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【医師監修】心筋梗塞の後遺症|麻痺や寝たきりになるリスクを解説

心筋梗塞の後遺症
公開日: 2026.06.30

「心筋梗塞は後遺症が残るのか」

「麻痺や寝たきりになることはあるのか」

これらの不安を感じていませんか。退院後も息切れや疲れやすさが続くと、以前の生活に戻れるのか不安になるのは自然なことです。

ご家族が発症した場合も、今後の生活や介護への影響が頭から離れない方は多いでしょう。

心筋梗塞の後遺症として代表的なのは、心機能低下による心不全や不整脈、運動能力の低下などが挙げられます。

麻痺については、心筋梗塞そのものが直接の原因となることは一般的ではなく、脳梗塞などを合併した際にみられる症状です。

本記事では、現役医師が心筋梗塞で起こり得る後遺症について詳しく解説します。記事の後半には後遺症に関するよくある質問をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

心筋梗塞の後遺症に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。

心筋梗塞の後遺症に対するお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

目次

心筋梗塞の後遺症とは

後遺症の種類 概要
心機能低下・心不全 心臓のポンプ機能低下による息切れ・むくみ・疲労感
不整脈 心拍リズムの異常による動悸・めまい・失神リスク
精神面への影響 うつ症状や不安障害による気力低下・睡眠障害
認知機能の低下 記憶力・集中力・判断力の低下
麻痺 脳梗塞や低酸素脳症を合併した場合の神経障害
寝たきり 重度の心不全や身体機能低下による活動制限

心筋梗塞の後遺症は、発症時に傷ついた心筋のダメージが治療後も残ることで生じます。心不全や不整脈や運動能力の低下などが代表的ですが、すべての患者に重い後遺症が現れるわけではありません。

麻痺は心筋梗塞そのものが直接の原因になることは一般的ではなく、脳梗塞や低酸素脳症を合併した際にみられます。

寝たきりについても、重度の心不全や身体機能の低下が主な要因であり、心筋梗塞後に必ず生じるものではありません。

後遺症を正しく理解し、適切な治療とリハビリテーションに取り組むことが生活の質を保つ上で重要です。

以下の記事では、心筋梗塞と余命について詳しく解説しています。

心筋梗塞の主な後遺症

心筋梗塞の後遺症は、心不全や不整脈にとどまらず、精神的な不調や認知機能の低下として現れることもあります。

後遺症の程度は心筋梗塞の重症度や合併症の有無によって異なり、麻痺については脳梗塞や低酸素脳症を合併した際に生じるものです。

重度の心不全や身体機能の低下が進むと寝たきりに至るケースもあるため、後遺症を正確に理解した上で早期から治療とリハビリテーションに取り組みましょう。

心機能低下・心不全(息切れ・むくみ・全身の疲労感・夜間の呼吸困難)

心筋梗塞によって冠動脈が閉塞すると心筋がダメージを受け、心臓のポンプ機能が低下することで心不全を発症します。

心不全では全身へ十分な血液を送り出せなくなるため、階段や歩行時の息切れや足のむくみ、全身の疲労感といった症状が現れます。

重症化すると、横になると息苦しくなる起坐呼吸や夜間の呼吸困難が生じるケースもあるため、注意が必要です。また、心筋梗塞後の心不全は退院後も継続的な管理が欠かせません。

薬物療法・生活習慣の改善・心臓リハビリテーションを組み合わせて取り組むことが、心機能の維持につながります。

息切れの悪化、数日以内の急激な体重増加、むくみの増強がみられたときは心不全の悪化を疑い、早めに受診してください。

以下の記事では、心不全について詳しく解説しています。

【関連記事】

【医師監修】心筋梗塞と心不全の違いとは?関係性や共通点も合わせて解説

【医師監修】心不全とは?治る確率や完治した人について解説

不整脈(動悸・めまい・失神・胸部不快感)

心筋梗塞による心筋の損傷は、心臓の電気信号の乱れを引き起こし、不整脈につながります。

不整脈が生じると脈が「速くなる」「遅くなる」「飛ぶ」といった異常が現れ、動悸や胸部不快感やめまい、息苦しさを伴います。

重症になると脳への血流が一時的に途絶え、失神に至ることもあります。不整脈は退院後に初めて自覚するケースも珍しくないため、退院後も自身の脈や体調の変化に注意が必要です。

動悸が続く場合や失神を経験した場合は、速やかに循環器内科を受診してください。

うつ・不安障害(気力低下・食欲不振・睡眠障害・将来への強い不安)

