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高血圧で医師から降圧剤をすすめられたものの、「薬の違いがわからない」「副作用が不安」と感じている方は少なくありません。 高血圧は放置すると、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが高まるため、降圧剤などを用いた適切な治療が必要です。 また、降圧剤には複数の種類があり、血圧を下げる仕組みが薬ごとに異なるため、体質に合う薬を選ぶことが大切です。 本記事では降圧剤の種類別に効果や副作用を解説します。 降圧剤の服用により血圧が下がりすぎた時の対処法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供や簡易オンライン診断を実施しています。 高血圧について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)とは血圧を下げる薬 降圧剤とは、血圧を適切な範囲に保ち、高血圧による病気のリスクを抑えるために使われる薬です。 生活習慣の見直しだけでは血圧の改善が難しい場合に、治療の一環として用いられます。 ここでは、降圧剤が血圧の改善に必要な理由について解説します。 降圧剤(高血圧の薬)の必要性 高血圧の治療では、生活習慣の改善と薬物療法を行うケースが一般的です。降圧剤は生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合や、脳心血管疾患のリスクが高い場合に用いられます。 そもそも、血圧が上がる主な原因は以下のとおりです。 加齢による血管の硬化 塩分の多い食事 運動不足 肥満 喫煙 ストレスの蓄積 遺伝的な体質 上記の影響が重なると血管に負担がかかり、血圧が高い状態が続きます。高血圧の状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病などの合併症を引き起こすリスクが高まります。 生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合に取り入れられるのが、薬物療法となる降圧剤です。つまり、降圧剤は血圧を目標範囲に管理し、合併症予防のために必要とされています。 高血圧の診断基準と降圧目標 「高血圧管理・治療ガイドライン 2025」では、高血圧の治療における降圧目標を以下の数値に設定しています。(文献1) 測定する場所 降圧目標 医療機関で測定した場合 130mmHg未満/80mmHg未満 自宅で測定した場合 125mmHg未満/75mmHg未満 一方で、血圧が130〜139mmHg/80〜89mmHgの場合は「高値血圧」と判断されます。高値血圧は、将来的に高血圧へ進行する可能性が高い状態です。 血圧が140mmHg以上/90mmHg以上になると、「高血圧症」と診断され、薬物治療を含めた対策が検討されます。 ただし、降圧剤を使うかどうかは血圧の数値だけで決まるわけではありません。 年齢や持病の有無、生活習慣などを総合的に考慮した上で治療方針が決定されるため、自己判断せず、医師と相談しながら決めることが大切です。 降圧剤(高血圧の薬)の種類と副作用 降圧剤にはいくつかの種類があり、血圧を下げる仕組みや副作用の出やすさがそれぞれ異なります。 代表的な降圧剤は、下表のとおりです。 【代表的な降圧剤の種類】 薬の種類 主な作用 カルシウム拮抗薬 末梢の血管を拡張させて血圧を下げる作用の薬 ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) 血管収縮を抑えて血圧を下げる作用の薬 ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬) アンジオテンシンⅡの産生を抑えて血圧を下げる薬 利尿薬 体内の水分と塩分を排出して血圧を下げる薬 β(ベータ)遮断薬 心拍数や心臓の負担を抑えて血圧を下げる薬 α(アルファ)遮断薬 交感神経の働きを抑えて血管を広げる薬 MR拮抗薬 ホルモンの作用を抑えて体液量を調整する薬 次に、それぞれの特徴と副作用について詳しく解説します。 カルシウム拮抗薬 カルシウム拮抗薬は高血圧の治療を始める際に、第一選択として選ばれることが多い降圧剤で、主に以下の効果や副作用があります。 効果 末梢の血管を拡張させることで血圧を下げる作用を持つ 副作用 めまい感 動悸 頭痛 ほてり感 顔面紅潮 むくみ 歯茎の肥厚(歯肉肥厚) など 使用が検討されるケース 高齢者 孤立性収縮期高血圧 狭心症 主なカルシウム拮抗薬の商品名(後発品含む) アダラート アムロジピン アムロジン ノルバスク ランデル アテレック カルブロック コニール など 副作用が比較的少なく使いやすいため、現在の高血圧治療では処方されることが多い傾向といえます。ただし、カルシウム拮抗薬には複数の種類があり、心拍数を低下させるタイプは、徐脈や心臓の伝導障害がある方に適さない場合があります。 ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)は、カルシウム拮抗薬に次いで多く使用されている降圧剤で、以下の効果や副作用があります。 効果 血管に作用する「アンジオテンシンⅡ」の働きを抑え、血管収縮を防ぐことで血圧を下げる 副作用 めまい 倦怠感 血中カリウム値の上昇 など 使用が検討されるケース 糖尿病や心不全などを合併する患者 主なARBの商品名(後発品含む) オルメテック オルメサルタン アジルバ アジルサルタン ミカルディス テルミサルタン など 副作用が比較的少なく、治療の第一選択として使用されます。また、カルシウム拮抗薬だけでは十分な効果が得られない場合に、併用されるケースも少なくありません。 腎機能が低下している方が服用する場合、定期的に腎機能やカリウム濃度等をチェックする必要があります。 また、妊娠中や授乳中の方は服用できないため、ほかの降圧剤を検討しましょう。 ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬) ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は、ARBと同じアンジオテンシン系に作用する降圧剤で、以下の効果や副作用があります。 効果 アンジオテンシンⅡの産生そのものを抑えて血管収縮を防ぎ、血圧を下げる 副作用 空咳 めまい など 使用が検討されるケース 心不全や心筋梗塞後の患者 腎症を伴う糖尿病患者 主なACE阻害薬の商品名(後発品含む) レニベース エナラプリルマレイン酸塩 エースコール テモカプリル塩酸塩 タナトリル イミダプリル塩酸塩 など ACE阻害薬の副作用として知られているのが「空咳(からせき)」です。 空咳は体内物質であるブラジキニンの影響によるもので、日本人を含むアジア人に出やすい傾向があります。 妊娠中や授乳中の方は、ARBと同様に服用できません。 利尿薬 利尿薬は降圧剤の1つで、主な効果や副作用は以下のとおりです。 効果 体内の余分な水分や塩分(ナトリウム)を尿として排出し、血液量を減らすことで血圧を下げる 副作用 電解質異常 トイレの回数増加 尿酸値・血糖値上昇 など 使用が検討されるケース 高齢者 塩分感受性高血圧の患者 むくみを伴う心不全の患者 主な利尿薬の商品名(後発品含む) ヒドロクロロチアジド フルイトラン トリクロルメチアジド フロセミド ラシックス アゾセミド ダイアート など 塩分摂取量が多い日本人にとって、効果が期待できる薬の1つです。 また、利尿薬は高血圧だけでなく、むくみを伴う心不全がある場合や、他の降圧剤で効果が不十分な場合に併用されます。 β(ベータ)遮断薬 β遮断薬は、主要な降圧剤の1つで、とくに狭心症や心不全、心筋梗塞後などを伴う方に用いられます。主な効果や副作用は、以下のとおりです。 効果 心臓の働きを抑えて心拍数や心臓の負担を軽くすることで血圧を下げる 副作用 疲労感 徐脈 気管支収縮 など 使用が検討されるケース 狭心症 心筋梗塞後の患者 頻脈を伴う高血圧患者 主なβ遮断薬の商品名(後発品含む) インデラル プロプラノロール メインテート ビソプロロール アーチスト カルベジロール など 心筋梗塞後や脈が速いタイプの高血圧では、他の降圧剤と併用される場合もあります。 喘息などの呼吸器疾患に関する持病があり、吸入を行っている方が使用する場合は、症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 α(アルファ)遮断薬 α遮断薬は自律神経に働きかける降圧剤で、主な効果や副作用は以下のとおりです。 