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- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
腰から足にかけての激痛やしびれの症状が出る坐骨神経痛は、悪化すると「死ぬほど痛い」と感じる人は多く、腰痛の中でも日常生活に支障をきたすことが多いです。 痛みの改善には手術しかないと考える方もいるかもしれませんが、坐骨神経痛は薬物療法やリハビリなどの手術を行わない保存療法で症状が緩和する可能性があります。 また、リペアセルクリニック坂本理事長のYouTubeでも坐骨神経痛について解説していますので、あわせてご確認ください。 「死ぬほど痛い」と感じるほど重症の坐骨神経痛は、適切な治療を受けないと歩行困難になる可能性もあります。 深刻な痛みで不安がある方は、ぜひお電話でご相談ください。 今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的とされてきましたが、近年では神経損傷を改善する可能性がある治療法として再生医療が注目されています。 「坐骨神経痛が死ぬほど痛いからなんとかしたい」という方は、どんな些細なことでもお気軽にご質問くださいね! 坐骨神経痛の辛い痛みを和らげる7つの治療法 坐骨神経痛の辛い痛みを和らげるための治療法は主に以下の7つです。 痛みを緩和する薬物療法 神経ブロック療法 筋肉をほぐす理学療法とリハビリ 認知行動療法 装具療法 重度の場合に行われる手術療法 再生医療 自分にあった症状に合わせて、治療法も検討していきましょう。 坐骨神経痛の原因や症状については、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。 痛みを緩和する薬物療法 坐骨神経痛の痛みに対して、まず試される治療法が薬物療法です。痛み止めや炎症を抑える薬を服用することで、辛い症状を和らげる効果が期待できます。 最初は市販の痛み止めから始め、症状が重い場合は医師が処方する鎮痛剤や抗炎症薬を使用するケースもあります。 薬には副作用のリスクもあるため、自己判断での服用は避けて必ず医師に相談しましょう。 ▼神経損傷の治療に再生医療が注目 >>【無料】公式LINE限定の再生医療ガイドブックを見てみる 神経ブロック療法 痛みの原因となっている神経に直接アプローチするのが神経ブロック療法です。 局所麻酔薬を注射して、痛みを伝える神経の働きを一時的に抑制します。 神経ブロック療法は、比較的即効性があり重度の痛みにも効果を期待できるのが特徴です。 また、効果の持続時間には個人差があり、数時間から数カ月以上継続する方もいます。(文献1) 筋肉をほぐす理学療法とリハビリ 理学療法により、坐骨神経周辺の筋肉をほぐし血行を改善するのも、坐骨神経痛に効果が期待できます。 理学療法を受ける場合は、専門家の指導のもとストレッチや運動療法を行います。温熱療法やマッサージなども組み合わせることで、こわばった筋肉がリラックスし痛みの軽減につながるでしょう。 また、リハビリでは痛みの少ない範囲で軽い運動から始め、徐々に負荷を上げていく段階的なプログラムを実施します。 自宅でも医師や理学療法士の指導のもと、簡単なストレッチや運動を続けることで、より早い回復が期待できます。 認知行動療法 認知行動療法とは、物事の考え方・捉え方や行動に働きかけてストレスを軽減する治療法です。 専門家との定期的な面談を通じて、痛みと上手に付き合うコツを学びます。また、リラックス法や呼吸法なども取り入れるとより効果的です。 継続的な取り組みが必要ですが、痛みへの不安が軽減されることで生活の質の向上も期待できます。 装具療法 坐骨神経痛が辛いときは、腰椎を安定させて痛みを和らげるために、コルセットなどの装具を使用することがあります。 ただし、長期の装着は体力低下を引き起こす可能性があるため、医師に相談しながら、使用期間は1カ月程度を目安に調整しましょう。 装具の使用で痛みが改善したら、徐々に体を動かし筋力の回復を目指すのがおすすめです。 重度の場合に行われる手術療法 保存的治療で改善が見られない重症例では、神経を圧迫している椎間板や骨を取り除き、症状の改善を目指す手術療法が検討されます。 近年は、内視鏡手術など身体への負担が少ない手術方法も発達してきており、比較的早い段階で退院や日常生活への復帰ができる傾向があります。 ただし、手術にはリスクも伴うため慎重な判断が必要ですので、医師と十分に相談し手術の必要性を見極めましょう。 再生医療 再生医療とは、患者さま自身の細胞を利用して損傷した組織の再生・修復を促進する治療法のことです。 患者さま自身の細胞を使うため、拒絶反応やアレルギー反応などの副作用リスクが少ない点も魅力の一つといえるでしょう。 手術せずに損傷した坐骨神経の症状改善に期待できる新たな選択肢として再生医療が注目されています。 「坐骨神経が死ぬほど痛くて日常生活もままならない」という方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)では無料カウンセリングも行っております。 坐骨神経痛の痛み症状が改善できる可能性がある再生医療の治療法について、ぜひ一度ご相談ください。 そもそも坐骨神経痛とは?辛い3つの症状 坐骨神経痛とは、体の中で最も太い神経である坐骨神経に沿って痛みが走る症状です。 主な症状としては以下3つが挙げられます。 腰から足先にかけての鋭い激痛やしびれ お尻から脚にかけての持続的な痛み 座位や歩行で悪化する下半身の違和感や麻痺感 人によって症状は異なりますが「死ぬほど痛い」と表現されるケースもあり、日常生活に支障をきたすほどの痛みもあります。 本章では、坐骨神経痛の主な症状を解説します。 腰から足先にかけての鋭い激痛やしびれ 坐骨神経に沿って走る電気が走るような鋭い痛みは、最も特徴的な症状の1つです。 突然襲ってくる激痛は、まるで雷に打たれたかのような衝撃を伴います。多くの方が「今まで経験したことのない痛さ」と表現するほどです。 さらに、痛みの強さは時間帯や動作によって変化し、夜間に悪化する場合もあります。 もしも我慢できないほどの痛みに襲われたら、すぐに医療機関での受診をおすすめします。 お尻から脚にかけての持続的な痛み 坐骨神経痛特有の「ズキズキ」「ジンジン」した痛みは長時間続くのが特徴です。 お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて痛みが持続し、座る姿勢がとくにつらくなります。 また、痛みで姿勢が崩れてさらに症状が悪化する可能性もあるため、早期の段階で適切な治療を受けて慢性化を防ぎましょう。 座位や歩行で悪化する下半身の違和感や麻痺感 座っているときや歩行時に増す「違和感や麻痺感」も見逃せない重要な症状です。 たとえば長時間の座位で痺れが強くなったり、歩行時にふらつきを感じたりする場合もあります。 また、日常生活での何気ない動作が困難になり、仕事や家事に支障も出てきます。そのため、症状の進行を防ぐためにも、早めの対策と生活習慣の見直しが重要です。 坐骨神経痛の主な原因3選! 坐骨神経痛の代表的な原因は以下の3つが挙げられます。 椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 加齢や筋力低下 主な原因を理解してから適切な治療法を選択できます。 ここでは症状との関連性や予防法を含めて詳しく解説します。 椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは「加齢」や「日常的に腰部に負担をかける」ことにより、クッション役である椎間板が飛び出し神経を圧迫する症状です。 デスクワークが多い30〜50代の方が発症しやすく、座っているだけでも激痛に襲われるケースもあります。 早期発見・早期治療が重要であり、適切な治療を受ければ多くの方が症状改善を実感できます。 また、腰椎椎間板ヘルニアの詳しい症状や重症度が気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、年齢とともに脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される症状です。 とくに50代以降の方に多く見られ、立ち仕事や長時間の歩行で症状が悪化します。 また、前かがみで痛みが和らぎ、背筋を伸ばすと痛みが強くなるのが特徴です。 しかし、多くの場合が適切な治療と生活習慣の改善で症状をコントロールできます。 脊柱管狭窄症で注意すべきポイントや、症状と治療法については以下の記事も参考にしてみてください。 加齢や筋力低下 加齢による筋力低下も坐骨神経痛の原因の1つです。 腰回りの筋肉が衰えると、背骨を支える力が弱まり神経への負担が増加するため、日常生活での些細な動作で激痛が走ることもあります。 しかし、正しい運動習慣と筋力トレーニングの継続で症状の改善や予防が期待できます。 また、加齢や筋力低下で気になる症状があれば「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 坐骨神経痛の予防法とセルフケア 坐骨神経痛の痛みは日々のケアで和らげることができます。 ここでは、痛みに悩まされている方にも効果的な3つの予防方法をご紹介します。 日常的にできる簡単なストレッチ 正しい姿勢を保つための意識づけ 適度な運動で筋力を強化する 継続的に行うと辛い症状の改善や予防に期待できるでしょう。 日常的にできる簡単なストレッチ 朝晩5分から始められるストレッチで、硬くなった筋肉をほぐしていきます。 とくに効果的なのが、仰向けで行う膝抱えストレッチです。 背中を床につけ、片膝を胸に向かってゆっくり引き寄せます 反対側の足はまっすぐ伸ばしたまま30秒キープ 左右2セットずつ行うのがおすすめです。 無理のない範囲で継続していると、徐々に筋肉の柔軟性が高まり痛みの予防につながります。 正しい姿勢を保つための意識づけ 猫背やストレートネックは坐骨神経痛の原因になりやすいため要注意です。 デスクワークが多い方は背筋を伸ばし、足裏を床につけた姿勢を心がけましょう。 長時間同じ姿勢も避けたいポイントですので、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。 正しい姿勢を保っていれば、神経への負担が軽減され痛みの予防に効果的です。 適度な運動で筋力を強化する 急激な運動は逆効果ですが、適度な運動は予防にも効果的です。 ウォーキングや水中歩行から始めるのがおすすめで、とくに体幹を鍛えると腰への負担が軽減されます。 まずは1日10分からでもOKですので、徐々に時間を延ばして体を強化していきましょう。 まとめ|死ぬほど痛い坐骨神経痛は適切な治療法で改善しよう 坐骨神経痛の痛みは確かに辛いものですが、適切な治療とケアで改善に期待できます。まずは専門医に相談し、あなたに合った効果的な治療を検討してみてください。 治療には薬物療法や神経ブロック、リハビリなど症状に合わせて選択できます。 本記事を参考に簡単なセルフケアも取り入れつつ、日常的に予防も意識してみてください。 近年の治療では、手術をしない新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 痛みでできなかったことが再びできるようになる可能性がある再生医療について「どのような治療を行うか」ぜひお問い合わせください。 坐骨神経痛が死ぬほど痛いときによくある質問 Q:坐骨神経痛と間違える病気はありますか? 坐骨神経痛に似た症状に「梨状筋症候群」や「変形性股関節症」があげられます。 いずれも神経損傷や関節軟骨がすり減ってしまい従来の治療では元に戻らないと言われています。 しかし、近年では損傷した神経や関節軟骨に対して再生医療による治療も選択肢の一つです。 今まで元に戻らないとされていた神経や組織の改善が期待できる治療法なので、この機会にぜひ知っておきましょう。 ▼神経損傷の治療に再生医療が注目 >>【無料】公式LINE限定の再生医療ガイドブックを見てみる Q:坐骨神経痛でやってはいけないことは何ですか? 坐骨神経痛の症状を悪化させないために、主に以下の動作が挙げられます。 長時間の同じ姿勢 無理な運動 重いものを持ち上げる とくに急激な動きや、ねじる動作は症状を悪化させる原因となります。 また、坐骨神経痛でやってはいけないことについては、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 日本ペインクリニック学会_第Ⅰ章 ペインクリニックにおける神経ブロック
2022.04.13 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
「頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは?」 「ヘルニア予防で注意すべきポイントは?」 頚椎椎間板ヘルニアの多くは、日常生活で悪い姿勢のまま作業をしたり、首に負担のかかりやすい運動(スポーツ)をしたりすると起きやすくなります。 そのため、日常生活において大きな衝撃がない場合でも、首に負担がかかる動作で症状が悪化するリスクがあるため、注意が必要です。 本記事では、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことについて詳しく解説します。 早く治すためにも、やってはいけないことを守り、適切な治療を受けましょう。 また、頚椎椎間板ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 \ヘルニアによる神経痛の改善に有効な「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となる損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずはヘルニアによる神経痛の治療について無料相談! 頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアについて 頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が本来の正常な位置から逸脱し、後方・背中側に向けて突出してしまう病気をいいます。 ちなみに「椎間板(ついかんばん)」とは、脊椎(せきつい)領域において、骨と骨の間にあるクッションの役割を担っている軟骨のことです。 首の骨は「頚椎(けいつい)」と呼ばれ、7つの骨で構成されています。 特に、頭側に位置する上位頚椎椎間板ヘルニアは、加齢にともなう下位頚椎の変形などにより、上位頚椎に負荷がかかって引き起こされるのが一般的です。 若年者から中年層にかけて幅広く発症し、多くは悪い姿勢でのデスクワークが原因で起こる傾向にあります。 あるいは頚部に重い負担や、大きな衝撃がかかる以下のようなスポーツで発症する可能性もあるでしょう。 ・ラグビー、アメフト ・柔道 ・レスリング、ほか格闘技など ・スキー、スノーボードなど(ウインタースポーツ) また、頚椎椎間板ヘルニアになったときにあらわれる症状は、以下のとおりです。 ・首や肩、腕にかけて広範囲に痛みやしびれが出てくる ・食事中に箸が持ちづらくなる ・服を着るときにボタンがかけづらくなる ・歩くときに足がもつれる 医療機関などで頚椎椎間板ヘルニアの患者さんを診療するときは、手足の感覚や筋力が通常より低下していないかを確かめます。 あるいは四肢の腱(けん)反射異常などを観察したうえで、MRI検査(核磁気共鳴装置)で画像を確認し、脊髄の圧迫状態を確認します。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つ【予防法も解説】 前項で触れた通り、頚椎椎間板ヘルニアという病気は、スポーツなどが契機となって発症しやすい傾向にあります。 頚部のしびれや痛みなどの症状がみられる場合には、運動を一旦中止し、医療機関の受診を検討しなければなりません。 以下では、日常生活で注意するためにも、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つをご紹介いたします。動画の解説もあわせてご確認をいただけるとうれしいです。 https://www.youtube.com/watch?v=xbxEK7kz0y0 ・スポーツでの違和感は放置しない ・姿勢が良くないまま過ごさない ・体重管理をせず体に負担をかけない ・自転車・バイクなどに乗って負担をかけない ・喫煙を習慣化しない スポーツでの違和感は放置しない アメリカンフットボールやラグビー、格闘技系など、激しいコンタクトを要求されるスポーツ選手は特に注意が必要です。 また、体操選手などは、体に対して急激で強い外力が頻繁に加わる動作をおこない、長時間同じような動作を反復するので頚椎椎間板ヘルニアを発症するリスクがあります。 とくに年齢を重ねると椎間板が劣化しやすいため、激しい動きがある種目は行わないようにするか、可能な限りリスクに注意して行うなどの対策を取ってみてください。 ほかにも、症状が軽度な場合に「この程度なら大丈夫」と自己判断して放置し、治療をしないままスポーツや生活を続けるのは避けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアは自然に良くならないので、違和感を放置すると症状を悪化させる原因に繋がりかねません。 