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- 内科疾患
- 内科疾患、その他
血友病は、生まれつき血液を固める力が弱い「先天性の出血性疾患」です。 放置すると、関節障害や日常生活への支障をきたす恐れもあります。 しかし、近年は治療法が進歩し、早期発見と適切な管理によって健常な人とほとんど変わらない生活を送ることが可能です。 本記事では、血友病の基礎知識から検査・治療法、日常生活での注意点をわかりやすく解説します。 正しい知識を身につけ、安心して向き合うための第一歩として参考にしてみてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、公式LINEで情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。 再生医療について知りたいことや不明な点があれば、ぜひご利用ください。 血友病とは|出血が止まりにくくなる病気 血友病とは、血液の凝固因子が生まれつき不足または欠損しているため、出血した際に血が止まりにくくなる遺伝性の疾患です。 通常の止血機能が働かないため、軽い打撲やけがでも出血が長引く場合があります。 血友病には主に2つのタイプがあり、治療方針も異なる場合があるため、正確な診断が重要です。 血友病の種類と特徴は以下のとおりです。 血友病A:第VIII因子(抗血友病因子A)が欠乏しているタイプ。全体の約80%を占める。(文献1) 血友病B:第IX因子(抗血友病因子B)が不足しているタイプ。 血友病は先天性が大半を占めますが、まれに後天的に発症する「後天性血友病A」というタイプもあります。 自己免疫の異常により体内で凝固因子に対する抗体が作られ、血が固まらなくなるのが特徴です。 いずれにおいても、日常生活で注意が必要な疾患であり、早期の診断と適切な治療が出血のリスクを減らす鍵となります。 血友病の症状 血友病では血液が固まりにくいため、皮膚表面だけでなく体の深部でも出血が起こりやすくなります。 とくに、筋肉や関節内での出血が特徴的で、日常生活に支障をきたす場合もあるため注意が必要です。 以下に、血友病でよく見られる代表的な症状をまとめました。 症状の種類 具体的な内容 筋肉内出血 腕や脚などの筋肉が腫れて痛む 関節内出血 膝や肘などの関節に腫れ・熱感・痛みが出る 皮下出血 ぶつけていないのに青あざができる 鼻出血・口腔内出血 鼻や口の中からの出血が止まりにくい 手術・抜歯後の出血 通常よりも長時間にわたって出血が続く 関節拘縮 出血により関節が固まり、動かしづらくなる また、以下のような症状が日常的に見られる場合も、血友病の可能性があるため、早めの医療機関を受診しましょう。 明らかな外傷がないのにあざができる 関節が腫れて痛み、動かしづらくなる 歯ぐきや鼻からの出血が長引く 以前より関節の可動域が狭くなってきた 症状が進行すると生活の質を大きく損なうため、早期発見と適切な管理が重要です。 血友病の検査・診断 血友病の診断では、まず血液がどれくらいの時間で固まるかを調べる「血液凝固検査」が行われます。 血が固まりにくい状態が確認された場合、さらに詳細な「凝固因子活性検査」に進み、第VIII因子または第IX因子の働きがどれほどあるかを評価し、病型と重症度を判定します。 凝固因子活性の値に応じた分類は以下の通りです。(文献2) 病型 凝固因子活性値 割合(目安) 特徴 重症型 1%以下 約50~60% 自発的出血が頻繁に起こる 中等症型 1~5% 約20% 軽い打撲でも出血することがある 軽症型 5%以上 約20% 手術やけがの際に出血しやすい 凝固因子の働きに基づいて重症度を把握することで、適切な治療方針を決定します。 とくに、重症型では無症候でも体内で出血している場合があるため、早期の診断が重要です。 血友病の治療法 血友病の治療では、不足している凝固因子を補充する「補充療法」が基本です。 重症度や出血頻度に応じて、以下の治療法を組み合わせて使い分けます。 定期補充療法 予備的補充療法 出血時補充療法(オンデマンド療法) それぞれ詳しく見ていきましょう。 定期補充療法 定期補充療法は、出血が起きる前から定期的に凝固因子製剤を静脈投与する治療法です。 重症型の血友病患者様に対しての標準治療ですが、軽中等症でも予防を目的に投与するケースがあります。 製剤によって週2〜3回、または2週間に1回の注射を継続的に行うことで、関節内出血や筋肉内出血などの出血リスクを未然に防げます。 定期補充療法の最大の利点は、日常生活の質(QOL)の向上です。 出血に対する不安を軽減し、学校や職場での活動を安心して行えるようになり、とくに小児期からの早期導入が関節障害の予防につながるとされています。 予備的補充療法 予備的補充療法とはスポーツや旅行、歯科治療など、出血リスクが予測される特定の場面に限定して、事前に凝固因子製剤を投与する方法です。 重症型以外の患者様や、日常的に出血の頻度が少ない方に適しています。 必要なときだけ補充を行うため、治療の負担を軽減できるのがメリットです。 ただし、タイミングを逃すと出血を防げない可能性があるため、患者様自身や家族が状況を正確に判断しながら適切な対処が求められます。 出血時補充療法(オンデマンド療法) 出血時補充療法は、実際に出血が起きたときに凝固因子製剤を投与する方法です。 軽症型や中等症型の患者様を対象とし、出血頻度が少ない場合に選択される場合があります。 出血が確認された段階で速やかに製剤を使用することが重要で、出血の進行を最小限に抑え、症状の悪化を防ぐのが目的です。 ただし、関節や筋肉の深部出血は初期症状がわかりにくいため、早期対応が難しいという課題もあります。 血友病の方が日常生活を送る上での注意点 血友病のある方が安全に日常生活を送るためには、出血を防ぐ工夫と周囲の理解が大切です。 とくに、外傷や薬の使用、医療機関との連携など、あらかじめ注意しておくべき点を理解しておくと、万が一の際にも迅速に対応できるでしょう。 ここでは、日常生活のうえで押さえておきたい具体的なポイントを紹介します。 外傷・ケガの予防意識を持つ 血友病の方は出血が止まりにくいだけでなく、関節や筋肉内での深部出血が起きやすいため、日常生活でも以下のような予防を意識しましょう。 段差の多い場所や滑りやすい床では慎重に歩行する ひじやひざなどの関節を保護するプロテクターを活用する スポーツは出血リスクを考慮し、事前に医師と相談する とくに、転倒しやすい場所では注意が必要です 予防する意識を持つように心がけて不要な出血のリスクを避け、安心して生活を送るための環境を整えましょう。 緊急時患者カードを携帯する 血友病の方は、外出時や災害・事故時に備えて「緊急時患者カード」の携帯が推奨されています。 緊急時患者カードは、血液凝固異常症の方がかかりつけ以外の医療機関を緊急で受診したり、救急車で搬送されたりした際に、医療関係者へ必要な情報を迅速かつ正確に伝えるためのカードです。 血友病の種類や使用している治療薬、投与量、かかりつけ医療機関などの情報が記載されています。 万が一の事故や意識障害などで本人が説明できない状況でも、周囲の医療関係者に正確な対応を促すことが可能です。 日常的に財布やスマートフォンケースに入れておくなど、常時携帯する習慣をつけましょう。 成人の場合は、各自治体から医療費助成の関連書類とともに、小児は患者会や製薬会社を通じて配布されています。 血友病の方でカードがまだ手元にない方は、「一般社団法人日本血液凝固異常症調査研究機構(JBDRO)」にお問い合わせください。 解熱剤・鎮痛剤の使用は避ける 血友病の方は、一般的な解熱剤や鎮痛剤の使用に注意が必要です。 とくに、アスピリンやインドメタシンなどの成分には血液を固まりにくくする作用があり、出血を助長する恐れがあります。 市販薬の中にも、これらの成分が含まれている可能性があるため、以下の点に注意しましょう。 解熱・鎮痛薬の購入時は、薬剤師に成分を確認する 医師の処方がない薬は使用しない 歯科や他科の受診時にも、血友病であることを必ず申告する 安全な薬物治療を行うためには自己判断を避け、医療従事者の指導のもとで薬を選びましょう。 口腔ケアを怠らない 口腔内は出血しやすい部位のひとつであり、血友病の方にとっては日々の口腔ケアがとても大切です。 虫歯や歯周病を予防すれば、歯ぐきからの出血を減らせます。 日常の歯磨きでは、以下の点に注意しましょう。 柔らかめの歯ブラシを使用し、歯ぐきを傷つけない 歯と歯ぐきの境目の汚れを丁寧に除去する 継続してケアを行う 定期的な歯科受診も欠かさずに、出血のリスクを最小限に抑えるよう心がけましょう。 なお、歯ぐきは適切にケアされていれば出血を抑えられますが、少量の出血が見られても問題ありません。 保育園や学校に出血が起きた際の対処法を共有する 小さい子どもの血友病患者様が安心して学校生活を送るには、保育園や学校側との情報共有が不可欠です。 以下のように、外傷や出血時の対応方法などを事前に伝えておくと、迅速かつ適切な対応が可能になります。 緊急時の連絡先と対応方法を文書で共有する 保管している凝固因子製剤の使い方を説明する 生活の中で注意すべき動作や活動を明確に伝える 子どもが血友病であっても、適切な治療と計画で多くの活動に参加できます。 以下のサイトのページでは、血友病の子どもを担当する先生向けに対応を説明しているので、情報共有時に参考にしてください。 学校・保育園などの先生方へ|ヘモフィリアTODAY 血友病の子どもさんを担当する学校の先生方へ|ヘモフィリアステーション まとめ|血友病は正しい知識と治療で管理できる病気 血友病は先天的に血液が固まりにくくなる疾患で、出血しやすい体質が特徴です。 完治は困難ですが、定期的な補充療法や生活上の注意によって、健常な人と変わらない生活を送れます。 早期診断と適切な治療の継続により、合併症の予防や生活の質の維持につなげていきましょう。 また、出血リスクへの理解に加え、周囲の協力や医療機関との連携も欠かせません。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、公式LINEにて再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 血友病に関してよくある質問 血友病は治りますか? 現時点で、血友病を根本的に治す治療法は確立されていません。 しかし、定期的な補充療法によって不足している凝固因子を補うことで、出血を予防し、健常な人とほとんど変わらない生活を送れます。 とくに、早期の治療開始が関節障害の予防や生活の質の維持に大きく貢献する点に留意しておきましょう。 血友病Aと血友病Bの違いはなんですか? 血友病は主に2つのタイプに分類されており、それぞれの違いは次の通りです。 血友病A:第VIII因子(抗血友病因子A)が欠乏しているタイプ 血友病B:第IX因子(抗血友病因子B)が不足しているタイプ 両者の出血症状や経過は似ていますが、治療に用いる凝固因子製剤が異なるため、正確な診断が重要です。 血友病は予防できますか? 現在のところ、血友病そのものを予防する方法は存在しません。 しかし、出血による合併症を防ぐことはできるため、以下のような早期対応が重要です。 出血が起きた際は、速やかに凝固因子製剤を補充する あざや関節痛などの初期症状を見逃さない とくに乳児期後半にみられる皮下出血に注意する 症状を発見した場合には、医療機関での早めの相談が重症化を防ぐための第一歩となります。 参考文献 (文献1) Hemophilia ‒ Hematology and Oncology | Coagulation Disorders ‒ Merck Manual Professional Version|Merck Manual Professional Version (文献2) 血友病 (けつゆうびょう)とは | 恩賜財団 済生会
2024.07.10 -
- 肝疾患
- 内科疾患
「アルコール性肝炎になったら、もう肝臓は元に戻らないの?」 「アルコール性肝炎は治る病気?」 そんな疑問や不安を抱える方は少なくありません。 長年の飲酒習慣で傷ついた肝臓ですが、完全に回復不可能なわけではないのです。 本記事では、アルコール性肝炎からの回復可能性や有効な治療法、肝臓が健康を取り戻すまでの期間について詳しく解説します。 肝臓の健康を取り戻すための知識を身につけ、今からできる対策を始めましょう。 【結論】アルコール性肝炎は治る病気 アルコール性肝炎は、適切な治療と生活習慣の見直しにより回復が期待できる病気です。 とくに早期発見と適切な対策により、肝臓へのダメージを最小限に抑えられます。 しかし、進行すると回復が難しくなるため、早めの対応が重要です。 早期発見と適切な治療で回復は見込める 重症度によっては回復が難しい場合も 本章では、アルコール性肝炎の回復の可能性や治療法について詳しく解説します。 早期発見と適切な治療で回復は見込める アルコール性肝炎は、早期発見と適切な治療により回復が期待できる病気です。 肝臓には再生能力があり、飲酒を避けて健康的な生活を続けることで改善が見込めます。(文献1) まず禁酒が最優先です。アルコールを摂取し続けると炎症が進み、回復が遅れるだけでなく、肝硬変へ進行するリスクが高まります。 さらに、栄養療法や薬物療法により、肝機能の回復を促します。 早期発見のためには、定期的な健康診断で肝臓の数値をチェックしておくのもポイントです。 今まで自覚症状がなくても異変を感じたら、すぐに医療機関を受診し適切な対応をとりましょう。 アルコール性肝炎の初期症状については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 重症度によっては回復が難しい場合も アルコール性肝炎は早期発見と適切な治療により回復が期待できますが、重症度によっては改善が難しい場合もあります。 とくに長年の飲酒で肝臓に深刻なダメージが蓄積すると、完全な回復は困難です。(文献2) たとえば、アルコール性肝硬変に進行すると、肝臓の線維化が進み、元の健康な状態への回復はほぼ不可能になります。 そのため、症状が軽いうちに適切な治療を受けるのが重要です。 「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、ダメージを受けても自覚症状が出にくいため、日頃から健康管理を意識しましょう。 アルコール性肝炎における4つの治療法 アルコール性肝炎の治療には、主に以下の4つの方法があります。 断酒する 栄養療法で肝臓の回復を促す 薬物療法で症状を緩和する 再生医療を受ける それぞれの方法を組み合わせることで、より高い回復効果が期待できます。 断酒する アルコール性肝炎の最も効果的な治療法は、断酒です。(文献1) アルコールを摂取し続けると肝臓の炎症が進行し、回復が難しくなります。 そのため、完全に飲酒をやめることが肝臓を守る第一歩となります。 断酒による精神的ストレスや誘惑を乗り越えるためには、家族や友人の理解とサポートが重要です。 また、アルコール依存により断酒が難しい場合は、精神科や心療内科の専門医による治療も有効な選択肢となります。 適切なサポートを活用しながら、無理のない範囲で断酒を継続しましょう。 肝臓の数値に異常がある場合の原因や対策については、こちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。 栄養療法で肝臓の回復を促す 肝臓の回復を助けるには、適切な栄養摂取が不可欠です。(文献1) とくにタンパク質やビタミンを十分に摂取すると、肝細胞の再生が促進されます。 具体的には、高タンパク質の食品(肉、魚、大豆製品など)や、ビタミン類を多く含む食材を積極的に取り入れると良いでしょう。 一方で、脂肪分の多い食事や糖分の過剰摂取は肝臓に負担をかけるため、なるべく控えることをおすすめします。 薬物療法で症状を緩和する アルコール性肝炎の症状が進行している場合、アルコール依存症と同様に薬物療法を行う場合があります。(文献3) アルコール依存症は、本人の意思ではどうすることもできないため、抗酒薬や抗不安薬などの薬物療法が用いられますが、同様に断酒を目的として治療が挙げられます。 ただし、薬物療法はあくまで精神的な症状の緩和や断酒を補助するためのものであり、根本的な治療にはなりません。 そのため、断酒を継続しつつ生活習慣の改善と並行して行っていくのが重要です。 再生医療を受ける 肝臓疾患に対する治療法には再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、患者様自身から採取・培養した幹細胞を用いて治療を行う、副作用のリスクが少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では肝臓疾患に対して、再生医療による治療を行っています。再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 アルコール性肝障害の分類における位置付け アルコール性肝障害は以下の五つに分類され、そのうちの一つがアルコール性肝炎です。 アルコール性脂肪肝 アルコール性肝線維症 アルコール性肝硬変 アルコール性肝炎 アルコール性肝がん 慢性的に過剰飲酒を続けると、脂肪肝→肝線維症→肝硬変と順番に進行していく可能性があるため、注意が必要です。 なお、アルコール性肝炎ではこの慢性経過とは別に、酒量の増加などをきっかけにして肝臓に強い炎症が起こります。 背景の肝臓の組織が軽度の脂肪肝であっても進行した肝硬変であっても、肝細胞が変性や壊死を起こしていればアルコール性肝炎と考えられます。 つまり、もともとアルコールによる肝臓の障害がある方が、さらに過剰飲酒することで肝臓に強い炎症とダメージが起こってしまっているのがアルコール性肝炎なのです。 本章では、アルコール性肝障害の五つの分類についてそれぞれ解説します。 アルコール性脂肪肝 アルコールの摂取により、肝臓に脂肪が蓄積する初期段階の状態です。 この段階で飲酒をやめれば、比較的早い回復が見込めます。 アルコール性肝線維症 アルコール性脂肪肝が進行すると、肝細胞がダメージを受け、線維化が始まります。 この段階ではまだ回復の可能性がありますが、飲酒を続けると悪化する恐れがあります。 アルコール性肝硬変 長期間の飲酒により、肝臓が硬化し、機能が低下します。 この段階になると回復は困難で、合併症のリスクも高まります。 アルコール性肝炎 アルコールの影響で肝臓に炎症が生じる状態です。 重症になると命に関わる場合もあり、早急な治療が必要です。 アルコール性肝がん アルコールによるダメージを肝臓が受けている状況下に肝がんができており、他の原因が除外できている状態です。 肝臓の重要な働きと注意すべき病気については以下の記事でも解説しています。 気になる症状がある方は、ぜひご覧ください。 アルコール性肝炎の検査と診断 アルコール性肝炎を診断するには、複数の検査が行われます。 正確な診断を受けることで、適切な治療を選択し、回復へつながる可能性も高まります。 肝生検 肝生検は、肝臓の一部を採取し、組織を詳しく調べる検査です。 この方法により、炎症の進行度や線維化の程度を把握できます。 検査は局所麻酔を行い、細い針を肝臓に刺して組織を採取します。 検査後は数時間(検査自体は数分~20分程度、安静時間も含めて約4~6時間)の安静が必要ですが、肝臓の状態を詳しく知るために有効な方法です。 肝硬変などの進行具合を診断する際にも用いられます。 血液検査・画像検査 血液検査は、肝臓の状態を把握する基本的な検査です。 とくにAST(GOT)やALT(GPT)などの肝酵素の数値を調べることで、炎症の有無を確認できます。 また、超音波検査やCTスキャン、MRIなどの画像検査も活用されます。 これらの検査では、肝臓の形状や脂肪の蓄積、線維化の進行具合を視覚的に確認できます。 血液検査との組み合わせによって、より正確な診断が可能になります。 まとめ|アルコール性肝炎は節酒や断酒で回復を目指そう 本記事では、アルコール性肝炎の回復の可能性や治療法について解説しました。 アルコール性肝炎になっても、断酒や栄養管理、薬物療法によって、肝臓の機能は改善し、健康を取り戻せる可能性があります。 ただし、早期発見と対策が重要なため、生活習慣を見直し、必要に応じて医師の診察を受けましょう。 適切な対応を続けることで、肝臓への負担を軽減し、病状の悪化を防げます。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝臓(脂肪肝・肝硬変・肝炎)の再生医療・幹細胞治療を提供しています。 肝機能の治療に不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。 アルコール性肝炎の治療についてよくある質問 アルコール性肝炎の治療についてよくある質問肝臓は禁酒すると回復しますか? 肝臓は回復力の高い臓器であり、禁酒することでダメージが改善する可能性があります。 とくに初期段階であれば、断酒によって肝細胞が再生し、健康な状態に戻ることが期待できます。 しかし、肝硬変など病状が進行すると、完全な回復は難しくなります。 そのため、肝臓のダメージが深刻化する前に、禁酒を徹底する意識が大切です。 アルコール性肝炎が回復するまでの期間は? 回復期間には個人差がありますが、軽度のアルコール性肝炎であれば、数週間から数カ月で改善が期待できます。 一方、重度の肝障害がある場合は、回復に数年かかるケースもあります。 断酒を継続し、適切な治療を受けることが回復の鍵となるため、医師と相談しながら自分に合った治療計画を立てましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝硬変・肝炎に対し手術を伴わない「再生医療」を提案しています。 治療に不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 竹井謙之,アルコール健康医学協会「アルコール性肝障害の最新トピックス」 https://www.arukenkyo.or.jp/information/pdf/kirokusyu/09/04.pdf(最終アクセス:2025年3月26日) (文献2) 全国健康保険協会「アルコール性肝障害 (Alcoholic Liver Disease:ALD)」 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/kochi/assets/2016120600012kannshougai.pdf(最終アクセス:2025年3月26日) (文献3) 山田隆子,秋元典子.「アルコール性肝障害入院患者が断酒を決意し断酒を継続するプロセス」『日本看護研究学会雑誌』 Vol. 35 No. 5.pp.25-34,2012https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/35/5/35_20121030003/_pdf(最終アクセス:2025年3月26日)
