• ひざ関節
  • 変形性膝関節症

【医師監修】変形性膝関節症における足底板(インソール)の効果について解説

変形性膝関節症 足底板 効果
公開日: 2021.09.07 更新日: 2025.11.30

「膝が痛くて歩くのがつらい」

「少しでも痛みを和らげたい」

変形性膝関節症で悩む方にとって、毎日の動作に伴う痛みから解放されたいという思いは切実です。

整形外科を受診した際に、医師から“足底板(インソール)”の使用をすすめられた方も多いでしょう。

しかし、いざ使ってみようと思っても、足底板の効果や市販品との違い、使用期間など、疑問や不安が生まれがちです。

本記事では、変形性膝関節症に対する足底板の効果や役割、市販品との違い、靴選びのポイントまで、医師監修のもとわかりやすく解説します。

さらに、足底板を使っても痛みが改善しない場合の、再生医療という選択肢についても紹介します。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

変形性膝関節症について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

変形性膝関節症における足底板(インソール)の効果

足底板

足底板(インソール)療法は、変形性膝関節症の初期~中期にみられるO脚やX脚のゆがみに対し、足元から膝の角度を補整する治療です。

歩行時の体重のかかり方を整え、膝の内側に集中しがちな負荷を減らし、痛みの軽減が期待できます。

足底板には、靴に入れるタイプや室内用タイプがあり、日常生活に取り入れやすい点も特徴です。

一方で、変形が進行した末期では効果が乏しいため、早期の利用が勧められます。実際に、足底板がどのように膝への負荷を調整するのか詳しく解説していきます。

変形性膝関節症にお悩みの方は、以下のページもご参照ください。

変形性膝関節症に使われる足底板(インソール)の役割

足底板(インソール)は、歩行時の体重のかかり方を調整し、膝の内側への負担を減らします。とくにO脚の方は、膝の内側に体重が集中して痛みを生じやすくなりがちです。足底板を使って外側を高くすると、重心を内側から外側へ移動させることができます。その結果、膝関節の内側に偏っていた負荷が軽減され、日常の歩行や立ち上がりなどで感じる痛みが緩和されるのです。さらに足元の安定性が高まるため、歩行姿勢が整いやすくなり、膝への負担が抑えられます。初期~中期の変形性膝関節症にとって、足底板は手軽で有効性の高い保存療法のひとつです。

変形性膝関節症の足底板と市販のインソールとの違い

医療機関で処方される足底板(インソール)は、市販のインソールとは構造も目的も大きく異なります。変形性膝関節症に用いられるのは、「外側楔状(がいそくけつじょう)足底板」と呼ばれる医療用に特殊設計されたものです。膝の内側にかかる負担を、物理的に調整できる点が特徴です。

一方、市販のインソールは足裏のクッション性の向上やフィット感の改善を目的としており、膝の角度を補整することはできません。

なお、医師の処方せんに基づき作成する医療用足底板は、一定の条件を満たすと保険適用となる場合があります。

症状や膝の変形状況に合わせて作成するので、より効果的に膝への負荷を軽減できるのが医療用の大きなメリットです。

変形性膝関節症における足底板(インソール)と靴選び

足底板(インソール)の効果を十分に引き出すには、どの靴にあわせるかも非常に重要です。

臨床では、足底板単体ではなく、“靴+足底板”の組み合わせで歩行を評価するケースが一般的です。とくに、かかと部分がしっかりして安定性の高いウォーキングシューズは、足底板との相性が良く、膝にかかる負荷の評価にも用いられます。

実際、足底板の効果に関する研究では、ウォーキングシューズと併用した条件で膝への負担変化が検討されました。(文献1

足底板と相性の悪い靴では、足底板が本来発揮する矯正効果が弱まり、膝の痛みが改善しにくくなるので注意が必要です。

変形性膝関節症で足底板(インソール)の効果を感じにくいケース

足底板(インソール)を使用しても痛みが軽減しない場合、いくつかの理由が考えられます。

まず、膝の変形が進行している重度のケースです。この場合、足元の補整だけでは十分な改善が得られないことがあります。また、扁平足や外反母趾など、足裏そのものに変形があると、足底板の効果が実感しにくくなります。さらに、サイズが合っていない、靴との相性が悪い、既製品により足の形や歩き方に合っていないなども原因です。