効果 交感神経の働きを抑えて血管を拡張し、血圧を下げる 副作用 起立性低血圧 めまい 頭痛 など 使用が検討されるケース 前立腺肥大症を合併する患者 主なα(アルファ)遮断薬の商品名(後発品含む) カルデナリン ドキサゾシン ミニプレス プラゾシン など α遮断薬は、交感神経が活性化しやすい早朝に血圧が上昇する方の場合、就寝前に服用することで効果が期待されます。 ただし、交感神経を抑えることで副作用が起こる可能性もあります。α遮断薬を服用する場合は医師の判断により少量から開始し、経過を見ながら調整されます。 MR拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬) MR拮抗薬も降圧剤の1つで、効果や副作用は以下のとおりです。 効果 アルドステロンの働きを抑え、体内の水分量を調整することで血圧を下げる 副作用 血清カリウム値上昇 血中尿酸増加 高カリウム血症の誘発 など 使用が検討されるケース 治療抵抗性高血圧や慢性心不全、慢性腎臓病の患者 主なMR拮抗薬の商品名(後発品含む) アルダクトン スピロノラクトン セララ エプレレノン ミネブロ など MR拮抗薬は心臓を保護する作用も期待できるため、心不全を合併する高血圧で使用される場合があります。 一方で、MR拮抗薬は体液バランスを調節する薬のため、高カリウム血症などの電解質異常に注意が必要です。 とくに、腎機能障害がある方や糖尿病性腎症がある方は、使用できない可能性があります。 複数の降圧剤(高血圧の薬)をまとめた配合剤とは 高血圧の治療において、1種類の降圧剤では血圧が十分に下がらない場合、複数の降圧剤を1つにまとめた「配合剤」を服用するケースがあります。 降圧剤の配合剤は、異なる作用を持つ薬を組み合わせることで、より安定した血圧管理を目指す治療法です。 ここでは、配合剤の仕組みや特徴、代表的な配合パターンについて解説します。 複数の作用を一度に得られる治療薬 配合剤とは、血圧を下げる仕組みが異なる降圧剤を1錠にまとめた薬です。 たとえば、血管を広げる薬と、体内のホルモンの働きを抑える薬を組み合わせることで、それぞれの作用を補い合いながら血圧をコントロールできます。 高血圧の治療が進むにつれて薬の種類が増えると、「飲み忘れが心配」「管理が大変」と感じる方も少なくありません。 配合剤は、薬が増えることへの不安を軽減しやすい治療の選択肢として用いられています。 配合剤のメリット 配合剤は、作用の異なる複数の降圧剤を1錠にまとめた薬で、服用する錠数を減らしながら血圧管理を行える点が特徴です。 薬の数が増えると飲み忘れが起こりやすくなりますが、配合剤を用いることで服薬管理がシンプルになり、治療を継続しやすくなる効果が期待できます。 また、単剤の用量を増やすよりも、作用の異なる薬を組み合わせた方が降圧効果を得られやすい場合があります。 加えて、各薬剤の用量を抑えられることから、副作用の軽減が期待できる点も配合剤を用いるメリットです。 配合剤のデメリット 配合剤には複数の成分が含まれているため、副作用が現れた場合に、どの成分が影響しているのかを判断しにくい側面があります。 そのため、めまいや体調不良など、これまでと異なる症状を感じた際には、自己判断で服用を中止せず、医師に相談しながら調整を行うことが重要です。 また、配合剤の成分比率は固定されているため、個別調整はできません。血圧の数値に合わせて、片方の成分だけ増減させるといった調整ができない点はデメリットです。 降圧剤の主な配合パターンと代表的な薬剤 現在国内で処方可能な降圧剤の代表的な配合パターンは、以下の3つです。 降圧剤の配合剤 詳細 カルシウム拮抗薬+ARB ザクラス アイミクス ミカムロ レザルタス エックスフォージなど ARB+利尿薬 イルトラ エカード プレミネント ミコンビなど カルシウム拮抗薬+ARB+利尿薬 ミカトリオ 配合剤の場合、名前だけでどの薬が配合されているかがわかりにくいため、使用する際は、各降圧剤の副作用に注意してください。 降圧剤(高血圧の薬)を安全に服用するための注意点 降圧剤は、飲み合わせや服用方法を誤ると、思わぬ副作用につながる場合があります。 ここでは、降圧剤を安全に服用するために知っておきたい注意点を解説します。 グレープフルーツなどの柑橘類を避ける グレープフルーツには「フラノクマリン類」と呼ばれる成分が含まれており、体内で薬を分解する酵素の働きを妨げる場合があります。 この酵素の働きが阻害されると、薬の成分が体内に通常より長く残り、作用が強く出すぎることで、かえって副作用のリスクを高めます。 これは降圧剤に限らず、コレステロール低下薬や抗不安薬など、さまざまな薬で起こる可能性があります。 ただし、影響の有無は薬の種類によって異なります。自己判断ですべての柑橘類を避けるのではなく、医師や薬剤師、薬の説明書を確認しましょう。 自己判断で降圧剤の服用をやめるのは危険 血圧が落ち着いてくると、「もう治ったのではないか」と感じ、自己判断で薬をやめてしまう方もいます。 しかし、血圧が下がった状態は、薬によってコントロールされている結果であり、高血圧そのものが治ったわけではありません。 途中で降圧剤の服用を中止すると、再び血圧が上昇し、高血圧の状態に戻ってしまう可能性があります。 そのため、薬の減量や中止を考える場合は、必ず医師と相談しながら進めることが重要です。 また、降圧剤を一生飲み続けなければならないのか不安に感じる方もいるでしょう。 血圧を下げるには薬の服用が重要ですが、中には生活習慣が改善したことで徐々に減量し、降圧剤をやめられた方もいます。 そのため、治療が順調であれば、薬を中止できる可能性があります。 降圧剤で血圧が下がりすぎた時の対処法 降圧剤は血圧を下げる薬ですが、低下しすぎると健康リスクを引き起こす可能性があるため注意が必要です。万が一下がりすぎた場合は、適切に対処しましょう。 ここからは、降圧剤で血圧が下がりすぎた時の対処法をパターン別に解説します。症状が見られた際、適切に対処するための参考にしてください。 めまいやふらつきがあった場合は安静にする 降圧剤で血圧が下がりすぎると、めまいや立ちくらみ、ふらつきを引き起こす可能性があります。症状が現れた場合は、座ったり横になったりして安静にすることが大切です。横になる際に足を少し高くすると、下半身に溜まった血液が心臓に戻りやすく、血圧の回復につながります。 また、座っている状態や横になっている状態から立ち上がろうとすると、血圧が下がります。とくに、起床時やトイレの際に急に立ち上がるのは症状の悪化を招きます。 急な起立は転倒リスクを高めるため、立ち上がろうと無理に体を動かすのは控えましょう。 脱水を避けるために水分補給をする 発汗や下痢、食事量の低下などによる脱水が疑われる場合は、少量ずつ水分を補給しましょう。脱水状態になると体内の水分や塩分が失われ、循環血液量が減少するため、血圧低下を招きます。 とくに夏場は汗をかきやすく、水分不足になりやすいため注意しなければなりません。また、利尿薬を使用している場合も、脱水の可能性があり、血圧低下を引き起こしやすくなります。 脱水が疑われる場合は、必要に応じて経口補水液を使用する方法もあります。ただし、心不全や腎臓病などで水分制限がある方は、自己判断せず医師の指示に従うことが大切です。 医師の指示に従って薬を調整する 降圧剤で血圧が下がりすぎた時は、薬の調整をするのも対処法の1つです。血圧が下がりすぎる原因は、降圧剤の効果が強く出てしまっている可能性があります。 受診時に医師へ伝え、必要に応じて薬の種類や用量、服用時間を見直してもらうことが大切です。血圧や症状を記録しておくと、薬の量を見直す際の参考になります 血圧が下がりすぎたからといって、自己判断で服用を中止・減量せず、必ず医師に相談しましょう。 意識がもうろうとしている場合はすぐに医療機関を受診する 降圧剤により血圧が下がりすぎた時は、安静にしたり水分補給したりすると症状の回復が期待できます。ただし、以下の症状が見られた場合はほかの疾患を引き起こしている可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。 意識がもうろうとしている 胸の痛みがある ろれつが回らず、痺れがある 息苦しさがある また、吐血や下血などをした場合、出血が続くと血圧がさらに下がる可能性があります。とくに意識がもうろうとしている場合は、緊急性が高いため改善を待たず、救急車を呼ぶなど、直ちに医療機関へ連絡してください。 降圧剤以外に血圧を下げる方法 降圧剤は血圧をコントロールする上で重要な役割を果たしますが、生活習慣の見直しも大切です。生活習慣を見直すことで、血圧の改善につながる場合があります。 降圧剤以外に血圧を下げる方法は、以下のとおりです。 