2024.07.09 -
- 幹細胞治療
- 肝疾患
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- 再生治療
脊髄梗塞は稀な疾患で原因が不明なものも多く、現在でも明確な治療方針が定められてはいません。 そのため「脊髄梗塞が治るのか」不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脊髄梗塞の回復見込みや治療法について詳しく解説します。 従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、近年の治療では先端医療である再生医療が新たな選択肢として注目されています。 \脊髄梗塞の改善が期待できる再生医療とは/ 再生医療は、損傷した神経に対してアプローチできる治療法で、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脊髄梗塞に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 https://youtu.be/hNXMlNYRAkI?si=xeOHGpwaSNk1X6Nx 【予備知識】脊髄梗塞の発生率・好発年齢・性差情報 ある研究においては、年齢や性差を調整した脊髄梗塞の発生率は年間10万人中3.1人と報告されています。 脳卒中などの脳血管疾患と比較し、脊髄梗塞の患者数はとても少ないです。 また、脊髄梗塞の患者さんのデータを集めた研究では、平均年齢は64歳で6割以上は男性だったと報告されています。 参考:A case of spinal cord infarction which was difficult to diagnose しかし、若年者の発症例もあり、若年者の非外傷性脊髄梗塞の発生には遺伝子変異が関係していると示唆されています。 脊髄梗塞は治るのか? 結論、脊髄梗塞を完全に治すことは困難です。 現在のガイドラインにおいて完治までの有効な治療法は確立されておらず、リハビリテーションによって症状の緩和と日常生活への復帰を目指すことが中心です。 しかし、近年の治療では脊髄梗塞の根治を目指せる再生医療が注目されています。 再生医療とは、ご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した神経組織や血管の修復をサポートする働きが期待されており、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例もございますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/_vik2xaHLWM?si=Nosfa3AzbJUXXgQd 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脊髄梗塞の後遺症について 脊髄梗塞を発症すると、突然の強い背部痛が現れ、その後さまざまな後遺症が残る場合があります。主な後遺症は以下のとおりです。 四肢の運動障害 ・手足の麻痺 ・筋力低下 ・歩行困難 感覚障害 ・温度や痛みを感じにくくなる(温痛覚低下) ・しびれや感覚の鈍さ 膀胱直腸障害 ・尿失禁 ・残尿 ・便秘 ・便失禁 これらの症状に関しては入院治療やリハビリテーションの施行で改善することもありますが、麻痺などは後遺症として残ることもあります。 また、歩行障害の予後に関しては、115人の脊髄梗塞患者の長期予後を調査した研究報告では、全患者のうち80.9%は退院時に車椅子を必要としていましたが、半年以内の中間調査で51%、半年以降の長期調査では35.2%と車椅子利用者の減少がみられました。 出典:Recovery after spinal cord infarcts Long-term outcome in 115 patients|PubMed 同じ研究における排尿カテーテル留置(膀胱にチューブを挿入して排尿をさせる方法)の予後報告ですが、退院時には79.8%だったのが中間調査では58.6%、長期調査では45.1%へと減少がみられました。 脊髄梗塞の予後は、発症部位や障害の程度によって異なり、特に麻痺が重度の場合は後遺症が残りやすい傾向があります。 一方で、発症後1〜2日以内に症状の改善がみられる場合は比較的予後が良好とされており、早期治療と継続的なリハビリテーションが重要です。 ▼脊髄梗塞の後遺症について相談してみる >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 【原因別】脊髄梗塞の治療方法 原因 治療方法 大動脈解離 手術 / 脳脊髄液ドレナージ(1) / ステロイド投与 / ナロキソン投与(2) 結節性多発大動脈炎 ステロイド投与 外傷 手術 動脈硬化・血栓 抗凝固薬 / 抗血小板薬(3) 医原性(手術の合併症) 脳脊髄液ドレナージ / ステロイド投与 / ナロキソン投与 (1)背中から脊髄腔へチューブを挿入し脊髄液を排出する方法 (2)脊髄の血流改善を認める麻酔拮抗薬 (3)血を固まりにくくする薬剤 比較的稀な病気である脊髄梗塞は、いまだに明確な治療法は確立されていません。 脊髄梗塞の発生した原因が明らかな場合にはその治療を行うことから始めます。 たとえ例えば、大動脈解離や結節性多発動脈炎など、脊髄へと血液を運ぶ大血管から中血管の病態に起因して脊髄の梗塞が生じた場合にはその、原因に対する治療がメインとなります。 一方で、原因となる病態がない場合には、リハビリテーションで症状の改善を目指します。 脊髄梗塞に対するリハビリテーション 脊髄梗塞で神経が大きなダメージを受けてしまうと、その神経を完全に元に戻す根本的治療を行うのは難しいため一般的には支持療法が中心となります。 支持療法は根本的な治療ではなく、症状や病状の緩和と日常生活の改善を目的としたものでリハビリテーションも含まれます。 リハビリテーションとは、一人ひとりの状態に合わせて運動療法や物理療法、補助装具などを用いながら身体機能を回復させ、日常生活における自立や介助の軽減、さらには自分らしい生活を目指すことです。 リハビリテーションは病院やリハビリテーション専門の施設で行うほか、専門家に訪問してもらい自宅で行えるものもあります。 リハビリテーションの流れ ①何ができて何ができないのかを評価 ②作業療法士による日常生活動作練習や、理学療法士による筋力トレーニング・歩行練習などを状態に合わせて行う 日常生活において必要な動作が行えるよう訓練メニューを考案・提供します。 脊髄梗塞発症後にベッド上あるいは車椅子移動だった患者さん7人に対して検討を行った結果、5人がリハビリテーションで自立歩行が可能(歩行器や杖使用も含まれます)となった報告もあります。 時間はかかりますし、病気以前の状態まで完全に戻すのは難しいかもしれません。しかし、リハビリテーションは機能改善に有効であり、脊髄梗塞の予後を決定する因子としても重要です。 再生医療が脊髄梗塞に有用! 確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療では、患者様自身の細胞や血液を用いて損傷した神経の再生・修復を促し、従来の治療では難しかった脊髄梗塞の改善が期待できます。 当院リペアセルクリニックで行なっている再生医療「自己脂肪由来幹細胞治療」では、患者様から採取した幹細胞を培養して増殖し、その後身体に戻す治療法となっています。 実際の症例については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=D-THAJzcRPE \リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する また、当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)にぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! 脊髄梗塞に関するQ &A この項目では、脊髄梗塞に関するQ &Aを紹介します。 脊髄梗塞の主な原因は? 脊髄梗塞の診断は時間を要する? 多くの方が抱えているお悩み(質問)に対して、医者の目線から簡潔に回答しているのでご確認ください。 脊髄梗塞の主な原因は? 脊髄梗塞の主な原因は以下のとおりです。 脊髄動脈の疾患 栄養を送る血管の損傷 詳細な原因については以下の関連記事で紹介しているのでぜひご確認いただき、症状改善の一助として活用ください。 脊髄梗塞の診断は時間を要する? そもそも脊髄梗塞は明確な診断基準がありません。 発症率が低い脊髄梗塞は最初から強く疑われず、急速な神経脱落症状(四肢のしびれや運動障害、感覚障害など)に加えてMRIでの病巣確認、さらに他の疾患を除外してからの診断が多いです。 また、MRIを施行しても初回の検査ではまだ変化がみられず、複数回の検査でようやく診断に至った症例が少なくありません。 ある病院の報告では、発症から診断に要した日数の中央値は10日となっており、最短で1日、最長で85日となっていました。 まとめ|脊髄梗塞は治るのか?症状改善には再生医療による治療を検討しよう 脊髄梗塞に対する従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし、根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、脊髄梗塞や後遺症の改善が期待できる可能性がある治療法です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する また、当院リペアセルクリニックでは、従来の点滴で届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける「脊髄腔内ダイレクト注射療法」によって、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 「具体的な治療法を知りたい」「脊髄梗塞が治るか不安」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 ▼脊髄梗塞に対する再生医療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる ▼こちらも併せてお読みください。
2024.07.02 -
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アルコール性肝炎は初期症状が軽いため、気づかずに放置してしまう人が多い病気です。 しかし、進行すると肝硬変や肝がんに移行し、命に関わる場合もあります。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が現れたときにはすでに手遅れの可能性もあるため注意が必要です。 本記事では、初期症状や検査方法、重症化を防ぐためのポイントを解説します。 自分の体の異変にいち早く気づき、適切な対応を取りましょう。 アルコール性肝炎の初期症状 アルコール性肝炎は、初期段階では症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。 早期発見には、どのような兆候があるのかを知ることが大切です。 アルコール性肝炎でみられる初期症状と原因は以下のとおりです。(文献1) 症状 主な原因 倦怠感 肝臓の機能低下によるエネルギー不足 食欲不振 肝臓の炎症による消化機能の低下 腹痛 肝臓の腫れや炎症による右上腹部の痛み 発熱(微熱) 炎症反応による体温上昇 尿が濃い ビリルビン排出異常により尿の色が濃くなる 肝臓は、体内の解毒や栄養の代謝を行う重要な臓器です。 アルコールを大量に摂取すると、肝臓の細胞がダメージを受け、正常に働かなくなります。 その結果、エネルギー不足から倦怠感が生じ、消化機能の低下で食欲不振が起こります。 さらに、炎症が進行すると微熱が出たり、肝臓が腫れて腹痛がしたりするのも初期症状の特徴です。 アルコール性肝炎の初期症状は、風邪や疲労と勘違いしやすいため、長引く場合は注意が必要です。 【血液検査】アルコール性肝炎が疑われる検査値 アルコール性肝炎の診断は、黄疸の有無や血液検査における肝機能を示す酵素の異常値がポイントとなります。 ただし、これらの数値は他の肝疾患でも上昇するため、飲酒歴や追加の検査と併せて判断する必要があります。 血液検査で確認する主要な数値は次のとおりです。 検査項目 異常値の特徴 意味 γ-GTP 上昇(男性70IU/L超・女性40IU/L超) 肝臓がダメージを受けている AST(GOT)/ALT(GPT)比 AST>ALTが特徴的 アルコール性肝炎や脂肪肝で見られる傾向 白血球数 増加 肝臓の炎症による免疫反応 ビリルビン 上昇 黄疸が出る可能性が高い アルブミン 低下 肝臓の合成機能が低下している アルコール性肝炎では、γ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)が上昇しやすく、とくにASTがALTより高くなる(AST>ALT)のが特徴です。 白血球数の増加が見られる場合は、炎症が進行している可能性が考えられます。 また、ビリルビン値の上昇によって皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れるケースもあります。 ただし、これらの数値は他の肝疾患でも異常を示す可能性があるため、医師の総合的な判断が必要です。 肝臓の数値に異常がある場合の原因や対策については、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にご覧ください。 アルコール性肝炎の進行サイン・症状 アルコール性肝炎が進行すると、黄疸や消化器症状が現れる場合があります。 黄疸は血液中のビリルビンが過剰に増え、皮膚や白目が黄色くなる症状で、肝機能の深刻な低下を示します。 この状態になった場合は、早急に受診しましょう。 また、嘔吐や下痢が続く場合も注意が必要です。 肝臓の働きが低下すると消化機能が乱れ、食べ物の消化や吸収がスムーズに行われなくなります。 とくに、アルコール摂取後に強い気持ち悪さや腹痛が続く場合は、肝炎が進行している可能性があります。 アルコール性肝炎が進行すると栄養吸収が悪化して体力の低下につながるため、早めの検査と適切な対応が重要と言えるでしょう。 アルコール性肝炎を放置するリスク アルコール性肝炎を放置すると、症状が進行し、命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。 とくに以下のリスクが高まるため注意が必要です。 肺炎・腎不全・消化管出血のリスク 肝硬変や肝がんのリスク 初期症状が軽くても軽視せず、早めに医療機関を受診しましょう。 肺炎・腎不全・消化管出血のリスク アルコール性肝炎が進行すると、免疫低下や血流異常によって以下のような症状が発生するケースがあります。 起こりうるリスク 症状 肺炎 細菌感染を起こし、高熱や呼吸困難をともなう 腎不全 老廃物が排出されにくくなる 尿量の減少やむくみが起こる 重症化すると意識障害が起こる可能性がある 消化管出血 血流が滞り食道や胃の血管が破裂すると、吐血・黒色便などがあらわれる可能性がある いずれも進行すると命に関わるため、早急な治療が必要です。 肝硬変や肝がんの発症リスク アルコール性肝炎を放置すると、肝硬変や肝がんへ進行する可能性が高まるため注意が必要です。 肝硬変は肝臓の細胞が線維化し、腹水や黄疸、手のひらの赤み(手掌紅斑)などの症状が現れ、最終的には肝不全につながります。 さらに、肝硬変が続くと肝細胞ががん化しやすくなり、肝がんを発症するリスクが高まります。 初期の肝がんは症状が乏しく、発見が遅れることが多いため、定期的な検査が欠かせません。 そのため、普段から酒量が多いと感じている方は、少しでも異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 こちらの記事では、アルコール性肝炎の治療法について詳しく解説しています。 アルコール性肝炎の検査方法 アルコール性肝炎の診断には、血液検査や画像検査、肝生検、飲酒習慣のチェックが用いられます。 検査方法 検査内容 特徴 血液検査 肝機能の数値を測定 AST・ALT・γ-GTPの上昇、ビリルビン値の確認 画像検査(エコー・CT・MRI) 肝臓の状態を確認 肝臓の腫れ・脂肪の蓄積・血流異常の検出 肝生検 肝臓の組織を採取 病変の進行度を詳細に分析 飲酒習慣のスクリーニング 飲酒量や依存度を評価 AUDITなどのテストを活用 自覚症状が乏しい場合も多いため、これらの検査を組み合わせることで病状を正確に把握できます。 本章では、それぞれの検査方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 血液検査で肝機能の異常を確認 血液検査では、肝臓の炎症や機能低下を示す数値の異常が確認できます。 主にγ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が見られ、ASTがALTより高くなるのが特徴です。 また、ビリルビン値が上昇すると黄疸の可能性が高まります。 ただし、これらの異常値は他の肝疾患でも見られるため、血液検査だけで確定診断はできません。 画像検査(エコー・CT)で肝臓の状態をチェック 肝臓の状態を詳しく調べるために、腹部エコー(超音波検査)やCT検査が行われます。 エコーは、肝臓の腫れや脂肪の蓄積、血流の異常などの確認に有効です。 また、CT検査では、より詳細な画像が得られ、肝硬変や肝がんの有無も判断しやすくなります。 血液検査と組み合わせることで、肝臓のダメージを総合的に評価できます。 肝生検で病変の進行度を詳しく調べる 肝生検は、肝臓の組織を直接採取して病状を詳しく分析する検査です。 肝炎の進行度や肝細胞の損傷の程度を確認するために実施されます。 とくに、肝硬変や肝がんの疑いがある場合に有効です。 ただし、ほかの検査より体に負担がかかりやすいため、他の検査で診断が難しい場合に行われるのが一般的です。 飲酒習慣のスクリーニングテストでリスクを見極める アルコール性肝炎は、長期間の過剰な飲酒が主な原因です。 一度肝炎が回復しても、飲酒による再発・悪化の可能性があるため、飲酒習慣を把握するスクリーニングテストを行うケースがあります。 具体的には、飲酒量や依存度を評価する「AUDIT(アルコール使用障害スクリーニング)」と呼ばれる質問形式のテストを活用します。 また、スクリーニングテストのほかに、血液・画像・生検・飲酒歴の確認を組み合わせると、より正確な診断が可能です。 そのため、飲酒量が多い人は、肝機能が大きく低下する前に治療を開始することが大切です。定期的な検査をうけるようにしましょう。 まとめ|アルコール性肝炎の初期症状を見逃さず早めに受診しよう この記事では、アルコール性肝炎の初期症状や進行リスク、検査方法について解説しました。 アルコール性肝炎は自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行する病気です。 倦怠感・黄疸・食欲不振・尿の色の変化がある場合は、早めの受診が必要です。 また、血液検査や画像検査を活用すれば、肝機能の低下を早期に発見できる可能性があります。 とくに、長期間の飲酒習慣がある場合は、定期検査を受けるのがおすすめです。 放置すれば肝硬変や肝がんのリスクが高まるため、異変を感じたら早めに医療機関で検査を受けましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝硬変・肝炎に対し手術を伴わない「再生医療」を提案しています。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。 アルコール性肝炎の初期症状に関するよくある質問 アルコール性肝炎の自覚症状はありますか? 初期のアルコール性肝炎は自覚症状がほとんどありません。 しかし、倦怠感・食欲不振・黄疸・腹痛・微熱などが見られるケースがあります。 また、尿の色の変化や黄疸が出た場合は、肝機能の低下が進んでいる可能性があるため要注意です。 アルコール性肝炎は初期症状の段階で禁酒すれば治りますか? 初期の段階で禁酒すれば、肝機能が回復する可能性はあります。 肝臓は再生能力が高いため、飲酒をやめることで炎症が落ち着き、回復するケースも多いです。 ただし、肝硬変まで進行すると回復は難しくなります。 一度回復しても、飲酒を再開すると再発するリスクがあります。医師の指導のもと、禁酒と生活習慣の改善を継続し、異変を感じたら早めに受診しましょう。 参考文献 (文献1) 土島 睦(金沢医科大学)|お酒と肝臓
