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【医師監修】変形性膝関節症のガイドラインに基づいた運動療法(リハビリテーション)について解説

変形性膝関節症のリハビリ ガイドライン
公開日: 2021.12.13 更新日: 2025.11.30

「変形性膝関節症の正しいリハビリ方法や効果について知りたい」

「変形性膝関節症のガイドラインを読んだが、何が何だかさっぱりわからない」

変形性膝関節症と診断されると、多くの方が「リハビリで本当に良くなるのか」と不安を感じます。

SNSやテレビでは多くの運動法が紹介されていますが、情報が混在しており、どれが根拠に基づくものなのか判断が難しくなっています。

しかし、エビデンスに基づいた資料は専門的な用語が多く、医学の知識がない方にとっては理解が難しいと感じることも少なくありません。

本記事では、現役医師がガイドラインに基づいた変形性膝関節症のリハビリについてわかりやすく解説します。

記事の最後には、変形性膝関節症のガイドラインに基づくリハビリに関する代表的な質問を整理し、ガイドラインのポイントを的確に把握できる構成としています。

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変形性膝関節症のガイドライン(治療方針)とは

変形性膝関節症には、進行度や治療効果を数値で一律に評価できる指標がありません。

そのため変形性膝関節症の進行度合いや、治療効果を評価するために各国独自で診療ガイドラインが作成されています。日本では日本整形外科学会が OARSI(国際変形性関節症学会)のガイドラインを基に、日本人向けに調整した「変形性膝関節症診療ガイドライン」が作成されています。

日本整形外科学会の変形性膝関節症ガイドラインには「定期的な有酸素運動、筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する」と記載されていることからも、変形性膝関節症の治療に、運動療法が有効だと推奨されています。(文献1

運動療法により、筋力低下や加齢で不安定になった膝の安定性を高めるとともに、痛みをかばうことで拘縮した膝の可動域を向上させます。

また運動療法は、膝への負担になる肥満の解消にもつながることからも、変形性膝関節症に対して基本の治療として評価されています。(文献1

ガイドライン(治療方針)に基づいた痛みを緩和する運動療法とは

ガイドラインに基づいた運動療法 詳細
有酸素運動 膝への負担を抑えつつ全身の血流を促す運動
筋力強化訓練 膝関節を支える筋力を高めるトレーニング
可動域訓練 関節の動きを維持・改善する柔軟性向上の運動
協調性運動 筋肉と関節の連動性を高めるバランス運動
徒手療法 理学療法士が手技で関節や筋肉の動きを整える施術
水中運動 浮力によって関節負担を軽減しながら行う全身運動

文献2)(文献3

運動療法は、変形性膝関節症に対する基本的な治療と位置づけられています。膝関節を支える筋肉を強化し、関節の可動性を維持することで、歩行や立ち上がりといった日常動作を円滑にし、生活の質の向上を図ります。(文献1

痛みのある部位を無理に動かすのではなく、負担の少ない範囲で全身のバランスを整えることが重要です。

運動療法を適切に組み合わせることで、関節への負担を軽減し、機能を維持し、再発予防が期待できます。

以下の記事では、高齢者の変形性膝関節症におけるリハビリ方法について詳しく解説しています。

有酸素運動

有酸素運動とは酸素を取り込みながら行う運動で、ウォーキングのほか長距離走・ヨガなどがあります。有酸素運動は酸素を取り込まずに行う無酸素運動と比べて、緩やかな運動が多いため、変形性膝関節症のように膝に痛みを抱えている方におすすめです。その中でもウォーキングやプールでの運動は変形性膝関節症の方に推奨される一般的な有酸素運動です。

ウォーキングは、無理のない距離とペースで取り組むことが大切です。無理をすると、膝を傷める可能性があります。また、無理を続けると痛みが悪化し、運動を継続できなくなる可能性があります。

なお、ウォーキングで、痛みが強く十分に実施できない場合は、プールでの水中運動がおすすめです。水中では浮力が働くため、膝をはじめ全身への負荷を大きく減らせます。

筋力強化訓練

大腿四頭筋などを筋力強化することで、膝の安定性が向上します。代表的なトレーニングとして「ストレートレッグレイズ(足上げ運動)」があります。椅子に座った姿勢、または仰向けに寝転んだ状態で行いましょう。