首に痛みや違和感があるときは、早めに医療機関で診察を受けて、医師から適切な判断を仰いでみてください。 姿勢が良くないまま過ごさない 頚椎椎間板ヘルニアを引き起こしやすい例としては、日常的な姿勢の悪さがあげられます。 たとえば、腰の部分が反ってしまう「そり腰」を始め、腹部に体幹を支える力が入っていない状態の「猫背」が代表例です。 頚椎椎間板ヘルニアの発症防止や、発症後に症状を悪化させないためにも、日常生活で背筋を伸ばすなど「正しい姿勢を意識する」ことが大切です。 以下では、姿勢が崩れていないかの確認方法を解説いたします。 【姿勢の確認方法】 まずは、大きな鏡の前で自身の姿勢を確認しましょう。 もしくは自然に壁の後ろに立ち、かかとを壁に付ける形で確認します。 その際、お尻・肩・頭は、壁に軽くついているかを始め、背中は手のひら1枚分ほどの隙間があるかも確かめましょう。 準備が整ったら、姿勢が悪いときに当てはまる以下のポイントをチェックします。 ・お尻、肩、頭が壁につかない部分がある ・頭の後頭部がつかない(頚椎に負担がかかっている) 姿勢の悪さに気づいたときは、背筋を伸ばすなど、日頃から正しい姿勢を意識するように注意しましょう。 正しい姿勢を知って維持したい方は、正しい歩き方を含めて解説している以下の記事も参考になります。 体重管理をせず体に負担をかけない 平均的な体重の成人は、上半身の重さが全体重の6割ほどといわれています。 体重が重い肥満傾向の場合は、そのぶん頚椎椎間板にかかる負荷が大きくなります。 身長に対して過剰な体重にならないためにも、適度な運動や食生活の見直しをおこない、体重を管理することが大切です。 自転車・バイクなどに乗って負担をかけない すでに頚椎症の疑いや症状がある場合は、自転車やバイク、自動車などに乗るのは控えるほうが良いでしょう。 特に自転車やバイクの転倒時には、急激に首に力が入ってしまいます。リスクを避けるためになるべく運転を控えましょう。 それでも自転車に乗る場合は、停止時はすぐに地面に足が着くようサドルを調整し、無理のない走行を心がけます。 また、自動車でほかの人に運転してもらう場合は、乗る前に事情を説明しておき、安全運転をお願いしましょう。 乗り物に乗るときは、以下の点にご注意ください。 【自転車・バイク・自動車などに乗るときの注意点】 ・発進や停止するときは、首に大きな負担がかかる点を意識する ・急発進や急ブレーキも、首に大きな負担がかかるので避ける 乗り物以外では、重い荷物を持ち上げるなど、首に負担がかかる動作は控えてみてください。 どうしても持ち上げる必要があるときは、腰を曲げてかがむのではなく、膝を折ってかがめば首にかかる負担を減らして持ち上げやすくなります。 正しい姿勢を意識しながら、何らかの動作が必要なときは、首に負担がかからないようご注意ください。 喫煙を習慣化しない 何より注意すべきは喫煙です。喫煙は、全身の毛細血管の血流を悪化させて、椎間板の劣化が起こりやすくなると考えられています。 頚椎椎間板ヘルニアを患っているにも関わらず、喫煙習慣があるのなら、なるべくタバコを吸わないようにしましょう。 もしくは大幅に減らすなど、できる限り禁煙するといった努力を心がけてみてください。 ご存知のように、タバコは万病のもとといわれるため、この機会に禁煙されてはいかがでしょうか。 最近は電子タバコなどもあり、切り替えながら少しずつでも減らしていければベストですね。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと【まとめ】 ・激しいスポーツを避ける(それ以外のスポーツも要注意) ・重い荷物を持つなどの重労働は避ける ・腰を曲げてお辞儀するようにかがまない(首に負担がかかる) ・猫背、そり腰を避ける(正しい姿勢を知る) ・太らないこと、体重の増加に注意する ・自転車やバイク、自動車の急発進や急停止などに注意する ・スマホを悪い姿勢で見ない(首への負担を意識する) ・禁煙が望ましい 【頚椎椎間板ヘルニアの予防法】 ・正しい姿勢を知って維持する ・腹部で体幹を支えるように意識して姿勢を正す 頚椎椎間板ヘルニアを予防するには、ストレッチ方法を知っておくのもおすすめです。詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。 まとめ|頚椎椎間板ヘルニアは姿勢を意識して負担を減らそう 椎間板が劣化する原因は加齢などを含めてさまざまなので、普段の生活における環境要因(乗り物の運転など)を始め、正しい姿勢を意識することが大切です。 頚椎椎間板ヘルニアになる要因やリスクを避けるために、スポーツでの違和感を放置したり、姿勢が悪いまま過ごしたりしないようにしましょう。 以上のポイントに気をつけることで頚椎椎間板ヘルニアの症状の悪化を防ぐことができるでしょう。 また、つらい頚椎椎間板ヘルニアの治療には、手術せずにヘルニアの根本的な改善が期待できる再生医療をご検討ください。 \ヘルニア治療に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、ヘルニアによる痛みやしびれの根本的な改善が期待できる治療法です。 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 痛み止めやリハビリを続けているが、期待した効果が得られていない 従来の治療では難しかった損傷した神経にアプローチできるため、つらい神経症状の改善・軽減が期待できます。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずはヘルニアの治療について無料相談! 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関するQ&A 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関して、よくある質問と答えをご紹介いたします。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの治療法は? A.頚椎椎間板ヘルニアでは「保存的治療」もしくは「外科的治療」を行います。 保存的治療において、主な治療方法は以下の3つです。 ・薬物治療:鎮痛薬の内服、神経ブロックなど(安静保持を含む) ・牽引治療:頚椎カラー装具で首を固定、首の牽引治療など ・理学療法:マッケンジー法、首のエクササイズなど ただ、保存的治療では顕著な症状改善を見込めず、手や足の筋力低下が続いて悪化するケースもあるかもしれません。 もしくは、スムーズに歩けないなどの歩行障害、尿失禁を始めとする排尿障害を合併する場合には、外科的治療(手術)を検討するケースもあります。 また、近年のヘルニア治療では、手術せずに損傷した神経の改善を目指す再生医療も注目されています。 「自分の症状でも効果が期待できるのか」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 まずはヘルニアの治療について無料相談! 頚椎椎間板ヘルニアの治療法における詳細は、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの初期症状は? A.初期症状は、主に以下の3つがあげられます。 ・首の痛み(最初期の症状) ・片方の腕や手の痛み、痺れ ・両手の痺れ、感覚障害 進行すると症状が悪化する可能性があります。少しでも違和感があるときは、早い段階で医療機関を受診してみてください。 頚椎椎間板ヘルニアにおける初期症状の詳細は、以下の記事も参考になります。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの入院期間・休業期間はどのくらい? A.手術を受けた場合、入院期間の目安は、リハビリなどを含めて10~14日ほどです。休業期間の目安は、2~3週間ほどになります。 頚椎椎間板ヘルニアの入院期間や休業期間の詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 Q.頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ方法は? A.患者さまの状態や生活習慣に応じて、運動療法や物理療法などを行います。 また、専門家からセルフケアの方法や動作に関するアドバイスも受けられます。 リハビリの目的などを含めて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
2022.04.04 -
- ひざ関節
- 脊椎
- 股関節
- 肩関節
- 肘関節
- 手部
レントゲン検査やCT検査で股関節の痛みや違和感の原因が特定できない場合、MRI検査が必要となるケースがあります。 MRI検査では、レントゲンやCTでは映し出せない神経や筋肉の異常を詳しく調べられるからです。 本記事では、股関節に異常がないかを調べるMRI検査について詳しく解説します。 MRI検査で発見できる病名・疾患や、MRIの撮り方も紹介しているので、股関節の痛みや違和感に悩み詳しい検査を検討されている方は参考にしてみてください。 MRIを含む股関節を調べる画像検査3種【費用相場】 股関節の異常を調べるときに実施される画像検査は、主に以下の3種類です。 レントゲン検査 CT検査(Computed Tomography) MRI検査(Magnetic Resonance Imaging) 検査の内容や費用をそれぞれ見ていきましょう。 1)レントゲン検査 レントゲン検査は、多くの方にとってなじみのある放射線の一種であるエックス線を用いた検査方法です。短時間で簡単におこなえますし、苦痛もほとんどないため、まずはレントゲンを撮る病院が多いかと思います。 レントゲン検査は、骨の状態、部分を詳しく見るのに適しています。 たとえば骨折や、骨の変形などがその代表です。しかし、筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織は撮影できません。 最近はデジタル化の影響で線量が格段に少なくなっているため通常の検査であれば問題はありません。ただ、放射線を用いる検査ですので、何度も繰り返して検索をおこなうなどの場合は被曝の可能性については気になるところです。 【検査費用の目安】 検査費用:600〜2,000円 ※撮影枚数2枚で3割負担の料金を想定 2)CT検査(Computed Tomography) CT検査は、レントゲンと同じエックス線を用います。 このエックス線をあらゆる方向から照射することで、体の輪切りした画像撮影が可能になります。レントゲンと違って体の内部まで輪切りにした状態で確認ができます。 輪切り画像を重ね合わせて他の断面の画像を構築したり、三次元(3D)の立体画像で確認したりできる検査です。 レントゲン検査よりもさらに詳しく骨の状態を評価できますが、レントゲンと同じく筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織については判断しにくい特徴があります。 【検査費用の目安】 検査費用:5,000〜15,000円 ※3割負担の料金を想定 3)MRI検査(Magnetic Resonance Imaging) MRI検査とは、大きな磁石(磁場)を利用して体の内部を画像化する検査です。 レントゲン検査や、CT検査ではわからない筋肉や神経などの柔らかい組織を写し出す作業を得意としています。また、何より放射線を使用しないため被曝もなく、患者さんの人体に無害な検査という点で優れています。ただ、装置自体が大きく、とても高価なため、大学病院をはじめとした一部の施設にしか配置されていません。 また、誰でもできる訳ではありません。仕組みとして非常に強力な磁石を用いた装置なので、体内に金属があると検査できない場合があります。 MRI検査の注意点はこちら▼ 【検査費用の目安】 検査費用:5,000〜17,000円 ※3割負担の料金を想定 股関節のMRI検査でわかる主な3つの病名 ここでは、MRI検査で発見できる主な股関節の疾患を3つ紹介します。 ・変形性股関節症 ・関節リウマチ ・大腿骨頭壊死 順番に見ていきましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症とは、股関節にある軟骨がすり減って、骨が変形する疾患です。変形性股関節症を発症し、症状が進行すると股関節に痛みが生じます。 また、股関節の可動域が制限されるようになり、立ち上がる動作や靴下をはく動作などに支障をきたすようになります。 変形性股関節症の詳細はこちら▼ なお、変形性股関節症の治療には、人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が有効です。 幹細胞を股関節に注射すれば、すり減った軟骨が再生されます。徐々に痛みが軽減し、手術を回避できる可能性が高まります。 期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 関節リウマチ 関節リウマチとは、免疫システムの異常により、炎症を起こし痛みや腫れが生じる疾患です。股関節で発症した場合、リウマチ性股関節症と呼ばれます。 症状が進行または慢性化すると、関節が変形したり、こわばり・痛みによって日常生活に支障をきたしたりします。 また、炎症による発熱や、免疫システムのエラーによる臓器障害なども発生する可能性があるので、視野を広げた治療アプローチが必要です。 関節リウマチの詳細はこちら▼ 大腿骨頭壊死 大腿骨頭壊死は、股関節を形成する骨の一部である大腿骨頭への血流が低下して骨組織が壊死する疾患です。原因が不明な場合は「特発性大腿骨頭壊死」と呼ばれ、難病に指定されています。 症状が軽度で壊死の範囲が狭い場合は、経過観察も可能です。 しかし、壊死範囲が広く、症状が著しく進行している場合は、骨切り術や人工股関節置換術の手術が視野に入ってきます。 大腿骨頭壊死の詳細はこちら▼ 股関節を調べるときのMRIの撮り方 股関節を調べるときのMRIの撮り方を以下の表にまとめました。検査の流れを把握しておきたい方は参考にしてみてください。 流れ 検査内容 1.磁性体の装飾品を外す 磁場を発生させるMRIの故障の原因となるため、アクセサリーや時計などの金属類は事前に外しておく 2.検査着に着替える 必須ではないが安全性を考慮して推奨されている(参考1) 3.ヘッドホンや耳栓を装着する 検査中に騒音が発生するため、専用のアイテムで耳をふさぐ 4.ベッドに横たわる 指示に従って体勢を整える。撮影部位を固定する必要があるため患部によって多少体勢が変わる 5.検査開始 トンネル型の機械に入って検査を受ける。検査時間は撮影部位や撮影方法にもよるが、20〜45分 検査結果は、早くて当日中に出ます。詳細な分析を要する場合は、7〜10日ほどかかります。 MRI検査の全体像を解説した記事はこちら▼ まとめ|股関節に異常を感じたらMRI検査を検討しよう MRI検査は、レントゲン検査やCT検査ではわからない筋肉や神経などの組織の異常を詳細に映し出せます。 原因がはっきりわからない痛みや違和感が股関節に現れたら、MRI検査を受けて病名や疾患名を調べると良いでしょう。 早期に原因がわかれば、適切な治療を開始して早い回復を目指せます。 変形性股関節症を含む膝の痛みに対する根本的治療には「再生医療」を推奨します。再生医療は、人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、すり減った膝軟骨の再生を図ります。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 股関節のMRI検査に関するよくある質問 最後に股関節のMRI検査に関するよくある質問と回答をまとめます。 MRIの画像に映る白い影は何ですか? MRI画像に映る白い影の原因は、以下のように複数考えられます。 ・小出血 ・骨髄の浮腫 ・組織や骨の損傷 ・レントゲンには映らないような微小な骨折 医師の話を聞いて、白い影の正確な原因を確認しましょう。 股関節のMRI検査で異常なしでも痛みが生じるのはなぜですか? 小さな組織の損傷は、MRIに映らない場合もあります。そのため、実際には損傷が起きていても、検査結果では「異常なし」と診断されるケースもゼロではありません。 また、股関節の靭帯が緩んで、痛みを伴う場合もあります。靭帯の緩みはMRIでは確認が難しく、検査では異常が見つからないケースもあります。 【参考文献】 参考1:http://fms.kopas.co.jp/fmdb/JJMRM/27/4/230.pdf
2022.03.30 -
- 脊髄損傷
- 脊椎
