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【なぜできる?】神経鞘腫とは|好発部位や治療法を現役医師が解説

「神経鞘腫の疑いがあると診断された」
「神経鞘腫とはどんな疾患なのか」
腫瘍の診断を受けただけでなく、手足のしびれやしこりに不安を感じていませんか。神経鞘腫には良性と悪性がありますが「放置して良いのか、手術が必要なのか」と判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、神経鞘腫の多くは良性であり、すぐに命に関わる疾患ではありません。ただし、部位や大きさによっては適切な対処が必要なケースもあります。
本記事では、現役医師が神経鞘腫について詳しく解説します。
- 神経鞘腫の原因
- 神経鞘腫の主な好発部位
- 神経鞘腫の治療法
- 神経鞘腫の注意点と受診のタイミング
神経鞘腫を正しく理解すれば、適切な治療や対策を選択しやすくなります。記事の後半にはよくある質問もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
神経鞘腫とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 神経を包むシュワン細胞由来の腫瘍。多くは良性 |
| 発生部位 | 全身の神経(聴神経・脊髄・手足など) |
| 主な症状 | 聞こえにくさ・ふらつき・しびれ・筋力低下・しこり触知 |
| 注意点 | 良性でも大きくなったり症状が出たりした場合は治療が必要。自己判断せず医療機関での確認が重要 |
(文献1)
神経鞘腫は、神経を包む細胞から発生する腫瘍です。多くは良性でゆっくり大きくなりますが、腫瘍が神経を圧迫するとしびれや動かしにくさが現れます。
発生部位によって症状の出方が異なるため、見た目や自覚症状だけでは判断が難しく、画像検査で状態の確認が必要です。
腫瘍が小さく症状がなければ、経過観察となるケースがほとんどです。変化を感じた場合は早めに受診してください。
良性と悪性の違い
| 項目 | 良性の特徴 | 悪性の特徴 |
|---|---|---|
| 増大の速さ | ゆっくり進行 | 比較的速く進行 |
| 広がり方 | 周囲へ広がらない | 周囲組織へじわじわと広がる |
| 発生範囲 | 発生部位で局所的に増大 | 他部位へ広がる可能性 |
神経鞘腫の多くは良性で、ゆっくりと大きくなります。まれに悪性の場合は増大が速く、周囲に広がる性質があります。
見た目や触れた感じだけでは良性・悪性の判断はできず、画像検査による確認が欠かせません。良性と考えられる場合でも自己判断は避け、変化や症状があれば医療機関を受診しましょう。
神経鞘腫の予後
神経鞘腫の多くは良性で周囲に広がらず、予後は比較的良好です。手術で完全に摘出できれば、再発は少なく、安定した経過をたどるケースがほとんどです。また、腫瘍が小さく症状もなければ、経過観察のみで問題ない場合もあります。
ただし、腫瘍が大きくなると神経を圧迫し、しびれや運動機能の低下が進むことがあります。発生部位や悪性の有無によって経過や日常生活への影響が異なるため、個別の対応が必要です。
髄膜腫との違い
| 項目 | 神経鞘腫 | 髄膜腫 |
|---|---|---|
| 発生部位 | 神経を包む細胞(シュワン細胞)由来 | 脳・脊髄を包む膜(髄膜)由来 |
| 腫瘍ができる位置 | 神経に沿って発生 | 脳や脊髄の外側から圧迫 |
| 性質 | 周囲と分離しやすい傾向で多くは良性 | 硬膜に付着し動きにくい傾向で多くは良性 |
| 症状 | しびれ・感覚異常・運動障害 | 頭痛・麻痺・ふらつきなど |
神経鞘腫と髄膜腫はいずれも良性が多い腫瘍ですが、発生源が異なります。神経鞘腫は神経に沿って発生し、周囲の組織と分かれやすい性質があります。一方、髄膜腫は脳や脊髄を包む膜から発生し、外側から押すように大きくなるのが特徴です。
症状が似るケースもあるため、自覚症状だけでの判断は難しく、画像検査をもとに腫瘍の大きさや部位を確認した上で治療の要否を判断します。
ガングリオンとの違い
| 項目 | 神経鞘腫 | ガングリオン |
|---|---|---|
| 発生部位 | 神経から発生・全身に発生 | 関節や腱の周囲・手首や指に多い |
