【医師監修】ステロイドとは|効果・副作用・注意点をわかりやすく解説

「ステロイドに対して、怖いイメージがある」
「長く使うとやめられなくなるのでは」
ステロイドに対して、こうしたイメージを持つ方は少なくありません。しかし実際のステロイドは、炎症や免疫の過剰な働きを抑え、多くの疾患の治療に欠かせない薬です。
一方で、用法・用量や使用期間を誤ると注意すべき副作用が現れることもあるため、正しい知識を持った上で使用することが大切です。
本記事では、現役医師がステロイドについて詳しく解説します。
- ステロイドの効果
- ステロイドの効果が出るまでの期間
- ステロイドの副作用
- ステロイドを服用・使用するときの注意点
記事の後半には、よくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。
ステロイドについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
目次
ステロイドとは
ステロイドは、副腎の外側にある副腎皮質から分泌される「副腎皮質ホルモン」をもとにつくられた薬です。炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える作用があり、湿疹やアトピー性皮膚炎、喘息、関節リウマチ、膠原病など幅広い疾患の治療に使われています。
「副作用が強い薬」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、疾患の種類や症状に応じて薬剤や用量、使用期間を適切に選択することで、多くの疾患の治療で広く用いられています。
一方で使用方法を誤ると、十分な効果が得られなかったり副作用のリスクが高まったりするため注意が必要です。
ステロイドには内服薬・外用薬・吸入薬・注射薬など複数の種類があり、疾患ごとに適した剤形や使用方法が異なります。不安があるときは自己判断で中止せず、医師や薬剤師に相談しながら治療を続けてください。
以下の記事では、膝のステロイド注射について詳しく解説しています。
抗生物質との違い
ステロイドと抗生物質は、どちらも治療に用いられる薬ですが、働きや使用される疾患は異なります。違いを理解することで、処方された目的や必要性を把握しやすくなります。
ステロイドと抗生物質の違いは以下のとおりです。
| 項目 | ステロイド | 抗生物質(抗菌薬) |
|---|---|---|
| 主な働き | 炎症や免疫反応の抑制 | 細菌の死滅・増殖の抑制 |
| 使用される主な疾患 | 湿疹、アトピー性皮膚炎、喘息、関節リウマチ、膠原病など | 肺炎、膀胱炎、中耳炎などの細菌感染症 |
| 細菌への作用 | 直接作用しない | 細菌へ直接作用 |
| ウイルスへの効果 | ウイルスを直接抑える作用なし | 効果なし |
| 併用 | 病状によって抗生物質と併用する場合あり | 病状によってステロイドと併用する場合あり |
ステロイドは炎症や免疫の過剰な働きを抑える薬で、細菌を直接死滅させる作用はありません。一方、抗生物質は細菌感染症の治療を目的とした薬であり、風邪やインフルエンザなどウイルスが原因の疾患には効果が期待できません。
炎症と細菌感染が同時に起こっている場合は、病状に応じて両方の薬を組み合わせることもあります。それぞれ役割が異なるため、自己判断で使い分けたり中止したりせず、医師の指示に従って使用してください。
妊娠中・授乳中の服用・使用について
妊娠中や授乳中でも、疾患の状態によってはステロイドによる治療を続けた方が望ましい場合があります。
喘息や膠原病、炎症性腸疾患などでは、疾患の状態や母体・胎児への影響を総合的に考慮し、ステロイドによる治療が必要と判断された場合に使用されます。
プレドニゾロンなど一部のステロイドは母乳への移行量が少なく、通常の治療でも授乳を続けられますが、薬の種類や用量によって注意点は異なるため、妊娠・授乳中であることや妊娠を希望していることを医師へ伝え、自己判断での中止や減量は避けてください。
ステロイドの種類
| 種類 | 詳細 |
|---|---|
| 内服薬 | 全身へ作用し、膠原病や関節リウマチ、炎症性腸疾患などの治療に使用する飲み薬 |