脊髄損傷を負ったあと「リハビリでどこまで回復できるのか?」「効果的なトレーニング方法は?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか? リハビリは早期に始めるほど効果が高く、適切なトレーニングを継続すれば日常生活の質向上が期待できます。 本記事では、脊髄損傷におけるリハビリやトレーニングについて詳しく解説します。リハビリの回復見込みや注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 脊髄損傷のリハビリ内容【主な部位へのアプローチポイント】 さっそく、脊髄損傷のリハビリ内容を解説します。脊髄損傷におけるリハビリでは以下の訓練や療法がよくおこなわれます。 可動域訓練 筋力トレーニング 歩行訓練 電気刺激 順番に見ていきましょう。 可動域訓練|全身へのアプローチが可能 脊髄損傷後のリハビリでは、早期から関節の可動域訓練を行います。 脊髄を損傷すると「正常な筋肉」「麻痺がある筋肉」「筋力低下した筋肉」が混在します。その結果、筋肉のバランスが崩れることで拘縮(こうしゅく:関節が固くなり動きが制限される状態)が発生しやすくなるため、早期の訓練開始が重要です。 下部頸髄損傷による拘縮では、肘・膝・足の関節が屈曲位で固定されるだけでなく、全身の柔軟性が低下します。 拘縮が進行すると、座位の維持や寝返り、起き上がり、移乗(車椅子への移動など)にも支障が出るため、可動域訓練は全身の機能維持において欠かせない訓練といえます。 筋力トレーニング|上肢・下肢の筋力強化に有効 脊髄損傷のリハビリを目的とした筋力トレーニングは、麻痺を負った筋肉とのバランスを整えるほか、残存した機能を活用して日常生活を送るために欠かせない取り組みです。 たとえば、呼吸筋を鍛える「バルサルバ法」(バルサルバ手技とは異なる)は、呼吸機能の回復に有効であり、生活の質(QOL)の向上につながります。このトレーニングは、息を止めて腹部に力を入れることで呼吸筋を鍛える方法で、推奨時間は30秒未満です。 適切な筋力トレーニングを継続すれば、上肢・下肢の筋力を維持・向上させ、日常動作の改善を図れます。 歩行訓練|下肢の機能回復に有効 歩行訓練を早期から実施すると、歩行機能の向上だけでなく、身体機能も高まります。 脊髄損傷のリハビリでは「吊り上げ式免荷歩行」がよく採用されます。 これはジャケットを装着して体を上方へ牽引し、体重負荷を軽減しながら安全に歩行訓練をする方法です。 吊り上げ式免荷歩行を実施するメリットは以下の4つです。 早い段階から歩行練習ができる 身体の一部を支え負担を軽減できる 転倒のリスクを減らし安全に訓練できる 歩く動作に近い運動ができ意欲が向上する この方法により、安全性を保ちながら下肢の機能回復を促進します。 電気刺激|指先への細やかなアプローチも可能 機能的電気刺激(FES:functional electric stimulation)では、電気刺激により、麻痺を起こした筋肉を動かすことで身体機能の回復を図るリハビリ手法です。 具体的には、体の表面に装着もしくは体内に埋め込んだ電極から電気信号を送り筋肉を収縮させる方法です。 電気刺激により、歩行や起立動作などの日常生活動作の改善に加え、高位脊髄損傷者では人工呼吸器が不用になった報告があります。動作の向上は脊髄損傷を負った方にとって、リハビリ意欲の向上につながるでしょう。 電気刺激は、手指や手首の動作改善にも有効であり、握力の向上や指先の細かな動作の回復を促します。これにより、食事や着替え、筆記といった日常生活動作の自立支援にも貢献します。 再生医療|脊髄損傷の後遺症に対する新たな治療法 従来の治療法は主にリハビリで、症状が悪化すれば手術を受けるのが一般的でした。 しかし近年、幹細胞を用いた「再生医療」が新たな選択肢として注目されています。 幹細胞には損傷した組織を修復する働きがあり、筋力の回復や歩行の安定、感覚の改善などが期待されています。 点滴や患部に直接注射することで幹細胞が体内に投与され、血液を介して脊髄へ届けられる仕組みです。 再生医療は、手術のように傷跡が残る心配がなく、体への負担が少ない点も大きなメリットです。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脊髄損傷におけるリハビリの回復見込みは? 脊髄損傷後のリハビリによる回復の見込みは、損傷の程度や種類によって異なります。 脊髄損傷は、大きく分けて以下の2つに分類されます。 分類 症状 完全麻痺 脊髄の神経伝達が完全に断たれた状態で、運動機能や感覚が完全に失われた状態 不全麻痺 脊髄の神経伝達が部分的に残っており、運動機能や感覚の一部が残っている状態 一般的に、完全麻痺の場合、失われた機能の完全な回復は難しいとされています。一方で、不全麻痺の場合は、早期にリハビリを開始して適切な治療を継続すれば、機能回復が期待できます。 リハビリだけでなく、脊髄損傷の後遺症には、再生医療という選択肢もあります。 幹細胞を採取・培養する再生医療は、自己再生能力を持つ幹細胞を利用して、損傷した組織の修復を目指す治療法です。 詳しい治療法については、下記のページをご覧ください。 脊髄損傷のリハビリに関する2つの注意点 脊髄損傷におけるリハビリ時の注意点を2つ解説します。 受傷後すぐは廃用症候群の発症に注意する 脊髄ショックのリスクも念頭に置いておく これらの点を理解した上で、安全なリハビリに取り組みましょう。 受傷後すぐは廃用症候群の発症に注意する 受傷直後は、安静にする必要があるため、ベッド上で過ごす時間が長くなります。 そこで注意したいのが、廃用症候群の発症です。 廃用症候群とは、安静状態が長時間続くことで起こる心身機能のトラブルや疾患の総称です。 たとえば、以下のような症状が現れます。 床ずれ 関節拘縮 尿路結石 起立性低血圧 睡眠覚醒リズム障害 褥瘡(じょくそう:長時間同じ姿勢により身体が圧迫されて皮膚や組織が損傷する状態)を防ぐためには、こまめに体位を変え、圧を分散させるマットやクッションを活用することが必要です。 脊髄ショックのリスクも念頭に置いておく 脊髄損傷のリハビリを進める際には、脊髄ショックのリスクを考慮する必要があります。 脊髄ショックとは、脊髄に損傷を受けた際に、損傷部位だけでなく脊髄全体に影響が及ぶ現象です。 脊髄と脳の連絡が絶たれることで発生し、運動や感覚が麻痺するだけでなく、脊髄反射が完全に消失する特徴があります。 脊髄ショックは通常、1日から2日で急性期を抜けますが、重症の場合は数日から長くて数週間続きます。 その間、体を動かすことができず、安静にして過ごさなくてはなりません。また、回復後も症状が重い場合は、予後が厳しくなる可能性が高くなります。 リハビリを開始する際には、脊髄ショックの発生を念頭に置き、医師の指示に従いながら慎重に治療を進める姿勢が大切です。 まとめ|脊髄損傷におけるリハビリのトレーニングで機能回復を目指そう 脊髄損傷は、体の中枢にある神経が損傷することです。脊髄を損傷すると、損傷した部位や程度により違いがあるものの麻痺が発生します。 損傷する脊髄レベルが高いほど重症度も高くなり、頸髄が横断される形で損傷する完全麻痺では、体を動かせなくなったり、感覚が感じ取れなくなったりします。 脊髄損傷後の主な治療法はリハビリです。リハビリでは、回復・残存した神経機能を日常生活に結び付けるため、体位変換・可動域訓練・筋力トレーニング・歩行訓練・電気刺激などに取り組みます。 また、リハビリで思ったような効果がみられない場合は、「再生医療」も選択肢としてご検討ください。 再生医療は、これまで困難とされていた脊髄の損傷修復や再生を目指す治療法です。 無料のメール相談・オンラインカウンセリングも受け付けていますので「再生医療で脊髄損傷をどうやって治療するの?」と気になる方は当院「リペアセルクリニック」にお気軽にお問い合わせください。 頚髄の中心部分の損傷による「中心性脊髄損傷」については、以下の記事で詳しく解説しています。
2022.03.28 -
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脊髄損傷を負っても、適切なリハビリやサポートを受ければ、スポーツを再び楽しむことは十分に可能です。 実際、多くの方がレクリエーションから競技スポーツまで幅広く取り組み、社会参加や自己実現の手段として活用しています。 本記事では、脊髄損傷を経験された方やそのご家族、支援者の方にとって、スポーツが前向きな人生を築くきっかけとなるよう、役立つ内容をまとめました。 脊髄損傷後にスポーツを始めるための参考になれば幸いです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脊髄損傷の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ登録してご活用ください。 脊髄を損傷しても可能なスポーツ 脊髄を損傷しても、身体の状況に応じて参加可能なスポーツは数多くあります。 ここでは、パラリンピック正式競技・国内のスポーツ・国内外のスポーツにわけて、それぞれ情報を表にまとめました。 パラリンピック正式競技 以下は、障害のあるアスリート(脊髄損傷を含む身体障害者)が参加できるパラリンピック正式競技です。 競技名 連盟・協会 対象者 競技概要 陸上 日本障害者陸上競技連盟 神経機能残存レベルC6前後から可能な例あり。障害の種類・程度で細かくクラス分け。 一般の規則に準じつつ、障害に応じたルール・用具を適用。専用の三輪車(レーサー)を用いて行う。大分国際車いすマラソンが有名。 水泳 日本身体障害者水泳連盟 障害の原因を問わず、運動機能によって10クラスに分類。 一般の規則に準じて実施。下肢障害がある選手は水中スタートが可能。障害の程度により競技内容が調整される。 車いすテニス 日本車いすテニス協会 下肢または上下肢に恒久的障害がある者。 一般のルールに準じ、ツーバウンドルールを追加。車いす操作も技術の一部。専用車いすを使用。 ボッチャ 日本ボッチャ協会 四肢・体幹に重度障害のある者。 ジャックボールにどれだけ近づけられるかを競う。アシスタントによる補助具使用も可能。個人・ペア・チーム戦がある。 卓球 日本肢体不自由者卓球協会 車いす使用者など、障害に応じた5クラス。 サービスやトスのルールが障害に応じて調整される。個人戦・団体戦あり。 アーチェリー 日本身体障害者アーチェリー連盟 五つのクラスに分類され、重度では車いす使用の四肢麻痺者も含む。 一般のルールを基に、用具や補助具(リリーサーなど)の使用が認められる。リカーブ・コンパウンドの種目がある。 車いすフェンシング 日本車いすフェンシング協会 A級、B級にクラス分け。 腕の長さに応じて車いすを固定。フルーレ・エペ・サーブル種目あり。上半身の技術とスピードが求められる。 パワーリフティング 日本パラ・パワーリフティング連盟 障害の程度でなく、体重別に10階級で分類。 ベンチプレス種目を行う。バーベルを胸に下ろし、再度押し上げる試技。 射撃 日本障害者スポーツ射撃連盟 上肢に障害がある者、スタンド使用が必要な者等で2分類。 ライフル・ピストルで射撃し、精密さを競う。精神的集中力も必要。 ウィルチェアーラグビー 日本ウィルチェアーラグビー連盟 頸髄損傷など四肢障害のある者。 前方パスや車いすでのタックルが認められるラグビー。持ち点制度あり。 車いすバスケットボール 日本車椅子バスケットボール連盟 持ち点制度で障害の程度に応じた選手構成。 一般のルールに準じつつ、車いす操作に関する特別ルールあり。 ボート 日本アダプティブローイング協会 使用できる部位によって4分類。 シングル・ダブル・フォアの種目を1000m直線コースで競う。 ハンドサイクル 日本ハンドサイクル協会 肢体不自由者 手で回す自転車型の競技。年齢・性別問わず楽しめる。 スキー 日本チェアスキー協会 座位・立位・視覚障害に分類。係数で公平性を調整。 アルペンスキー4種目に加え、スーパーコンビなどもあり。用具に工夫。 バイアスロン 日本障害者クロスカントリースキー協会 クロスカントリーと射撃の複合競技。 呼吸・精神力のコントロールが必要な耐久系競技。 クロスカントリー 日本障害者クロスカントリースキー協会 専用スキーとストックで雪原を滑走しタイムを競う。 「雪原のマラソン」とも呼ばれる耐久レース。 アイススレッジホッケー 日本アイススレッジホッケー協会 両足麻痺などの障害者 スレッジと短スティックを用いて行う激しい接触競技。 車いすカーリング 日本車椅子カーリング協会 車いす使用者(男女混合) 一般ルールに準じる。戦略性が高く「氷上のチェス」とも呼ばれる。 国内のスポーツ 日本国内では、独自に発展してきた種目が多くあり、パラリンピック競技とは別に地域や全国規模の大会で活発に行われています。 以下は、脊髄損傷を含むさまざまな障害のある方に対して、運動機会や社会参加の一助として広く推奨されている競技です。 競技名 連盟・協会 対象者 競技概要 フライングディスク 日本障害者フライングディスク連盟 男女別・座位・立位による4区分。障害の程度や性別による分類はなし。 アキュラシー(10投中の通過数を競う)とディスタンス(飛距離を競う)の2種目。専用ゴールを使用し、全国障害者スポーツ大会の公式競技。 車いすツインバスケットボール 日本車椅子ツインバスケットボール連盟 四肢麻痺者。運動能力に応じて持ち点があり、コート上の合計は11.5点以内 車いすバスケットを基に開発。正規ゴールと1.2mの低い補助ゴールを使い分ける。障害の状態に応じてパスの工夫が求められる。 電動車いすサッカー 日本電動車椅子サッカー協会 自立歩行不可の重度障害者。上体保持が困難な選手も含む。男女の制限なし。 1チーム4人でプレー。ジョイスティックで操作する電動車いすにフットガードを装着し、バスケットコート上でプレー。スピード感と操作技術が魅力。 ハンドボール(車いす) 日本車椅子ハンドボール連盟 車いす使用者6名中、上肢障害を伴う選手が2名以上必要。 スポンジ製ボールを使用し、6人制でゴールを競う。バスケ未満の身体能力でも楽しめる競技として、リハビリ・レクリエーション要素も重視される。 国内外のスポーツ 以下は、競技性とレクリエーション性の両面を持ち、国内外での普及が進んでいるスポーツです。 なかには、健常者と同じ土俵で競える種目も多く、スポーツによる社会参加や自己実現の機会として注目されています。 競技名 連盟・協会 対象者 競技概要 車いすビリヤード 日本車椅子ビリヤード協会 車いす使用者。障害の程度によって2クラスに分かれる。 ナインボール中心のポケットビリヤード。健常者と混合でプレーできる国際大会もあり。規則は一般に準じつつ、車いす特有の制限がある。 車いすダンス 日本車いすダンススポーツ連盟 車いす使用者 デュオ(車いす同士)やコンビ(車いす+健常者)で踊るダンス競技。世界大会もあり、芸術性と競技性を兼ね備える 車いすゴルフ 日本障害者ゴルフ協会 車いす使用者 一般のコース・ルールを活用。専用カートや車いすでのプレーが可能で、全国のゴルフ場でも開催例あり。 スキューバダイビング 日本バリアフリーダイビング協会 誰でも(障害の種類を問わず) 浮力により身体への負担が軽減されるため、とくに肢体不自由者に人気。全国に障害者向けスクールがあり、国際的にも広がりを見せる。 脊髄損傷後のスポーツの始め方3ステップ 脊髄損傷後の身体は非常に繊細で、スポーツを再開するまでには段階的なリハビリが欠かせません。 無理のないプロセスを踏むことで、二次的な障害を防ぎつつ、日常生活への適応や社会参加を目指すことが可能です。 ここでは、リハビリからスポーツ参加までの流れを3つのステップにわけて解説します。 ①全身状態を管理しながらリハビリ 損傷直後は、神経の損傷部位の安定を最優先に考え、ベッド上での安静や患部の固定が求められます。 リハビリは、心肺機能・筋力・関節可動域の低下を防ぐことが目的です。 理学療法士などが手足を動かす他動運動(受け身で動かしてもらう運動)や呼吸トレーニングから始め、状態によっては早期に座位練習を導入し、できるだけ早い段階での生活動作の獲得を目指します。 ②退院後は自宅でリハビリ 医療機関での集中リハビリを終えた後は、自宅や地域のリハビリ施設で継続的に運動療法を行うことが推奨されます。 とくに、腰に近い部分の脊髄損傷で神経が完全には断たれていない場合は、、歩行可能となるケースもあり、日常生活動作の改善を中心に無理なく体を動かすことが回復につながります。 ③回復状況を見ながらスポーツを開始 いつからスポーツを再開できるかは、麻痺の程度や体幹の安定性、筋力の回復具合によって異なります。 初期段階ではストレッチや座位での軽運動から始め、医師や理学療法士の指導のもと、徐々に負荷を高めていくのが一般的です。たとえば、軽いウォーキングやプール内運動などは、比較的早期に取り入れられる場合があります。 一方で、腰部への負荷が高いゴルフや野球は、損傷部位や治療内容によって異なりますが、一般的にはコルセットが外せるようになるまで難しいでしょう。 障害者スポーツには、障害の種類や程度に応じた多彩な種目があり、競技志向だけでなく、レクリエーション型のスポーツも存在します。 まずは身体の状態に合った活動から始め、運動の楽しさや達成感を感じることが大切です。 脊髄損傷者のスポーツにおける「クラス分け」とは 障害の有無に関係なく公平に競技が行えるようにするために、パラスポーツでは「クラス分け(Classification)」という制度が導入されています。障害の種類や程度に応じて選手をグループに分け、競技上の優劣が生じないように調整する仕組みです。 脊髄損傷には、完全麻痺や不全麻痺といった種類があり、残っている運動機能も人によって異なります。同じ障害名でも実際の身体機能には差があるため、機能的な公平性を保つ必要があるのです。 クラス分けでは程度の差を考慮し、可能な限り同程度の身体機能を持つ選手同士が競えるよう調整されます。 クラス分けの種類 クラス分けの基準は、競技や大会の種類によって異なります。 