| 中身(構造) | 細胞増殖による腫瘍 | ゼリー状の液体がたまった袋 |
| 触ったときの特徴 | 押すとしびれが出ることがある | 弾力あり・しびれは出にくい |
| 主な症状 | しびれ・動かしにくさ | しこりとして気づくことが多い |
| 主な治療方法 | 経過観察または手術が検討されるケースも | 注射で内容物の除去や経過観察 |
神経鞘腫とガングリオンは見た目が似ていますが、発生する場所や中身が異なります。神経鞘腫は神経上に発生し、触れると電気が走るようなしびれや動かしにくさを伴います。
一方、ガングリオンは関節周囲にできる液体の袋で、しびれを伴わないしこりとして気づくケースがほとんどです。
症状や触れた感覚が判断の手がかりになりますが、見た目だけでの区別は困難です。気になるしこりがあれば、自己判断せず医療機関を受診してください。
以下の記事では、ガングリオンについて詳しく解説しています。
【関連記事】
【医師監修】ガングリオンは放置しても大丈夫?治療が必要なケースも含めて解説
【なぜできる?】神経鞘腫の原因
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 明確な原因が特定できないケースも多い | 発症の直接的な要因が不明なケースの多さ・生活習慣や外傷との明確な関連性が乏しい状況 |
| 神経を包む細胞(神経鞘細胞)の増殖によって発生する | 神経保護を担う細胞の異常増殖による腫瘍形成の仕組み |
| 遺伝的要因の関与 | 神経線維腫症など遺伝性疾患との関連が一部で認められる可能性 |
神経鞘腫は神経を包む細胞の増殖によって発生しますが、明確な原因は特定されていないケースがほとんどです。日常生活や外傷との関連も現時点では示されていません。
一部では遺伝的要因の関与が知られていますが、多くは偶発的に発生します。原因を過度に気にするよりも現在の状態を正しく把握し、定期的に検査を受けて状態を確認することが重要です。
明確な原因が特定できないケースも多い
神経鞘腫は神経を包む細胞が増殖して発生する腫瘍ですが、そのメカニズムは完全には解明されていません。
けがや生活習慣といった明確なきっかけなく発生する「孤発性」がほとんどで、年齢や性別による偏りも少ないため、原因の特定が難しい疾患です。
遺伝子の変化や細胞増殖の異常など複数の要因が関与すると考えられており、一部では遺伝的要因が関係するケースもあります。
神経を包む細胞(神経鞘細胞)の増殖によって発生する
| 発生する理由 | 詳細 |
|---|---|
| 神経を守る細胞が増えることで腫瘍が形成されるため | 神経を保護する細胞の増加によって、しこりとして大きくなる状態 |
| 増殖がコントロールされなくなるため | 細胞増殖を抑える働きの低下によって、神経鞘細胞が増え続ける状態 |
| 神経に沿って発生する特徴があるため | 神経を包む細胞からできるため、神経に沿った位置に発生する特徴 |
| 多くは周囲に広がらず、その場で大きくなるため | 周りに広がらず、その場所で少しずつ大きくなる性質 |
(文献4)
神経鞘腫は神経そのものではなく、神経を包む細胞が増殖して発生します。腫瘍は神経に沿って発生し、その場でゆっくり大きくなるため、神経を圧迫するとしびれや動かしにくさが現れます。
神経に沿って広がる違和感やしびれが続く場合は、神経由来の異常も考えられるため、医療機関での確認が必要です。
遺伝的要因の関与
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 細胞の増殖を抑える遺伝子に変化が起こるため | 細胞の増えすぎを抑える遺伝子の働き低下による増殖の制御異常 |
| 神経線維腫症(NF2など)と呼ばれる遺伝性疾患が関係する場合があるため | 特定の遺伝子異常により腫瘍ができやすくなる体質 |
| 家族内で発症がみられることがあるため | 親から子へ受け継がれる可能性による家族内発症 |
| ただし多くは遺伝と関係のないケースであるため | 多くは遺伝と関係なく単発で発生する孤発性の特徴 |
神経鞘腫では、細胞の増殖を抑える遺伝子に変化が生じることで腫瘍が発生しやすくなる場合があります。