片側の膝を伸ばし、約90度、仰向けの状態では30〜45度に挙上した状態で10秒ほど保持し、その後、ゆっくり降ろして数秒間休憩します。これを20回ほど繰り返します。低負荷で大腿四頭筋をピンポイントに鍛えられる点が、全身を動かすウォーキングとの違いです。

可動域訓練

膝に痛みがある状態は、立ち座り、歩くといった動作が億劫になり、その結果関節の可動域が低下します。

可動域が低下すると関節の柔軟性が失われ、さらに痛みを感じやすくなります。普段から膝を曲げ伸ばす動きを続け、可動域を維持・拡大していくことが重要です。

可動域訓練は、足上げトレーニングと同じ座った姿勢で、膝を曲げたり伸ばしたりすることにより可動域を広げていきます。筋力強化訓練と可動域訓練はともに椅子に座りながら行えるため、どちらの運動をしているのか意識して使い分けることがポイントです。

協調性運動

項目 内容
協調性運動の役割 身体のバランス向上と全身動作の円滑化
ガイドライン評価 推奨グレードA・エビデンスレベル2。膝機能改善と活動維持に効果あり
期待できる効果 転倒リスク減少、歩行や階段昇降の安定、膝の負担軽減
具体例 椅子からの立ち上がり、片足立ち、ゆっくりした方向転換など日常でできる運動

文献2)(文献3

協調性運動は、身体のバランスを高めて全身の動作を円滑にし、膝機能の改善と日常活動の維持に寄与する取り組みです。

ガイドラインでは推奨グレードA、エビデンスレベル2と高く評価されており、転倒予防、歩行や階段昇降の安定、膝負担の軽減に効果があります。文献2

椅子からの立ち上がりや片足立ち、ゆっくりした方向転換といった日常的な運動を継続することで、安定した移動動作の獲得につながります。

徒手療法

徒手療法(としゅりょうほう)は、理学療法士や医師が手を用いて関節や筋肉の動きを補助し、可動性の改善や疼痛の軽減を図る治療法です。

膝周囲の関節を軽く動かす操作や筋緊張を和らげる手技、歩行時の姿勢・動作のサポートなどが含まれます。

日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、保存療法として運動療法、患者教育、体重管理が明確に推奨されています。文献3

一方、徒手療法については、国内外ガイドラインを比較した論文において、温熱・寒冷療法、電気刺激、装具・杖の使用、鍼、マッサージなどと同様に、ガイドライン間で推奨が一致していない治療のひとつです。そのため、徒手療法の有効性を示す明確な根拠は、現時点では十分に確立されていません。(文献2

水中運動

項目 内容
水中運動とは 水の浮力を利用した運動による膝負担の軽減
ガイドラインでの評価 膝関節症における有用性の示唆と、他の運動との併用推奨
期待できる効果 筋力向上・関節可動の改善・動作の持続性向上
具体例 水中歩行・水中体操などの無理のない運動

文献2)(文献3

水中運動は、水の浮力で膝への負荷が軽減されるため、痛みのある方でも取り組みやすい運動療法です。

ガイドラインでは、筋力の維持や関節可動域の改善に一定の有用性が示されていますが、水中運動のみで十分な改善を得られるという明確な根拠は限られています。文献3

そのため、他の運動療法と組み合わせて行うことが推奨されます。水中歩行や水中体操など、負担を抑えながら継続できる方法として活用できます。

【運動療法以外】ガイドラインで推奨される変形性膝関節症の治療法

治療法 詳細
装具療法 膝の不安定性を抑えるサポーターや足底板の使用
物理療法 温熱・冷却・電気刺激などによる痛みの緩和と関節周囲の状態改善
薬物療法 内服薬・外用薬・注射薬による炎症軽減と痛みの調整
手術療法 症状や変形の進行に応じた内視鏡手術や人工関節置換術の選択

文献2)(文献3

運動療法以外の治療には、膝の動きを補助する装具療法、痛みを和らげる温熱や電気刺激を用いる物理療法、炎症や痛みに対応する薬物療法などがあります。

これらは症状や生活状況に応じて選択され、継続的な改善を目指します。症状が進行した場合には、関節鏡視下手術や人工関節置換術といった外科的治療が検討されます。それぞれに適応があるため、医師と相談しながら治療法を選ぶことが大切です。

以下の記事では、変形性膝関節症の治療法について詳しく解説しています。

装具療法

項目 内容
効果の評価 鎮痛や機能改善への一定の有用性の示唆
効果の理由 膝への負担やずれの補正による関節安定の支え
具体例 外側楔型足底板による膝内側負荷の調整と膝装具による動作補助
使用の注意点 運動療法や生活習慣の改善との併用による効果向上