たとえば、パラリンピック競技では「国際パラリンピック委員会(IPC)」が定める「IPCクラス分けコード」に従って分類されるのが特徴です。 一方、国内の障害者スポーツ大会やリハビリ施設のイベントでは、それぞれ独自の基準が設けられている場合があります。 また、同じ競技でも種目によってクラス分けの方法は異なりますが、いずれもクラス分けの目的は競技の公平性の確保です。 誰でも競技に参加できるのか 国際大会であるパラリンピックに参加するには、「最小障害基準(Minimum Disability Criteria/MDC)」を満たしていることが必要です。 競技に支障をきたす明確な障害が存在することを示す基準で、該当しない場合は出場資格が認められません。 一方、日本国内の大会や地域スポーツイベントでは、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持っていれば、一定の条件のもとで出場できる場合があります。 競技レベルや開催規模に応じて参加条件が異なるため、主催者への確認が必要です。 どんな人が参加しているのか クラス分けの対象となる障害は、脊髄損傷による四肢麻痺や対麻痺のほか、脳性まひによるアテトーゼ(不随意運動)や、手足の切断、視覚障害など多岐にわたります。 たとえば、脊髄を損傷した方は、筋力低下により筋肉を意図的に動かすことが難しかったり、関節の可動域が制限されたりする場合があります。 こうした機能的な障害の程度を基準に、それぞれの競技で適切なクラスに分類され、公平な条件のもとで競技に参加することが可能になるのです。 クラス分けの流れ パラスポーツの大会で正式な記録を残すには、事前に「クラス分け」を受けておくことが必須です。 クラスを持たずに出場した場合の成績は公認記録とならないため、競技参加前に正式な評価を受ける必要があります。 クラス分けは、身体機能評価・技術評価・競技観察」の3つのプロセスから構成され、障害の程度とスポーツパフォーマンスを総合的に判断して、最も適したクラスに分類されます。 ① 身体機能評価(Physical Assessment) 医師や理学療法士などの専門スタッフによる問診をはじめ、筋力テスト、関節の可動域(どこまで動かせるか)、姿勢保持やバランス能力などを確認します。 スポーツ参加に必要な最低限の身体条件(最小障害基準)を満たしているかが判定されます。 ② 技術評価(Technical Assessment) 競技に必要な動作(例:ラケットの振り、投球、スタート動作など)を事前に実演し、そのパフォーマンスやスキルの程度を評価します。 スポーツごとの特性に基づき、どのクラスに属するかは技術評価で仮決定されます。 ③ 競技観察(Observation Assessment) 実際の大会で初めて競技に出場する際(First Appearance)には、事前評価で仮決定されたクラスが適切かどうかを審判や専門スタッフが観察し、最終的にクラスが確定されます。 不適切なクラス配置による、競技上の不公平を防ぐのが目的です。 クラス分けを実施する人 正式なクラス分けは、専門の資格を持つ「クラシファイヤー(Classifier)」によって行われます。 クラシファイヤーとは、障害の評価と競技特性に関する専門知識・技術を習得し、認定を受けた評価者です。 パラリンピックや公認の国内競技大会では、クラシファイヤーによるクラス分けが前提となっており、非公認の判定では公式記録として認められません。 クラス分けは1名で判断されるのではなく、2〜3名のクラシファイヤーが「パネル」としてチームを組み、ひとりの選手の評価を協議の上で決定します。 この体制により、個人の主観に偏らない公平な評価が保たれているわけです。 なお、クラシファイヤーには次の2種類があります。 国際クラシファイヤー(International Classifier) 国際パラ陸上競技連盟(World Para Athletics)など、世界の競技団体によって認定され、パラリンピックや国際大会でのクラス分けを担当する資格です。 国内クラシファイヤー(National Classifier) 日本パラ陸上競技連盟など国内の競技団体が認定し、日本国内の大会でクラス分けを実施する資格です。 脊髄損傷のスポーツにおけるクラス分け記号の見方 パラスポーツでは、公平な競技を実現するために、クラス分けごとに「記号(クラスコード)」が付与されます。選手がどの競技種目に、どのような障害の状態で、どのクラスに属するのかを明確に示すための記号です。 たとえば、「T33N」のように表示され、左から競技種目・障害の種類・障害の程度・クラス・ステータスの順に配置されます。 以下では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 1.競技種目 クラス記号の最初の1文字目は、選手が参加する競技の種別を表しています。 T(Track):陸上の走る・跳ぶ種目に該当(例:100m走、走り幅跳びなど) F(Field):陸上の投げる種目に該当(例:砲丸投げ、やり投げなど) 2.障害の種類 クラス記号の2桁目と3桁目は、障害の種類を示しています。脊髄損傷もここに含まれる分類があります。(文献1) 10番台:視覚障害のある競技者 20番台:知的障害のある競技者 30番台:脳性の麻痺がある立位競技者と車いすや投てき台を使用する競技者 40番台:低身長・脚長差・切断(義足不使用)・関節可動域制限・筋力低下のある競技者 50番台:脚長差・切断・関節可動域制限・筋力低下があり車いすや投てき台を使用する競技者 60番台:足の切断から義足を装着する競技者 3.障害の程度 次に続く1桁の数字は、障害の重さを示します。 0〜9の数字が割り当てられ、数字が小さいほど障害の程度が重く、大きくなるほど機能がより多く残っていることを意味します。 4.クラス・ステータス 最後のアルファベットは、その選手のクラス分けの状態を表しています。 N(New):これまでクラス分けをされたことがなく、新たにクラス分けをされる者 R(Review):クラス分けをされたが、再びクラス分けを必要とする者 C(Confirmed):クラスが確定された者 脊髄損傷後にスポーツをはじめる際の注意点 脊髄損傷後の身体には多様な変化が起こるため、スポーツを再開・開始する際には慎重な配慮が求められます。 筋力や感覚だけでなく、自律神経や姿勢制御といった内部機能も影響を受けているため、適切な知識と準備が欠かせません。 ここでは、脊髄損傷者が安全にスポーツに取り組むために留意すべき3つのポイントを紹介します。 体温コントロールと熱中症 脊髄損傷によって自律神経が障害されると、体温調節機能が低下し、発汗が困難になる場合があります。 その結果、暑い環境では体温が上昇しやすく、熱中症のリスクが高まるため、屋外での活動時や運動前後には以下の点に注意が必要です。 こまめな水分補給(可能であればスポーツドリンクなど電解質を含む飲料を選ぶ) 通気性の良い服装の着用 頻繁な休憩と日陰でのクールダウン 扇風機や冷却グッズの活用 また、体温調節に不安がある場合は、室内での運動を選択するほか、運動前後に体温をチェックしておきましょう。 自律神経過反射と異常高血圧 損傷部位がみぞおちのあたり(T6)より上の方に起こりやすいのが「自律神経過反射」と呼ばれる症状です。 急激な高血圧を伴う発作で、以下のような症状が現れます。 激しい頭痛 顔面紅潮や発汗 鼻づまり、吐き気 損傷レベルより上の発汗や異常感覚 上記の症状が現れた場合は運動を直ちに中止し、衣類や装具の圧迫、排尿・排便のトラブル、座位バランスの崩れなどを確認します。 原因が特定できなければ、すぐに医療者に連絡してください。 車いす競技での二次障害 車いす使用者がスポーツに参加する際に注意すべきなのが、上肢の「オーバーユース(過使用)」による障害です。 とくに、肩関節の故障が頻発しやすく、車いす操作とスポーツ動作の両方で酷使されることが主な要因となります。 二次障害を防ぐためには、以下のポイントを押さえておきましょう。 肩甲骨周囲筋のストレッチ 上腕三頭筋・三角筋などの補強トレーニング 理学療法士によるフォーム指導 姿勢の見直しと座位保持バランスの強化 定期的なメディカルチェック 肩だけでなく、褥瘡(じょくそう:床ずれ)や体幹筋の衰えも見逃さず、予防的な対策を取り入れることが理想です。 スポーツの可能性を広げる脊髄損傷の「再生医療」 脊髄損傷によって一度失われた運動・感覚機能は、回復が困難とされてきました。 しかし近年では、再生医療という新たな治療の選択肢が登場しています。 再生医療とは、体が本来備えている傷の修復プロセスに関わる細胞を活用する治療法です。 脊髄損傷に対しては「幹細胞治療」が用いられており、患者様自身から採取した幹細胞を培養し、損傷した部位に投与します。当院「リペアセルクリニック」では、損傷部位により近いところに幹細胞を届けるため、脊髄腔内への注射によって投与を行っています。 早期回復を目指す方や手術を避けたい方、アスリートでも導入が進んでおり、体への負担を抑えた治療法を検討している方の選択肢となっているのです。 当院で行っている脊髄損傷の再生医療について、以下の記事で症例を紹介しているので、参考にしてみてください。 まとめ|脊髄損傷後もさまざまなスポーツを行える 脊髄損傷があっても、障害の程度や体の状態に合ったスポーツを選べば、無理なく楽しむことが可能です。 競技スポーツからレクリエーションまでさまざまな種目から選択でき、自分に合ったスポーツを選ぶことで、体力を保ちながら社会に参加できます。 医師やリハビリ専門職と相談しながら、安全に取り組んでいきましょう。 また、再生医療などの新しい治療選択肢も広がっています。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脊髄損傷の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 頚髄の中心部分の損傷による「中心性脊髄損傷」については、以下の記事で詳しく解説しています。 脊髄損傷とスポーツに関するよくある質問 脊髄を損傷して活躍しているスポーツ選手はいる? はい、います。たとえば、車いすテニスの国枝慎吾選手は脊髄損傷を乗り越え世界で活躍しています。 脊髄損傷C6レベルの方の車いすからベッドへの移動方法は? C6(頚髄の下部)損傷の方には、車いすをベッドに直角に寄せ、体幹を支えながら手の力で移乗する「直角アプローチ」という方法があります。 手首を反らせると指が自然に曲がる仕組みを利用した「テノデーシス動作」など、残された機能をうまく使う工夫が重要です。 キャスター上げが可能になる脊髄損傷レベル(部位)は? C7〜C8レベル(首の付け根あたり)の損傷であればキャスター上げが可能となり、屋外移動の自由度が増します。 ツインバスケや車いすテニスなど、上肢機能を使うスポーツにも参加可能です。 脊髄損傷の方の車いすの選び方は? 車いすは、以下のポイントを押さえた上で選びましょう。 どれだけ体を動かせるか 1日どれくらい使うか どうやって乗り移るか 屋内外どちらで使うか 上記をふまえて、予算とのバランスを考慮すると良いでしょう。 また、軽量で小回りの利くタイプや外出向けの頑丈なタイプなど、身体状態と生活スタイルに合った車いすを選ぶことも大切です。 (文献1) TOKYO 2020 PARALYMPIC GAMES HANDBOOK|東京都オリンピック・パラリンピック準備局
2022.03.25 -
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- 幹細胞治療
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- 再生治療
脊髄損傷は、手足の運動や感覚が麻痺するなど、日常生活に大きな影響が出やすい疾患です。(文献1)外傷・病気など原因は多岐にわたり、脊髄を損傷した位置(損傷高位またはレベル)によって、症状の出る範囲も異なります。 しかし、リハビリテーションにより回復が見込める場合もあるほか、近年では再生医療も選択できるようになってきました。 この記事では、脊髄損傷の症状や回復の可能性について、詳しく解説します。 また、治療方法や再生医療の手法についても紹介するので、脊髄損傷の治療にお悩みの方は参考にしてください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 脊髄損傷が治るかは原因・症状の重さ・損傷位置(高位)が関係する 脊髄損傷の原因は、以下のように多様です。 交通事故をはじめとする外的要因により、突然脊髄を損傷する場合があります。また、脊髄や脊椎になんらかの異常(内的要因)が出ると脊髄損傷に発展することもあります。 分類 原因項目 説明 外的要因 交通事故 車・バイク・自転車などの衝突や転倒 転落 高所や階段からの落下 転倒 浴室での転倒や高齢者の転倒事故 スポーツ外傷 ラグビー、スキー、ダイビングなどによる強い衝撃 労働災害 高所作業や重量物の落下などによる事故 暴力行為 殴打・刺傷・銃創など 外科手術中の損傷 脊椎手術や麻酔中の医療事故による損傷 内的要因 椎間板ヘルニア 椎間板が突出して脊髄を圧迫 骨粗鬆症による圧迫骨折 高齢者に多い、骨の脆弱化による脊椎の圧迫骨折 脊髄梗塞 血流障害による脊髄の機能低下・壊死 脊髄出血 脊髄や周囲での出血による脊髄の圧迫 感染症 髄膜炎、脊椎炎などが脊髄に影響 変性疾患 多発性硬化症、ALSなど神経系の進行性疾患 自己免疫疾患 横断性脊髄炎など、免疫異常による神経炎症 腫瘍 脊髄や脊椎にできた腫瘍が神経を圧迫 先天性疾患 二分脊椎、キアリ奇形など、先天的な構造異常 脊髄損傷の症状は、完全麻痺と不全麻痺に分けられます。また、脊髄損傷では、一般的に損傷部位が脳に近い(損傷高位が高い)ほど症状の範囲も広くなります。損傷高位(レベル)別の主な症状は以下のとおりです。(文献2) ※損傷高位:損傷の位置 損傷高位 主な症状 頸椎(C1~C7) ・全身麻痺や呼吸困難(C1~C4) ・手指の一部が動く(C5~C7) 胸椎(T1~T12) 下半身麻痺、体幹のバランス低下、排尿排便障害 腰椎(L1~L5) 歩行困難、膀胱直腸障害、感覚障害 仙椎(S1~S5) 軽度の感覚障害や排尿排便の調整機能低下 頚髄の中心部分の損傷による「中心性脊髄損傷」については、以下の記事が参考になります。 軽度の感覚障害や排尿排便の調整機能低下 脊髄損傷が軽度(不完全損傷)の場合は、治療次第で回復が見込めます。 不完全損傷とは、脊髄の一部が損傷した状態です。損傷部位より遠い位置にもなんらかの運動機能や感覚が残っている不全麻痺の症状が現れます。 どの機能にどの症状が残るかは、損傷のタイプによって以下のように異なります。(文献2) 不完全損傷の分類 症状の傾向 中心性脊髄損傷 上肢の麻痺が強く、下肢の影響が少ない Brown Sequard(ブラウン セカール)症候群 片側の運動麻痺+反対側の痛覚・温度覚消失 前脊髄症候群 運動機能と痛覚・温度覚が失われるが、触覚は保たれる 後脊髄症候群 触覚・振動覚・位置覚が失われるが、運動機能は比較的保たれる 腰に近い胸椎(T11)から下の不完全損傷であれば、訓練により歩けるまでに回復する可能性があります。 足の動きをサポートする装具をつけ、杖も使っての歩行となる場合が多いです。 重度の損傷(完全損傷)の場合は治らないことが多い 脊髄の損傷が重度(完全損傷)の場合は、完治しないことが多いです。 完全損傷は、脊髄の機能が完全に絶たれてしまった状態です。脳からの指令が届かないため、損傷部位から下は完全麻痺となり動かなくなります。また、麻痺した部分は感覚もなくなります。 頚髄の高い位置での完全損傷ならば、四肢がまったく動かず全介助となるでしょう。頸髄の低い位置や胸髄の場合は、レベルに応じて上半身は動かせるため、下半身不随の状態となります。 完全損傷は通常、完治が期待できません。ただし、受傷直後に完全麻痺がみられても、数日から数か月で徐々に回復してくることがあります。 この場合は脊髄ショック(脊髄が損傷された直後に起こる、一時的な反射機能の低下または消失)を起こしていたと考えられ、完全損傷とは異なるため、慎重に経過をみるのが大切です。 【時期別】脊髄損傷の治療法 脊髄損傷は、急性期・慢性期の時期によって適切な治療法が異なります。 脊髄損傷の急性期には脊椎の固定や生命維持を優先する、慢性期には症状の程度・損傷部位に応じて長期的な目線で対応するのがセオリーです。 以下では急性期と慢性期に分けて、詳しい治療法を見ていきます。 急性期の治療 外傷をはじめとする急性期には、脊椎をギプスや装具で固定し、損傷が広がらないように対策します。とくに、重症化しやすい頚椎の固定は強く推奨されています。 同時に、頚髄や上部胸髄損傷により自発呼吸ができない場合は、人工呼吸器での呼吸確保が必要です。血圧が下がっていれば、輸液や昇圧剤を投与して管理します。 そして、状況に応じて頭蓋骨の牽引や手術を行い、神経を圧迫している原因を除去します。また、損傷後8時間以内のステロイド治療(メチルプレドニゾロン(MPSS)大量投与)も神経学的回復には有効とされています。(文献3) 脊髄損傷では、ベッド上での安静を余儀なくされることと神経の障害によって、以下のような合併症が現れるかもしれません。(文献4)急性期から合併症予防対策をとることも大切です。 