減塩を心がける 食事全体のバランスを見直す 禁煙する お酒の量を見直す ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れる ストレス緩和を意識する 睡眠をしっかりとる 生活習慣を見直すことで、より効果的な血圧管理が可能です。毎日の食事や運動、過ごし方を改善し、血圧をうまくコントロールしましょう。 降圧剤が効かない原因がわからないときは医師に相談を 降圧剤の効果が得られにくく、原因がわからない場合は医師に相談しましょう。降圧剤を適切に服用しても血圧が十分に下がらない場合は、二次性高血圧などの疑いがあるためです。 二次性高血圧とは、ほかの疾患によって血圧が上昇している状態のことです。二次性高血圧の場合、血圧が上昇している原因として、以下の疾患が考えられます。 腎臓病 内分泌疾患 睡眠時無呼吸症候群 ほかの疾患を治療すると、血圧上昇が改善する場合もあります。降圧剤が効かない場合は、二次性高血圧の可能性もあるため、専門機関を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 高血圧に関する疾患にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)について理解を深め適切に服用しよう 降圧剤は、高血圧による脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を防ぐために、血圧を適切な範囲に保つ重要な治療方法です。 降圧剤にはさまざまな種類があり、それぞれ作用の仕組みや副作用が異なるため、自分の体質や状態に合ったものを選ぶことが大切です。 また、降圧剤以外にも食事の減塩や運動習慣の見直しといった生活習慣の改善を併せて行うことで、血圧の安定につながる場合があります。 降圧剤の服用を続ける中で不安や疑問が生じた場合は、自己判断せず、医師や薬剤師への相談が重要です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 高血圧に関する疾患にお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 降圧剤(高血圧の薬)に関するよくある質問 降圧剤はやめたほうがいいと言われる理由は? 降圧剤はやめたほうがいいという声も一部で見られますが、医学的な根拠はありません。意見が見られる理由には、「副作用が心配」「一生飲み続けなければならないのでは」といった不安が影響していると考えられます。 しかし、高血圧を放置すると命に関わる疾患を引き起こす可能性があります。降圧剤は血圧を適切な範囲に保つ働きを持つ薬です。高血圧が原因となる疾患を引き起こすリスクを減らすためにも、医師の指示に従って服用することが大切です。 降圧剤は一生飲み続ける? 降圧剤は、必ずしも一生同じ薬を飲み続けなければならないものではありません。 血圧の状態や年齢、体質、生活習慣の改善状況によって、薬の量や種類が調整される場合があります。 また、治療が順調に進み、食事や運動などの生活習慣が整ってくると、医師の判断で減量や中止を検討できる場合もあります。 自己判断で薬をやめるのではなく、定期的な診察を受けながら医師と相談して進めることが大切です。 降圧剤の飲み忘れに気づいたらどうする? 降圧剤を飲み忘れた場合の対応は、薬の種類や服用タイミングによって異なります。 そのため、自己判断で対応せず、あらかじめ医師や薬剤師から指示を受けておくことが大切です。 一般的には、飲み忘れに気づいた時点で時間をずらして服用する場合がありますが、1度に2回分をまとめて飲むことは避けましょう。 まとめて服用すると、血圧が下がりすぎたり、副作用が出やすくなる恐れがあります。 飲み忘れが続く場合や、対応に迷った場合は、早めに医師や薬剤師へ相談しましょう。 サプリメントと併用しても大丈夫? サプリメントの中には、降圧剤の作用に影響を与えるものがあります。 とくに、カリウムを多く含むサプリメントや健康食品は、薬との組み合わせによって体に負担がかかる可能性があります。 自己判断で併用するのではなく、サプリメントを使用している場合や新たに取り入れたい場合は、事前に医師や薬剤師へ相談すると安心です。 安全に治療を続けるためにも、服用しているものはすべて伝えるようにしましょう。 参考文献 (文献1) 高血圧管理・治療ガイドライン 2025 〜改訂ポイント〜|J-Stage
2024.05.02 -
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「高血圧だと腎臓に影響するって聞いたけど、血圧の高さはどう改善すればいいの?」 「そもそも両者にはどんな関係性があるのか知りたい」 このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。 結論、高血圧の場合、腎臓に悪影響を及ぼします。血圧が高いと腎臓に負担がかかり腎機能が低下するほか、腎炎や慢性腎臓病などの病気を発症するリスクも高まります。 腎機能を健康な状態に保つには、高血圧を改善するための取り組みを日頃から継続することが大切です。 本記事では、腎臓と高血圧の関係や血圧の高さを改善する方法を解説します。高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病についても紹介しているので、参考にしてみてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 「高血圧と関連のある腎臓病」について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】腎臓と高血圧の関係 高血圧は、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる怖い病気を引き起こすことをご存じの方は多いかもしれません。 高血圧はそれだけでなく、腎臓にも負担を与え、徐々に腎臓の機能を低下させていきます。 この章では、高血圧と腎臓の働きについて解説した上で、高血圧が腎臓に与える影響を詳しく説明します。 高血圧とは 高血圧とは、一般的に「最高血圧が140mmHg以上もしくは最低血圧が90mmHg以上、またはその両方」である状態を指します。 血圧は変動しやすいため一時的にこの値を上回ることはよくあり、その場合は問題とはなりません。 腎臓の働き 腎臓は、尿を作る働きがあり、老廃物や余分な塩分を尿として体外に排出してくれます。尿の量を調整する機能もあり、体内の水分量を適切な状態に保ちます。 また、ホルモンを分泌し、血圧の調整を図るのも腎臓の重要な役割です。そのほかにも血液を作るホルモンも分泌しており、貧血にならないように体をサポートしています。 高血圧が腎臓に与える影響 高血圧の状態が長期間続くと、腎臓に負担を与え、腎機能の低下を引き起こします。 腎臓の機能が低下すると、腎炎(腎臓の炎症)を発症しやすくなります。また、慢性的な機能障害を引き起こし、慢性腎臓病と診断される方も少なくありません。 腎臓から血圧への逆の影響もあります。腎臓は血圧を調整するホルモンを分泌する働きがあるため、腎臓の機能が低下すると高血圧になりやすいです。 このように、腎臓と高血圧は密接な関係にあり、互いに影響し合って悪循環を招くことがあります。 高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病について ここでは、高血圧患者が発症しやすい慢性腎臓病について、さらに詳しく解説します。 慢性腎臓病とは、腎機能の障害が慢性的に続いている状態です。 具体的には、機能異常による腎障害が3カ月以上持続または糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)の数値が60mL/min/1.73m²未満に低下した状態が3カ月持続している方を指します。(文献1) 健康な方の糸球体濾過量は100mL/min/1.73m²程度ですので、慢性腎臓病の方では正常値の60%ほどまで機能が低下している状態です。 国内に1330万人の慢性腎臓病患者が存在すると推定されています。これは成人の約8人に1人の割合であり、どなたでも発症しうる身近な疾患です。(文献2) 慢性腎臓病の原因 慢性腎臓病の原因にはさまざまなものがありますが、とくに高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病と深く関係しています。 また、加齢による腎機能低下も大きな原因の1つです。 高血圧 脂質異常症 糖尿病 加齢 慢性腎臓病の症状 慢性腎臓病の初期には自覚症状がないことが多いですが、進行すると息切れや倦怠感、むくみといった症状が現れます。 