心筋梗塞の後は、身体の回復だけでなく精神面にも大きな負担がかかります。「再発したらどうしよう」「以前の生活に戻れるだろうか」といった不安から、うつ状態や不安障害を生じることがあります。

とくに以下のような症状が続く場合は、心筋梗塞後の心理的ストレスが影響している可能性があるため、注意しましょう。

症状 詳細
気力低下 意欲や活動性の低下
食欲不振 食事量の減少や食欲の低下
睡眠障害 入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒
将来への強い不安 再発や生活・仕事への不安感の持続

文献1

こうした症状は気持ちの問題ではなく、心筋梗塞による身体的・心理的ストレスへの反応として生じます。

強い不安や抑うつ状態が続くと服薬やリハビリテーションへの取り組みが滞り再発予防にも支障をきたすため、症状が長引く場合は早めに医師へ相談しましょう。必要に応じて心療内科・精神科と連携した治療が受けられます。

以下の記事では、心筋梗塞とストレスに対する向き合い方について詳しく解説しています。

認知機能の低下(記憶力・集中力の低下・判断力の鈍化)

症状 詳細
記憶力の低下 物忘れの増加や記憶保持の低下
集中力の低下 作業や会話への集中困難
判断力の鈍化 状況判断や意思決定能力の低下
注意力の低下 ミスや確認漏れの増加

文献2

認知機能の低下は「心機能低下による脳血流の減少」「心停止後の低酸素脳症」「脳梗塞の合併」など複数の要因で生じます。また、心筋梗塞後のうつや不安、睡眠障害が集中力や判断力の低下として現れることもあります。

原因は一つとは限らないため、物忘れや集中力の低下が続く場合は医師に相談し、必要に応じて検査や認知リハビリテーションを受けてください。

麻痺が残る可能性(脳梗塞や低酸素脳症を合併した場合)

麻痺が残る主な原因 詳細
脳梗塞の合併 血栓による脳血管閉塞と神経障害
心房細動などの不整脈 心臓内血栓の形成と脳塞栓リスク
低酸素脳症 心停止による脳への酸素不足
神経機能の障害 手足の麻痺や言語障害、認知機能低下
緊急対応が必要な症状 手足の動かしにくさ、ろれつ障害の出現

文献2

心筋梗塞の後に麻痺が残ることがありますが、心筋梗塞そのものが直接麻痺を引き起こすケースは一般的ではありません。心筋梗塞後の麻痺は不整脈による脳梗塞や心停止後の低酸素脳症など合併症によって生じる傾向にあります。

退院後に片側の手足の動かしにくさや顔のゆがみ、ろれつが回らないといった症状が現れた場合は、速やかに救急受診してください。

寝たきりになるリスクがある(重度の心不全や身体機能の低下による影響)

心筋梗塞を発症しても、必ず寝たきりになるわけではありません。ただし、心筋へのダメージが大きく重度の心不全に至った場合、息切れや倦怠感によって活動量が落ち、日常生活に支障が生じることがあります。

また、入院中の安静や退院後の活動量低下で筋力・体力が低下すると、歩行能力や身の回りの動作にも影響し、介護が必要な状態につながります。

高齢者の場合、短期間の入院でも身体機能が落ちやすく、とくに注意が必要です。

心筋梗塞の後遺症に対する治療法

治療法 詳細
保存療法(生活習慣の改善やリハビリテーション) 食事・運動・禁煙指導や心臓リハビリテーションによる心機能維持と再発予防
薬物療法 心不全や不整脈の管理、再発予防を目的とした薬剤治療
カテーテル治療・手術療法 冠動脈の血流改善や心機能低下への対応を目的とした治療
ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)治療 不整脈や突然死リスクに対するデバイス治療
再生医療 損傷した心筋機能の回復を目的とした治療選択肢

心筋梗塞の後遺症に対する治療は、症状の改善にとどまらず心機能の維持と再発予防を目的として行われます。中心となるのは生活習慣の改善や心臓リハビリテーション、薬物療法です。

症状や重症度によってはカテーテル治療や手術、不整脈に対するペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)の適用が検討されます。

近年は心筋機能の回復を目指す再生医療も選択肢の一つとなっています。治療方針は症状や重症度によって異なるため、医師と相談しながら継続的に管理していくことが重要です。

保存療法(生活習慣の改善やリハビリテーション)