褥瘡(床ずれ) 筋力の低下 関節可動域の低下 消化器合併症(ストレス性潰瘍、腸閉塞など) 呼吸器合併症(痰の詰まり、肺炎など) 尿路感染症 循環器合併症(徐脈、起立性低血圧、深部静脈血栓症など) 慢性期の治療 急性期の症状が落ち着いてきたら、本格的にリハビリテーションを始めます。また、引き続き治療が必要な部分は治療していきます。 以下の項目ごとに確認していきましょう。 リハビリテーション ビタミン剤の投与(栄養補給) 抗生物質の投与 放射線治療 外科手術 リハビリテーション 残った機能を活かして日常生活を送れるように、腰を据えてリハビリテーションを実施します。脊髄損傷の場合は、以下のメニューがよく行われます。(文献5,6) 種類 アプローチ箇所 可動域訓練 全身 筋力トレーニング 上肢・下肢 歩行訓練 下肢 電気刺激 全身(指先への細やかなアプローチも可能) 可動域訓練とは、関節と筋肉の柔軟性を維持するための訓練です。関節が固まるのを防ぐため、受傷後早期から始めます。 筋力トレーニングは、残存した身体機能を最大限活用するために欠かせません。歩行訓練は、全身の機能向上にも有用です。 電気刺激は、麻痺した筋肉を電気で動かすことで機能回復を目指す方法です。脳からの指令を代替し、神経信号の回復を促します。(文献6) ビタミン剤の投与(栄養補給) ビタミンB12が不足すると、神経の機能が低下します。末梢神経障害が有名で、手足のしびれや歩行障害が現れます。(文献7) けがもしていないのに脊髄損傷の症状が現れたときには、ビタミンB12の不足が背景にあるかもしれません。極端に偏食の方、胃切除の手術を受けた方に不足しやすい傾向があります。 必要に応じて、ビタミン剤を投与して補給を行います。 抗生物質の投与 脊椎に感染が起きている場合は、抗生物質を投与して治療します。血流にのって菌が感染するケースがほとんどで、抵抗力が落ちている方が感染しやすいです。 急激に高熱と激しい痛みが出る場合も、症状がはっきりしない場合もあり、個人差が大きいです。 いずれにしても脊椎への感染が疑われれば、抗生物質の投与を開始します。同時に血液培養を行い、細菌を特定できたら、適した抗生物質に切り替えます。 放射線治療 がんが脊椎や脊椎の内部に転移し、脊髄を圧迫して脊髄損傷の症状が出ることがあります。この場合、手術は難しいケースが多く、放射線治療が適応されやすいです。 治療のタイミングとしては、発症後なるべく48時間以内、あるいは72時間以内に行うべきといわれています。ただし、これ以降でも症状が改善するケースもあるため、治療を試みる価値はあるでしょう。(文献8) 外科手術 脊髄損傷の手術には、脊椎を固定する手術や、脊髄の圧迫を取り除く手術があります。 急性期のうちに固定や除圧を図るべきケースも多い一方、急いで手術をしなくても回復が見込めるケースもあり、全身状態が落ち着いてから手術を検討する場合は珍しくありません。 椎間板ヘルニアや腫瘍、血腫によって脊髄が圧迫されている場合は、必要に応じて取り除く手術を行います。また、細菌感染の場合も、感染巣を取り除く手術や、脊椎を固定する手術が必要となることがあります。 脊髄損傷の治療を進めても後遺症が出ることはある 脊髄損傷の治療を行っても、残念ながら後遺症が出ることは少なくありません。損傷の程度や損傷高位をはじめ、さまざまな要因が予後に関係します。 代表的な後遺症は、四肢の麻痺やしびれです。歩く、ベッドから車いすに移る、寝返りをするといった基本的な動作に支障をきたし、日常生活に大きく影響します。 触った感覚や痛みの感覚、温度感覚といった感覚の障害も生活に影響します。たとえば痛みの感覚が消失すると、けがに気づかないほか、胃潰瘍などの内臓の痛みにも気づけません。 排尿や排便の制御困難(膀胱直腸障害)や、体温・血圧の調節機能の低下といった自律神経障害もよくある後遺症です。 \まずは当院にお問い合わせください/ 脊髄損傷(後遺症)の治療法として再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/5HxbCexwwbE?si=-RirI6xZVAHG5H6s 脊髄損傷の一般的な治療では、手術により神経を圧迫している要因を取り除いたあと、リハビリテーションで社会復帰を目指します。 しかし、手足の麻痺や感覚が戻るかどうかは個人差があり、寝たきりや車椅子での生活を余儀なくされるケースも少なくありません。 ただ、近年では脊髄損傷や、その後遺症に対する治療法として、再生医療が登場しました。再生医療とは、体内の幹細胞が持つさまざまな組織に分化(変化)する特徴を活かした治療です。 脊髄損傷の場合は、骨髄由来の幹細胞か脂肪由来の幹細胞が使われます。脂肪由来幹細胞は、骨髄由来幹細胞よりも採取・培養しやすく、感染リスクを抑えて多くの細胞を投与できるのが利点です。 脊髄損傷の治療法として再生医療へご興味のある方は、リペアセルクリニックまでお問い合わせください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 幹細胞を投与する方法として2種類挙げられる 投与方法 メリット デメリット 点滴 特殊な技術なく実施できる 脊髄に到達する細胞が少ない 硬膜内注射 損傷部位に直接幹細胞を届けられる 実施できる医療機関が限られる 脊髄損傷への幹細胞の投与方法は、点滴と硬膜内注射の2種類です。 点滴では、血管へ幹細胞を投与し、血流を介して脊髄へ届けます。硬膜内注射とは、腰あたりから脊椎へ針を刺し、脊髄のある硬膜内に直接投与する方法です。両者を掛け合わせて効果を高める場合もあります。 点滴では脊髄に到達する幹細胞数が少なくなりやすいです。一方で、損傷部位へ直接投与する方法では、幹細胞の数をほとんど減らさず患部へ届けられるため、点滴と比べて神経の再生力が高いです。 ただし、硬膜内へ直接投与する方法は国内でも限られた医療機関でしか行われていません。硬膜内注射を検討される場合、受診予定の医療機関へ問い合わせてみましょう。 まとめ|脊髄損傷の治療で再生医療をご検討の際は当院へご相談ください 脊髄損傷は、大きな事故や転落だけでなく、平坦な道で転んでも発症する疾患です。脳と体をつなぐ脊髄が損傷すると、手足を動かせなくなったり感覚がなくなったりと、これまで通りの生活を送れなくなる場合があります。 脊髄を損傷した直後の治療法としては、脊椎を固定し安静にするほか、手術で脊髄の圧迫を取り除くのが一般的です。また、慢性期にはリハビリテーション、ビタミン剤・抗生物質の投与、外科手術など症状に合わせて処置を施します。 近年では、脊髄損傷や後遺症の治療法として、再生医療も登場しました。脊髄損傷において、リハビリテーションでの回復についても大きな可能性が広がる治療として、再生医療は注目されています。 当院リペアセルクリニックでも再生医療を提供しておりますので、ご興味がある方は気軽にお問い合わせください。 \まずは当院にお問い合わせください/ また、再生医療については下記のサイトでも発信しておりますので、合わせてご確認ください。 再生医療とは?実例やメリット・デメリット、研究ができる大学の学部も紹介 参考文献 (文献1) 公益社団法人 日本整形外科学会「脊髄損傷」日本整形外科学会ホームページ https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_cord_injury.html(最終アクセス:2025年4月18日) (文献2) 一般社団法人 日本脊髄外科学会「脊髄損傷」日本脊髄外科学会ホームページ https://www.neurospine.jp/original62.html(最終アクセス:2025年4月18日) (文献3) 横田 裕行ほか.「急性期脊髄損傷におけるメチルプレドニゾロン大量療法の臨床的意義」『日救急医会誌』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam1990/6/4/6_4_349/_pdf (最終アクセス:2025年4月28日) (文献4) 独立行政法人 労働者健康安全機構「脊髄損傷とは」労災疾病等医学研究普及サイト https://www.research.johas.go.jp/sekizui/(最終アクセス:2025年4月18日) (文献5) 田島文博ほか.「脊髄損傷者に対するリハビリテーション」『脊髄外科』30(1), pp.58-67, 2016年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/spinalsurg/30/1/30_58/_pdf(最終アクセス:2025年4月18日) (文献6) 松永俊樹ほか.「脊髄損傷患者に対する最新のリハビリテーション治療―機能的電気刺激(functional electrical stimulation:FES)『Jpn J Rehabil Med』56(7), pp.555-559, 2019年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/56/7/56_56.555/_pdf(最終アクセス:2025年4月18日) (文献7) 畑中裕己.「ビタミンB12欠乏性神経障害」『臨床神経生理学』45(6), pp.532-540, 2017年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscn/45/6/45_532/_pdf/-char/ja(最終アクセス:2025年4月18日) (文献8) 笹井啓資.「緩和ケアにおける放射線治療」『順天堂医学』57(6), pp.582-587, 2011年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjmj/57/6/57_582/_pdf(最終アクセス:2025年4月18日)
2022.03.02 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
頚椎すべり症とはどんな疾患なのか、どのような症状が現れるのか知りたい方はいませんか。 頚椎すべり症は首の痛みだけでなく、手足のしびれや感覚障害などの神経症状が生じる恐れもあります。症状が進行すると日常生活にも支障をきたすため、早期からの治療が重要です。 この記事では、頚椎すべり症の症状や生活で避けるべきこと、治療法についてご紹介します。どのような疾患なのかを知ることで、発症時の早期からの適切な対処につながるでしょう。 頚椎すべり症とは 頚椎すべり症とは、頚椎(首部分の背骨)が前後にずれてしまう状態のことです。 背骨は「椎体(ついたい)」と呼ばれる骨がつながってできており、それがなんらかの原因でずれることで発症します。頚椎すべり症を発症すると、首の痛みやしびれなどのさまざま原因が現れるのが特徴です。 ここでは、頚椎すべり症の症状や原因について詳しく解説します。 頚椎すべり症の症状 頚椎すべり症は神経が圧迫される可能性があるため、首の痛みや肩こりだけでなく、しびれや感覚障害などの症状が現れることがあります。発症時の初期症状としては、まず腰痛や下肢の痛みなどが出現するケースが多いです。 下肢に現れる症状としては、歩くときのふらつきや間欠性跛行(かんけつせいはこう)があげられます。 間欠性跛行とは、歩き続けると下肢の痛みやしびれが強くなる症状で、休憩すると軽快するのが特徴です。これらに加えて腕や指のしびれを伴うこともあり、生活では以下のような影響が現れます。 指の動きがぎこちなくなる ボタンがうまく止められなくなる 字が書きづらくなる このような症状はゆっくり出現し、徐々に悪化することが一般的です。また、頚椎は脳へとつながる血管の通り道にもなっています。 そのため、すべり症で首の骨がずれると、血管を強く圧迫して頭痛が現れることもあります。慢性的な頭痛や症状の悪化がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 頚椎すべり症の原因 頚椎すべり症の原因としては、加齢や長期間の首へのストレスなどがあげられます。これらの原因によって、椎体の間にあるクッションの役割を持った「椎間板(ついかんばん)」が変性を起こし、骨がずれやすくなります。 また、頚椎周囲の靭帯や筋肉のゆるみによって、骨を固定できずに発症することもあるでしょう。とくに普段から姿勢が悪く、首に慢性的な負担がかかっている方や高齢者は、頚椎すべり症には十分に注意する必要があります。 頚椎すべり症の種類 腰椎すべり症は大きく分けて2種類あり、「分離すべり症」と「変性すべり症」があります。 それぞれの背骨をつなげている場所が分離した状態を、分離すべり症と呼びます。椎体の間にある椎間板が老化し、変性したことが原因で発症したものが変性すべり症です。 変性すべり症は分離すべり症と比較して、中年以降の女性にみられやすいことから、女性ホルモンが関係していると考えられています。どちらの種類も神経が圧迫されやすくなるため、出現する症状には大きな差はないとされています。 頚椎すべり症の診断方法 頚椎すべり症の診断では、まずは問診を行い、その後レントゲン撮影にて以下のような状態を確認します。 骨の変形の程度 姿勢の状態 靱帯骨化の有無 さらにMRI検査を行い、神経の状態も確認します。頚椎を前後に曲げた状態で撮影を行うことで、不安定性の程度も診断可能です。似たような症状が現れる疾患として、「椎間板ヘルニア」や「脊髄腫瘍」なども考えられるため、これらとの鑑別も重要となります。 椎間板ヘルニアは、腰椎に起こりやすい疾患の1つです。腰椎椎間板ヘルニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。 頚椎すべり症の治療法 頚椎すべり症の治療では、おもに「保存療法」と「手術療法」の2種類があげられます。ここでは、それぞれの治療法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法では、頚椎すべり症の症状に応じてさまざまな治療が行われます。たとえば、首の痛みや肩こりなどの症状に対して行われる治療は、以下のとおりです。 温熱療法 マッサージ 電気治療 鍼灸治療 牽引療法 これらに加えて、消炎鎮痛剤やブロック注射などの薬物療法によって痛み、しびれの症状軽減を図ります。リハビリでストレッチや首まわりの筋力訓練などを行うことも有効とされています。このように、強い痛みが出ていない段階であれば、保存治療を継続します。 手術療法 保存療法を行っても症状が軽減されず、日常生活に支障をきたしている場合は、手術による治療が検討されます。とくに痛みが強く、手足の神経症状が出現している場合は早めの手術が望まれます。 代表的な手術は、骨同士をボルトで固定する「固定術」です。この手術法では、顕微鏡や内視鏡を使ってできるだけ身体の負担を少なくしながら行い、手術後の早期離床を図ります。手術後は 安静やコルセットなどによる保護が必要となりますが、多くの場合は翌日から歩行ができます。 すべり症による症状が強くない場合は、内視鏡を用いて神経の圧迫をとる低侵襲の手術が選択されるケースもあります。 頚椎すべり症でやってはいけないこと 頚椎すべり症でやってはいけないこととして、仕事で常に首を曲げ続ける、同じ体勢で長時間首に負荷をかけ続けるなどがあげられます。 そのような生活を送っている方は、出来るだけ避けて首に負担をかけないように心がけてください。日常的に姿勢を正すように意識することで、首の負担軽減につながります。 例として、首を10度下に傾けると頚椎の負荷が2倍になるとされています。そのため、デスクワークやパソコンを長時間する場合は、仕事でもこまめに休憩をとりましょう。またスマホはうつむきながら見ることが多く、首に負担をかける原因となるため、長時間の使用には注意が必要です。 [首の痛み] まとめ|頚椎すべり症による痛みを感じたら早めに受診しよう 頚椎すべり症は首の骨がずれることで生じる疾患で、発症すると痛みをはじめとした症状が現れます。歩きにくさや手足のしびれ、感覚障害などの症状が強く出ている場合は、早めに専門医に診てもらうことをおすすめします。 また、普段の生活で避けるべきポイントをおさえて、症状の悪化防止に努めることも大切です。ぜひ今回の記事を参考にして、頚椎すべり症に対する早めの対応を心がけましょう。 頚椎すべり症に関するよくある質問 ここでは、頚椎すべり症に関するよくある質問についてお答えします。頚椎すべり症に関して疑問に感じているものがあれば、ぜひこちらも参考にしてみてください。 Q.首の骨のずれにおすすめのストレッチは? A.頚椎すべり症におすすめのストレッチとしては、以下のとおりです。 背中全体の筋肉を伸ばすストレッチです。 太もも前面についている「大腿四頭筋」を伸ばすストレッチです。大腿四頭筋は骨盤にもついているため、硬くなると背骨全体の歪みにつながる恐れがあります。 Q.首の骨のずれは自分で治せる? A.首の骨のずれは、自分で治すことはおすすめできません。無理に治そうとすると、かえって首に負担をかけてしまい、症状の悪化につながります。神経を傷つけてしまうと、取り返しのつかない事態になることもあります。 決して自己判断で対処するのではなく、必ず医療機関に受診し、医師に相談しましょう。