| 外用薬 | 湿疹やアトピー性皮膚炎などの皮膚症状へ直接塗布し、炎症を抑える塗り薬 |
| 吸入薬 | 喘息などの気道へ直接薬を届け、気道の炎症を抑える吸入薬 |
| 注射薬 | 関節や静脈などへ投与し、強い炎症や急性症状の改善を目的とした注射薬 |
ステロイドには内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬といった複数の剤形があり、疾患の種類や症状の程度、炎症が起きている部位によって適した剤形が異なります。
皮膚の炎症には外用薬、喘息には吸入薬、全身の炎症や自己免疫疾患には内服薬、強い炎症には注射薬など、疾患の種類や症状に応じて適切な剤形が選択されます。
内服薬
内服薬は口から服用し、胃や腸で吸収されたのち血液に乗って全身に作用するステロイド薬です。皮膚だけでなく関節や肺、腸など全身の炎症や免疫の異常にも作用するため、関節リウマチや膠原病、喘息、炎症性腸疾患といった疾患の治療に処方されます。
服用量や期間は病気の種類や症状に応じて調整されます。ただし、一定期間以上使用すると副腎の働きが低下していることがあるため、症状が改善しても自己判断で中止せず、医師の指示に従って段階的に減らしていくことが重要です。
長期間の服用では、副作用を早期に見つけるため血液検査や血圧、血糖値を定期的に確認しながら治療を継続します。
外用薬
外用薬は、湿疹やアトピー性皮膚炎、かぶれなど皮膚の炎症を抑えるために患部へ直接塗るステロイド薬です。炎症の起きている部位に作用するため、内服薬に比べて全身への影響は抑えられます。
効果の強さにはランクがあり、症状の程度や塗る部位、年齢などをもとに医師が選択します。効果を十分に引き出すには、決められた量や回数、期間を守って使用しましょう。
一方、同じ部位に長く使い続けると皮膚が薄くなったり毛細血管が透けて見えたりする副作用が現れることがあるため、症状が良くなっても自己判断で中止したり、漫然と使用を続けたりせず、医師や薬剤師の指示に沿って使用してください。
吸入薬
吸入薬は気道へ直接薬を届け、炎症を抑えるステロイド薬です。主に喘息や一部の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に使われ、発作を防ぎ症状を安定させる目的で継続的に使用します。
気道に直接作用するため内服薬に比べて全身への影響は抑えられますが、効果を十分に得るには正しい吸入方法を身につけることが欠かせません。
吸入の手技が不十分だと薬が気道まで届かず、十分な効果を得られないことがあります。また、吸入後に薬が口の中へ残ると口腔カンジダ症や声のかすれを招くことがあるため、使用後は水でうがいをしてください。使い方に不安がある場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。
注射薬
注射薬は、症状が強い場合や速やかな治療が必要な場合、内服が難しい場合などに使用されるステロイド薬です。
点滴や静脈注射で全身へ行き渡らせる方法のほか、関節や腱の周囲など炎症のある部位へ直接注射する方法もあり、疾患の種類や症状に応じて投与方法を選びます。
高い治療効果が期待できる一方、投与量や間隔を誤ると副作用が現れやすくなるため、医療機関で経過や副作用の有無を確認しながら使用します。
また、短期間に繰り返し注射すると副作用のリスクが高まることがあるため、自己判断で追加の注射を求めず、医師の指示に沿った間隔で治療を受けてください。
以下の記事では、ステロイド注射について詳しく解説しています。
【関連記事】
【痛み止め】関節症に使うステロイド注射の効果は?気になる副作用も解説
ステロイドが処方・適応される主な疾患
ステロイドは炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える作用があり、皮膚や呼吸器、関節、消化器など幅広い領域の治療に用いられます。
主な疾患は以下のとおりです。
| 分類 | 主な疾患 |
|---|---|
| アレルギー・皮膚疾患 | 湿疹やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、重いアレルギー反応など |
| 呼吸器疾患 | 気管支喘息や一部の慢性閉塞性肺疾患(COPD)など |
