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腱板断裂を放置するとどうなる?日常生活や仕事への影響を現役医師が解説!

腱板断裂の治療は注射やリハビリなどの保存療法がメインですが「自然に治るのかな?」「放置したらどうなるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
結論からいえば、腱板断裂を放置すると治るどころか悪化する可能性があります。
腱板という筋肉は血流が乏しい筋肉であるため、自然治癒が望めないためです。
・断裂部位が拡大し、症状が悪化する
・肩関節機能が低下し、日常生活に支障をきたす
・痛みが増していき、次第に日常生活が困難になる
本記事で腱板断裂を放置するとどうなるか、詳しく解説します。腱板断裂でお悩みの方はぜひ最後までチェックしてください。
▼腱板損傷のメカニズムを1分で解説!
また、現在リペアセルクリニックでは腱板断裂や肩の痛みに対して、つらい痛みからの解放が期待できる再生医療についての情報をLINEにて発信中。
再生医療の専門クリニックとして改善が見込めた症例についても紹介しておりますので、身体への負担を軽減したい方はぜひご登録ください。
目次
腱板断裂を放置するとどうなる?
結論、腱板断裂は放置すると肩の動きが悪くなり、痛みが徐々に増していくことが一般的です。
さらに、断裂が進行することで肩を支える腱板の筋力が低下し、肩関節がスムーズに動かせなくなるため、日常生活での動作が困難になったり肩関節や周囲の組織にさらなる負担がかかったりします。
これによって肩が固まって動きにくくなる拘縮(いわゆる「凍結肩」や「五十肩」に似た状態)を引き起こしたり、痛みが長引く慢性的な症状へと発展してしまう可能性があり、基本的には自然治癒しません。
【進行してしまう可能性のある症状・状態まとめ】
- 断裂部位が拡大し、症状が悪化する
- 肩関節機能が低下し、日常生活に支障をきたす
- 痛みが増していき、次第に日常生活が困難になる
腱板断裂を放置するとどうなるか、以下で具体的に解説していきます。
腱板断裂は放置しても治らない
腱板断裂は放置しても治らないケガです。
腱板断裂が自然治癒しない理由は、腱板へ流れる血流が少ないためです。
もともと腱板の中には血管が少ないため、治癒に必要な栄養素が血流によって届けられず自然治癒が難しいと考えられています。
また、構造的な問題によりちぎれた筋肉が腕の重みで引き離され続けることも理由の1つです。
腱板が断裂した状態を放置すると、さらに断裂部位が広がってしまうことがあります。断裂部位が広がるほど症状も強くなるため、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。
放置すると日常生活や肩の機能に影響が出ることも
腱板断裂は放置することで、日常生活の動作や肩の機能に影響が出ることもあります。
断裂部位が広がると腱板の筋力が弱くなり、肩の可動域や筋力の低下がみられる可能性があります。夜中も肩の痛みで寝れなくなったり、上に手が上がらないために洗濯物が干せなくなったりするなど、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
腱板断裂が悪化すると正常な動作が困難になるため、放置せず早めに病院で治療を受けることが大切です。
また、腱板断裂では避けるべき動作がいくつかあります。詳しくは下記の記事で解説しているため、腱板断裂を疑っている方はチェックして日常生活で気をつけてみてください。
腱板損傷との違いは「完全に切れているかどうか」
腱板断裂と似た怪我として腱板損傷という怪我があります。
そもそも腱板断裂には、筋肉の繊維が完全にちぎれている「完全断裂」と、一部のみがちぎれている「不全断裂」にわけられます。この一部がちぎれている不全断裂を言い換えたものが「腱板損傷」です。
なお。腱板断裂の程度はMRIやCTなど腱板が撮影可能な画像検査をしないとわかりません。詳しくは以下のリンクでご紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに当院リペアセルクリニックでは、腱板断裂の治療として幹細胞治療やPRP療法などの再生医療に取り組んでいます。
これらの治療は腱板断裂の程度に関わらず適用可能な治療です。
気になる方は当院リペアセルクリニックにメール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお気軽にご相談ください。
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腱板断裂を疑うべき症状3選!できるだけ早く受診しよう
腱板断裂を疑うべき症状は、以下に挙げる3つです。
- 転んだ後から腕が上がらない
- 痛みで夜寝れない、途中で目が醒める
