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腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状です。 非代償性肝硬変まで進行してしまうと、余命は約2年といわれています。 本記事では、肝硬変で腹水が溜まっているときの余命や5年後、10年後の生存率について詳しく解説します。 肝硬変は「従来の治療では治らない病気」といわれているため、患者さまは治療に消極的だったり、諦めてしまったりすることも少なくないでしょう。 しかし、近年の治療では、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 \肝硬変の治療に注目されている再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した肝臓の再生・修復を促すことで、「肝硬変」の症状改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まったときの余命は約2年といわれている 腹水は「非代償性」と呼ばれる中期から末期の肝硬変で見られる症状の一つです。 非代償性肝硬変の場合、余命年数は約2年(中央値)ともいわれており、予後が良いとはいえません。(文献1) 本章では、肝硬変の重症度や予後について解説します。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変の程度によって生存率に差がある 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変は、程度によって「代償性」と「非代償性」に区分されます。 肝硬変の区分 段階 代償性 肝硬変の初期 肝機能に大きな問題はみられない状態 非代償性 肝硬変の中期~末期 肝機能に障害が出ている状態 代償性肝硬変は初期段階で、身体症状が現れないことが多く、症状があっても風邪などと見分けがつきにくいのが特徴です。 一方、非代償性肝硬変は中期から末期にあたる段階で、腹水や黄疸、浮腫などの身体症状があらわれるようになります。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もご覧ください。 肝硬変の程度によって生存率に差がある 肝硬変の生存率は、肝硬変の進行度によって30%前後の差があります。 5年生存率と10年生存率について、以下のようなデータがあります。(文献2) 項目 5年生存率 10年生存率 代償性肝硬変 72.3% 53.3% 非代償性肝硬変 37.9% 24.0% 腹水などの症状がある非代償性肝硬変の場合、すでに症状が進行してしまっているため予後は良いとはいえません。 ただ、非代償性肝硬変であっても、適切な治療や肝移植をおこなうことで、改善する見込みもあります。 また、近年の治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 肝硬変による腹水は治療で改善する可能性がある 肝硬変で腹水などの症状が発現している場合「非代償」期に突入している可能性が高いと考えられます。つまり、肝硬変の病状が進行し、肝機能を補えないほどの状態まで悪化しているという意味です。 非代償性肝硬変であっても、食事療法や薬物療法などの内科的な治療を行えば、腹水の改善がみられるケースもゼロではありません。 ただし、難治性腹水で内科的治療で改善しないケースでは、外科的な治療を行うこともあります。 なお、近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 今自覚している腹水が肝硬変による可能性があると思われた方は、すぐに医療機関に相談しましょう。 また、肝硬変の治療法については以下の記事も併せて参考にしてください。 肝硬変による腹水の内科的治療 非代償性肝硬変による腹水の症状がみられる場合は、内科的治療から行うのが一般的です。 具体的な以下のような治療が行われます。 塩分の制限 利尿薬の処方 アルブミン療法 腎機能に影響する薬剤の制限 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 塩分の制限 はじめにおこなう内科的治療として、食事療法が挙げられます。とくに腹水の改善には塩分制限が有用で、1日の塩分摂取は5-7gとします。 肝硬変では、ナトリウムが溜まりやすくなるため、塩分の制限が必要です。 実際に塩分制限により、腹水の早期減少や入院期間の短縮、利尿薬の減量が得られたと報告されています。 肝硬変の食事療法については、以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。 利尿薬の処方 食事療法のみでは効果が不十分と判断された場合、利尿薬を処方し、尿からのナトリウム排泄を促進する治療をおこないます。 少量からはじめ、効果と合わせて徐々に増量するケースが一般的です。 アルブミン療法 アルブミンとは、主に肝臓で作られている血液中のタンパク質です。 肝機能の低下によりアルブミンの値が低下すると、血管内の血液の浸透圧バランスが乱れ、浮腫や腹水が起こりやすくなります。 非代償性肝硬変によりアルブミンの低下がみられる場合、アルブミン製剤を使用することもあります。 腎機能に影響する薬剤の制限 腹水がある場合、専門医と相談の上で、腎機能に影響する成分が含まれた薬剤の服用を中止することもあります。 たとえば、腎機能を悪くするような痛み止めや血圧を下げる薬は、腹水治療の妨げとなる可能性があります。これらの薬剤を利用している人は、継続の可否について医師に確認しましょう。 肝硬変による腹水の外科的治療 肝硬変における腹水の症状は、内科的治療によって改善できるケースが大半です。しかし、内科的治療への反応が乏しい場合は「難治性腹水」として外科的治療に切り替えることもあります。 ある研究では、難治性腹水の特徴として、腎機能の悪化や交感神経系の亢進、そして腎臓に作用して血圧を上昇させようとする内分泌系の調節機構(レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系)の亢進がみられ、さらに門脈圧亢進もその発生に関与しているだろうと報告されています。(文献3) そのため、難治性腹水の主な治療法は、以下のとおりです。 穿刺排液 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 腹腔−静脈シャント術 肝移植 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 穿刺排液 まず、腹水貯留による腹部膨満感や呼吸困難の改善のため、穿刺排液をおこないます。 基本的には超音波の機械を用いて穿刺できる場所を選択しますが、解剖学的に安全と思われる箇所を狙って刺すこともあります。 居所麻酔をおこなったのち、針を使って穿刺し、管を留置して自然に排液させます。 穿刺の頻度は主に1-2週間ごと、量は1回につき最大でも8Lまでとされています。 また、5L以上の腹水を引く場合には、血液中のタンパク質である「アルブミン」の補充も併せておこなわれます。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 腹水濾過濃縮再静注法(以下、CART)をおこない、血液中のタンパク質を補充することもあります。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)とは、排液した腹水を濾過器や濃縮器にかけて取り出した自己のタンパク質を点滴で体内に戻す方法です。 自分のタンパク質を体内に戻す治療であるため、アルブミン製剤の投与時に生じうるアナフィラキシーショックなどの副作用を回避しやすいのがメリットです。 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 難治性腹水に有用といわれている外科的治療として、「経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS)」と呼ばれる血管内治療があげられます。 全身麻酔下で血管内に細い管を挿入し、門脈と肝静脈の間にシャントと呼ばれる短絡路を作成し、門脈圧を下げます。 腹腔−静脈シャント術 また、「腹腔−静脈シャント術」と呼ばれる外科的治療をおこなうこともあります。 腹腔−静脈シャント術とは、皮下を経由して腹腔内と中心静脈をつなぎ、腹水を血管内に還流させる治療法です。 基本的には局所麻酔のみでおこなうことが可能ですが、長時間仰向けの体勢を保てないなどの際には全身麻酔を施すこともあります。 肝移植 難治性腹水が見られる場合、肝移植を実施することもあります。 脳死肝移植だけでなく、生きている人から肝臓の一部をもらう生体肝移植もあります。生体・死体合わせて、2021年と2022年はどちらも約420件の肝移植が施行されました。 肝移植は、非代償性肝硬変の根本的治療をおこなえるのがメリットです。ただし限られた医療機関でしか受けられない上に、待機時間も長いのは問題点といえます。 肝硬変の根本的な治療が期待できる再生医療について 繊維化した肝臓が元に戻らないとされていた肝硬変ですが、根本的な改善が期待できる選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、肝硬変をはじめとする肝疾患の改善が期待できる治療法です。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する なお、当院リペアセルクリニックでは、独自の培養技術によって治療と要となる「幹細胞」を冷凍せずに培養することで、生存率の高い幹細胞を投与できるため、治療成績が良好です。 具体的な治療法や期待できる効果については、無料相談を実施しております。お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! まとめ|肝硬変の腹水は余命にかかわるため適切な治療を受けよう 腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状で、余命は約2年といわれています。 肝硬変による腹水は、基本的に食事療法などの内科的治療で改善する場合もありますが、肝硬変自体が治るわけではありません。 近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の繊維化を抑え、肝機能の修復を目指す「再生医療」が注目されています。 従来の治療では難しいといわれていた肝硬変の改善が期待されているため、以下のような方はぜひご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変の余命についてよくある質問 最後に、肝硬変の余命に関するよくある質問に回答します。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変の終末期では、以下の身体症状がみられます。 黄疸 腹水 胸水 食道胃静脈瘤 浮腫(むくみ) 感染症 など 終末期など重度の肝硬変を根本的に治療するには、ドナー登録の上で肝移植を受けるしかありませんでした。 そのため、肝硬変が発覚したら早期に治療を開始し、進行を抑えることが重要です。 しかし、従来の治療では根治を目指せなかった肝硬変ですが、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 肝硬変で腹水が溜まるのは、中期から末期である「非代償性肝硬変」に入ったサインの可能性があります。 大量の腹水が内臓を圧迫し、食欲不振や嘔吐、便秘などの消化器症状が出ることもあるでしょう。細菌性腹膜炎などの感染症を引き起こす場合もあるため、早めに医療機関での治療を受ける必要があります。 肝硬変による腹水は、利尿剤の投与など内科的治療、または腹水穿刺吸引など外科的治療を行うのが一般的です。 参考文献一覧 (文献1) D’Amico G, Garcia-Tsao G, et al. Natural history and prognostic indicators of survival in cirrhosis: A systematic review of 118 studies. J Hepatol. 2006;44:217-231. (文献2) 糸島達也、島田 宜浩ほか.肝硬変の予後-肝表面像による検討-.日本消化器病学会 雑誌.1973;70:42-49. (文献3) 楢原義之,金沢秀典ほか. 肝硬変における難治性腹水臨床像に関する検討. 日門充会誌.2002;8:251-257.
2024.05.28 -
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「肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状は?」 「自己免疫性肝炎は女性に多いの?」 自己免疫性肝炎は、体のなかで最大の臓器である肝臓に起こる病気で、とくに女性に多く認められます。 初期段階では自覚症状がほとんどなく、異常に気づきにくいですが、適切な治療を受けずに放置すると肝硬変や肝不全、肝がんなどの重大な病態にいたる可能性もあります。 本記事では、自己免疫性肝炎の原因や症状、診断に必要な検査、治療方法を解説します。 肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療が重要です。肝臓の病気などに不安を感じておられる方は、ぜひ医療機関に訪れて医師からの診断をあおいでみてください。 また治自己免疫性肝炎の治療では、一般的にステロイド療法が行われますが、副作用への不安や、治療を続けても十分な改善が得られないケースも少なくありません。 そのような場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 https://youtu.be/ZmpzVJ3I8LY?si=RICesObBXs58p2Go 再生医療は、患者さまご自身の細胞を用いて肝臓本来の修復力を引き出し、炎症やダメージを受けた肝組織の再生を促すことで肝機能の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む肝疾患に対する再生医療について、無料カウンセリングを行っていますので、ぜひご相談ください。 女性に多い自己免疫性肝炎とは【肝臓の病気】 自己免疫性肝炎(じこめんえきせいかんえん)は、一般的に慢性に進行する肝障害をきたす病気です。 発症は60歳ごろがピークとされ、中年に多いとされています。 男女比は1:4.3と、男性よりも女性に多い傾向があり、日本では約3万人強の患者さまがいると推定されています。 自己免疫性肝炎は、国が定める指定難病です。一定の重症度を満たす場合は、医療費が公費補助の対象となります。 自己免疫性肝炎は、適切な治療や経過観察が行われない場合、慢性肝炎から肝硬変へ進行するリスクがあるので注意が必要です。 一度肝硬変に進行すると、肝臓の状態を元に戻すことは難しくなり、将来的には肝不全や肝がんのリスクも高まります。 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む慢性肝疾患に対し、将来のリスクに備えた治療相談を行っています。 「今すぐ治療が必要なのか知りたい」「自分の場合、将来どうなるのか聞いてみたい」という方は、当院に一度ご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の原因 自己免疫性肝炎の原因は、まだ完全に明らかになっていません。しかし、さまざまな要素から、免疫が自身の体を攻撃する場合に起こる「自己免疫疾患」と考えられています。 実際に自己免疫性肝炎では、肝臓に免疫細胞が多く集まり、炎症をきたしている所見が確認できます。 ただ、アルコールをまったく摂取しない人や、ウイルス性肝炎を起こすB型肝炎、C型肝炎の感染がなくても病気が発症する場合もあるのです。 たとえば、特定の遺伝因子を持つ人が発症しやすいといわれています。しかし、一般的に行われている検診などでは、発症のしやすさを判定できません。 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の合併症 自己免疫性肝炎は、ほかの自己免疫疾患との合併が多く認められます。 たとえば、以下のような疾患を患っている方は、自己免疫性肝炎を発症するリスクが高まります。 【自己免疫性肝炎に多い合併症の例】 慢性甲状腺炎(橋本病) 首が腫れる 無気力になる 体重が増える 甲状腺に炎症が起こり機能低下する シェーグレン症候群 目が乾く 唾液が出にくく、口が乾燥する疾患 関節リウマチ 手、指などの小関節を中心とした腫れ 痛み、こわばりなどを起こす疾患 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状 残念ながら「〇〇の症状があれば、自己免疫性肝炎が疑われる」など、特徴的なものはありません。 早期に発見されるきっかけは、無症状のまま健康診断などで肝障害を指摘される場合が多いです。 肝臓は別名「沈黙の臓器」と呼ばれています。そのため、肝障害は早期の段階で病気に気づきにくいのです。 一方で、急激な経過をたどる場合は、以下のような自覚症状を認める場合があります。 以下の症状は、自己免疫性肝炎に特異的ではありませんが、複数のものが該当するときは、急激に進む重度の肝障害が起こっている可能性があるため、早期に受診しましょう。 【急性肝炎として発症する場合の症状の例】 全身倦怠感 だるい感じがする ちょっとしたことで疲れやすい 食欲不振 食欲低下のため食事が摂れない 黄疸 全身の皮膚や白眼が黄色くなる 尿の色が濃くなる 一部の方は、気づかないうちに病状がかなり進行して、肝硬変をきたしている場合があります。 肝臓の病気や自己免疫性肝炎の診断に必要な検査 肝臓の病気や自己免疫性肝炎を調べるときは、さまざまな検査を行って総合的に診断します。 まずは血液検査で肝臓の障害があるか、障害の程度を含めて判断する流れが一般的です。 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 IgG・自己抗体検査 B型・C型肝炎ウイルス検査 画像検査 肝生検 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 健康診断でよく見る AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が参考になる所見です。 数値が高いときは、肝臓の機能になんらかの異常がある可能性を示しています。 ちなみに、AST(GOT)とは「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。ASTは細胞がダメージを受けると、血液中に酵素が放出されます。 また、ALT(GPT)は「アラニンアミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。主に肝臓に存在しており、肝細胞が破壊されると血液中に放出されます。 IgG・自己抗体検査 免疫関連の検査として、IgG(免疫の成分である抗体の量を見る検査)を行います。 いくつかの自己抗体(自分の体を攻撃する抗体についての検査)も重要です。 B型・C型肝炎ウイルス検査 肝臓にダメージを与えるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなど、感染の有無を調べます。 画像検査 エコー、CTなど、肝臓の画像検査も必須です。 肝障害をきたす脂肪肝など、他疾患の有無、肝臓の硬さ、悪性腫瘍(とくに肝がん)における合併の有無を評価します。 肝生検 診断においてとくに重要なのは、肝臓の組織の検査、肝生検です。 肝生検には「経皮的肝生検」と「腹腔鏡下肝生検」の2つがあります。 基本的には、体に負担の少ない「経皮的肝生検」が行われる場合が多いです。経皮的肝生検では、実際にエコー下で肝臓を確認しながら、細い針を刺して組織を採取します。 出血などのリスクがある検査で、終了後の安静が求められるので短期間の入院が必要です。 肝生検で採取した組織は特殊な染色を行い、顕微鏡で観察します。検査により、以下の内容を確かめられます。 どこにどのような炎症があるか 肝細胞のダメージはどうか 肝臓の硬さ(線維化) 進行具合 自己免疫性肝炎で特徴的なのは、インターフェイス肝炎(Interface hepatitis)と呼ばれるものです。 肝臓へ血液を運ぶ肝動脈、門脈や胆汁を運ぶ胆管が集まった「門脈域」に、リンパ球や形質細胞(一部のリンパ球が成熟した細胞)などの炎症細胞が集まります。 周囲の肝細胞を破壊しながら、炎症がさらに広がっていく様子が認められるのです。このような所見は全例で見られるわけではありませんが、認められれば診断への重要な手がかりとなります。 肝生検はほかの原因を除外し、自己免疫性肝炎の診断を確実にするために重要な検査です。ただ、患者さまの体の状態が悪く、肝生検をしないほうが良いケースには行いません。 自己免疫性肝炎の病気における治療法【副作用も解説】 自己免疫性肝炎の治療は、基本的にステロイドを使います。ステロイドは副腎皮質から分泌されるホルモンをもとにつくられた薬剤です。 強力な抗炎症作用や免疫抑制作用をもっており、自己免疫性肝炎を始め、さまざまな自己免疫疾患の治療に使われています。 治療における流れは以下のとおりですが、長期で大量に使用するとさまざまな副作用をきたすので注意が必要です。 