文献2)(文献3

装具療法は、サポーターや専用の中敷き(足底板)を使って膝にかかる負担を調整し、痛みを和らげたり動作を助けたりする方法です。

ガイドラインでは限定的ながら一定の効果が認められており、痛みの軽減や動きやすさの向上が期待できる治療として位置づけられています。文献2

とくに、膝の内側に負担がかかりやすい方には、中敷きで足の傾きを調整することで痛みが軽減される場合があります。

ただし、装具療法だけで症状が大きく改善するわけではないため、運動療法や日常生活の工夫と併せて取り組むことが大切です。

以下の記事では、変形性膝関節で使用されるサポーターについて詳しく解説しています。

物理療法

項目 内容
物理療法とは 温熱・電気刺激・超音波などを用いた症状緩和のための療法
ガイドラインでの位置づけ 有用性の検討が行われている療法
効果に関する見解 軟骨への明確な効果についての解明不足
実施のポイント 症状や時期に応じた個別判断による医療者との相談

文献2)(文献3

物理療法は、温める・電気を流す・超音波を当てるなどの方法で、痛みやこわばりを和らげることを目的とした治療です。

ガイドラインでも検討項目として扱われていますが、膝の軟骨を守る効果がはっきり示されているわけではありません。文献2

そのため、必ず効果が得られる治療法と断定することはできず、症状の程度や時期、個人差を踏まえて、医師や理学療法士と相談しながら取り入れることが大切です。

薬物療法

項目 内容
アセトアミノフェン 軽度~中等度の痛みに用いられる副作用が少ない鎮痛薬
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 炎症と痛みを抑える薬で外用・内服の選択と副作用への注意
COX-2選択的阻害薬 胃腸への負担を軽減したNSAIDsの使用
ヒアルロン酸注射 関節の動きを滑らかにする注射による改善
その他の薬 軽オピオイドやデュロキセチンなど症状に応じた追加選択

薬物療法は、飲み薬・塗り薬・関節への注射などを用いて痛みや炎症を抑え、変形性膝関節症の症状を管理する治療法です。

症状の緩和に役立ち、日常生活の質を保つうえで重要な位置づけですが、長期間の使用では副作用に注意が必要です。そのため、体調や持病、リスクを踏まえて医師と相談しながら適切に用いる必要があります。

また、薬だけに依存せず、運動療法や生活習慣の工夫と組み合わせることで、より良い症状コントロールが期待できます。

手術療法

項目 内容
ガイドラインの範囲 疫学・病態・診断から保存療法・手術療法までの包括的整理
作成体制 多職種による文献調査と治療効果の検討
保存療法との関係 手術前後を含めた運動療法・理学療法の活用
対象となる手術 半月板処置、膝周囲骨切り術、人工膝関節置換術の選択
手術の位置づけ 保存療法で改善が得られない場合に検討される治療
術後リハビリの根拠 術後の筋力強化と機能改善の重要性の記載

文献2)(文献3

日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、病態や診断から保存療法、手術療法まで幅広い内容が整理されています。

整形外科医、研究者、理学療法士が作成に関わり、国内外の文献を系統的に検討して治療効果やリスクが評価されています。

手術療法には、関節鏡視下手術、膝周囲骨切り術、人工膝関節置換術などがありますが、いずれも保存療法で十分な改善が得られない場合に検討される治療です。また、手術の前後に行うリハビリテーションが回復において重要であることも示されています。

以下の記事では、変形性膝関節症の手術について詳しく解説しています。

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変形性膝関節症の治療に対する選択肢|再生医療について

変形性膝関節症では、「ヒアルロン酸注射や痛み止めだけでは改善を実感しにくい」という声をしばしば伺います。

これらの治療は痛みの軽減には役立ちますが、すり減った軟骨そのものを回復させることは難しく、緩和することしかできません。また、症状が進行すると手術が必要になる場合もあります。