足底板療法は短期間で結果が出るものではなく、最低でも2〜3カ月の継続使用が必要です。

効果を最大限に引き出すためには、整形外科で足の形状や歩行パターンを評価し、必要に応じてオーダーメイドの調整を行いましょう。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

足底板(インソール)で改善しない変形性膝関節症の新アプローチ|再生医療について

足底板(インソール)で痛みの改善が得られない場合に、次の選択肢として「再生医療」という選択肢があります。

再生医療とは、人が本来持つ「自然治癒力」を引き出して、組織の修復を図る治療法です。

変形性膝関節症の場合、重症化すると手術に頼らざるを得ないのが実情ですが、こうした手術適応例において、組織修復力を持つ再生医療の治療効果が期待されています。

再生医療には主にPRP療法と幹細胞治療があり、現在、最も多く行われているのが「PRP療法(多血小板血漿療法)」です。

PRP療法では、患者さん自身の血液から抽出した血小板血漿(PRP)を患部に注入し、成長因子により組織の修復を促します。

自分の血液を利用するため副作用はほとんどありませんが、完全に軟骨が失われた重症例では、十分な効果は期待できません。

もう一つの「幹細胞治療」は、衰えた膝の関節軟骨を再生させて痛みを抑える治療法です。

お腹の脂肪や、膝の滑膜から採取した間葉系幹細胞を培養し、関節内に注入して軟骨の再生を促します。

変形性膝関節症の治療にお悩みの方は、以下サイトもご参照ください。

手術しなくても治療できる時代です。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

足底板(インソール)を効果的に取り入れて変形性膝関節症の改善を目指そう

変形性膝関節症では、膝関節にかかる力の偏りが痛みや進行に影響します。足底板(インソール)は膝にかかる負荷を調整し、痛みの軽減をめざす補助具として効果が期待できます。

一方で、靴との相性や使用期間によって効果が左右されるため、整形外科で歩行パターンや足の形状を評価しながら、自分に合った足底板の正しい活用が重要です。

足底板で十分な効果が得られない場合、再生医療という新たな選択肢もあります。膝関節の自然治癒力を高め、痛みの緩和や進行抑制が期待できます。重症化により手術を検討している方も、手術以外の治療選択肢としてご検討ください。

再生医療について、さらに詳しく知りたい方は、メール相談オンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。

変形性膝関節症と足底板(インソール)に関するよくある質問

変形性膝関節症の足底板を病院で作るときの保険適用の有無と費用感は?

医療機関で作製する足底板(インソール)は、医師の判断に基づき必要と認められた場合、保険が適用されます。文献2

保険診療の中では足底板は「治療用装具」に分類され、医師の指示書をもとに義肢装具士が患者さんの足の形や歩行を測定し、個別に調整して作製します。

自己負担額は、保険の負担割合によって変わります。

なお、治療用装具は作製後も調整や再作製が必要になることがあります。

市販品とは異なり、足の変形状況や膝への負担を考慮して、専門的に作られる点が大きな特徴です。

装具療法の保険適用については、以下もご参照ください。

手作りや市販の足底板でも変形性膝関節症に効果はありますか?

手作りや市販のインソールは手軽に使えますが、変形性膝関節症の治療目的での効果については十分な科学的根拠がありません。

膝の角度や歩行時の重心バランスは人によって大きく異なり、症状の出る場所や変形の方向も違うため、市販のインソールでは補整が不十分な場合が多いです。

一方、整形外科で作製する足底板(インソール)は、専門的な評価にもとづき、膝の内側・外側どちらに負担がかかっているか、足裏のどこに力が集中しているかなどを細かく分析し作られます。

足に合わないインソールを長期間使うと、膝だけでなく腰や足首への負担を増やしてしまう恐れもあります。

膝の痛みが続く場合、自己判断で市販のインソールを選ぶのではなく、医療機関に相談されるのをおすすめします。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

参考文献

(文献1)

Knee. 2009 Mar;16(2):136-42.|The Knee

(文献2)

「療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について」の一部改正等について|日本医師会