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【医師監修】頭痛と吐き気が現れる原因とは|タイプ別の症状と受診の目安を解説
「頭痛だけでなく、吐き気も出るようになってつらい」
「薬を飲んでいるけれど、最近効きが悪い気がする」
吐き気が伴う頭痛に、思うように仕事や家事がはかどらないと悩む方もいるでしょう。
頭痛には命に別状のないタイプと、命に関わる疾患が原因のタイプに分られるため、自己判断で放置するのは危険です。
本記事では、頭痛と吐き気が現れる原因について解説します。また、タイプ別の頭痛症状や受診の目安も紹介するので、吐き気を伴う頭痛にお悩みの方は参考にしてください。
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目次
頭痛と吐き気が同時に現れる原因
頭痛は原因によって、一次性頭痛と二次性頭痛に分類され、吐き気を伴うケースも珍しくありません。
多くの方が経験するのは命に関わらない一次性頭痛です。しかし、なかには脳卒中や髄膜炎などの命に関わる疾患が関与している二次性頭痛のケースもあるため、安易に放置するのは危険です。
ここでは、一次性頭痛と二次性頭痛の原因について解説します。
【一次性頭痛】ストレスや生活習慣
一次性頭痛とは、脳のMRIやCT検査をしても明確な異常が見つからない頭痛を指します。「頭痛持ち」といわれる症状の多くが該当し、慢性的な片頭痛や緊張型頭痛が代表的です。
主な原因は、以下のとおりです。
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 長時間のデスクワークやスマートフォン操作による眼精疲労
- 睡眠不足
- 不規則な食事
- 天候による気圧の変化
- ホルモンバランスの乱れ
一次性頭痛は命に別状こそありませんが、放置すると生活の質を下げる要因となります。まずは自分の生活リズムを見直し、痛みを誘発する原因を見つけられると、頭痛の予防に役立ちます。
【二次性頭痛】疾患の可能性
二次性頭痛は、なんらかの疾患が原因で引き起こされる頭痛です。主に以下の脳疾患が原因として挙げられます。
- 脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞)
- 髄膜炎
- 脳腫瘍
二次性頭痛の原因が脳疾患だった場合、放置すると命に関わるため、決して軽視できません。
二次性頭痛の特徴は以下のとおりです。
- 今までに経験したことのない激しい痛み
- 突然バットで殴られたような衝撃を感じる
- 手足がしびれる
- ろれつが回らない
- 高熱を伴う場合
「少し休めば治るかも」と自己判断で放置しないようにしてください。いつもの頭痛とは明らかに違う、あるいは徐々に痛みが強まっていると感じたら、迷わず救急車を呼ぶか、脳神経外科を受診してください。
一次性頭痛の種類と症状
一次性頭痛は、命に関わるような症状は現れないものの、強い吐き気や生活への支障を伴うケースも少なくありません。
代表的な疾患には、片頭痛や緊張型頭痛・群発頭痛の3つが挙げられ、痛む場所や誘発する要因などが異なります。(文献1) (文献2)
ここでは、一次性頭痛の種類と症状について解説するので、参考にしてください。
片頭痛
片頭痛は、20〜40代の女性に多く見られ、症状は以下のとおりです。
- こめかみから側頭部にかけてズキズキと脈打つように痛む
- 吐き気や嘔吐が伴う
- めまいがする
- 光や音・においに過敏になる
片頭痛は頭の片側、あるいは両側が「ズキズキ」と脈打つように痛み、ひどい場合は寝込んでしまうケースも珍しくありません。
強い吐き気や嘔吐を伴いやすい点も片頭痛の特徴の1つです。光や音、匂いに敏感になり、普段は気にならない生活音が苦痛に変わる方がいるのも事実です。
頭痛が起きる前には、視界にチカチカと光がちらつく「閃輝暗点(せんきあんてん)」という前兆が現れる場合もあります。
気圧変化や睡眠不足、女性の場合では月経が片頭痛の引き金になる場合があります。
緊張型頭痛
緊張型頭痛とは、身体・精神的なストレスによって起こる頭痛を指し、多くの方が経験する疾患です。主に、以下の症状が挙げられます。
- 頭全体を締め付けられるような重苦しい鈍痛
- めまい
- 軽い吐き気
緊張型頭痛は、頭全体がヘルメットやハチマキでぎゅっと締め付けられるような、重苦しい鈍痛が続くのが特徴です。片頭痛のような激しい嘔吐は少ないものの、ダラダラと続く痛みに加えて、フワフワしためまいや軽い吐き気を催すケースがみられます。
筋肉の凝りや精神的な問題が関係しているとされていますが、明確な原因は未だにわかっていません。
頭が締め付けられるような痛みを伴うものの、問題なく仕事や家事を行えるケースが多い傾向にあります。しかし、症状が慢性化すると、日常生活に悪影響が現れる場合があるのも事実です。
群発頭痛
群発(ぐんぱつ)頭痛とは、強い痛みを引き起こす頭痛で、症状は以下のとおりです。