息切れ 倦怠感 むくみ このような症状がみられた場合、腎臓が正常に機能していない可能性があるため治療が必要になります。 慢性腎臓病の治療 残念ながら慢性腎臓病で徐々に低下してしまった腎機能を完全に元に戻す治療法はありません。 慢性腎臓病と診断された場合に行う治療には大きく分けて、進行を抑える治療、そして悪化した腎機能を人工的に維持する治療の2つになります。 治療方法 治療内容 投薬治療 進行を抑える治療 慢性腎臓病の原因となった生活習慣病に対する投薬治療になります。 具体的には、高血圧をお持ちの方であれば降圧薬の内服が一般的です。 腎代替療法 腎機能を人工的に維持する治療 腎代替療法(血液透析や腹膜透析など)と呼ばれる治療になります。 先ほど紹介したような息切れや倦怠感、むくみといった症状を伴う場合にこのような治療が必要になる可能性があります。 高血圧患者が腎臓の機能を改善する方法 高血圧患者が腎臓の機能を改善させるには、日頃の生活習慣や、血圧の状態を適切に管理することが大切です。 具体的な改善策は主に以下の5つです。 食生活を見直す 禁煙する 糖尿病の治療を進める 血圧計測で目標値内にコントロールする 健康診断を受ける 順番に見ていきましょう。 食生活を見直す 高血圧を予防するために最も大切なことは、バランスの取れた食生活を送ることです。 日々の食事では炭水化物、たんぱく質、脂質といった三大栄養素が大部分を占めており、現代の日本人は特に、炭水化物や脂質を摂りすぎる傾向にあります。 このような食生活を続けてしまうと、血圧が上昇し、腎臓に負担がかかります。さらに、高血圧を防ぐためには、塩分を控えた食事も大切です。高血圧や慢性腎臓病を予防するための適切な塩分量は1日当たり6g未満とされています。 ところが、厚生労働省の調査報告書によると日本人が1日に摂取している塩分量の平均値は9.8gです。(文献3)平均すると1日当たり3.8gの減塩が必要となります。 禁煙する 喫煙は血圧を上げる要因となります。たばこに含まれる成分が血管の収縮や柔軟性の低下を引き起こすためです。 そのため、腎機能の改善を図るには、禁煙をして高血圧にならないようにする意識が大切です。 以下の方法が禁煙に役立ちます。 禁煙外来を受診する ニコチンパッチやガムを使う 無理のないペースで、たばこの本数を少しずつ減らしていきましょう。 糖尿病の治療を進める 高血圧と糖尿病は併発しやすく、国内にいる糖尿病合併高血圧患者は約90万人です。実際には、糖尿病患者の半数以上は高血圧を併発しています。(文献4) 糖尿病を発症している方は、糖尿病の治療に専念することで高血圧の改善につながり、ひいては腎臓機能の改善も期待できます。 糖尿病の主な治療は、糖質の量や血糖値の上昇をコントロールする食事療法と、インスリンを注射で投与する薬物療法です。 そのほかにも再生医療の選択肢があります。再生医療は患者様ご自身の細胞を活用した治療方法で、当院では脂肪由来の幹細胞を投与する治療を提供しています。 メール相談、オンラインカウンセリングを承っておりますので、詳しい治療方法を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。 血圧計測で目標値内にコントロールする 血圧は家庭用の血圧計で簡単にチェックできるため、日ごろから計測する習慣を付けましょう。 日々血圧を意識しつつ、生活習慣の改善だけで下がりきらない場合には内科のある病院を受診してください。 降圧薬を服用しながら適切な値にコントロールする必要があります。 健康診断を受ける 慢性腎臓病を早期発見するには、定期的に健康診断を受けることが大切です。 慢性腎臓病の初期段階では、腎機能の低下を生じていても自覚症状がみられない場合がほとんどです。 そのため、早期発見のためには健康診断の血液検査で血清クレアチニン値や血中尿素窒素など、腎臓の機能に関わる項目をチェックしましょう。 これらの項目が異常と判定された場合には慢性腎臓病の可能性がありますので、早めに内科を受診し、早期の検査をおすすめします。 腎臓機能と高血圧の改善策を知って日々の過ごし方を見直そう 血圧と腎臓は密接な関係にあるため、それぞれの状態を良好に保つ意識が健康維持に繋がります。 高血圧は日頃の食生活の改善、喫煙習慣、運動習慣、定期的な血圧チェックにより、早期発見と適切な対策が可能です。 本記事で紹介した改善策を参考に、腎機能の向上を目指しましょう。 腎臓と高血圧の改善に関するよくある質問 腎不全と高血圧に関連のあるレニンとはなんですか? レニンは、血圧を上げる働きのあるホルモンを作るために必要な酵素です。つまり、レニンの分泌量が増えると、高血圧になりやすいです。 高血圧の状態が長期間続くと、腎機能が著しく低下し、正常に機能しなくなる腎不全に進行する可能性があります。 高血圧患者が腎臓を検査する方法は? 高血圧患者の腎臓状態をチェックする代表的な検査は以下のとおりです。 検査の種類 内容 尿検査 尿に含まれる成分を検査 たんぱく質や血液などが混入し、異常が認められると腎機能低下の可能性があります 血液検査 クレアチニン(老廃物の一種)の濃度を検査 クレアチニン値の濃度が高いと腎臓の機能低下が疑われます 画像検査 腎臓の形・大きさを画像で検査 腎臓の萎縮や腫瘍が確認できます 腎生検 腎臓の組織を採取する検査 尿検査・血液検査・画像検査では判断困難な場合に正確に診断します 検査は状態の進行具合や医師の判断によって選択されます。 低血圧の場合も腎臓に負担がかかりますか? 低血圧の状態が長く続くと、体内に酸素や栄養が行き届かなくなり腎臓にも負担を与えます。 参考文献 (文献1) エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023|東京医学者 日本腎臓学会編集 (文献2) エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018|東京医学者 日本腎臓学会編集 (文献3) 令和5年国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省 (文献4) 糖尿病の病態と高血圧一なぜ糖尿病では高血圧合併例が多いのか一|内分泌·尿病科
2024.04.30 -
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高血圧の薬を服用している方にとって、グレープフルーツとの飲み合わせに注意が必要なことはよく知られています。 しかし、「レモンやみかんなど、ほかの柑橘類はどうなのか」「朝に薬を飲んで、夜に食べるなら問題ないのでは」といった疑問や不安を抱えている方も少なくありません。 本記事では、高血圧の薬との飲み合わせで一緒に食べてはいけない柑橘類を一覧で紹介します。高血圧の薬と一緒に柑橘類を食べるときの注意点や、おすすめの代替食品についても解説するので、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 高血圧の薬とグレープフルーツを一緒に食べてはいけない理由 グレープフルーツと一部の薬を一緒に摂取することは避けるべきとされています。 理由としては、グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という成分が、薬の代謝に大きく影響を与えてしまうためです。 また、高血圧が及ぼす腎臓などの臓器への悪影響については、以下の記事もあわせてご覧ください。 薬を分解する酵素の働きを阻害するから グレープフルーツに含まれる特定の化学成分(主にフラノクマリン類)は、小腸の上皮細胞に存在する薬物代謝酵素(とくに「CYP3A4」というシトクロムP450酵素)の働きを阻害してしまいます。(文献1) この酵素は、代謝して体外へ排出しやすい形に変える働きを担っています。しかし、フラノクマリンによってこの酵素の働きが妨げられると、薬の成分が適切に分解されないまま体内に吸収されてしまうメカニズムが働きます。 薬の血中濃度が急上昇して副作用のリスクが高まるから 酵素の働きが阻害され、薬が分解されずに体に吸収されると、血液中の薬物濃度が予期せず急上昇してしまいます。 血圧を下げる作用を持つ「カルシウムチャネル拮抗薬」を例に見ていきましょう。この薬の本来の薬効は、血管を拡張させることで血圧を下げることです。 しかし、フラノクマリン類との相互作用によって薬剤の効果が強まりすぎると、過度に血圧が下がり、以下のような副作用を引き起こすリスクが高まってしまいます。(文献2) めまい ふらつき 頭痛 動悸 倦怠感 など とくにカルシウム拮抗薬で影響が大きく、薬剤によって程度が異なります。 【一覧】グレープフルーツ以外でフラノクマリン含有量が高い・低い柑橘類 グレープフルーツ以外にも、高血圧治療薬と相互作用を起こしやすい柑橘類があります。