2024.06.25 -
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帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹の合併症の中で最も頻度が高いといわれています。「触れただけで痛みを感じる」「ピリピリと電気が走るような痛みが続く」などの症状が現れるため、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 この記事では、帯状疱疹後神経痛や治療法などについて解説します。 病院で行う治療はもちろん、自分でできるケア方法についても説明していますので、自分に合った痛みの緩和方法を見つけ、生活の質を下げないようにしていきましょう。 \帯状疱疹後神経痛に対する再生医療という選択肢/ また帯状疱疹後神経痛に対して、既存の治療で改善が難しい場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療は、患者さまご自身の細胞を活用し、損傷した神経の修復環境を整えたり、炎症を抑えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された薬を続けても痛みが改善しない 神経ブロックや内服治療でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい これ以上薬を増やしたくない 慢性的な痛みで生活の質が低下している >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 痛みの症状だけでなく、神経のダメージそのものにアプローチする効果が期待できます。 治療法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=-Kvk7EX-xDZ2ABYK 「薬を飲み続ける以外の選択肢」として、まずは具体的な治療法について、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、お気軽にご相談ください。 まずは無料相談! 帯状疱疹後神経痛とは帯状疱疹の後遺症の一種 帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹を発症した後、皮膚の症状が治まったにもかかわらず痛みが残ってしまう病気です。(文献1) ここでは、以下の帯状疱疹後神経痛になりやすい人の特徴や、主な原因・症状について解説します。 帯状疱疹とは水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気 帯状疱疹後神経痛になりやすい人の特徴 帯状疱疹後神経痛の原因と主な症状 帯状疱疹とは水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気 帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気です。はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した場合、「水ぼうそう」として発症します。 この水痘・帯状疱疹ウイルスは厄介であり、水ぼうそうが治ったあともウイルスが体の中から消えることはありません。神経節と呼ばれる神経細胞が集まっている部分に身を潜め、再び活発になる機会をうかがっています。このとき、症状が現れることはありません。 そして、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が下がると、潜んでいたウイルスが表に出てしまい、帯状疱疹を発症します。そのため、水ぼうそうに一度でもかかった人は、帯状疱疹になる可能性があります。 帯状疱疹の症状は、ピリピリとした痛みや小さな水ぶくれ(水疱)、皮膚の赤みなどです。皮膚の症状が出てからすぐに治療を開始するのが望ましく、早めに病院を受診する必要があります。治療は抗ウイルス薬の投与が主です。また、痛みがあれば鎮痛剤を服用する場合もあります。 帯状疱疹後神経痛になりやすい人の特徴 帯状疱疹後神経痛は、加齢や初期症状の重さなどにより発症リスクが高まるとされています。以下のような特徴を持つ方はとくに注意が必要です。 50歳以上の高齢者 女性 発疹の前から痛みや異常感覚がある方 発疹や痛みの程度が重度な方 これらに該当する場合は、帯状疱疹の初期段階から適切な治療を講じましょう。 帯状疱疹後神経痛の原因と主な症状 帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の合併症の中で最も多いといわれています。合 併しやすい人は、高齢者や女性、帯状疱疹を発症しているときに痛みが強かった人などです。 帯状疱疹後神経痛の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化したときに神経が傷つけられることで発症すると考えられています。そのため、痛みを感じやすくなったり、神経の過剰な興奮によって痛みが現れたりする場合があります。 帯状疱疹後神経痛の症状は、下記の通りです。 持続的な痛みがある ヒリヒリと焼けるような痛みがある ピリピリと電気が走るような痛みがある 触れるだけで痛みを感じることがある(アロディニア) 痛みがある部分の皮膚の感覚が鈍くなる 痛みの程度は個人差があります。そのため、痛みによって眠りが浅くなったり、動くと衣服が擦れて痛かったりと、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 痛みは1~2カ月程度で治まってくることが多いですが、長い場合は1年以上続くこともあります。また、高齢であればあるほど痛みが続きやすいといわれています。 このように帯状疱疹後神経痛は、神経そのものが傷ついていることが痛みの根本的な原因です。 痛み止めや神経ブロック注射で一時的に症状を抑えても、傷ついた神経が修復されなければ、痛みが長引いたり再発したりするケースがあります。 こうした神経のダメージに対して、損傷した神経の修復・再生を目指す再生医療が新たな選択肢となります。 「痛み止めを飲み続けているが改善しない」「神経の痛みがいつまで続くのか不安」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 まずは無料相談! 帯状疱疹後神経痛の治療(解消法) 帯状疱疹後神経痛の治療では薬物療法が基本とされますが、痛みの強さや日常生活への影響によっては、より専門的な治療が検討されます。 以下で主な治療法を紹介します。 薬物療法 神経ブロック注射 脊髄刺激療法(SCS) イオントフォレーシス 低出力レーザー照射療法 運動療法 薬物療法 薬物療法は、痛みや神経の興奮を薬でコントロールする治療法です。 帯状疱疹後神経痛は神経の痛みであり、適切な薬を医師に処方してもらう必要があります。 薬物療法で主に使われる薬は、以下の通りです。(文献2) 抗うつ薬 抗てんかん薬 神経障害疼痛に用いる鎮痛薬 オピオイド鎮痛薬 帯状疱疹後神経痛の痛みに対し、使われる薬は効果や副作用などのバランスによって第一選択薬、第二選択薬、第三選択薬と分かれています。 まずは、抗うつ薬や抗てんかん薬、神経障害に用いる鎮痛薬の服用で様子をみます。痛みの緩和が見られない場合は徐々に選択範囲を広げ、より強い鎮痛効果を示す薬を使用します。 たとえば、第一選択薬と挙げられるのは、抗てんかん薬の「プレガバリン(リリカ®)」や「ミロガバリン(タリージェ®)」、抗うつ薬の「三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)」や「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(サインバルタ®)」などです。 効果が不十分な場合には、第二選択薬として「ノイロトロピン®」、第三選択薬としてオピオイド鎮痛薬の「トラマール®」や「トラムセット®」を使用するケースもあります。(文献3) とくに、オピオイド鎮痛薬は効果が強い薬です。オピオイド鎮痛薬以外の薬では痛みの緩和ができない場合に使用され、適応条件もあります。注意点として、腎機能が悪い人には使用できません。 神経ブロック注射 神経ブロック注射とは、痛みを感じる神経やその周囲に局所麻酔薬を注射する治療です。(文献4) 痛い部位がはっきりとわかっている場合は、注射後すぐに効果を実感できます。また、内服薬とは違い直接的に痛みに効くため、より痛みの緩和につながります。 神経ブロック注射にはいくつかの種類があります。たとえば、顔や首、腕など上半身の帯状疱疹後神経痛には「星状神経節ブロック」が使われます。交感神経の働きを抑えて血流を改善すれば、痛みの軽減が期待できます。 また、首から足先まで、体のあらゆる部位に対応できる「硬膜外ブロック」もあります。これは脊髄の周囲にある硬膜外腔に局所麻酔薬を注入する方法で、神経を一時的にブロックし、強い痛みを緩和するのに有効です。 なお、神経ブロック注射の持続効果は、人によって異なります。1日しか効かない人もいれば、数日効果が持続する人もいます。しかし、早めに神経ブロックを行うと、治療の効果が高まるといわれています。 神経ブロック注射の治療は入院の必要がなく、外来で受けられます。注意点として、血をサラサラにする薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を使用している場合は、針を刺したときに出血が止まらないことがあるため、行えないことがあります。 脊髄刺激療法(SCS) 脊髄刺激療法(SCS)は、脊髄に微弱な電流を与え、脳に伝わる痛みを妨げる治療法です。(文献5) 通常、体に痛みを感じると神経を通じて痛みの信号が脊髄から脳に伝わります。この神経路に微弱な電流を流すと脳に痛みが伝わりにくく、痛みの緩和につながります。 体の中に脊髄刺激リードと刺激発生装置を埋め込む手術が必要になるため、入院が必要です。手術は局所麻酔で行われ、一度の入院期間もそこまで長くありません。 イオントフォレーシス イオントフォレーシスは薬をより深い部分に浸透させて痛みを和らげる治療です。 局所麻酔薬を浸透させたパットを痛みのある部分に貼り付け、微弱の電流を流します。電流によって薬がイオン化すると皮膚の深い部分へと浸透し、痛みを和らげます。 皮膚表面だけではなく、神経を伝達する深い部分にまで薬が浸透するため、脳に痛みを伝えにくくする効果もあります。治療時間は15分程度であり、外来で行えます。また、痛みを伴わない治療であり、注射に抵抗のある人にも行えます。 一度の治療で痛みを和らげることは難しく、根気よく治療を続けることが必要です。 低出力レーザー照射療法 低出力レーザー照射療法は痛みがある部分にレーザーを当て、痛みを和らげる治療法です。 レーザーによって血行がよくなると痛みを感じにくくなります。また、痛みによって興奮している気持ちを落ち着ける効果もあります。 痛みをほとんど伴わない治療であるため、注射に抵抗がある人にもおすすめです。痛みがより強い人向けに、通常の治療に追加して実施されやすいです。 運動療法(マッサージ・エクササイズ等) マッサージ・エクササイズ等の運動療法は、痛みによって過度に活動が制限された場合に行われます。 マッサージやストレッチ、エクササイズなどを理学療法士と一緒に行うことで、筋肉や関節のこわばりを和らげ、血流の改善や緊張の緩和が期待できます。 また痛みの軽減だけでなく、痛みに対する恐怖心を和らげ、日常生活の活動範囲を少しずつ広げていく効果も見込めます。 帯状疱疹後神経痛を治療する上での注意点 帯状疱疹後神経痛を治療する際は、以下のいくつか注意すべき点があります。 帯状疱疹後神経痛の治療で副作用が出る場合がある 保険適用外の治療法もあり費用の負担がかさみやすい 帯状疱疹後神経痛のほかにも後遺症が出る可能性がある 帯状疱疹後神経痛の治療で副作用が出る場合がある 帯状疱疹後神経痛の治療法別の副作用と対処法について、以下にまとめました。 治療方法 副作用 副作用への対処 鎮痛剤 オピオイド鎮痛薬の場合、吐き気や便秘、眠気など ・薬の処方時に副作用を確認 ・症状が出たらすぐ医師に相談 神経ブロック注射 副作用は、飲み薬と比べて少ない。まれに下記が現れる場合がある ・注射部位の痛みや出血、感染 ・投与する薬に対するアレルギー ・症状が出たらすぐ医師に相談 イオントフォレーシス 副作用はほとんどなし ー 脊髄刺激療法(SCS) 脊髄刺激装置は、IH調理器や金属探知機などの強い電磁波に反応し、刺激が変化する場合がある。体内に埋め込む装置のため、使用状況によっては破損ややけどのリスクもある ・IH調理器や金属探知機の使用時は、できるだけ距離を取り一時的に電源を切る ・刺激装置に強い衝撃を与えない。 ・埋め込み手術直後は装置が動きやすいため注意する 低出力レーザー照射療法 副作用はほぼないが、照射部位の乾燥や軽度のかゆみが現れることがある ・症状が出たらすぐ医師に相談 治療法にはそれぞれ副作用が伴う可能性があります。治療を選択する際は、効果だけでなくリスクも理解した上で、医師と相談しながら進めることが大切です。 保険適用外の治療法もあり費用の負担がかさみやすい 帯状疱疹後神経痛にはさまざまな治療法がありますが、保険で行えるものと保険適応外のものがあります。 薬物療法や神経ブロック、脊髄刺激療法は保険が適応されます。一方、レーザー治療、イオントフォレーシスは比較的新しい治療法であり、保険は適応外です。 保険適応外の治療法は、金銭的な負担が大きくなりやすいのが現状です。医師とも相談しながら金銭的な面も含めて、適切な治療法を選択してください。 帯状疱疹後神経痛のほかにも後遺症が出る可能性がある 帯状疱疹の後遺症は神経痛だけではありません。発症部位によっては、顔面神経麻痺や耳鳴り、めまい、難聴などを引き起こすラムゼイ・ハント症候群や、角膜炎・結膜炎などの目の疾患が残ることもあります。 これらは視力や聴力に影響を与えることもあるため、日常生活への支障が大きいのが特徴です。また、強いストレスによって頭痛が悪化するケースも見られます。 こうした症状が長引くと、心身ともに大きな負担となり、一般的な治療では改善しにくい場合もあります。 帯状疱疹後神経痛をはじめ後遺症の解消には再生医療をご検討ください 帯状疱疹の後に残る神経の痛みやしびれ、顔面麻痺、めまいなどは、症状の程度や回復の経過に個人差があるため、一般的な治療だけでは十分な対応が難しいと感じるケースもあります。 そのような場合は、神経の損傷修復を促す新しいアプローチとして、細胞や血液を活用した再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、細胞や血液成分の働きを活用し、傷ついた組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 「帯状疱疹後の痛みが数か月以上続いている」「しびれや感覚異常が改善せず、日常生活に支障がある」という方は、一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 帯状疱疹後神経痛の解消にはセルフケアも大切 帯状疱疹後神経痛は、治療とあわせて日々のセルフケアも重要です。症状の緩和をめざして、以下の生活習慣を見直してみましょう。 日常生活での工夫 自分でできる日常生活での工夫は以下の通りです。 体を温める、冷やさない 痛みのある部位を刺激しない 痛み以外のことを考える 生活リズムを整える 体を温める・冷やさない 体を温めると血行がよくなり、痛みが軽くなることがあります。温かい湯船にゆっくりつかり、全身を温めましょう。入浴はリラックス効果も期待できるため、おすすめです。 また、患部にホットタオルを当てるのも有効です。ただし、感覚が鈍くなっている場合もあるので、熱くなりすぎないよう注意しましょう。 患部を刺激しない 患部への刺激は、痛みの悪化につながります。チクチクとした素材や金属などが付いている服は着用を避けてください。服は肌に優しい素材を選び、装飾がないシンプルなものを選ぶと刺激が少ないです。 それでも服が擦れて痛い場合は、さらしや包帯を巻く方法もあります。注意点として、さらしなどがずれてしまうと刺激の原因となります。きつめに巻き、緩んだら締め直しましょう。 痛み以外のことを考える 痛みは精神面との関連が深く、帯状疱疹後神経痛の患者さんは不安や抑うつ傾向の方が多いといわれています。 そのため、痛みを考え続けるのではなく、自分の好きな仕事や趣味などを積極的に取り入れ、痛み以外に意識を向ける時間を作りましょう。 また、痛みを回避しようと行動を制限してしまい、活動の幅が狭くなることも多いです。痛みに対する恐怖や不安を抱えている方もいるでしょうが、じっとしていることで筋肉が固まり、痛みを感じる原因となります。 少しでも痛み以外のことを考えられるよう、外の空気を感じながら散歩するのもおすすめです。 生活リズムを整える 帯状疱疹後神経痛の痛みは、疲労やストレス、睡眠不足などで悪化しやすいといわれています。 日頃から規則正しい生活を送り、免疫力が低下しないよう体の調子を整えましょう。しんどいと感じたら、すぐに休息を取れるようにしておくことも大切です。 心理的サポートの重要性 帯状疱疹後神経痛の患者の中には不安などを抱えている方が多くいます。(文献6) 痛みを感じ続けると何をするにも億劫になり、気持ちが塞ぎ込みやすくなります。また、痛みばかり考えていると精神的につらくなり、精神疾患を発症しやすいです。 ペインクリニックでは、メンタルケアを含めた治療を行っています。もし精神的なつらさを感じているのであれば、一般的なクリニックではなくペインクリニックの受診をおすすめします。 帯状疱疹後神経痛は適切な治療を選択して痛みを解消しましょう 帯状疱疹後神経痛は、早期からの適切な治療が非常に重要です。 薬物療法や神経ブロック注射などの治療法から、症状に合わせて適切に選択するのが痛みの解消への近道です。諦めずに専門医と相談し、多角的なアプローチで痛みの緩和を目指しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、帯状疱疹後神経痛による慢性的な痛みに対し、再生医療の選択肢を提供しております。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された薬を続けても痛みが改善しない 神経ブロックや内服治療でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい これ以上薬を増やしたくない 慢性的な痛みで生活の質が低下している >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なカウンセリングを実施し、症状の原因にアプローチする治療をご提案します。 長引く神経の痛みが気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。 (文献1) 帯状疱疹予防.JP「帯状疱疹の合併症(後遺症)」 https://taijouhoushin-yobou.jp/sequela.html (最終アクセス:2025年6月12日) (文献2)日本ペインクリニック学会「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版」 https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline06.html(最終アクセス:2025年6月12日) (文献3) 日本ペインクリニック学会「オピオイド」 https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keyopioid.html(最終アクセス:2025年6月12日) (文献4) 日本ペインクリニック学会「発症 3 カ月以内の帯状疱疹関連痛に神経ブロックは有効である」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc/26/4/26_18-0046/_pdf(最終アクセス:2025年6月12日) (文献5) 一般社団法人 日本定位・機能神経外科学会「脊髄刺激療法(SCS)」 https://jssfn.org/patient/treatment/scs.html(最終アクセス:2025年6月12日) (文献6) 日本ペインクリニック学会「帯状疱疹後神経痛患者の精神・心理的評価」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc1994/14/4/14_4_401/_article/-char/ja/(最終アクセス:2025年6月12日)