治療の流れ プレドニゾロンのステロイドホルモン薬を、体重1Kgあたり0.6mg以上で開始 (例)50Kgの人は1日あたり30mg以上が開始量 ※重症度に応じてもっと多い量を使用する場合もあります 副作用の例 感染状態 骨粗鬆症 食欲亢進 高血圧、脂質異常、糖尿病などの生活習慣病の出現や悪化 体重増加、肥満 躁状態、うつ状態、不眠などの精神神経症状 消化管潰瘍 緑内障、白内障 など 開始後は、最低でも2週間程度は初期量の継続が必要です。 以降は肝機能の数値(主にALT)を見ながら少しずつ減量します。急いで減量や中止をすると、再燃のリスクがあるからです。 ほかには、肝機能の改善を助けるウルソデオキシコール酸が処方される場合があります。 治療困難例やステロイドを多く使えない場合には、免疫抑制薬をステロイドと併用で使うときもあります。 また近年、慢性的な肝臓疾患に対し、従来の治療に加えた選択肢として再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、 体が本来持っている修復力に着目し、肝臓の炎症やダメージの改善を目指す治療です。 「現在の治療に不安がある」「将来の肝機能低下が心配」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 自己免疫性肝炎の病気で日常生活を送るときの注意点 日常生活では栄養バランスの取れた食事をとり、間食を控えるのが大切です。また、外出時は人混みを避けて手洗いやマスク着用、うがいなどの感染予防行動を徹底しましょう。 注意しておきたいのが、続発性副腎機能不全です。ステロイド薬の内服により、引き起こされた副腎皮質ホルモンの不足を指します。 生理的な量を超えるホルモンを長期で内服すると、副腎は本来のホルモン分泌を怠るようになります。 そのため、長期内服者が薬を自己判断で中断してしまうと、ホルモン不足が起こるかもしれません。副腎皮質機能不全となると、以下のような症状が出てきます。 【副腎皮質機能不全の症状例】 だるさ 脱力感 血圧低下 吐き気 嘔吐 発熱 など また、重症になると意識を失ったり、ショック状態になったりする場合もあります。 ステロイドを自己判断で減量や中止してしまうと、病状悪化だけでなく、命に関わる副腎機能不全をきたすリスクもあるので、必ず医師の指示通りに内服しましょう。 自己免疫性肝炎の病気は進行するの?【肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療】 自己免疫性肝炎の多くは治療が有効である一方、最初は軽症でも放置をすれば命に関わる事態になります。 自己免疫性肝炎を放置すると炎症が沈静化せず、肝臓の線維化が進みます。肝臓の線維化が進行して固くなった状態が「肝硬変」です。 肝臓では栄養素の代謝やエネルギー貯蔵、有害物質の分解や解毒などが行われていますが、肝硬変が進むと機能障害が起こります。 肝臓の働きが大きく損なわれてしまった状態を「肝不全」と呼びます。さらに、肝硬変は肝がんの発生が起こりやすく、肝がんは治療しても再発しやすい厄介ながんです。 肝硬変・肝不全・肝がんへの進行を防ぐには、早期から適切な治療を受けるのが重要です。自己免疫性肝炎では、治療によりASTやALTの数値を基準値内に保てれば、生命予後は良好とされています。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もあわせてご確認ください。 肝臓の症状や自己免疫性肝炎の病気が心配な女性は内科を受診しよう 自己免疫性肝炎に特徴的な症状はありませんが、ときにだるさや黄疸などをきたす場合があります。また、無症状で発見される場合も多いです。 診断は血液検査や画像検査などを行い、総合的に判断して行います。とくに組織の検査は非常に重要とされています。 治療の第一選択薬はステロイドです。副作用も多いですが、対策をしながら長期的に使用します。 自己免疫性肝炎を放置すると命に関わる「肝硬変」に進展するため、診断を受けたら定期的に通院をして服薬を続けましょう。 健康診断で肝臓の数値が高いと言われた方や、肝臓が悪いときの症状に思い当たる節がある方は、まずは医療機関で検査を受けてみてください。 また、肝臓に関わる病気については、治療方法のひとつとして再生医療があります。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活かし、炎症や損傷を受けた肝組織の回復を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また、実際の再生医療の治療法ついては、以下の動画でも分かりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=vSGzZfT6tXT9Uc82 肝臓の病気に関わる症状に悩まれておられる方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 女性に多い肝臓の病気や自己免疫性肝炎の症状についてよくある質問 実際に患者さまからよくお聞きする質問や、肝臓の病気に関わるQ&Aをまとめています。 Q.自己免疫性肝炎の病気では、最終的にステロイドを止められますか? A.経過によっては中止が可能ですが、全員ではありません。中止できるときも、多くの場合は年単位の時間がかかります。 また、中止した場合には再燃するリスクもあります。減量や中止については個々のケースで大きく異なるので、主治医とよく相談するのが良いでしょう。 Q.原発性胆汁性胆管炎の病気も肝臓の自己免疫疾患と聞きましたが、違いはなんですか? A.どちらも中年以降の女性に多い自己免疫性疾患ですが、障害が起こる部位が異なります。 自己免疫性肝炎では、肝細胞の障害が中心です。原発性胆汁性胆管炎で起こるのは、肝臓内の胆汁が通る管(胆管)の破壊です。 そのため、胆汁の流れが滞り、ALPやγ-GTPなど、胆道系酵素や黄疸をきたすビリルビン値の上昇が目立ちます。進行すると黄疸や皮膚のかゆみを生じます。 また、病気を放置すると肝硬変へ進展するので、必ず医療機関での治療が必要です。 各種検査で自己免疫性肝炎との鑑別を行いますが、2つの病態が合併している場合もあります。 Q.アルコールを飲む機会が多いと肝臓の病気になりますか? A.アルコールを飲む量や本人の体調によっては、肝臓の病気になる可能性があります。 とくに長期間にわたり、アルコールの大量摂取を行うと、肝臓に大きなダメージを与えてしまうからです。 実際に、厚生労働省の情報でも、アルコールの飲みすぎは脂肪肝やアルコール性肝炎など、肝臓病につながりやすいと指摘しています。 日頃からお酒を飲まれる方で、肝臓への負担が気になる方は、アルコール性肝炎の初期症状などを解説している以下の記事もあわせて参考にしてみてください。 Q.肝臓の病気があるときに食べてはいけないものはありますか? A.糖質や脂質が多く含まれているような食べ物は避けましょう。 たとえば、以下の食べ物が例にあげられます。 ・糖質が多いもの:ジュース類、駄菓子、果物 など ・脂質が多いもの:揚げ物、肉の脂身、ドレッシング など 肝臓をいたわる食事の例を知りたい方は、以下の記事も参考になります。 Q.肝臓に血管腫があるときはどうすれば良いですか? A.肝血管腫とは、肝臓で異常増殖した細い血管が絡み合い、塊になった際にできる良性腫瘍です。 小さな病変かつ無症状であれば、基本的に経過観察のみと考えて良いでしょう。 大きくても増大傾向がなく、かつ無症状であれば経過観察可能と判断される可能性が高いと思われます。 また、肝臓に血管腫があるときは、医療機関での定期検査を行いましょう。気になるような症状や異変を感じた場合には、すぐ診療してもらうのが大切です。 以下の関連記事で詳細を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 Q.脂肪肝を改善するにはどうすれば良いですか? A.生活習慣や食事などの改善が必要です。 脂肪肝になった原因によって、以下のように改善方法は変わります。 アルコールが原因の場合:アルコール摂取量を減らす 肥満などが原因の場合:運動して減量、食事量を調整する また、脂肪肝を指摘されたときは、放置せずに早めに医療機関を受診して治療を行うのが重要です。 脂肪肝の改善に関わる詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。 Q.肝疾患の相談などができる支援機関はありますか? A.以下の支援機関で、肝疾患に関わる情報提供や相談を行っています。 ・肝炎情報センター:情報の提供 ・肝疾患相談支援センター:相談など 参考文献 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン2021年 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 患者さん・家族のための自己免疫性肝炎(AIH)ガイドブック第2版 難病情報センター 自己免疫性肝炎 難病情報センター|原発性胆汁性胆管炎 厚生労働省|e-ヘルスネット「アルコールと肝臓病」 厚生労働省|事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン 参考資料 肝疾患に関する留意事項
2024.05.21 -
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肝血管腫は近年の画像診断により発見例が増加している良性の腫瘍です。(文献1) 無症状の場合は治療する必要がありませんが、まれにカテーテル治療や外科手術が必要なケースもあります。 本記事では肝血管腫の症状や原因、治療法、予防法について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝血管腫について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝血管腫とは? 肝血管腫とは、肝臓で異常増殖した細い血管が絡み合い、塊になったことでできる良性の腫瘍です。 良性腫瘍は周囲の臓器への転移や、周囲の組織に入り込んで増殖する(浸潤する)リスクが低く、身体におよぼす影響は比較的少ないとされています。 肝臓に見られる悪性腫瘍としては、肝細胞がんや胆管細胞がん(肝内胆管がん)がよく知られています。 肝臓はもともと血管が多い臓器であるため血管腫ができやすく、肝臓にできる腫瘍の半数以上が肝血管腫とされています。 肝血管腫は「海綿状血管腫」と「血管内皮腫」の2種類に大きく分けられますが、海綿状血管腫と診断されることがほとんどです。そして、臨床上問題を生じるのも海綿状血管腫が多い傾向です。 基本的には無症状のため、昔は剖検(ぼうけん:病死した患者の遺体を解剖して調べること)で見つかることが多かったのですが、近年の画像診断技術の発展に伴い、他の病気を探すための検査や人間ドックなどで偶然発見されることが多くなりました。基本的には消化器内科で診てもらう病態です。 成人の発生頻度は5%程度で、一般的には女性のほうが男性に比べてやや多いといわれています。 その他女性に多い肝臓の病気については、下記の記事も合わせてご覧ください。 肝血管腫の症状 肝血管腫は、多くの場合は無症状で、特徴的な症状はありません。ただし、腫瘍が大きくなってくると徐々に周囲の臓器を圧迫し、以下の症状が出やすくなります。 腹部の不快感 腹痛 右上腹部の膨満感 嘔気・嘔吐など また、発現頻度は低いですが、重症例では以下の症状が見られるケースもあります。 肝臓の巨大化による合併症 発熱 黄疸(皮膚や白眼の黄染) 呼吸困難 心不全など 肝臓の巨大化による合併症の具体例としては、肝臓の破裂や多臓器の圧迫、出血性ショックなどが挙げられます。 肝臓が巨大化して破裂して出血を起こすと治療が困難になり、最悪のケースでは死に至るため、なんらかの異常が見られる際は速やかに医療機関を受診する必要があります。 巨大肝臓血管腫のカサバッハ・メリット症候群に注意 カサバッハ・メリット(Kasabach-merritt)症候群は、新生児期から乳児期に多く見られる巨大な血管腫です。 発症すると血小板の顕著な減少が見られ、出血や多臓器不全などを起こすと最悪のケースでは死に至ります。 現在のところ確立した治療法がなく、ステロイドやインターフェロン、抗血小板薬の投与など複数の治療を並行するのが一般的です。 死亡率は20~30%とされていますが、治癒した例では予後が良好で、再発の可能性はありません。(文献2) 肝血管腫の原因 肝血管腫が形成される原因は明らかになっていませんが、先天的な要素が大きいと考えられています。乳児期に肝血管腫が生じる場合もありますが、通常は自然に消失していきます。 肝血管腫の男女比について、エビデンス(医学的根拠)を伴うデータはありません。 しかし、臨床上は女性の発症例が多く報告されており、ホルモンバランスの変化が発症リスクを高める要因ではないかと考えられています。 実際に、成人になって肝血管腫が発見された女性患者の調査報告では、女性ホルモン補充療法を施行したことにより肝血管腫の増大が見られ、結果として女性ホルモンとの関連が示唆されました。 女性ホルモンが実際にどのように肝血管腫に影響を及ぼしているかまでは未だはっきりと解明されていませんが、妊娠や女性ホルモン療法は肝血管腫増大のリスクになり得ると考えられています。 なお、ピルの服用が肝血管腫を増大させるかに関する研究もなされましたが、そちらでは有意に増大させないとの結果でした。 ただし、ピルの長期服用は肝機能障害や肝腫瘍のリスクを上昇させる上、ピルと肝血管腫増大の関連を考える報告があるのも事実です。 発症年齢に関しては30〜50代に多く見られるとされていますが、全年齢層で検査を行った結果ではないため好発年齢は不明です。 肝血管腫の検査・診断の方法 肝血管腫の検査法として以下の方法が挙げられます。 超音波(エコー)検査 CT(造影コンピュータ断層撮影)検査 MRI(磁気共鳴画像)検査 画像検査以外に腫瘍マーカーを用いてがんの可能性を調べたり、血液検査によりカサバッハ・メリット症候群のリスクを確認したりするケースもあります。 次項で肝血管腫の検査の際に行われる画像診断ついて解説します。 超音波(エコー)検査 超音波検査は身体に超音波の出るプローブと呼ばれる機械を当て、それぞれの臓器から跳ね返ってきた超音波を画像化するのが特徴です。 腹部超音波検査ではお腹をグッと押される感覚はありますが、被曝の恐れや痛みがなく、副作用を心配しなくて良い点がメリットです。 身体への負担が少ない検査で肝血管腫を発見できる点では優れますが、肝細胞がんや肝臓への転移がんと見分けにくい欠点があります。 造影超音波検査を用いることも可能ですが、患者さんの体格や術者の技量によって左右されるため、通常はCT検査やMRI検査の画像と合わせて総合的に判断されています。 造影超音波検査に用いられる造影剤は、卵アレルギーの方には使用できません。造影超音波検査に伴い過去にアレルギーを起こした経験がある方は、事前に医師に相談する必要があります。 CT(造影コンピュータ断層撮影)検査 CT検査はベッドの上に仰向けに寝た状態でトンネル状の装置に入り、X線の吸収率の違いを利用して体の断面を画像化するのが特徴です。 レントゲンでは確認が難しいミリ単位の微細な病変を発見しやすく、体内の状態を立体的に把握できる点がメリットです。 造影剤を使用しない単純CTでは肝血管腫の検出率は低いですが、造影剤を使用した造影CTであれば格段に検出率が上がります。 肝血管腫は他の肝臓がんと比べて血流の流れが遅いため、造影剤を使用すると全体がゆっくり染まるのです。 CT検査のデメリットとしては放射線を被ばくする点や、造影剤による副作用などが挙げられます。 過去に造影剤によるアレルギーが出た人や糖尿病薬を服用している人、腎機能障害のある人、授乳中の人などは造影剤を使用する際に注意が必要となります。該当される方は医師にご確認ください。 MRI(磁気共鳴画像)検査 MRI検査は強力な磁場が発生したトンネル状の機械に入り、ラジオ波を体に当てることでさまざまな角度から断面像を作り出すのが特徴です。 放射線被曝のリスクがなく、骨の影響を受けずに正常な組織と病変部位との判別ができる点がメリットです。 超音波検査やCT検査同様、必要時には造影剤も使用できます。造影を含めたMRI検査が肝血管腫の確定診断において最も有用であるといわれています。 MRI検査はさまざまな病気の早期発見に役立つ検査法ですが、狭いトンネルの中に入る必要があるので狭所恐怖症の人には不向きな点や、超音波検査やCT検査と比べてコストが高くなる点が懸念です。 検査に要する時間が長く、病院によっては他の検査と比較して予約が取りにくい場合もあるでしょう。 肝血管腫の主な治療法 肝血管腫は腫瘍が小さく、症状が出ていない場合は治療の必要はありません。 肝血管腫の主な治療法としては、以下の例が挙げられます。 経過観察 外科的治療 放射線治療 肝移植 それぞれについて解説します。 経過観察が基本 肝血管腫の発症が確認されたとしても、経過を観察するのが基本です。 病変が小さくかつ無症状であれば、基本的に経過観察のみと考えて良いでしょう。大きくても増大傾向がなく、かつ無症状であれば経過観察可能と判断されやすいです。 ただし、経過を観察する場合であっても定期的に超音波検査やCT検査、MRI検査を受け、症状変化の有無を確認してください。 妊娠に関しては判断が難しいところで、大きな血管腫が発見された場合には妊娠を勧めるべきでないと主張する報告もある一方で、巨大血管腫がありながらも合併症を生じることなく妊娠継続ができたとの報告もあります。 自覚症状があり、かつ大きい肝血管腫を指摘されている場合は、それ以上大きくならないよう、女性ホルモン補充療法やピルの中断が推奨されています。 巨大血管腫があるために産婦人科領域の治療について相談したい方や妊娠をご希望の場合には、産婦人科の医師に加え、消化器内科や消化器外科の医師ともよく話し合いましょう。 治療の際には、消化器内科の医師より消化器外科や放射線科の医師へ紹介され、適切な治療を検討していきます。 外科的治療(肝切除・カテーテル)は腫瘍の大きさ・症状による 肝血管腫の大きさや自覚症状、合併症、悪性腫瘍の可能性を完全に否定できない場合は、外科的治療が必要です。 主な治療法は以下のとおりです。 治療法 目的 カテーテル治療 肝動脈を塞いで肝血管腫への血液流入を阻害する 手術 肝血管腫を切除する 次のような条件下では、カテーテル治療や手術療法といった積極的治療が必要とされます。 カサバッハ・メリット症候群 血管腫の急速な増大 血管腫の増大とともに症状の増悪 血管腫が原因となった合併症が中等度以上 血管腫の破裂 カテーテル治療は肝動脈塞栓術とも呼ばれており、血管内より血管腫に栄養を送る動脈へアクセスし、挿入した細い管を使って動脈を塞ぐ治療法です。 手術療法と異なり合併症のリスクが低いメリットがあり、肝血管腫が破裂して出血している症例や、カサバッハ・メリットに対して効果的と報告されています。 一方、カテーテル治療では肝血管腫の完治には至らず、多くの場合腫瘍の縮小はみられません。前段階として一旦肝動脈塞栓術を施行し、全身状態が改善されてから手術に臨む症例もあります。 カテーテル治療では十分な効果が得られない場合、手術療法(腫瘍摘出術)が検討されます。報告されている肝血管腫の手術成績は、破裂による緊急手術を除いて良好です。 手術の手法としては腹腔鏡手術と開腹手術の2つが挙げられます。腹腔鏡手術は傷口が小さくて済むメリットがありますが、肝血管腫の場所によっては開腹手術の方がリスクが低いケースも少なくありません。 放射線治療は症状緩和を目的として実施 肝血管腫を治療する際に、定位放射線治療(SRT:Stereotactic Radio Therapy・SBRT:Stereotactic Body Radio Therapy)を行うケースがあります。 定位放射線治療は、対象となる病変へ集中的に放射線を照射する治療法です。周囲の組織に与えるダメージを最低限に抑えられます。 肝血管腫に対して定位放射線治療を実施した例では、症状の改善に加えて腫瘍のサイズの縮小もしくは消失が報告されています。(文献3) 肝移植は最終手段 外科的治療や放射線治療で肝血管腫に伴う症状の改善が見られない場合は、肝移植が検討されます。 肝血管腫自体の改善よりは、肝機能不全による生命の危機を回避するのが目的です。 とくに肝臓全体に広がるびまん性の肝血管腫で、その他の治療法では血液凝固異常が改善しない場合、肝移植が選択肢の一つになります。 国内では乳幼児期以降に肝血管腫に伴う慢性肝機能不全を発症したケースで、肝移植の治療が実施されました。(文献4) 海外では血液凝固障害や心不全を伴う急性期症状に対し、肝移植を実施した例が報告されています。(文献5) 2024年現在は血管腫を薬で治す研究も進められており、今後の新しい治療法が期待されています。 肝血管腫の診断が出たら気をつけるべきこと 肝血管腫の診断が出たら以下の点に気を付けてください。 定期健診を受ける 肝機能に配慮した生活を送る 接触の激しいスポーツは避ける 妊娠中や妊娠計画中は医師の指示を守る それぞれについて解説します。 定期健診を受ける 肝血管腫の診断が出たら、定期健診を受けることが大切です。 肝血管腫は良性の腫瘍のため、無症状で経過するケースが大半で、肝臓がんと異なり腫瘍が急速に大きくなることもほとんどありません。 ただし、肝臓の病気は自覚症状を伴うケースが少ないため、定期健診で病変に異常が生じていないか確認する必要があります。 肝血管腫と診断されたら半年から1年後に再検査を行い、腫瘍の大きさに変化が見られない場合は、1年~2年ごとの検査が推奨されています。 再検査で腫瘍が大きくなっていた場合は、CTやMRIを用いた精密検査が必要です。 