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肩が痛いのは病気のサイン?疑われる病気やケガ、がんの可能性について解説

肩が痛い 病気
公開日: 2022.03.16 更新日: 2025.12.29

「肩こりだと思っていたのに、なかなか治らない」「これって何かの病気?」

そんな肩の悩みに不安を感じていませんか?

肩の痛みは、筋肉の疲労や姿勢のくずれ、加齢などが原因となることが多い一方で、内臓の病気やがんなど、見逃してはならない病気のサインとして現れる場合があります。

とくに、痛みが数週間続く、夜間や安静時に強まる、しびれや体重減少をともなう症状があるなら注意が必要です。

本記事では、肩の痛みに関係する病気や、見逃しやすい症状の特徴、受診の目安についてわかりやすく解説します。肩の違和感に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

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肩の痛みは重大な病気のサインかも

肩の痛みは、単なる筋肉の疲労や姿勢の悪さが原因と思われがちですが、重大な病気のサインかもしれません。

ここでは、左右の肩に分けて注意すべき病気について解説します。

左肩だけ痛い場合の病気

左肩だけに痛みやこりが続くときは、単なる筋肉の疲れだけでなく、内臓や心臓の病気が関係している可能性があります。

とくに、心臓の異常による痛みは左肩や左腕にも広がることがあり、狭心症や心筋梗塞では胸の痛みと一緒に痛みを感じるケースがあるのです。

また、胃や膵臓などの病気でも、背中から左肩にかけて痛みが広がる関連痛として現れることがあります。

右肩だけ痛い場合の病気

右肩だけに痛みがある場合、肩や首まわりの筋肉や関節に原因がある可能性があります。

とくに、首の骨や椎間板が変化して神経を刺激すると、肩を動かすよりも首を動かしたときに痛みが強まることがあり、変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどが代表的な疾患です。

一方で、首や肩を動かしても痛みが変わらず、じっとしていても痛みが続くような場合は、内臓の病気が関係している可能性もあります。

たとえば、胆のう炎や胆石症などの胆のうの病気、肺炎・肺がん・気胸といった肺の病気では、右肩に関連痛として現れるケースがあるのです。

肩の痛みの原因として疑われる病気・ケガ

肩の痛みは、「単なる肩こり」として片付けられがちですが、実は深刻な病気が隠れている可能性もあります。

とくに、痛みが長引く、夜間痛がある、腕の動きに制限が出る場合は注意が必要です。

ここでは、肩の痛みの原因として疑われる病気やケガについて、原因・検査・治療の観点から詳しく解説します。

いわゆる五十肩の「肩関節周囲炎」

肩関節周囲炎は、一般に「四十肩」「五十肩」と呼ばれ、肩の関節やその周囲の組織に炎症が起こることで痛みや動きの制限が出る病気です。

とくに、40~50代以降に多く見られ、肩を動かすたびにズキッとした痛みが走ったり、腕を上げにくくなったりします。

原因 ・加齢による組織の変化
・過度な肩の使用
・長期間の不動
・糖尿病などの基礎疾患
検査 ・問診・身体診察
・X線
・超音波検査
・MRI検査
治療 ・消炎鎮痛剤やステロイド注射
・ストレッチや運動療法
・温熱療法や理学療法

肩関節周囲炎は、明確な原因を特定できないことも多いですが、加齢や肩の使いすぎ、糖尿病などが背景にあるケースが少なくありません。

治療は手術を伴わない保存療法が中心で、痛みをコントロールしつつ、可動域を回復させるリハビリが重要です。

五十肩(四十肩)の原因や治し方については、以下の記事も参考にしてみてください。

肩が上がらなくなる「肩峰下インピンジメント症候群」

肩峰下インピンジメント症候群は、肩を動かしたときに腱板(けんばん)や肩峰下滑液包(かつえきほう)が肩峰(けんぽう)とぶつかり、炎症や痛みが生じる病気です。

とくに、腕を横から持ち上げていく途中の角度で痛みが強くなりやすく、スポーツや家事・仕事など、日常生活の動作に支障をきたす恐れがあります。

原因 ・肩の使いすぎ
・筋力低下や肩関節の不安定性
・加齢による腱板の弱化・肩峰の形状異常
検査 ・問診・視診
・Neerテスト
・Hawkinsテスト
・X線検査
・超音波・MRI検査
治療 ・安静と負担軽減・消炎鎮痛剤や外用薬
・ストレッチと筋力強化のリハビリ
・ステロイド注射・関節鏡手術