2024.06.24 -
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肝硬変と診断を受けてから、どのような食事をとったら良いのかお悩みではないでしょうか。 医師から食事指導を受けたものの、具体的にどの食品をどの程度制限すれば良いのか、また、美味しい食事を楽しめるのか不安に感じている方もいるでしょう。 肝硬変の方は、健康な人に比べて食事の制限が多くなります。しかし、栄養バランスを意識してメニューを工夫すると、治療中でも美味しく食事を楽しみながら、必要な栄養を摂取できるでしょう。 肝硬変の食事は、食べるものを減らすだけの制限食ではありません。肝臓の働きが落ちると栄養不足や筋肉の減少が起こりやすいため、必要な栄養をしっかりとることも大切です。(文献1) 本記事では、肝硬変の食事で気をつけるべきポイントとおすすめの献立を紹介します。 ぜひこの記事を参考に、無理なく続けられる食事の工夫を行い、健康を守るための食生活を取り入れていきましょう。 \肝硬変に対する再生医療/ 肝硬変を放置すると肝機能が徐々に低下して腹水や黄疸、肝性脳症、消化管出血、肝がんなどの重い合併症を引き起こし、最終的には肝不全や肝移植が必要となる可能性があります。 そのため食事療法を含めた日常管理は重要ですが、食事や薬物療法だけでは肝機能の低下を十分に食い止められないケースもあるのが現実です。 このような場合の選択肢のひとつに、再生医療があります。再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談の上検討することが大切です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 食事療法や生活習慣の改善を続けているが、肝機能の数値が改善しない 将来的な悪化や合併症が不安 肝硬変による入院や日常生活への影響をできるだけ避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する >>肝硬変に関する治療について電話で無料相談する 「このまま食事療法だけで大丈夫なのか不安」「進行してしまった肝硬変でも、今からできることを知りたい」といったお悩みをお持ちの方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングをご利用ください。 肝硬変の人が気をつけるべき食事|食べてはいけないもの6選 肝硬変の人が控えるべき食品は以下の6つです。 アルコール 生ものや加熱が不十分な魚介類 塩分が多い食事 刺激物や硬い食品 自己判断によるタンパク質の過不足 鉄分が多い食品(C型肝炎が原因の方) これらの摂取を控えて、日々の食生活に気を配りましょう。肝硬変の方は、普段から肝臓への負担を減らす意識を持つことが大切です。 肝硬変の原因や治療法については、以下の記事が参考になります。 アルコール 肝硬変の方は、飲酒を控えることが大切です。とくにアルコール性肝硬変の方は、禁酒が必要です(文献1)。 アルコールは肝臓で分解されるため、肝臓の働きが落ちている方にとって大きな負担になります。「少量なら大丈夫」と自己判断せず、飲酒については主治医の指示に従いましょう。 料理に使うみりんや料理酒は、しっかり加熱してアルコールを飛ばしてから使うと安心です。 生ものや加熱が不十分な魚介類 肝硬変の方は、刺身や寿司、生ガキなどの生の魚介類を避けましょう。 生の魚介類に含まれることがある「ビブリオ・バルニフィカス」という細菌に感染すると、敗血症などの重い状態になることがあります。(文献1) 厚生労働省によると、肝臓に病気がある方は重症化しやすく、発症した場合の致死率は50〜80%とされています。(文献2) この細菌は熱に弱く、中心部を70℃で1分以上加熱すると予防につながります。(文献2) 魚介類は中心まで十分に火を通してから食べましょう。 生の魚介類については、よくある質問の「肝硬変の食事で生ものは食べられますか?」でも解説しています。 塩分が多い食事 腹水やむくみがある肝硬変の人は塩分摂取量の目安として、1日5〜7gに抑えることが推奨されます。(文献3) 腹水とは、お腹の中にタンパク質を含んだ液が大量に貯留した状態です。(文献4) 肝臓の機能が低下すると、血液中のアルブミンが減少し、水分が血管外へ漏れ出して腹水やむくみが生じます。 塩分を摂りすぎると体内の水分がさらに増え、症状を悪化させる要因となります。そのため、肝硬変の人は塩分を控えることが重要です。 ただし、塩分を減らしすぎて食欲が落ちると、栄養不足につながります。食欲を過度になくさない程度の減塩が勧められています。(文献1) とくに以下のような食品は塩分が多いため、注意が必要です。(文献5) インスタント食品(カップめんやインスタントラーメンなど) 梅干し 漬物 干物や塩辛 ハムやソーセージなどの加工肉 塩分を適切にコントロールし、腹水やむくみの悪化予防に努めましょう。 肝硬変の腹水の予後や治療方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 刺激物・硬い食品 肝硬変の患者は、食道静脈瘤のリスクがあるため、刺激物や硬い食品の摂取を控えることが重要です。(文献6) 食道静脈瘤とは、門脈圧亢進症(肝臓に流れ込む門脈の血圧が高くなる状態)によって生じる食道の血管のこぶであり、破裂すると大量出血を引き起こす可能性があります。(文献7) 食道は食べ物の通り道になっているため、その表面上にある膨らんだ血管に尖ったものや硬いものが当たると、破裂する可能性があるため注意が必要です。 たとえば、せんべいや小魚のおやつ、ナッツ、骨のある魚、フランスパンなどは硬いので適しません。また、香辛料を多く使った辛い料理は控えめにし、熱い汁物や飲み物は少し冷ましてから口にしましょう。 逆に好ましい食品は、茶碗蒸しや麺類(うどんやそうめんなど)、お米、プリン、ヨーグルトなどの消化しやすい柔らかい食べ物です。調理する際には柔らかく仕上げるように工夫してみてください。 自己判断によるタンパク質の過不足 肝硬変の方は、タンパク質を自己判断で増やしすぎたり、減らしすぎたりしないよう注意が必要です。 基本的に、肝硬変の方は健康な方よりもタンパク質を多めに摂取することが推奨されています。推奨されるタンパク質の1日摂取量は以下のとおりです。(文献8)(文献9) 項目 推奨されるタンパク質の1日摂取量目安 健康な方 男性:約0.95~1.0g/kg 女性:約0.93~0.99g/kg 肝硬変の方(蛋白不耐症がない場合) 1.0〜1.5g/kg タンパク質が不足すると栄養状態の悪化につながるため、過不足がない摂取量を心がける必要があります。 肝性脳症で意識の障害が出ているとき以外は、極端なタンパク質制限はしないことが勧められています。タンパク質が足りないと、筋肉が減る原因になるためです。(文献1) ただし、肝硬変の方は摂取のしすぎにも注意が必要です。 タンパク質は体に必要な栄養素ですが、消化・分解される過程で毒素のひとつ「アンモニア」を発生させます。健康な肝臓であれば無毒化されますが、肝機能が低下すると処理が追いつかず、体内にアンモニアが蓄積してしまいます。 血液中のアンモニア濃度が上昇し、脳にまで達すると神経症状を引き起こす「肝性脳症」の原因になります。そのため、タンパク質の過剰摂取には注意が必要です。(文献10) 肝性脳症と診断されている方や、医師からタンパク質の量を指示されている方は、その指示に従いましょう。1日の量は病状や血液検査の結果で変わるため、自己判断で増減しないことが大切です。 肝硬変と同様、肝臓に中性脂肪が溜まる「脂肪肝」も食事の見直しが大切です。脂肪肝の食事の注意点を知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。 鉄分が多い食品(C型肝炎が原因の方) 「肝臓にはしじみやレバーが良い」といわれることがありますが、すべての方に当てはまるわけではありません。 C型肝炎が原因の方は、鉄分の制限が大切とされています。レバーや赤身の肉、しじみ、昆布など鉄分を多く含む食品は控えましょう。(文献11) 肝臓に鉄がたまると、肝臓の負担になると考えられています。鉄分の制限が必要かどうかは原因や検査の結果によって異なるため、主治医に確認しましょう。 肝硬変の食事は病期で変わる|代償期と非代償期の目安 肝硬変は、症状が目立たない「代償期」と、腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が出る「非代償期」に分けられます。食事の目安も、病期によって変わります。(文献12) 項目 代償期 非代償期 エネルギー 25〜35kcal/kg(標準体重)/日 35kcal/kg/日 タンパク質 1.0〜1.2g/kg/日 1.2〜1.5g/kg/日 塩分 とりすぎに注意 1日5〜7g 食事の回数 1日3食 1日3〜5回に分ける+就寝前の軽食(約200kcal) 上記は一般的な目安です。糖尿病などの持病がある方は、エネルギーの目安が異なります。(文献9) 実際の量は、主治医や管理栄養士の指導に従いましょう。 代償期は栄養バランスと適正なカロリーが基本 代償期は、とくに制限される食品はありません。ただし、塩分とカロリーのとりすぎには注意が必要です。(文献12) 主食・主菜・副菜をそろえ、1日3食を規則正しく食べましょう。食べすぎによる肥満は、脂肪肝など肝臓の負担につながるため、適正な体重を保つことも大切です。 非代償期は分割食と減塩で栄養を保つ 非代償期は、栄養不足になりやすい時期です。食事の回数を1日4〜5回に分けたり、就寝前に軽食をとったりする方法が勧められています。(文献1) 腹水やむくみがある方は、塩分を1日5〜7gに控えます。(文献1) 水分の量は病状によって異なるため、医師の指示に従いましょう。(文献11) 肝性脳症があるときは主治医の指示でタンパク質を調整 肝性脳症があり、タンパク質をとると症状が出やすい方(蛋白不耐症)は、タンパク質を0.5〜0.7g/kg/日に控え、分岐鎖アミノ酸(BCAA)を多く含む栄養剤で補う方法がとられます。(文献9) また、便秘は肝性脳症の原因となるため、軟らかい便が毎日出ることが望ましいとされています。(文献1) 便秘の予防は、後述の「便秘を防ぐ食事を心がける」も参考にしてください。 肝硬変の食事に取り入れたい夜食療法 夜食療法(LES:Late Evening Snack)は、就寝前に約200kcalの軽食をとる栄養療法です。(文献1) 就寝前に約200kcalをとる理由 肝硬変では、肝臓にエネルギー源(グリコーゲン)をためておく力が落ちるため、エネルギー不足になりやすくなります。(文献1) 夕食から朝食までの時間が空くと、体は筋肉などを分解してエネルギーを補おうとします。就寝前の軽食は、寝ている間に起こる長時間の飢餓状態を改善するのに役立つとされています。(文献1) 夜食は1日の食事量から振り分ける 夜食療法は、いつもの食事に夜食を足すものではありません。1日の食事を4回に分け、そのうち約200kcalを就寝前にとる考え方です。(文献9) 夜食を足すだけでは、食べすぎによる体重の増加や血糖値の上昇につながるおそれがあります。夕食の主食を少し減らすなど、1日の量を調整しましょう。 夜食に向いている食品 夜食には、200kcal程度の栄養バランスのよい食品が向いています。(文献11) 項目 食品の例 主食 小さめのおにぎり、蒸しパン、ロールパン 果物・乳製品 バナナ、ヨーグルト 栄養剤 医師から処方された肝不全用の栄養剤 揚げ物やスナック菓子など脂肪の多い食品は、胃に負担がかかるため避けましょう。分割食や夜食を行っても栄養状態が改善しない場合は、BCAAを補う薬による治療が勧められています。(文献1) 肝硬変の食事でおすすめの献立例 肝硬変では栄養バランスを整えつつ、肝臓に負担をかけない食事を摂ることが重要です。塩分を控えながらも、必要な栄養素を効率よく摂取できる献立を紹介します。 【朝食】 パン 野菜スープ 果物・サラダ カフェオレ 野菜や果物を取り入れることでビタミンや食物繊維が摂取でき、腸内環境を整えられます。腸内環境を整えるとアンモニアの産生を抑制できるため肝硬変の方におすすめです。 肝性脳症を合併している方は、カフェオレに入れる牛乳の量を少なめにしましょう。 【昼食】 うどん 果物 ヨーグルト 消化が良いうどんを主食にすることで消化管への刺激を抑え、食道静脈瘤のリスクを低減できます。 そのため、うどんのような柔らかい食材がおすすめです。塩分を控えるため、うどんのつゆは薄味にして出汁を活用すると良いでしょう。 つゆは飲み干さず、残すようにすると塩分を減らせます。 【夕食】 ごはん 豆腐ハンバーグ 根菜汁 生野菜 主菜に植物性タンパク質を含む豆腐ハンバーグを取り入れると、食物繊維を多く摂取でき、アンモニアの蓄積を抑えられます。(文献13) 主菜はなるべく、動物性タンパク質の代わりに植物性タンパク質を用いると良いでしょう。 【夜食(就寝前)】 小さめのおにぎり、またはバナナ 夜食をとる場合は、夕食のごはんを少し減らし、1日の量が増えすぎないように調整しましょう。 合併症がある場合は、医師と相談しながら食事内容を調整しましょう。 薄味でもおいしく食べる減塩の工夫 塩分を控えた食事を続けるには、味付けの工夫が欠かせません。以下のような方法を取り入れてみましょう。 項目 工夫の例 出汁を効かせる 昆布やかつお節の出汁で、うま味を足す 酸味を使う レモンやすだち、酢で味にメリハリをつける 香味野菜を使う しょうが、大葉、ねぎ、ごまで風味を足す 表面に味をつける 煮物は薄味で煮て、仕上げに味をからめる かける調味料を減らす しょうゆやソースはかけずに、小皿につけて使う >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 肝硬変の食事療法の注意点 肝硬変の患者は、食事の摂り方にも注意が必要です。栄養素や食品に加え、以下の食事の取り方をするよう意識しましょう。 1日3回規則正しく食べる エネルギーやタンパク質は多すぎず少なすぎず適量をとる 満腹まで食べない(腹八分目を意識する) よく噛んで食べる 食べてからすぐにお風呂に入らない 深夜には高脂肪食品の摂取を避ける これらの食事のポイントも意識すると、肝硬変の悪化防止につながります。今まで注意していなかった方は、今日から気をつけましょう。 便秘を防ぐ食事を心がける 便秘は、肝性脳症の原因となります。(文献1) 野菜など食物繊維の多い食品をとり、毎日軟らかい便が出るように心がけましょう。 適度な運動やお腹のマッサージも、便秘の改善に役立つとされています。(文献1) 便秘が続く場合は、主治医に相談しましょう。 体重の減少や筋力の低下に気をつける 肝硬変が進むと、食事をとっていても痩せたり、筋肉が落ちたりすることがあります。筋力の低下と筋肉の萎縮(サルコペニア)は、肝硬変の方の寿命に関わる重要な合併症とされています。(文献1) 筋力の目安には握力が使われ、男性は28kg未満、女性は18kg未満の場合に検査が勧められています。(文献1) 体重が減ってきた、握力が落ちたと感じたら、早めに主治医に相談しましょう。筋肉の維持には、十分な栄養に加えて、医師に相談した上での軽い運動も役立つとされています。(文献1) 肝硬変では食事の見直しに合わせて、専門医の治療をしっかり受けることが大切です。肝硬変の治療について詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。 肝硬変は食事を工夫して悪化を防ごう 肝硬変では肝機能が低下している分、食事内容や摂取方法に注意しなければなりません。普段の食事内容の工夫が合併症を予防することにつながります。 塩分や生もの、飲酒に気をつける一方で、極端な制限は栄養不足や筋肉の減少につながります。病期に合わせて必要な栄養をとり、非代償期の方は分割食や夜食療法も取り入れましょう。 合併症を改善・予防する上で食事療法は非常に重要です。医師や栄養士とも相談しながら、ご自身のライフスタイルに合った食事の工夫を行ってみてください。 一方で、「食事や生活習慣を改善しても数値が思うように良くならない」「肝硬変の進行や将来のことが不安」という方は、再生医療も選択肢の一つになります。 当院(リペアセルクリニック)では、肝臓疾患に対する治療の選択肢として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療を行っています。 症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談の上で検討することが大切です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 食事療法や生活習慣の改善を続けているが、肝機能の数値が改善しない 将来的な悪化や合併症が不安 肝硬変による入院や日常生活への影響をできるだけ避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=vSGzZfT6tXT9Uc82 将来に向けて、選択肢を知っておきたいという方はぜひ、一度ご相談ください。 肝硬変の食事についてよくある質問 肝硬変の食事で生ものは食べられますか? 肝硬変の方は、生ものの摂取は控えましょう。 肝硬変は肝機能が低下している状態です。そのため、解毒能力が弱まり、食中毒のリスクが高まります。健康な人なら食品に含まれる細菌やウイルスは肝臓で解毒されますが、肝硬変の方はこの機能が低下し、感染症にかかりやすくなるのです。 とくに、生の魚介類には「ビブリオ・バルニフィカス」と呼ばれる細菌が含まれることがあり、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。(文献2) お寿司や刺身などの生魚は避けて、加熱調理した食品を摂取するようにしましょう。 肝硬変で食事がとれないときの対処法はありますか? 肝硬変の患者が食事をとれない場合は、栄養不足を防ぐために以下のような対策を取りましょう。 消化の良い食品を摂取する(お粥、スープ、豆腐、ヨーグルトなど) 少量ずつ複数回に分けて食べる(1日4~5回程度に分ける) 食欲が低下した場合は栄養補助食品を活用する 医師の処方に基づきBCAA(分岐鎖アミノ酸)製剤を取り入れる 食事から十分な栄養を摂れない場合、医師の指導のもとで栄養補助食品を活用するのもひとつの手です。エネルギーが補給できるドリンクタイプの栄養補助食品を取り入れると、食欲がなくても無理なく栄養を摂取できるでしょう。 肝硬変の人はコーヒーを飲んでも良いですか? コーヒーは、肝硬変の進展や肝がんの発症を抑えることが報告されており、肝硬変の方に有用な食品と考えられています。(文献1) ただし、砂糖やミルクを多く入れると、エネルギーのとりすぎにつながります。食道静脈瘤がある方は、熱いまま飲まず少し冷ましてから飲みましょう。飲む量は主治医に確認すると安心です。 肝臓に良いとされるしじみやレバーは食べても良いですか? しじみやレバーは鉄分を多く含む食品です。C型肝炎が原因の方は鉄分の制限が大切とされているため、控えましょう。(文献11) それ以外の方も、「肝臓に良い」という理由で特定の食品をたくさん食べるのはおすすめできません。食べてよいかどうかは、主治医に確認しましょう。 肝臓を回復させる食べ物はありますか? 特定の食品を食べれば肝臓が回復する、というものはありません。 肝硬変の食事療法は、それぞれの方に見合った適正なカロリーと、栄養バランスのとれた食事が基本です。(文献12) 塩分や飲酒に気をつけながら、主食・主菜・副菜をそろえた食事を続けましょう。 また、おすすめの食材や再生医療・治療の考え方については、動画でも詳しく解説しています。 https://youtu.be/wtXdhYOg1VU?si=8yRt0BaruzhY1noh 参考文献 (文献1) 患者さんとご家族のための肝硬変ガイド2023|日本消化器病学会・日本肝臓学会 (文献2) ビブリオ・バルニフィカスに関するQ&A|厚生労働省 (文献3) 肝硬変診療ガイドライン2020(改訂第3版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会 (文献4) 腹水|MSDマニュアル家庭版 (文献5) 栄養成分表示を使って、あなたも食塩摂取量を減らせる|消費者庁 (文献6) 肝硬変|MSDマニュアルプロフェッショナル版 (文献7) 静脈瘤|MSDマニュアルプロフェッショナル版 (文献8) 日本人の食事摂取基準(2020年版)|厚生労働省 (文献9) 追補内容のお知らせ『肝硬変診療ガイドライン』(2020年11月)|日本消化器病学会・日本肝臓学会 (文献10) 肝性脳症|MSDマニュアル家庭版 (文献11) 肝臓病の食事|熊本中央病院 (文献12) 肝硬変|肝炎情報センター (文献13) 渡辺明治「9.肝硬変合併症とその対策3)肝性脳症」日本内科学会雑誌80巻10号|J-STAGE