肝機能に配慮した生活を送る 肝血管腫の診断が出たら、肝機能に配慮した生活を送りましょう。 玄米や雑穀米を取り入れ、緑黄色野菜やキノコ類、海藻類、果物などを積極的に取り入れるのがおすすめです。 ベーコンやソーセージなどの加工品や揚げ物、バター、生クリームなど飽和脂肪酸を多く含む食品は肝臓への負担が大きいため、必要以上に摂取しないよう意識してください。 タンパク質は牛肉の赤みや鶏のササミ、青魚などから摂取すると肝臓にかかる負担が軽減します。 また、肝臓に大きな負担をかけるアルコールの過剰な摂取は控え、1週間に2日以上は休肝日を設けるのがおすすめです。 肝臓の数値が気になる方は、下記の記事も参考にしてください。 接触の激しいスポーツは避ける 肝血管腫の多くは無症状のため、スポーツ活動に制限はありません。 ただし、発熱や呼吸困難などの症状が出ている方や、肝血管腫の増大・巨大化の傾向が見られる方は、激しい運動を避けるのが好ましいと考えられます。 アメリカンフットボールやラグビー、格闘技など接触の多いコンタクト系のスポーツで身体に衝撃が加わると、肥大した肝血管腫の破裂や血管からの出血リスクが増加するためです。 腫瘍の大きさが5センチメートル以下であれば、定期健診で経過を見守りながらスポーツを楽しめるでしょう。 腫瘍が10センチメートルを超える場合は、運動強度について医師の指導を受ける必要があります。 妊娠中や妊娠計画中は医師の指示を守る 妊娠中もしくは妊娠計画中の女性は、定期的に検診を受けて医師の指導を受けてください。 妊娠中は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が増加するため、肝血管腫が増大する可能性があります。 また、直接的な因果関係は明らかにされていないものの、経口避妊薬を服用すると女性ホルモンのバランスが変化し、肝血管腫の増大を招く恐れがあります。 妊娠中や妊娠計画中はホルモンバランスが変化しやすいため、超音波検査などで経過を見守ることが重要です。 ほとんどの肝血管腫は治療の必要がない良性腫瘍ですが、巨大化や破裂のリスクが高い場合はカテーテル治療や手術が検討されます。 肝血管腫の予防法 現在のところ肝血管腫の原因は明らかにされていません。 胎児期に血管を形成する際に異常が生じたり、遺伝的要因が関わっていたりする可能性が示唆されていますが、具体的な予防法はありません。 しかし、肝血管腫を発症した後に肥大化を防ぐのであれば、対処の方法はあると考えられます。 たとえば、脂質の多い食事やアルコールの過剰摂取は肝臓への負担を増やし、肝臓を肥大化させる一因です。肝血管腫への負担も増大するため、栄養バランスのとれた食事を意識し、過剰なアルコールの摂取は控えましょう。 腫瘍が10センチメートルを超える場合は別ですが、内臓にかかる負担を減らすため適度な運動に取り組むのも効果的です。 肝血管腫の予防・早期発見のために定期健診を受けましょう 肝血管腫は良性腫瘍であり、基本的には怖い病気ではありません。腫瘍が小さくて無症状であれば、治療の必要はありません。 しかし、腫瘍が大きくなってくるといろいろな症状を招くほか、出血や破裂など重大な健康被害のリスクが生じます。 どちらかといえば女性に多く見られるとの報告があるため、妊娠中もしくは妊娠計画中の女性はとくに気を付けてください。 肝血管腫と診断された場合は、自分の身を守るためにも定期的な検査を心掛け、肝臓に負担がかかる食習慣の見直しに取り組むのがおすすめです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝血管腫について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝血管腫に関するよくある質問 肝血管腫はがんの可能性がありますか? 肝血管腫は良性の腫瘍であるため、がんになる可能性はほとんどありません。 画像検査では肝臓がんとの見分けがつきにくいケースがあるため、初回の診察時にはCTやMRIなどを用いて判別する必要があります。 肝血管腫と肝臓がんの大きな違いは、腫瘍が大きくなるスピードです。肝血管腫は基本的に急激に巨大化しませんが、肝臓がんの場合は腫瘍が短期間で大きくなる傾向にあります。 万が一のリスクを避けるため、肝血管腫と診断された場合であっても、半年から1年後に再検査を行い、その後も定期健診を受けてください。 破裂する可能性はありますか? 肝血管腫が破裂する可能性は極めて低いとされます。 しかし、腫瘍が10センチメートル以上に巨大化した場合や、カサバッハ・メリット症候群を発症しているケースでは、肝血管腫が破裂するリスクが増加します。 肝血管腫の破裂に伴う特徴的な症状が、突然の激しい腹痛やめまいなどです。出血性ショックを起こした場合、急激な血圧低下に伴う意識障害を招く恐れもあるため、すぐに医療機関を受診してください。 肝血管腫の破裂を予防するためには、激しい運動を控えるなど外部からの衝撃を避けることが大切です。 参考文献 (文献1) 肝海綿状血管腫の画像診断ガイドライン|公益社団法人日本医学放射線学会 (文献2) カサバッハ・メリット(Kasabach-Merritt)現象(症候群)|小児慢性特定疾病情報センター (文献3) 肝海綿状血管腫の画像診断ガイドライン|公益社団法人日本医学放射線学会 (文献4) 乳幼児肝巨大血管腫|難病情報センター (文献5) 肝巨大血管腫(乳幼児難治性肝血管腫)|小児慢性特定疾病情報センター
2024.05.16 -
- 内科疾患
- 内科疾患、その他
肝嚢胞とは、肝臓の組織に液体がたまって袋状になったものです。 健康診断や人間ドックで発見されるケースが多く、実際に約5人に1人の割合で健康診断の検査項目に含まれる腹部超音波検査で肝嚢胞が見つかるデータもあります。(文献1) そのため、診断後に放っておいて大丈夫か、家族として何かできることはないかと心配になって情報を探していらっしゃるのではないでしょうか。 突然聞かされると驚かれるかもしれませんが、肝嚢胞は比較的よく見られるもので、多くは良性で特に症状がないケースがほとんどです。 しかし、まれに大きくなって痛みが出たり、他の病気が隠れていたりする可能性もゼロではありません。 本記事では、肝嚢胞の原因や症状などを詳しく解説します。 治療法も紹介しているので、肝嚢胞の診断を受けて不安を感じている方は参考にしてみてください。 しかし、肝嚢胞の治療では、嚢胞が大きくなった場合に外科的な穿刺や切除手術が行われることがありますが、手術を避けたいという方は再生医療も選択肢の一つになります。 \再生医療という新しい選択肢/ 再生医療は、患者さまご自身の細胞を用いて肝臓の修復力を高めて、損傷や炎症を起こした肝組織の再生を促し、肝機能の改善を目指す治療法です。 「早く痛みから解放されたい」「機能を取り戻したい」という方は、まずは当院の無料カウンセリングをご利用ください。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞(肝のう胞)とは 肝嚢胞とは、肝臓にできる液体がたまった袋状のものを指します。 肝嚢胞の種類は、大きくわけて以下の2つです。 孤発性肝嚢胞 多発肝嚢胞 孤発性肝嚢胞 「孤発性肝嚢胞」は、肝嚢胞の数が1〜3個程度で単発的に発生する肝嚢胞です。 肝嚢胞の大きさが5cm以下程度の小さいものであれば無症状のケースが多くなります。 まれにサイズが5〜10cmを超えるような大きい肝嚢胞もできます。 このサイズになると、周りの臓器が圧迫されてお腹が苦しくなったり、腹痛を感じたりする場合があるので覚えておきましょう。 ただし、肝臓自体への影響は少なく、血液検査で肝機能の異常が見つかるケースはほとんどありません。 多発肝嚢胞 「多発肝嚢胞症」は、肝嚢胞が肝臓に多発する病気です。 こちらは孤発性とは異なり、嚢胞の数が増えたり大きくなったりするケースが多く、それによる周囲への圧迫症状が見られやすくなります。 また、嚢胞内の感染や出血で炎症を引き起こし発熱や肝機能異常をおよぼす可能性もあります。 肝嚢胞以外の脂肪肝や肝硬変、肝炎といった肝臓の病気には「再生医療」の治療法が効果的です。 再生医療とは、人間の自然治癒力を活用し、損傷した肝臓の組織を修復する最新の医療技術です。 詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の記事では、肝臓の働きや肝臓の病気について解説しています。詳細が気になる方は、参考にしてみてください。 肝嚢胞の原因 肝嚢胞の発生原因は、現時点では明確にわかっていません。 肝嚢胞ができるのは40歳から60歳の女性に多いことから、女性ホルモンの1種であるエストロゲンが関連しているという説があります。 以下の記事では、女性に多い肝臓の病気を解説しています。検査方法や合併症に関する情報も紹介しているので、詳細が気になる方はあわせてご覧ください。 なお、肝嚢胞は、エキノコックスという寄生虫の感染によって肝嚢胞ができるケースがあります。エキノコックスは、キツネやイヌの糞に含まれており、口を介して感染します。 肝嚢胞の症状 くりかえしですが、肝嚢胞はほとんどが良性なので、肝嚢胞そのものが体に悪い影響をおよぼす可能性は高くありません。 肝嚢胞が5cm以下ほど小さめのサイズであれば、無症状のケースが大半です。 5〜10cmを超えるような大きいサイズの肝嚢胞になると、周りの臓器を圧迫してお腹が苦しくなったり、腹痛を感じたりする場合があります。 また、嚢胞内の感染や出血で炎症が起これば、発熱や肝機能異常を引き起こす可能性があります。症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 もしもご家族の方で肝嚢胞の疑いがある場合や、まずは相談先を必要としている場合などは、当クリニックでも無料相談を受け付けております。 ▼まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞の検査 冒頭で述べた通り、肝嚢胞は健康診断や人間ドックの腹部超音波検査検診で見つかるケースが多い傾向にあります。つまり、腹部超音波検査検診は肝嚢胞を発見する有効な検査といえるでしょう。 ほかには、腹部CTやMRIによっても確認できます。 CTやMRIでは、嚢胞の壁や嚢胞液の性状を詳しく調べられる検査です。超音波検査で嚢胞の性状が通常と異なっている場合や、嚢胞に対して治療を検討する場合にさらに詳しい情報を得るための検査としておこなわれます。 肝嚢胞の治療法 肝嚢胞は、圧迫症状がなければ治療はおこなわず、経過観察で良いものになります。 肝嚢胞のサイズが大きく圧迫による腹部症状をきたしている場合や、嚢胞内感染などを起こしている場合には治療をおこないます。 治療方法は、注射で嚢胞内の液を吸引して肝嚢胞を縮小させる方法です。超音波で嚢胞を確認しながらおこないます。その後、エタノールを注入して嚢胞内に再び液体がたまらないようにします。 根本的な治療としては、嚢胞を切開、切除する手術です。近年では腹腔鏡による手術もおこなわれ、より体に負担の少ない治療方法が広まっています。 傷付いた肝臓組織を修復する治療法の1つに「再生医療」があります。 リペアセルクリニックでは、ご自身の脂肪由来幹細胞を用いた再生医療を提供しています。 この治療は幹細胞が持つ組織修復能力を利用し、手術のような大きな負担なく、弱った肝臓の働きを根本からサポートすることを目指します。 治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=w-r5Q9YGiwpb_Yfv 根本的な改善を期待したい方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 まとめ|肝嚢胞への理解を深めて適切な対応をとろう 肝嚢胞は多くの場合、無症状で偶然見つかるもので、症状がなければ経過観察で良いものになります。したがって、肝嚢胞と診断されても極端に心配する必要はありません。 しかし、大きい嚢胞では腹痛やお腹の圧迫感の症状が現れることがあるほか、まれにがん化する事例も報告されています。気になる症状があれば早めに専門の医療機関に相談しましょう。 損傷した肝臓組織を修復を模索するなら、手術を必要としない「再生医療」がおすすめです。本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。 ご自身の細胞を用いる再生医療は薬や手術とは異なるアプローチで、慢性的な肝臓のダメージや機能低下に悩む方に新たな希望をもたらす可能性があります。 ご本人だけでなくご家族も一緒に最善の道を探るために、ぜひこの情報をご活用ください。 ▼まずは肝嚢胞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肝嚢胞に関するよくある質問 最後に肝嚢胞に関するよくある質問と回答を以下で回答しています。 肝嚢胞が何センチになったら手術が必要ですか? 肝嚢胞になったらどうすればいいの? 肝嚢胞でがんを発症するリスクはありますか? 肝嚢胞が何センチになったら手術が必要ですか? 手術の必要性を判断する明確なサイズの基準はありません。 嚢胞のサイズよりも、症状の有無や生活への影響が重要な判断材料となります。たとえば、嚢胞が腹部を圧迫して腹痛が生じたり、胃を圧迫して食欲不振になったりするなどです。 注射で肝嚢胞の液体を吸引する治療法もあるので、専門医と相談して自分の状態に合った治療法を選択していくのが良いでしょう。 肝嚢胞になったらどうすればいいの? 肝嚢胞と診断を受けた時点で、担当医に今後の治療方針を相談しましょう。 無症状であれば、定期的な経過観察を推奨される可能性があります。肝嚢胞がほかの臓器を圧迫して圧迫感や痛みを感じる場合は、注射吸引による液体の除去や肝嚢胞を切開・切除する手術などが進められます。 肝嚢胞でがんを発症するリスクはありますか? 肝嚢胞が、がん化した事例も報告されています。(文献2) がんの場合、早期発見が重要になります。体調不良や身体の違和感が長期間続く場合は、迷わず医療機関で検査を受けましょう。 参考文献 文献1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/65/1/65_15-10/_pdf 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/68/3/68_3_654/_article/-char/ja/
2024.05.09 -
- 内科疾患
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高血圧で医師から降圧剤をすすめられたものの、「薬の違いがわからない」「副作用が不安」と感じている方は少なくありません。 高血圧は放置すると、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが高まるため、降圧剤などを用いた適切な治療が必要です。 また、降圧剤には複数の種類があり、血圧を下げる仕組みが薬ごとに異なるため、体質に合う薬を選ぶことが大切です。 本記事では降圧剤の種類別に効果や副作用を解説します。 降圧剤の服用により血圧が下がりすぎた時の対処法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供や簡易オンライン診断を実施しています。 高血圧について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)とは血圧を下げる薬 降圧剤とは、血圧を適切な範囲に保ち、高血圧による病気のリスクを抑えるために使われる薬です。 生活習慣の見直しだけでは血圧の改善が難しい場合に、治療の一環として用いられます。 ここでは、降圧剤が血圧の改善に必要な理由について解説します。 降圧剤(高血圧の薬)の必要性 高血圧の治療では、生活習慣の改善と薬物療法を行うケースが一般的です。降圧剤は生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合や、脳心血管疾患のリスクが高い場合に用いられます。 そもそも、血圧が上がる主な原因は以下のとおりです。 加齢による血管の硬化 塩分の多い食事 運動不足 肥満 喫煙 ストレスの蓄積 遺伝的な体質 上記の影響が重なると血管に負担がかかり、血圧が高い状態が続きます。高血圧の状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病などの合併症を引き起こすリスクが高まります。 生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合に取り入れられるのが、薬物療法となる降圧剤です。つまり、降圧剤は血圧を目標範囲に管理し、合併症予防のために必要とされています。 高血圧の診断基準と降圧目標 「高血圧管理・治療ガイドライン 2025」では、高血圧の治療における降圧目標を以下の数値に設定しています。(文献1) 測定する場所 降圧目標 医療機関で測定した場合 130mmHg未満/80mmHg未満 自宅で測定した場合 125mmHg未満/75mmHg未満 一方で、血圧が130〜139mmHg/80〜89mmHgの場合は「高値血圧」と判断されます。高値血圧は、将来的に高血圧へ進行する可能性が高い状態です。 血圧が140mmHg以上/90mmHg以上になると、「高血圧症」と診断され、薬物治療を含めた対策が検討されます。 ただし、降圧剤を使うかどうかは血圧の数値だけで決まるわけではありません。 年齢や持病の有無、生活習慣などを総合的に考慮した上で治療方針が決定されるため、自己判断せず、医師と相談しながら決めることが大切です。 降圧剤(高血圧の薬)の種類と副作用 降圧剤にはいくつかの種類があり、血圧を下げる仕組みや副作用の出やすさがそれぞれ異なります。 代表的な降圧剤は、下表のとおりです。 【代表的な降圧剤の種類】 薬の種類 主な作用 カルシウム拮抗薬 末梢の血管を拡張させて血圧を下げる作用の薬 ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) 血管収縮を抑えて血圧を下げる作用の薬 ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬) アンジオテンシンⅡの産生を抑えて血圧を下げる薬 利尿薬 体内の水分と塩分を排出して血圧を下げる薬 β(ベータ)遮断薬 心拍数や心臓の負担を抑えて血圧を下げる薬 α(アルファ)遮断薬 交感神経の働きを抑えて血管を広げる薬 MR拮抗薬 ホルモンの作用を抑えて体液量を調整する薬 次に、それぞれの特徴と副作用について詳しく解説します。 カルシウム拮抗薬 カルシウム拮抗薬は高血圧の治療を始める際に、第一選択として選ばれることが多い降圧剤で、主に以下の効果や副作用があります。 効果 末梢の血管を拡張させることで血圧を下げる作用を持つ 副作用 めまい感 動悸 頭痛 ほてり感 顔面紅潮 むくみ 歯茎の肥厚(歯肉肥厚) など 使用が検討されるケース 高齢者 孤立性収縮期高血圧 狭心症 主なカルシウム拮抗薬の商品名(後発品含む) アダラート アムロジピン アムロジン ノルバスク ランデル アテレック カルブロック コニール など 副作用が比較的少なく使いやすいため、現在の高血圧治療では処方されることが多い傾向といえます。ただし、カルシウム拮抗薬には複数の種類があり、心拍数を低下させるタイプは、徐脈や心臓の伝導障害がある方に適さない場合があります。 ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)は、カルシウム拮抗薬に次いで多く使用されている降圧剤で、以下の効果や副作用があります。 効果 血管に作用する「アンジオテンシンⅡ」の働きを抑え、血管収縮を防ぐことで血圧を下げる 副作用 めまい 倦怠感 血中カリウム値の上昇 など 使用が検討されるケース 糖尿病や心不全などを合併する患者 主なARBの商品名(後発品含む) オルメテック オルメサルタン アジルバ アジルサルタン ミカルディス テルミサルタン など 副作用が比較的少なく、治療の第一選択として使用されます。また、カルシウム拮抗薬だけでは十分な効果が得られない場合に、併用されるケースも少なくありません。 腎機能が低下している方が服用する場合、定期的に腎機能やカリウム濃度等をチェックする必要があります。 また、妊娠中や授乳中の方は服用できないため、ほかの降圧剤を検討しましょう。 ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬) ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は、ARBと同じアンジオテンシン系に作用する降圧剤で、以下の効果や副作用があります。 効果 アンジオテンシンⅡの産生そのものを抑えて血管収縮を防ぎ、血圧を下げる 副作用 空咳 めまい など 使用が検討されるケース 心不全や心筋梗塞後の患者 腎症を伴う糖尿病患者 主なACE阻害薬の商品名(後発品含む) レニベース エナラプリルマレイン酸塩 エースコール テモカプリル塩酸塩 タナトリル イミダプリル塩酸塩 など ACE阻害薬の副作用として知られているのが「空咳(からせき)」です。 空咳は体内物質であるブラジキニンの影響によるもので、日本人を含むアジア人に出やすい傾向があります。 妊娠中や授乳中の方は、ARBと同様に服用できません。 利尿薬 利尿薬は降圧剤の1つで、主な効果や副作用は以下のとおりです。 効果 体内の余分な水分や塩分(ナトリウム)を尿として排出し、血液量を減らすことで血圧を下げる 副作用 電解質異常 トイレの回数増加 尿酸値・血糖値上昇 など 使用が検討されるケース 高齢者 塩分感受性高血圧の患者 むくみを伴う心不全の患者 主な利尿薬の商品名(後発品含む) ヒドロクロロチアジド フルイトラン トリクロルメチアジド フロセミド ラシックス アゾセミド ダイアート など 塩分摂取量が多い日本人にとって、効果が期待できる薬の1つです。 