- 肩を動かすと痛い・ゴリゴリ音がする
これらの症状がある場合には腱板断裂を疑います。そのため、可能な限り早い整形外科の受診がおすすめです。なお、腱板断裂を疑う症状についてはこちらの記事で詳しく解説しています。少しでもご自身に腱板断裂の可能性がある方はぜひご確認ください。
もし腱板断裂の疑いがある場合には、適切な治療が必要です。治療方法の選択は画像診断で腱板断裂の程度を知る必要があるため、まずは整形外科を受診してください。
腱板断裂の主な治療法
腱板断裂の主な治療には、保存療法・手術療法・再生医療の3つがあります。
ここでは主な選択肢になる3つについて詳しく解説していきます。
保存療法:痛みの軽減処置やリハビリを行う
保存療法では薬や注射などで痛みを軽減しつつ、リハビリで肩の機能を取り戻す治療を進めます。ヒアルロン酸注射やステロイド注射によって関節の動きを良くしたり、炎症を抑えることが可能で、断裂の程度を問わず有効です。
リハビリでは腱板の筋力強化や肩の可動域を広げる運動が主流です。痛みの程度をみながら理学療法士と二人三脚で治療し、腱板の機能を高めます。なお、詳しい保存療法の内容は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
手術療法:関節鏡を使う負担が少ない方法が主流
手術をする場合にはメスで大きく切り開かず、小さな穴から関節鏡で断裂した腱板を縫合する手術方法が一般的です。大きく切開しないため社会復帰が早い点が関節鏡のメリットといえるでしょう。通常全身麻酔で手術をおこなうため、1週間程度の入院が必要になります。
手術後は腱板が癒合しやすいよう負担を減らすために、3〜6週間程度の固定が必要です。徐々にリハビリで動かして肩の機能を取り戻し、3〜6カ月で肩を自由に動かせるようになるといわれています。
一方で腱は柔らかい組織であるため、手術が成功しリハビリしたとしても再断裂というリスクはあり、関節拘縮※といった後遺症が残る可能性もあります。
※関節拘縮:筋肉・靭帯・関節包などが硬くなり、関節の動きが制限される状態
再生医療:切らない治療法で手術のリスクを回避できる
再生医療、特にリペアセルクリニックが提供している幹細胞を使用した再生医療は、腱板に対して注射だけの負担の無い治療を提供しています。
完全断裂のリスクが低減や術後の関節拘縮の心配がないだけでなく、患者様自身の幹細胞を使用するため、アレルギーや副作用のリスクも少ないです。
また、当院では分化誘導※を用いた再生医療を提供しており、幹細胞が持つ特徴でもある、姿を変える能力の『分化』の性質を活用し、腱板や筋肉といった特定の組織の再生能力を高めることも可能としています。
※分化誘導とは:様々な姿に変わる幹細胞を骨や神経といった特定の組織に分化するように導くこと
手術を勧められているものの避けたい方や、長期の入院やリハビリができない方は再生医療をご検討ください。
また、現在リペアセルクリニックでは、肩の痛みや腱板断裂において改善効果が見込めた症例の紹介や無料相談を実施しておりますので、ぜひご確認ください。
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まとめ|腱板断裂は放置しないほうが良い!早めの受診がおすすめ
腱板断裂は放置しても自然治癒しない怪我です。
断裂した腱板は放置するとさらに悪化し、痛みが増して日常生活にも支障が出る可能性があります。可能な限り早めの受診がおすすめです。
なお、当院リペアセルクリニックでは腱板断裂に対しても再生医療をおこなっていますので、身体への負担が少ない治療方法をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。
また、腱板断裂に対して再生医療が具体的にどのくらい改善見込みがあるのか知りたい方は、改善症例の紹介をしている当クリニックの公式LINEをご確認ください。
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腱板断裂についてよくある質問
腱板断裂を放置するとどうなりますか?
放置しても治りません。
腱板断裂は自然治癒が見込めない怪我として有名です。放置すると断裂した腱板が治らないばかりか、腕の重みによって断裂部位が広がり悪化する可能性があります。そのため、できるだけ早い受診がおすすめです。
腱板断裂は手術しないといけないですか?
手術以外にも保存療法の選択肢もあります。
腱板断裂は自然治癒しませんが、断裂の程度によっては保存療法も可能です。痛みや可動域制限が小さければ、必ずしも手術をしなくても良いといわれています。なお、当院リペアセルクリニックでは保存療法として再生医療をおこなっています。興味があればオンラインでの相談も可能なので、メール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお問い合わせください。