近年は、自己の幹細胞を用いて損傷した軟骨の修復を促し、再生を目指す新たな治療法として再生医療の研究と応用が進んでいます。

両膝変形性膝関節症に悩む60代男性が再生医療を実施した後、関節の狭小化(症状の改善)を認めた実例もございます。詳細は以下の記事をご覧ください。

再生医療を用いた治療についてご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください

▲リペアセルクリニック医師が解説。こちらの動画も参考になりましたら幸いです。

再生医療なら変形性膝関節症の新たな治療法に取り組めます

また、以下の記事では、変形性膝関節症の進行や負担を減らすための方法を詳しく解説しています。

ガイドラインを正しく理解し変形性膝関節症のリハビリに役立てよう

ガイドラインは、科学的根拠に基づいて治療の方向性を示す重要な指針ですが、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。

症状の程度や生活環境、体力などにより必要な治療やリハビリは異なるため、医師と相談しながら活用していくことが大切です。情報を正しく理解することで、リハビリの目的や進め方が明確になり、より効果的な改善につながります。また、信頼できる情報を選び、焦らず継続して取り組む姿勢が、膝の健康維持に欠かせません。

ガイドラインでも示されているように、身体を適切に動かしながら症状の悪化を防ぐことが、変形性膝関節症の基本的な治療方針であることを意識しておきましょう。

変形性膝関節症についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、変形性膝関節症に対して再生医療を用いた治療を行っています。

再生医療は、自然に修復しにくい膝の軟骨に対して、幹細胞が炎症の調整や組織修復を助ける可能性があるため、変形性膝関節症のリハビリと組み合わせることで、機能回復をより効果的に支える選択肢として期待されています。

ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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変形性膝関節症のガイドラインに基づいたリハビリに関するよくある質問

変形性膝関節症のガイドラインは誰がどんな根拠に基づいて作っているのですか?

変形性膝関節症診療ガイドラインは、日本整形外科学会の専門委員会が作成しており、国内外の質の高い研究や臨床データを体系的に検討し、科学的根拠に基づいてまとめられています。(文献3

日本の医療実態に適した内容となるよう専門家による審議が重ねられており、信頼性の高い診療指針として広く活用されています。

多くの医療機関がこのガイドラインを参考に診療を行い、治療の標準化と質の向上に役立てています。

変形性膝関節症のガイドラインに悪化に関する報告はありますか?

日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、疾患の進行過程についても解説されています。

症状を悪化させる主な要因として、肥満、過度な運動負荷、女性であること、加齢などが示されており、これらが膝への負担を高め、病状の進行を促す可能性があるとされています。文献3

ガイドラインは、これらのリスクを把握し、予防や適切な治療介入を行うことの重要性を示しています。

以下の記事では、変形性膝関節症を放置するリスクについて詳しく解説しています。

変形性膝関節症のガイドラインに記載されている「エビデンスレベル1」は信用しても大丈夫ですか?

ガイドラインでは、各治療法を評価する際に「エビデンスの強さ」と「推奨の強さ」が示されています。エビデンスレベル1は、質の高い無作為化比較試験やその統合解析に基づく、もっとも信頼度の高い根拠を意味します。文献2

ただし、レベル1とされる治療法でも、研究数が限られていたり、効果の範囲が限定的だったりする場合があります。また、エビデンスが高い治療法であっても、すべての患者に同様の効果が得られるとは限りません。(文献3

年齢や膝の状態、生活環境などによって適した治療は異なるため、医師や理学療法士と相談しながら、自分に合った治療を選ぶことが大切です。

変形性膝関節症のガイドラインに記載されている「推奨グレード」は信用しても大丈夫ですか?

ガイドラインの推奨グレードは、国内外の研究を基に「どの治療をどの程度すすめられるか」を示す指標であり、一定の信頼性があります。(文献2

ただし、推奨が高い治療でも、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。

膝の状態や年齢、合併症、運動習慣などによって適した治療は変わります。また、推奨グレードが低い治療でも、状況によっては有用となる場合があります。(文献3

変形性膝関節症のガイドラインに記載されている「膝関節内転モーメント」とは何ですか?

膝関節内転モーメントとは、歩行や階段昇降の際に膝の内側へ加わる回転方向の力を示す指標です。文献2

この力が大きいほど膝の内側に負担が集中しやすく、変形性膝関節症の進行に関わるとされています。

そのため、膝関節内転モーメントは、膝の負荷評価や歩行分析、運動療法の効果を判定する際にも用いられる重要な力学的指標です。

参考文献

(文献1)

変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告OARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)|診療ガイドライン at a glance

(文献2)

連載第15回 変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン|理学療法学 第 43巻 第2号 204~209 頁(2016年)

(文献3)

変形性膝関節症診療ガイドライン