治療は基本的に保存療法から始め、痛みの強さや回復状況に応じてリハビリや注射、さらには関節鏡手術が選択されるケースがあります。

適切な運動と肩のケアによって、症状の改善と再発予防を目指すことが重要です。

右肩に好発する「腱板断裂」

腱板断裂(けんばんだんれつ)は、肩関節を支えている筋肉の腱(腱板)が部分的、あるいは完全に切れてしまう病気です。

とくに中高年に多くみられ、肩の痛みや腕が上げにくくなる症状が現れます。

放置すると肩の機能が低下し、日常生活の動作に大きな支障をきたす場合もあるため注意が必要です。

原因 ・加齢による腱板の変性
・肩の使いすぎによる摩耗
・転倒や強い外力による損傷
・重い物を持ち上げたときの過負荷
検査 ・ドロップアームテスト
・ペインフルアークサイン
・X線検査
・超音波検査
・MRI検査
治療 ・保存療法(安静と痛みの管理・リハビリなど)
・手術療法(腱板修復術・人工関節置換術など)

腱板断裂の主な原因は、加齢による腱板の劣化と、スポーツや事故による外傷です。

診断では、問診と視診に加え、断裂の有無や程度を正確に評価するための画像検査が欠かせません。

治療は断裂の状態や年齢、日常生活の負担を考慮して選択され、軽症では保存療法、重症では関節鏡手術などが検討されます。

腱板が再断裂する原因や治療方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

40〜50歳代の女性に多い「石灰沈着性腱板炎」

石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)は、肩の腱板にリン酸カルシウム(石灰)が沈着し、炎症を起こして強い痛みを生じる病気です。

40〜50代の女性に多くみられ、夜間に突然、肩が動かせないほどの激しい痛みが出る場合があります。

原因 ・腱板の血流低下による石灰化
・肩の使いすぎによる負担
・体質
・遺伝的要因
検査 ・問診・身体診察
・X線検査
・超音波検査
・MRI
治療 ・保存療法(安静・ステロイド注射など)
・手術療法(超音波ガイド下洗浄療法・関節鏡視下手術)

画像検査で石灰の存在や位置を確認してから、まずは保存療法で炎症を抑制します。

改善が見られない重症例では、洗浄療法や関節鏡による石灰の除去が必要になるケースもあります。

肩甲骨の内側縁が浮き上がる「翼状肩甲骨(翼状肩甲)」

翼状肩甲骨(よくじょうけんこうこつ)は、肩甲骨が本来の位置にうまく固定されず、背中側へ浮き上がるように突出している状態です。

後ろから見ると、肩甲骨が翼のように浮き出て見えることから名づけられています。

肩や腕が動かしにくくなったり、痛みが出たり、力が入りにくくなったりするのが特徴です。

原因 ・長胸神経、副神経、肩甲背神経の麻痺
・筋力低下や筋萎縮
・手術や外傷後の影響
検査 ・視診・触診
・壁押しテスト
・筋力評価、筋電図
・MRI、超音波検査
治療 ・保存療法(リハビリ・電気刺激療法など)
・手術療法(神経移行術・肩甲骨固定術など)