神経線維腫症などの遺伝性疾患では複数の腫瘍がみられることがありますが、こうしたケースは一部です。多くは遺伝と関係なく単発で発生します。
家族歴があっても必ず発症するわけではありません。しかし、気になる症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
神経鞘腫の主な好発部位
| 部位 | 主な症状・特徴 |
|---|---|
| 耳の奥(聴神経) | 聞こえにくさ・耳鳴り・ふらつきが出やすい部位 |
| 背骨の中(脊髄・神経根) | 手足のしびれ・動かしにくさの原因となる部位 |
| 首や顔まわり(頭頸部) | しこりとして触れることがある部位 |
| 手足の神経(四肢) | しこりやしびれとして気づくことが多い部位 |
神経鞘腫は神経に沿って発生するため、全身のあらゆる部位にできます。なかでも聴神経・脊髄・手足の神経に多く、発生部位によって症状の出方が変わります。
耳の違和感や手足のしびれ・しこりなど、一見異なる症状が同じ原因で起きることも少なくありません。疾患を特定するのは難しいため、気になる変化があれば早めに受診してください。
【部位別】神経鞘腫の症状
| 部位・症状 | 詳細 |
|---|---|
| 聴神経にできた場合の症状(片側の聞こえにくさ・耳鳴り・ふらつき) | 片側の聞こえにくさや耳鳴り・バランス低下によるふらつきの出現 |
| 脊髄にできた場合の症状(手足のしびれ・力が入りにくい・歩きにくさ) | 神経圧迫によるしびれ・筋力低下・歩行の不安定さ |
| 手足にできた場合の症状(しこり・触るとしびれ・動かしにくさ) | しこりの触知・圧迫時のしびれ・関節や筋肉の動かしにくさ |
| 腫瘍が大きくなった場合の症状(症状の進行・日常生活への影響) | 神経圧迫の進行による症状悪化・日常生活動作への支障 |
神経鞘腫の症状は発生部位によって異なります。聴神経では片側の聞こえにくさ・耳鳴り・ふらつき、脊髄では手足のしびれや筋力低下・歩きにくさが現れます。
手足にできた場合はしこりや押したときのしびれが現れ、腫瘍が大きくなるほど神経への圧迫が強まり日常生活に支障をきたすため、注意が必要です。
聴神経にできた場合の症状(片側の聞こえにくさ・耳鳴り・ふらつき)
| 症状が現れる理由 | 詳細 |
|---|---|
| 音を伝える神経が圧迫されるため | 音が脳に伝わりにくくなり、片側の聞こえにくさが出る状態 |
| 神経の働きが乱れるため | 実際に音がないのに「キーン」などの音を感じる状態 |
| バランスに関わる神経も影響を受けるため | 身体のバランスが取りにくくなり、ふらつきやめまいが出る状態 |
| 初期は変化に気づきにくいため | もう一方の耳が補い、異常に気づきにくい状態 |
(文献7)
聴神経に神経鞘腫ができると、音を伝える機能やバランス感覚に影響が出ます。
片側の聞こえにくさ・耳鳴り・ふらつきが代表的な症状です。しかし、初期は反対側の耳が補うため気づきにくく、加齢による変化と混同されやすい特徴があります。
片側の聞こえにくさや違和感が続く場合は、医療機関で適切な評価を受けましょう。
以下の記事では、耳鳴りと脳梗塞の関係について詳しく解説しています。
脊髄にできた場合の症状(手足のしびれ・力が入りにくい・歩きにくさ)
| 症状が現れる理由 | 詳細 |
|---|---|
| 手足へ信号を送る神経が圧迫されるため | 手足への指令が伝わりにくくなり、しびれや感覚の鈍さが出る状態 |
| 筋肉を動かす働きが妨げられるため | 力が入りにくくなり、細かい動きがしづらくなる状態 |
| 歩行に関わる神経が影響を受けるため | 下半身の働きが低下し、歩きにくさやふらつきが出る状態 |
| 症状が徐々に進行することが多いため | 初期は軽い違和感でも、時間とともに症状がはっきりしてくる状態 |
脊髄に神経鞘腫が発生すると、脳から手足への指令が妨げられ、しびれや筋力低下・歩きにくさが現れます。
症状はゆっくり進行するため、初期は気づきにくく、進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。
以下の記事では、脊髄に関する疾患である脊髄腫瘍について詳しく解説しています。
【関連記事】
脊髄腫瘍で歩けない?歩行障害になる原因や回復の可能性について解説!