| 自己免疫疾患・膠原病 | 関節リウマチや全身性エリテマトーデス、血管炎など |
| 消化器疾患 | 潰瘍性大腸炎やクローン病など |
| 腎臓・血液・神経疾患 | ネフローゼ症候群や一部の血液疾患・神経疾患など |
ステロイドはアトピー性皮膚炎では皮膚の炎症、喘息では気道の炎症、膠原病では過剰な免疫反応を抑える目的で使用されます。
潰瘍性大腸炎やクローン病でも症状が強い時期の炎症を鎮める治療として用いられ、適した剤形や用量、使用期間は疾患や重症度によって異なるため、医師が病状や重症度を総合的に判断して治療方針を決定します。
以下の記事では、ステロイドが処方・適応される疾患のひとつである、関節リウマチの症状や治療法について詳しく解説しています。
【関連記事】
ステロイドの効果
| 効果 | 詳細 |
|---|---|
| 炎症を抑える効果 | 炎症による赤み・腫れ・熱感などの改善 |
| アレルギー症状を改善する効果 | アレルギー反応の抑制によるかゆみや喘息症状などの改善 |
| 免疫の過剰反応を抑制する効果 | 自己免疫疾患などで過剰になった免疫反応の抑制 |
ステロイドは炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える薬です。皮膚や気道、関節、腸などさまざまな部位の炎症を和らげるほか、アレルギーによる症状を和らげ、自己免疫疾患では過剰な免疫反応を抑える目的で使用されます。
ステロイドは多くの場合、症状や炎症を抑え、病状をコントロールする目的で使用されます。疾患の種類や症状に合わせて薬剤や用量を見極めるため、使用の際は医師や薬剤師へ相談してください。
炎症を抑える効果
ステロイドは、炎症を引き起こすサイトカインやプロスタグランジンなどの物質の産生を抑制し、炎症の進行を抑えます。
あわせて過剰な免疫反応を調整する作用も持つため、関節リウマチや膠原病などにおける炎症の悪化を防ぐ効果も期待できます。
こうした抗炎症作用により、湿疹やアトピー性皮膚炎の赤みやかゆみ、喘息による気道の炎症、関節リウマチの関節の腫れなどの改善が期待されます。
疾患の種類や炎症が起きている部位に応じて、内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬など適切な剤形が選択されるため、医師の指示に従って使用しましょう。
アレルギー症状を改善する効果
ステロイドは、花粉やダニなどのアレルゲンに対する過剰な免疫反応によって生じる炎症を抑え、アレルギー症状の改善が期待できます。
炎症を引き起こす物質や免疫細胞の働きを抑制し、アトピー性皮膚炎の赤みやかゆみ、アレルギー性鼻炎の鼻づまり、喘息による気道の炎症などを緩和します。
症状が現れている部位に応じて外用薬や点鼻薬、吸入薬、内服薬、注射薬が使い分けられますが、ステロイドはアレルギー体質そのものを改善する薬ではありません。
病状に応じて抗ヒスタミン薬やアレルゲン免疫療法など、ほかの治療法と組み合わせて用いられることがあります。
免疫の過剰反応を抑制する効果
ステロイドは過剰に働く免疫反応を抑え、関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)、膠原病、血管炎など自己免疫疾患の症状改善が期待できる治療薬です。
本来、免疫は細菌やウイルスから身体を守る働きを担いますが、自己免疫疾患ではこの働きが正常な細胞や組織にまで及んでしまいます。
ステロイドはこうした異常な免疫反応を調整し、関節や臓器の炎症を抑えることで疾患の進行や症状の悪化を防ぎます。一方で正常な免疫機能も同時に抑制するため、感染症にかかりやすくなる点には注意が必要です。
用量や使用期間は病状に応じて医師が調整するため、自己判断での中止や減量は避け、指示どおりに治療を続けてください。
ステロイドの効果が出るまでの期間
ステロイドの効果が現れるまでの期間は、薬の種類や投与方法、病気の種類、症状の程度によって異なります。
一般に内服薬や注射薬は比較的早く作用が現れ、外用薬や吸入薬は継続して使用するうちに徐々に効果が現れます。
主な剤形ごとの効果が出るまでの目安は以下のとおりです。
| 種類 | 効果が出るまでの目安 |
|---|---|
| 内服薬 | 1〜2時間程度で作用開始 |