2024.06.18 -
- 肝疾患
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「健康診断で肝硬変の疑いがあると言われた」「治療しても治らないの?」といった肝硬変の疑いを指摘され、将来への影響や治療について心配になる方は少なくありません。 肝臓の慢性的な炎症で肝臓が線維化して硬くなる肝硬変は、代謝や血液の循環動態に大きな影響を及ぼします。 本記事では、肝硬変の治療法や治療期間の目安について解説しています。 また、肝硬変は一般的な治療では「進行を抑えること」が中心となり、線維化して硬くなった肝臓を元の状態へ戻すことは難しいとされています。 そこで近年、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。 \肝硬変に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・点滴投与し、傷ついた肝臓の修復や炎症の抑制、線維化した組織へのアプローチを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された薬を続けても肝機能の数値が改善しない 食事療法・薬物療法でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 肝移植は避けたいが、進行を何とか抑えたい 慢性的な倦怠感・むくみで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 治療法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=kCnvCnmFVJCCaP27 「このまま肝機能が悪化するのではないか不安」「今の治療以外の選択肢も知りたい」という方は、まずは無料カウンセリングでご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 代償性肝硬変に対する治療 代償性肝硬変に対する治療は、病気の進行を抑え、合併症を防ぐのを主な目的としています。 肝硬変とは、慢性的な肝臓の炎症や障害が長期間続いたために、正常な肝組織が壊れ、線維化(硬い組織への置換)が進む疾患です。なかでも、代償性肝硬変は肝臓に線維化が起きているものの肝機能が比較的保たれており、日常生活に大きな支障が出ていない段階を指します。(文献1) 代償性肝硬変の時期は自覚症状が少ないため、適切な治療を受ければ日常生活を大きく変えずに過ごせます。ここでは、代償性肝硬変の治療法について、詳しく解説するので、参考にしてください。 原因に対する治療 代償性肝硬変の治療では、線維化がさらに進行しないよう、病気の原因に対する治療を行います。具体的な原因と治療は以下のとおりです。 原因 治療内容 B型・C型肝炎 抗ウイルス療法 アルコール性肝障害 禁酒 非アルコール性脂肪肝炎 体重管理や糖尿病のコントロール たとえば、B型やC型肝炎が原因の場合は抗ウイルス薬による治療を行い、ウイルスの増殖を抑えます。 アルコール性肝障害が肝硬変の背景にある場合は、禁酒が必要です。肝臓を休められるように生活習慣の改善や、肝機能を維持できるよう、栄養療法やサプリメントを使用するケースも珍しくありません。 近年増えている脂肪肝由来の肝硬変では、体重管理や糖尿病のコントロールが治療の中心になります。 原因に応じた治療を早い段階で始められると、肝機能の悪化を抑え病状の進行を緩やかにする効果が期待できます。医師の診断をもとに、自分の肝硬変の原因を正しく理解し、適切な治療を継続するのが大切です。 生活習慣の見直し 代償性肝硬変の治療において、日々の生活習慣は薬物療法と同じくらい重要です。肝臓への負担を抑えるため、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。 なかでも、たんぱく質の摂取量は不足しても過剰でも肝臓に負荷をかけるため、医師と相談しながら適切な量を確認してください。不足する場合には、特殊アミノ酸製剤のような薬剤を併用するケースもあります。 さらに、肥満の場合は体重管理も必要です。適度な運動を取り入れると、脂肪肝の改善や代謝の向上が期待できます。ただし、激しい運動はかえって負担になる場合もあるため、無理のない範囲で継続しましょう。 非代償性肝硬変に対する治療 非代償性肝硬変では、合併症の症状が現れるため、生活の質を維持できるように専門的な管理が欠かせません。症状の程度によっては入院治療が必要になる場合もあります。 非代償性肝硬変とは、肝機能の低下が進み、腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が現れている状態です。(文献1) ここでは、非代償性肝硬変に対する治療法を紹介するので、参考にしてください。 肝硬変の合併症に対する治療 非代償性肝硬変では、さまざまな合併症が起こる可能性があるため、治療では合併症の症状を改善するのが重要な目的になります。主な合併症と治療について、以下にまとめました。 合併症 治療法 腹水 ・薬物療法 ・穿刺(せんし)吸引 食道静脈瘤 ・内視鏡的食道静脈瘤結紮(けっさつ)術 ・内視鏡的食道静脈硬化術 肝性脳症 ・薬物療法 代表的な合併症の1つである腹水は、量が増えるとお腹の張りや呼吸の苦しさが出るため、利尿薬を使い体内の水分量を調整します。場合によっては腹水を体外へ排出する処置が必要になるケースも珍しくありません。 また、食道静脈瘤は破裂すると大量出血を引き起こす可能性があるため、危険です。内視鏡による結紮術や硬化術などで出血を防ぐ治療が行われます。 肝性脳症は、肝機能の低下により分解されなかったアンモニアが脳に回ることや、アミノ酸バランスの乱れにより脳機能が低下する疾患です。肝性脳症が進行すると昏睡状態に陥るケースがあるため、薬を用いてアンモニアの産生や吸収を抑えます。 肝硬変の合併症は、早期に発見し適切に対応するのが肝硬変の進行管理において重要です。これらの治療は、肝硬変の進行を完全に止めるものではありませんが、症状を緩和し、日常生活の質を保つ上で重要な役割を果たします。 食事療法 肝硬変では、合併症に対する治療に加えて、日頃の食事や生活習慣の見直しも重要な治療の1つです。症状に応じた食事療法を以下にまとめました。 症状 食生活の改善ポイント 腹水・むくみ ・塩分・水分を控える 食道静脈瘤 ・刺激物・硬い食物を避け、よく噛む 糖尿病 ・一度に大量に食べない ・砂糖や果物を控える 肝性脳症 ・たんぱく質を控える ・食物繊維を摂る 肝臓の機能が低下すると栄養バランスが崩れやすくなるため、適切な栄養管理が求められます。基本はエネルギー不足を防ぎながら、良質なたんぱく質を適度に摂取するのがポイントです。 腹水やむくみがある場合は塩分や水分を控える必要がありますが、脱水には注意してください。食道静脈瘤がある場合は、刺激物や硬い食品を避け、よく噛んで食べるのが大切です。 糖尿病を合併している場合は、過食を避け、糖分や炭水化物の摂取量に注意しましょう。砂糖だけ避けるのではなく、果物にも糖分は含まれているため、日頃の食事内容の見直しが必要です。 肝性脳症では、たんぱく質量を調整し食物繊維を意識した食事管理を行います。あわせて、無理のない運動習慣を取り入れることで、全身状態の改善が期待されます。 以下の記事では、肝硬変の食事療法について詳しく解説しているので、参考にしてください。 関連記事:肝硬変の食事で気をつけることは?食べてはいけないものやおすすめ献立を医師が解説 関連記事:アルコール性肝硬変とは?飲酒の影響や原因・症状・治療法を解説! 重度肝硬変に対する治療 重度肝硬変では、薬物療法や食事療法などの治療に加え、肝移植や再生医療などの積極的な治療が検討されます。 重度肝硬変は、肝機能の低下が著しく進み、薬物療法や生活管理だけでは十分な改善が見込めない段階です。腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が繰り返し現れ、日常生活への影響も大きくなります。 ここでは、重度肝硬変に対する治療として行われる肝移植と再生医療について紹介します。 肝移植 肝移植は、機能が低下した肝臓を新しい肝臓に置き換える治療法であり、重度肝硬変に対する根本的な治療の1つです。肝移植には「生体肝移植」と「脳死肝移植」の2種類があります。 生体肝移植は、配偶者や家族などの健康なドナーから肝臓の一部を提供してもらう方法です。待機期間が短いメリットがありますが、ドナーにも手術による身体的負担が生じるデメリットがあります。 一方、脳死肝移植は肝臓全体を移植できるメリットがあるものの、提供数が限られるため待機期間が長くなり、病状が進行する可能性があるのがデメリットです。 いずれの肝移植においても外科手術が必要であり、以下のリスクを伴います。 全身麻酔による合併症の可能性がある 肝臓を取り除く際に周囲の臓器を損傷するリスクがある 移植後は拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤を服用し続ける必要がある さらに肝移植は、すべての肝硬変の患者様が受けられるわけではありません。 肝硬変の原因や全体的な健康状態などに基づいて適応が判断され、適応基準を満たさない場合は、症状を緩和する治療を続けます。 肝移植は最終的な治療手段として、肝硬変の患者様の命を救う可能性があるため、適応の有無は慎重な判断が必要です。 再生医療 再生医療は、自分自身の細胞を利用して、損傷した肝臓の機能回復を目指す治療法です。 幹細胞は、さまざまな細胞へ分化する能力を持つ細胞であり、培養した幹細胞を点滴投与することで、肝細胞の修復・再生や、線維化した組織への働きかけが期待されています。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=J-AXNealMQEe4cQX 従来、肝硬変が進行した肝臓に対しては、根本的な治療法が限られており、重症例では肝移植が選択肢となるケースもありました。 そのような中、再生医療は「肝臓そのものの機能改善を目指す治療」として注目されています。 実際に、当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方は、肝硬変による腹水や足のむくみに悩まれておりましたが、幹細胞投与後に腹水の改善が確認され、「お腹の張りが楽になった」とのお声もいただいています。 >>実際の症例はこちら 「肝硬変と診断されたが、今後が不安」「肝移植以外の可能性を探したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 肝硬変に対する治療期間の目安 肝硬変の治療期間は一律ではなく、病気の進行度や原因、合併症の有無によって大きく異なります。 基本的に肝硬変は長期にわたり管理していく慢性疾患であり、数カ月で完了する治療ではありません。 代償性肝硬変の段階では外来通院を中心に、数カ月ごとの検査と生活管理を継続しながら状態の安定を目指します。一方、非代償性肝硬変に進行した場合は入院治療が必要となることもあり、症状の改善までに時間を要するケースがあるのも事実です。 また、肝がんの発生リスクがあるため、治療以外にも定期的な画像検査を長期にわたり続ける必要があります。肝移植を行った場合も、術後の経過観察や薬の管理が欠かせません。 治療期間だけに着目せず、生涯にわたる継続的な管理が重要と理解するのが大切です。 肝硬変は早期発見・早期治療が大切!気になる症状があったら早めに受診しよう 肝硬変は、慢性的な肝臓の炎症や障害により肝組織が線維化し、肝機能が徐々に低下する疾患です。重症化すると肝不全や肝がんのリスクが高まるため、段階に応じた治療や生活習慣の見直しが欠かせません。 肝硬変は完全に治すのが難しいですが、早期に適切な治療を始めれば、進行を食い止めて健康なときと変わらない生活を送れます。早期発見・早期治療ができるように、定期的な健診を受けましょう。 治療で改善がみられない肝硬変でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、幹細胞を用いた再生医療も行っております。ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 肝硬変の治療に関するよくある質問 肝硬変は治る時代になったと聞きましたが本当ですか? 肝硬変は完全に正常な肝臓に戻せる病気ではありませんが、原因を特定して適切に対処すれば「病状をコントロールして健康に近い状態を保つ」のは可能です。 以前は、肝硬変により一度硬くなった肝臓は元に戻らないとされていました。しかし、近年ではB型・C型肝炎ウイルスの除去や断酒により、線維化した組織が改善するケースも報告されています。 完治という言葉の定義は難しいですが、早期に治療を始めれば、肝がんへの進行や合併症を十分に防げます。不治の病と絶望するのではなく、科学的根拠に基づいた治療を信じて前向きに取り組むことが大切です。 肝硬変は「治す」よりも「管理し改善を目指す」と理解するのが現実的です。 肝硬変は治療しないとどうなりますか? 肝硬変は放置すると、肝臓の線維化が進み、やがて肝機能が大きく低下する疾患です。初期は自覚症状が少ないものの、進行すると以下の症状が現れ、日常生活に大きく影響します。 腹水 黄疸 肝性脳症による意識障害 食道静脈瘤の破裂による出血 腎機能障害 重症感染症 さらに、肝硬変は炎症が長期化すると肝がんに進行するケースがあり、経過観察を行わないと発見が遅れる恐れがあります。症状が軽い段階でも早期に治療を開始し、定期的なフォローと生活習慣の改善を継続することが重要です。 以下の記事では、肝硬変を治療しないことで起こりうるリスクを解説しています。 肝硬変は難病指定されていますか? 肝硬変という疾患そのものは、指定難病には含まれていません。 ただし、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎などから移行した肝硬変は、指定難病に該当するケースがあります。(文献2)(文献3) そのため、肝硬変の原因疾患によっては、公的な医療費助成の対象となる場合があります。制度を利用すれば医療費の自己負担額を軽減できるため、まずは主治医に診断名を確認しましょう。 制度の適用には診断基準や重症度など複数の条件があるため、詳細は医療機関や自治体で確認してください。 肝硬変の治療は何科を受診すれば良いですか? 肝臓の専門的な診断を受けるには「消化器内科」を受診してください。一般的な内科よりも、肝臓専門医が在籍する医療機関を選ぶのが良いでしょう。 健康診断で異常を指摘された場合は、まず内科を受診し、必要に応じて専門科へ紹介してもらうようにしてください。症状が進んでいる場合や合併症が疑われる場合は、総合病院での診療が勧められるケースもあります。 早期に専門的な診察を受けられると、病状に応じた適切な治療につながります。 参考文献 (文献1) 肝硬変の原因や病態はどのようなものか?|日本消化器学会ガイドライン (文献2) 自己免疫性肝炎(指定難病95)|難病情報センター (文献3) 原発性胆汁性胆管炎(指定難病93)|難病情報センター
2024.06.11 -
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「最近夜中によく足がつって目が覚める」 「こむら返りは肝臓が悪いサインって本当?」 くり返すこむら返りに、病気の可能性があるのではないかと不安に思う方もいるでしょう。 こむら返りは、筋肉疲労や脱水が原因で起こることが多い症状ですが、肝機能の低下や肝臓の病気が関係しているケースもあります。 本記事では、足がつる原因や、肝硬変などのこむら返りを起こす肝臓の病気について詳しく解説します。受診を検討すべき症状、日常生活で取り入れたい予防対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では肝臓治療に対する再生医療を実施しています。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 こむら返りの原因が肝臓にある3つの理由 足がつることを指す「こむら返り」は脱水や疲労、ミネラル不足などが主な原因ですが、なかには肝臓の不調が関係しているケースも少なくありません。 肝機能が低下すると、筋肉や神経の正常な働きを維持しにくくなり、足がつりやすい状態になる場合があります。 また、肝臓は栄養素の代謝や水分・電解質のバランスを保つ重要な役割を担っているため、機能が低下すると筋肉に影響が及びます。 ここでは、肝臓がこむら返りを引き起こす理由を3つに分けて解説するので、参考にしてください。 肝機能低下による筋肉量の減少 肝硬変などで肝機能が低下すると筋肉量が減少し、こむら返りを起こしやすくなります。 肝臓には、体に取り込んだ栄養素をエネルギーに変えて蓄える役割があります。しかし、肝硬変などの病気によって肝機能が低下すると、上手くエネルギーを蓄えられません。 体内でエネルギーが不足すると体は筋肉を分解し、アミノ酸(BCAAなど)をエネルギー源として消費します。エネルギー不足の状態が続くと全身の筋肉量が減少していき、筋力や身体能力が低下する「サルコペニア」を引き起こします。(文献1) 頻繁にこむら返りを起こす場合は、単なる筋肉疲労ではなく肝機能の低下が影響している可能性も考えられるでしょう。 代謝の乱れによる筋肉のけいれん・痛み 肝硬変が進行するとエネルギー代謝の乱れにより、こむら返りのような痛みを伴う筋肉のけいれんが生じる場合があります。 肝臓は糖質や脂質、たんぱく質を代謝し、筋肉へ必要なエネルギーを供給する重要な臓器です。肝臓の機能が著しく悪化すると、代謝が正常に行われません。 とくに、筋肉の疲労物質を処理する能力が衰えるため、ふくらはぎに老廃物が溜まりやすくなります。エネルギー代謝が正常に行われないと、筋肉細胞内のバランスが崩れ、けいれんや激痛が引き起こされます。 筋肉の痛みや違和感を覚えた際は十分な休息を取り、症状が改善しない場合は、肝臓を含めた全身の状態を確認しましょう。 水分・電解質バランスの調整機能の低下 肝硬変などで肝機能が低下すると、脱水や電解質の調整がうまくいかなくなり、こむら返りを引き起こすケースがあります。 ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は、筋肉や神経の働きを正常に保つために欠かせません。肝機能が低下すると代謝異常や体液バランスの乱れが生じやすくなり、結果として電解質バランスにも影響を及ぼすケースがあります。 肝機能が低下し電解質のバランスが乱れると、筋肉の正常な働きが妨げられ、こむら返りを引き起こします。 足がつる回数が増えている場合は、水分補給だけでなく電解質の状態や肝機能にも目を向けることが重要です。 足がつる原因となる肝臓の疾患 足がつる症状は、脱水や筋肉疲労だけでなく、肝臓の病気が関係して現れる場合もあります。とくに、慢性的な肝疾患では症状が徐々に進行するため、頻繁に足がつることも少なくありません。 こむら返りに加えて、全身のだるさや黄疸、食欲低下などの症状がみられる場合は、肝臓の病気が隠れている可能性も考えられます。ここでは、こむら返りとの関連が知られている代表的な肝臓の疾患を紹介するので、参考にしてください。 ウイルス性肝炎 ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスへの感染によって肝臓に炎症が起こる病気です。日本では主にB型やC型肝炎ウイルスが知られており、血液や体液を介して感染が広がります。 ウイルス性肝炎は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。適切な治療を行わずに放置すると、慢性的な炎症が続き、やがて肝硬変へと進行するリスクが高まるため注意が必要です。 足がつる症状を繰り返し、あわせて体調不良が続く場合には、医療機関で肝機能を確認しましょう。 脂肪性肝炎 脂肪性肝炎は、肝臓に余分な脂肪が蓄積して炎症を引き起こす病気です。脂肪性肝炎は、アルコール性脂肪性肝炎と代謝機能障害関連脂肪肝炎に分類され、違いは以下のとおりです。(文献2) 病気 アルコール性脂肪性肝炎 代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH) 原因 ・長期間の過剰な飲酒 ・肥満 ・糖尿病 ・脂質異常症 アルコール性脂肪性肝炎は、長期間の過剰な飲酒が原因で発症します。 純アルコール量で1日60g以上摂取すると発症リスクが高まりますが、体質や性別によっては少ない量でも肝障害を引き起こす可能性があります。とくに女性やアルコールに弱い人は注意が必要です。 一方、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)は飲酒以外が原因で発症する脂肪性肝炎です。 肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が主な要因といわれており、近年増加傾向にあります。 アルコールに関係なく脂肪が肝臓に蓄積し、さらに炎症を伴うと「代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)」と分類されます。 MASHは放置すると、肝硬変や肝がんに進行する可能性もあるため注意が必要です。 自己免疫疾患 自己免疫性肝炎は、本来は体を守る免疫機能が肝細胞を誤って攻撃し、慢性的な炎症を引き起こす病気です。 代表的な病気は、以下のとおりです。 自己免疫性肝炎 原発性胆汁性胆管炎 どちらも初期段階では目立った症状が出にくいため、本人が気づかないうちにゆっくりと肝臓の線維化が進行していきます。 症状が進んで肝硬変に至ると、アミノ酸の代謝が乱れて筋肉の収縮コントロールが失われます。中高年の女性に多く見られる疾患であるため、原因不明のこむら返りが続く場合は速やかな受診が必要です。 こむら返りを起こす病気のサイン こむら返りの多くは、筋肉疲労や脱水、水分・電解質不足などが原因で起こる一時的な症状です。しかし、頻繁に繰り返す場合やほかの症状を伴う場合には、病気が隠れている可能性もあります。 症状の現れ方や持続期間を確認し、様子をみても良いケースと医療機関を受診すべきケースを見極めることが大切です。ここでは、それぞれの判断基準について解説するので参考にしてください。 自宅で様子を見ても良い症状 こむら返りが起きても、発生する原因が自分自身ではっきりしている場合は過度に心配する必要はありません。具体例は以下のとおりです。 久しぶりに激しい運動をして筋肉を酷使した 水分不足で尿の色が濃い 寒い環境で足元が冷え切っていた ほかに体調不良がない こむら返りが起こったあとに十分な休息を取り、同じ症状が頻繁に起こらなければ、自宅で経過観察しても差し支えありません。 ただし、こむら返りを繰り返すようになった場合や、以前より症状が強くなった場合には、早めに受診し原因を確認するのが重要です。 受診すべき症状 こむら返りが毎日のように続く場合や、十分な水分補給や休息を取っても改善しない場合は、医療機関の受診を検討しましょう。以下の症状を伴う場合は、肝臓の病気が進行している可能性があるため注意が必要です。 黄疸 全身のだるさ 食欲低下 むくみ また、以下の症状が現れている際は、神経や血管の病気が原因となっている可能性があります。 しびれ 筋力低下 激しい痛み 足の腫れ 健康診断で肝機能異常を指摘された人や、飲酒習慣がある人も注意が必要です。症状を放置すると病気が進行する恐れもあるため、気になる変化があれば内科や消化器内科で相談すると良いでしょう。 肝硬変とこむら返りの予防対策3選 肝硬変によるこむら返りを完全に防ぐのは難しいものの、日頃の生活習慣を見直すことで症状の軽減が期待できます。 肝臓への負担を減らしながらこむら返りを予防するには、栄養バランスの取れた食事や適度な運動、水分補給を意識するのが重要です。また、こむら返りが起こりやすい方は、寝る前にストレッチを取り入れるだけでも筋肉の緊張を和らげられます。 ここでは、肝硬変やこむら返りの予防対策を紹介します。ただし、症状が続く場合は自己判断で対処を続けず、医師に相談しながら適切な治療と生活改善を進めましょう。 肝臓に優しい食事と生活習慣の改善 肝臓の負担を軽減するためには、栄養バランスの整った食事を心がけることが大切です。 筋肉量を維持できるよう、以下の栄養素が不足しないように意識しましょう。 たんぱく質 ビタミン ミネラル 一方、過度な飲酒や脂質・糖質の多い食生活は肝臓へ大きな負担をかけるため、できるだけ控えるのをおすすめします。 生活習慣では十分な睡眠を確保し、適度な運動を継続する習慣も肝機能の維持に役立ちます。肝臓は自覚症状が少ないまま病気が進行するケースも珍しくありません。定期的な健康診断を受け、異常を早期発見するのも重要です。 こむら返りを和らげるストレッチ方法 こむら返りの予防には、ふくらはぎの筋肉を柔軟に保ち、血行を促進するストレッチが効果的です。自宅でもできるストレッチの具体例は以下のとおりです。 椅子に座って膝を伸ばし、足先をゆっくり手前へ引き寄せる 壁に手をついてアキレス腱を伸ばす 就寝前や運動後にストレッチを実施すると、筋肉の緊張がほぐれ、夜間のこむら返り予防につながります。 痛みを感じるほど強く伸ばす必要はありません。呼吸を止めずに20〜30秒ほどかけてゆっくり行いましょう。症状が出た際も慌てず筋肉を伸ばすと、痛みの軽減が期待できます。 水分補給と電解質バランスを整える 体内の水分や電解質が不足すると、筋肉や神経の働きが乱れ、こむら返りを起こしやすくなります。 とくに夏場や運動後、飲酒後は脱水になりやすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。 また、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は筋肉の正常な収縮に欠かせません。普段からバランスの良い食事を取り、不足しないように意識することが大切です。 ただし、肝硬変や腎臓病では水分や塩分の摂取量に制限が必要な場合もあります。自己判断で補給量を増やすのではなく、医師の指示に従って管理してください。 こむら返りをくり返す際は早めに受診しよう こむら返りの多くは筋肉疲労や脱水が原因ですが、肝機能の低下や肝臓の病気が関係している場合も少なくありません。 症状が頻繁に続く場合や、黄疸、全身のだるさ、食欲低下などを伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。日頃からバランスの良い食事や適度な運動、水分補給を心がけ、飲酒量を見直すことも予防につながります。 こむら返りを繰り返す際は自己判断せず、原因を明らかにした上で適切な治療や生活改善に取り組むことが大切です。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝臓(脂肪肝・肝硬変・肝炎)の再生医療・幹細胞治療を提供しています。 肝機能の治療に不安がある方は、まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 こむら返りと肝臓に関するよくある質問 こむら返りはアルコールが原因の可能性もありますか? アルコールは、こむら返りを起こす原因の一つです。 アルコールの利尿作用により、水分が尿として体外へ排出されてしまうため、睡眠中に体が深刻な脱水状態に陥りやすくなります。 さらに、お酒を代謝する過程で筋肉の収縮に必要なマグネシウムなどの重要なミネラルも同時に失われます。 水分不足と電解質バランスの乱れが重なると、夜中にこむら返りを起こすリスクが高まるため、飲酒の際は注意しましょう。 また、過剰なアルコール摂取は、肝臓に大きな負担をかけます。 肝臓が正常に働かなくなると、筋肉の代謝バランスが崩れ、こむら返りが起こりやすくなる可能性があります。 飲酒の際は飲酒量を見直し、同量以上の水や麦茶をこまめに挟むと予防に効果的です。(文献3) こむら返りの原因が糖尿病の可能性はありますか? 糖尿病が原因でこむら返りを起こすケースもあります。 血糖値が高い状態が続くと末梢神経や血管に障害が生じ、筋肉へ十分な酸素や栄養が届きにくくなるためです。また、多尿による脱水や電解質バランスの乱れも、こむら返りを引き起こす要因の一つと考えられています。 喉の渇きや頻尿、体重減少などの症状を伴う場合は、糖尿病が隠れている可能性も否定できません。夜間のこむら返りが頻繁に起こる、しびれや感覚の低下も伴う場合には、自己判断で放置せず医療機関を受診し、原因を調べてもらうことが大切です。 参考文献 (文献1) サルコペニアは肝硬変患者の病態・予後に影響するか?|日本消化器病学会ガイドライン https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/kankouhen2020.pdf#page=145 (文献2) NAFLD/NASHはMASLD/MASHにーMASLD/MASHの日本語名称が正式に決定!|日本生活習慣病予防協会 https://seikatsusyukanbyo.com/calendar/2024/010760.php (文献3) 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf
2024.06.04 -
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腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状です。 非代償性肝硬変まで進行してしまうと、余命は約2年といわれています。 本記事では、肝硬変で腹水が溜まっているときの余命や5年後、10年後の生存率について詳しく解説します。 肝硬変は「従来の治療では治らない病気」といわれているため、患者さまは治療に消極的だったり、諦めてしまったりすることも少なくないでしょう。 しかし、近年の治療では、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 \肝硬変の治療に注目されている再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した肝臓の再生・修復を促すことで、「肝硬変」の症状改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まったときの余命は約2年といわれている 腹水は「非代償性」と呼ばれる中期から末期の肝硬変で見られる症状の一つです。 非代償性肝硬変の場合、余命年数は約2年(中央値)ともいわれており、予後が良いとはいえません。(文献1) 本章では、肝硬変の重症度や予後について解説します。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変の程度によって生存率に差がある 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変は、程度によって「代償性」と「非代償性」に区分されます。 肝硬変の区分 段階 代償性 肝硬変の初期 肝機能に大きな問題はみられない状態 非代償性 肝硬変の中期~末期 肝機能に障害が出ている状態 代償性肝硬変は初期段階で、身体症状が現れないことが多く、症状があっても風邪などと見分けがつきにくいのが特徴です。 一方、非代償性肝硬変は中期から末期にあたる段階で、腹水や黄疸、浮腫などの身体症状があらわれるようになります。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もご覧ください。 肝硬変の程度によって生存率に差がある 肝硬変の生存率は、肝硬変の進行度によって30%前後の差があります。 5年生存率と10年生存率について、以下のようなデータがあります。(文献2) 項目 5年生存率 10年生存率 代償性肝硬変 72.3% 53.3% 非代償性肝硬変 37.9% 24.0% 腹水などの症状がある非代償性肝硬変の場合、すでに症状が進行してしまっているため予後は良いとはいえません。 ただ、非代償性肝硬変であっても、適切な治療や肝移植をおこなうことで、改善する見込みもあります。 また、近年の治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 肝硬変による腹水は治療で改善する可能性がある 肝硬変で腹水などの症状が発現している場合「非代償」期に突入している可能性が高いと考えられます。つまり、肝硬変の病状が進行し、肝機能を補えないほどの状態まで悪化しているという意味です。 非代償性肝硬変であっても、食事療法や薬物療法などの内科的な治療を行えば、腹水の改善がみられるケースもゼロではありません。 ただし、難治性腹水で内科的治療で改善しないケースでは、外科的な治療を行うこともあります。 なお、近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 今自覚している腹水が肝硬変による可能性があると思われた方は、すぐに医療機関に相談しましょう。 また、肝硬変の治療法については以下の記事も併せて参考にしてください。 肝硬変による腹水の内科的治療 非代償性肝硬変による腹水の症状がみられる場合は、内科的治療から行うのが一般的です。 具体的な以下のような治療が行われます。 塩分の制限 利尿薬の処方 アルブミン療法 腎機能に影響する薬剤の制限 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 塩分の制限 はじめにおこなう内科的治療として、食事療法が挙げられます。とくに腹水の改善には塩分制限が有用で、1日の塩分摂取は5-7gとします。 肝硬変では、ナトリウムが溜まりやすくなるため、塩分の制限が必要です。 実際に塩分制限により、腹水の早期減少や入院期間の短縮、利尿薬の減量が得られたと報告されています。 肝硬変の食事療法については、以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。 利尿薬の処方 食事療法のみでは効果が不十分と判断された場合、利尿薬を処方し、尿からのナトリウム排泄を促進する治療をおこないます。 少量からはじめ、効果と合わせて徐々に増量するケースが一般的です。 アルブミン療法 アルブミンとは、主に肝臓で作られている血液中のタンパク質です。 肝機能の低下によりアルブミンの値が低下すると、血管内の血液の浸透圧バランスが乱れ、浮腫や腹水が起こりやすくなります。 非代償性肝硬変によりアルブミンの低下がみられる場合、アルブミン製剤を使用することもあります。 腎機能に影響する薬剤の制限 腹水がある場合、専門医と相談の上で、腎機能に影響する成分が含まれた薬剤の服用を中止することもあります。 たとえば、腎機能を悪くするような痛み止めや血圧を下げる薬は、腹水治療の妨げとなる可能性があります。これらの薬剤を利用している人は、継続の可否について医師に確認しましょう。 肝硬変による腹水の外科的治療 肝硬変における腹水の症状は、内科的治療によって改善できるケースが大半です。しかし、内科的治療への反応が乏しい場合は「難治性腹水」として外科的治療に切り替えることもあります。 ある研究では、難治性腹水の特徴として、腎機能の悪化や交感神経系の亢進、そして腎臓に作用して血圧を上昇させようとする内分泌系の調節機構(レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系)の亢進がみられ、さらに門脈圧亢進もその発生に関与しているだろうと報告されています。(文献3) そのため、難治性腹水の主な治療法は、以下のとおりです。 穿刺排液 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 腹腔−静脈シャント術 肝移植 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 穿刺排液 まず、腹水貯留による腹部膨満感や呼吸困難の改善のため、穿刺排液をおこないます。 基本的には超音波の機械を用いて穿刺できる場所を選択しますが、解剖学的に安全と思われる箇所を狙って刺すこともあります。 居所麻酔をおこなったのち、針を使って穿刺し、管を留置して自然に排液させます。 穿刺の頻度は主に1-2週間ごと、量は1回につき最大でも8Lまでとされています。 また、5L以上の腹水を引く場合には、血液中のタンパク質である「アルブミン」の補充も併せておこなわれます。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 腹水濾過濃縮再静注法(以下、CART)をおこない、血液中のタンパク質を補充することもあります。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)とは、排液した腹水を濾過器や濃縮器にかけて取り出した自己のタンパク質を点滴で体内に戻す方法です。 自分のタンパク質を体内に戻す治療であるため、アルブミン製剤の投与時に生じうるアナフィラキシーショックなどの副作用を回避しやすいのがメリットです。 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 難治性腹水に有用といわれている外科的治療として、「経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS)」と呼ばれる血管内治療があげられます。 全身麻酔下で血管内に細い管を挿入し、門脈と肝静脈の間にシャントと呼ばれる短絡路を作成し、門脈圧を下げます。 腹腔−静脈シャント術 また、「腹腔−静脈シャント術」と呼ばれる外科的治療をおこなうこともあります。 腹腔−静脈シャント術とは、皮下を経由して腹腔内と中心静脈をつなぎ、腹水を血管内に還流させる治療法です。 基本的には局所麻酔のみでおこなうことが可能ですが、長時間仰向けの体勢を保てないなどの際には全身麻酔を施すこともあります。 肝移植 難治性腹水が見られる場合、肝移植を実施することもあります。 脳死肝移植だけでなく、生きている人から肝臓の一部をもらう生体肝移植もあります。生体・死体合わせて、2021年と2022年はどちらも約420件の肝移植が施行されました。 肝移植は、非代償性肝硬変の根本的治療をおこなえるのがメリットです。ただし限られた医療機関でしか受けられない上に、待機時間も長いのは問題点といえます。 肝硬変の根本的な治療が期待できる再生医療について 繊維化した肝臓が元に戻らないとされていた肝硬変ですが、根本的な改善が期待できる選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、肝硬変をはじめとする肝疾患の改善が期待できる治療法です。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する なお、当院リペアセルクリニックでは、独自の培養技術によって治療と要となる「幹細胞」を冷凍せずに培養することで、生存率の高い幹細胞を投与できるため、治療成績が良好です。 具体的な治療法や期待できる効果については、無料相談を実施しております。お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! まとめ|肝硬変の腹水は余命にかかわるため適切な治療を受けよう 腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状で、余命は約2年といわれています。 肝硬変による腹水は、基本的に食事療法などの内科的治療で改善する場合もありますが、肝硬変自体が治るわけではありません。 近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の繊維化を抑え、肝機能の修復を目指す「再生医療」が注目されています。 従来の治療では難しいといわれていた肝硬変の改善が期待されているため、以下のような方はぜひご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変の余命についてよくある質問 最後に、肝硬変の余命に関するよくある質問に回答します。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変の終末期では、以下の身体症状がみられます。 黄疸 腹水 胸水 食道胃静脈瘤 浮腫(むくみ) 感染症 など 終末期など重度の肝硬変を根本的に治療するには、ドナー登録の上で肝移植を受けるしかありませんでした。 そのため、肝硬変が発覚したら早期に治療を開始し、進行を抑えることが重要です。 しかし、従来の治療では根治を目指せなかった肝硬変ですが、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 肝硬変で腹水が溜まるのは、中期から末期である「非代償性肝硬変」に入ったサインの可能性があります。 大量の腹水が内臓を圧迫し、食欲不振や嘔吐、便秘などの消化器症状が出ることもあるでしょう。細菌性腹膜炎などの感染症を引き起こす場合もあるため、早めに医療機関での治療を受ける必要があります。 肝硬変による腹水は、利尿剤の投与など内科的治療、または腹水穿刺吸引など外科的治療を行うのが一般的です。 参考文献一覧 (文献1) D’Amico G, Garcia-Tsao G, et al. Natural history and prognostic indicators of survival in cirrhosis: A systematic review of 118 studies. J Hepatol. 2006;44:217-231. (文献2) 糸島達也、島田 宜浩ほか.肝硬変の予後-肝表面像による検討-.日本消化器病学会 雑誌.1973;70:42-49. (文献3) 楢原義之,金沢秀典ほか. 肝硬変における難治性腹水臨床像に関する検討. 日門充会誌.2002;8:251-257.