2021.11.30 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が神経を刺激して痛みやしびれを引き起こす疾患で、日常生活への影響が大きくなりやすい特徴があります。 症状がある状態で飲酒を続けても良いのか判断できず、お酒を飲む習慣を見直すべきか悩む方も少なくありません。アルコールは血行や炎症に作用し、腰への負担を増やす可能性があるため、適切な知識を得ることが重要です。 この記事では、腰椎椎間板ヘルニア治療中の飲酒の可否、控えるべき理由、症状を悪化させやすい行為について詳しく解説します。 なお、腰椎椎間板ヘルニアに対しては、再生医療というアプローチも選択肢の一つです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 腰椎椎間板ヘルニアについて気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 腰椎椎間板ヘルニアを患っていても飲酒していい? 腰椎椎間板ヘルニアの症状が出ている間は、飲酒を控えることが望ましいです。アルコールの影響で炎症や痛みが強まりやすく、回復の妨げになる可能性があるためです。 お酒を楽しみたい気持ちがあっても、症状の悪化を避けるためには体調を優先した判断が必要になります。 痛みが続いて生活に支障が出ている場合には、再生医療という選択肢も検討してみましょう。リペアセルクリニックでは症状に合わせたアプローチを行っており、改善を目指す方の相談に丁寧に対応しています。早期の対処を希望する場合はぜひお問い合わせください。 【関連記事】 腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルと種類を医師が解説!手術するべき? 腰椎椎間板ヘルニア罹患時に飲酒を控えるべき理由 腰椎椎間板ヘルニアの症状がある場合、飲酒は痛みの悪化や回復の妨げになる可能性があります。飲酒を控えるべき理由を3つ解説します。 炎症や痛みを悪化させる可能性があるから 筋肉の緊張を乱すから 長時間同じ姿勢になるから 炎症や痛みを悪化させる可能性があるから 飲酒は腰椎椎間板ヘルニアの炎症や痛みを強める可能性があるため控えることが望ましいです。 お酒を飲むと末梢血管が拡張し、血流量が一時的に増加します。血行促進は炎症部位にも及ぶため、発赤・腫脹が強まり、疼痛が増すリスクがあります。 腰椎椎間板ヘルニアの神経周囲の炎症が長引くと、回復が遅れるだけでなく、慢性化の原因にもなりかねません。症状を悪化させないために、飲酒は控えめにすることが重要です。 筋肉の緊張を乱すから 飲酒は筋肉の緊張が乱れ、ヘルニアの痛みが強まりやすい状態になります。アルコールは筋肉を一時的にゆるめる作用があり、腰部の支えが弱くなりやすいためです。 筋肉が過度にゆるんだ状態が続くと、椎間板にかかる負担が大きくなる可能性があります。さらに、飲酒後は睡眠中の筋肉バランスが崩れやすく、無意識のうちに不自然な姿勢が続きやすくなります。 結果的に、翌朝に腰部の違和感が増し、症状が悪化したと感じるケースが少なくありません。 長時間同じ姿勢になるから 飲酒時は長時間同じ姿勢になりやすく、腰椎椎間板への負担が増えるため注意が必要です。酒宴の場では前かがみで腰が丸まった姿勢を取りやすく、無意識のうちに同じ姿勢が続く傾向があります。 背骨のS字カーブが崩れると腰への圧力が高まり、椎間板に強い負荷がかかります。姿勢の乱れが続くと翌日の痛みが増す原因につながり、生活の質にも影響を及ぼすようになるでしょう。 腰椎椎間板ヘルニアの治療中にお酒と上手く付き合うポイント 治療中に完全な禁酒が難しい場合でも、飲み方を工夫すれば負担を抑えられます。無理のない範囲で体調と向き合うためのポイントを紹介します。 少量ならOK 痛みがある時は飲まない 休肝日を設ける 少量ならOK 少量であれば治療中でも飲酒は可能ですが、適量を守ることが前提となります。厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」は1日あたり純アルコール約20gで、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ワイングラス2杯弱(約200ml)が目安です。(文献1) お酒を楽しみにしている人にとって完全な断酒は強いストレスにつながり、精神面の不調を招く場合があります。ストレスが蓄積すると睡眠の質や姿勢にも悪影響が生じ、結果として症状の回復を妨げる恐れがあります。適量を意識しながら無理のない範囲で付き合う姿勢が大切です。 痛みがある時は飲まない 痛みがある時は飲酒を控えることが大切です。アルコールを取り込むと肝臓に負担がかかり、体全体の回復力が低下する恐れがあります。 加えて、炎症の悪化や腰部の筋肉の緊張増加が起こり、神経への圧迫が強まることで痛みが長引くリスクも高まります。腰椎椎間板ヘルニアの症状が出ている時期は、酒席より体の回復を優先する意識が欠かせません。 休肝日を設ける 腰椎椎間板ヘルニアの治療中にお酒を少量楽しむ場合は、必ず休肝日を設けることが重要です。毎日飲酒すると肝臓への負担が増すだけでなく、体内の炎症や筋肉の緊張に影響し、腰椎椎間板ヘルニアの症状が悪化する可能性があります。 週に数日は完全に飲酒を控え、体を休める日を作ることで、痛みの管理や回復をサポートできます。無理のない範囲で飲酒習慣を調整しましょう。 飲酒以外にも!腰椎椎間板ヘルニアで避けたい行為 腰椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させる行為は、飲酒以外にもいくつかあります。日常生活で避けたい行為について、注意点とあわせて解説します。 喫煙 重い物を持ち上げる 長時間のデスクワーク スポーツ・アクティビティ全般 痛みがある部位の誤ったマッサージ 喫煙 喫煙は腰椎椎間板ヘルニアの治療を妨げるため、可能な限り避けることが重要です。タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させ、血流の低下を招きます。血流が滞ると椎間板へ十分な栄養が届かなくなるため、結果として損傷部位の修復が遅れる要因とつながるのです。 喫煙習慣がある人は非喫煙者よりも腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクが1.27倍高いと報告されており、治療中の痛みも強くなりやすい傾向があります。(文献2) 禁煙は治療中の負担を軽減し、完治後の再発リスクも下げられる可能性があるため、ヘルニアの改善を目指す上で大きなメリットがあります。 重い物を持ち上げる 腰椎椎間板ヘルニアを抱えている場合、重い物を持ち上げる行為は症状を悪化させるリスクがあります。腰にかかる圧力が増すことで椎間板がさらに損傷し、痛みやしびれが強まる可能性が高まるため、日常生活での持ち上げ動作にも十分な注意が必要です。 とくに前かがみの姿勢や急な動作で物を持ち上げると、腰椎に負担が集中し症状が悪化しやすくなります。そのため、荷物を持つ際は腰を曲げず、膝をしっかり曲げて脚の力で支える持ち方の意識が欠かせません。 また、できるだけ荷物を分けたり、補助具を利用して負荷を軽減したりする工夫も重要です。 長時間のデスクワーク 長時間のデスクワークやスマートフォン操作などの前かがみ姿勢を続けることも腰椎椎間板ヘルニアの症状悪化を招く要因です。腰椎や椎間板への負荷が増えることで痛みやしびれが強くなり、回復を妨げる場合もあります。 とくにパソコン作業中やスマートフォンの長時間使用は、無意識に背中や腰が丸まった姿勢になりやすく、椎間板にかかる圧力がさらに増してしまいます。そのため作業中はこまめに休憩を取り、立ち上がって軽く腰や背中を伸ばすストレッチを行うことが推奨されます。 また、椅子や机の高さを調整して自然な姿勢を維持し、腰や背中への負担を軽減する環境を整えることも回復には欠かせません。 スポーツ・アクティビティ全般 腰椎椎間板ヘルニアでは、激しいスポーツやアクティビティ全般は症状悪化のリスクが高いため控える必要があります。 走る、ジャンプする、中腰になる動作や、腰を強く伸ばしたりひねったりする動作は椎間板に大きな負担を与えます。 ただし運動不足も回復には好ましくないため、腰に負担がかからない軽いストレッチや体幹トレーニングは積極的に取り入れることが重要です。適切な運動で症状の悪化を防ぎましょう。 痛みがある部位の誤ったマッサージ 腰椎椎間板ヘルニアがある場合、痛みのある部位への強いマッサージや専門知識のない施術者によるマッサージは症状を悪化させるリスクが高いため避ける必要があります。 無理に圧をかけたり刺激を与えたりすると椎間板や神経に負荷がかかり、痛みやしびれが強まることがあります。 安全にケアするには、医師や理学療法士などの専門家に相談し、症状に応じた適切な方法でマッサージや運動を行うことが重要です。 腰椎椎間板ヘルニアの症状を緩和させる方法 腰椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげるには、日常で実践できる対処法があります。無理のない範囲で取り入れられる方法を解説します。 痛み止めや湿布薬を使用する 適切なストレッチを行う 医療機関を受診する 痛み止めや湿布薬を使用する 腰椎椎間板ヘルニアの痛みを一時的に緩和するには、痛み止めや湿布薬の使用が有効です。痛み止めには内服薬(錠剤やカプセル)、座薬、注射などがあり、作用時間や効果の強さが異なります。 また、湿布薬も局所の痛みや炎症を抑える補助的な役割があります。ただし長期間の自己判断使用は症状の悪化や副作用のリスクがあるため注意が必要です。 痛み止めや湿布薬は自己判断で使用せず、症状や体質に合わせて専門家に適切な方法を相談することが重要です。 適切なストレッチを行う 腰椎椎間板ヘルニアの症状緩和には、適切なストレッチが有効です。具体的には、次のストレッチを日常に取り入れましょう。 1.仰向けになって、肩幅に足を開く 2.お尻を床につけたまま、左足を右足側に倒す 3.10秒ほどその姿勢を維持する 4.左右を逆にして同様に行う 1セット5回程度の実施で腰回りの柔軟性が改善され、椎間板への圧力を軽減できます。ただし、痛みが強い場合は無理せず医師に確認してください。 医療機関を受診する 腰椎椎間板ヘルニアの症状緩和には、定期的な専門の医療機関への受診が非常に重要です。痛みが引かない場合は飲酒は控え、速やかに医師に相談しましょう。 専門医による診断で、症状の原因や進行状況を確認し、薬やリハビリ、生活指導など適切な対応を受けることで悪化を防げます。定期受診を習慣化することが、症状改善と回復への近道になります。 飲酒は腰椎椎間板ヘルニアの悪化の原因になり得る 腰椎椎間板ヘルニアの悪化を防ぐためには、飲酒を控えることに加えて、日常生活における姿勢や動作、運動習慣なども見直すことが非常に重要です。 痛みやしびれが続く場合は、自己判断での対応や市販薬の乱用は避け、速やかな専門医への相談が推奨されます。 椎間板ヘルニアの初期症状について知りたい方は、以下の動画もご覧ください。 リペアセルクリニックでは、再生医療を活用しながら、症状の改善や再発予防を目指したオーダーメイドの治療プランを提供しています。腰痛や椎間板ヘルニアでお困りの方は、まずお気軽にご相談ください。 「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 腰椎椎間板ヘルニアについて気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 参考文献 (文献1) 健康日本21(アルコール)|厚生労働省 (文献2) 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)|日本整形外科学会
2021.11.23 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの強い腰の痛みやしびれに悩まされ、「今の痛みを少しでも和らげたい」「これ以上悪化させないためにできることを知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか? 腰椎椎間板ヘルニアは、日常動作や姿勢によって症状が悪化しやすく、我慢を続けるほど回復を遅らせる可能性があります。 そこで本記事では、腰椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげるために今日からできる方法や症状の特徴や原因について解説しています。 すでに診断を受けた方はもちろん、「もしかしたら腰椎椎間板ヘルニアかも」と不安を抱えている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。 また、保存療法だけでは改善しきれないケースにおいては、再生医療などの新しい選択肢も存在します。 腰椎椎間板ヘルニアの痛みが長引いている方や手術は避けたいという方は、当院(リペアセルクリニック)の無料電話相談で現在の症状やお悩みについてお気軽にご相談ください。 >>今すぐ電話してみる(受付時間:9:00〜18:00) 腰椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる方法|腰に負担をかけないことが大切 腰椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげるためには、まず腰にできるだけ負担をかけないことが重要です。 急性期には安静と冷却を基本とし、炎症を抑えることを優先します。 まずは以下の対策を行いましょう。 安静 患部を冷やす 腰に負担がかからない寝るときの姿勢を意識する その後、症状の回復状況に応じて、以下のような筋力トレーニングやストレッチを取り入れることで再発予防にもつながります。 インナーマッスルを鍛える 腰や下半身のストレッチをおこなう それぞれ解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。 インナーマッスルを鍛える 腰椎椎間板ヘルニアには、腰への負担が少ない筋肉トレーニングが有効です。身体の深部に存在するインナーマッスル強化を中心におこないます。 インナーマッスルは、腰を安定させて腰椎をゆがまさない役割があるため、腰の負担が減り症状の改善が期待できます。 本項目では、幅広い年齢層でも実践できる3つのドローインをご紹介します。 立位のドローイン 1.直立(立った状態)の姿勢をとります 2.胸を張った状態で肩幅を目安に足を開きます 3.息を吐きった状態にして、浅い呼吸を繰り返します(お腹の空気を意識する) 4.30秒程度継続してから呼吸を通常通りに戻します ※無理のない程度に、上記の動作を3セット実施しましょう。 座位のドローイン 椅子を準備し、背もたれに触れない程度に浅く腰掛けます 両足裏がしっかりと床に接地した状態にします 胸を張った状態で、両足を腰幅程度に開きます 息を吐きった状態にして、浅い呼吸を繰り返します(お腹の空気を意識する) 30秒程度継続してから呼吸を通常通りに戻します ※無理のない程度に、上記の動作を3セット実施しましょう。 仰向けのドローイン 仰向けの姿勢で寝そべり、両膝を立てます 息を吐きった状態にして、浅い呼吸を繰り返します(お腹の空気を意識する) 30秒程度継続してから呼吸を通常通りに戻します ※無理のない程度に、上記の動作を3セット実施しましょう。 腰や下半身のストレッチをおこなう 硬くなっている筋肉をストレッチで柔らかくすることにより、ヘルニアの症状を軽減できます。 また、腰だけでなく、股関節や足などの下半身と体幹を中心にストレッチすると筋肉に柔軟性が得られるため、腰への負担が相対的に軽減されます。 ヘルニアの症状軽減に期待できる「寝ながら簡単に実践できるストレッチ」を2つご紹介します。 膝を抱えるストレッチ 仰向けに寝そべります 両膝を胸につけるように両手で抱え込みます 背中から腰までを伸ばした状態で20秒程度体勢をキープします ※無理のない程度に、複数回繰り返し実施しましょう。 うつ伏せストレッチ うつ伏せの状態で寝そべります 顔が乗るように両腕を組み、リラックスした状態で3分程度深呼吸を行います 胸の下に柔らかなもの(クッション等)を入れ、さらに3分程度深呼吸を行います 両肘を立て、上体を軽く持ち上げた状態でさらに3分程度深呼吸を行います 腰が痛気持ちいいところまで上体を徐々に上げ、状態を10秒程度キープします ※息を止めず無理のない程度に、複数回繰り返し実施しましょう。 姿勢に気を付ける 座った姿勢は腰に負担がかかるため、長時間座らないようにするのが重要です。休憩時間には気分転換にストレッチをする、また周囲を歩いて気分転換をおこないましょう。 また、座るときの姿勢も腰のあたりにクッションを入れる、背もたれの角度を調整できる椅子を選ぶなど、自分にとって負担が少ない姿勢を見つけることが重要です。 腰椎椎間板ヘルニアとは https://youtu.be/F3CM8DYgSVU?feature=shared 背骨は頸椎(首の骨)が7個・胸椎(胸の骨)が12個・腰椎(腰の骨)が5個に分かれて、それぞれ1つずつ骨が積み重なったように構成されています。 そして、1つずつの骨と骨のあいだには椎間板が存在します。椎間板は、多くの水分を含んだゼリー状の髄核、その周りを取り囲む線維輪により二重構造となっており、腰にかかる負担を和らげるクッションのような役割があります。 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板に負担がかかり、椎間板の中にある髄核という組織が外に飛び出して神経にぶつかった状態です。 