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腰椎分離症でやってはいけないこと3つ!正しい治療の流れを知り症状の悪化を防ごう

腰椎分離症でやってはいけないこと3つ!正しい治療の流れを知り症状の悪化を防ぐ

スポーツ活動をしている成長期の子どもによく見られる腰椎分離症。

選手として取り残される不安から、早く競技復帰したい気持ちになるかもしれません。しかし、正しい治療を守らなければ症状が悪化する恐れがあります。

今回は腰椎分離症でやってはいけないことを、治療の流れを確認しながら紹介したいと思います。

腰椎分離症 やってはいけないこと
野球やサッカー、バレーボールなど、ボールを打つ、蹴るなど、腰をひねったり反ったりするスポーツで発症することが多い

腰椎分離症とは

腰椎分離症は疲労骨折により背骨の骨が分離してしまった状態です。

背骨は椎骨(ついこつ)というブロックのような骨が積み重なってできています。

椎骨の背中側には椎弓(ついきゅう)と呼ばれる出っ張りがありますが、この椎弓が分離してしまうことで、腰から殿部、太ももにかけての痛みがみられます。また、骨折でずれた骨が神経を圧迫するとしびれが見られる場合もあります。

椎弓が分離する主な原因は成長期の過剰なスポーツ活動による疲労骨折で、成長期のスポーツ選手による腰痛の30〜40%を占めるとされています。

一度の衝撃で起こる骨折ではなく、骨が発達しきっていない時期に、腰を繰り返し捻ったり、ジャンプを繰り返したりして、椎弓部分にかかる負担が蓄積して起こります。骨折は発生の初期であるほど癒合(※)しやすく、完全に分離してしまったら骨が癒合することはありません。

(※癒合(ゆごう)・・・傷が治り、離れていた皮膚や筋肉、骨がくっつくこと)

腰椎分離症でやってはいけないこと3つ

腰椎分離症は骨折の早期であるほど骨が癒合しやすい為、正しい時期に無理をしないことが重要です。

そこで、腰椎分離症になった場合に、やってはいけないことを3つ紹介します。

 

①無理な運動やスポーツをする

安静が必要な期間に無理な運動をすると、骨折している部分に負担がかかり、分離が悪化したり、骨が治癒するのを妨いだりしてしまいます。

特にスポーツ活動をしている場合、競技に早く復帰したい焦りから、少しでも体を動かしたい気持ちになるかもしれません。しかし、骨折部に負担がかからないように固定している期間は、腰を無理に曲げ伸ばししたり、捻ったりする動作は禁物です。

そのため、医師に指示されている間は、運動やスポーツは中止しましょう。

②コルセットの装着を守らない

腰椎分離症の最初の治療として、疲労骨折により分離した部分を守るため、硬いコルセットの装着をして動きを制限します。腰痛があるうちはコルセットの装着を守るものの、痛みが軽くなればコルセットが動きを妨げるため、邪魔な感じがするかもしれません。

しかし、腰椎分離症は骨がしっかり癒合するより先に腰痛がなくなるため、痛みがなくなったからといって治ったわけではありません。そのため、痛みの程度により自己判断でコルセットを外さないようにすることが大切です。

③痛い部分にマッサージやストレッチをする

腰痛があるからといって、痛い部分を圧迫するようなマッサージや腰をひねるようなストレッチをすると骨折を悪化させる恐れがあります。そのため、自己判断で痛い部分のマッサージやストレッチをしないようにしましょう。

ただし、腰椎分離症が起こりやすい発育期は、筋肉の柔軟性が低下して、腰椎分離症を含め、さまざまな成長期特有の怪我の要因となります。そのため、適切な指導のもとで行う脚のストレッチなど、骨折部分以外のストレッチを行うことは重要です。

腰椎分離症の治療の流れ

腰椎分離症ではやってはいけないことに関して理解を深めるために、治療の流れを知っておきましょう。

  • 骨折の初期〜進行期(急性期)

疲労骨折が起こり、進行するまでの間を急性期(きゅうせいき)と呼びます。

急性期に治療を開始すれば、骨の結合する可能性が高いため、正しい治療を継続する必要があります。治療は硬いコルセットや体専用のギプスを着用して、腰の動きを制限するとともに、スポーツなどの運動を中止します。

あくまでも骨を癒合させるための治療ですので、痛みがなくなったからといって勝手に治療を中止しないことが大切です。しっかりと骨が癒合するのを待ち、医師の指示が出たら運動やスポーツを再開します。

  • 骨折の終末期

骨の分離が進んでしまった時期を終末期(しゅうまつき)または慢性期(まんせいき)と呼びます。

慢性期で完全に骨が分離しまうと、再び癒合することは期待できません。そのため、骨を癒合させる目的での安静は行わずに、痛みをコントロールしながら運動やスポーツを再開していきます。

痛みのコントロールは、柔らかいコルセットを着用したり、痛み止めを服用したりします。分離したからといって強い痛みがなく、日常生活で支障が出ない場合も多く、腹筋や背筋などを鍛えていくことで腰痛の予防につながります。

成人に見られる腰椎分離症も骨が癒合することはないので、痛みが軽い場合は必ずしも仕事や運動を中止する必要はありません。

まとめ/腰椎分離症でやってはいけないことを守り悪化を防ごう

腰椎分離症は骨折部に負担をかけないようにして、骨が癒合するのを待つことが重要です。そのため、腰椎分離症でやってはいけないことをしっかり守る必要があります。

早期での治療が行われれば高い確率で骨が癒合する骨折ですので、腰痛が見られた場合は無理をせず早めに整形外科への受診をして、正しい治療を行いましょう。

 

No.S085

監修:医師 加藤 秀一

 

 

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