| 外用薬 | 数日〜1週間程度 |
| 吸入薬 | 3日〜1週間程度 |
| 注射薬 | 1〜2日程度 |
プレドニゾロンなどの内服ステロイドは、通常製剤で1〜2時間程度で作用が現れるとされています。外用薬は疾患によって差があるものの、数日から1週間程度を目安に症状の変化を確認します。(文献1)
アトピー性皮膚炎では急性増悪時に1日2回塗布して炎症を抑え、落ち着いてきたら症状に応じて回数を減らす方法が一般的です。
吸入薬は3日から1週間程度で効果を感じ始めることもありますが、本来の効果を得るには継続使用が欠かせず、2〜4週間使用しても改善が見られない場合は治療方針の見直しを検討します。
注射薬は1〜2日程度で効果が現れることがある一方、個人差が大きく数日から数週間を要する場合もあります。症状の改善が遅いと感じても自己判断で中止や追加投与はせず、医師へ相談してください。(文献2)
ステロイドが効かない場合
ステロイドを使用しても十分な効果が得られない場合、疾患の種類や重症度、症状の原因そのものが影響していることがあります。
薬の種類によっては効果が現れるまでに時間がかかるため、使用を始めてすぐに改善が見られなくても自己判断で中止したり増量したりしてはいけません。
「外用薬の塗る量が足りない」「吸入薬の使い方が正しくできていない」「飲み忘れが続いている」など、用法や用量が守られていないことが原因で効果が不十分になるケースも少なくありません。
指示どおりに使用しても改善しない場合は、ほかの疾患やステロイドが効きにくい体質が関わっている可能性もあるため、原因を見直した上で治療方針を再検討することがあります。症状の改善が見られないときは自己判断で薬を変更したり中止したりせず、医師へ相談してください。
ステロイドの副作用
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| 【比較的みられる副作用】むくみ・体重増加など | むくみや体重増加、食欲増加、満月様顔貌などの比較的起こりやすい副作用 |
| 【注意が必要な副作用】血糖上昇・骨粗鬆症など | 血糖上昇や骨粗鬆症、高血圧、白内障、緑内障など長期使用で注意が必要な副作用 |
| 【重篤な副作用】感染症の重症化・副腎不全など | 感染症の重症化や副腎不全など早期の受診が必要な副作用 |
ステロイドは高い治療効果が期待できる一方、副作用が生じる場合があります。ただし、すべての方に起こるわけではなく、薬の種類や用量、使用期間、投与方法によってリスクは異なります。
比較的みられる副作用にはむくみや体重増加などがあり、長期間使用する場合は血糖上昇や骨粗鬆症にも注意が必要です。
まれに感染症の重症化や副腎不全といった重篤な副作用が生じることもあります。副作用を過度に心配して中止するのではなく、医師へ相談しながら治療を続けることが重要です。
【比較的みられる副作用】むくみ・体重増加など
ステロイドでは比較的みられる副作用として、むくみや体重増加などが現れることがあり、これらは服用量や使用期間によって起こりやすさが異なるものの、適切な管理によって軽減できる場合があります。
主な副作用は以下のとおりです。
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| むくみ | 体内への塩分・水分の貯留 |
| 体重増加 | 食欲増加や脂肪蓄積による体重増加 |
| ムーンフェイス(満月様顔貌) | 顔への脂肪沈着による顔貌の変化 |
| 中心性肥満 | 腹部を中心とした体幹部への脂肪蓄積 |
(文献3)
ステロイドには体内に塩分や水分をため込みやすくする作用や食欲を高める作用があり、これによってむくみや体重増加が現れることがあります。
一定期間使用すると脂肪のつき方が変化し、ムーンフェイス(満月様顔貌)や中心性肥満が現れる場合もあります。ただしこれらの副作用には個人差があり、すべての方に起こるわけではありません。
服用量が多い場合や長期間使用する場合ほど起こりやすいため、急激な体重増加や強いむくみがみられたときは医療機関を受診しましょう。
【注意が必要な副作用】血糖上昇・骨粗鬆症など
ステロイドを長期間、あるいは高用量で使用すると、定期的な経過観察が必要な副作用が現れることがあるため、早期に気づき適切に対応できるよう定期的な診察や検査を受けてください。