ヘルニアとは身体の組織の一部が、本来あるべき、正しい位置からはみ出した状態をいいます。なぜ、本来とは関係ない場所にはみ出るのでしょうか? そこで今回は、「腰椎椎間板ヘルニアが生じる原因・症状と痛みを和らげる方法」について詳しく解説します。 【タイプ別】腰椎椎間板ヘルニアの症状 腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、お尻・足の痛みはもちろん、しびれ、力を入れにくい、動かしにくいなどの症状があります。痛み・しびれは下半身のどの場所にも出ますが、その中でもお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、代表的な症状です。 また、神経が強く押されている場合は、おしっこ・お通じなどが出にくい、または漏れてしまう場合もあります。 椎間板ヘルニアは下記の2つのタイプに分かれ、圧迫される神経によって症状が変わります。 神経根型 馬尾型 神経根型 神経根型は、背骨に対して縦に走っている神経ではなく、そこから左右へ枝分かれして伸びている神経根という場所を圧迫しています。症状として、腰・片足の痛みなどがありますが、危険度は高くありません。 馬尾型 馬尾型は、背骨に対して縦に走っている神経を圧迫します。 症状として、お尻・足全体への痛みがあるだけでなく、そのまま放置すると尿漏れなどの排尿障害が生じる、場合によっては歩けなくなり、寝たきりになる可能性があるなど「馬尾型は神経根型」よりも危険性が高くなります。 腰椎椎間板ヘルニアの原因 腰椎椎間板ヘルニアは下記のようにさまざまの原因で生じます。 年齢 体にある組織の多くは、年齢とともに劣化します。椎間板もその中の1つです。 椎間板は体重を支えるため、身体の中で最も負担のかかる組織です。しかし、ほとんど血管がなく栄養が届きにくい仕組みになっています。そのせいもあり、なんと10歳代後半から劣化が始まり、徐々に、みずみずしさが失われてクッション機能を果せなくなっていきます。 姿勢の悪さ 普段の姿勢が反り腰・猫背の人は、一般的な姿勢より、体重が腰にかかりやすくなります。そのため、長期間そのような姿勢でいると椎間板への負荷が大きくなり、ヘルニアの原因になる場合があります。 また、意外かもしれませんが、腰への負担は立っているよりも座っているときの方が大きくなります。車の長時間の運転、デスクワークなど、長時間座るような生活をしている人は注意が必要です。 定期的に立つ、歩く、屈伸をおこなうなどで姿勢を変化させることが必要です。 喫煙 ご存知でしょうか!喫煙と椎間板ヘルニアには関係があります。 年齢のところで解説したように、椎間板には血管がありません。そのため、周囲の毛細血管から必要な栄養分をもらっています。しかし、喫煙者はタバコの影響から毛細血管の血流が悪くなり、椎間板の回復が遅く劣化しやすい状態に近づきます。 まとめ|腰椎椎間板ヘルニアの痛みと上手に付き合おう 腰椎椎間板ヘルニアは、腰や足の強い痛み・しびれ・運動障害などを引き起こす疾患です。 症状や原因は人によって異なりますが、以下のような日常生活の中で取り入れられる対処法を実践することで、痛みの軽減や悪化予防が期待できます。 インナーマッスルを鍛える 腰・下半身のストレッチを取り入れる 長時間同じ姿勢を避ける 正しい姿勢を意識する 椅子や寝具を見直す 座ったり立ったりする時間を意図的に取り入れて、腰に負担がかからないように心がけましょう。 適度な運動や正しい姿勢の習慣化がヘルニア予防にも役立ちます。 ただし、1週間程度経過したのに関わらず症状が全く改善されない場合は、そのまま放置することなく専門医を受診しましょう。 また、すでに腰椎椎間板ヘルニアと診断され、治療を受けてきたけど痛みが改善されないなどお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の無料相談をご利用ください。 一人ひとりの症状やこれまでの治療経過に応じて、新たな治療の選択肢をご提案させていただきます。 「このまま腰椎椎間板ヘルニアの痛みと付き合い続けるしかないのか・・」と不安を感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。 >>今すぐ電話してみる(受付時間:9:00〜18:00)
2021.11.23 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
「腰に突然激しい痛みを感じる」「足腰にしびれたような痛みがある」 上記のような腰痛がある場合、どのような症状が出たらぎっくり腰なのか気になる方も多いでしょう。 本記事では、ぎっくり腰かどうかを判断できる症状チェックリストを公開しています。 ぎっくり腰を早く治して日常生活を快適に送るためにも、症状や原因、対処法を把握しておくことが重要です。 また、腰痛は決して軽視できる症状ではありません。 ぎっくり腰だと思っていたら重大な病気が隠れていたケースもあるため、腰の痛みや違和感がある場合は迷わず医療機関を受診しましょう。 ぎっくり腰の症状チェックリスト 以下の「ぎっくり腰の症状チェックリスト」をご確認いただき、該当する項目を確認しましょう。 該当する項目が多いほどぎっくり腰の可能性が高いです。 該当する項目が多いほどぎっくり腰の可能性が高いため、心配な方は医療機関へ早めに受診することが大切です。 なおチェック項目に該当しているものの、病院に行こうか迷っている方は、下記の記事もぜひご覧ください。 ぎっくり腰の症状チェック時の注意点 ぎっくり腰の症状をチェックする際、以下の項目にも注意してチェックしましょう。 骨盤が歪む原因となる動作をしていないか 痛みやしびれを感じない場合でも腰周辺に違和感がないか 痛みやしびれを感じた瞬間の症状を意識してしまうと、その他の原因に気づけなくなる可能性があります。 歩いている時に腰周辺に違和感があったり、歩行時にふらつきがある場合は注意が必要です。 痛みだけでなく、少しの違和感や全身のバランスも意識してぎっくり腰の症状チェックを行いましょう。 ぎっくり腰の症状をチェックする重要性|放置するリスク ぎっくり腰と一言でいっても、その痛み方や症状はさまざまです。 典型的には、急に発症して激しい痛みを伴いますが、最初は軽い痛みだったのに、数時間から数日かけて徐々に痛みが強まり、最終的には身動きが取れなくなる場合もあります。 また、重い物を持つなどの明確なきっかけがないにもかかわらず、激痛になる非典型的なぎっくり腰もあります。 多くの場合、ぎっくり腰は2週間程度で自然に治ります。しかし、ぎっくり腰だと思い込んでいたら、実は病院で治療が必要なほどの重い病気だったといったケースもあります。 たとえば、ぎっくり腰だと思い込んでいたところ、内科系の病気である「多発性骨髄腫」という血液の悪性腫瘍により腰椎が圧迫骨折を起こしていたケースがあります。また、泌尿器科系の病気が腰痛の原因となることもあり、前立腺癌が腰椎に転移して腰痛を引き起こしていた例もあります。 さらに、仮にぎっくり腰だったとしても、適切な治療をせず自己流で治療を試みると、かえって痛みが慢性化してしまうこともあります。 そのため、ぎっくり腰を発症した場合は自己診断せず、医師の正確な診断を受けることが重要です。「なにかおかしい」と感じたら、迷わず医療機関で専門家に相談しましょう。 ぎっくり腰の症状を引き起こす主な原因 ぎっくり腰は、大きく分けて次の3つの原因によって引き起こされると考えられます。 筋肉疲労が蓄積している 骨格が歪んでいる 日常生活での動作・姿勢によるもの ぎっくり腰は、一説に50人に1人は経験するとまでいわれているほど日常的に起こりえる病なので注意が必要です。 筋肉疲労が蓄積している 本来であれば、筋肉疲労は自然と回復するメカニズムになっています。 ただし、以下のことを続けていくと、日常生活のなかで筋肉疲労が蓄積され、ぎっくり腰を引き起こす可能性が高まります。 日頃から筋肉疲労を蓄積するような生活を送っている方は、日常生活を改善するよう心がけましょう。運動不足や長時間同じ姿勢でいることが多い方は、たまにストレッチや体操をするだけでも効果的です。 骨格が歪んでいる 骨格の歪みも、ぎっくり腰を引き起こす原因のひとつです。身体のバランスを取ろうとした瞬間、周辺の筋肉への負担が大きくなることによってぎっくり腰が発症します。 骨格の歪みは、立ちっぱなしや座りっぱなしなど長時間の同じ姿勢でいることによって起こります。同じ姿勢でいると、同じ骨や筋肉を使い続けることになり、次第に身体の柔軟性が失われ、骨格の歪みが生じるのです。 日常生活での動作・姿勢によるもの ぎっくり腰は、日常のちょっとした動作や姿勢によって起きることもあります。 単に身をかがめた(あいさつでのお辞儀など) 後ろを振り向いた 咳をした 掃除機をかける前に体を少し折り曲げた 子どもを抱っこした 正座の姿勢から立ちあがろうとした ぎっくり腰は誰でも発症する可能性があります。ぎっくり腰を防ぐには、日頃からスクワットやプランクなど体幹を鍛えるトレーニングが有効です。 ぎっくり腰の症状に対する対処法と治療法 ぎっくり腰は、まずは冷やすと効果的だといわれています。しかし、冷やしすぎると皮膚を刺激し、症状が悪化してしまう恐れがあります。 また痛みに耐えられない場合は、鎮痛剤を服用して問題ありません。しかし、鎮痛剤を飲み過ぎると、胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害を起こす可能性がありますので、過量服用や空腹時の服用は避け、たくさんの水で飲むことが大切です。 とくに、過去に胃潰瘍になったことがある方は、鎮痛剤を飲むときにガスターなどの制酸剤を一緒に飲む必要があるかもしれません。 また、鎮痛消炎剤としてモーラステープなどの貼り薬も、「単なる貼り薬だから大丈夫」と侮ってはいけません。副作用として、光線過敏症や皮膚のかぶれなどが起きることがあります。 なお、発症した当日は、入浴を控えましょう。腰に炎症が起きている状態で温めるのは厳禁です。マッサージの可否についても、控えたほうが良いでしょう。 ぎっくり腰の具体的な対処法や治療法については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。 ぎっくり腰の症状に関するよくある質問 ぎっくり腰の症状に関するよくある質問と回答を紹介します。 ぎっくり腰の症状をチェックするときのポイントは? ぎっくり腰(急性腰痛症)をチェックするときは、以下の症状がないか確認するのがポイントです。 突然激しい腰の痛み 動けなくなるほど腰が痛い 前屈みになれない 咳やくしゃみなどの衝撃で痛みが強くなる 足腰がしびれるような痛みがある 上記のような症状が見られる場合は、ぎっくり腰の可能性が高いので、早めに医療機関を受診しましょう。 ぎっくり腰を早く治すための食生活はありますか? ぎっくり腰を早く直すために、いろいろな栄養素を挙げて、特定の食べ物を勧められることがあります。ただし、ぎっくり腰を確実に治せるものはありません。 正しい食生活も大切ですが、ぎっくり腰に確実に悪いアルコールを避けるほうが大切です。 アルコールを摂取すると、ビタミンBやミネラル、微量元素などが欠乏し、組織修復を妨げるばかりか、炎症を悪化させて、治りが遅くなります。 また、日頃からアルコールを多飲している方はぎっくり腰になりやすく、予防する上でも良くありません。「酒は百薬の長」などというのは、真っ赤な嘘です。ぎっくり腰の予防などについて、詳しくはこちらをご覧ください 仕事でぎっくり腰になったら労災が認められますか? 仕事中にぎっくり腰が起きた場合であっても、労災が認められないことが多いようです。厚生労働省のリーフレットには、次のように書いてあります。 「災害性の原因による腰痛」の労災認定要件①腰の負傷またはその負傷の原因となった急激な力の作用が、仕事中の突発的な出来事によって生じたと明らかに認められること②腰に作用した力が腰痛を発症させ、または腰痛の既往症・基礎疾患を著しく悪化させたと医学的に認められること(厚生労働省「腰痛の労災認定」) 「災害性の原因によらない腰痛」の労災認定要件突発的な出来事が原因ではなく、重量物を取り扱う仕事など腰に過度の負担のかかる仕事に従事する労働者に発症した腰痛で、作業の状態や作業時間からみて、仕事が原因で発症したと認められるもの(厚生労働省「腰痛の労災認定」) 労災で認められるには、ぎっくり腰が業務に起因すること、それが業務遂行中であることが必要です。仕事中のぎっくり腰でも、業務とは関連性の乏しい理由で発症した場合は、労災に認定される可能性は低いでしょう。 ただし、労災がもらえなくても傷病手当金をもらうことは可能です。ぎっくり腰が起きた日に病院を受診しておけば、発症日の証明になります。ぎっくり腰が起きた日のうちに、病院を受診しておくと良いでしょう。ただし、痛みを我慢して仕事を続けるのは避けましょう。 ぎっくり腰は安静にした方が良いですか? ぎっくり腰は安静が必要ですが、長すぎる安静は回復するのを遅らせる可能性があります。安静にすべき期間は状態によって異なりますが、痛みが引いた時点で適度に動いたほうが安静を続けるより回復が早いといわれています。 痛みを避けるためには、無理のない楽な姿勢を意識した日常生活を送ることが大切です。組織の炎症を悪化させることもなく、組織の修復を助けてくれます。 なお、面倒だからといって、変な姿勢で何かを行わないようにしましょう。かがむ、腰を折る、腰を曲げるなどの姿勢は要注意です。膝を使うことを意識してください。 ぎっくり腰の症状チェックをして早期の医療機関受診を検討しよう ぎっくり腰の正確な発症メカニズムや原因は、詳しく解明されていない現状です。 ぎっくり腰により激痛で動けず苦しんでいる多くの方のためにも、今後の研究が待たれるところです。 ぎっくり腰を発症した場合は、重症化させないためにも、自己判断せず、医療機関を受診し、指導を受けましょう。 また、腰痛になった場合は下記の記事も参考になるので、ぜひ読んでみてください。
2021.11.17 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
この記事を読んでいるあなたは、ぎっくり腰は病院に行くべきなのかを迷っているのではないでしょうか。 「安静にしていれば治るなら、受診せずに済ませたい」と思っているかもしれません。 結論、ぎっくり腰は病院に行かなくても治るケースが大半を占めます。 しかし、ぎっくり腰だと思った痛みが別の病気やケガだった場合、処置が遅れることで重症化してしまうリスクもあるでしょう。手術や入院が必要になってしまうケースもあるため、不安であれば一度受診するのがおすすめです。 本記事では、ぎっくり腰で受診する目安やおすすめの治療法を紹介します。 記事を最後まで読めば、ぎっくり腰の対処法がわかり、状況に応じた適切な対応ができるでしょう。 また、現在当院(リペアセルクリニック)ではぎっくり腰が引き起こしてしまう可能性のある「ヘルニア」の症状や、その改善症例について公式LINEで配信しておりますので、ぜひご確認ください。 ぎっくり腰(急性腰痛症)は病院に行っても意味ない? 結論からお伝えすると、ぎっくり腰の場合は必ずしも病院に行く必要はありません。病院に行かず自宅療養をしても2週間程度で痛みが治まるケースが一般的だからです。 しかし、ぎっくり腰だと思っていた腰の痛みは、以下のような別の病気やケガによって起きている可能性もあります。 椎間板ヘルニア 化膿性脊椎炎 骨折 これらの病気やケガを放置すると、重症化して手術や入院が必要になることも考えられます。 ぎっくり腰であると自己判断した場合でも「痛みがなかなか引かない」「下肢がしびれる」「発熱がある」などの症状があるときは、我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。 なお、おもな症状が腰の痛みの場合、受診するのは整形外科です。診察の結果、他の病気を疑う場合は内科を始めとする別の診療科へ紹介するため、まずは整形外科を受診してください。 ぎっくり腰の原因や症状については、以下の記事も参考にしてください。 急性期のぎっくり腰の治し方|痛みが強く出た場合の対処方法 ぎっくり腰の症状が強く出ている急性期(発症後48時間以内)で症状を治す場合は、無理に動かず安静にすることが最も大切です。 楽な姿勢で横になる クッションや丸めたタオルなど腰の負担を減らす工夫をする 食事やトイレなど必要最低限の動作にとどめる 良かれと思ってマッサージやストレッチなどを行ってしまうと炎症を悪化させますので、まずは症状を落ち着かせることを優先しましょう。 また、発症直後の患部は炎症を起こしでいますので、市販の湿布も有効です。 ぎっくり腰(急性腰痛症)で病院に行く3つの目安 ぎっくり腰で病院に行く目安は以下の3つです。 痛みが2週間以上続く、あるいはぎっくり腰を繰り返す 発熱している 高齢である 本章を参考に、ぎっくり腰になった際の正しい受診タイミングを理解しておきましょう。 痛みが2週間以上続く、あるいはぎっくり腰を繰り返す 痛みが2週間以上続く、ぎっくり腰を繰り返すなどの場合は、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」などの疑いがあります。 