注意すべき柑橘類と、心配が少ない柑橘類を一覧で紹介します。 フラノクマリン含有量が高い柑橘類 フラノクマリン含有量が高い主な柑橘類は以下のとおりです。(文献3) スウィーティー メロゴールド バンペイユ レッドポメロ ダイダイ ブンタン ハッサク サワーポメロ メキシカンライム 甘夏ミカン パール柑 サンポウカン これらの柑橘類は、グレープフルーツと同様にフラノクマリンを多く含むため、高血圧治療薬などを服用している間は摂取を避けましょう。 果汁の場合 果汁(ジュース)の場合でも、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユなどはグレープフルーツと同程度のフラノクマリンが含まれていることがあります。(文献4) フラノクマリン類の量が多いほど、CYP3A4の阻害も強くなる傾向が報告されています。 そのため、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユなどはグレープフルーツと同様に、果実そのものだけでなく、果汁や100%ジュースなどを飲む際にも十分な注意が必要です。 果皮の場合 フラノクマリン類は、果汁よりも果皮(皮)に数十倍から数千倍も多く含まれていることがわかっています。(文献4)とくに、メロゴールドやスウィーティー、甘夏ミカン、サワーポメロなどの皮には多く含まれています。 果肉はリスクが少なくても皮に成分が多い柑橘類もあるため、摂取する際は注意しましょう。 フラノクマリン含有量が比較的低い柑橘類 一方で、フラノクマリン含有量が低く、相互作用の心配が少ないとされる柑橘類は以下のとおりです。(文献3) ネーブルオレンジ 温州ミカン ポンカン イヨカン デコポン ユズ レモン スダチ カボス これらの柑橘類は、少なくとも果汁にフラノクマリンはほぼ含まれていないため、CYP3A4酵素との相互作用の心配は比較的少ないと考えられます。 ただし、前述のとおり、ネーブルオレンジやレモンのように果皮には微量のフラノクマリン類が含まれるものもあるため、皮の摂取には注意が必要です。 高血圧の薬と一緒に柑橘類を食べるときの5つの注意点 高血圧の薬と柑橘類を一緒に食べるときは、5つのポイントに注意しましょう。 フラノクマリンによる酵素の阻害は回復に時間がかかる フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を選ぶ 果物漬けやマーマレードなどの加工品にも注意する どうしても食べたいときは専門家の意見を参考にする 誤って食べてしまった場合は安静にして様子を見る 以下でそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。 1.フラノクマリンによる酵素の阻害は回復に時間がかかる 服薬期間中は原則としてグレープフルーツなどの摂取を避けましょう。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンによる小腸のCYP3A4酵素の阻害は不可逆的であり、回復に時間がかかるためです。 よくある誤解として「朝に薬を飲んで、夜にグレープフルーツを食べるなら大丈夫」というものがあります。しかし、一度阻害された酵素の働きが元の状態に回復するまでには数日かかるとされており、数時間タイミングをずらしただけでは、薬との相互作用を防げません。 高血圧の薬を服用している期間中は、グレープフルーツの摂取を完全に避けるのが基本です。 2.フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を選ぶ 柑橘類を食べたい場合は、フラノクマリンの含有量が低いものを選びましょう。柑橘類のなかには、フラノクマリンの含有量が少ないものもあります。 ミカンやオレンジなど、影響の少ない柑橘類で代替するのも一つの方法です。ただし、果皮に含まれるフラノクマリンの含有量が高い場合もあります。あらかじめ含有量を調べておくとよいでしょう。 3.果物漬けやマーマレードなど加工品にも注意する 生の果物やジュースだけでなく、マーマレードなどの加工品を摂取する際にも十分な注意が必要です。薬の代謝を阻害するフラノクマリンは、柑橘類の果汁よりも果皮に数十倍から数千倍も多く含まれているためです。 具体的には、皮を丸ごと使うマーマレードやジャム、ピールなどの加工食品には、フラノクマリンが多く残っている可能性があります。 また、チューハイなどのサワー系飲料や、ミックスフルーツジュースの中にグレープフルーツ果汁が隠れているケースも考えられます。 薬を服用している期間は、生のグレープフルーツやジュースを避けるだけでは不十分です。加工食品や飲料を口にする際も原材料表示を確認し、グレープフルーツなどの成分や皮が含まれるものは避ける習慣をつけましょう。 4.どうしても食べたいときは専門家の意見を参考にしよう どうしても特定の柑橘類が食べたいときや、新しいサプリメントを試したい場合は、自己判断を避け、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。薬剤師や医師は、高血圧薬との飲み合わせに関する専門的な知識を持っています。 主治医や治療薬に精通した薬剤師に相談すれば、安全な食べ方を教えてくれたり、場合によっては影響の少ない薬への変更を検討してくれたりする可能性があります。 また、グレープフルーツ成分などが濃縮されたサプリメントも、予期せぬ相互作用を防ぐためには事前の確認が欠かせません。 高血圧の治療効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを減らすためにも、摂取すべきでない食品や飲み物、サプリメントを避けることが大切です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 5.誤って食べてしまった場合は安静にして様子を見る 万が一、フラノクマリンを多く含む果物や加工品を食べてしまった場合は、直ちに運動や外出を控えて安静にしましょう。薬の効果が強く出すぎてしまい、急激な体調の変化が起こる可能性があるためです。 具体的には、軽度のめまいや頭痛から、血圧が下がるとショック症状や心臓にかかわる症状が出るおそれもあります。もし明らかな異変や強い症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診して医師の指示を仰いでください。 高血圧の薬と一緒に食べられる代替食品 グレープフルーツなどの特定の柑橘類を避ける必要がある場合、ほかのビタミンCが豊富な食品を代替として取り入れることがおすすめです。 柑橘類に豊富に含まれるビタミンCは、抗酸化作用を持ち免疫機能のサポートなどに必要な大切な栄養素です。 しかし、特定の柑橘類は高血圧治療薬などと相互作用を起こすリスクがあるため、薬の効果に影響を与えない別の食品から補う必要があります。 薬の代謝に影響を与えないおすすめの代替食品として、以下が挙げられます。(文献5) ピーマン 赤ピーマン ブロッコリー トマト イチゴ キウイ など ピーマンやブロッコリーはビタミンCが豊富で、免疫機能のサポートにも役立つ食品です。また、トマトやイチゴ、キウイなども日常的に取り入れやすい食品です。服薬中は相互作用のリスクがある柑橘類を控え、栄養豊富な代替食品を活用して、健康的な食生活を送りましょう。 高血圧によるダメージを受けた血管の修復には再生医療という選択肢も 高血圧は放置すると血管に持続的なダメージを与え、動脈硬化を進行させて脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。 薬による血圧のコントロールも重要ですが、すでにダメージを受けた血管自体の修復は従来の対症療法では難しい場合があります。 再生医療は傷ついた血管の修復や、脳梗塞の予防・後遺症改善のための新しいアプローチとして注目されている治療法です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。治療法についてお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 グレープフルーツ以外にもフラノクマリンが多い柑橘類には注意しよう 高血圧の薬を服用中でも、種類を正しく選べば柑橘類を楽しむことは可能です。グレープフルーツ以外にも相互作用を起こしやすい柑橘類がある一方で、影響の心配が少ない柑橘類も多く存在するからです。 ただし、薬の代謝を阻害するフラノクマリン類は、ほとんどの柑橘類で果汁よりも果皮に数十倍から数千倍多く含まれていることがわかっています。 そのため、果肉や果汁なら心配が少ない柑橘類であっても、皮ごと使われている加工品などには十分な注意が必要です。 