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頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つ【首の負担を減らす】

公開日: 2022.04.04
更新日: 2024.10.28

「頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことはある?」
「頚椎椎間板ヘルニアの予防で注意したいポイントは?」

頚椎椎間板ヘルニアを始め、頚椎疾患は、日常診療のなかでも多い病気のひとつです。頚椎疾患自体は、30~50代前後の中年層に患者数が多い傾向にあります。

ときには訳もなく発症するケースがあるものの、多くは日常生活で悪い姿勢のまま作業をしたり、首に負担のかかりやすい運動(スポーツ)をしたりすると起きやすくなります。

また、頭の重さは5~6Kgほどです。要はボーリングの球が首に乗っている様子をイメージしてみてください。いかに首への負担がかかっているのか、ご理解いただけるでしょう。

そのため、日常生活において大きな衝撃がないときでも、ほんの数センチ頭が傾くだけで、首に負担がかかってしまうのです。

今回は頚椎椎間板ヘルニアを患った人が、日常生活においてやってはいけないことを解説します。最後までお読みいただければ、注意点や予防法を理解できるはずです。

先に主要ページに飛びたい方は、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つの項目を参考にしてみてください。

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頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアについて

頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が本来の正常な位置からずれて後方、背中側に向けて突出してしまう病気をいいます。

ちなみに「椎間板(ついかんばん)」とは、脊椎(せきつい)領域において、骨と骨の間にあるクッションの役割を担っている軟骨のことです。

首の骨は「頚椎(けいつい)」と呼ばれ、7つの骨で構成されています。

椎間板の画像

特に、頭側に位置する上位頚椎椎間板ヘルニアは、加齢にともなう下位頚椎の変形などにより、上位頚椎に負荷がかかって引き起こされるのが一般的です。

若年者から中年層にかけて幅広く発症し、多くは悪い姿勢でのデスクワークが原因で起こる傾向にあります。

あるいは頚部に重い負担や、大きな衝撃がかかる以下のようなスポーツで発症する可能性もあるでしょう。

・ラグビー、アメフト
・柔道
・レスリング、ほか格闘技など
・スキー、スノーボードなど(ウインタースポーツ)

また、頚椎椎間板ヘルニアになったときにあらわれる症状は、以下のとおりです。

・首や肩、腕にかけて広範囲に痛みやしびれが出てくる
・食事中に箸が持ちづらくなる
・服を着るときにボタンがかけづらくなる
・歩くときに足がもつれる

医療機関などで頚椎椎間板ヘルニアの患者さんを診療するときは、手足の感覚や筋力が通常より低下していないかを確かめます。

あるいは四肢の腱(けん)反射異常などを観察したうえで、MRI検査(核磁気共鳴装置)で画像を確認し、脊髄の圧迫状態を確認します。

頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つ【予防法も解説】

前項で触れた通り、頚椎椎間板ヘルニアという病気は、スポーツなどが契機となって発症しやすい傾向にあります。

頚部のしびれや痛みなどの症状がみられる場合には、運動を一旦中止し、医療機関の受診を検討しなければなりません。

以下では、日常生活で注意するためにも、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つをご紹介いたします。動画の解説もあわせてご確認をいただけるとうれしいです。