椎間板ヘルニア:背骨の間でクッションの役割を果たす「椎間板」の中にある組織が外へ飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれが出る病気 脊柱管狭窄症:背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が何らかの要因で狭まることで圧迫され、腰や下半身の痛みやしびれが出る病気 原因となる病気に気づかず放置すると痛みが長引き、場合によっては手術が必要になるケースも考えられます。痛みの治りが悪い場合は、早めの受診が大切です。 ▼椎間板ヘルニアの詳細はこちら ▼脊柱管狭窄症の詳細はこちら 発熱している 熱を伴う腰痛の場合、細菌やウイルスに感染している可能性が考えられます。 病名はいくつか考えられますが、整形外科的な疾患では、脊椎が細菌に感染する「化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)」がよく疑われます。 高齢、糖尿病、透析を受けている、免疫抑制剤を飲んでいるなどの人は免疫力が低いため、細菌感染から化膿性脊椎炎を発症しやすいのです。(文献1) 化膿性脊椎炎は抗生物質で治療を行いますが、薬で改善しないと手術が必要になるケースもあります。 高齢である 高齢になると骨がもろくなり折れやすくなる「骨粗しょう症」の人が増え、転倒時や中腰、重いものを持ったときなどに骨折するリスクが高まります。 ぎっくり腰だと思ったら、実際は背中の骨が折れる「圧迫骨折」だったというケースもあります。 骨折は2~3カ月の治療で良くなるケースが多いものの、ベッドでの生活が長くなると認知症や体力の低下によって、寝たきりになるリスクが高まり危険です。 高齢でぎっくり腰になった場合は、骨折の可能性も考えて念のため受診した方が良いでしょう。 病院で受けられるぎっくり腰(急性腰痛症)の治療 ぎっくり腰で受診した場合、病院では以下のような治療を行います。 コルセットの装着 湿布・内服薬の処方 リハビリ 「病院に行っても意味がない」といわれることもありますが、受診することで症状に合わせた治療を受けられる可能性があります。 本章を参考に、受診した場合どのような治療が行われるか理解しておきましょう。 コルセットの装着 ぎっくり腰の急性期(発症直後)は、腰回りの筋肉をサポートして身体を支える「コルセット」を装着するケースがよく見られます。 「コルセットは筋力が下がる」という説もありますが、痛みが強い1〜2週間ほどの使用なら問題はありません。 ただし、痛みが治まった後に予防として使い続けると筋力が低下するリスクがあるため、医師の指示する期間を守って着用しましょう。 湿布・内服薬の処方 ぎっくり腰の発症直後は、消炎鎮痛薬(非ステロイド系抗炎症薬)の「湿布」や「飲み薬」で痛みを落ち着かせます。 また、背中の神経に麻酔薬を注射する「神経ブロック療法」によって、脳に痛みを伝える信号を遮断してつらい症状をやわらげる治療が有効な場合もあります。(文献2) リハビリ 痛みが落ち着いた後は、医師の判断でリハビリを行うケースもあります。具体的には、腰や背中、太もものストレッチや腹筋、背筋などの筋肉トレーニングなどです。(文献3) ただし、リハビリを始めるタイミングや行う内容は、個人の症状によって異なります。自己判断でのリハビリは避け、医師の判断に従いましょう。 ぎっくり腰(急性腰痛症)で病院に行く前にできる応急処置 ぎっくり腰になったときに自宅でできる応急処置は、以下の通りです。 発症直後は安静にする 痛みが落ち着くまで冷やす 人の助けを借りず自分で動く ぎっくり腰は再発するケースもあります。本章を参考に、今後再発した際に適切な対応ができるよう、応急処置の方法を理解しておきましょう。 発症直後は安静にする ぎっくり腰になると激痛が急に襲ってくるため、驚いてパニックになりがちです。 大切なのは、まず「落ち着くこと」です。無理しないようにゆっくりと正座の体勢になり、深く息を吸って長く吐き出すような「深呼吸」を行いましょう。数分すると、腰周りの筋肉の緊張がやわらぎ、少しずつ楽になります。 痛みがやわらいだら、少しずつゆっくりと動きましょう。動くときは机や椅子などの倒れにくいものをつかむのもおすすめです。 痛みが落ち着くまで冷やす ぎっくり腰の発症時は、腰が炎症を起こしている状態です。痛みがあるときは、氷枕や保冷剤などをタオルでくるみ、腰に当ててください。基本的には5〜10分くらいで痛みが軽減します。 ただし、冷やしすぎると逆効果になるケースがあるため、痛みが落ち着いたら冷やすのはやめましょう。 人の助けを借りず自分で動く ぎっくり腰の痛みが落ち着いて動くときは、人の助けを借りずに自分で動くことをおすすめします。 なぜなら、人の手を借りると予期せぬ場所に力が入り、痛みが悪化する可能性があるからです。 身体を起こす手伝いを人から申し出られた場合は、「自分で少しずつ動いた方が安心なので」と伝え、自分のペースで身体を動かしてみてください。 まとめ|ぎっくり腰の症状がつらいなら病院を受診しよう 本記事では、ぎっくり腰で受診する目安や受診して受けられる治療法、自分でできる応急処置などを詳しく解説しました。 ぎっくり腰は病院に行かなくても数日で痛みが治まるケースが一般的です。しかし、ぎっくり腰と思われる症状が「椎間板ヘルニア」「化膿性脊椎炎」「骨折」などの場合もあります。 病院では、痛み止めの湿布や飲み薬、注射などの治療を行います。必要に応じてコルセットの処方やリハビリなども受けられるため、痛みがつらい、長く続いていて心配などの場合は受診すると良いでしょう。 当院「リペアセルクリニック」では、脊髄損傷に対して幹細胞による治療を行っています。 脊髄の損傷部へ直接幹細胞を投与するため、神経再生の効果をより高めることが期待できます。 この記事がぎっくり腰の正しい対処法を知るのに役立ち、より早期に快適な生活に戻れるきっかけになれば幸いです。ぎっくり腰で病院に行くべきか悩んでいるときによくある質問 ぎっくり腰の治療にストレッチやマッサージをやってもいいですか。 ぎっくり腰を発症してすぐにストレッチをしても、ぎっくり腰を悪化させることはありません。ただし、ストレッチに不安があるなら、安心できるまで待ちましょう。 また、ぎっくり腰でマッサージをやって良いかどうかは、症状によって異なります。マッサージについては自己判断せず、医師に相談しましょう。 ぎっくり腰の予防法はありますか。 ぎっくり腰の予防法は、以下の通りです。 朝起きるときは、腰を丸めて体をほぐしてからゆっくり起きる 洗顔は膝を曲げて重心を下げるようにして行い、腰への負担をやわらげる ものを拾うときは、膝も曲げて腰を落とすようにして拾う 背筋や腹筋の筋力トレーニングをする ストレッチで股関節を柔らかくする 太り気味なら腰の負担を軽くするため、ダイエットを心がける 太らないように体重管理をする 背筋を伸ばし、良い姿勢を心がける また、ぎっくり腰の再発予防には、適切な治療を受けてぎっくり腰を完治させることも大切です。 ぎっくり腰の予防法や再発防止策については、以下の記事もご覧ください。 参考文献一覧 文献1 一般社団法人日本脊髄外科学会,化膿性脊椎炎 文献2 菅尚義,宮崎昌利,吉田省二,三原茂.急性期腰痛に対する硬膜外ブロックについて.日本腰痛会誌.2006;10:77-84 文献3 千田益生,堅山佳美ら.腰痛のリハビリテーション-運動療法を中心に-.リハビリテーション医学 2006;43:661-667
2021.11.17 -
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- 頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症の手術を受けたものの、期待したほど痛みが取れなかったり、手術後もしびれが残っていて辛い、良くなる兆しが見えないなどと、不安やもどかしさを感じていませんか? 手術で神経の圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に回復せず、症状が残ってしまうケースは残念ながら少なくありません。 この記事では、頚椎症性脊髄症の手術後の痛みや後遺症の現実について解説するとともに、手術を検討すべきタイミングやおすすめの治療法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。 「もう打つ手はないのか」と感じている方も、どうか諦めないでください。 近年では、傷ついた神経の修復を促す再生医療という選択肢が注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手足の痺れや痛みはあるが、手術適応ではないと診断された まだ一度も手術をしていない、どうしても手術を避けたい 手術を受けることができない 手術をしたが後遺症がある 脊髄腔内ダイレクト注射療法は、幹細胞を脊髄の損傷部位へ直接届ける治療法です。 くも膜下腔(脊髄腔)に細い針で注射し、幹細胞が髄液の流れに乗って損傷した神経へ到達・修復をサポートします。 「手術を受けたが、しびれや痛みが残っている」「手術を勧められたが、できるだけ避けたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングをご利用ください。 手足のしびれや痛みや歩行障害の治療について無料相談! 頚椎症性脊髄症に悩まれていた患者様の事例については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/g2C435Z2YhQ 【結論】頚椎症性脊髄症の手術後に痛みやしびれなどの後遺症はある 頚椎症性脊髄症を改善する目的から手術をしても、痛みやしびれなどの後遺症が発症する可能性があります。 神経が長期間圧迫されていた場合、手術で圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に元の状態に戻るとは限らないためです。 実際に、頚椎症性脊髄症の手術後「手足にしびれが残っている」と感じる患者様が多いと、大阪公立大学大学院医学研究科による研究結果で明らかになっています。(文献1) 研究グループによると、187例中86人の患者様が「強いしびれがある」と答えるほどで、手術後の後遺症が発症する可能性が高いと言えます。 中には「除圧後急性増悪」や「上肢挙上困難」などの合併症になるケースもあるため、手術をしたからと言っても油断しないようにしましょう。 そもそも頚椎症性脊髄症とは 頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは、首の骨(頚椎)の中にある、脳から続く重要な神経の通り道「脊柱管(せきちゅうかん)」が狭くなり、その中を通る神経(脊髄)が圧迫されることで、手足のしびれや動かしにくさなどが生じる病気です。 主な原因は、加齢に伴う頚椎そのものや、骨と骨の間でクッションの役割を果たす「椎間板(ついかんばん)」の変形です。 50歳以上の方が発症しやすく、加齢とともに発症しやすい病気と考えられているので年配の方は注意が必要です。 ただし、もともと脊柱管が狭い方もいるので「私はまだ問題なさそう」と自己判断せず、専門医に相談しましょう。 頚椎症性脊髄症の症状 頚椎症性脊髄症の症状は、主に以下の症例があります。 首、背中、手足のしびれ 手足を使用する上での不器用さ(ボタンのはめ外し、箸の使用など) 歩行障害 など 50歳以上の方が多く発症しますが、若年層の方でも駆け足しにくくなるような軽度な症状も認められています。 頚椎症性脊髄症が神経に関係する症状であるため、神経を圧迫した結果、頻尿や尿失禁など日常生活に影響する症例も稀ではありません。 症状が悪化するとボタンのはめ外し、箸の使用だけでなく、歩けなくなる事態にまで進行してしまいます。 運動機能障害により、転倒のしやすさから頭部の打撲や捻挫、頚椎症性脊髄症が急速に悪化する恐れもあるのです。 ケガのように見た目で判断できない神経の疾患である頚椎症性脊髄症は、正確に神経障害の進行度を診断し、適切な治療を受けられるかが重要です。 また、以下の記事では「脊柱管狭窄症」にも触れているので、早期の発見・治療のためにも、ぜひご覧ください。 頚椎症性脊髄症の治療法 ここからは現役医師の立場から、頚椎症性脊髄症の治療法を紹介します。 治療法 手術を検討すべきタイミング 手術を検討すべきタイミングや注意点を解説しているので、ぜひ役立ててください。 治療法 頚椎症性脊髄症の治療法は、一般的なケースで薬やけん引などが行われています。 しかしあくまで痛みを緩和させるための治療法なため、神経の圧迫を改善する治療法とは言えません。 首の後ろから骨を削り、脊柱管の圧迫を取り除く方法が頚椎症性脊髄症の手術法です。 「椎弓形成術(ついきゅうけいせいじゅつ)」と呼ばれる手術ですが、首の後ろを削る手術なため、後遺症として痛みを感じる患者様もいます。 首の筋肉も削るため、後弯の進行を防げるよう金属のネジを使い固定するケースもあります。 手術を検討すべきタイミング 頚椎症性脊髄症の治療法だけ聞くと、患者様にとって「いつ踏ん切りをつけるべきか」の判断が難しいでしょう。 頚椎症性脊髄症の手術後、後遺症のリスクを軽減させるためにも、症状が確認できたタイミングで手術を検討し始めるのがおすすめです。 しかし患者様の中には「軽度なのに手術しなければいけないの?」と感じる方もいるでしょう。 たとえばしびれが両手足まで広がったり、直立しているだけで不安定さを感じたりするような進行が確認できてから手術を検討するのも1つの選択肢です。 注意点として頚椎症性脊髄症は進行性のある疾患なため、進行度によっては危険状態と診断される可能性がある点は注意してください。 いずれにしても症状が軽度なうちに適切な治療をしておけば、しびれや痛みなどの後遺症が比較的早く軽快する可能性が高まります。 頚椎症性脊髄症の手術後、2週間程度は頸椎カラーを装着し経過観察になります。 術後の経過や「いつ日常生活に復帰できるか」など、少しでも不安な点がありましたら、当院へ気軽にご連絡ください。 当院(リペアセルクリニック)では「手術を必要としない」治療方法として、高い改善見込みがある再生医療を提供しています。 リペアセルクリニックの再生医療では「しびれ」や「脊髄の症状」にお悩みの方に向けた治療法もご提案していますので、手術以外の選択肢をご検討の方はご相談ください。 手術時の注意点 頚椎症性脊髄症の手術をする上で、進行が軽度なタイミングで手術するのがおすすめですが、いくら早期の治療でも手術後の自己判断は注意が必要です。 頚椎症性脊髄症の手術後、後遺症は確認されていたとしても、痛み自体は比較的回復しやすい傾向にあります。 しびれのみだった場合、比較的軽度な症状ですが手術後のしびれは完全には取れにくいと把握しておきましょう。 他にも頚椎症性脊髄症の手術後、以下の合併症が発症するリスクもあげられます。 ・神経損傷 ・硬膜損傷 ・傷の感染 ・血腫 ・肝機能、腎機能傷害 など 頚椎症性脊髄症の手術は、後遺症の恐れが考えられますが、手術をせず放置すると歩けなくなるような障害にまで発展してしまいます。 専門医と納得のいくまで念入りにカウンセリングした上で手術を受けるようにしましょう。 再生医療なら頚椎症性脊髄症の治療におすすめ! 頚椎症性脊髄症の治療は、自己脂肪由来幹細胞を用いて治療する「再生医療」による治療も選択肢の一つになります。 再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療)は、ご自身の脂肪組織から「幹細胞」という特殊な細胞を少量採取し、体外で培養して数を増やした後に、点滴などで体内に投与する治療法です。 幹細胞には傷ついた組織の修復を助けたり(血管新生や神経保護作用など)、炎症を抑えたりする様々な働きがあります。 この働きによって、ダメージを受けた神経機能の回復をサポートし、頚椎症性脊髄症によるしびれといった神経症状の改善効果が期待されています。そのため、手術後の後遺症に対する選択肢の一つとなり得ます。 手術や入院をさけて治療したい、しびれをなくして健康な生活を取り戻したい方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。 治療法などについては、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=7yKeRJYUNr27iM2x まとめ・頚椎症性脊髄症の症状や手術後の後遺症が心配なら再生医療を! 頚椎症性脊髄症とは、脊柱管が加齢によって変形して、重要な脊髄が走行する脊柱管の隙間が狭くなり、脊髄が圧迫され、いろいろな問題のある神経症状を覚える病気です。 本疾患を発症する原因としては、加齢に伴う頚椎などの物理的な構造の変化が多いと考えられています。 しかし、もともと日本人は諸外国人に比べて脊柱管が狭い傾向であり、頚椎症性脊髄症を発症しやすいと言われています。 脊髄へのダメージが軽度なケースでは軽い手足のしびれ症状のみです。 神経へのダメージが大きければ大きいほど、手足の筋力低下やしびれ、頻尿や失禁など膀胱、直腸障害などの症状も併せて見られるようになります。 神経の圧迫を手術で除いたにもかかわらず、術後にしびれや麻痺などの症状が残った場合はあきらめないでください。 リペアセルクリニックが提供している再生医療であれば、外科的な手術を必要とせず改善が見込めます。 別の選択肢としてご検討されたい方は、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。
2021.11.17