高血圧の薬との飲み合わせが気になりつつも「どうしても柑橘類が食べたい」というときは、本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。 高血圧の薬とグレープフルーツの飲み合わせに関するよくある質問 りんごジュースやオレンジジュースなら高血圧の薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか? りんごジュースやオレンジジュースは、グレープフルーツのようにCYP3A4酵素を阻害することはないため、高血圧の薬の効果を過剰に強める心配は少ないとされています。 しかし、花粉症などで使う一部のアレルギー薬と一緒に飲むと、小腸のOATPというトランスポーターの働きが阻害され、薬の吸収が悪くなることが報告されています。 薬の効果を得るためには、どのような薬も水または白湯で飲むのが基本です。 高血圧の薬の種類によってグレープフルーツによる影響は異なりますか? 同じ高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)でも、種類によってグレープフルーツの影響の受けやすさはさまざまです。 たとえば、ニソルジピンやフェロジピン、ニフェジピンなどは影響を強く受けやすく、一緒に摂ることで血圧が下がりすぎるリスクが高いとされています。一方で、アムロジピンやジルチアゼムなどは比較的影響が少ない薬です。 ただし、影響の程度には個人差もあるため、自己判断で薬を飲み分けたりせず、必ず医師の指示に従ってください。 高血圧の薬以外にもグレープフルーツの影響を受ける薬はありますか? 高血圧の薬以外にも、CYP3A4酵素で代謝される多くの薬がグレープフルーツによる影響を受けます。代表的なものとして、主に以下が挙げられます。(文献6) 免疫抑制剤(シクロスポリンなど) 高脂血症治療剤(シンバスタチンなど) 降圧剤(フェロジピンなど) 一部の抗アレルギー薬 など これらの薬を服用している場合も、グレープフルーツやフラノクマリンを含む柑橘類の摂取には十分な注意が必要です。 参考文献 (文献1) グレープフルーツと薬物の相互作用 -「健康食品」の安全性・有効性情報|国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 https://hfnet.nibn.go.jp/column/detail825/ (文献2) 3.高血圧 - 薬事情報センター|一般社団法人愛知県薬剤師会 https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3517.html (文献3) グレープフルーツの成分と薬物と相互作用について|一宮市立市民病院 https://municipal-hospital.ichinomiya.aichi.jp/data/media/yakuzaikyoku/DRUG_INFORMATION/DI_News/2021/dinews2021.pdf (文献4) 酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング|医療薬学Vol.32, No.7(2006) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/32/7/32_7_693/_pdf (文献5) Vitamin C in Disease Prevention and Cure: An Overview|Indian J Clin Biochem. 2013 Sep 1;28(4):314–328 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3783921/ (文献6) 安全対策業務 Q2.グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか。|独立行政法人医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0017.html
2024.04.25 -
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40代、50代になってから急に血圧が高くなったのはなぜ? 血圧とホルモンバランスには関連はあるの? このような悩みを持つ女性も多いのではないでしょうか。 高血圧は生活習慣病の一つとして広く知られていますが、女性の場合は更年期障害が原因のケースもあります。 女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、血圧が下がりにくくなるためです。 本記事では、女性に多い高血圧の原因や、自分でできる対処法について解説します。 記事を最後まで読めば、女性由来の高血圧について正しい知識が身につくでしょう。 また、高血圧の改善について、専門科に相談したいという方はぜひ当院「リペアセルクリニック」の「メール相談」「オンラインカウンセリング」をご活用ください。 40代・50代女性の高血圧は「更年期による女性ホルモン減少」が原因 更年期の変化によって生じる高血圧を「更年期高血圧」と呼びます。 高血圧を放置しておくと、心臓病や脳血管障害につながることもあります。 本章を参考に、なぜ更年期になると高血圧が起こるのかを理解し、きちんと対策をしましょう。 女性ホルモンの減少によって生じる更年期障害 女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。このうちエストロゲンの減少が、更年期障害の発症に大きく関わっていると考えられています。 更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。 ホルモンバランスを保てなくなったことに対して、脳がそれを補おうと必死に身体にさまざまな命令を送り、それが更年期症状として現れてしまうのです。 多岐にわたる更年期症状ですが、高血圧以外には以下のようなものが挙げられます。 血管運動に関わる症状(ほてり、のぼせ、発汗、動悸、息切れ、むくみなど) 精神症状(頭痛、不眠、不安感、イライラ、抑うつ、無気力など) 消化器症状(便秘、下痢、胃の不快感、胸焼け、吐き気など) 皮膚症状(かゆみ、湿疹など) 運動器に関わる症状(肩こり、腰痛、背中の痛み、関節痛など) そのほか(疲労感、排尿トラブル、不正出血など) 症状が軽度で済む人もいれば、日常生活に支障が出るくらい重い症状が出る人もいます。軽度の場合は更年期症状、症状が重くなると更年期障害となります。(文献1) 主にエストロゲンの減少が高血圧を招く 私たちの身体は、常に一定の血圧を保持できるよう機能しており、高くなりすぎず、低くなりすぎないように調整されています。 エストロゲンは、その調整因子の一つであり、血管を広げて血圧を下げる働きをしています。更年期による卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少すると、血圧が下がりにくくなってしまうのです。 また、自律神経の乱れも更年期高血圧に大きく関わる因子です。 自律神経には、交感神経と副交感神経があります。活発な時や緊張状態の時には交感神経が優位となり、血管が収縮して血圧が上昇します。 逆に休んでいる時や就寝中は副交感神経が優位となり、血管は拡張して血圧が下がります。 このように血圧調整にとても大切な自律神経ですが、女性ホルモン低下に追いつけないことでパニックになった脳は、さまざまな命令を身体に送る中で、自律神経も乱してしまうのです。 自律神経の乱れは血圧変動のみならず、上記に述べたような精神症状や身体症状の原因にもなっています。 このようにエストロゲンの減少と自律神経の乱れは、本来私たちに備わっている血圧調整の歯車を狂わせ、結果的に更年期高血圧を引き起こすのです。 更年期の女性がやるべき高血圧の対策7選 今日からご自身で始められる、更年期高血圧の対策は以下の7つです。 血圧測定を習慣化する 塩分を控える 体重管理を行う 運動習慣を取り入れる 睡眠時間を十分に取る ストレスを溜めない イソフラボンを摂取する 本章では、各項目について解説します。 血圧測定を習慣化する 血圧は普段の状態と、高くなっているときの違いを探すことが大切です。 以下のポイントを意識して、血圧の測定を行いましょう。 血圧上昇が一時的なものなのか 血圧が高い状態がずっと続いているのか どのような時に高くなるのか 外出時は精神的・身体的・環境的因子が血圧に影響することも多いため、自宅での血圧測定を推奨します。 なお「高血圧治療ガイドライン2019」では、血圧測定は、手首型の機器よりも二の腕で測るタイプを勧めています。