経過や症状の現れ方に個人差が大きく、治療の反応もさまざまです。なかなか改善しない場合でも、状態を丁寧に評価し直すことで、治療の方向性を見直せることがあります。

当院では薬物療法・リハビリ・神経ブロック・再生医療を含めた多角的なアプローチで、一人ひとりの状態に合った治療方針を提案しています。

複合性局所疼痛症候群が長引いている方や、これまでの治療で思うような変化が得られなかった方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。

「日常生活に支障が出ている」「元の状態に戻れるのか不安」と感じている方は、再生医療を含めた治療の選択肢について、当院で相談を受け付けています。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

複合性局所疼痛症候群に関するよくある質問

複合性局所疼痛症候群は完治する疾患ですか?

複合性局所疼痛症候群は、必ずしも完全に元の状態へ戻ると断言できる疾患ではありません。経過には個人差があり、自然に軽快するケースもあれば、症状が長期にわたって続く方もいます。(文献4

一方で、早い段階から運動療法や薬物療法を組み合わせて対応することで「回復しやすくなる」と示唆されています。(文献11

「完治」にこだわるよりも、日常生活の質を維持・向上させることを目標に、治療へ取り組む姿勢が大切です。

複合性局所疼痛症候群は難病指定されてますか?

複合性局所疼痛症候群は現時点で国の指定難病には含まれていません。原因が特定しにくく日常生活への影響が長期にわたることから、医療現場では「難治性の疾患」として扱われることがありますが、制度上の指定難病とは別の位置づけです。(文献12

難病指定を求める意見書が提出されるなど、当事者や関係者からの要望は続いていますが、現時点では制度としての認定には至っていません。

複合性局所疼痛症候群は障害年金の対象ですか?

複合性局所疼痛症候群は、状態によっては障害年金の対象となる可能性があります。認定の可否や等級は病名だけで判断されるものではなく、日常生活や就労にどの程度支障が生じているかが評価の基準となります。

関節の動かしにくさや筋力低下といった機能障害が生活・労働に与える影響が具体的に問われるため、症状の経過や客観的な所見を記録しておくことが申請において重要です。

※障害年金・労災認定の詳細な要件や申請方法については、お住まいの地域の年金事務所・労働基準監督署、または社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

複合性局所疼痛症候群は労災認定の対象ですか?

仕事中や通勤中のケガをきっかけに複合性局所疼痛症候群を発症した場合、労災認定の対象となる可能性があります。認定においては診断名だけでなく、業務との因果関係が認められるかどうかが重要な判断基準です。

労災事故後に複合性局所疼痛症候群を発症したケースでは、症状の程度に応じて後遺障害として評価され、労働能力への影響をもとに等級が判断される仕組みとなっています。

複合性局所疼痛症候群は客観的な評価が難しい疾患であるため、関節可動域の制限・骨や皮膚の変化といった所見と、発症からの経過を丁寧に記録しておくことが認定において欠かせません。

※障害年金・労災認定の詳細な要件や申請方法については、お住まいの地域の年金事務所・労働基準監督署、または社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

参考文献

(文献1)

複合性局所疼痛症候群 (CRPS、反射性交感神経性ジストロフィーとカウザルギー)|MSDマニュアル家庭版

(文献2)

CRPSの判定と重症度評価|34 賠償科学 No.39 (2013)

(文献3)

Ⅳ C.複合性局所疼痛症候群(CRPS)|第IV章 各疾患・痛みに対するペインクリニック指針

(文献4)

複合性局所疼痛症候群(CRPS)(反射性交感神経性ジストロフィーおよびカウザルギー)|MSDマニュアル プロフェッショナル版

(文献5)

複合性局所疼痛症候群(CRPS)総説 NEJM, Dec.11, 2025 「僻地で世界最先端」西伊豆健育会病院早朝カンファ 仲田和正 2026. 1

(文献6)

Complex Regional Pain Syndrome: A Comprehensive Review|PMC PubMed Central®

(文献7)

慢性疼痛診療 ガイドライン|真興交易㈱医書出版部

(文献8)

Case of the Month #37: Complex Regional Pain Syndrome by Dr Sunil Dasari|FACULTY OF PAIN MEDICINE of the Royal College of Anaesthetists

(文献9)

Complex Regional Pain Syndrome | AAFP

(文献10)

Complex regional pain syndrome (CRPS), a review|ScienceDirect

(文献11)

Treatment Complex regional pain syndrome |NHS

(文献12)

第二部 慢性疼痛と「障害」認定をめぐる課題 ――障害者総合支援法のこれからに向けて|立命館大学生存学研究所