翼状肩甲骨の原因は、主に神経の麻痺による筋力の低下です。

軽症の場合はリハビリ中心の保存療法が行われますが、重症では手術が検討されます。

肩関節に脱臼癖がついた「反復性肩関節脱臼」

反復性肩関節脱臼(はんぷくせいけんかんせつだっきゅう)は、一度肩関節が脱臼したあとに、軽い衝撃や日常の何気ない動作でも、繰り返し脱臼してしまう状態を指します。

とくに、若い世代のスポーツ選手に多く、肩の「外れそうな感じ」といった不安定感や痛みを伴うのが特徴です。

原因 ・初回脱臼による関節唇の損傷
・スポーツや転倒による外傷
・関節弛緩性や骨の形態異常
・肩周囲の筋力不足
検査 ・問診・不安試験
・X線検査
・MRI
・CT
治療 ・保存療法(筋力強化のリハビリ・装具による関節保護など)
・手術療法(バンカート修復術・ラタジェ手術など)

反復性肩関節脱臼は、最初の脱臼で関節唇や靱帯が損傷することで、肩の安定性が損なわれて再発しやすくなります。

軽症の場合は保存療法を優先しますが、脱臼を繰り返す場合には、関節の安定性を回復させる手術が必要です。

肩の痛みとがんの関係性

肩の痛みは、肩関節や筋肉・腱のトラブルが主な原因ですが、「がん」が関わっているケースもあります。

がんは周囲の組織を壊しながら進行する性質があり、その過程で痛みが生じる場合があるのです。

肩に近い骨や脊髄にがんができた場合だけでなく、肺や肝臓、すい臓など横隔膜周囲の内臓にがんが生じたときにも、関連痛として肩の痛みが出る可能性があります。

では、以下で詳しく見ていきましょう。

肩や首にできるがん

肩や首のまわりにがんができると、肩の症状として直接痛みが現れる場合があります。

とくに、注意したいのが「骨腫瘍」と「脊髄腫瘍」です。

骨腫瘍は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨などの肩の周辺や首の骨(頚椎)にがんができ、肩の痛みを引き起こすことがあります。

骨にできるがんの多くは、内臓に発生したがんが転移したものですが、骨腫瘍は痛みの原因になるだけでなく、骨折を招いたり、腫瘍が神経を圧迫してさらに強い痛みにつながったりするのです。

脊髄腫瘍は首の脊髄にがんができる病気で、神経そのものに発生するケースと内臓のがんが転移するケースがあります。

腫瘍が大きくなると、肩の痛みに加えて手足のしびれや筋力の低下などの神経症状が現れることもあるため、早めの受診が必要です。

内臓にできるがん

内臓にできる肺がん・肝臓がん・すい臓がんなどが原因で、肩に痛みが出る場合もあります。

胸膜や横隔膜まわりの内臓が傷つくと、刺激が関連痛として肩に伝わることがあるのです。

とくに、腹痛・吐き気・下痢といった内臓症状や急激な体重減少、食欲の低下、原因不明の発熱が続くときは要注意です。

肩の痛みに加えて、全身の異常も感じられる場合には、整形外科だけでなく内科の受診も検討しましょう。

肩の痛みで病院を受診すべきタイミングは?

肩の痛みが首や背中、腕に広がる場合や、激しい外傷を受けた後は早期受診が必須です。

肩の痛みが単なる筋肉疲労や肩こりではなく、神経や内臓、骨に関わる疾患が原因の可能性があります。

とくに、しびれ・筋力低下・発熱・体重減少などを伴う場合や、安静時や夜間に悪化するケースでは注意が必要です。

決して自己判断せず、早めに医療機関で適切な診断を受けましょう。

再生医療|肩の痛みに対する治療選択肢

肩の痛みには、「再生医療」という治療法も選択肢になります。

再生医療は、手術を避けたい方や、日常生活への影響をできるだけ抑えたい方に適した治療法です。

身体への負担が少なく、入院の必要がないため、治療後すぐに普段の生活に戻れます。

再生医療には、「幹細胞治療」と「PRP療法」の2つの代表的な方法があり、どちらも注射や点滴によって、肩関節や腱の損傷部位へ直接アプローチできるのが特徴です。

肩の治療で再生医療についてもっと知りたい方は、以下のページもご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

