トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由を解説

変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由を解説

膝の痛み

膝の軟骨(半月板・関節軟骨)がすり減ることを起因とし、膝に痛みや変形をもたらすのが変形性膝関節症です。変形性膝関節症になると悪化を防ぐために、膝への負担をできるだけかけないよう過ごすことが大切です。

膝は足関節と股関節の間に位置する関節で、立ち座りや歩くといった日常生活動作を行う上で重要な関節だけに、多大なる負担がかかります。例えば歩行では体重の2~3倍、走ると5倍もの負担がかかります。ほかには階段の昇降では5~6倍、しゃがみ立ちでは7~8倍の負担がかかることが分かっています。

そこで今回は変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由、「生活のためにどうしても仕事を辞めるわけにはいかない」方には対策まで解説します。

変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事と理由

変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事は、膝に負担がかかる動作です。具体的には立ち座り・急な方向転換やストップ・膝に強い衝撃が働く・長時間の立位や長距離歩行などでも、膝に負担がかかります。

大工などの建築・現場仕事

床はりやペンキ塗りの際には、しゃがみこむ必要があります。また重たい鉄骨や木材の運搬でも膝の負担になります。膝にサポーターをするなど、できる限り負担がかからないように努めましょう。

引っ越し業者や配達員

重たい荷物を積み下ろしするのも、膝に負担がかかります。ほかにも階段の昇り降り、繰り返される屈伸運動も膝の負担になります。階段の昇降にはできるだけ手すりを持ちましょう。特に階段や坂道では下りの方が膝への負担が大きいことから注意が必要です。

トラックの運転手

荷物を運搬する際はもちろんですが、高さのある運転席から降りる時には十分な注意が必要です。衝撃により靭帯を傷めてしまうと変形性膝関節症を悪化させる可能性があります。運転席から降りる際はゆっくり降りるよう意識しましょう。

デスクワーク

冷房が効いた室内にいることで、膝が冷えます。冷えると血管が収縮し、血液の流れが悪くなり筋肉が硬くなってしまいます。膝の動かしにくさが助長されるほか、痛みの物質の排出が滞り、痛みを感じやすくなります。膝にブランケットをかけたり、サポーターをつけるなど冷やさないようにする対策が必要です。

旅館や茶道の講師

畳での作法や、お茶を振る舞う際の正座は膝への負担になります。また正座から立ち上がることは、椅子から立ち上がる時と比べて地面からの高さがあるため、それだけ膝への負担になります。正座により膝が折りたたまれ、自身の体重がかかるのを軽減させるためには、3症クッションや正座椅子を使用するようにしましょう。

スーパーやコンビニのレジ打ち業務

レジ打ちの特徴が立ちっぱなしであることです。変形性膝関節症になると、膝に偏った荷重がかかることで痛みを感じることがあります。長時間の立位から負担を軽減させるためにはその場で足踏みをしたり、椅子を使用するなどしましょう。

営業職(外回り)

歩く時間が多い方は靴も重要です。ヒールのように安定性に欠けた靴では膝に負担がかかります。他にもサンダル、デッキシューズでも負担がかかることから、靴選びは、踵がしっかり包み込まれるようなスニーカーを選びましょう。

日常の過ごし方から膝への負担を減らそう

ウォーキング

膝に痛みがあると、あまり関節を動かさず安静になりがちです。しかし膝周囲の筋力が不足すると、関節への負担が高まることから、初期には膝周囲の筋力が落ちないように運動療法に取り組みます。その一つにウォーキングがあります。歩くことで、大腿四頭筋をはじめとする膝周囲の筋力の低下を防ぎます。

また肥満傾向の方は、体重を落とすことも大切です。ただし体重を落とすといっても、筋力は落とさず、脂肪を落とすことが目的であるため、単に食事量を減らすのではなく、カロリーを制限するなどの食事制限を行います。

適度な運動と減量に同時に取り組むことで、膝への負荷を軽減させつつ、筋肉による膝の安定性を高めることができます。

 

参照:変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン
http://jspt.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/11_gonarthrosis.pdf

まとめ

いかがでしたか?今回は変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由について解説しました。

膝に負荷がかかる仕事の動作が積み重なると、痛みを感じるだけでなく、軟骨下骨の新陳代謝(骨吸収と形成)に異常をきたすほか、関節軟骨の変性や破壊にもつながることから注意が必要です。

膝関節に安定性をもたらすウォーキングや、大腿四頭筋のトレーニングのように、膝を動かすことは変形性膝関節症にとって大事なことです。しかし仕事での屈伸動作・正座・急な方向転換のように、膝の動かし方を間違えると、かえって膝の負担になることもあります。

変形性膝関節症の悪化を防ぐためには、できる限り今回紹介した仕事の動作を避け、ウォーキングなどの運動療法を行い、肥満の方は減量に取り組みましょう。

 

No.0021

監修:院長 坂本貞範

関節の痛みは手術しないで
再生医療で治す時代です。

注射が効かなくなった、手術しかないと言われた、こんなお悩みの方はお問い合わせください。

トップ