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変形性膝関節症の鍼灸(はり・おきゅう)治療は効果ある?メリットや注意点を医師が解説

鍼灸は効くか
公開日: 2021.11.15 更新日: 2025.02.10

「変形性膝関節症に鍼灸は有効?」「期待できる効果を知りたい」

手術以外で変形性膝関節症の症状を改善できないかと考え、上記のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

鍼灸(はり・おきゅう)は、痛みの緩和や体の自然な治癒力を高める効果が期待できる治療です。変形性膝関節症の症状改善にも有効な場合があるため、治療法の1つとして検討してもいいでしょう。

本記事では鍼灸の具体的な効果やリハビリ・薬との相乗効果、注意点を詳しく紹介します。

変形性膝関節症の治療法の選択肢を広げたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

また、当院「リペアセルクリニック」では変形性膝関節症に対する再生医療治療を行っております。

膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。

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変形性膝関節症の鍼灸治療における4つの効果

鍼灸治療は変形性膝関節症に対する自然療法として注目されており、主に以下4つの効果が期待できます。

  • 痛みの緩和
  • 可動域の向上
  • 筋肉の緊張緩和
  • 血液循環の改善

本章が変形性膝関節症で鍼灸治療を検討している人の参考になれば幸いです。

痛みの緩和

鍼灸治療では、膝周辺のツボを刺激することで、痛みを和らげる効果が期待できます。これは、鍼灸治療によってエンドルフィンという神経伝達物質が分泌され、鎮痛作用をもたらすためです。(文献1

また、鍼(はり)治療には痛みの原因となる炎症を鎮め、症状の改善を促す効果もあります。

可動域の向上

鍼灸治療は、筋肉や関節の柔軟性を高めて可動域を向上させる効果も期待できます。

変形性膝関節症により膝の曲げ伸ばしがしにくくなると、日常の動作が制限され、QOL(生活の質)が低下してしまいます。

鍼灸により硬直した筋肉を和らげられれば、関節の動きがスムーズになります。

日常生活での動作も楽に行えるようになり、QOLの向上が期待できるでしょう。

筋肉の緊張緩和

鍼灸治療は、緊張した筋肉をリラックスさせて血行を促進し、筋肉の柔軟性を回復させる効果が期待できます。

変形性膝関節症によって膝周辺の筋肉が緊張すると、痛みや動かしにくさにつながるケースがあります。

鍼灸治療によって筋肉の緊張が和らげることで、痛みやこわばりが軽減され、動きやすくなるでしょう。

血液循環の改善

鍼灸治療には血液循環を促進し、膝関節の健康を維持しやすくなる効果もあります。

血流が良くなることで変形性膝関節症による炎症が抑えられ、痛みの軽減や組織の回復が期待できるでしょう。

鍼灸治療によって栄養が膝周辺に行き渡りやすくなるため、膝の長期的な健康を考える方にもおすすめです。

変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける3つのメリット

変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける主なメリットは以下の3つです。

  • 手術や薬に頼らない治療法
  • 副作用のリスクが低い
  • 体への負担が少ない

ここでは、それぞれのポイントに分けて詳しく解説します。

手術や薬に頼らない治療法

変形性膝関節症を鍼灸で治療することで、手術や薬に頼らず症状を改善できる可能性があります。

変形性膝関節症の治療法は、手術や薬物療法が一般的ですが、人によっては身体への負担が大きくなるリスクもあるでしょう。

鍼灸治療は比較的身体への負担が少ない自然療法です。手術や薬以外で治療を進めたい人にとって有効な選択肢の1つとなるかもしれません。

以下の記事では、変形性膝関節症手術に関する詳細やメリット・デメリットについて解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