- 片方の目の奥や頭の側方に非常に強い頭痛が起こる
- 目が充血する
- まぶたが下がる
- 涙や鼻水が出る
- 吐き気を伴う
群発頭痛は目の奥にある動脈が拡張し炎症やうっ血を起こす疾患で、目の奥の神経に影響するため、目や鼻にも症状が出やすくなります。
1〜2カ月ほどの決まった期間に集中して頭痛が起こり、夜中や明け方など、毎日ほぼ同じ時間に発作が起きるのが特徴です。
飲酒や喫煙、一部の食品など、日常的なものが引き金になる場合があるため注意が必要です。
二次性頭痛の種類と症状
二次性頭痛は別の疾患が原因となって起こるため、一次性頭痛と異なり、放置すると重篤な結果を招く可能性があります。吐き気を伴い、これまでにない強い頭痛や急な発症がみられる点が特徴です。
原因となる疾患は多岐にわたりますが、代表的なものに脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍などが挙げられます。(文献3)それぞれの疾患について、詳しく解説していきます。
脳卒中
脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりするのが原因で起こる疾患の総称です。具体的には、以下3つに分類されています。
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
脳卒中による頭痛は吐き気を伴う場合が多く、ほかにも以下のような症状が出るケースもあります。
- 意識障害
- ろれつの悪さ
- 視野の狭窄
- ふらつき
- めまい
- 手足のしびれ
3つの脳疾患のなかでも、くも膜下出血の場合は突然発症し、今までに経験したことがない強い頭痛が現れるのが特徴です。上記のような症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。
脳卒中の前兆について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。
関連記事:【医師監修】脳卒中の前兆となる6つのサインを紹介|チェックリストや対処法あり
髄膜炎
髄膜炎は、脳や脊髄を包む「髄膜」という膜に炎症が起きる疾患です。髄膜炎の原因は細菌やウイルスなどですが、がんや薬剤によって発症するケースもあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 頭痛
- 嘔吐
- 発熱
- 下痢
- 首の硬直
頭痛や嘔吐だけでなく、発熱症状がみられるため、風邪と間違われるケースも珍しくありません。ほかにも、首の後ろ側が硬直し曲げると痛みを伴う「髄膜刺激症状」が特徴的な症状です。
髄膜炎は子どもでも起こる場合があり、頭痛や嘔吐がみられる場合はすぐに医療機関を受診して検査を受けてください。
脳腫瘍
脳腫瘍は、脳自体に腫瘍ができるタイプとほかの部位にできたがんが転移して腫瘍ができるタイプに分類されます。主な症状は以下のとおりです。
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- けいれん
- 目のかすみ
- 体の片側の麻痺
脳腫瘍による頭痛は、腫瘍が大きくなるにつれて脳内の圧力が上がり、徐々に痛みが強くなるのが特徴です。慢性的な頭痛と間違われやすいですが、朝方に強い症状が出るケースが多くみられます。
また、腫瘍に圧迫された部位でも、症状の現れ方は異なります。腫瘍が大きくなり、吐き気や嘔吐が生じるようになると、鎮痛剤などの薬剤が効きにくくなるため、注意が必要です。
症状が続いており、徐々に悪化するようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
頭痛と吐き気を伴うときの受診目安
頭痛と吐き気が同時に現れた場合、様子見で良いケースと、早急な受診が必要なケースがあります。受診の目安となる症状は以下のとおりです。
- 今までに経験したことのない痛みがある
- 発熱や意識の低下を伴う
- がんや免疫不全疾患などを患っている
- 急激に発症する
- 今まで経験したことのない痛みがある
- 40歳以上で初めて経験する
- ろれつが回らない
- 目が見えにくくなる
- 手足や顔に麻痺がある
- 発熱がある
- 首の硬直がみられる
とくに注意したいのは「今までにない激しい痛み」を感じた場合です。突然バットで殴られたような痛みや、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がある方は、迷わず救急車を呼んでください。
ほかにも、市販薬が効かなかったり、痛む頻度が増えていたりする場合は早めの受診が必要です。
「たかが頭痛」と軽く見ず、早めに専門医の診断を受けましょう。
吐き気を伴う頭痛の対処法と予防法
吐き気を伴う頭痛が起きた際の対処法や予防法を理解しておくと、症状の緩和に役立ちます。ここでは、頭痛が起きた際の対処法や予防法について解説します。