注意が必要な主な副作用は以下のとおりです。
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| 血糖上昇 | 血糖値の上昇、ステロイド糖尿病の発症リスク |
| 骨粗鬆症 | 骨密度低下による骨折リスクの増加 |
| 感染症 | 免疫機能低下による感染症リスクの増加 |
| 高血圧・白内障・緑内障 | 長期間使用で注意が必要な合併症リスク |
ステロイドは長期間または高用量で使用すると、血糖値の上昇や骨密度の低下、感染症にかかりやすくなるといった副作用が現れることがあり、高血圧や白内障、緑内障にも注意が必要です。
ただし、これらはすべての方に起こるわけではなく、服用量や使用期間によってリスクは異なるため、医師の指示に従って定期的な診察や検査を受けながら治療を続けてください。
以下の記事では、高血圧や骨粗鬆症について詳しく解説しています。
【関連記事】
【医師監修】高血圧とは|原因・症状・予防法・治療まで徹底解説
【重篤な副作用】感染症の重症化・副腎不全など
重篤な副作用が起こることは多くありませんが、高用量や長期間の使用では注意が必要であり、早期に異変へ気づき適切に対応することが重症化の予防につながります。
注意すべき主な重篤な副作用は以下のとおりです。
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| 感染症の重症化 | 細菌・ウイルス・真菌感染症の重症化リスク |
| 副腎不全 | ステロイドの急な中止による副腎機能低下 |
| 重篤な症状のサイン | 発熱や強い倦怠感、咳の持続、食欲低下、吐き気、血圧低下、意識障害など |
| 予防・対応 | 自己判断での中止回避や定期的な診察・検査、異変時の早期受診 |
ステロイドは免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなったり重症化しやすくなったりすることがあります。また、長期間使用したあと自己判断で急に中止すると、副腎不全を起こす可能性があります。
いずれも頻度は高くありませんが、重症化を防ぐためには早期の対応が重要です。
発熱や強い倦怠感、食欲低下、吐き気、血圧低下などの症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。重篤な副作用を防ぐためにも、医師の指示どおりに服用・減量し、定期的な診察を受けましょう。
ステロイドを服用・使用するときの注意点
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 用法・用量を守って使用する | 医師から指示された用法・用量の遵守 |
| 自己判断で中止・減量しない | 病状悪化や副腎不全予防のための継続使用 |
| 併用薬・持病・体調変化は医師へ相談する | 相互作用や副作用リスクを考慮した治療継続 |
ステロイドは用法・用量を守って使用することで十分な治療効果が期待でき、副作用のリスクも抑えやすくなります。一方、自己判断による中止や減量は病状の悪化や副腎不全につながる恐れがあるため避けてください。
ほかの薬を服用している場合や持病がある場合、体調に変化がみられた場合は治療内容の調整が必要になることもあるため、不安や気になる症状があるときは自己判断で対応せず、医師や薬剤師へ相談しながら治療を続けましょう。
用法・用量を守って使用する
ステロイドは疾患の種類や症状、年齢などに応じて用法・用量が定められており、医師の指示どおりに使用することが重要です。
使用量が少なすぎると十分な治療効果が得られず、多すぎると血糖上昇や骨粗鬆症、感染症などの副作用が現れやすくなります。
内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬はそれぞれ正しい使用方法が異なり、誤った使い方をすると本来期待される効果を得にくくなります。
症状が改善しないからと自己判断で増量したり、症状が落ち着いたからと減量したりせず、不安や気になることがあるときは医師や薬剤師へ相談しながら治療を続けてください。
自己判断で中止・減量しない
