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ドケルバン病になったら病院へ行くべき?放置するリスクを現役医師が解説

ドケルバン病は腱鞘炎の一種で、手首を中心に痛みを引き起こします。この痛みで悩んでいる方のなかには、「病院へ行くべきか」と疑問を持つ方も多いでしょう。
日常生活で手を使わずに過ごすことは難しく、ドケルバン病を放置すると症状が悪化するリスクが高まります。適切な治療を受けるためにも、手首に痛みを感じる場合は、悪化する前に病院に行くべきです。
今回は、ドケルバン病になったら病院へ行くべき理由や放置するリスクを解説します。簡単にできるセルフケア方法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ドケルバン病は悪化する前に病院へ行くべき
ドケルバン病は悪化する前に治療を始めることで、痛みや症状を軽減し、回復を早められます。ドケルバン病の具体的な受診目安は、以下の通りです。
- 手首に強い痛みを感じる
- 手首から親指の付け根まで痛みが広がっている
- 痛みや症状が1〜2週間ほど続く
ドケルバン病の初期には、痛みを感じる動作をやめると症状が改善する場合がほとんどです。しかし、再び動作をしたときに、あらためて痛みが現れるケースも珍しくありません。痛みが強く、日常生活に支障をきたすようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
ドケルバン病の原因やセルフチェック方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ドケルバン病になったら病院へ行くべき理由
ドケルバン病になったらなぜ病院へ行くべきなのか、主な理由は以下の3つです。
- 痛みを繰り返す可能性があるため
- 別の疾患との区別が難しいため
- 症状によって注射療法や手術療法を必要とするため
以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
痛みを繰り返す可能性があるため
ドケルバン病は痛みを繰り返す可能性が高く、なかなか自然治癒に至らない疾患です。そのため、できるだけ早めに病院へ行き、適切な治療を受けることをおすすめします。
日常生活では手首や親指を使う動作が多く、その分、ドケルバン病による痛みは繰り返したり長引いたりしやすくなります。
また、症状が悪化すると、日常生活や仕事にも支障が出るようになるため注意が必要です。
別の疾患との区別が難しいため
ドケルバン病の症状は、ほかの疾患と類似しているため、病院へ行って診断を受けておくと安心です。
たとえば、ドケルバン病と似たような症状の疾患として、リウマチや細菌感染症などが挙げられます。仮にリウマチのように手の関節痛を引き起こす疾患である場合、重症化すると関節の腫れ、手や指の変形などが生じる可能性があります。
ドケルバン病を含む腱鞘炎と別の疾患を区別することは簡単ではありません。ドケルバン病が疑われる場合は、自己判断をせず、病院へ行くようにしましょう。
症状によって注射療法や手術療法を必要とするため
ドケルバン病の初期には、安静と痛みのコントロールで症状が改善する場合がほとんどです。しかし、保存療法で症状が改善しない場合には、注射療法や手術療法を検討する必要があります。
ドケルバン病の症状の程度に応じて、以下のようにさまざまな治療法があります。
治療法 |
症状の程度 |
治療内容 |
---|---|---|
安静 |
軽度 |
|
薬物投薬 |
軽度 |
|
ステロイド注射 |
中度 |
|
手術 |
重度 |
|
症状や痛みの程度によって適切な治療法が異なるため、医師に相談の上、自分に合った方法を選択しましょう。
ドケルバン病は放置するほど完治までに時間がかかる
ドケルバン病は放置するほど、症状が悪化し、完治までに時間がかかります。
たとえば、ドケルバン病の症状が現れているにもかかわらず手首を使い続けると、親指や前腕にも痛みが広がる可能性があります。また、関節が固まって動かしにくくなり、手術が必要になるリスクも少なくありません。
ドケルバン病は早期に治療を始めれば、保存療法で症状の改善が見込める疾患です。日常生活や仕事への影響を長引かせないためにも、ドケルバン病は放置しないようにしてください。
リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。ドケルバン病の症状がなかなか改善せずにお困りの方は、ぜひ気軽にご相談ください。
ドケルバン病と腱鞘炎の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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ドケルバン病の主なセルフケア方法
ドケルバン病ですぐに病院へ行けない場合や、少しでも痛みをやわらげたい場合は、以下のようなセルフケアがおすすめです。
- セルフマッサージをする
- 指や手首のストレッチをする
- テーピングやサポーターを使用する
自宅で気軽にできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
セルフマッサージをする
ドケルバン病による炎症を抑えるためには、軽いセルフマッサージが効果的です。手首や親指の付け根を優しく揉みほぐすことで血行が促進され、痛みの軽減が期待できます。
具体的には、1回あたり30秒前後、1日3回を目安に親指の付け根周辺を反対の手のひらで軽くマッサージしましょう。手首や親指をマッサージする際は、力を入れすぎず、リラックスした状態でおこなうことがポイントです。
手首や指のストレッチをする
ドケルバン病のセルフケア方法として、手首や指のストレッチがあります。軽いストレッチは、手首や親指周辺の筋肉、関節の可動域を保つことにつながり、痛みを予防する効果が期待できます。
ドケルバン病に有効なストレッチ方法は、主に以下の3つです。
手首のストレッチ |
|
---|---|
親指のストレッチ |
|
手首の回転運動 |
|
なお、痛みを感じたらすぐにストレッチを中止してください。とくに痛みが強い場合は、無理にストレッチをすると症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。
ドケルバン病のストレッチ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
テーピングやサポーターを使用する
テーピングやサポーターの使用も、ドケルバン病のセルフケア方法の一つです。痛みがある場合は、テーピングやサポーターで親指や手首を固定すると、無理な動きから関節を保護し、炎症の悪化を防げます。
とくに家事や仕事などで手を使う動作が避けられないケースでは、サポーターの使用によって、日常生活における負担を軽減できます。
また、テーピングは市販の伸縮性があるもので十分です。親指の第2関節から手首の親指側に1本、親指の第1関節からもう1本テープを貼り、患部を固定します。
テーピングやサポーターを使用し、患部にかかる負担を減らせると、症状の改善が期待できます。
ドケルバン病の治療における再生医療の可能性
保存療法やステロイド注射などで症状の改善がみられない場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。再生医療には、幹細胞を採取・培養して注射する幹細胞治療や、血液を利用するPRP療法などがあります。
リペアセルクリニックでは、関節の炎症に対する再生医療をおこなっています。当院の幹細胞治療では、米粒2〜3粒ほどの脂肪から十分な量の細胞を培養できるため、従来の治療法と比較して身体への負担が少なくて済む点が特徴です。
再生医療による治療法や具体的な症例については、以下のページで詳しく解説しています。
なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。ドケルバン病の治療法でお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。
まとめ・ドケルバン病の受診目安を把握して病院を受診しよう
ドケルバン病は、初期であれば患部の安静や痛みのコントロールによって、症状の改善が期待できます。しかし、痛みが強い場合や、症状が1〜2週間ほど続く場合には、自己判断せずに病院を受診するようにしてください。
ドケルバン病は悪化すると、手首や指の関節が固まって動かしにくくなったり、痛みの範囲が広がったりして、ステロイド注射や手術が必要になる可能性があります。
セルフケアに取り組みながらもなかなか症状が改善しない場合は、早めに病院へ行きましょう。
監修者

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)
Sadanori Sakamoto
再生医療抗加齢学会 理事
再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。
「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。