頭痛による症状の原因や治し方などについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
医療機関を受診する
吐き気を伴う頭痛が続く場合、医療機関への受診が重要です。「たかが頭痛」と軽視して受診が遅くなると、命に関わる恐れがあります。
診療科は脳神経外科や頭痛外来を受診するのがおすすめです。必要に応じてMRIやCT画像で、頭痛の原因を検査してくれます。
近くに脳神経外科や頭痛外来がない場合は、内科でも問題ありません。必要に応じて診療科を紹介してもらえます。
なかには、頭痛ではなく、別の病気である可能性も考えられます。頭痛は脳卒中や髄膜炎など、脳に関係する病気の症状として現れるケースもあるので、心配な方は脳ドックを受けるのも良いでしょう。
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鎮痛剤などの内服薬を飲む
医師から処方された鎮痛剤や、市販の頭痛薬を適切に服用すると、痛みや吐き気を和らげられます。ただし、痛みがピークに達してからでは薬の効果が出にくいため、頭痛の気配を感じたり、軽い吐き気が出たりした時点で早めに服用しましょう。
用量や用法を守らない使用は、かえって頭痛を悪化させる恐れがあります。とくに、頻繁な服用は薬物乱用頭痛を招く原因となるため注意が必要です。
鎮痛剤を飲んでもなかなか効かない、頻繁に服用している場合は、医療機関の受診をおすすめします。
鎮痛剤に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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頭痛のパターンを記録する
頭痛のパターンを記録しておくことで、発症のタイミングを把握して対処しやすくなります。とくに、以下の項目を記録しておくと良いでしょう。
- 頭痛と吐き気が起きた日時
- 症状の強さ
- 症状の持続時間
- 頭痛のきっかけ
- 睡眠状態
- ストレスの有無
- 生理周期
- 食事内容
- 天気・気温
たとえば、片頭痛や緊張型頭痛にはパターンがあり、どのタイミングで起こるのかある程度の予測が可能です。
頭痛が起きたタイミングを記録しておくことで、いつ薬を服用すべきかがわかりやすくなります。医療機関を受診する際にも役立ちますので、少しずつ記録する習慣をつけましょう。
吐き気を伴う頭痛は放置せず早めに受診しよう
吐き気を伴う頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛によって起こる場合が多い一方、脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍といった命に関わる疾患が隠れている可能性もあります。
自宅での対処や生活習慣の見直しによって症状が和らぐケースもありますが、強い痛みが突然現れた場合や、症状が長引く場合は注意が必要です。とくに、しびれや意識障害、発熱を伴う場合は早急な受診が重要となります。
自己判断で我慢せず、異変を感じた時点で医療機関に相談するのが、重症化を防ぐための大切な一歩です。
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吐き気を伴う頭痛に関するよくある質問
吐き気を伴う頭痛は食事で予防できますか?
片頭痛は吐き気を伴う頭痛のなかでも、食事によって予防できる場合があります。特定の食材が頭痛を引き起こす場合があるため、食生活の見直しが重要です。
以下の食べ物は、片頭痛を誘発する可能性がある「アミン類」を含んでいるため、できるだけ控えたほうが良いとされています。(文献4)
- 赤ワイン
- チョコレート
- チーズ
- ピーナッツ
- 豚肉
また、緑茶やコーヒーなどに含まれているカフェインも、摂取しすぎると頭痛を悪化させる原因となるため注意しましょう。
ただし、頭痛には個人差が大きく、上記の食品が必ずしも頭痛を誘発するとは限りません。症状が出た前後の食事内容を振り返り、自分に合わない食品を把握するのが予防の第一歩です。
無理な食事制限は避け、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
デスクワークだと頭痛や吐き気が起きやすいですか?
長時間のデスクワークは、頭痛や吐き気を引き起こしやすい要因の1つです。同じ姿勢が続くと首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪化するため、緊張型頭痛が起こりやすくなります。
また、画面から発せられるブルーライトや細かい文字を凝視すると、眼精疲労を生みます。目の奥が痛むだけでなく、脳へのストレスとなって「片頭痛」を誘発するケースも少なくありません。
予防法として、同じ姿勢を避けるために、30分に1回程度は席を立って休憩しましょう。肩や首などをストレッチして、凝り固まった筋肉をほぐすのもおすすめです。
参考文献