2024.05.28 -
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「肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状は?」 「自己免疫性肝炎は女性に多いの?」 自己免疫性肝炎は、体のなかで最大の臓器である肝臓に起こる病気で、とくに女性に多く認められます。 初期段階では自覚症状がほとんどなく、異常に気づきにくいですが、適切な治療を受けずに放置すると肝硬変や肝不全、肝がんなどの重大な病態にいたる可能性もあります。 本記事では、自己免疫性肝炎の原因や症状、診断に必要な検査、治療方法を解説します。 肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療が重要です。肝臓の病気などに不安を感じておられる方は、ぜひ医療機関に訪れて医師からの診断をあおいでみてください。 また治自己免疫性肝炎の治療では、一般的にステロイド療法が行われますが、副作用への不安や、治療を続けても十分な改善が得られないケースも少なくありません。 そのような場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 https://youtu.be/ZmpzVJ3I8LY?si=RICesObBXs58p2Go 再生医療は、患者さまご自身の細胞を用いて肝臓本来の修復力を引き出し、炎症やダメージを受けた肝組織の再生を促すことで肝機能の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む肝疾患に対する再生医療について、無料カウンセリングを行っていますので、ぜひご相談ください。 女性に多い自己免疫性肝炎とは【肝臓の病気】 自己免疫性肝炎(じこめんえきせいかんえん)は、一般的に慢性に進行する肝障害をきたす病気です。 発症は60歳ごろがピークとされ、中年に多いとされています。 男女比は1:4.3と、男性よりも女性に多い傾向があり、日本では約3万人強の患者さまがいると推定されています。 自己免疫性肝炎は、国が定める指定難病です。一定の重症度を満たす場合は、医療費が公費補助の対象となります。 自己免疫性肝炎は、適切な治療や経過観察が行われない場合、慢性肝炎から肝硬変へ進行するリスクがあるので注意が必要です。 一度肝硬変に進行すると、肝臓の状態を元に戻すことは難しくなり、将来的には肝不全や肝がんのリスクも高まります。 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む慢性肝疾患に対し、将来のリスクに備えた治療相談を行っています。 「今すぐ治療が必要なのか知りたい」「自分の場合、将来どうなるのか聞いてみたい」という方は、当院に一度ご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の原因 自己免疫性肝炎の原因は、まだ完全に明らかになっていません。しかし、さまざまな要素から、免疫が自身の体を攻撃する場合に起こる「自己免疫疾患」と考えられています。 実際に自己免疫性肝炎では、肝臓に免疫細胞が多く集まり、炎症をきたしている所見が確認できます。 ただ、アルコールをまったく摂取しない人や、ウイルス性肝炎を起こすB型肝炎、C型肝炎の感染がなくても病気が発症する場合もあるのです。 たとえば、特定の遺伝因子を持つ人が発症しやすいといわれています。しかし、一般的に行われている検診などでは、発症のしやすさを判定できません。 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の合併症 自己免疫性肝炎は、ほかの自己免疫疾患との合併が多く認められます。 たとえば、以下のような疾患を患っている方は、自己免疫性肝炎を発症するリスクが高まります。 【自己免疫性肝炎に多い合併症の例】 慢性甲状腺炎(橋本病) 首が腫れる 無気力になる 体重が増える 甲状腺に炎症が起こり機能低下する シェーグレン症候群 目が乾く 唾液が出にくく、口が乾燥する疾患 関節リウマチ 手、指などの小関節を中心とした腫れ 痛み、こわばりなどを起こす疾患 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状 残念ながら「〇〇の症状があれば、自己免疫性肝炎が疑われる」など、特徴的なものはありません。 早期に発見されるきっかけは、無症状のまま健康診断などで肝障害を指摘される場合が多いです。 肝臓は別名「沈黙の臓器」と呼ばれています。そのため、肝障害は早期の段階で病気に気づきにくいのです。 一方で、急激な経過をたどる場合は、以下のような自覚症状を認める場合があります。 以下の症状は、自己免疫性肝炎に特異的ではありませんが、複数のものが該当するときは、急激に進む重度の肝障害が起こっている可能性があるため、早期に受診しましょう。 【急性肝炎として発症する場合の症状の例】 全身倦怠感 だるい感じがする ちょっとしたことで疲れやすい 食欲不振 食欲低下のため食事が摂れない 黄疸 全身の皮膚や白眼が黄色くなる 尿の色が濃くなる 一部の方は、気づかないうちに病状がかなり進行して、肝硬変をきたしている場合があります。 肝臓の病気や自己免疫性肝炎の診断に必要な検査 肝臓の病気や自己免疫性肝炎を調べるときは、さまざまな検査を行って総合的に診断します。 まずは血液検査で肝臓の障害があるか、障害の程度を含めて判断する流れが一般的です。 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 IgG・自己抗体検査 B型・C型肝炎ウイルス検査 画像検査 肝生検 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 健康診断でよく見る AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が参考になる所見です。 数値が高いときは、肝臓の機能になんらかの異常がある可能性を示しています。 ちなみに、AST(GOT)とは「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。ASTは細胞がダメージを受けると、血液中に酵素が放出されます。 また、ALT(GPT)は「アラニンアミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。主に肝臓に存在しており、肝細胞が破壊されると血液中に放出されます。 IgG・自己抗体検査 免疫関連の検査として、IgG(免疫の成分である抗体の量を見る検査)を行います。 いくつかの自己抗体(自分の体を攻撃する抗体についての検査)も重要です。 B型・C型肝炎ウイルス検査 肝臓にダメージを与えるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなど、感染の有無を調べます。 画像検査 エコー、CTなど、肝臓の画像検査も必須です。 肝障害をきたす脂肪肝など、他疾患の有無、肝臓の硬さ、悪性腫瘍(とくに肝がん)における合併の有無を評価します。 肝生検 診断においてとくに重要なのは、肝臓の組織の検査、肝生検です。 肝生検には「経皮的肝生検」と「腹腔鏡下肝生検」の2つがあります。 基本的には、体に負担の少ない「経皮的肝生検」が行われる場合が多いです。経皮的肝生検では、実際にエコー下で肝臓を確認しながら、細い針を刺して組織を採取します。 出血などのリスクがある検査で、終了後の安静が求められるので短期間の入院が必要です。 肝生検で採取した組織は特殊な染色を行い、顕微鏡で観察します。検査により、以下の内容を確かめられます。 どこにどのような炎症があるか 肝細胞のダメージはどうか 肝臓の硬さ(線維化) 進行具合 自己免疫性肝炎で特徴的なのは、インターフェイス肝炎(Interface hepatitis)と呼ばれるものです。 肝臓へ血液を運ぶ肝動脈、門脈や胆汁を運ぶ胆管が集まった「門脈域」に、リンパ球や形質細胞(一部のリンパ球が成熟した細胞)などの炎症細胞が集まります。 周囲の肝細胞を破壊しながら、炎症がさらに広がっていく様子が認められるのです。このような所見は全例で見られるわけではありませんが、認められれば診断への重要な手がかりとなります。 肝生検はほかの原因を除外し、自己免疫性肝炎の診断を確実にするために重要な検査です。ただ、患者さまの体の状態が悪く、肝生検をしないほうが良いケースには行いません。 自己免疫性肝炎の病気における治療法【副作用も解説】 自己免疫性肝炎の治療は、基本的にステロイドを使います。ステロイドは副腎皮質から分泌されるホルモンをもとにつくられた薬剤です。 強力な抗炎症作用や免疫抑制作用をもっており、自己免疫性肝炎を始め、さまざまな自己免疫疾患の治療に使われています。 治療における流れは以下のとおりですが、長期で大量に使用するとさまざまな副作用をきたすので注意が必要です。 治療の流れ プレドニゾロンのステロイドホルモン薬を、体重1Kgあたり0.6mg以上で開始 (例)50Kgの人は1日あたり30mg以上が開始量 ※重症度に応じてもっと多い量を使用する場合もあります 副作用の例 感染状態 骨粗鬆症 食欲亢進 高血圧、脂質異常、糖尿病などの生活習慣病の出現や悪化 体重増加、肥満 躁状態、うつ状態、不眠などの精神神経症状 消化管潰瘍 緑内障、白内障 など 開始後は、最低でも2週間程度は初期量の継続が必要です。 以降は肝機能の数値(主にALT)を見ながら少しずつ減量します。急いで減量や中止をすると、再燃のリスクがあるからです。 ほかには、肝機能の改善を助けるウルソデオキシコール酸が処方される場合があります。 治療困難例やステロイドを多く使えない場合には、免疫抑制薬をステロイドと併用で使うときもあります。 また近年、慢性的な肝臓疾患に対し、従来の治療に加えた選択肢として再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、 体が本来持っている修復力に着目し、肝臓の炎症やダメージの改善を目指す治療です。 「現在の治療に不安がある」「将来の肝機能低下が心配」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 自己免疫性肝炎の病気で日常生活を送るときの注意点 日常生活では栄養バランスの取れた食事をとり、間食を控えるのが大切です。また、外出時は人混みを避けて手洗いやマスク着用、うがいなどの感染予防行動を徹底しましょう。 注意しておきたいのが、続発性副腎機能不全です。ステロイド薬の内服により、引き起こされた副腎皮質ホルモンの不足を指します。 生理的な量を超えるホルモンを長期で内服すると、副腎は本来のホルモン分泌を怠るようになります。 そのため、長期内服者が薬を自己判断で中断してしまうと、ホルモン不足が起こるかもしれません。副腎皮質機能不全となると、以下のような症状が出てきます。 【副腎皮質機能不全の症状例】 だるさ 脱力感 血圧低下 吐き気 嘔吐 発熱 など また、重症になると意識を失ったり、ショック状態になったりする場合もあります。 ステロイドを自己判断で減量や中止してしまうと、病状悪化だけでなく、命に関わる副腎機能不全をきたすリスクもあるので、必ず医師の指示通りに内服しましょう。 自己免疫性肝炎の病気は進行するの?【肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療】 自己免疫性肝炎の多くは治療が有効である一方、最初は軽症でも放置をすれば命に関わる事態になります。 自己免疫性肝炎を放置すると炎症が沈静化せず、肝臓の線維化が進みます。肝臓の線維化が進行して固くなった状態が「肝硬変」です。 肝臓では栄養素の代謝やエネルギー貯蔵、有害物質の分解や解毒などが行われていますが、肝硬変が進むと機能障害が起こります。 肝臓の働きが大きく損なわれてしまった状態を「肝不全」と呼びます。さらに、肝硬変は肝がんの発生が起こりやすく、肝がんは治療しても再発しやすい厄介ながんです。 肝硬変・肝不全・肝がんへの進行を防ぐには、早期から適切な治療を受けるのが重要です。自己免疫性肝炎では、治療によりASTやALTの数値を基準値内に保てれば、生命予後は良好とされています。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もあわせてご確認ください。 肝臓の症状や自己免疫性肝炎の病気が心配な女性は内科を受診しよう 自己免疫性肝炎に特徴的な症状はありませんが、ときにだるさや黄疸などをきたす場合があります。また、無症状で発見される場合も多いです。 診断は血液検査や画像検査などを行い、総合的に判断して行います。とくに組織の検査は非常に重要とされています。 治療の第一選択薬はステロイドです。副作用も多いですが、対策をしながら長期的に使用します。 自己免疫性肝炎を放置すると命に関わる「肝硬変」に進展するため、診断を受けたら定期的に通院をして服薬を続けましょう。 健康診断で肝臓の数値が高いと言われた方や、肝臓が悪いときの症状に思い当たる節がある方は、まずは医療機関で検査を受けてみてください。 また、肝臓に関わる病気については、治療方法のひとつとして再生医療があります。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活かし、炎症や損傷を受けた肝組織の回復を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また、実際の再生医療の治療法ついては、以下の動画でも分かりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=vSGzZfT6tXT9Uc82 肝臓の病気に関わる症状に悩まれておられる方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 女性に多い肝臓の病気や自己免疫性肝炎の症状についてよくある質問 実際に患者さまからよくお聞きする質問や、肝臓の病気に関わるQ&Aをまとめています。 Q.自己免疫性肝炎の病気では、最終的にステロイドを止められますか? A.経過によっては中止が可能ですが、全員ではありません。中止できるときも、多くの場合は年単位の時間がかかります。 また、中止した場合には再燃するリスクもあります。減量や中止については個々のケースで大きく異なるので、主治医とよく相談するのが良いでしょう。 Q.原発性胆汁性胆管炎の病気も肝臓の自己免疫疾患と聞きましたが、違いはなんですか? A.どちらも中年以降の女性に多い自己免疫性疾患ですが、障害が起こる部位が異なります。 自己免疫性肝炎では、肝細胞の障害が中心です。原発性胆汁性胆管炎で起こるのは、肝臓内の胆汁が通る管(胆管)の破壊です。 そのため、胆汁の流れが滞り、ALPやγ-GTPなど、胆道系酵素や黄疸をきたすビリルビン値の上昇が目立ちます。進行すると黄疸や皮膚のかゆみを生じます。 また、病気を放置すると肝硬変へ進展するので、必ず医療機関での治療が必要です。 各種検査で自己免疫性肝炎との鑑別を行いますが、2つの病態が合併している場合もあります。 Q.アルコールを飲む機会が多いと肝臓の病気になりますか? A.アルコールを飲む量や本人の体調によっては、肝臓の病気になる可能性があります。 とくに長期間にわたり、アルコールの大量摂取を行うと、肝臓に大きなダメージを与えてしまうからです。 実際に、厚生労働省の情報でも、アルコールの飲みすぎは脂肪肝やアルコール性肝炎など、肝臓病につながりやすいと指摘しています。 日頃からお酒を飲まれる方で、肝臓への負担が気になる方は、アルコール性肝炎の初期症状などを解説している以下の記事もあわせて参考にしてみてください。 Q.肝臓の病気があるときに食べてはいけないものはありますか? A.糖質や脂質が多く含まれているような食べ物は避けましょう。 たとえば、以下の食べ物が例にあげられます。 ・糖質が多いもの:ジュース類、駄菓子、果物 など ・脂質が多いもの:揚げ物、肉の脂身、ドレッシング など 肝臓をいたわる食事の例を知りたい方は、以下の記事も参考になります。 Q.肝臓に血管腫があるときはどうすれば良いですか? A.肝血管腫とは、肝臓で異常増殖した細い血管が絡み合い、塊になった際にできる良性腫瘍です。 小さな病変かつ無症状であれば、基本的に経過観察のみと考えて良いでしょう。 大きくても増大傾向がなく、かつ無症状であれば経過観察可能と判断される可能性が高いと思われます。 また、肝臓に血管腫があるときは、医療機関での定期検査を行いましょう。気になるような症状や異変を感じた場合には、すぐ診療してもらうのが大切です。 以下の関連記事で詳細を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 Q.脂肪肝を改善するにはどうすれば良いですか? A.生活習慣や食事などの改善が必要です。 脂肪肝になった原因によって、以下のように改善方法は変わります。 アルコールが原因の場合:アルコール摂取量を減らす 肥満などが原因の場合:運動して減量、食事量を調整する また、脂肪肝を指摘されたときは、放置せずに早めに医療機関を受診して治療を行うのが重要です。 脂肪肝の改善に関わる詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。 Q.肝疾患の相談などができる支援機関はありますか? A.以下の支援機関で、肝疾患に関わる情報提供や相談を行っています。 ・肝炎情報センター:情報の提供 ・肝疾患相談支援センター:相談など 参考文献 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン2021年 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 患者さん・家族のための自己免疫性肝炎(AIH)ガイドブック第2版 難病情報センター 自己免疫性肝炎 難病情報センター|原発性胆汁性胆管炎 厚生労働省|e-ヘルスネット「アルコールと肝臓病」 厚生労働省|事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン 参考資料 肝疾患に関する留意事項
2024.05.21 -
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肝血管腫は、がんとは異なる良性の腫瘍です。肝臓の中で細い血管が網目のように絡み合い、塊になったもので、多くは症状がなく治療も必要ありません。 ただし、「放置してよい」のは、ほかの病気ではないと確かめたあとの話です。最初に一度は造影CTやMRIなどの精密検査を受け、がんと見分けておくことが大切です。 本記事では、内科医が肝血管腫とがんとの違い、検査の流れ、治療が必要なケース、日常生活の注意点について解説します。健診で肝血管腫を指摘された方は、ぜひ参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療についての情報を発信しております。肝臓の健康について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝血管腫とは?肝臓にできる良性の「血管のかたまり」 肝血管腫とは、肝臓の中で細い血管が網目のように絡み合い、塊になった良性の腫瘍です。 多くは「海綿状血管腫」と呼ばれるタイプです。「海綿」はスポンジのことで、小さな穴がたくさんあるスポンジのように見えることから、この名前が付いています。 肝細胞がんなどの悪性腫瘍と違い、ほかの臓器へ転移したり、周りの組織に入り込んだりしません。 肝血管腫は、めずらしい病気ではありません。米国のデータでは、成人の約20%に症状のない小さな肝血管腫がみられ、そのほとんどが女性です。(文献1) 近年は画像検査が広く行われるようになりました。そのため、健診やほかの病気の検査で偶然見つかるケースが増えています。(文献2) 以下の記事では、女性に多い肝臓の病気について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。 健診で「肝血管腫の疑い」と言われるのはなぜ? 健診の腹部エコーで、肝血管腫は境界のはっきりした白っぽい影として映ります。 エコーの画像だけでは確定できないため、健診の結果には「疑い」と書かれることが多くあります。「疑い」は確定診断ではありません。ただし、典型的な見え方をしていれば、血管腫である可能性は高いと考えられます。 がんの治療歴や肝臓の持病がなく、大きさが3cm未満で典型的な見え方であれば、エコーだけで診断できるとされています。(文献3) これらに当てはまらない方は、造影剤(画像を見やすくする薬)を使った検査で確かめる必要があります。 肝血管腫はがんになる?がんとの違い 肝血管腫ががんに変化することは基本的にありません。 「血管腫だと思っていたら、がんだった」という話を聞いて不安になる方もいるかもしれません。これは血管腫ががんに変わったのではなく、最初の画像で見分けがつかなかったケースと考えられます。 そのため、初めて指摘されたときは、造影CTやMRIで確認しておくことが大切です。 肝血管腫と肝臓がんの主な違いは以下のとおりです。 項目 肝血管腫 肝臓がん 腫瘍の性質 良性 悪性 大きさの変化 ほとんど変わらない 短期間で大きくなりやすい ほかの臓器への転移 しない することがある 画像の見え方が典型的でないと言われた場合は、専門の医療機関で詳しく調べてもらいましょう。 肝血管腫の症状|多くは無症状で大きくなると腹部の張りなど 肝血管腫のほとんどは無症状で、健診で見つかっても自覚症状がないのが一般的です。ただし、大きさが約4cmを超えると、周りの臓器を押して症状が出やすくなります。(文献1) 主な症状は以下のとおりです。 お腹の不快感や張り 食欲がない 吐き気 少し食べただけでお腹がいっぱいになる 10cmを超える大きな血管腫では、腹痛が出やすい傾向があります。(文献2)ごくまれに、発熱や黄疸(皮膚や白目が黄色くなること)などがみられることもあります。 ここでは、すぐに受診すべき症状と、大きな血管腫で注意したい点、乳幼児の肝血管腫について解説します。 