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アキレス腱炎をほっとくとどうなる?慢性的に痛みが残る?治療法も解説

公開日: 2023.05.02
更新日: 2024.11.06
  • ・「最近、なんだかアキレス腱が痛い」
  • ・「アキレス腱の痛みがなかなか治らない」

このように、アキレス腱周囲に痛みを感じ、それを不安に思う方はいるのではないでしょうか。その痛みは、もしかしたらアキレス腱炎かもしれません

アキレス腱に炎症が起こることをアキレス腱炎といい、その多くは自然に軽快します。しかし痛みをほっとくと、場合によっては日常生活に大きな支障をきたす事態になりかねません。

この記事では、アキレス腱の周囲の痛みについての疑問にお答えします。アキレス腱炎の対処法を知ることで、適切な行動をとれるようになるでしょう。

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アキレス腱炎をほっとくとどうなる?

アキレス腱炎の適切な対応をせずに、そのまま放置すると、症状が長引いて回復が遅れる恐れがあります。それだけでなく、一時的に症状が改善しても再発して、痛みがズルズルと続く可能性もあるのです。

炎症が持続すると瘢痕化(結合組織の増殖)が起こり、足首の動かしにくさや力の入りにくさなどが現れます。

アキレス腱は、多くの動作で重要な役割をしています。そのため、結果的に立ち座りや歩行などのさまざまな動作に悪影響をおよぼすでしょう。

症状が長引いたり悪化したりすると、保存的な改善が望めず、場合によっては手術を受ける必要があります。

悪化する前に知っておきたい対処法

アキレス腱炎と思ったら、またはアキレス腱炎と診断されたら、まずは過度な負荷を避けて安静を優先しましょう。これを知っておくだけでも、アキレス腱炎の治り方に違いが出る可能性があります。

「足をくじいてしまった」「運動をした日から足が痛い」と思うことがあれば、無理に動かすことは避けましょう。

アキレス腱炎を発症した場合にやってはいけないことについては、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください。

アキレス腱炎かなと思ったら病院に行くべき

アキレス腱炎の多くは、保存的な治療によって軽快が期待できる疾患です。たまに痛い気がする、くらいであれば問題なく改善するケースが多いといえます。

しかし運動時に強い痛みがある場合は注意が必要です。

痛みに対する対応に迷った場合は、医療機関の受診をおすすめします。整骨院や接骨院よりも、まずは整形外科を選びましょう。

整形外科であればX線で骨折の程度、MRIやエコー検査で炎症・断裂などの有無を評価できます。痛みに応じて、鎮痛剤の処方や松葉杖の貸し出しもしてくれるでしょう。

そもそもアキレス腱炎とはどのような病気か

アキレス腱炎への不安を解消するためには、まずはどのような疾患なのかを知ることが重要です。

筋肉は、腱という硬い組織をまたいで骨にくっついています。筋肉が働くことで骨が動き、関節運動が行えるのです。

アキレス腱は人体のなかでもっとも大きい腱の1つで、「下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)」には足首を下に向ける(底屈)働きがある筋肉がついています。下腿三頭筋は、以下のような動作で重要な役割を担っている筋肉です。

  • ・歩行
  • ・ダッシュ
  • ・ジャンプ など

アキレス腱炎とは名前のとおり、アキレス腱に炎症が起こることで発症する疾患です。また、アキレス腱の周囲に炎症がおよんでいる状態をアキレス腱周囲炎といい、それぞれ痛みの部位が異なります。

ただし、診断は区別されていても治療法はほとんど同じといえます。

アキレス腱炎の原因

アキレス腱炎の原因は、運動やスポーツなどによってアキレス腱に繰り返し負荷がかかることです。明らかな外傷で起こるわけではなく、長期間の微小なダメージが積み重なり、少しずつ症状が悪化します。

以下のようなケースの方は、アキレス腱炎になりやすいといわれています。

  • ・運動習慣のない人が急に強い運動を行った
  • ・アキレス腱に強い負荷を繰り返しかけた
  • ・強い扁平足(足裏が平らな状態)がある
  • ・適切でない靴を履いている(サイズがあわない、靴底がすり減っているなど)

アキレス腱炎の症状

アキレス腱炎のおもな症状は、ふくらはぎから踵にかけての運動時の痛みです。

とくにアキレス腱を圧迫すると痛みが増加し、腫れがみられることもあります。アキレス腱炎が重症になると、歩けないほど痛みが強くなることもあります。

アキレス腱炎の診断

アキレス腱の診断として重要なのが、筋肉の圧痛の有無です。そして超音波(エコー)検査やMRIで腱に損傷や炎症があるかを確認した上で、診断が確定されます。

ちなみに、どの検査も痛みや侵襲を伴うものではありません。

アキレス腱炎の治療

アキレス腱炎の発症時は、基本的に保存療法で経過をみます。保存療法とは、手術(小さなものも含む)を伴わない治療法で、以下のような内容があげられます。

  • ・安静
  • ・過度な負荷を避ける動作の学習消炎鎮痛剤の外用や内服

アキレス腱炎の多くは保存療法で改善できますが、症状が強い場合は手術が行われることも少なくありません。

明らかな受傷のタイミングがあるケースでは、アキレス腱以外の部位も損傷している可能性があるので注意が必要です。受傷直後の応急処置としては、POLICE処置を行うのが良いでしょう。
POLICE処置とは、以下の単語の頭文字を取ったものです。

POLICE処置
  • ・Protection(保護)
  • ・Optimal Loading(適切な負荷)
  • ・Ice(冷却)
  • ・Compression(圧迫)
  • ・Elevation(挙上)

アキレス腱炎の治療や原因については、以下の記事でも解説しています。さらに詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

まとめ|アキレス腱炎をほっとくのはNG!長引く痛みは早めの受診を!

この記事では、アキレス腱炎について解説しました。アキレス腱炎は適切な対応をすれば、多くは自然に軽快する疾患です。

しかし、何もせずに放置すると痛みが長引いたり、ふくらはぎに力が入りにくくなったりする恐れがあります。

少しの痛みであれば問題ないケースが多いですが、ひどい場合は日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。アキレス腱やふくらはぎの痛みが長引くのであれば、迷わず整形外科を受診してください。

「アキレス腱炎をほっとくこと」についてよくある質問

ここでは、アキレス腱炎に関する質問について、お答えします。アキレス腱炎の疑問を解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

アキレス腱炎のセルフチェック方法はありますか?

アキレス腱の部分に痛みを感じる場合は、アキレス腱炎の可能性があります。

ただし、別の疾患を発症している可能性もあるため、正確な診断をするには医師または専門医の診察が必要です。

アキレス腱炎の症状やセルフチェックの方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

アキレス腱炎は完全に治るのでしょうか?

アキレス腱炎の大半は、治癒が期待できます。しかし、適切な治療を受けていない場合や重症化している場合は、痛みが長引いて慢性化する恐れがあります。

アキレス腱炎を治したい場合は、早期からの治療が重要です。

アキレス腱炎による痛みが出ている場合の対処法を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

アキレス腱炎の湿布の貼り方はどうすれば良いですか?

アキレス腱周囲の痛みや腫れがみられている場所を目安に、湿布を貼りましょう。アキレス腱の部分は動きやすいので、はがれにくいテープ型の湿布がおすすめです。

湿布を貼りっぱなしにすると湿疹やかぶれを引き起こすこともあるので、効き目が弱くなったらはがしてください。再度湿布を貼る際は、時間を空けてからにすると良いでしょう。

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