脊髄腫瘍になると歩けない?歩行障害になる原因や前兆・治療法について解説
手足にできた場合の症状(しこり・触るとしびれ・動かしにくさ)
| 症状が現れる理由 | 詳細 |
|---|---|
| 神経に沿って腫瘍ができるため | 皮膚の下にしこりとして触れる状態 |
| 神経を刺激するとしびれが出るため | 押すと神経に沿ったしびれや違和感が出る状態 |
| 神経の働きが妨げられるため | 手足の動きが鈍くなり細かい動作がしづらくなる状態 |
| 症状はゆっくり進行することが多いため | 初期はしこりのみで徐々にしびれや動かしにくさが出る状態 |
手足に神経鞘腫ができると、神経に沿ったしこりとして気づくケースが多いです。押したときに指先へしびれが広がる感覚は、他のしこりにはみられない特徴です。
腫瘍が大きくなると動かしにくさや細かい作業のしづらさが出てきます。変化がじわじわ進むため見過ごされやすく、しこりや感覚の変化が気になる場合は注意が必要です。
以下の記事では、手足がしびれる症状について詳しく解説しています。
【関連記事】
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腫瘍が大きくなった場合の症状(症状の進行・日常生活への影響)
| 症状が現れる理由 | 詳細 |
|---|---|
| 周囲の神経や組織を圧迫するため | しびれや感覚の鈍さ、動かしにくさが強くなる状態 |
| 神経の働きがさらに低下するため | 筋力低下や動作のしづらさが目立つ状態 |
| 発生部位によっては重要な機能に影響するため | バランス・飲み込み・視覚など生活に関わる機能の低下 |
| 日常生活に支障が出る可能性があるため | 歩行の不安定さや手作業のしづらさによる生活動作への影響 |
| さらに大きくなると重い症状につながる場合があるため | 重要な神経や脳の圧迫による症状の悪化や機能障害の進行 |
神経鞘腫はゆっくり大きくなるため、異変に気づきにくい疾患です。腫瘍のサイズが増すにつれて周囲の神経への圧迫が強まります。
しびれや筋力低下・動かしにくさが進行し、部位によってはバランスや飲み込みといった機能にも影響が出ます。症状の変化に気づいた段階で、受診して現在の状態を把握することが重要です。
以下の記事では、腫瘍が脳へ進行した際に発症する可能性のある疾患、ウェルニッケ失語症やブローカ失語症について詳しく解説しています。
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【医師監修】ウェルニッケ失語症(感覚性失語)とは|症状・原因・治療法を解説
ウェルニッケ野とブローカ野の違いとは?各役割と失語症の違いも解説
神経鞘腫の治療法
| 治療法 | 詳細 |
|---|---|
| 保存療法(症状に応じて実施) | 症状が軽い場合の定期的な検査による経過観察と状態確認 |
| 放射線治療(部位や状態に応じて選択される場合がある) | 腫瘍の増大を抑えることを目的とした照射による治療 |
| 手術療法(症状や増大がある場合に検討) | 腫瘍を取り除くことで神経への圧迫を軽減する治療 |
| 再生医療 | 神経機能の回復を目的とした治療の検討 |
神経鞘腫の治療は、症状の程度・腫瘍の大きさ・発生部位をもとに選択します。症状が軽い場合は定期的な検査で経過をみる保存療法が基本です。腫瘍の増大や症状の進行がある場合は、手術による摘出や放射線治療が検討されます。
再生医療は神経機能の回復を目的とした選択肢のひとつですが、適用できる医療機関や対象疾患は限られます。再生医療を検討する際は、まず医師に適用の可否を確認しましょう。
保存療法(症状に応じて実施)
| 方法・考え方 | 詳細 |
|---|---|
| 定期的な画像検査 | MRIなどによる大きさや形の変化の確認 |
| 症状の経過確認 | しびれや動かしにくさなどの変化の観察 |
| 治療を急がない判断 | 症状が軽い場合に手術を行わず様子をみる選択 |
| 長期的な経過観察 | 増大が少ない場合の継続的な状態把握 |
| 手術リスクの回避 | 神経機能への影響を考慮した慎重な対応 |
神経鞘腫は多くが良性で進行が緩やかなため、症状が軽い場合はすぐに治療を行わず経過をみる方法が選ばれます。
定期的な検査で大きさや症状の変化を確認しながら、必要に応じて治療方針を見直します。経過観察は放置とは異なり、変化を見逃さず適切な対応につなげるための選択肢です。
放射線治療(部位や状態に応じて選択される場合がある)