また、利尿薬は高血圧だけでなく、むくみを伴う心不全がある場合や、他の降圧剤で効果が不十分な場合に併用されます。 β(ベータ)遮断薬 β遮断薬は、主要な降圧剤の1つで、とくに狭心症や心不全、心筋梗塞後などを伴う方に用いられます。主な効果や副作用は、以下のとおりです。 効果 心臓の働きを抑えて心拍数や心臓の負担を軽くすることで血圧を下げる 副作用 疲労感 徐脈 気管支収縮 など 使用が検討されるケース 狭心症 心筋梗塞後の患者 頻脈を伴う高血圧患者 主なβ遮断薬の商品名(後発品含む) インデラル プロプラノロール メインテート ビソプロロール アーチスト カルベジロール など 心筋梗塞後や脈が速いタイプの高血圧では、他の降圧剤と併用される場合もあります。 喘息などの呼吸器疾患に関する持病があり、吸入を行っている方が使用する場合は、症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 α(アルファ)遮断薬 α遮断薬は自律神経に働きかける降圧剤で、主な効果や副作用は以下のとおりです。 効果 交感神経の働きを抑えて血管を拡張し、血圧を下げる 副作用 起立性低血圧 めまい 頭痛 など 使用が検討されるケース 前立腺肥大症を合併する患者 主なα(アルファ)遮断薬の商品名(後発品含む) カルデナリン ドキサゾシン ミニプレス プラゾシン など α遮断薬は、交感神経が活性化しやすい早朝に血圧が上昇する方の場合、就寝前に服用することで効果が期待されます。 ただし、交感神経を抑えることで副作用が起こる可能性もあります。α遮断薬を服用する場合は医師の判断により少量から開始し、経過を見ながら調整されます。 MR拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬) MR拮抗薬も降圧剤の1つで、効果や副作用は以下のとおりです。 効果 アルドステロンの働きを抑え、体内の水分量を調整することで血圧を下げる 副作用 血清カリウム値上昇 血中尿酸増加 高カリウム血症の誘発 など 使用が検討されるケース 治療抵抗性高血圧や慢性心不全、慢性腎臓病の患者 主なMR拮抗薬の商品名(後発品含む) アルダクトン スピロノラクトン セララ エプレレノン ミネブロ など MR拮抗薬は心臓を保護する作用も期待できるため、心不全を合併する高血圧で使用される場合があります。 一方で、MR拮抗薬は体液バランスを調節する薬のため、高カリウム血症などの電解質異常に注意が必要です。 とくに、腎機能障害がある方や糖尿病性腎症がある方は、使用できない可能性があります。 複数の降圧剤(高血圧の薬)をまとめた配合剤とは 高血圧の治療において、1種類の降圧剤では血圧が十分に下がらない場合、複数の降圧剤を1つにまとめた「配合剤」を服用するケースがあります。 降圧剤の配合剤は、異なる作用を持つ薬を組み合わせることで、より安定した血圧管理を目指す治療法です。 ここでは、配合剤の仕組みや特徴、代表的な配合パターンについて解説します。 複数の作用を一度に得られる治療薬 配合剤とは、血圧を下げる仕組みが異なる降圧剤を1錠にまとめた薬です。 たとえば、血管を広げる薬と、体内のホルモンの働きを抑える薬を組み合わせることで、それぞれの作用を補い合いながら血圧をコントロールできます。 高血圧の治療が進むにつれて薬の種類が増えると、「飲み忘れが心配」「管理が大変」と感じる方も少なくありません。 配合剤は、薬が増えることへの不安を軽減しやすい治療の選択肢として用いられています。 配合剤のメリット 配合剤は、作用の異なる複数の降圧剤を1錠にまとめた薬で、服用する錠数を減らしながら血圧管理を行える点が特徴です。 薬の数が増えると飲み忘れが起こりやすくなりますが、配合剤を用いることで服薬管理がシンプルになり、治療を継続しやすくなる効果が期待できます。 また、単剤の用量を増やすよりも、作用の異なる薬を組み合わせた方が降圧効果を得られやすい場合があります。 加えて、各薬剤の用量を抑えられることから、副作用の軽減が期待できる点も配合剤を用いるメリットです。 配合剤のデメリット 配合剤には複数の成分が含まれているため、副作用が現れた場合に、どの成分が影響しているのかを判断しにくい側面があります。 そのため、めまいや体調不良など、これまでと異なる症状を感じた際には、自己判断で服用を中止せず、医師に相談しながら調整を行うことが重要です。 また、配合剤の成分比率は固定されているため、個別調整はできません。血圧の数値に合わせて、片方の成分だけ増減させるといった調整ができない点はデメリットです。 降圧剤の主な配合パターンと代表的な薬剤 現在国内で処方可能な降圧剤の代表的な配合パターンは、以下の3つです。 降圧剤の配合剤 詳細 カルシウム拮抗薬+ARB ザクラス アイミクス ミカムロ レザルタス エックスフォージなど ARB+利尿薬 イルトラ エカード プレミネント ミコンビなど カルシウム拮抗薬+ARB+利尿薬 ミカトリオ 配合剤の場合、名前だけでどの薬が配合されているかがわかりにくいため、使用する際は、各降圧剤の副作用に注意してください。 降圧剤(高血圧の薬)を安全に服用するための注意点 降圧剤は、飲み合わせや服用方法を誤ると、思わぬ副作用につながる場合があります。 ここでは、降圧剤を安全に服用するために知っておきたい注意点を解説します。 グレープフルーツなどの柑橘類を避ける グレープフルーツには「フラノクマリン類」と呼ばれる成分が含まれており、体内で薬を分解する酵素の働きを妨げる場合があります。 この酵素の働きが阻害されると、薬の成分が体内に通常より長く残り、作用が強く出すぎることで、かえって副作用のリスクを高めます。 これは降圧剤に限らず、コレステロール低下薬や抗不安薬など、さまざまな薬で起こる可能性があります。 ただし、影響の有無は薬の種類によって異なります。自己判断ですべての柑橘類を避けるのではなく、医師や薬剤師、薬の説明書を確認しましょう。 自己判断で降圧剤の服用をやめるのは危険 血圧が落ち着いてくると、「もう治ったのではないか」と感じ、自己判断で薬をやめてしまう方もいます。 しかし、血圧が下がった状態は、薬によってコントロールされている結果であり、高血圧そのものが治ったわけではありません。 途中で降圧剤の服用を中止すると、再び血圧が上昇し、高血圧の状態に戻ってしまう可能性があります。 そのため、薬の減量や中止を考える場合は、必ず医師と相談しながら進めることが重要です。 また、降圧剤を一生飲み続けなければならないのか不安に感じる方もいるでしょう。 血圧を下げるには薬の服用が重要ですが、中には生活習慣が改善したことで徐々に減量し、降圧剤をやめられた方もいます。 そのため、治療が順調であれば、薬を中止できる可能性があります。 降圧剤で血圧が下がりすぎた時の対処法 降圧剤は血圧を下げる薬ですが、低下しすぎると健康リスクを引き起こす可能性があるため注意が必要です。万が一下がりすぎた場合は、適切に対処しましょう。 ここからは、降圧剤で血圧が下がりすぎた時の対処法をパターン別に解説します。症状が見られた際、適切に対処するための参考にしてください。 めまいやふらつきがあった場合は安静にする 降圧剤で血圧が下がりすぎると、めまいや立ちくらみ、ふらつきを引き起こす可能性があります。症状が現れた場合は、座ったり横になったりして安静にすることが大切です。横になる際に足を少し高くすると、下半身に溜まった血液が心臓に戻りやすく、血圧の回復につながります。 また、座っている状態や横になっている状態から立ち上がろうとすると、血圧が下がります。とくに、起床時やトイレの際に急に立ち上がるのは症状の悪化を招きます。 急な起立は転倒リスクを高めるため、立ち上がろうと無理に体を動かすのは控えましょう。 脱水を避けるために水分補給をする 発汗や下痢、食事量の低下などによる脱水が疑われる場合は、少量ずつ水分を補給しましょう。脱水状態になると体内の水分や塩分が失われ、循環血液量が減少するため、血圧低下を招きます。 とくに夏場は汗をかきやすく、水分不足になりやすいため注意しなければなりません。また、利尿薬を使用している場合も、脱水の可能性があり、血圧低下を引き起こしやすくなります。 脱水が疑われる場合は、必要に応じて経口補水液を使用する方法もあります。ただし、心不全や腎臓病などで水分制限がある方は、自己判断せず医師の指示に従うことが大切です。 医師の指示に従って薬を調整する 降圧剤で血圧が下がりすぎた時は、薬の調整をするのも対処法の1つです。血圧が下がりすぎる原因は、降圧剤の効果が強く出てしまっている可能性があります。 受診時に医師へ伝え、必要に応じて薬の種類や用量、服用時間を見直してもらうことが大切です。血圧や症状を記録しておくと、薬の量を見直す際の参考になります 血圧が下がりすぎたからといって、自己判断で服用を中止・減量せず、必ず医師に相談しましょう。 意識がもうろうとしている場合はすぐに医療機関を受診する 降圧剤により血圧が下がりすぎた時は、安静にしたり水分補給したりすると症状の回復が期待できます。ただし、以下の症状が見られた場合はほかの疾患を引き起こしている可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。 意識がもうろうとしている 胸の痛みがある ろれつが回らず、痺れがある 息苦しさがある また、吐血や下血などをした場合、出血が続くと血圧がさらに下がる可能性があります。とくに意識がもうろうとしている場合は、緊急性が高いため改善を待たず、救急車を呼ぶなど、直ちに医療機関へ連絡してください。 降圧剤以外に血圧を下げる方法 降圧剤は血圧をコントロールする上で重要な役割を果たしますが、生活習慣の見直しも大切です。生活習慣を見直すことで、血圧の改善につながる場合があります。 降圧剤以外に血圧を下げる方法は、以下のとおりです。 減塩を心がける 食事全体のバランスを見直す 禁煙する お酒の量を見直す ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れる ストレス緩和を意識する 睡眠をしっかりとる 生活習慣を見直すことで、より効果的な血圧管理が可能です。毎日の食事や運動、過ごし方を改善し、血圧をうまくコントロールしましょう。 降圧剤が効かない原因がわからないときは医師に相談を 降圧剤の効果が得られにくく、原因がわからない場合は医師に相談しましょう。降圧剤を適切に服用しても血圧が十分に下がらない場合は、二次性高血圧などの疑いがあるためです。 二次性高血圧とは、ほかの疾患によって血圧が上昇している状態のことです。二次性高血圧の場合、血圧が上昇している原因として、以下の疾患が考えられます。 腎臓病 内分泌疾患 睡眠時無呼吸症候群 ほかの疾患を治療すると、血圧上昇が改善する場合もあります。降圧剤が効かない場合は、二次性高血圧の可能性もあるため、専門機関を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 高血圧に関する疾患にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)について理解を深め適切に服用しよう 降圧剤は、高血圧による脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を防ぐために、血圧を適切な範囲に保つ重要な治療方法です。 降圧剤にはさまざまな種類があり、それぞれ作用の仕組みや副作用が異なるため、自分の体質や状態に合ったものを選ぶことが大切です。 また、降圧剤以外にも食事の減塩や運動習慣の見直しといった生活習慣の改善を併せて行うことで、血圧の安定につながる場合があります。 降圧剤の服用を続ける中で不安や疑問が生じた場合は、自己判断せず、医師や薬剤師への相談が重要です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 高血圧に関する疾患にお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)に関するよくある質問 降圧剤はやめたほうがいいと言われる理由は? 降圧剤はやめたほうがいいという声も一部で見られますが、医学的な根拠はありません。意見が見られる理由には、「副作用が心配」「一生飲み続けなければならないのでは」といった不安が影響していると考えられます。 しかし、高血圧を放置すると命に関わる疾患を引き起こす可能性があります。降圧剤は血圧を適切な範囲に保つ働きを持つ薬です。高血圧が原因となる疾患を引き起こすリスクを減らすためにも、医師の指示に従って服用することが大切です。 降圧剤は一生飲み続ける? 降圧剤は、必ずしも一生同じ薬を飲み続けなければならないものではありません。 血圧の状態や年齢、体質、生活習慣の改善状況によって、薬の量や種類が調整される場合があります。 また、治療が順調に進み、食事や運動などの生活習慣が整ってくると、医師の判断で減量や中止を検討できる場合もあります。 自己判断で薬をやめるのではなく、定期的な診察を受けながら医師と相談して進めることが大切です。 降圧剤の飲み忘れに気づいたらどうする? 降圧剤を飲み忘れた場合の対応は、薬の種類や服用タイミングによって異なります。 そのため、自己判断で対応せず、あらかじめ医師や薬剤師から指示を受けておくことが大切です。 一般的には、飲み忘れに気づいた時点で時間をずらして服用する場合がありますが、1度に2回分をまとめて飲むことは避けましょう。 まとめて服用すると、血圧が下がりすぎたり、副作用が出やすくなる恐れがあります。 飲み忘れが続く場合や、対応に迷った場合は、早めに医師や薬剤師へ相談しましょう。 サプリメントと併用しても大丈夫? サプリメントの中には、降圧剤の作用に影響を与えるものがあります。 とくに、カリウムを多く含むサプリメントや健康食品は、薬との組み合わせによって体に負担がかかる可能性があります。 自己判断で併用するのではなく、サプリメントを使用している場合や新たに取り入れたい場合は、事前に医師や薬剤師へ相談すると安心です。 安全に治療を続けるためにも、服用しているものはすべて伝えるようにしましょう。 参考文献 (文献1) 高血圧管理・治療ガイドライン 2025 〜改訂ポイント〜|J-Stage
2024.05.02 -
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「高血圧だと腎臓に影響するって聞いたけど、血圧の高さはどう改善すればいいの?」 「そもそも両者にはどんな関係性があるのか知りたい」 このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。 結論、高血圧の場合、腎臓に悪影響を及ぼします。血圧が高いと腎臓に負担がかかり腎機能が低下するほか、腎炎や慢性腎臓病などの病気を発症するリスクも高まります。 腎機能を健康な状態に保つには、高血圧を改善するための取り組みを日頃から継続することが大切です。 本記事では、腎臓と高血圧の関係や血圧の高さを改善する方法を解説します。高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病についても紹介しているので、参考にしてみてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 「高血圧と関連のある腎臓病」について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】腎臓と高血圧の関係 高血圧は、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる怖い病気を引き起こすことをご存じの方は多いかもしれません。 高血圧はそれだけでなく、腎臓にも負担を与え、徐々に腎臓の機能を低下させていきます。 この章では、高血圧と腎臓の働きについて解説した上で、高血圧が腎臓に与える影響を詳しく説明します。 高血圧とは 高血圧とは、一般的に「最高血圧が140mmHg以上もしくは最低血圧が90mmHg以上、またはその両方」である状態を指します。 血圧は変動しやすいため一時的にこの値を上回ることはよくあり、その場合は問題とはなりません。 腎臓の働き 腎臓は、尿を作る働きがあり、老廃物や余分な塩分を尿として体外に排出してくれます。尿の量を調整する機能もあり、体内の水分量を適切な状態に保ちます。 また、ホルモンを分泌し、血圧の調整を図るのも腎臓の重要な役割です。そのほかにも血液を作るホルモンも分泌しており、貧血にならないように体をサポートしています。 高血圧が腎臓に与える影響 高血圧の状態が長期間続くと、腎臓に負担を与え、腎機能の低下を引き起こします。 腎臓の機能が低下すると、腎炎(腎臓の炎症)を発症しやすくなります。また、慢性的な機能障害を引き起こし、慢性腎臓病と診断される方も少なくありません。 腎臓から血圧への逆の影響もあります。腎臓は血圧を調整するホルモンを分泌する働きがあるため、腎臓の機能が低下すると高血圧になりやすいです。 このように、腎臓と高血圧は密接な関係にあり、互いに影響し合って悪循環を招くことがあります。 高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病について ここでは、高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病について、さらに詳しく解説します。 慢性腎臓病とは、腎機能の障害が慢性的に続いている状態です。 具体的には、機能異常による腎障害が3カ月以上持続または糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)の数値が60mL/min/1.73m²未満に低下した状態が3カ月持続している方を指します。(文献1) 健康な方の糸球体濾過量は100mL/min/1.73m²程度ですので、慢性腎臓病の方では正常値の60%ほどまで機能が低下している状態です。 国内に1330万人の慢性腎臓病患者が存在すると推定されています。これは成人の約8人に1人の割合であり、どなたでも発症しうる身近な疾患です。(文献2) 慢性腎臓病の原因 慢性腎臓病の原因にはさまざまなものがありますが、とくに高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病と深く関係しています。 また、加齢による腎機能低下も大きな原因の1つです。 高血圧 脂質異常症 糖尿病 加齢 慢性腎臓病の症状 慢性腎臓病の初期には自覚症状がないことが多いですが、進行すると息切れや倦怠感、むくみといった症状が現れます。 息切れ 倦怠感 むくみ このような症状がみられた場合、腎臓が正常に機能していない可能性があるため治療が必要になります。 慢性腎臓病の治療 残念ながら慢性腎臓病で徐々に低下してしまった腎機能を完全に元に戻す治療法はありません。 慢性腎臓病と診断された場合に行う治療には大きく分けて、進行を抑える治療、そして悪化した腎機能を人工的に維持する治療の2つになります。 治療方法 治療内容 投薬治療 進行を抑える治療 慢性腎臓病の原因となった生活習慣病に対する投薬治療になります。 具体的には、高血圧をお持ちの方であれば降圧薬の内服が一般的です。 腎代替療法 腎機能を人工的に維持する治療 腎代替療法(血液透析や腹膜透析など)と呼ばれる治療になります。 先ほど紹介したような息切れや倦怠感、むくみといった症状を伴う場合にこのような治療が必要になる可能性があります。 高血圧患者が腎臓の機能を改善する方法 高血圧患者が腎臓の機能を改善させるには、日頃の生活習慣や、血圧の状態を適切に管理することが大切です。 具体的な改善策は主に以下の5つです。 食生活を見直す 禁煙する 糖尿病の治療を進める 血圧計測で目標値内にコントロールする 健康診断を受ける 順番に見ていきましょう。 食生活を見直す 高血圧を予防するために最も大切なことは、バランスの取れた食生活を送ることです。 日々の食事では炭水化物、たんぱく質、脂質といった三大栄養素が大部分を占めており、現代の日本人は特に、炭水化物や脂質を摂りすぎる傾向にあります。 このような食生活を続けてしまうと、血圧が上昇し、腎臓に負担がかかります。さらに、高血圧を防ぐためには、塩分を控えた食事も大切です。高血圧や慢性腎臓病を予防するための適切な塩分量は1日当たり6g未満とされています。 ところが、厚生労働省の調査報告書によると日本人が1日に摂取している塩分量の平均値は9.8gです。(文献3)平均すると1日当たり3.8gの減塩が必要となります。 禁煙する 喫煙は血圧を上げる要因となります。たばこに含まれる成分が血管の収縮や柔軟性の低下を引き起こすためです。 そのため、腎機能の改善を図るには、禁煙をして高血圧にならないようにする意識が大切です。 以下の方法が禁煙に役立ちます。 禁煙外来を受診する ニコチンパッチやガムを使う 無理のないペースで、たばこの本数を少しずつ減らしていきましょう。 糖尿病の治療を進める 高血圧と糖尿病は併発しやすく、国内にいる糖尿病合併高血圧患者は約90万人です。実際には、糖尿病患者の半数以上は高血圧を併発しています。(文献4) 糖尿病を発症している方は、糖尿病の治療に専念することで高血圧の改善につながり、ひいては腎臓機能の改善も期待できます。 糖尿病の主な治療は、糖質の量や血糖値の上昇をコントロールする食事療法と、インスリンを注射で投与する薬物療法です。 そのほかにも再生医療の選択肢があります。再生医療は患者様ご自身の細胞を活用した治療方法で、当院では脂肪由来の幹細胞を投与する治療を提供しています。 メール相談、オンラインカウンセリングを承っておりますので、詳しい治療方法を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。 血圧計測で目標値内にコントロールする 血圧は家庭用の血圧計で簡単にチェックできるため、日ごろから計測する習慣を付けましょう。 日々血圧を意識しつつ、生活習慣の改善だけで下がりきらない場合には内科のある病院を受診してください。 降圧薬を服用しながら適切な値にコントロールする必要があります。 健康診断を受ける 慢性腎臓病を早期発見するには、定期的に健康診断を受けることが大切です。 慢性腎臓病の初期段階では、腎機能の低下を生じていても自覚症状がみられない場合がほとんどです。 そのため、早期発見のためには健康診断の血液検査で血清クレアチニン値や血中尿素窒素など、腎臓の機能に関わる項目をチェックしましょう。 これらの項目が異常と判定された場合には慢性腎臓病の可能性がありますので、早めに内科を受診し、早期の検査をおすすめします。 腎臓機能と高血圧の改善策を知って日々の過ごし方を見直そう 血圧と腎臓は密接な関係にあるため、それぞれの状態を良好に保つ意識が健康維持に繋がります。 高血圧は日頃の食生活の改善、喫煙習慣、運動習慣、定期的な血圧チェックにより、早期発見と適切な対策が可能です。 本記事で紹介した改善策を参考に、腎機能の向上を目指しましょう。 腎臓と高血圧の改善に関するよくある質問 腎不全と高血圧に関連のあるレニンとはなんですか? レニンは、血圧を上げる働きのあるホルモンを作るために必要な酵素です。つまり、レニンの分泌量が増えると、高血圧になりやすいです。 高血圧の状態が長期間続くと、腎機能が著しく低下し、正常に機能しなくなる腎不全に進行する可能性があります。 高血圧患者が腎臓を検査する方法は? 高血圧患者の腎臓状態をチェックする代表的な検査は以下のとおりです。 検査の種類 内容 尿検査 尿に含まれる成分を検査 たんぱく質や血液などが混入し、異常が認められると腎機能低下の可能性があります 血液検査 クレアチニン(老廃物の一種)の濃度を検査 クレアチニン値の濃度が高いと腎臓の機能低下が疑われます 画像検査 腎臓の形・大きさを画像で検査 腎臓の萎縮や腫瘍が確認できます 腎生検 腎臓の組織を採取する検査 尿検査・血液検査・画像検査では判断困難な場合に正確に診断します 検査は状態の進行具合や医師の判断によって選択されます。 低血圧の場合も腎臓に負担がかかりますか? 低血圧の状態が長く続くと、体内に酸素や栄養が行き届かなくなり腎臓にも負担を与えます。 参考文献 (文献1) エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023|東京医学者 日本腎臓学会編集 (文献2) エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018|東京医学者 日本腎臓学会編集 (文献3) 令和5年国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省 (文献4) 糖尿病の病態と高血圧一なぜ糖尿病では高血圧合併例が多いのか一|内分泌·尿病科