(文献2) 定期測定は起床時と就寝前の2回、そしてめまいや動悸など、上記の更年期症状が出た際にも血圧を測定し、血圧の推移とともにどのような状況で血圧が上がったのかを書き留めておくと良いでしょう。 自分の状況を把握するだけでなく、医師からの診察の際にも役立ちます。 塩分を控える 塩分過多は高血圧の原因として最も多いとされています。 塩分を多く摂ると、血液中の塩分濃度が上がるため、それを薄めようと血管内の水分が増えます。そのため、血管を押し拡げる力が強くなり、血圧が上がってしまうのです。 近年はとくに、インスタント・冷凍食品の改良化や食事のデリバリー事業などが進み、便利な時代となりました。しかし、既製品や外食は塩分量とカロリーが高くなる傾向にあります。減塩調味料の使用や野菜多めの食事を心がけるようにしましょう。 体重管理を行う 血圧の管理には、体重管理も大切です。 肥満の人は食べ過ぎによるインスリンの出過ぎから、交感神経が刺激されカテコールアミンという物質が分泌され、血圧を上げてしまいます。さらに、脂肪細胞が肥大してアンギオテンシノーゲンという物質が出ることでも血圧上昇を引き起こします。 食事や運動を組み合わせてカロリーを調整し、BMI25以下を目指すようにしましょう。 また、食べ過ぎで塩分を過剰摂取してしまい、血圧上昇につながっている可能性もあります。日頃から減塩を意識して食事を摂りましょう。 運動習慣を取り入れる 仕事や家事に追われて、なかなか運動の時間をとるのが難しい方もいらっしゃいます。 1日の中で、少し早起きしてウォーキングをしてみる、10分のエクササイズ動画を真似してみる、休日にスポーツセンターに行ってみる、一駅分歩いてみる、など小さなことで構いません。自分のできる範囲内で何か始めてみましょう。運動するとイライラした気持ちも収まり、身も心もスッキリします。 睡眠時間を十分に取る 睡眠不足は交感神経を刺激し、高血圧を引き起こします。 しかし更年期障害の一つに不眠もあり、夜なかなか寝付けない人もいるかと思います。 具体的な方法は以下の通りです。 就寝時間の2時間前までに食事を摂り終える 布団に入ったらスマートフォンはいじらない 夜にカフェインやお酒は控える リラックス効果のある香りや音楽をつける ここまでの対策は自身でできることですが、やはり重症化予防の鍵は早期受診となります。 高血圧を適切に治療しなかった場合、心臓や脳の血管に障害を生じ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。こうならないためにも、適切な治療を受けることが必要です。 ストレスを溜めない 体や心にかかるストレスは交感神経を興奮させ、血圧を上昇させます。 ストレスが強い、長く続いているという方は要注意です。 自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスを溜めないことも血圧管理には大切です。 ストレス解消法の一例は、以下の通りです。 体を動かす 趣味に没頭する 日光を浴びる 好きな音楽を聴く 動物と触れあう 自分なりのストレス解消法を見つけ、高血圧を予防・改善させましょう。 イソフラボンを摂取する イソフラボンは、更年期に減少する女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。そのため、イソフラボンを摂取すると、更年期障害による心や体の症状の改善が期待できます。 イソフラボンは大豆、豆腐、納豆などのマメ類に多く含まれます。 さらに、LDLコレステロールを下げる働きもあり、動脈効果を防ぎます。そのため、動脈硬化による血圧上昇の予防にもなるのです。(文献3) まとめ|更年期女性の高血圧はエストロゲン減少が原因!医療機関の受診も検討しよう 更年期高血圧は、更年期を迎える女性の身体の変化に伴って生じるものです。 更年期を過ぎると血圧が元に戻ることもありますが、多くの場合は加齢の変化と相まって高血圧のままとなります。命を脅かす病気に発展しないよう、血圧のコントロールを行うことが大切です。 毎日の生活習慣を改善し、早期に病院を受診しましょう。このコラムがご参考になれば幸いです。 血圧が高くなってきて悩んでいる方は、当院の「メール相談」「オンラインカウンセリング」もぜひご活用ください。 また、高血圧とストレスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。 参考文献 (文献1) 公益社団法人 日本産科婦人科学会,更年期障害 (文献2) 日本高血圧学会. 高血圧治療ガイドライン2019. (文献3) 久保田芳郎 ほか. 大豆イソフラボンアグリコンの更年期障害に対する効果について. 公益社団法人 日本人間ドック学会. 2002:17(2), p172-177
2024.04.22 -
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高血圧を放置すると、脳卒中や心疾患、腎臓病など、命に関わる病気を引き起こすリスクがあります。 しかし、日本の推定4,300万人の高血圧患者のうち、適切に治療できているのはわずか3分の1程度であり、多くの人は未治療で自覚がないケースも少なくありません。(文献1) 高血圧は自覚症状が乏しいまま進行するため「サイレントキラー」とも呼ばれており、血圧を下げる方法を知っておくことが大切です。 本記事では、血圧を下げる方法や基準値、自分で測定する方法などを解説します。 血圧に関する正しい知識を身につけて、改善や予防につなげていきましょう。 なお、高血圧を放置すると、脳卒中や糖尿病などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。万が一これらの疾患を発症した場合、脳卒中の後遺症や再発予防、糖尿病に対しては、再生医療という治療の選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 血圧を下げる方法 高血圧と診断されたら放置せず、早期の対応が重要です。 血圧をコントロールするには生活習慣の見直しと、必要に応じて薬物療法の組み合わせが基本です。 ここでは、血圧を下げるために有効とされる対策を詳しく解説します。 塩分を制限する 血圧を下げるには、まず塩分を制限しましょう。 減塩の目安としては、1日あたりの塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています。 一方で、厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によると、日本人の平均的な塩分摂取量は1日約10.1gとされており、多くの人にとって6g未満の食事はかなり薄味に感じるかもしれません。(文献2) 減塩を実践する際のコツとしては、出汁や酢、スパイスなどをうまく活用し、塩分に頼らず風味を引き立てることがポイントです。 漬物やハム、ソーセージなどの加工食品は塩分が多く含まれているため、できるだけ控えてください。 さらに、加工食品や外食に含まれる大量の塩分にも注意しましょう。 外食では汁物を控えめにするなど、塩分の摂取を抑える工夫も必要です。 食事を見直して血圧を下げる 食事全体のバランスは血圧に大きく影響するため、食事内容を見直しましょう。 野菜や果物、きのこ類などをしっかり摂り、脂質は控えめにするのが基本です。 野菜や果物、きのこ類などに含まれるカリウムやマグネシウム、カルシウムは、ナトリウムの排出を助けて血圧の安定に役立ちます。 ただし、腎臓病の方はカリウム摂取に制限が必要な場合もあるため、通院中の方は主治医の指示に従ってください。 また、肉や高脂肪の乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸が過多になると、血中のコレステロールが増え動脈硬化が進み血圧が上がります。 特定の食品だけでなく、日々の食事内容をトータルで見直し、血圧の正常化につなげていきましょう。 適正体重をキープする 肥満は高血圧の大きなリスク要因のひとつです。 とくに、内臓脂肪が多いと交感神経が刺激されやすくなり、血圧を上げるホルモンの分泌も増えるため注意が必要です。 体重を1kg減らすことで、収縮期血圧が約1mmHg下がるとされており、適正体重の維持は降圧効果をもたらします。(文献3) ただし、過度なダイエットは体調を崩す原因になるため気を付けましょう。 バランスの取れた食事と適度な運動による、無理のない体重管理が理想です。 血圧を下げる運動を続ける 定期的な運動は血管を柔軟に保ち、血流を促進して自然に血圧を下げる効果があります。 