心筋梗塞後の保存療法では、心臓リハビリテーションと生活習慣の改善が治療の中心です。

心機能の低下に加え、入院中の安静で筋力・体力が落ちやすいため、医師やリハビリスタッフの管理のもとで運動療法を行い、身体機能の回復と再発予防を図ります。

食事面では塩分・脂質の管理が基本となり、禁煙や適度な運動習慣の継続も欠かせません。

高齢者では活動量の低下が筋力や歩行能力の低下に直結しやすく、廃用症候群や寝たきりへ進行するリスクがあります。

心臓リハビリテーションで段階的に活動量を増やし、心機能と生活機能を同時に維持していくことが大切です。

以下の記事では、保存療法でコレステロールを下げる方法についてより詳しく解説しています。

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薬物療法

心筋梗塞後の薬物療法は、再発予防と後遺症の進行抑制を目的に行われます。

血栓の再形成を防ぐ抗血小板薬が基本となり、心機能低下や心不全がある場合は、心臓への負担を軽減する薬や利尿薬が処方されます。

不整脈の管理やコレステロール低下、血圧・血糖のコントロールを目的とした薬が加わることもあり、いずれも症状の改善だけでなく再発予防においても欠かせません。

症状が安定していても自己判断で中断せず医師の指示のもと継続して服用してください。

カテーテル治療・手術療法

心筋梗塞に対するカテーテル治療・手術療法は、冠動脈の血流を改善し心筋へのダメージを抑えることを目的に行われます。

治療法 特徴 内容
経皮的冠動脈インターベンション(PCI) カテーテルで血管を広げる治療 狭窄・閉塞した冠動脈にカテーテルを通し、風船やステントで血流を回復させる
冠動脈バイパス術(CABG) 新しい血液の通り道を作る手術 別の血管をつなぎ、狭窄・閉塞した冠動脈を迂回して血流を確保する

代表的な経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、カテーテルで狭窄・閉塞した血管を広げて血流を回復させる治療です。

複数の血管に重度の狭窄がある場合やPCIで十分な血流改善が見込めない場合は、冠動脈バイパス術が選択されます。

心臓破裂や心室中隔穿孔などの重篤な合併症を生じた際は緊急手術が必要です。治療方針は心機能や血管の状態、基礎疾患を総合的に評価した上で決定されます。

ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)治療

心筋梗塞後に不整脈が残った場合、種類や重症度に応じてペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)による治療が行われます。いずれも不整脈による症状を改善し、突然死を防ぐことが目的です。

治療法 特徴 詳細
ペースメーカー 遅い脈を補う治療 徐脈性不整脈に対して心臓へ電気刺激を送り、適切な心拍数を維持
植込み型除細動器(ICD) 危険な不整脈による突然死予防 心室頻拍や心室細動を感知し、自動で電気ショックを行う治療
カテーテルアブレーション 不整脈の原因を治療 異常な電気信号の発生部位へカテーテルで治療を行う方法

文献1

心筋梗塞後は、脈が極端に遅くなる徐脈性不整脈や心室頻拍・心室細動など命に関わる不整脈が生じることがあります。

症状や検査結果によっては薬物療法に加えてデバイス治療が必要となり、不整脈の種類によってはカテーテルアブレーションが選択されます。めまいや失神、強い動悸が続く場合は早めに循環器内科を受診してください。

再生医療

項目 詳細
治療対象 心機能低下や心不全などの後遺症への対応
治療内容 自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療
特徴 患者様自身の細胞を活用した治療選択肢
適応 心機能や全身状態などを踏まえた個別判断
治療の流れ 脂肪採取・細胞培養・特定細胞加工物の投与
通院回数 採取と投与を含む複数回の通院

文献3

心筋梗塞後の心機能低下や心不全に対する治療選択肢として、再生医療があります。薬物療法や心臓リハビリテーション、カテーテル治療が治療の中心です。

しかし、症状によっては自己脂肪由来幹細胞治療が選択されることもあります。

この治療では、患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、特定細胞加工物として投与します。

すべての患者が対象となるわけではなく、心臓の状態や基礎疾患、現在の治療内容をもとに適応を判断します。検討される際は、事前に治療内容や通院計画について医師へ確認しましょう。

以下の記事では、当院で実施している「再生医療」について詳しく解説しています。心筋梗塞の後遺症に不安を感じている方は、当院へお気軽にご相談ください。

心筋梗塞の後遺症で気をつけること

後遺症で気をつけること 詳細
薬は自己判断で中断しない 再発予防や心不全悪化防止のための服薬継続
心不全のサインを見逃さない 息切れ・むくみ・体重増加などの早期発見
生活習慣の改善を継続する 食事管理・運動習慣・禁煙による再発予防
定期受診と体調管理を継続する 検査や診察による心機能の定期的な確認