スポーツでの違和感は放置しない
姿勢が良くないまま過ごさない
体重管理をせず体に負担をかけない
自転車・バイクなどに乗って負担をかけない
喫煙を習慣化しない

スポーツでの違和感は放置しない

アメリカンフットボールやラグビー、格闘技系など、激しいコンタクトを要求されるスポーツ選手は特に注意が必要です。

また、体操選手などは、体に対して急激で強い外力が頻繁に加わる動作をおこない、長時間同じような動作を反復するので頚椎椎間板ヘルニアを発症するリスクがあります。

とくに年齢を重ねると椎間板が劣化しやすいため、激しい動きがある種目は行わないようにするか、可能な限りリスクに注意して行うなどの対策を取ってみてください。

ほかにも、症状が軽度な場合に「この程度なら大丈夫」と自己判断して放置し、治療をしないままスポーツや生活を続けるのは避けましょう。

頚椎椎間板ヘルニアは自然に良くならないので、違和感を放置すると症状を悪化させる原因に繋がりかねません。

首に痛みや違和感があるときは、早めに医療機関で診察を受けて、医師から適切な判断をあおいでみてください。

姿勢が良くないまま過ごさない

頚椎椎間板ヘルニアを引き起こしやすい例としては、日常的な姿勢の悪さがあげられます。

たとえば、腰の部分が反ってしまう「そり腰」を始め、腹部に体幹を支える力が入っていない状態の「猫背」が代表例です。

頚椎椎間板ヘルニアの発症防止や、発症後に症状を悪化させないためにも、日常生活で背筋を伸ばすなど「正しい姿勢を意識する」ことが大切です。

以下では、姿勢が崩れていないかの確認方法を解説いたします。

【姿勢の確認方法】

まずは、大きな鏡の前で自身の姿勢を確認しましょう。

もしくは自然に壁の後ろに立ち、かかとを壁に付ける形で確認します。

その際、お尻・肩・頭は、壁に軽くついているかを始め、背中は手のひら1枚分ほどの隙間があるかも確かめましょう。

準備が整ったら、姿勢が悪いときに当てはまる以下のポイントをチェックします。

・お尻、肩、頭が壁につかない部分がある
・頭の後頭部がつかない(頚椎に負担がかかっている)

姿勢の悪さに気づいたときは、背筋を伸ばすなど、日頃から正しい姿勢を意識するように注意しましょう。

正しい姿勢を知って維持したい方は、正しい歩き方を含めて解説している以下の記事も参考になります。

体重管理をせず体に負担をかけない

平均的な体重の成人は、上半身の重さが全体重の6割ほどといわれています。

体重が重い肥満傾向の場合は、そのぶん頚椎椎間板にかかる負荷が大きくなります。

身長に対して過剰な体重にならないためにも、適度な運動や食生活の見直しをおこない、体重を管理することが大切です。

自転車・バイクなどに乗って負担をかけない

すでに頚椎症の疑いや症状がある場合は、自転車やバイク、自動車などに乗るのは控えるほうが良いでしょう。

特に自転車やバイクの転倒時には、急激に首に力が入ってしまいます。リスクを避けるためになるべく運転を控えましょう。

それでも自転車に乗る場合は、停止時はすぐに地面に足が着くようサドルを調整し、無理のない走行を心がけます。

また、自動車でほかの人に運転してもらう場合は、乗る前に事情を説明しておき、安全運転をお願いしましょう。

乗り物に乗るときは、以下の点にご注意ください。

【自転車・バイク・自動車などに乗るときの注意点】

・発進や停止するときは、首に大きな負担がかかる点を意識する
・急発進や急ブレーキも、首に大きな負担がかかるので避ける

乗り物以外では、重い荷物を持ち上げるなど、首に負担がかかる動作は控えてみてください。

どうしても持ち上げる必要があるときは、腰を曲げてかがむのではなく、膝を折ってかがめば首にかかる負担を減らして持ち上げやすくなります。

正しい姿勢を意識しながら、何らかの動作が必要なときは、首に負担がかからないようご注意ください。

喫煙を習慣化しない

何より注意すべきは喫煙です。喫煙は、全身の毛細血管の血流を悪化させて、椎間板の劣化が起こりやすくなると考えられています。

頚椎椎間板ヘルニアを患っているにも関わらず、喫煙習慣があるのなら、なるべくタバコを吸わないようにしましょう。

もしくは大幅に減らすなど、できる限り禁煙するといった努力を心がけてみてください。

ご存知のように、タバコは万病のもとといわれるため、この機会に禁煙されてはいかがでしょうか。

最近は電子タバコなどもあり、切り替えながら少しずつでも減らしていければベストですね。

頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと【まとめ】

・激しいスポーツを避ける(それ以外のスポーツも要注意)
・重い荷物を持つなどの重労働は避ける
・腰を曲げてお辞儀するようにかがまない(首に負担がかかる)
・猫背、そり腰を避ける(正しい姿勢を知る)
・太らないこと、体重の増加に注意する
・自転車やバイク、自動車の急発進や急停止などに注意する
・スマホを悪い姿勢で見ない(首への負担を意識する)
・禁煙が望ましい