副作用のリスクが低い

鍼灸治療は、薬物療法と比べて副作用のリスクが低い治療法です。

薬物療法では、胃腸障害や肝機能障害などの副作用が起こる可能性があります。また、薬の飲み合わせによっては思わぬ副作用が生じる場合もあります。

一方、鍼灸治療は自然療法であり、薬物治療と比べて副作用のリスクを抑えて治療できるのがメリットです。

施術を受ける際には、衛生管理が徹底されている信頼できる鍼灸院を選びましょう。

体への負担が少ない

鍼灸治療は、体に負担の少ない治療法です。

手術のようにメスを入れる必要はなく、投薬治療による副作用の心配もありません。そのため、高齢者や体力がない方でも安心して治療を受けやすいのが特徴です。

また、鍼灸治療は、体の自然治癒力を高める効果も期待できます。体の内側から健康にすることで、変形性膝関節症の症状改善を促せるでしょう。

\まずは当院にお問い合わせください/

変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける際の注意点

鍼灸治療は体に優しい方法として支持されていますが、いくつかの注意点もあります。

  • 痛みが和らいでも無理な運動や負荷は避ける
  • 国家資格を持った鍼灸師による治療が必要
  • すり減った軟骨の再生や変形を元に戻すことはできない

無理な運動を避けたり、信頼できる施術者を選ぶのも重要です。

本章では、鍼灸治療を安全に受けるためのポイントを3つ解説します。

痛みが和らいでも無理な運動や負荷は避ける

鍼灸はあくまでも変形性膝関節症の痛みや炎症を一時的に和らげる治療法です。根本的な治療にはならないため、痛みが和らいでも激しい運動や無理な動作は避けましょう。

変形性膝関節症は、軟骨がすり減って変形している状態なので、無理な運動や負荷をかけると症状が悪化してしまう可能性があります。

鍼灸治療の効果を維持し、症状の悪化を防ぐためには、治療後も無理せず膝をいたわるように生活するのが適切です。

激しい運動は避け、適度な運動と休息をバランスよく取り入れましょう。

以下の記事では、変形性膝関節症を悪化させないための工夫や、日常的な運動について紹介しています。あわせてご覧ください。

国家資格を持った鍼灸師による治療が必要

鍼灸治療を受けるときは、国家資格を持った鍼灸師かどうかを確認しましょう。資格のない者が施術を行うと、感染症や神経損傷などのリスクが高まります。

安全に鍼灸治療を受けるためには、必ず国家資格を持った鍼灸師がいる医療機関や治療院を選びましょう。

信頼できる鍼灸師選びは、治療の効果と安全性を確保するために非常に重要です。

すり減った軟骨の再生や変形を元に戻すことはできない

鍼灸治療は、変形性膝関節症の痛みや炎症を和らげる効果は期待できますが、すり減った軟骨を再生したり、変形を元に戻したりはできません。

変形性膝関節症は進行性の病気であるため、鍼灸治療と並行して医師の診察を受け、適切な治療を受ける必要があります。

鍼灸治療はあくまで対症療法の1つであり、根本的な治療には医師による診断と治療が不可欠である点は理解しておきましょう。

こちらの記事では、変形性膝関節症に関する新しい治療について詳細に解説しています。再生医療にも関心がある方はぜひご覧ください。

まとめ|変形性膝関節症は鍼灸以外の治療法も検討しよう

鍼灸治療は、膝の痛みを和らげて可動域を向上させるなど、さまざまな効果が期待できる治療法です。

しかし、変形性膝関節症の根本的な治療には、医師の診察と適切な治療計画が必要となります。

鍼灸治療はあくまで対症療法の1つとして捉え、医師の指導の下、他の治療法との併用が重要です。

ご自身の症状や状態に合わせて、適切な治療法を選択しましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症の症状改善を目的とした再生医療を提供しております。気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。

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変形性膝関節症の鍼治療に関するよくある質問

鍼灸で膝の痛みが治りますか?

鍼灸治療は膝の痛みを和らげる効果が期待されますが、痛みの根本原因を完全に治すものではありません。

痛みを軽減しながら日常生活を快適にするサポートとして有効です。

ただし、進行した変形や軟骨の損傷には、医療機関での診断や治療の併用が勧められます。

膝の痛みが取れない理由やケア方法を医師が解説しています。

ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

鍼灸は痛い?熱い?

鍼灸治療は基本的に痛みや熱さを感じにくい方法です。

鍼の刺入時にチクっとした感覚を感じる場合もありますが、ほとんどの方がリラックスして受けられると言われています。

不安がある場合は、施術前に鍼灸師に相談することで安心して治療を進められるでしょう。

変形性膝関節症に鍼灸やツボは効果ありますか?

鍼灸治療は、膝の痛みを軽減し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待されます。

特定のツボを刺激すると血流が促進し、自然な回復へとサポートします。

ただし、軟骨の再生や変形の改善は難しいため、他の治療法との組み合わせが推奨されます。

また、当院「リペアセルクリニック」では手術をしない治療法として再生医療を提案しております。

膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。

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参考文献

(文献1)
福田美絵子「脳神経疾患における東洋医学的治療の可能性2007 鍼篇|脳神経疾患 痛み外来 いざなぎクリニック」
https://www.ne.jp/asahi/clinic/izanagi/hari.pdf

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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