心筋梗塞の後遺症を悪化させないためには、退院後の継続的な自己管理が欠かせません。

薬の中断は再発や心不全の悪化に直結するため、医師の指示のもと服用を続けてください。

息切れやむくみ、数日以内の急激な体重増加は心不全悪化のサインであり、こうした変化を見逃さないことが重要です。

食事・運動などの生活習慣を整えながら定期受診を続けることが、再発予防と生活機能の維持につながります。

薬は自己判断で中断しない

心筋梗塞後に処方される薬は、再発予防と心不全の悪化防止に欠かせません。血栓の形成を防ぐ薬やコレステロールを下げる薬、心臓への負担を調整する薬は、症状が安定した後も継続が必要です。

胸の症状がなくなっても動脈硬化や心機能低下、高血圧、糖尿病の管理は続くため、自己判断で服薬を中断しないようにしましょう。

副作用への不安や飲み忘れがある場合も、独断で中止せず医師や薬剤師に相談してください。

心不全のサインを見逃さない

心筋梗塞後は心筋のダメージによって心臓のポンプ機能が低下し、心不全を発症することがあります。以下は、日常生活の中で気づける重要なサインです。

心不全のサイン 主な症状
息切れ 階段や歩行時に息が切れやすい
むくみ 足や足首、まぶたの腫れぼったさ
疲れやすさ 以前より疲労感が強く活動量が低下
体重増加 数日〜1週間で急に体重が増加

なかでも短期間での体重増加や足のむくみの悪化は、体内への水分貯留を示しており、心不全の悪化を疑うべき変化です。

階段や歩行時の息切れ、横になると息苦しくなる、夜間に呼吸困難で目が覚めるといった症状も見逃せません。「年齢のせい」「退院後だから仕方ない」と放置せず、こうした変化に気づいたら、早めに循環器内科を受診してください。

以下の記事では、心不全で亡くなる前の症状について詳しく解説しています。

生活習慣の改善を継続する

心筋梗塞の再発予防には、薬物療法と並行して生活習慣の改善が欠かせません。

動脈硬化の進行を抑え、心筋梗塞の再発を予防するには、以下の生活習慣管理が大切です。

管理項目 内容
禁煙 血管への負担軽減と動脈硬化進行の抑制
食事管理 塩分・脂質の摂り過ぎを防ぐ食生活
運動習慣 心機能や体力維持を目的とした適度な運動
血圧管理 高血圧による血管負担の軽減
血糖管理 糖尿病による動脈硬化進行の予防
脂質管理 LDLコレステロール上昇の抑制と再発予防

心不全を合併している場合や心機能が低下している場合は、塩分管理が欠かせません。塩分の過剰摂取は体内への水分貯留を招き、心臓への負担を高めます。心不全では1日6g未満を目安に塩分を控えましょう。

運動は自己判断で進めず心臓リハビリテーションや医師の指導のもとで段階的に取り組み、こうした継続的な生活管理が再発予防と心機能の維持を支えます。

以下の記事では、心筋梗塞における生活習慣の改善について詳しく解説しています。

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ストレスが原因の狭心症とは?検査・診断・治療法を解説

定期受診と体調管理を継続する

心筋梗塞後は、心機能や再発リスクを継続的に確認するために定期受診を続けてください。定期受診では、以下のような検査を通じて心臓の状態や再発リスクを確認します。

検査項目 確認する内容
心電図検査 不整脈や心拍リズムの異常
血液検査 コレステロール・血糖・腎機能などの状態
心エコー検査 心機能や心臓の動き、心不全の有無
血圧測定 高血圧の管理状況
体重・症状確認 心不全悪化のサインや体調変化

自宅では血圧・脈拍・体重・息切れの程度・むくみの有無を日々記録しておくと、体調の変化に早期に気づきやすくなります。心不全ではとくに体重と血圧の毎日の記録が欠かせません。

心筋梗塞の後遺症にお悩みの方は当院へご相談ください

心筋梗塞の後遺症は、心不全や不整脈にとどまらず、疲労感や運動能力の低下や精神的な不安など多岐にわたります。症状の程度には個人差があり、退院後の生活に不安を抱える方は多くいます。

「息切れが続いている」「以前より疲れやすくなった」「仕事に戻れるか不安」といった悩みを、加齢や体力低下のせいと思い込んで放置しているケースも少なくありません。気になる症状があれば、一人で抱え込まず医師へ相談しましょう。

改善しない心筋梗塞の後遺症についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、後遺症の状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。

心筋梗塞後の後遺症に対しては、薬物療法やリハビリテーションに加え、再生医療も治療選択肢の一つです。

自己脂肪由来幹細胞治療は、患者様自身の脂肪由来幹細胞を用いる治療法です。適応については、医師が状態を確認した上で判断します。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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心筋梗塞の後遺症に関するよくある質問

心筋梗塞の後遺症は寿命に関係しますか?

