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【医師監修】リドカインテープの正しい貼り方|使用時のポイントと注意点を解説

リドカインテープ貼り方
公開日: 2026.02.28

「家族が人工透析を始めることになったが、リドカインテープを正しく貼ってあげられるか不安」

「テープを貼るだけで、針を刺す際の痛みは軽減されるのか心配」

主治医からリドカインテープを渡されたものの、使用する際に貼り方やタイミングがあやふやになり不安を感じる方も少なくありません。

リドカインテープは局所麻酔成分を含む外用薬で、正しく使えば穿刺時の痛みを軽減させ、透析への緊張を軽減できる大切な存在です。

本記事では、リドカインテープを初めて使う方や家族が対応する場合でも迷わないよう、正しい貼り方を解説します。テープを貼る際のポイントや注意点も紹介するので、参考にしてください。

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リドカインテープの役割と重要性

リドカインテープは、皮膚に貼ることで局所的に痛みを軽減させる外用薬です。

主成分のリドカインが毛穴や皮膚を通して浸透し、神経の興奮を鎮めて感覚を一時的に麻痺させます。主に、注射の針を刺す際の痛みを軽減させるために使用されます。

ここでは、リドカインテープの役割や透析治療に使われる理由を解説するので、参考にしてください。

リドカインテープの役割

リドカインテープの役割は、皮膚表面から局所麻酔成分を浸透させ、痛みの伝達を抑えることです。主な使用例は以下のとおりです。(文献1)

  • 透析治療
  • 採血
  • 小児の予防接種
  • 皮膚へのレーザー照射治療

リドカインテープは、注射針が皮膚を通過する際の刺激を軽減できるため、穿刺(針を刺す)時の痛みに敏感な方に使用されるケースが多くみられます。内服薬とは異なり、作用する部位が限定されるため、全身への影響が少ない点が特徴です。

また、貼付するだけで使用できるため、医療行為に慣れていない家族でも扱いやすいメリットがあります。ただし、効果を得るには貼る位置や時間を守る必要があり、正しく使えば治療時の不安を減らし、落ち着いた状態で処置を受けられます。

主成分であるリドカインに関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

透析患者に処方されるケースが多い理由

リドカインテープが透析患者に処方されるケースが多いのは、血管に針を刺す際の痛みを軽減させるためです。

血液透析では、血液を効率良く出し入れするために「シャント」という専用の血管を腕に作ります。人工透析では、シャントに通常の採血よりもかなり太い針を、1回につき2カ所、週に3回ほど刺し続けなければなりません。毎回の穿刺は皮膚や血管に大きな負担をかけるだけでなく、強い恐怖心やストレスの原因となります。

とくに、透析を始めたばかりの時期は緊張が強いため、リドカインテープは痛み対策として効果的です。また、痛みが軽減されると身体がこわばりにくくなり、穿刺がスムーズに進みやすくなります。

リドカインテープは、透析治療を安定して続けるためのサポートとして重要な役割を担っています。

リドカインテープの正しい貼り方

リドカインテープによる効果を十分に引き出すには、手順を正しく守る必要があります。誤った場所に貼った場合、麻酔作用が届かず痛みが軽減されない恐れがあるため注意しましょう。

ここでは、リドカインテープの正しい貼り方を紹介するので、参考にしてください。

【ステップ1】貼付部位を確認する

リドカインテープを貼る際は、医師や看護師に指定された場所を正確に把握しましょう。

人工透析の場合は「シャント」と呼ばれる特別な血管付近へ貼りますが、毎回同じ位置へ穿刺するとは限りません。血管や皮膚への負担を減らすため、穿刺ポイントは少し変えるのが一般的です。

テープの貼付位置がずれると、穿刺部分に麻酔が十分作用せず、痛みが軽減されない可能性があります。次回の処置でどこに針を刺すのか、前もってスタッフに確認し、マジックペンなどで印をつけてもらうと迷わずに済みます。

【ステップ2】貼付部位を清潔にする

リドカインテープを貼る前に、皮膚の汚れや皮脂をきれいに落としてください。汗や皮脂、汚れが残っているとテープが剥がれやすくなったり、皮膚トラブルを起こしたりする可能性があります。

石けんで優しく洗うか、アルコール綿を用いて清拭しましょう。また、水分が残っていると剥がれやすくなるため、清潔なタオルでしっかりと拭き取るのが重要です。

貼付部位が毛深い場合はテープの粘着力が弱まったり、剥がす際に痛みを感じたりするケースもあるため、あらかじめ剃毛しましょう。

【ステップ3】台紙を剥がして貼る

最後に、リドカインテープの台紙を剥がして貼付部位へ密着させます。この際、薬剤が含まれる中央部分に直接触れないよう注意してください。

テープを貼る際は、空気が入らないように真ん中から外側へ向かって指で軽く押さえ、密着させましょう。空気が入ったり、テープにシワがよって隙間ができたりすると、麻酔成分がうまく浸透しません。

気温が高く汗をかきやすい時期や、関節に近い部分に貼る際は、テープが剥がれやすくなる場合があります。リドカインテープの上からサージカルテープやフィルム材などで補強しましょう。シャント部分を圧迫してしまうと血流が悪くなるケースもあるため、強く固定しないように注意してください。

しっかり固定できたら、衣服に引っかからないように上から衣類で覆い、処置の時間まで静かに待ちます。

リドカインテープを貼る際のポイント

リドカインテープは、ただ貼るだけではなくポイントを意識すると、より効果が期待できます。自己判断で貼った場合、十分に麻酔成分が浸透せず、痛みを軽減できないケースも珍しくありません。