2024.04.30 -
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高血圧の薬を服用している方にとって、グレープフルーツとの飲み合わせに注意が必要なことはよく知られています。 しかし、「レモンやみかんなど、ほかの柑橘類はどうなのか」「朝に薬を飲んで、夜に食べるなら問題ないのでは」といった疑問や不安を抱えている方も少なくありません。 本記事では、高血圧の薬との飲み合わせで一緒に食べてはいけない柑橘類を一覧で紹介します。高血圧の薬と一緒に柑橘類を食べるときの注意点や、おすすめの代替食品についても解説するので、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 高血圧の薬とグレープフルーツを一緒に食べてはいけない理由 グレープフルーツと一部の薬を一緒に摂取することは避けるべきとされています。 理由としては、グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という成分が、薬の代謝に大きく影響を与えてしまうためです。 また、高血圧が及ぼす腎臓などの臓器への悪影響については、以下の記事もあわせてご覧ください。 薬を分解する酵素の働きを阻害するから グレープフルーツに含まれる特定の化学成分(主にフラノクマリン類)は、小腸の上皮細胞に存在する薬物代謝酵素(とくに「CYP3A4」というシトクロムP450酵素)の働きを阻害してしまいます。(文献1) この酵素は、代謝して体外へ排出しやすい形に変える働きを担っています。しかし、フラノクマリンによってこの酵素の働きが妨げられると、薬の成分が適切に分解されないまま体内に吸収されてしまうメカニズムが働きます。 薬の血中濃度が急上昇して副作用のリスクが高まるから 酵素の働きが阻害され、薬が分解されずに体に吸収されると、血液中の薬物濃度が予期せず急上昇してしまいます。 血圧を下げる作用を持つ「カルシウムチャネル拮抗薬」を例に見ていきましょう。この薬の本来の薬効は、血管を拡張させることで血圧を下げることです。 しかし、フラノクマリン類との相互作用によって薬剤の効果が強まりすぎると、過度に血圧が下がり、以下のような副作用を引き起こすリスクが高まってしまいます。(文献2) めまい ふらつき 頭痛 動悸 倦怠感 など とくにカルシウム拮抗薬で影響が大きく、薬剤によって程度が異なります。 【一覧】グレープフルーツ以外でフラノクマリン含有量が高い・低い柑橘類 グレープフルーツ以外にも、高血圧治療薬と相互作用を起こしやすい柑橘類があります。注意すべき柑橘類と、心配が少ない柑橘類を一覧で紹介します。 フラノクマリン含有量が高い柑橘類 フラノクマリン含有量が高い主な柑橘類は以下のとおりです。(文献3) スウィーティー メロゴールド バンペイユ レッドポメロ ダイダイ ブンタン ハッサク サワーポメロ メキシカンライム 甘夏ミカン パール柑 サンポウカン これらの柑橘類は、グレープフルーツと同様にフラノクマリンを多く含むため、高血圧治療薬などを服用している間は摂取を避けましょう。 果汁の場合 果汁(ジュース)の場合でも、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユなどはグレープフルーツと同程度のフラノクマリンが含まれていることがあります。(文献4) フラノクマリン類の量が多いほど、CYP3A4の阻害も強くなる傾向が報告されています。 そのため、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユなどはグレープフルーツと同様に、果実そのものだけでなく、果汁や100%ジュースなどを飲む際にも十分な注意が必要です。 果皮の場合 フラノクマリン類は、果汁よりも果皮(皮)に数十倍から数千倍も多く含まれていることがわかっています。(文献4)とくに、メロゴールドやスウィーティー、甘夏ミカン、サワーポメロなどの皮には多く含まれています。 果肉はリスクが少なくても皮に成分が多い柑橘類もあるため、摂取する際は注意しましょう。 フラノクマリン含有量が比較的低い柑橘類 一方で、フラノクマリン含有量が低く、相互作用の心配が少ないとされる柑橘類は以下のとおりです。(文献3) ネーブルオレンジ 温州ミカン ポンカン イヨカン デコポン ユズ レモン スダチ カボス これらの柑橘類は、少なくとも果汁にフラノクマリンはほぼ含まれていないため、CYP3A4酵素との相互作用の心配は比較的少ないと考えられます。 ただし、前述のとおり、ネーブルオレンジやレモンのように果皮には微量のフラノクマリン類が含まれるものもあるため、皮の摂取には注意が必要です。 高血圧の薬と一緒に柑橘類を食べるときの5つの注意点 高血圧の薬と柑橘類を一緒に食べるときは、5つのポイントに注意しましょう。 フラノクマリンによる酵素の阻害は回復に時間がかかる フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を選ぶ 果物漬けやマーマレードなどの加工品にも注意する どうしても食べたいときは専門家の意見を参考にする 誤って食べてしまった場合は安静にして様子を見る 以下でそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。 1.フラノクマリンによる酵素の阻害は回復に時間がかかる 服薬期間中は原則としてグレープフルーツなどの摂取を避けましょう。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンによる小腸のCYP3A4酵素の阻害は不可逆的であり、回復に時間がかかるためです。 よくある誤解として「朝に薬を飲んで、夜にグレープフルーツを食べるなら大丈夫」というものがあります。しかし、一度阻害された酵素の働きが元の状態に回復するまでには数日かかるとされており、数時間タイミングをずらしただけでは、薬との相互作用を防げません。 高血圧の薬を服用している期間中は、グレープフルーツの摂取を完全に避けるのが基本です。 2.フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を選ぶ 柑橘類を食べたい場合は、フラノクマリンの含有量が低いものを選びましょう。柑橘類のなかには、フラノクマリンの含有量が少ないものもあります。 ミカンやオレンジなど、影響の少ない柑橘類で代替するのも一つの方法です。ただし、果皮に含まれるフラノクマリンの含有量が高い場合もあります。あらかじめ含有量を調べておくとよいでしょう。 3.果物漬けやマーマレードなど加工品にも注意する 生の果物やジュースだけでなく、マーマレードなどの加工品を摂取する際にも十分な注意が必要です。薬の代謝を阻害するフラノクマリンは、柑橘類の果汁よりも果皮に数十倍から数千倍も多く含まれているためです。 具体的には、皮を丸ごと使うマーマレードやジャム、ピールなどの加工食品には、フラノクマリンが多く残っている可能性があります。 また、チューハイなどのサワー系飲料や、ミックスフルーツジュースの中にグレープフルーツ果汁が隠れているケースも考えられます。 薬を服用している期間は、生のグレープフルーツやジュースを避けるだけでは不十分です。加工食品や飲料を口にする際も原材料表示を確認し、グレープフルーツなどの成分や皮が含まれるものは避ける習慣をつけましょう。 4.どうしても食べたいときは専門家の意見を参考にしよう どうしても特定の柑橘類が食べたいときや、新しいサプリメントを試したい場合は、自己判断を避け、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。薬剤師や医師は、高血圧薬との飲み合わせに関する専門的な知識を持っています。 主治医や治療薬に精通した薬剤師に相談すれば、安全な食べ方を教えてくれたり、場合によっては影響の少ない薬への変更を検討してくれたりする可能性があります。 また、グレープフルーツ成分などが濃縮されたサプリメントも、予期せぬ相互作用を防ぐためには事前の確認が欠かせません。 高血圧の治療効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを減らすためにも、摂取すべきでない食品や飲み物、サプリメントを避けることが大切です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 5.誤って食べてしまった場合は安静にして様子を見る 万が一、フラノクマリンを多く含む果物や加工品を食べてしまった場合は、直ちに運動や外出を控えて安静にしましょう。薬の効果が強く出すぎてしまい、急激な体調の変化が起こる可能性があるためです。 具体的には、軽度のめまいや頭痛から、血圧が下がるとショック症状や心臓にかかわる症状が出るおそれもあります。もし明らかな異変や強い症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診して医師の指示を仰いでください。 高血圧の薬と一緒に食べられる代替食品 グレープフルーツなどの特定の柑橘類を避ける必要がある場合、ほかのビタミンCが豊富な食品を代替として取り入れることがおすすめです。 柑橘類に豊富に含まれるビタミンCは、抗酸化作用を持ち免疫機能のサポートなどに必要な大切な栄養素です。 しかし、特定の柑橘類は高血圧治療薬などと相互作用を起こすリスクがあるため、薬の効果に影響を与えない別の食品から補う必要があります。 薬の代謝に影響を与えないおすすめの代替食品として、以下が挙げられます。(文献5) ピーマン 赤ピーマン ブロッコリー トマト イチゴ キウイ など ピーマンやブロッコリーはビタミンCが豊富で、免疫機能のサポートにも役立つ食品です。また、トマトやイチゴ、キウイなども日常的に取り入れやすい食品です。服薬中は相互作用のリスクがある柑橘類を控え、栄養豊富な代替食品を活用して、健康的な食生活を送りましょう。 高血圧によるダメージを受けた血管の修復には再生医療という選択肢も 高血圧は放置すると血管に持続的なダメージを与え、動脈硬化を進行させて脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。 薬による血圧のコントロールも重要ですが、すでにダメージを受けた血管自体の修復は従来の対症療法では難しい場合があります。 再生医療は傷ついた血管の修復や、脳梗塞の予防・後遺症改善のための新しいアプローチとして注目されている治療法です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。治療法についてお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 グレープフルーツ以外にもフラノクマリンが多い柑橘類には注意しよう 高血圧の薬を服用中でも、種類を正しく選べば柑橘類を楽しむことは可能です。グレープフルーツ以外にも相互作用を起こしやすい柑橘類がある一方で、影響の心配が少ない柑橘類も多く存在するからです。 ただし、薬の代謝を阻害するフラノクマリン類は、ほとんどの柑橘類で果汁よりも果皮に数十倍から数千倍多く含まれていることがわかっています。 そのため、果肉や果汁なら心配が少ない柑橘類であっても、皮ごと使われている加工品などには十分な注意が必要です。 高血圧の薬との飲み合わせが気になりつつも「どうしても柑橘類が食べたい」というときは、本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。 高血圧の薬とグレープフルーツの飲み合わせに関するよくある質問 りんごジュースやオレンジジュースなら高血圧の薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか? りんごジュースやオレンジジュースは、グレープフルーツのようにCYP3A4酵素を阻害することはないため、高血圧の薬の効果を過剰に強める心配は少ないとされています。 しかし、花粉症などで使う一部のアレルギー薬と一緒に飲むと、小腸のOATPというトランスポーターの働きが阻害され、薬の吸収が悪くなることが報告されています。 薬の効果を得るためには、どのような薬も水または白湯で飲むのが基本です。 高血圧の薬の種類によってグレープフルーツによる影響は異なりますか? 同じ高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)でも、種類によってグレープフルーツの影響の受けやすさはさまざまです。 たとえば、ニソルジピンやフェロジピン、ニフェジピンなどは影響を強く受けやすく、一緒に摂ることで血圧が下がりすぎるリスクが高いとされています。一方で、アムロジピンやジルチアゼムなどは比較的影響が少ない薬です。 ただし、影響の程度には個人差もあるため、自己判断で薬を飲み分けたりせず、必ず医師の指示に従ってください。 高血圧の薬以外にもグレープフルーツの影響を受ける薬はありますか? 高血圧の薬以外にも、CYP3A4酵素で代謝される多くの薬がグレープフルーツによる影響を受けます。代表的なものとして、主に以下が挙げられます。(文献6) 免疫抑制剤(シクロスポリンなど) 高脂血症治療剤(シンバスタチンなど) 降圧剤(フェロジピンなど) 一部の抗アレルギー薬 など これらの薬を服用している場合も、グレープフルーツやフラノクマリンを含む柑橘類の摂取には十分な注意が必要です。 参考文献 (文献1) グレープフルーツと薬物の相互作用 -「健康食品」の安全性・有効性情報|国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 https://hfnet.nibn.go.jp/column/detail825/ (文献2) 3.高血圧 - 薬事情報センター|一般社団法人愛知県薬剤師会 https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3517.html (文献3) グレープフルーツの成分と薬物と相互作用について|一宮市立市民病院 https://municipal-hospital.ichinomiya.aichi.jp/data/media/yakuzaikyoku/DRUG_INFORMATION/DI_News/2021/dinews2021.pdf (文献4) 酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング|医療薬学Vol.32, No.7(2006) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/32/7/32_7_693/_pdf (文献5) Vitamin C in Disease Prevention and Cure: An Overview|Indian J Clin Biochem. 2013 Sep 1;28(4):314–328 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3783921/ (文献6) 安全対策業務 Q2.グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか。|独立行政法人医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0017.html
2024.04.25 -