心筋梗塞後の生存率は以下の要因によって大きく異なります。

要因 生存率への影響
年齢 高齢になるほど生存率は低下する傾向がある
心筋梗塞の重症度 重症であるほど生存率は低下する
心機能の状態 心機能が良好なほど生存率は高い
合併症の有無 合併症があると生存率は低下する
治療開始までの時間 早期治療ほど生存率は高い
基礎疾患の有無 基礎疾患が多いほど生存率は低下する

そのため一律に予後を判断することはできません。

ある報告では、心筋梗塞後10年での累積死亡率は46.8%とされており、10年後にも約半数の方が生存していることになります。

カテーテル治療施行後の3年生存率は約89.6%であり、治療成績は良好であるという報告もあります。心筋梗塞後は定期受診や再発予防を継続することが重要です。

心筋梗塞の再発率はどのくらいですか?

OACIS研究では、急性心筋梗塞後に生存退院した患者様を対象に再発率が調査されています。再発率は発症後1年以内がもっとも高く、その後はおおむね1%前後で推移していました。

項目 内容
解析対象 生存退院した急性心筋梗塞患者7,870例
追跡期間中央値 3.9年
年齢中央値 66.2歳
男性割合 75.8%
再発患者数 353例
致死性心筋梗塞 7例
1年後の再発率 2.65%
2年後の再発率 0.94%
3年後の再発率 0.91%
4年後の再発率 1.09%
5年後の再発率 1.42%

心筋梗塞の再発率は、年齢や心機能の状態に加え、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの基礎疾患や喫煙習慣によって異なります。

OACIS研究では発症後1年以内の再発リスクが高く、その後も長期にわたって一定のリスクが続くことが示されています。退院後も薬物療法の継続や禁煙、食事管理に取り組むことが再発予防の基本です。

心筋梗塞はいつから仕事復帰できますか?

心筋梗塞後の仕事復帰時期は、心機能の回復状況や後遺症の有無、仕事内容によって異なります。医師の評価を受けながら心臓リハビリテーションで体力と活動量を確認し、復帰時期を判断しましょう。

復帰直後から以前と同じ働き方に戻すと疲労感や息切れが強まるため、時短勤務や業務量の調整や休憩時間の確保など職場と相談しながら段階的に復帰してください。

なお、高齢の方や心機能が低下している方ほど職場復帰に時間を要する傾向があります。(文献4

以下の記事では、心筋梗塞の入院期間について詳しく解説しています。

心筋梗塞の後遺症は国からの補助金などをもらうことはできますか?

心筋梗塞の後遺症によって日常生活や仕事に支障が生じている場合、公的支援制度を利用できることがあります。主な制度は以下の通りです。

制度 対象者 内容
障害年金 心不全や心機能障害により生活や就労に制限がある方 障害の程度に応じた年金給付
身体障害者手帳 心臓機能障害が一定基準に該当する方 福祉サービスや各種支援制度の利用
ペースメーカー・ICD関連認定 ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)を使用している方 障害認定の対象となる場合あり
自治体独自の支援制度 自治体ごとの条件に該当する方 医療・福祉・生活支援制度の利用

文献5)(文献6)(文献7

心筋梗塞そのものが補助制度の対象にはなりません。後遺症による心機能障害や不整脈によって日常生活や就労に制限がある場合、障害年金や身体障害者手帳の対象となることがあります。

利用できる制度は障害の程度や加入している年金制度、自治体の支援内容によって異なるため、主治医や年金事務所、自治体の窓口、医療ソーシャルワーカーに相談しながら確認しましょう。

家族の心筋梗塞の後遺症に対する向き合い方を教えてください

心筋梗塞後の息切れや疲労感、不安は気持ちの問題ではなく、後遺症や体力低下によって生じる症状です。

ご家族は症状を正しく理解した上で、服薬や食事管理、体重・血圧の確認を無理のない範囲でサポートしてください。

過度に行動を制限するより本人の自立を尊重しながら見守り、体調の変化に気づいたら早めの受診を促すことが、再発予防と生活機能の維持につながります。

参考文献

(文献1)

急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)

(文献2)

循環器病の後遺症|東京都保健医療局

(文献3)

再生医療等提供計画の提出等について(概要)|厚生労働省

(文献4)

心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)|循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007年度合同研究班報告)

(文献5)

第11節/心疾患による障害

(文献6)

身体障害者手帳|厚生労働省

(文献7)

循環器疾患の障害用の診断書を提出するとき|日本年金機構