ステロイドは症状が改善しても自己判断で中止や減量をしてはいけません。とくに内服薬を一定期間以上使用している場合、急に服用をやめると病気が再燃したり副腎不全を起こしたりする可能性があります。
外用薬や吸入薬も、症状が落ち着いたからと急に使用をやめると炎症が再び悪化することがあるため、症状に応じて使用回数や用量を少しずつ調整します。
薬を減らしたい、副作用が気になるといったときは一人で判断せず医師へ相談し、適切な方法で治療を進めましょう。
併用薬・持病・体調変化は医師へ相談する
ステロイドは、抗菌薬や抗真菌薬、抗てんかん薬、ワルファリン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などとの飲み合わせによって作用や副作用が変わることがあります。
市販薬やサプリメントを含め、使用中の薬は医師や薬剤師へ伝えてください。また、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症、緑内障、感染症などの持病がある場合は、病状に応じて慎重に治療を進める必要があります。
治療中に発熱や強い倦怠感、息切れ、急激な体重増加、視力の変化などいつもと違う症状が現れたときは、副作用や感染症のサインの可能性があります。
薬の使用を独断で継続・中止することは避け、違和感が出た場合は早めに医師へ相談してください。
ステロイドで改善しない症状は当院へご相談ください
ステロイドを使用しても症状が改善しない場合や繰り返す場合は、治療法の見直しや詳しい検査が必要です。
症状によってはステロイド以外の治療が適していたり、ほかの疾患が隠れていたりする可能性も考えられます。また、副作用が気になる場合や薬を減らしたい場合でも、独断で中止や減量をせず、医療機関を受診した上で治療を進めてください。
ステロイドで改善しない症状でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では、症状や状態に応じて再生医療を用いた治療を提案しています。
ステロイドを使用しても症状が改善しない場合、疾患によっては再生医療も治療の選択肢のひとつとなります。ただし、すべての疾患が対象となるわけではなく、変形性関節症や腱・靱帯の障害など一部の運動器疾患において、病状や画像所見をもとに自己脂肪由来幹細胞治療やPRP療法が検討されます。
適応の判断には診察や検査が必要なため、ステロイドの使用を中止する前に、まずは当院へお気軽にお問い合わせください。
ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。
\無料オンライン診断実施中!/
ステロイドに関するよくある質問
ステロイドは一生使い続けなければいけませんか?
多くの場合、ステロイドを一生使い続ける必要はありません。使用期間は疾患の種類や症状によって異なり、症状が改善すれば医師の判断のもとで少しずつ量を減らし、中止を目指していきます。
ただし、自己判断で急に中止すると副腎不全や疾患の再燃を招く恐れがあるため、減量や中止は必ず医師の指示に従って進めましょう。
ステロイドは長期間使い続けても問題ありませんか?
疾患によってはステロイドを長期間使用する場合もあります。
使用期間が長くなるほど血糖上昇や骨粗鬆症、感染症などの副作用に注意が必要なため、定期的な診察や検査を受けながら症状に応じて用量を調整します。
ご自身の判断で中止や減量はせず、気になる症状があれば医師へ相談してください。
ステロイドは「怖い」「やばい」と耳にしますが本当ですか?
ステロイドは「怖い」「やばい」と言われることがありますが、医師の指示どおりに使用すれば多くの病気の治療に役立つ薬です。
副作用のリスクは薬の種類や用量、使用期間によって異なるため、医師が病状に応じて調整します。ご自身の判断で使用を中止したり避けたりせず、不安があれば医師や薬剤師へ相談してください。
参考文献
Prednisone|ACR AMERICAN COLLEGE of RHEUMATOLOGY
Overview|Steroid injections for joint and tendon pain | NHS Guy’s and St Thomas’





