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40代、50代になってから急に血圧が高くなったのはなぜ? 血圧とホルモンバランスには関連はあるの? このような悩みを持つ女性も多いのではないでしょうか。 高血圧は生活習慣病の一つとして広く知られていますが、女性の場合は更年期障害が原因のケースもあります。 女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、血圧が下がりにくくなるためです。 本記事では、女性に多い高血圧の原因や、自分でできる対処法について解説します。 記事を最後まで読めば、女性由来の高血圧について正しい知識が身につくでしょう。 また、高血圧の改善について、専門科に相談したいという方はぜひ当院「リペアセルクリニック」の「メール相談」「オンラインカウンセリング」をご活用ください。 40代・50代女性の高血圧は「更年期による女性ホルモン減少」が原因 更年期の変化によって生じる高血圧を「更年期高血圧」と呼びます。 高血圧を放置しておくと、心臓病や脳血管障害につながることもあります。 本章を参考に、なぜ更年期になると高血圧が起こるのかを理解し、きちんと対策をしましょう。 女性ホルモンの減少によって生じる更年期障害 女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。このうちエストロゲンの減少が、更年期障害の発症に大きく関わっていると考えられています。 更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。 ホルモンバランスを保てなくなったことに対して、脳がそれを補おうと必死に身体にさまざまな命令を送り、それが更年期症状として現れてしまうのです。 多岐にわたる更年期症状ですが、高血圧以外には以下のようなものが挙げられます。 血管運動に関わる症状(ほてり、のぼせ、発汗、動悸、息切れ、むくみなど) 精神症状(頭痛、不眠、不安感、イライラ、抑うつ、無気力など) 消化器症状(便秘、下痢、胃の不快感、胸焼け、吐き気など) 皮膚症状(かゆみ、湿疹など) 運動器に関わる症状(肩こり、腰痛、背中の痛み、関節痛など) そのほか(疲労感、排尿トラブル、不正出血など) 症状が軽度で済む人もいれば、日常生活に支障が出るくらい重い症状が出る人もいます。軽度の場合は更年期症状、症状が重くなると更年期障害となります。(文献1) 主にエストロゲンの減少が高血圧を招く 私たちの身体は、常に一定の血圧を保持できるよう機能しており、高くなりすぎず、低くなりすぎないように調整されています。 エストロゲンは、その調整因子の一つであり、血管を広げて血圧を下げる働きをしています。更年期による卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少すると、血圧が下がりにくくなってしまうのです。 また、自律神経の乱れも更年期高血圧に大きく関わる因子です。 自律神経には、交感神経と副交感神経があります。活発な時や緊張状態の時には交感神経が優位となり、血管が収縮して血圧が上昇します。 逆に休んでいる時や就寝中は副交感神経が優位となり、血管は拡張して血圧が下がります。 このように血圧調整にとても大切な自律神経ですが、女性ホルモン低下に追いつけないことでパニックになった脳は、さまざまな命令を身体に送る中で、自律神経も乱してしまうのです。 自律神経の乱れは血圧変動のみならず、上記に述べたような精神症状や身体症状の原因にもなっています。 このようにエストロゲンの減少と自律神経の乱れは、本来私たちに備わっている血圧調整の歯車を狂わせ、結果的に更年期高血圧を引き起こすのです。 更年期の女性がやるべき高血圧の対策7選 今日からご自身で始められる、更年期高血圧の対策は以下の7つです。 血圧測定を習慣化する 塩分を控える 体重管理を行う 運動習慣を取り入れる 睡眠時間を十分に取る ストレスを溜めない イソフラボンを摂取する 本章では、各項目について解説します。 血圧測定を習慣化する 血圧は普段の状態と、高くなっているときの違いを探すことが大切です。 以下のポイントを意識して、血圧の測定を行いましょう。 血圧上昇が一時的なものなのか 血圧が高い状態がずっと続いているのか どのような時に高くなるのか 外出時は精神的・身体的・環境的因子が血圧に影響することも多いため、自宅での血圧測定を推奨します。 なお「高血圧治療ガイドライン2019」では、血圧測定は、手首型の機器よりも二の腕で測るタイプを勧めています。(文献2) 定期測定は起床時と就寝前の2回、そしてめまいや動悸など、上記の更年期症状が出た際にも血圧を測定し、血圧の推移とともにどのような状況で血圧が上がったのかを書き留めておくと良いでしょう。 自分の状況を把握するだけでなく、医師からの診察の際にも役立ちます。 塩分を控える 塩分過多は高血圧の原因として最も多いとされています。 塩分を多く摂ると、血液中の塩分濃度が上がるため、それを薄めようと血管内の水分が増えます。そのため、血管を押し拡げる力が強くなり、血圧が上がってしまうのです。 近年はとくに、インスタント・冷凍食品の改良化や食事のデリバリー事業などが進み、便利な時代となりました。しかし、既製品や外食は塩分量とカロリーが高くなる傾向にあります。減塩調味料の使用や野菜多めの食事を心がけるようにしましょう。 体重管理を行う 血圧の管理には、体重管理も大切です。 肥満の人は食べ過ぎによるインスリンの出過ぎから、交感神経が刺激されカテコールアミンという物質が分泌され、血圧を上げてしまいます。さらに、脂肪細胞が肥大してアンギオテンシノーゲンという物質が出ることでも血圧上昇を引き起こします。 食事や運動を組み合わせてカロリーを調整し、BMI25以下を目指すようにしましょう。 また、食べ過ぎで塩分を過剰摂取してしまい、血圧上昇につながっている可能性もあります。日頃から減塩を意識して食事を摂りましょう。 運動習慣を取り入れる 仕事や家事に追われて、なかなか運動の時間をとるのが難しい方もいらっしゃいます。 1日の中で、少し早起きしてウォーキングをしてみる、10分のエクササイズ動画を真似してみる、休日にスポーツセンターに行ってみる、一駅分歩いてみる、など小さなことで構いません。自分のできる範囲内で何か始めてみましょう。運動するとイライラした気持ちも収まり、身も心もスッキリします。 睡眠時間を十分に取る 睡眠不足は交感神経を刺激し、高血圧を引き起こします。 しかし更年期障害の一つに不眠もあり、夜なかなか寝付けない人もいるかと思います。 具体的な方法は以下の通りです。 就寝時間の2時間前までに食事を摂り終える 布団に入ったらスマートフォンはいじらない 夜にカフェインやお酒は控える リラックス効果のある香りや音楽をつける ここまでの対策は自身でできることですが、やはり重症化予防の鍵は早期受診となります。 高血圧を適切に治療しなかった場合、心臓や脳の血管に障害を生じ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。こうならないためにも、適切な治療を受けることが必要です。 ストレスを溜めない 体や心にかかるストレスは交感神経を興奮させ、血圧を上昇させます。 ストレスが強い、長く続いているという方は要注意です。 自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスを溜めないことも血圧管理には大切です。 ストレス解消法の一例は、以下の通りです。 体を動かす 趣味に没頭する 日光を浴びる 好きな音楽を聴く 動物と触れあう 自分なりのストレス解消法を見つけ、高血圧を予防・改善させましょう。 イソフラボンを摂取する イソフラボンは、更年期に減少する女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。そのため、イソフラボンを摂取すると、更年期障害による心や体の症状の改善が期待できます。 イソフラボンは大豆、豆腐、納豆などのマメ類に多く含まれます。 さらに、LDLコレステロールを下げる働きもあり、動脈効果を防ぎます。そのため、動脈硬化による血圧上昇の予防にもなるのです。(文献3) まとめ|更年期女性の高血圧はエストロゲン減少が原因!医療機関の受診も検討しよう 更年期高血圧は、更年期を迎える女性の身体の変化に伴って生じるものです。 更年期を過ぎると血圧が元に戻ることもありますが、多くの場合は加齢の変化と相まって高血圧のままとなります。命を脅かす病気に発展しないよう、血圧のコントロールを行うことが大切です。 毎日の生活習慣を改善し、早期に病院を受診しましょう。このコラムがご参考になれば幸いです。 血圧が高くなってきて悩んでいる方は、当院の「メール相談」「オンラインカウンセリング」もぜひご活用ください。 また、高血圧とストレスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。 参考文献 (文献1) 公益社団法人 日本産科婦人科学会,更年期障害 (文献2) 日本高血圧学会. 高血圧治療ガイドライン2019. (文献3) 久保田芳郎 ほか. 大豆イソフラボンアグリコンの更年期障害に対する効果について. 公益社団法人 日本人間ドック学会. 2002:17(2), p172-177
2024.04.22 -
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高血圧を放置すると、脳卒中や心疾患、腎臓病など、命に関わる病気を引き起こすリスクがあります。 しかし、日本の推定4,300万人の高血圧患者のうち、適切に治療できているのはわずか3分の1程度であり、多くの人は未治療で自覚がないケースも少なくありません。(文献1) 高血圧は自覚症状が乏しいまま進行するため「サイレントキラー」とも呼ばれており、血圧を下げる方法を知っておくことが大切です。 本記事では、血圧を下げる方法や基準値、自分で測定する方法などを解説します。 血圧に関する正しい知識を身につけて、改善や予防につなげていきましょう。 なお、高血圧を放置すると、脳卒中や糖尿病などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。万が一これらの疾患を発症した場合、脳卒中の後遺症や再発予防、糖尿病に対しては、再生医療という治療の選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 血圧を下げる方法 高血圧と診断されたら放置せず、早期の対応が重要です。 血圧をコントロールするには生活習慣の見直しと、必要に応じて薬物療法の組み合わせが基本です。 ここでは、血圧を下げるために有効とされる対策を詳しく解説します。 塩分を制限する 血圧を下げるには、まず塩分を制限しましょう。 減塩の目安としては、1日あたりの塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています。 一方で、厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によると、日本人の平均的な塩分摂取量は1日約10.1gとされており、多くの人にとって6g未満の食事はかなり薄味に感じるかもしれません。(文献2) 減塩を実践する際のコツとしては、出汁や酢、スパイスなどをうまく活用し、塩分に頼らず風味を引き立てることがポイントです。 漬物やハム、ソーセージなどの加工食品は塩分が多く含まれているため、できるだけ控えてください。 さらに、加工食品や外食に含まれる大量の塩分にも注意しましょう。 外食では汁物を控えめにするなど、塩分の摂取を抑える工夫も必要です。 食事を見直して血圧を下げる 食事全体のバランスは血圧に大きく影響するため、食事内容を見直しましょう。 野菜や果物、きのこ類などをしっかり摂り、脂質は控えめにするのが基本です。 野菜や果物、きのこ類などに含まれるカリウムやマグネシウム、カルシウムは、ナトリウムの排出を助けて血圧の安定に役立ちます。 ただし、腎臓病の方はカリウム摂取に制限が必要な場合もあるため、通院中の方は主治医の指示に従ってください。 また、肉や高脂肪の乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸が過多になると、血中のコレステロールが増え動脈硬化が進み血圧が上がります。 特定の食品だけでなく、日々の食事内容をトータルで見直し、血圧の正常化につなげていきましょう。 適正体重をキープする 肥満は高血圧の大きなリスク要因のひとつです。 とくに、内臓脂肪が多いと交感神経が刺激されやすくなり、血圧を上げるホルモンの分泌も増えるため注意が必要です。 体重を1kg減らすことで、収縮期血圧が約1mmHg下がるとされており、適正体重の維持は降圧効果をもたらします。(文献3) ただし、過度なダイエットは体調を崩す原因になるため気を付けましょう。 バランスの取れた食事と適度な運動による、無理のない体重管理が理想です。 血圧を下げる運動を続ける 定期的な運動は血管を柔軟に保ち、血流を促進して自然に血圧を下げる効果があります。 なかでも有酸素運動が推奨されており、以下のような運動がおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング エアロビクス 自分で楽しいと感じられる運動なら、継続しやすくなります。 「少しきつい」と感じるくらいの運動強度で毎日30分以上、または週180分以上が推奨されていますが、まずは無理のない範囲から始めましょう。(文献1) 運動を習慣化すると体重管理やストレス解消にもつながり、長期的な血圧管理に有効です。 肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防や改善にも寄与するので、ぜひ積極的に取り組みましょう。 飲酒を制限する 過度の飲酒は一時的に血管を拡張させるものの、長期的には交感神経の興奮を引き起こし、かえって血圧を上昇させてしまいます。 高血圧がある方の飲酒量の目安は、1日あたりエタノールで男性20~30mL、女性10~20mL以下です。(文献1) 〈1日あたりの飲酒量の目安:男性の場合〉 日本酒 1合 ビール 中瓶1本 焼酎 0.5合 ウイスキー ダブル(約60mL) ワイン 2杯 女性の場合は、上記の半分を目安にしてください。 また、毎日飲むのではなく、週に2日は休肝日を設けるなど飲酒の頻度にも配慮しましょう。 禁煙する 喫煙は血管を収縮させて血圧を一時的に急上昇させるだけでなく、長期的には動脈硬化を進行させる原因にもなります。 喫煙者は非喫煙者に比べ、高血圧に伴う心血管疾患のリスクが著しく高くなる可能性が報告されているので注意しましょう。(文献4) また、ニコチンの影響で交感神経が刺激され、血圧のコントロールが難しくなるケースもあります。 禁煙は血圧の改善だけでなく、全身の健康維持にもつながる重要な取り組みです。 禁煙外来を利用する方法もあるので、自力で禁煙できない場合は受診を検討しましょう。 喫煙が血圧に与える影響については、以下の記事で詳しく解説しています。 血圧を下げる薬を使う 生活習慣の改善だけで血圧の管理が難しい場合、医師の判断で以下のような降圧薬が処方されます。 ACE阻害薬、ARB:血圧を上昇させるホルモンの作用を阻害する カルシウム拮抗薬:血管を拡張させて血圧を下げる 利尿薬:余分な水分やナトリウムを体外に排出する β遮断薬:交感神経を抑制して心収縮を抑えて血圧を下げる 個々の体質や合併症に応じて選択されるので、血圧が気になったらまずは医師に相談してみましょう。 薬物療法と生活習慣の改善を並行して進めれば、より効果的な血圧管理が可能になります。 ただし、降圧薬は長期的に使うことで安定した効果を発揮するため、自己判断での中止や変更は避けましょう。 高血圧の薬(降圧薬)の種類については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。 高血圧の原因|何が血圧を上げるのか 高血圧は、大きく分けて「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2つに分類されます。 それぞれのタイプによって対処法が異なるため、正確な理解が重要です。 二次性高血圧 二次性高血圧とは、明確な原因となる疾患が存在し、その疾患によって血圧が上昇している状態を指します。 以下のような疾患が主な原因です。 腎臓病 内分泌疾患 睡眠時無呼吸症候群 上記の病気を治療することで、高血圧の改善が期待できます。 とくに、若くして急に高血圧になった場合や薬が効きにくい場合には、二次性高血圧の可能性を疑いましょう。 本態性高血圧 本態性高血圧は、原因が特定できないものの、さまざまな生活習慣や体質、遺伝的背景が複雑に関係して起こる高血圧です。 日本人の高血圧の約8~9割は本態性高血圧に該当します。(文献1) 主な関係因子は以下のとおりです。 遺伝的体質 食塩の過剰摂取 肥満 運動不足 喫煙・過度な飲酒 ストレス 加齢 とくに、塩分は血圧上昇と深く関係しており、日本高血圧学会も1日6g未満の塩分摂取を推奨しています。(文献1) 血圧を下げるためには、減塩を基本とした食習慣の見直しや適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善が不可欠です。 血圧の基準値 血圧は、診察室で測った血圧が「120/80mmHg未満」、自宅で測った血圧が「115/75mmHg未満」が正常な基準値です。(文献5) 病院で測定すると高くなる傾向があるため、まずは診察室血圧を測定して「140/90mmHg以上」であれば自宅でも測定し、「135/85mmHg以上」なら高血圧の確定診断となります。 自宅で血圧が測定できない場合は、複数回の診察室血圧だけでも高血圧と診断されます。 ただし、高血圧でなくても、正常血圧より高いグレーゾーンがある点に注意しましょう。 以下の表にあるように、病院での測定値「120〜139/80〜89mmHg」、家庭血圧「115〜134/75〜84mmHg」の場合はグレーゾーンに該当します。 区分 診察室血圧 家庭血圧 正常血圧 120/80mmHg未満 115/75mmHg未満 グレーゾーン 120〜139/80〜89mmHg 115〜134/75〜84mmHg 高血圧 140/90mmHg以上 135/85mmHg以上 高血圧の診断基準を満たさなくとも、血圧が高くなるにつれて脳卒中や心筋梗塞などの「脳心血管の疾患」が起こりやすくなります。 また、グレーゾーンの方は生涯のうちに高血圧の基準を満たす可能性も高くなるため、たとえ診断に至らなくても血圧が高めの方は対策が大切です。 なお、自宅での血圧が高血圧に該当しなくても、診察室血圧のみが高血圧の基準を満たす場合は「白衣高血圧」と呼ばれています。 白衣高血圧の方は高血圧でない方と比べて、将来的に脳心血管の病気を起こすリスクが高いため要注意です。 自宅血圧測定の方法|計測する時間帯や回数 自宅での血圧測定は、高血圧の診断において欠かせない要素です。 治療中においても、家庭血圧は降圧治療の効果を判断するための重要な指標となります。 高血圧と診断された場合、毎日家庭血圧を測定し、自分の血圧の傾向を把握することが大切です。 ここでは、家庭で正しく血圧を測るためのポイントを解説します。 家庭血圧測定のポイント 血圧測定は、朝と夜の2回行うのが基本です。 【朝の測定】 起床後1時間以内 朝食前 血圧の薬を飲む前 トイレを済ませた後 なお、水分を摂るのは問題ありません。 【夜の測定】 就寝前が目安です。 測定時の注意点 血圧は、1〜2分間座って落ち着いてから測定することが大切です。 動いた直後や急いで測ると、正確な値が出ない場合があります。 深呼吸をしてリラックスした状態で測定しましょう。 測定回数と記録の仕方 原則として、1回の測定で2回ずつ測り、両方の結果を記録します。 朝:2回 夜:2回 1日あたり:4回測定 2回分の血圧の値を平均して評価します。 診断や治療効果の判定には、5〜7日間の平均値を使うのが一般的なので、毎回の数値に一喜一憂せず一定期間の変化を見ることが重要です。 できるだけ毎日同じ時間帯に測定するのが理想ですが、生活リズムに合わせて調整しても問題ありません。 難しい場合は、かかりつけの医師に相談しながら、無理のない方法で続けましょう。 高血圧の自覚症状|頭痛・肩こりとの関係と潜むリスク 高血圧は、人によっては軽度の頭痛や肩こりなどの症状が現れる場合がありますが、自覚症状がないケースも少なくありません。 ただし、血圧が急激に高くなると危険な状態に陥る場合もあります。 180/120mmHg以上の高度の血圧上昇は「高血圧緊急症」と呼ばれ、脳・心臓・腎臓・大きな血管などに障害をきたし、放置すると命に関わるため注意が必要です。 高血圧緊急症になると、次のような疾患を発症するリスクが高まります。 高血圧性脳症 脳卒中 急性大動脈解離 急性心不全 急性心筋梗塞 急性腎不全 なかでも、「高血圧性脳症」は耳慣れない言葉かもしれません。 急激に血圧が上昇することで、脳の血流が必要以上に増加して脳がむくむ病気です。そのまま放置すると脳出血や昏睡状態を引き起こし、命を落とす危険性もあります。 脳卒中の予防する方法には、再生医療という選択肢もあります。脳卒中の後遺症や再発予防を目的とした再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 まとめ|高血圧は食事・運動・薬でコントロール! 高血圧の多くを占める本態性高血圧では、塩分のとりすぎをはじめとした生活習慣が大きく関わっています。 症状がないからといって高血圧を放置すると、命に関わる病気を起こしかねません。 血圧が気になるのであれば、まずは定期的な血圧測定を行い、日々の血圧がどのくらいかを把握するように努めましょう。 高血圧対策の第一歩は、生活習慣の改善です。 運動や食事を一気に改善するのが難しければ、できるところから始めてみましょう。 高血圧による合併症を予防したい方や、再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。 再生医療に関する情報提供や簡易オンライン診断をご利用いただけます。 血圧を下げることに関するよくある質問 血圧を下げるのに即効性のある食べ物は何ですか? 即効性があるとされているのは「減塩食」です。 塩分の摂取を急に減らすと、早い人では数日で血圧の変化を感じることがあります。 とくに、高血圧の方は塩分感受性が高いため、減塩の影響が出やすい傾向があります。 血圧を下げる飲み物にはありますか? 血圧を下げる働きが期待される飲み物には、以下のようなものがあります。 カリウムを含む「トマトジュース」「野菜ジュース」 GABA配合の「機能性表示飲料」 ポリフェノールを含む「緑茶」や「カカオ飲料」 血圧を下げる効果がある成分を含んだ飲み物を継続して摂取することで、血圧の安定化が期待できます。 ただし、塩分や糖分の含有量には注意が必要です。 血圧を下げるサプリはありますか? 血圧対策に使われる代表的な成分「γ-アミノ酪酸(GABA)」や「ラクトトリペプチド」は、機能性表示食品に多く利用されています。 ただし、サプリメントはあくまで補助的な存在であり、医師から高血圧と診断されている場合は、必ず医療機関の指示に従いましょう。 血圧を下げる呼吸法を教えてください。 深呼吸を意識的に行うと副交感神経が優位になり、血管が拡張しやすくなります。 軽度の血圧上昇であれば、一時的な改善が期待できるでしょう。 とくに、ストレスが原因で血圧が上がっているケースでは、深呼吸を習慣にすると精神的な安定も得られます。 一週間で血圧を下げる方法はありますか? 医学的には、薬を使用せず確実に血圧を下げる即効性のある方法は存在しません。 ただし、個人差はありますが、減塩や睡眠改善、運動、アルコール制限などの生活習慣の見直しを一気に行えば、短期間である程度の効果が見られるケースもあります。 参考文献 (文献1) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会・特定非営利活動法人日本高血圧協会・認定特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML (文献2) 令和元年 国民健康・栄養調査報告|厚生労働省 (文献3) PubMed Central (PMC) – U.S. National Library of Medicine|Lowering weight equals reduction of mortality: How far are we from the “Ithaka” of ideal weight control? (文献4) 喫煙と循環器疾患|厚生労働省 (文献5) 高血圧治療ガイドライン2019|日本高血圧学会
