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腱板断裂を放置するとどうなる?日常生活や仕事への影響を現役医師が解説!

腱板断裂
公開日: 2022.07.05 更新日: 2025.02.12

転倒して肩が上がらなくなったとき、腱板断裂の可能性があります。

腱板断裂の治療は注射やリハビリなどの保存療法がメインですが「自然に治るのかな?」「放置したらどうなるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

結論からいえば、腱板断裂を放置すると治るどころか悪化する可能性があります。腱板という筋肉は血流が乏しい筋肉であるため、自然治癒が望めないためです。

本記事で腱板断裂を放置するとどうなるか、詳しく解説します。腱板断裂でお悩みの方はぜひ最後までチェックしてください。

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【結論】腱板断裂は放置すると治らない!腱板損傷との違いも解説

結論からいえば、腱板断裂は放置すると治りません。

腱板は肩関節の中にあり肩の動きを支える大切な筋肉であり、断裂すると肩の支えが失われ、肩の動きが悪くなる、動かすと痛むなどの症状が出ます。

本章では、腱板断裂を放置するとどうなるか、詳しく解説します。

腱板断裂は放置しても治らない

腱板断裂は放置しても治らないケガです。

腱板断裂が自然治癒しない理由は、腱板へ流れる血流が少ないためです。

もともと腱板の中には血管が少ないため、治癒に必要な栄養素が血流によって届けられず自然治癒が難しいと考えられています。

また、構造的な問題によりちぎれた筋肉が腕の重みで引き離され続けることも理由の1つです。

腱板が断裂した状態を放置すると、さらに断裂部位が広がってしまうことがあります。断裂部位が広がるほど症状も強くなるため、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。

放置すると日常生活や肩の機能に影響が出ることも

腱板断裂は放置することで、日常生活の動作や肩の機能に影響が出ることもあります。

断裂部位が広がると腱板の筋力が弱くなり、肩の可動域や筋力の低下がみられる可能性があります。夜中も肩の痛みで寝れなくなったり、上に手が上がらないために洗濯物が干せなくなったりするなど、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

腱板断裂が悪化すると正常な動作が困難になるため、放置せず早めに病院で治療を受けることが大切です。

また、腱板断裂では避けるべき動作がいくつかあります。詳しくは下記の記事で解説しているため、腱板断裂を疑っている方はチェックして日常生活で気をつけてみてください。

腱板損傷との違いは「完全に切れているかどうか」

腱板断裂と似た怪我として腱板損傷という怪我があります。

そもそも腱板断裂には、筋肉の繊維が完全にちぎれている「完全断裂」と、一部のみがちぎれている「不全断裂」にわけられます。この一部がちぎれている不全断裂を言い換えたものが「腱板損傷」です。

なお。腱板断裂の程度はMRIやCTなど腱板が撮影可能な画像検査をしないとわかりません。詳しくは以下のリンクでご紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに当院リペアセルクリニックでは、腱板断裂の治療として肝細胞治療やPRP療法などの再生医療に取り組んでいます。

これらの治療は腱板断裂の程度に関わらず適用可能な治療です。

気になる方は当院リペアセルクリニックにメール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお気軽にご相談ください。

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腱板断裂を疑うべき症状3選!できるだけ早く受診しよう

腱板断裂を疑うべき症状は、以下に挙げる3つです。

  • 転んだ後から腕が上がらない
  • 痛みで夜寝れない、途中で目が醒める
  • 肩を動かすと痛い・ゴリゴリ音がする

これらの症状がある場合には腱板断裂を疑います。そのため、可能な限り早い整形外科の受診がおすすめです。なお、腱板断裂を疑う症状についてはこちらの記事で詳しく解説しています。少しでもご自身に腱板断裂の可能性がある方はぜひご確認ください。

もし腱板断裂の疑いがある場合には、適切な治療が必要です。治療方法の選択は画像診断で腱板断裂の程度を知る必要があるため、まずは整形外科を受診してください。

腱板断裂の主な治療法は「手術」もしくは「保存療法」

腱板断裂の治療には手術、もしくは保存療法があります。腱板断裂は自然治癒はしませんが、不全断裂である場合適切な治療を施せば必ずしも手術は必要ありません。あまり痛みがないケースもあるため、そのような場合には保存療法も選択肢として考えてみてください。

手術は関節鏡を使う負担が少ない方法が主流

手術をする場合にはメスで大きく切り開かず、小さな穴から関節鏡で断裂した腱板を縫合する手術方法が一般的です。大きく切開しないため社会復帰が早い点が関節鏡のメリットといえるでしょう。通常全身麻酔で手術をおこなうため、1週間程度の入院が必要になります。

手術後は腱板が癒合しやすいよう負担を減らすために、3〜6週間程度の固定が必要です。徐々にリハビリで動かして肩の機能を取り戻し、3〜6カ月で肩を自由に動かせるようになるといわれています。

保存療法では安静やリハビリのほか再生医療という選択肢もある

保存療法では薬や注射などで痛みを軽減しつつ、リハビリで肩の機能を取り戻す治療を進めます。ヒアルロン酸注射やステロイド注射によって関節の動きを良くしたり、炎症を抑えたりでき、断裂の程度を問わず有効です。

リハビリでは腱板の筋力強化や肩の可動域を広げる運動が主流です。痛みの程度をみながら理学療法士と二人三脚で治療し、腱板の機能を高めます。なお、詳しい保存療法の内容は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ|腱板断裂は放置しないほうが良い!早めの受診がおすすめ

腱板断裂は放置しても自然治癒しない怪我です。断裂した腱板は放置するとさらに悪化し、痛みが増して日常生活にも支障が出る可能性があります。可能な限り早めの受診がおすすめです。

治療方法は手術か保存療法ですが、断裂の程度によっては手術しなくても済むかもしれません。断裂の程度を知るためにはMRIやエコー検査が必要なので、整形外科での検査を受けてください。

なお、当院リペアセルクリニックでは腱板断裂に対しても再生医療をおこなっています。ぜひメール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお問い合わせください。

この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。

\まずは当院にお問い合わせください/

腱板断裂についてよくある質問

腱板断裂を放置するとどうなりますか?

放置しても治りません。

腱板断裂は自然治癒が見込めない怪我として有名です。放置すると断裂した腱板が治らないばかりか、腕の重みによって断裂部位が広がり悪化する可能性があります。そのため、できるだけ早い受診がおすすめです。

腱板断裂は手術しないといけないですか?

手術以外にも保存療法の選択肢もあります。

腱板断裂は自然治癒しませんが、断裂の程度によっては保存療法も可能です。痛みや可動域制限が小さければ、必ずしも手術をしなくても良いといわれています。なお、当院リペアセルクリニックでは保存療法として再生医療をおこなっています。興味があればオンラインでの相談も可能なので、メール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお問い合わせください。

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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