| 治療内容 | 期待される効果 |
|---|---|
| 腫瘍にピンポイントで放射線を当てる(定位放射線治療など) | 腫瘍の増大を抑え、大きさの維持や縮小が期待できる |
| 身体を切開せずに外から放射線を照射する | 手術を行わずに治療でき、身体への負担を抑えられる可能性 |
| 小さな腫瘍に対して高精度で照射する | 腫瘍のコントロールが比較的良好に保たれる可能性 |
| 神経を避けながら照射範囲を調整する | 聴力や運動機能など神経の働きを保ちやすい可能性 |
| 手術後に残った腫瘍へ追加で照射する | 残存腫瘍の再増大を抑える効果が期待できる |
(文献10)
放射線治療は腫瘍を取り除くのではなく、増殖を抑えることを目的とした治療です。身体の外から放射線を当てる方法が主で、手術が難しい部位や小さな腫瘍に選択されることがあります。
期待できる効果は腫瘍の大きさや部位によって異なるため、事前に医師から十分な説明を受けた上で判断してください。
手術療法(症状や増大がある場合に検討)
| 手術が検討されるケース | 詳細 |
|---|---|
| 症状が出ている場合 | しびれや動かしにくさなど神経圧迫による症状の出現 |
| 腫瘍が大きい場合 | 放射線治療では対応が難しい大きさの腫瘍 |
| 症状が進行している場合 | 神経圧迫の進行による症状の悪化 |
| 神経や脳・脊髄への圧迫が強い場合 | 重要な神経機能への影響が懸念される状態 |
| 完全摘出が見込める場合 | 腫瘍切除による再発リスク低減の可能性 |
| 日常生活に影響が出ている場合 | 歩行や手作業など生活動作への支障 |
手術療法は腫瘍を取り除くことで神経への圧迫を軽減し、症状の改善を目指す治療法です。
症状の強さ・腫瘍の大きさ・生活への影響をもとに検討し、進行がみられる場合に手術が選択肢に入ります。どの方法が適切かは、診察と検査の結果をもとに医師と相談し決定されます。
再生医療
神経鞘腫は神経を包む細胞から発生する良性腫瘍であり、治療は経過観察や外科的対応が中心です。腫瘍そのものに再生医療が用いられるわけではありませんが、しこりや違和感はガングリオンなど関節や腱に由来する疾患でもみられることがあります。
腫瘍の切除後や神経への影響によって機能の低下がみられる場合には、神経に関連する分野として再生医療の研究が進められています。(文献11)
これらは、損傷を受けた神経の環境に着目した取り組みとして位置づけられていますが、臨床で広く用いられているものではありません。そのため、適応については慎重な判断が必要とされています。(文献12)
以下の記事では、再生医療について詳しく解説しています。
神経鞘腫の注意点と受診のタイミング
| 注意点と受診のタイミング | 詳細 |
|---|---|
| 症状が続く場合は早めに医療機関を受診する | しびれや違和感などが長引く場合の原因評価の必要性 |
| しこりの大きさや変化を定期的に確認する | 大きさ・硬さ・数の変化の継続的な観察の重要性 |
| 治療方針は症状・腫瘍の状態をもとに医師と決める | 症状の程度や腫瘍の位置・大きさに応じた個別判断の必要性 |
神経鞘腫は、しびれや違和感が続く場合や、しこりの大きさ・硬さに変化がある場合は早めに受診してください。
治療方針は症状の程度・腫瘍の位置・大きさによって異なり、一律ではありません。気になる変化があれば、自己判断せず医師に相談しましょう。
症状が続く場合は早めに医療機関を受診する
神経への圧迫が続くと、しびれや動かしにくさが徐々に進行することがあります。初期は軽い違和感にとどまるため見過ごされやすく、時間とともに症状がはっきりしてくるケースも少なくありません。
同様の症状は他の疾患でもみられることから自己判断は難しく、早めの受診により経過観察で良いか治療が必要かを判断しやすくなります。
しこりの大きさや変化を定期的に確認する
| 確認が大切な理由 | 詳細 |
|---|---|
| 徐々に大きくなることがあるため | 時間をかけたゆるやかな増大の可能性 |
| 大きくなると症状が出る可能性があるため | 神経圧迫によるしびれや動かしにくさの出現 |
| 治療方針の判断材料になるため | 大きさや変化の速さに基づく経過観察か治療かの判断 |
| 見た目だけでは変化を判断しにくいため | 触診だけでは把握しにくい微小な変化の存在 |
| 早期に変化へ気づき対応しやすくなるため | 初期段階での状態把握による選択肢の確保 |
(文献13)