2024.04.15 -
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「ストレスが続いた日に血圧が150や180まで上がった」 「頭痛や動悸もあって不安になる」 このようにストレスと血圧の関係が気になっている方は多いのではないでしょうか。強い緊張や不安は自律神経のバランスを崩し、血圧を変動させることがあります。 この記事では、ストレスで血圧が上がる仕組みや、一時的な上昇と注意が必要な状態の違い、日常で意識したい対策についてわかりやすくまとめました。ぜひ最後まで読んで、家庭血圧の測り方や生活習慣の見直しを始めるきっかけにしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスによって血圧が一時的に上昇することがある ストレスを感じると交感神経の働きが活発になり、血圧が一時的に上昇することがあります。これは血管が収縮したり心拍数が増えたりするためです。 実際に、急性ストレス課題を用いた研究では、課題後に収縮期血圧がベースラインから19mmHg程度上昇した例も報告されています。(文献1) ただし、血圧の上がり方はストレスの種類や強さ、測定環境、年齢、体調などによって異なるため、すべての人に同じ数値が当てはまるわけではありません。 そのため、1回の測定値だけで判断するのではなく、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりして、普段の血圧との違いを確認することが大切です。 ストレスで血圧が上がるメカニズム ストレスを感じると、ストレスホルモンの分泌・交感神経の活性化・血管の収縮が起こり、血圧が上昇します。血圧の上昇が繰り返し起きているかどうかによって、体への負担は変わってきます。 ここでは、ストレス時に体の中で起きている変化をみていきましょう。 ストレスホルモンが血管を収縮させる 強い不安や緊張を感じた際には、ストレス反応の一つとして、コルチゾールやアドレナリンなどの分泌が増加することが報告されています。(文献2)コルチゾールやアドレナリンは、危険に備えて体を活動的にするホルモンです。 すぐに動ける状態へ整えるために心拍を速め、血管をぎゅっと縮める作用もあります。 大きなプレッシャーを感じた場面で、動悸が出たり顔がほてったりするのは、ストレス時に分泌されるホルモンや自律神経の働きが関与していると考えられています。 交感神経が活発になる 自律神経には、体を活動モードに導く交感神経と、休息モードに導く副交感神経があります。 驚き・不安・怒りなどを感じると交感神経が強く働き、心臓の拍動が速まり血管も収縮方向へ傾くことで、血液を全身に送り出そうとします。危険から身を守るために体に備わっている自然な反応です。 また、「ドキドキする」「体がこわばる」と感じるのも、交感神経が活発になっている影響のひとつと考えられます。 血管が収縮し血圧が上昇 ホルモンと自律神経の影響を受けて血管が細くなると、血液が流れる際の抵抗が増え、血圧の上昇として表れます。 心拍が速くなり血管が収縮すると、血液の通り道が狭くなり、血圧が上昇します。 しかし、重要なのは単に血圧が高いかどうかではありません。同じ反応が何度も起こると、心臓や血管への負担が積み重なります。ストレスのたびに、血圧が大きく跳ね上がっていないかに目を向けましょう。 急性ストレスと慢性ストレスでは血圧への影響が異なる 緊張や不安を感じたとき、血圧は一時的に上昇します。 ストレスの原因が取り除かれると、時間の経過と共に元の水準に戻るのが一般的です。しかし、慢性的なストレスが続く場合、血圧や心拍数の反応や回復パターンに変化がみられることが報告されています。(文献3) ストレスによる血圧上昇は一時的な反応であることが多い一方、繰り返されると体の負担につながる可能性もあります。一度の数値で安心せず、継続的に血圧の推移を確認することが大切です。 【測定時】ストレスで血圧が変動する2つのケース 血圧は、測る場所や状況によって大きく変動する可能性があります。 職場高血圧:家では正常なのに職場で測ると高い 白衣高血圧:病院で測るといつも高く出る それぞれの原因を理解し、血圧変動を和らげる対策を見つけましょう。 仕事のストレスにより血圧が上昇する「職場高血圧」 職場高血圧とは、勤務中や仕事に関連した緊張・プレッシャーによって、血圧が高くなる状態を指します。 締め切りへの焦りや人間関係、責任の重さなどが続くと、勤務中に血圧が高くなりやすい状態になります。 対策としては、長時間緊張が続かないようこまめに席を立つ、ゆっくり呼吸を整えるなど、意識的に緊張をゆるめる時間をつくることが大切です。リラックスできる環境づくりで、職場高血圧の予防につなげましょう。 病院での緊張により血圧が上昇する「白衣高血圧」 医療機関で測るときだけ血圧が高くなる場合は、白衣高血圧の可能性があります。医師や看護師を前にした緊張や、「ちゃんと測らなければ」という意識から、一時的に数値が上がる現象です。 多くの場合、測定後は自然に下がりますが、普段の血圧を正確に把握しにくくなることがあります。 落ち着いた環境で測定した普段の数値を把握しておくと、診察時の数値との違いを冷静に受け止めやすくなります。 血圧が気になるときの受診目安 血圧が気になるときの受診目安は、以下のとおりです。 家庭で測定した安静時でも135/85mmHg以上が続く 別の日にも同様の高値が出る 動悸・頭痛・めまい・息苦しさなどを伴う 安静にしても十分に下がらない 上記の状態が続く場合は、単なるストレス反応ではなく高血圧が背景にあるかもしれません。早めに内科や循環器内科へ相談しましょう。 高血圧の基準は、医療機関で140/90mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上とされています。(文献4) ストレスの影響を受けにくい自宅での測定を数日〜1週間ほど続け、普段の傾向を把握しましょう。 以下の記事では、高血圧の基準や原因について解説しているので参考にしてください。 ストレスによる血圧の急上昇を放置するリスク ストレスによる血圧の急上昇が繰り返されると、以下の状態につながる可能性があります。 血管の動脈硬化が進みやすくなる 血管が傷みやすくなる 一度の上昇は時間とともに下がることが多いため見過ごされがちですが、血管にとっては「強い圧が何度もかかる」こと自体が負担になります。 「下がるから大丈夫」と考えるのではなく、血圧の変動が繰り返されていないかを確認し、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。 ストレスによる高血圧は「生活習慣の改善」で予防できる ストレスによる血圧上昇が繰り返されると、高血圧につながるおそれがあります。生活習慣を見直し、血圧が上がりにくい状態を整えましょう。 本章では、ストレスによる高血圧を予防するための、具体的な生活習慣の改善策を5つご紹介します。 適度な運動をする バランスの取れた食事を摂る 睡眠をしっかりとる 喫煙やアルコールを控える リラックスする時間を作る できることから始めて健康な毎日を目指しましょう。 また、以下の記事では高血圧の薬(降圧薬)の種類と副作用に関する情報をまとめています。高血圧の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 適度な運動をする 適度な運動は、高ぶった交感神経を落ち着かせる習慣として有効です。ウォーキングやジョギング、水泳など、無理なく続けられる運動を生活に取り入れるのがおすすめです。 デスクワークや緊張が続いた日のあとに体を動かすと、気分転換や血圧管理の一助になります。 バランスの取れた食事を摂る バランスの取れた食事は、高血圧予防に欠かせません。 塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高まり、水分を引き込むことで血液量が増え、血圧が上昇しやすくなります。 カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ると、体内の余分なナトリウムの排出を助ける働きが期待できます。 また、食物繊維を多く含む食品も、血圧の安定に役立ちます。毎日の食事内容を見直し、バランスの取れた食生活を心がけましょう。 睡眠をしっかりとる 質の良い睡眠は、ストレスを軽減し血圧を安定させるために重要です。 睡眠不足はストレスホルモンの分泌を促し、交感神経を活発にするため、血圧上昇の原因となります。 高血圧を予防するには、毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠を確保するのが理想的です。 また、寝る前にカフェインを摂取するのを控えたり、リラックスできる環境を整えたりするのも効果的です。 質の高い睡眠を確保し、高血圧予防に努めましょう。 喫煙やアルコールを控える 喫煙や過度なアルコール摂取は、血圧を上昇させる要因となるため、控えるのが望ましいでしょう。 タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きがあります。また、アルコールの過剰摂取も、血圧の上昇や睡眠の質を低下させる原因になります。 禁煙に取り組む、あるいは飲酒量を見直すことで、血圧の安定化につながります。 以下の記事では、喫煙と血圧について解説しているので参考にしてください。 リラックスする時間を作る ストレスを溜め込まないためには、意識的にリラックスする時間を作るのも大切です。 音楽やアロマ、入浴など、自分に合った方法でリラックスしましょう。 また、瞑想や深呼吸などのリラックス法も、ストレスを和らげる方法の一つです。 自分に合ったリラックス方法を見つけ、日々の生活に取り入れてみてください。ストレスをうまく解消できれば、結果的に高血圧の予防にもつながります。 高血圧の予防方法については以下の記事でも解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。 まとめ|高血圧を予防するためストレスを溜めない生活を心がけよう ストレスを感じたときに血圧が急に上がると、「一時的なものか、それとも高血圧なのか」と不安になる方は少なくありません。緊張・不安・怒りといった感情は自律神経を介して血圧を大きく変動させることがあります。 落ち着いた環境で測ったときにどうか、日を変えても高い状態が続いていないかなどを把握すると、一時的なストレス反応なのか、もともとの高血圧が隠れているのかが見えてきます。 安静にしても高い数値が続くときや強い症状を伴う際は、自己判断せず医療機関にご相談ください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスと血圧に関するよくある質問 ストレスで血圧はどれくらい上がりますか? 急性ストレスを与える実験では、収縮期血圧が約19mmHg上昇した例もあります。(文献1) ただし、上昇幅には個人差があり、ストレスの種類や測定環境によっても変わります。そのため、1回の測定値だけで判断せず、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりすることが大切です。 メンタルと血圧は関係ありますか? メンタルの状態と血圧は密接に関係しているため、ストレスや不安が続くと交感神経が過剰に働き、血圧が上昇します。 一方、リラックス状態では副交感神経が優位となり血圧が安定します。 そのため、心の健康を保つことは血圧を安定させる上で重要です。 参考文献 (文献1) マーストリヒト急性ストレス検査(MAST):予期およびストレス後における生理学的および主観的反応|frontiers (文献2) 高血圧における心理社会的ストレス要因の役割の検証|PMC (文献3) 慢性ストレスが生理学的反応性に影響する要因|PubMed (文献4) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会
2024.04.10 -
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関節の痛みや腫れが続き、「関節炎とリウマチは何が違うのか」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。 関節炎は、関節に炎症が起きている状態の総称です。 一方、関節リウマチは、主に手足をはじめとする複数の関節に炎症が生じる病気です。進行すると軟骨や骨が傷つき、関節の変形や機能低下につながる場合があります。 関節の痛みを加齢によるものだと思っていても、関節リウマチや別の病気が隠れている可能性があるため、症状の特徴を知り、必要に応じて受診することが大切です。 本記事では、関節炎とリウマチの違いを、症状・痛み方・検査方法・治療法の観点から現役医師が解説します。関節の痛みや腫れが気になる方は、受診を検討する際の参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、膝などの関節症状に用いられている再生医療に関する情報や症例を配信しています。簡易オンライン診断も実施していますので、関節の痛みでお悩みの方はぜひご登録ください。 関節炎とリウマチの違い【一覧表】 比較項目 関節炎 関節リウマチ 定義 関節に炎症が起きている状態の総称 免疫の異常によって滑膜に炎症が起こる病気 症状 ・関節の痛み、腫れ、熱感、可動域の低下など ・症状の出方は原因によって異なる ・朝のこわばり、関節の痛みや腫れが左右対称に現れやすい ・倦怠感や微熱を伴う場合もある 痛み ・原因によって異なる ・変形性関節症では、立ち上がりや歩き始めに痛みが出やすい 手指や手首など複数の関節に痛みが現れ、腫れや熱感、朝のこわばりを伴いやすい 診断・検査 X線、MRI、超音波などで骨や軟骨、周囲組織の状態を確認し、原因を調べる 腫れている関節数や症状の持続期間、血液検査、画像検査などを組み合わせて総合的に判断する 治療法 原因に応じて、鎮痛薬、湿布、関節内注射、リハビリテーション、手術などを行う 抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などを用いて炎症や関節破壊の進行を抑える 関節炎は、関節に炎症が起きて痛みや腫れなどが生じている状態の総称です。 特定の病名を指す言葉ではなく、関節リウマチや痛風、変形性関節症、感染症など、さまざまな病気によって引き起こされます。 一方、一般に「リウマチ」と呼ばれる関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側を覆う滑膜に炎症が起こる病気です。 関節炎を伴う代表的な疾患の一つであり、30~40代の女性に多い傾向があります。(文献1) なお、関節リウマチは膠原病の一種であり、病状によっては肺や心臓などの臓器にも影響が及ぶ点が、ほかの関節炎との違いです。 症状の違い 関節炎に共通する症状は、関節の痛みや腫れ、熱感、動かせる範囲の狭まりなどです。 ただし、症状が現れる部位や左右差は、関節炎を引き起こしている病気によって異なります。 関節リウマチでは、起床時に関節が動かしにくくなる「朝のこわばり」が初期症状として現れる場合があります。こわばりが30分以上続くこともあり、手指や手首などの小さな関節に痛みや腫れが出やすいのが特徴です。症状は左右対称の複数の関節に現れることが多いものの、片側だけ、または一つの関節だけに生じるケースもあります。 関節リウマチでは、関節症状に加えて倦怠感や微熱、食欲不振などの全身症状を伴うことも少なくありません。炎症が続くと、手指を動かしにくい、物をつかみにくい、歩行が難しいといった日常動作への影響が現れます。左右対称かどうかだけで判断せず、朝のこわばりや腫れが続く期間もあわせて確認することが大切です。 痛みの違い 関節炎の痛み方は、原因となる病気によって異なります。 たとえば変形性関節症では、立ち上がるときや歩き始めなど、関節を動かし始めた際に痛みが出やすく、進行すると動作中だけでなく安静時にも痛む場合があるのです。 一方、関節リウマチでは、関節の痛みに加えて腫れや熱感、朝のこわばりを伴うのが特徴です。手指や手首など複数の関節に症状が現れ、左右対称になりやすいものの、片側や少数の関節だけに出るケースもあります。 関節リウマチでは、朝起きてすぐに手を握りにくい、ボタンを留めにくいといった場面で異変に気づくことがあります。 ただし、痛む時間帯や動作だけで原因を判別することはできません。痛みや腫れが長引く場合や、複数の関節に症状が広がっているときは、医療機関で原因を確認しましょう。 診断・検査方法の違い 関節炎の診断では、問診や触診に加えて、X線、MRI、超音波などの画像検査を行います。 骨や軟骨、腱、滑膜などの状態を確認し、変形性関節症や外傷、感染症といった原因を絞り込むことが目的です。 関節リウマチが疑われる場合は、画像検査だけでなく、以下の項目を組み合わせて総合的に判断します。 腫れている関節の数や部位 症状が続いている期間 リウマトイド因子(RF) 抗CCP抗体 CRPや赤沈などの炎症反応 X線で確認できる骨や軟骨の変化 MRIや超音波で確認できる滑膜の炎症 関節リウマチは、血液検査の結果だけで確定できる病気ではありません。RFや抗CCP抗体が陰性でも発症している場合がある一方、陽性でも関節リウマチとは限らないのです。 また、X線では骨が欠けたように見える「骨びらん」や関節裂隙の狭小化など、関節破壊を示す変化がないか確認します。 初期段階ではX線に変化が現れないこともあり、MRIや超音波検査で滑膜炎の有無や範囲を調べる場合があります。 変形性関節症やほかの膠原病など、似た症状を示す疾患との区別も含めて判断する点が、一般的な検査との違いです。 治療法の違い 関節炎の治療は、原因となる病気に合わせて選びます。 変形性関節症では、鎮痛薬や湿布、関節内注射などで症状を抑えながら、筋力トレーニングや可動域訓練といったリハビリテーションを行う方法が一般的です。 一方、関節リウマチでは、痛みを和らげるだけでなく、免疫の異常による炎症や関節破壊の進行を抑える治療が必要になります。 主に用いられる薬は以下のとおりです。 従来型合成抗リウマチ薬(メトトレキサートなど) 生物学的製剤 JAK阻害薬 非ステロイド性抗炎症薬 副腎皮質ステロイド 日常生活では、関節へ過度な負担をかけない範囲で体を動かし、栄養バランスのとれた食事や禁煙を意識することも大切です。 薬物療法を続けても関節破壊が進み、歩行や日常動作に支障が出ている場合には、人工関節置換術などの手術が検討されます。 関節リウマチの治療内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。 関節炎とは 関節炎とは、関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、熱感、動かしにくさなどが生じている状態の総称です。 特定の病名ではなく、さまざまな病気や外傷によって引き起こされます。 主な原因は以下のとおりです。 加齢・肥満などによる軟骨のすり減り 転倒やスポーツなどによるけが 細菌やウイルスによる感染 関節への繰り返しの負担 尿酸などの結晶の沈着 免疫の異常 変形性関節症は軟骨のすり減り、痛風は尿酸の結晶が関節にたまることで炎症が起こります。 関節リウマチも関節炎を引き起こす病気の一つですが、加齢や外傷ではなく、免疫システムが自身の関節を誤って攻撃することが主な要因です。 関節炎の症状や経過は原因によって異なります。 急に強い痛みが現れる場合もあれば、動作時の違和感から少しずつ進行するケースもあるため、関節炎という言葉だけでは原因となる病気まで特定できません。 膝関節炎を放置するリスク 膝関節炎を放置すると、炎症や関節への負担が繰り返され、軟骨のすり減りや骨の変形が進む可能性があります。 可動域も狭くなり、膝を曲げ伸ばししにくくなるため注意が必要です。 症状が悪化すると、次のような場面で不便を感じやすくなります。 椅子や床から立ち上がる 階段を上り下りする 長い距離を歩く 膝を曲げて靴下を履く 正座をする 痛みのために外出や運動を控えるようになると、膝を支える筋力が落ち、さらに動きにくくなる悪循環にもつながりかねません。保存的な治療を続けても痛みや機能障害が強い場合は、症状に応じて高位脛骨骨切り術や人工膝関節置換術などが検討されます。 なお、膝関節炎の原因が関節リウマチであれば、影響は膝だけにとどまりません。関節の破壊や変形が進むほか、全身の炎症に伴って肺疾患や心血管疾患などを合併する場合があります。 膝の腫れや痛みが続くときは、単なる加齢による変化と決めつけず、医療機関で原因を確かめることが必要です。 リウマチとは リウマチは、一般に「関節リウマチ」を指します。免疫システムの異常によって関節に慢性的な炎症が起こる病気です。本来は細菌やウイルスなどから体を守る免疫が、自分自身の関節を誤って攻撃します。 炎症は関節の内側を覆う滑膜から始まり、滑膜が腫れた状態が続くと軟骨や骨が徐々に傷つき、関節の変形や動かしにくさにつながる場合があります。 なお、関節リウマチが発症する詳しい仕組みは、現在も明らかになっていません。 発症には遺伝的な要因だけでなく、次のような環境要因が関係すると考えられています。 喫煙 感染症 ストレス 女性ホルモンの変化 複数の要因が重なって発症すると考えられており、家族に関節リウマチの方がいても、必ず発症するわけではありません。 リウマチを放置するリスク 関節リウマチを治療せずに放置すると、滑膜の炎症によって軟骨や骨の破壊が進み、関節が変形する可能性があります。仮に、骨同士が癒着して関節の動きが失われると、元の状態に戻すことは困難です。 