ここでは、リドカインテープの効果を確実に引き出すために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

テープを貼る時間を守る

リドカインテープの麻酔成分が皮膚の奥まで浸透するには、処置の30〜60分前に貼付するのが推奨されています。

リドカインテープの麻酔成分は、貼った直後から効果が現れるわけではありません。貼るタイミングが早すぎると、効果が切れて処置時に痛みを感じる可能性があります。一方、直前すぎても成分が十分に行き渡らず、麻酔が効かない原因になります。

病院で指定された時刻をスマートフォンのアラームに設定するなど、正確な時間を守る工夫をしましょう。

ただし、麻酔効果の現れ方には個人差があるため注意が必要です。皮膚が薄い方や体温が高い方は効果が現れやすく、皮膚が厚い方や体温が低めの方は効きにくい傾向があります。

麻酔が効きにくいと感じた際は、医師やスタッフにテープを貼る時間の調整を相談してください。

テープを貼る場所は毎回変わるので確認しておく

人工透析の穿刺位置は、血管の保護や皮膚トラブルを防ぐ目的で毎回少しずつずらすのが基本です。

毎回同じ場所へ貼り続けると、血管の壁が弱くなり、瘤(こぶ)ができたり、止血する力が弱まったりする恐れがあります。また、血管自体が狭くなり、シャントが詰まってしまうケースもあります。

医師やスタッフから次回の穿刺位置の指示が出るため、リドカインテープの貼付位置を確認しておきましょう。どこに貼るべきか迷った際は、自己判断せず、病院へ連絡して正しい位置を確認するのが重要です。

リドカインテープを使用する際の注意点

リドカインテープは安全性の高い薬剤ですが、医薬品である以上、副作用のリスクはゼロではありません。

正しく使用していても体質や皮膚の状態によってはトラブルが生じる場合があるため、少しでも違和感を覚えた際は、医療機関へ相談しましょう。

ここでは、皮膚や全身への副作用について解説するので、参考にしてください。

貼った場所の皮膚に副作用が起こる場合がある

副作用としてみられる症状で多いのは、テープを貼った部位に生じる局所的な皮膚症状です。薬剤の刺激や粘着剤による密着によって、以下の症状が現れる場合があります。

  • 皮膚が赤くなる
  • かゆみが出る
  • 皮膚がかぶれる
  • ヒリヒリする

皮膚に現れる副作用は軽度で一時的な症状である場合が多いですが、繰り返すようなら使用を中止し、医師や看護師へ相談してください。テープの種類の変更や貼る時間の調整が必要になるケースも少なくありません。

全身への副作用が起こる場合がある

ごく稀に、リドカインテープの使用により、皮膚だけでなく全身への副作用が現れる可能性があります。全身への副作用として現れる可能性がある症状は、以下のとおりです。(文献1)

  • 眠気
  • 不安
  • めまい
  • 吐き気・嘔吐
  • 血圧低下
  • 徐脈

規定以上の枚数を使用したり、傷や湿疹のある部位に貼ったりすると、体内へ吸収される量が増える恐れがあります。医師から指示された使用方法を必ず守ることが重要です。

普段と違う体調変化を感じた場合は、すぐにテープを剥がし医療機関へ連絡して指示を受けてください。

リドカインテープは正しい貼り方で痛みを和らげよう

リドカインテープは人工透析をはじめとした、穿刺に伴う苦痛を軽減させる外用薬です。正しい手順で貼付すれば、針を刺す瞬間の痛みを抑えるだけでなく、通院に対する心の負担も軽くできます。

皮脂や汚れを落とした清潔な肌へ空気を抜くように密着させて貼り、処置の30〜60分前など医師の指示を厳守しましょう。

家族の温かいサポートは患者様の治療を支える大きな力になります。貼る部位や時間など、貼り方に不安がある方は1人で抱えず、医師やスタッフへ相談して不安を解消してください。

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リドカインテープの正しい貼り方に関するよくある質問

透析でリドカインテープを貼らない方が良いケースはある?

以下のケースでは、透析でリドカインテープを貼らない方が良いとされています。(文献1)

  • リドカインなどのアミド型局所麻酔薬に対してアレルギーを起こした経験がある
  • テープを貼る部位に赤みやかぶれ、かゆみなどの皮膚トラブルがある
  • 重い心疾患がある
  • 肝臓の疾患がある

テープを貼る予定の部位に皮膚トラブルが現れている場合や、前回穿刺した部位から膿や水のような物が出ている場合は、自己判断で貼らずにスタッフに伝えましょう。

また、持病がある方や、高齢者・妊婦・授乳中の方はリドカインテープを使用する際に注意する必要があるため、事前に相談してください。

リドカインテープを貼り忘れた場合はどうしたら良い?

リドカインテープの貼り忘れに気づいたら、落ち着いて通院先のクリニックへ連絡してください。

到着してから貼るのでは、処置までに十分な麻酔効果が得られません。病院によっては、代わりに即効性のある麻酔スプレーを使用したり、穿刺時間を調整したりするなどの対応をしてくれます。

自己判断で慌てて何枚も重ねて貼るのは、副作用のリスクを高めるため危険です。忘れてしまった場合は、正直に伝えましょう。

参考文献

(文献1)

リドカインテープ 18mg「NP」|一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)