【頚椎椎間板ヘルニアの予防法】

・正しい姿勢を知って維持する
・腹部で体幹を支えるように意識して姿勢を正す

頚椎椎間板ヘルニアを予防するには、ストレッチ方法を知っておくのもおすすめです。詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ|頚椎椎間板ヘルニアは姿勢を意識して負担を減らそう

椎間板が劣化する原因は、加齢などを含めてさまざまです。

頚椎椎間板ヘルニアになる要因やリスクを避けるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

・肥満
・喫煙習慣
・悪い姿勢
・激しいスポーツ活動 など

普段の生活における環境要因(乗り物の運転など)を始め、頚椎椎間板ヘルニアの予防は正しい姿勢を知ることが第一です。

ほかにも、正しい姿勢で散歩したり、泳ぐのが好きな方はスイミングを取り入れたりするなど、持続的に無理のない範囲で運動する習慣を持つことも大切です。

現在、頚椎椎間板ヘルニアの治療中で、本記事をお読みいただいている方は、無理をなされないよう気をつけてお過ごしください。

頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことを知る上で、少しでも参考になれば幸いです。

当院「リペアセルクリニック」では、頚椎椎間板ヘルニアのしびれなどにおける治療方法のひとつとして、再生医療(幹細胞治療)を行っています。

現在、頚椎椎間板ヘルニアで悩まれている方は、メール相談、またはオンラインカウンセリング(電話番号:0120-706-313)からご相談ください。

頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関するQ&A

頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関して、よくある質問と答えをご紹介いたします。

Q.頚椎椎間板ヘルニアの治療法は?

A.頚椎椎間板ヘルニアでは「保存的治療」もしくは「外科的治療」を行います。

保存的治療において、主な治療方法は以下の3つです。

薬物治療:鎮痛薬の内服、神経ブロックなど(安静保持を含む)
牽引治療:頚椎カラー装具で首を固定、首の牽引治療など
理学療法:マッケンジー法、首のエクササイズなど

ただ、保存的治療では顕著な症状改善を見込めず、手や足の筋力低下が続いて悪化するケースもあるかもしれません。

もしくは、スムーズに歩けないなどの歩行障害、尿失禁を始めとする排尿障害を合併する場合には、外科的治療(手術)を検討するケースもあります。

頚椎椎間板ヘルニアの治療法における詳細は、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

Q.頚椎椎間板ヘルニアの初期症状は?

A.初期症状は、主に以下の3つがあげられます。

・首の痛み(最初期の症状)
・片方の腕や手の痛み、痺れ
・両手の痺れ、感覚障害

進行すると症状が悪化する可能性があります。少しでも違和感があるときは、早い段階で医療機関を受診してみてください。

頚椎椎間板ヘルニアにおける初期症状の詳細は、以下の記事も参考になります。

Q.頚椎椎間板ヘルニアの入院期間・休業期間はどのくらい?

A.手術を受けた場合、入院期間の目安は、リハビリなどを含めて10~14日ほどです。休業期間の目安は、2~3週間ほどになります。

頚椎椎間板ヘルニアの入院期間や休業期間の詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

Q.頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ方法は?

A.患者さまの状態や生活習慣に応じて、運動療法や物理療法などを行います。

また、専門家からセルフケアの方法や動作に関するアドバイスも受けられます。

リハビリの目的などを含めて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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