関節機能が低下した場合、日常生活では次のような動作が難しくなります。 物をつかむ ボタンをかける 箸やペンを使う 立ち上がる 歩く 影響は関節だけに限りません。関節リウマチに伴う全身の炎症により、間質性肺炎や虚血性心疾患など関節以外の合併症が生じることもあります。 病状によっては生命予後に関わるため、早い段階から炎症を抑え、関節破壊の進行を防ぐ治療が必要です。 関節リウマチの症状を和らげる生活習慣 関節リウマチによる関節の痛みやこわばりには、薬物療法だけでなく、関節への負担を減らす生活上の工夫も必要です。 ここでは、体や関節の冷えを防ぐ方法と、食事・姿勢など日常生活で見直したい点を解説します。 体や関節を保温する 関節のこわばりは、入浴などで温めると和らぐことがあります。入浴で体を温めるほか、長袖や長ズボン、ひざ掛けなどを利用しましょう。 冬場だけでなく、夏の冷房にも注意が必要です。冷たい風が直接当たらないようにし、室内でも衣類やブランケットで調整してください。 ただし、赤みや熱感が強い場合は温めるのを避け、医療機関に相談しましょう。 食事や姿勢などの日常生活を見直す 関節リウマチでは、薬物療法と並行して、関節への負担を減らす生活を意識します。 特定の食品だけで炎症を抑えられるわけではないため、主食・主菜・副菜を組み合わせ、栄養が偏らない食事を心がけましょう。 日常生活では、以下の点に注意してください。 長時間同じ姿勢を続けず、適度に体勢を変える 重い荷物を片手だけで持たない 膝に痛みがある場合は、正座や深くしゃがむ姿勢を長く続けない 痛みが強い日に無理な運動をしない 関節の状態に合ったストレッチや運動を継続する 喫煙している場合は禁煙に取り組む 十分な睡眠と休息を確保する 安静にしすぎると筋力や関節の動かせる範囲が低下する一方、炎症が強い時期に無理をすると症状が増す場合があります。掃除や買い物などの家事は一度に済ませようとせず、休憩を挟みながら関節への負担を分散させましょう。 関節リウマチで避けたい生活習慣については、以下の記事でも詳しく解説しています。 関節の痛みがあるときは何科を受診する? 関節の痛みがある場合は、まず整形外科を受診するのが一般的です。 整形外科では、関節や骨、筋肉、靱帯などの状態を診察し、必要に応じてX線やMRIなどの画像検査を行います。転倒やスポーツのあとに痛みが出た場合や、関節を動かしたときに症状が強くなる場合も、整形外科が主な受診先です。 一方、以下の症状がある場合は、リウマチ科や膠原病内科も候補になります。 複数の関節に痛みや腫れがある 左右対称に症状が現れている 朝のこわばりが続く 微熱や倦怠感などの全身症状を伴う 関節の痛みが長引いている 受診先に迷うときは、かかりつけの内科や近くの整形外科へ相談し、症状に応じて専門の診療科を紹介してもらいましょう。 関節の症状でお悩みの方は当院へご相談ください 関節炎は、変形性関節症や痛風、関節リウマチなど、さまざまな原因で起こります。 朝のこわばりや左右対称の腫れが続く場合は関節リウマチが疑われますが、症状だけで原因を判断することはできません。 関節の痛みが長引いている方は、まず医療機関で診断を受け、病気に合った治療を進めていきましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、関節症状に対する再生医療を行っています。当院の再生医療には、脂肪由来の幹細胞を用いる幹細胞治療と、血小板に含まれる成長因子の働きを活用するPRP療法があります。 いずれも入院や手術を必要とせず、日帰りで施術を受けられる治療法です。 また、公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。「階段の上り下りがつらい」「正座ができない」「手術以外の選択肢も知りたい」とお悩みの方は、ぜひご登録ください。 関節炎とリウマチの違いに関するよくある質問 関節リウマチの初期症状は? 関節リウマチの初期には、朝起きたときの手指のこわばりや、関節の腫れ・痛みが現れるのが特徴です。こわばりが30分以上続き、物を握りにくい、ぞうきんを絞りにくいと感じる場合もあります。 手指や手首など左右の同じ関節に症状が出やすいほか、膝や肩が腫れるケースも少なくありません。全身のだるさや微熱を伴うこともあるため、症状が続く場合は医療機関で原因を確認しましょう。 関節リウマチの初期症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 関節炎と腱鞘炎の違いとは? 関節炎は、関節の内部や周囲に炎症が起こり、痛みや腫れ、熱感などが生じている状態です。 一方、腱鞘炎は関節炎の一種ではなく、腱と腱を包む腱鞘の間に炎症が起こる病気を指します。腱鞘炎では、指の付け根や手首に痛み、腫れ、熱感が現れやすく、指や手首を繰り返し使うことで発症する場合があります。 代表的な病気は、親指側の手首が痛む「ドケルバン病」と、指の曲げ伸ばしで引っかかりが生じる「ばね指」です。 関節炎と腱鞘炎は炎症が起こる場所が異なるものの、痛む部位が近いため区別しにくいケースがあります。指や手首の症状が続く場合は、痛みの場所や動かしたときの変化を医療機関で確認してもらいましょう。 関節炎が治る期間は? 関節炎が治るまでの期間は、原因となる病気や炎症の程度、治療を始める時期によって異なります。 数日から数週間で症状が落ち着く場合もあれば、変形性関節症や関節リウマチのように、長期的な治療や症状の管理が必要になることも珍しくありません。 たとえば、細菌感染によって起こる化膿性関節炎では、基本的な治療期間は6週間程度が目安です。 ただし、感染の広がりや関節の状態によっては、治療が長引く可能性もあります。関節炎という名称だけでは、治療期間を判断できません。関節の腫れや痛み、発熱が続く場合は、原因に合った治療を受けることが大切です。 化膿性関節炎の治療期間については、以下の記事で詳しく解説しています。 関節リウマチに似た症状は? 関節リウマチと似た関節痛や腫れ、こわばりが現れる病気には、次のようなものがあります。 膠原病 線維筋痛症 変形性関節症 腱鞘炎 化膿性関節炎 痛風 脊椎関節炎 たとえば、変形性関節症では関節を動かし始めたときに痛みやすく、痛風では足の親指の付け根などに突然強い痛みが現れる傾向があります。 化膿性関節炎では、強い腫れや熱感に加えて、発熱や倦怠感を伴う場合もあるため注意が必要です。 一方、線維筋痛症では関節だけでなく全身の筋肉にも痛みが広がり、脊椎関節炎では腰や背中を含む複数の関節に炎症が起こることがあります。 症状が似ていても原因や治療法は異なるため、痛みの部位や現れ方だけで関節リウマチと判断することはできません。 参考文献 (文献1) 「関節リウマチ」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
2023.09.10 -
- 関節リウマチ
- 内科疾患
- お皿付近に違和感
「関節リウマチになったらやってはいけないことはある?」「関節リウマチで食べてはいけないものは?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 関節リウマチは、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが続き、放置すると関節の変形や日常生活の支障につながることもある疾患です。 症状を少しでも軽くしたいと思っていても、日常生活の中で何に気をつけるべきか分からず、不安を感じている方も少なくありません。 本記事では、関節リウマチの患者様が避けるべき10項目を紹介しますので、症状軽減を目指すとともに日々の生活を快適に過ごせるように意識してみてください。 >>関節リウマチの患者様が避けるべき10項目はこちらをチェック! ※タップで該当箇所にスクロールします。 また関節リウマチに対して既存の治療で改善が難しい場合、 再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \関節リウマチに対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 抗リウマチ薬や生物学的製剤を続けても関節の痛み・腫れが改善しない ステロイドや消炎鎮痛薬でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術(人工関節など)は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な関節の痛み・こわばりで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する(9:00〜18:00) 実際の治療内容については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=Dc0ftyAzLoASrI5o 「薬を飲み続ける以外の選択肢」として、まずは当院(リペアセルクリニック)の 無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 辛い関節リウマチ改善を目指すなら、まずは無料相談! 関節リウマチのしてはいけない10項目とは? 関節リウマチの患者様がしてはいけない10項目は以下の通りです。 症状を悪化させないために、紹介した10項目を避けるよう心がけてみてください。 ①砂糖や加工食品の摂りすぎ https://youtu.be/4LeBKWd3w2s?si=qFEX9A8IULDRFirM 関節リウマチの症状を悪化させる可能性がある食べものとして、以下があります。 砂糖入りの飲食物 赤身の肉 加工食品 また、不飽和脂肪酸のn-3系とn-6系の摂取するバランスが崩れることも関節リウマチの痛みと関わっているので、バランスの良い食事を意識することが大切※です。 ※出典:PMC PubMed Central 以下に根拠となる研究をご紹介します。 砂糖入りの飲食物 砂糖入りの飲みものは、以下2つの研究から関節リウマチの悪化因子であり、発症リスクを高める因子でもあることが報告されています。同時にデザートもリウマチの悪化因子だと報告があるので、注意が必要です。 217人の関節リウマチ患者を対象とした、自己申告による研究があります。20種類の食品のうち、最も関節リウマチの症状が悪化したと報告されたのは砂糖入りの炭酸飲料とデザートでした。 ※文献1:PMC PubMed Central アメリカの約19万人の女性を対象とした大規模な疫学調査では、砂糖入り炭酸飲料と関節リウマチの発症リスクの関連性を評価しています。毎日1缶程度以上の砂糖入り炭酸飲料を摂取している人は、全く飲まない、あるいは毎月1缶未満程度しか摂取しない人に比べ、リウマチ因子陽性の関節リウマチを発症するリスクが63%高いことがわかりました。 ※文献2:PMC PubMed Central 赤身の肉 関節リウマチを悪化させる可能性がある食べものとして赤身肉の報告があります。 217人の関節リウマチを有する患者を対象とした研究において「赤身肉を食べると関節リウマチの症状が悪化する」と報告した人の割合は、20種類の食品の中では高い方でした。 ※文献1:PMC PubMed Central 関節リウマチの新規患者88名とそうでない176名を比較した研究では、患者群の方が赤身肉の摂取量が高い結果でした。 ※文献3:PubMed 加工食品 加工食品の摂取量が多いと、関節リウマチ患者の心血管系疾患のリスクが高くなる可能性が報告されています。 56人の関節リウマチ患者の摂取している食品を加工レベル別に評価した結果、糖分・塩分・脂肪を多く超加工食品の摂取量が多いほど患者の心疾患リスクが上がりました。 ※文献4:SPRINGER NATURE Link 関節リウマチと食べものについてはさまざまな研究が行われていますが、いずれも摂取量の多いことが問題になっています。 関節リウマチの症状を悪化させないためにも、同じものを極端に食べすぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。 ②激しい運動 痛みが強く出ているときは、激しい運動を避けるべきです。炎症が起きている関節に負担がかかることで、症状が悪化する場合があります。 ただし、関節の動きを良くするためにも適度な運動は推奨されています。治療を続ける中で痛みがコントロールできている場合は、適度に体を動かし、手足の筋力や関節の可動域(動かせる範囲)を維持しましょう。 関節リウマチは、関節だけでなく全身に症状が出やすい病気です。運動は無理のない範囲で行い、疲れたら休憩や昼寝など適宜休息をとりましょう。 ③体や関節を冷やす 体や関節を冷やしすぎると関節痛が強くなったり、関節が動かしづらくなったりすることがあります。 寒い季節はもちろん、夏も冷房の風が直接あたるのを避け、長袖や長ズボン、ブランケットなどで関節部位の保温を心がけましょう。温まって関節の血液の流れがよくなると、こわばりや痛みをやわらげる効果が期待できます。 ただし、関節が腫れて熱感があるときは炎症が起きている可能性もあるので、温めないようにしましょう。 ④首に負担をかける行動 関節リウマチが進行すると頚椎の炎症を起こし、頸部痛や頸部の運動制限をきたします。 過度に首に負担がかかる行動をすると、頚椎の亜脱臼を起こして脊髄神経を圧迫し、四肢の痺れや麻痺、呼吸障害が起こる可能性があるのです。 首に負担がかかる動作の一つに起居動作が挙げられます。朝はできる限りベッドから急に立ち上がらず、一度腰かけてから立つ習慣をつけましょう。朝は不用意に首を回さないようにし、首の運動は医師の診察を受けた上で行うことが重要です。 ⑤肥満 肥満だと膝や股関節などの主要な関節に過剰な負担がかかり、炎症が悪化する可能性があります。体重管理を適切に行うことで関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐよう心がけましょう。 体重管理の観点からバランスの取れた食事と適度な運動が重要です。 ⑥同じ姿勢を長時間とる 同じ姿勢を長時間保つのは同じ部位に負担をかけてしまいます。定期的に姿勢を変えて、関節に負担がかかりすぎないようにしましょう。 特にデスクワークや座りっぱなしの仕事では、適度に休憩をとったり、ストレッチを行ったりすることが重要です。 ⑦重いものを持つ 関節リウマチの好発部位は、手指や手首の関節です。重いものを持つと過剰な負担をかけ、炎症や痛みを悪化させる原因となります。 日常生活では重いものを持つ機会をできるだけ避け、必要な場合は道具などを利用して負担を軽減しましょう。 症状があるとうまくものが持てないこともあるので、周囲のサポートを得るのも大切です。 ⑧正座をする 正座は膝関節に大きな負担がかかるので可能な限り避けましょう。とくに、正座を長時間続けるのは、膝や足首の可動域が制限され血行不良を招きやすいので、関節の痛みや腫れを引き起こす可能性があります。 正座を避けて椅子に座る、膝を伸ばして楽な姿勢をとるようにしましょう。 関節リウマチによる膝の関節炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑨喫煙をする 関節リウマチの患者様は、禁煙が勧められます。喫煙は関節リウマチの症状を悪化させるだけでなく、病気を進行させる要因になり、死亡リスクが上がる可能性も報告されています。 とくに死亡リスクに関しては、リウマチの診断後に禁煙した人は喫煙を継続した人よりも死亡リスクが低くなると報告されていました。(文献6) 今更だと思わずに、早めに禁煙に取り組みましょう。 関節リウマチと喫煙の関係性を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑩ストレスを溜める 手がこわばってものがつかみにくいなど、関節リウマチの患者様は日常生活の不自由さからストレスを感じやすいです。ストレスが溜まることで自律神経の乱れやメンタルに不調をきたしてしまうことから、健康的な生活から遠ざかる可能性があります。 リラクゼーションや適度な運動を取り入れて、ストレスを溜めないことが、関節リウマチの治療を後押ししてくれます。 関節リウマチかも?と思ったら早めに受診しよう 関節リウマチかもしれないと思ったら、早めに整形外科を受診しましょう。 関節リウマチは、進行すると関節の変形や機能障害を引き起こし、日常生活に支障をきたす病気です。始めは軽い痛みや腫れであっても、時間が経つにつれて悪化し、治療が遅れると回復しづらくなります。 関節リウマチを疑う症状として、以下のようなものがあります。 服のボタンが外しづらい びんの蓋が閉められない 床に落としたものが拾えない 朝起きたときにベッドから起き上がれない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する(9:00〜18:00) また関節リウマチの治療では、抗リウマチ薬・生物学的製剤・ステロイドなどの薬物療法が中心となります。これらは症状を抑える効果が期待できる一方で、長期的な服用によって以下のようなリスクや副作用が起こる可能性があります。 治療法 起こりうるリスク・副作用 抗リウマチ薬(メトトレキサートなど) 肝機能障害、間質性肺炎、骨髄抑制、感染症リスク、口内炎、吐き気など 生物学的製剤 結核などの感染症リスク、注射部位の反応、アレルギー反応、高額な治療費の継続負担 ステロイド 骨粗鬆症、糖尿病の発症リスク、感染症への抵抗力低下、満月様顔貌、体重増加など 人工関節置換術 感染症、術後の長期リハビリ、再手術の可能性、入院期間の確保 加えて、これらの治療は「症状を抑え進行を遅らせること」が主な目的であり、一度傷ついた関節組織そのものを修復する治療ではないので注意が必要です。 こうした従来の治療リスクや限界を感じている方の新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 再生医療は、患者様ご自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を活用し、炎症の鎮静化や損傷した関節組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 薬物の継続的な使用による副作用の心配がなく、手術や入院も不要で日帰り治療が可能です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 抗リウマチ薬・生物学的製剤の副作用(肝機能障害・感染症リスクなど)が気になる ステロイドの長期服用による副作用(骨粗鬆症・糖尿病など)が不安 薬を続けても関節の痛み・腫れ・こわばりが改善しない 人工関節などの手術はできるだけ避けたい 薬以外の選択肢で症状の根本改善を目指したい >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 「薬の副作用がつらい」「手術以外の選択肢を知りたい」という方は、もとに戻らないほど関節が変形してしまう前に、早めに当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 辛い関節リウマチ改善を目指すなら、まずは無料相談! 関節リウマチではない膝の痛みは変形性膝関節症かも?詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチに関するよくある質問 関節リウマチに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 関節リウマチとはどんな症状ですか? 関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか? 関節リウマチになりやすい性格はありますか? 関節リウマチに関する疑問や不安を解消するためにも、ぜひ参考にしてください。 関節リウマチとはどんな症状ですか? 関節リウマチの症状には、関節の動かし始めがスムーズにいかない「こわばり」や腫れ・痛みなどがあります。 関節リウマチは免疫機能の異常によって骨や軟骨・関節の破壊が起こることが原因とされています。万が一「関節リウマチかも?」と思ったら早めに受診しましょう。 関節リウマチの症状について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか? 生物学的製剤で効果があれば、休薬しても症状が落ち着いている状態を目指せます。 関節リウマチの原因である免疫異常の改善が期待できる上、炎症を抑える効果もあるため、進行を抑えながら症状をコントロールできます。 関節リウマチで使われる生物学的製剤について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチになりやすい性格はありますか? 関節リウマチになりやすい性格は、ありません。 ただ、我慢強い性格の人は治療開始が遅れたり、神経質でストレスを感じやすい人は治療が難航したりする可能性があります。違和感があったら早めに受診し、不安があれば専門医に相談しましょう。 再生医療の幹細胞治療に関する詳細は以下をご覧下さい 関節リウマチのしてはいけない10項目を守ろう 関節リウマチの患者様には、してはいけない10項目を避けて、健康的な食事とライフスタイルを心がけましょう。 重症化すると、普段の生活もままならなくなってしまう可能性があります。 治療と並行して関節の負担を減らし、症状をコントロールできるよう、普段の生活から意識してみてください。 万が一、関節リウマチの治療をしていても膝の痛みがよくならない場合は、他の疾患が隠れているかもしれません。 再生医療が適応になる可能性がありますので、お困りの場合は当院へご相談ください。
2022.08.19