すぐに医療機関を受診すべき症状 肝血管腫は、まれに破裂してお腹の中で出血することがあります。 以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診するか、救急車を呼んでください。 突然の強い腹痛 冷や汗 ふらつきやめまい 意識がぼんやりする お腹の張りや痛みが続く場合も、早めに消化器内科を受診しましょう。胃や胆のうなど、ほかの原因がないかもあわせて確認できます。 巨大な血管腫では出血や血液凝固の異常に注意 巨大な血管腫では、血が止まりにくくなることがあります。血管腫の中で、血を固める働きをもつ血小板などが使われてしまうためです。この状態は「カサバッハ・メリット症候群」と呼ばれます。 鼻血が出やすい、あざができやすいなどの変化に気づいたら、早めに受診しましょう。 こうした状態は、非常に大きな血管腫でみられるものです。健診で見つかる小さな血管腫で、心配する必要はほとんどありません。 乳幼児の肝血管腫は成人とは分けて考える 乳幼児の肝血管腫は、健診で見つかる成人の血管腫とは別の病気として考えます。 乳児にできる肝血管腫は、通常は成長とともに自然に消えていきます。ただし、一部の巨大なものや数が多いものでは、心不全や血が止まりにくい状態など、重い症状が出ることがあります。これは「乳幼児肝巨大血管腫」として、指定難病に定められています。 国内で新たに発症するのは、年間5〜10例程度と推定されるまれな病気です。肝臓の働きが慢性的に低下した場合には、肝移植が行われることもあります。(文献4) 成人の方が健診で指摘された血管腫とは異なるため、過度に心配する必要はありません。 肝血管腫の原因とできやすい人 肝血管腫の原因は、はっきり分かっていません。生まれつきの血管のでき方の異常が関わっていると考えられています。(文献1) 女性に多い傾向はありますが、男性にもできます。性別によって、診断や治療の考え方が変わることはありません。 原因が分かっておらず、現時点で確立した予防法はないため、健診などで指摘されたときに適切な検査を受けることが大切です。 健診で指摘されたあとの受診・検査の流れ 健診で肝血管腫を指摘されたら、消化器内科または肝臓内科を受診しましょう。健診結果の用紙と、過去に撮った画像があれば持参してください。以前の画像と比べることで、大きさの変化を確認できます。 受診後の主な流れは以下のとおりです。 手順 内容 1. 問診 症状や持病、がんの治療歴、服用中の薬などを確認します 2. 腹部エコー検査 血管腫の大きさや見え方を確認します 3. 造影CT・MRI検査(必要に応じて) エコーで判断が難しい場合に、がんなどと見分けます 4. 方針の決定 経過観察でよいか、治療を検討するかを決めます 血液検査も行われることがあります。主な目的は、肝炎などほかの肝臓の病気がないかを確認することです。がんの目印となる物質(腫瘍マーカー)を調べることもあります。 なお、針を刺して組織をとる検査(生検)は、出血のリスクがあるため原則として行いません。 ここでは、主な画像検査の特徴を解説します。 超音波(エコー)検査|最初に行う体に負担の少ない検査 超音波検査は、被ばくや痛みがなく、最初に行われる検査です。お腹に機械を当て、跳ね返ってきた超音波を画像にして肝臓の中を調べます。 肝血管腫は、境界のはっきりした白っぽい影として映るのが特徴です。姿勢を変えると内部の見え方が変わる「カメレオンサイン」も、判断の手がかりになります。ただし、エコーだけでは、がんとの見分けが難しい場合があります。その場合は、造影CTやMRIで詳しく調べます。 造影CT検査|造影剤の染まり方で見分ける 造影CT検査は、造影剤の染まり方の違いから、血管腫かどうかを見分ける検査です。 造影剤を注射して撮影すると、肝血管腫は周りからまだらに染まり始めます。時間をかけて中心まで染まっていくのが、血管腫の特徴的なパターンです。 一方で、放射線による被ばくや、造影剤による副作用の可能性があります。以下に当てはまる方は、検査前に医師へ伝えてください。 過去に造影剤でアレルギーが出たことがある 腎臓の働きが低下している ぜんそくがある 糖尿病の薬を飲んでいる 糖尿病の薬は、メトホルミンなど一部の種類で、検査前後に服用を控える必要があります。お薬手帳を持参すると安心です。 MRI検査|良性が疑われるときに最も情報が多い検査 MRI検査は、良性の腫瘍が疑われるときに最初に行う精密検査として望ましいとされています。(文献3) 強い磁石と電波を使って体の断面を撮影するため、被ばくの心配がありません。肝血管腫はMRIの特定の撮り方(T2強調画像)で明るく写るため、ほかの病気と見分けやすいのが特徴です。 一方で、検査に時間がかかり、費用もCTより高くなる傾向があります。狭い筒の中に入るため、閉所が苦手な方には負担になることもあります。 不安がある場合は、事前に医師や検査スタッフに相談しましょう。 放置してよい?肝血管腫の治療方針 無症状で典型的な肝血管腫は、基本的に治療の必要はありません。治療が必要になるのは、症状がある場合など一部に限られます。 ただし、「放置してよい」とは、受診せずに済ませてよいという意味ではありません。最初に精密検査で血管腫と確認したうえで、主治医の方針に沿って経過をみることが前提です。 ここでは、定期的に様子をみる「経過観察」でよいケースと、治療が必要になるケースについて解説します。 無症状で典型的な血管腫は経過観察でよい 症状がなく、画像で典型的な見え方をしている血管腫は、治療をせずに経過をみるのが基本です 肝血管腫の大部分は、時間がたっても大きさが変わりません。一方で、少数ですが大きくなったり、小さくなったり、自然に消えたりすることもあります。定期的な画像検査が必要かどうかは、医療機関によって考え方が異なります。典型的な血管腫であれば、定期的な画像検査は不要とする考え方もあります。(文献3) 検査の間隔は、血管腫の大きさや見え方をふまえて主治医が判断します。自己判断で受診をやめず、主治医の方針に従いましょう。 治療が必要になるケース 治療が検討されるのは、症状がある場合や、大きさ・状態に変化がみられる場合です。 経過観察でよいケースと、治療を検討するケースは以下のとおりです。 経過観察でよいケース 治療を検討するケース ・症状がない ・画像で典型的な見え方をしている ・大きさの変化がほとんどない ・腹痛やお腹の張りなどの症状がある ・急に大きくなっている ・破裂して出血している ・血が止まりにくいなど、血液の異常がある ・画像でほかの病気ではないと言い切れない とくに10cmを超える血管腫では、腹痛や破裂による出血が起こりやすい傾向があります。(文献2)右側の項目に当てはまる方は、主治医とよく相談しましょう。 肝血管腫の主な治療法 治療が必要と判断された場合、主な選択肢は手術、カテーテル治療、放射線治療の3つです。どの治療を選ぶかは、血管腫の大きさや位置、症状、全身の状態をふまえて医師と相談して決めます。 主な治療法は以下のとおりです。 治療法 治療の特徴 手術 血管腫を切り取る。最も多く行われている治療 カテーテル治療 血管腫に栄養を送る血管を塞ぎ、症状を和らげる 放射線治療 手術が難しい場合などに、血管腫へ放射線を当てる それぞれの治療の特徴を詳しく解説します。 手術(肝切除・腫瘍摘出) 手術は、肝血管腫の治療として最も多く行われている方法です。血管腫を肝臓の一部とともに切り取る方法(肝切除)と、血管腫だけをくり抜く方法(核出術)があります。 お腹の開け方には、主に以下の2つがあります。 手術の方法 特徴 腹腔鏡(ふくくうきょう)手術 お腹に小さな穴を開け、カメラと器具を入れて行う。傷口が小さく済む 開腹手術 お腹を切り開いて行う。血管腫の位置によっては、こちらのほうが安全な場合がある どちらを選ぶかは、血管腫の位置や大きさをもとに医師が判断します。 カテーテル治療(肝動脈塞栓術) カテーテル治療は、血管腫に栄養を送る動脈を塞ぐ治療です。「肝動脈塞栓術」とも呼ばれ、足の付け根などの血管から細い管(カテーテル)を入れて肝臓の動脈まで進め、血流を止めます。 多くの場合、血管腫そのものは小さくなりませんが症状は和らぎます。血管腫を根本的に治す治療ではない点に注意が必要です。 破裂による出血や、血が止まりにくい状態があるときに行われます。また、手術の前の処置として行われることもあります。 放射線治療 放射線治療は、手術が難しい場合などに検討される治療です。血管腫のある部分に、体の外から放射線を当てます。 放射線治療を行った例では、症状の改善に加えて、血管腫が小さくなったり消えたりしたという報告があります。(文献2) 一方で、副作用もあるため、効果とのバランスをみて放射線の量を決める必要があります。なお、肝臓全体に血管腫が広がり、ほかの治療で改善しないまれなケースでは、肝移植が検討されることもあります。 肝血管腫と診断されたあとの日常生活 肝血管腫と診断されても、日常生活は基本的にこれまでどおりで問題ありません。 ここでは、診断後によくある疑問について解説します。 食事やサプリで小さくできる? 運動やスポーツは制限が必要? 妊娠やピル(ホルモン薬)は続けてよい? それぞれ詳しく解説します。 食事やサプリで小さくできる? 現在のところ、食事やサプリメントで小さくする方法は確立していません。一方で、経過観察中に血管腫が小さくなったり、自然に消えたりすることはあります。(文献2) 大きい血管腫や症状がある場合は、自己流の対策ではなく、医療機関での治療を検討しましょう。 以下の記事では、健診で気になる肝臓の数値について詳しく解説しているので、ご自身の状況を知りたい方は参考までにご覧ください。 運動やスポーツは制限が必要? 小さく症状のない肝血管腫であれば、一般的に運動の制限は必要ありません。 ただし、10cmを超える大きな血管腫では、破裂の危険が高くなります。外からの衝撃で破裂した例もあるため、注意が必要です。(文献2) ラグビーや格闘技など、体がぶつかり合うスポーツをしている方は、続けてよいか主治医に相談しましょう。 妊娠やピル(ホルモン薬)は続けてよい? 典型的な肝血管腫であれば、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用を避ける必要はないとされています。(文献3) ただし、大きな血管腫を指摘されている方や、症状がある方は注意が必要です。妊娠を希望する場合やピルを服用する場合は、産婦人科と消化器内科の両方に相談しましょう。 妊娠中にお腹の張りや痛みが出た場合は、早めに受診してください。 肝血管腫の多くは心配いらない。指摘されたら一度は精密検査を 肝血管腫は良性の腫瘍で、多くは症状がなく、治療も必要ありません。ただし、最初に一度は造影CTやMRIなどで、がんなどほかの病気と見分けることが大切です。 以下に当てはまる場合は、専門の医療機関で相談しましょう。 腹痛やお腹の張りなどの症状がある 血管腫が急に大きくなった 画像の見え方が典型的でないと言われた 突然の強い腹痛やふらつきがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 肝血管腫に関するよくある質問 破裂する可能性はありますか? 肝血管腫が破裂することはまれです。 ただし、10cmを超える大きな血管腫では、破裂の危険が高くなります。(文献2)また、カサバッハ・メリット症候群で血が止まりにくい状態のときは、破裂した場合の出血が重くなりやすいため注意が必要です。 肝血管腫の破裂に伴う特徴的な症状が、突然の激しい腹痛やめまいなどです。大量の出血で血圧が急に下がる状態(出血性ショック)を起こした場合、意識障害を招く恐れもあるため、すぐに医療機関を受診してください。 10cmを超える大きな血管腫がある方は、体がぶつかり合うスポーツなど、お腹に強い衝撃が加わる運動について主治医に相談しましょう。小さな血管腫であれば、通常は運動を控える必要はありません。 肝血管腫は自然に消えることはありますか? 自然に小さくなったり、消えたりすることもあります。ただし、大部分の肝血管腫は大きさが変わりません。(文献2) 乳児の肝血管腫は、通常は成長とともに自然に消えていきます。(文献1) 消えるかどうかを自分で判断するのは難しいため、主治医の方針に沿って経過をみましょう。 男性でも肝血管腫になりますか? 男性でも肝血管腫になります。女性に多いとされていますが、男性にもみられる病気です。(文献1) 男性でも、診断や治療の考え方は女性と同じです。健診で指摘された場合は、一度消化器内科で詳しく調べてもらいましょう。 何科を受診すればよいですか? 消化器内科または肝臓内科を受診しましょう。健診結果の用紙と、過去の画像があれば持参してください。以前の画像と比べることで、大きさの変化を確認しやすくなります。 治療が必要と判断された場合は、消化器外科や放射線科などへ紹介されます。 参考文献 (文献1) 肝臓の血管腫|MSDマニュアル家庭版 (文献2) 肝海綿状血管腫の画像診断ガイドライン|公益社団法人日本医学放射線学会 (文献3) EASL Clinical Practice Guidelines on the Management of Benign Liver Tumors|European Association for the Study of the Liver (文献4) 乳幼児肝巨大血管腫(指定難病295)|難病情報センター
2024.05.16 -
- 内科疾患
- 内科疾患、その他
肝嚢胞とは、肝臓の組織に液体がたまって袋状になったものです。 健康診断や人間ドックで発見されるケースが多く、実際に約5人に1人の割合で健康診断の検査項目に含まれる腹部超音波検査で肝嚢胞が見つかるデータもあります。(文献1) そのため、診断後に放っておいて大丈夫か、家族として何かできることはないかと心配になって情報を探していらっしゃるのではないでしょうか。 突然聞かされると驚かれるかもしれませんが、肝嚢胞は比較的よく見られるもので、多くは良性で特に症状がないケースがほとんどです。 しかし、まれに大きくなって痛みが出たり、他の病気が隠れていたりする可能性もゼロではありません。 本記事では、肝嚢胞の原因や症状などを詳しく解説します。 治療法も紹介しているので、肝嚢胞の診断を受けて不安を感じている方は参考にしてみてください。 しかし、肝嚢胞の治療では、嚢胞が大きくなった場合に外科的な穿刺や切除手術が行われることがありますが、手術を避けたいという方は再生医療も選択肢の一つになります。 \再生医療という新しい選択肢/ 再生医療は、患者さまご自身の細胞を用いて肝臓の修復力を高めて、損傷や炎症を起こした肝組織の再生を促し、肝機能の改善を目指す治療法です。 「早く痛みから解放されたい」「機能を取り戻したい」という方は、まずは当院の無料カウンセリングをご利用ください。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞(肝のう胞)とは 肝嚢胞とは、肝臓にできる液体がたまった袋状のものを指します。 肝嚢胞の種類は、大きくわけて以下の2つです。 孤発性肝嚢胞 多発肝嚢胞 孤発性肝嚢胞 「孤発性肝嚢胞」は、肝嚢胞の数が1〜3個程度で単発的に発生する肝嚢胞です。 肝嚢胞の大きさが5cm以下程度の小さいものであれば無症状のケースが多くなります。 まれにサイズが5〜10cmを超えるような大きい肝嚢胞もできます。 このサイズになると、周りの臓器が圧迫されてお腹が苦しくなったり、腹痛を感じたりする場合があるので覚えておきましょう。 ただし、肝臓自体への影響は少なく、血液検査で肝機能の異常が見つかるケースはほとんどありません。 多発肝嚢胞 「多発肝嚢胞症」は、肝嚢胞が肝臓に多発する病気です。 こちらは孤発性とは異なり、嚢胞の数が増えたり大きくなったりするケースが多く、それによる周囲への圧迫症状が見られやすくなります。 また、嚢胞内の感染や出血で炎症を引き起こし発熱や肝機能異常をおよぼす可能性もあります。 肝嚢胞以外の脂肪肝や肝硬変、肝炎といった肝臓の病気には「再生医療」の治療法が効果的です。 再生医療とは、人間の自然治癒力を活用し、損傷した肝臓の組織を修復する最新の医療技術です。 詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の記事では、肝臓の働きや肝臓の病気について解説しています。詳細が気になる方は、参考にしてみてください。 肝嚢胞の原因 肝嚢胞の発生原因は、現時点では明確にわかっていません。 肝嚢胞ができるのは40歳から60歳の女性に多いことから、女性ホルモンの1種であるエストロゲンが関連しているという説があります。 以下の記事では、女性に多い肝臓の病気を解説しています。検査方法や合併症に関する情報も紹介しているので、詳細が気になる方はあわせてご覧ください。 なお、肝嚢胞は、エキノコックスという寄生虫の感染によって肝嚢胞ができるケースがあります。エキノコックスは、キツネやイヌの糞に含まれており、口を介して感染します。 肝嚢胞の症状 くりかえしですが、肝嚢胞はほとんどが良性なので、肝嚢胞そのものが体に悪い影響をおよぼす可能性は高くありません。 肝嚢胞が5cm以下ほど小さめのサイズであれば、無症状のケースが大半です。 5〜10cmを超えるような大きいサイズの肝嚢胞になると、周りの臓器を圧迫してお腹が苦しくなったり、腹痛を感じたりする場合があります。 また、嚢胞内の感染や出血で炎症が起これば、発熱や肝機能異常を引き起こす可能性があります。症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 もしもご家族の方で肝嚢胞の疑いがある場合や、まずは相談先を必要としている場合などは、当クリニックでも無料相談を受け付けております。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞の検査 冒頭で述べた通り、肝嚢胞は健康診断や人間ドックの腹部超音波検査検診で見つかるケースが多い傾向にあります。つまり、腹部超音波検査検診は肝嚢胞を発見する有効な検査といえるでしょう。 ほかには、腹部CTやMRIによっても確認できます。 CTやMRIでは、嚢胞の壁や嚢胞液の性状を詳しく調べられる検査です。超音波検査で嚢胞の性状が通常と異なっている場合や、嚢胞に対して治療を検討する場合にさらに詳しい情報を得るための検査としておこなわれます。 肝嚢胞の治療法 肝嚢胞は、圧迫症状がなければ治療はおこなわず、経過観察で良いものになります。 肝嚢胞のサイズが大きく圧迫による腹部症状をきたしている場合や、嚢胞内感染などを起こしている場合には治療をおこないます。 治療方法は、注射で嚢胞内の液を吸引して肝嚢胞を縮小させる方法です。超音波で嚢胞を確認しながらおこないます。その後、エタノールを注入して嚢胞内に再び液体がたまらないようにします。 根本的な治療としては、嚢胞を切開、切除する手術です。近年では腹腔鏡による手術もおこなわれ、より体に負担の少ない治療方法が広まっています。 傷付いた肝臓組織を修復する治療法の1つに「再生医療」があります。 リペアセルクリニックでは、ご自身の脂肪由来幹細胞を用いた再生医療を提供しています。 この治療は幹細胞が持つ組織修復能力を利用し、手術のような大きな負担なく、弱った肝臓の働きを根本からサポートすることを目指します。 治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=w-r5Q9YGiwpb_Yfv 根本的な改善を期待したい方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 まとめ|肝嚢胞への理解を深めて適切な対応をとろう 肝嚢胞は多くの場合、無症状で偶然見つかるもので、症状がなければ経過観察で良いものになります。したがって、肝嚢胞と診断されても極端に心配する必要はありません。 しかし、大きい嚢胞では腹痛やお腹の圧迫感の症状が現れることがあるほか、まれにがん化する事例も報告されています。気になる症状があれば早めに専門の医療機関に相談しましょう。 損傷した肝臓組織を修復を模索するなら、手術を必要としない「再生医療」がおすすめです。本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。 ご自身の細胞を用いる再生医療は薬や手術とは異なるアプローチで、慢性的な肝臓のダメージや機能低下に悩む方に新たな希望をもたらす可能性があります。 ご本人だけでなくご家族も一緒に最善の道を探るために、ぜひこの情報をご活用ください。 ▼まずは肝嚢胞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞に関するよくある質問 最後に肝嚢胞に関するよくある質問と回答を以下で回答しています。 肝嚢胞が何センチになったら手術が必要ですか? 肝嚢胞になったらどうすればいいの? 肝嚢胞でがんを発症するリスクはありますか? 肝嚢胞が何センチになったら手術が必要ですか? 手術の必要性を判断する明確なサイズの基準はありません。 嚢胞のサイズよりも、症状の有無や生活への影響が重要な判断材料となります。たとえば、嚢胞が腹部を圧迫して腹痛が生じたり、胃を圧迫して食欲不振になったりするなどです。 注射で肝嚢胞の液体を吸引する治療法もあるので、専門医と相談して自分の状態に合った治療法を選択していくのが良いでしょう。 肝嚢胞になったらどうすればいいの? 肝嚢胞と診断を受けた時点で、担当医に今後の治療方針を相談しましょう。 無症状であれば、定期的な経過観察を推奨される可能性があります。肝嚢胞がほかの臓器を圧迫して圧迫感や痛みを感じる場合は、注射吸引による液体の除去や肝嚢胞を切開・切除する手術などが進められます。 肝嚢胞でがんを発症するリスクはありますか? 肝嚢胞が、がん化した事例も報告されています。(文献2) がんの場合、早期発見が重要になります。体調不良や身体の違和感が長期間続く場合は、迷わず医療機関で検査を受けましょう。 参考文献 文献1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/65/1/65_15-10/_pdf 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/68/3/68_3_654/_article/-char/ja/
2024.05.09