神経鞘腫は急激な変化が少ないものの、時間をかけて大きくなることがあります。小さいうちは症状がなくても、神経を圧迫するとしびれが現れることがあります。
腫瘍の大きさや変化は、経過観察を続けるか治療を検討するかの判断材料となるため、定期的な画像検査による状態確認が大切です。
治療方針は症状・腫瘍の状態をもとに医師と決める
| 判断基準 | 詳細 |
|---|---|
| 腫瘍の大きさ・発生部位 | 脳・脊髄・手足など発生部位やサイズに応じた治療の選択 |
| 症状の有無・程度 | しびれや機能低下の有無による経過観察か治療かの判断 |
| 治療ごとの特徴の違い | 手術や放射線治療に伴う利点と注意点の比較検討 |
| ガイドラインに基づく判断 | 研究や臨床データをもとにした標準的な治療方針の選択 |
| 経過による変化 | 時間経過に伴う状態変化に応じた方針見直し |
(文献14)
神経鞘腫の治療方針は腫瘍の大きさ・部位・症状の有無によって異なります。症状が軽ければ経過観察となりますが、進行がみられる場合は手術や放射線治療が検討されます。
治療方針は形成外科診療ガイドラインをもとに患者ごとの状態で異なるため、定期的な診察を続けながら医師と相談して決めていくことが大切です。(文献15)
神経鞘腫は放置せず当院へお気軽にご相談ください
神経鞘腫は多くが良性ですが、症状や経過によって対応が異なります。しびれ・しこり・聞こえにくさが続く方や、健診やMRIで指摘を受けた方は、放置せずにご相談ください。
当院では症状や画像をもとに丁寧に診察し、保存療法・手術・再生医療を含めた治療の選択肢をわかりやすくご説明します。
神経鞘腫の症状にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、神経鞘腫で損傷した組織や炎症に対して脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。
神経鞘腫の腫瘍そのものは再生医療の対象外ですが、治療後に生じた神経損傷に対しては、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療が選択肢となる場合があります。
ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。
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神経鞘腫に関するよくある質問
神経鞘腫を手術した場合の入院期間は?
神経鞘腫の手術後の入院期間は、一般的に10日〜2週間が目安です。
ただし、腫瘍の大きさや発生部位によって異なり、脳や脊髄など重要な部位や大きな腫瘍では2〜3週間程度かかることもあります。
神経鞘腫は何科を受診すれば良いですか?
神経鞘腫が疑われる場合の受診先は、発生部位によって異なります。
| 診療科 | 詳細 |
|---|---|
| 脳神経外科 | 脳・脊髄・神経の腫瘍に対する診断から治療までの専門的対応 |
| 整形外科 | 手足や背骨のしびれ・しこりに対する初期評価と画像検査の実施 |
| 脳神経内科 | しびれや筋力低下など神経機能の評価を中心とした診察 |
| 耳鼻咽喉科 | 聴神経に関わる聞こえにくさや耳鳴りへの対応 |
神経鞘腫が疑われる場合、診断や治療の中心は脳神経外科です。
ただし、手足のしびれやしこりが初期症状であれば整形外科、耳の症状があれば耳鼻咽喉科が窓口となるケースもあります。症状や発生部位によって複数の診療科が連携して対応することがあります。
参考文献
神経鞘腫(シュワン細胞腫) | KOMPAS – 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
Schwannoma|JOHNS HOPKINS MEDICINE
経皮針生検 1 年半後に急速な増大を示した良性神経鞘腫の 1 例|*1埼玉県立がんセンター胸部外科 *2産業医科大学第 2 病理学
GRJ 神経線維腫2型|GRJ GeneReviewsJapan
158. 放射線治療後の聴神経腫瘍における神経変性機構の解明 松島 健
令和7年度 再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト|国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 再生・細胞医療・遺伝子治療事業部






