肩の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

肩の痛みを改善・予防するセルフケア方法

肩の痛みは日常的な動作や姿勢が影響している場合が多いため、普段からのセルフケアがとても重要です。

ここでは、肩の痛みの改善・予防に役立つセルフケア方法をご紹介します。

ストレッチ

肩の筋肉を柔軟に保ち、肩の痛みを予防するにはストレッチが有効です。以下のストレッチを実践してみましょう。

背筋を伸ばすストレッチ

同じ姿勢が続いたときは、背筋を伸ばして姿勢を整えるストレッチをこまめに行うことが大切です。手順は次のとおりです。

1.立った状態で、背筋をまっすぐ伸ばす
2.両手のひらを天井に向けて持ち上げ、肘は軽く曲げて力を抜く
3.胸を大きく開くイメージで、肘をゆっくり後ろに引く
4.肩の力は抜いたまま、へそのあたりに軽く力を入れる
5.その姿勢を保ちながら、何度かゆっくり深呼吸を行う

背中から胸まわりが気持ちよく伸びている感覚を意識しながら、デスクワークや立ち仕事の合間に取り入れてみましょう。

肩を上げるストレッチ

普段あまり肩を大きく動かさない人は、肩を持ち上げる動きが不足しがちです。肩まわりをしっかり伸ばすストレッチは、次の手順で行います。

1.安定した壁に向かって立ち、両手を伸ばして、手のひらを壁につける(手の幅は肩幅、肘は伸ばす)
2.頭を前に倒し、両腕のあいだに頭を入れる
3.そのまま頭をゆっくり前方へ押し込む
4.肩から首にかけて伸びている感覚を意識しながら、深く呼吸を続ける
5.肩〜首がもっとも伸びていると感じる位置で、約30秒静止する

肩から首のラインが心地よく伸びる程度を目安に、無理のない範囲で毎日続けるのがポイントです。

肩を回すストレッチ

肩を外側に開くストレッチは、肩関節まわりの柔軟性を保つのに役立ちます。左右それぞれ、次のように行います。

1.安定した壁のそばで立ち、右肘を体の側面につけたまま90度に曲げる
2.右肘を体につけた状態のまま、右手のひらを壁につける
3.右肘と右手の位置を保ったまま、上半身をゆっくり左側にねじる
4.右肩が外側に開き、肩の前側が伸びている感覚を意識する
5.右肩が最も気持ちよく伸びている位置で、約30秒静止する
6.反対側も同じ手順で行い、左肩も同様に伸ばす

肩の前側〜胸のあたりが心地よく伸びる範囲で行い、肩を無理にひねらないよう注意してください。

入浴

肩の痛みを和らげる方法として、入浴は非常に効果的です。

とくに、38〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、血行が促進され、緊張した筋肉がやわらぎやすくなります。

半身浴で肩までお湯に浸かれば、全身を温めつつ肩まわりの疲れもほぐせるでしょう。

長めに浸かることでリラックス効果も高まり、疲労回復にもつながります。

入浴後は、筋肉が柔らかくなっているタイミングを活かして、肩甲骨や腕をやさしく伸ばすストレッチを取り入れるとより効果的です。

温浴と軽い運動を組み合わせることで、肩の痛みの予防や改善が期待できます。

まとめ|肩の痛みから考えられる病気を理解して適切な治療や検査を受けよう

肩の痛みは、筋肉のこりや加齢による変化だけでなく、首・背骨・内臓の病気が隠れているケースもあり、原因によって対処法が大きく異なります。

肩の痛みに加えて、しびれ・発熱・体重減少など全身症状をともなう場合には、早めの受診が重要です。

また、手術を避けたい方や長期の通院が難しい方には、幹細胞治療やPRP療法といった再生医療という選択肢もあります。

肩の痛みの原因を正しく見極め、自分に合った方法で早期改善を目指しましょう。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご利用ください。

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