なかでも有酸素運動が推奨されており、以下のような運動がおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング エアロビクス 自分で楽しいと感じられる運動なら、継続しやすくなります。 「少しきつい」と感じるくらいの運動強度で毎日30分以上、または週180分以上が推奨されていますが、まずは無理のない範囲から始めましょう。(文献1) 運動を習慣化すると体重管理やストレス解消にもつながり、長期的な血圧管理に有効です。 肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防や改善にも寄与するので、ぜひ積極的に取り組みましょう。 飲酒を制限する 過度の飲酒は一時的に血管を拡張させるものの、長期的には交感神経の興奮を引き起こし、かえって血圧を上昇させてしまいます。 高血圧がある方の飲酒量の目安は、1日あたりエタノールで男性20~30mL、女性10~20mL以下です。(文献1) 〈1日あたりの飲酒量の目安:男性の場合〉 日本酒 1合 ビール 中瓶1本 焼酎 0.5合 ウイスキー ダブル(約60mL) ワイン 2杯 女性の場合は、上記の半分を目安にしてください。 また、毎日飲むのではなく、週に2日は休肝日を設けるなど飲酒の頻度にも配慮しましょう。 禁煙する 喫煙は血管を収縮させて血圧を一時的に急上昇させるだけでなく、長期的には動脈硬化を進行させる原因にもなります。 喫煙者は非喫煙者に比べ、高血圧に伴う心血管疾患のリスクが著しく高くなる可能性が報告されているので注意しましょう。(文献4) また、ニコチンの影響で交感神経が刺激され、血圧のコントロールが難しくなるケースもあります。 禁煙は血圧の改善だけでなく、全身の健康維持にもつながる重要な取り組みです。 禁煙外来を利用する方法もあるので、自力で禁煙できない場合は受診を検討しましょう。 喫煙が血圧に与える影響については、以下の記事で詳しく解説しています。 血圧を下げる薬を使う 生活習慣の改善だけで血圧の管理が難しい場合、医師の判断で以下のような降圧薬が処方されます。 ACE阻害薬、ARB:血圧を上昇させるホルモンの作用を阻害する カルシウム拮抗薬:血管を拡張させて血圧を下げる 利尿薬:余分な水分やナトリウムを体外に排出する β遮断薬:交感神経を抑制して心収縮を抑えて血圧を下げる 個々の体質や合併症に応じて選択されるので、血圧が気になったらまずは医師に相談してみましょう。 薬物療法と生活習慣の改善を並行して進めれば、より効果的な血圧管理が可能になります。 ただし、降圧薬は長期的に使うことで安定した効果を発揮するため、自己判断での中止や変更は避けましょう。 高血圧の薬(降圧薬)の種類については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。 高血圧の原因|何が血圧を上げるのか 高血圧は、大きく分けて「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2つに分類されます。 それぞれのタイプによって対処法が異なるため、正確な理解が重要です。 二次性高血圧 二次性高血圧とは、明確な原因となる疾患が存在し、その疾患によって血圧が上昇している状態を指します。 以下のような疾患が主な原因です。 腎臓病 内分泌疾患 睡眠時無呼吸症候群 上記の病気を治療することで、高血圧の改善が期待できます。 とくに、若くして急に高血圧になった場合や薬が効きにくい場合には、二次性高血圧の可能性を疑いましょう。 本態性高血圧 本態性高血圧は、原因が特定できないものの、さまざまな生活習慣や体質、遺伝的背景が複雑に関係して起こる高血圧です。 日本人の高血圧の約8~9割は本態性高血圧に該当します。(文献1) 主な関係因子は以下のとおりです。 遺伝的体質 食塩の過剰摂取 肥満 運動不足 喫煙・過度な飲酒 ストレス 加齢 とくに、塩分は血圧上昇と深く関係しており、日本高血圧学会も1日6g未満の塩分摂取を推奨しています。(文献1) 血圧を下げるためには、減塩を基本とした食習慣の見直しや適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善が不可欠です。 血圧の基準値 血圧は、診察室で測った血圧が「120/80mmHg未満」、自宅で測った血圧が「115/75mmHg未満」が正常な基準値です。(文献5) 病院で測定すると高くなる傾向があるため、まずは診察室血圧を測定して「140/90mmHg以上」であれば自宅でも測定し、「135/85mmHg以上」なら高血圧の確定診断となります。 自宅で血圧が測定できない場合は、複数回の診察室血圧だけでも高血圧と診断されます。 ただし、高血圧でなくても、正常血圧より高いグレーゾーンがある点に注意しましょう。 以下の表にあるように、病院での測定値「120〜139/80〜89mmHg」、家庭血圧「115〜134/75〜84mmHg」の場合はグレーゾーンに該当します。 区分 診察室血圧 家庭血圧 正常血圧 120/80mmHg未満 115/75mmHg未満 グレーゾーン 120〜139/80〜89mmHg 115〜134/75〜84mmHg 高血圧 140/90mmHg以上 135/85mmHg以上 高血圧の診断基準を満たさなくとも、血圧が高くなるにつれて脳卒中や心筋梗塞などの「脳心血管の疾患」が起こりやすくなります。 また、グレーゾーンの方は生涯のうちに高血圧の基準を満たす可能性も高くなるため、たとえ診断に至らなくても血圧が高めの方は対策が大切です。 なお、自宅での血圧が高血圧に該当しなくても、診察室血圧のみが高血圧の基準を満たす場合は「白衣高血圧」と呼ばれています。 白衣高血圧の方は高血圧でない方と比べて、将来的に脳心血管の病気を起こすリスクが高いため要注意です。 自宅血圧測定の方法|計測する時間帯や回数 自宅での血圧測定は、高血圧の診断において欠かせない要素です。 治療中においても、家庭血圧は降圧治療の効果を判断するための重要な指標となります。 高血圧と診断された場合、毎日家庭血圧を測定し、自分の血圧の傾向を把握することが大切です。 ここでは、家庭で正しく血圧を測るためのポイントを解説します。 家庭血圧測定のポイント 血圧測定は、朝と夜の2回行うのが基本です。 【朝の測定】 起床後1時間以内 朝食前 血圧の薬を飲む前 トイレを済ませた後 なお、水分を摂るのは問題ありません。 【夜の測定】 就寝前が目安です。 測定時の注意点 血圧は、1〜2分間座って落ち着いてから測定することが大切です。 動いた直後や急いで測ると、正確な値が出ない場合があります。 深呼吸をしてリラックスした状態で測定しましょう。 測定回数と記録の仕方 原則として、1回の測定で2回ずつ測り、両方の結果を記録します。 朝:2回 夜:2回 1日あたり:4回測定 2回分の血圧の値を平均して評価します。 診断や治療効果の判定には、5〜7日間の平均値を使うのが一般的なので、毎回の数値に一喜一憂せず一定期間の変化を見ることが重要です。 できるだけ毎日同じ時間帯に測定するのが理想ですが、生活リズムに合わせて調整しても問題ありません。 難しい場合は、かかりつけの医師に相談しながら、無理のない方法で続けましょう。 高血圧の自覚症状|頭痛・肩こりとの関係と潜むリスク 高血圧は、人によっては軽度の頭痛や肩こりなどの症状が現れる場合がありますが、自覚症状がないケースも少なくありません。 ただし、血圧が急激に高くなると危険な状態に陥る場合もあります。 180/120mmHg以上の高度の血圧上昇は「高血圧緊急症」と呼ばれ、脳・心臓・腎臓・大きな血管などに障害をきたし、放置すると命に関わるため注意が必要です。 高血圧緊急症になると、次のような疾患を発症するリスクが高まります。 高血圧性脳症 脳卒中 急性大動脈解離 急性心不全 急性心筋梗塞 急性腎不全 なかでも、「高血圧性脳症」は耳慣れない言葉かもしれません。 急激に血圧が上昇することで、脳の血流が必要以上に増加して脳がむくむ病気です。そのまま放置すると脳出血や昏睡状態を引き起こし、命を落とす危険性もあります。 脳卒中の予防する方法には、再生医療という選択肢もあります。脳卒中の後遺症や再発予防を目的とした再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 まとめ|高血圧は食事・運動・薬でコントロール! 高血圧の多くを占める本態性高血圧では、塩分のとりすぎをはじめとした生活習慣が大きく関わっています。 症状がないからといって高血圧を放置すると、命に関わる病気を起こしかねません。 血圧が気になるのであれば、まずは定期的な血圧測定を行い、日々の血圧がどのくらいかを把握するように努めましょう。 高血圧対策の第一歩は、生活習慣の改善です。 運動や食事を一気に改善するのが難しければ、できるところから始めてみましょう。 高血圧による合併症を予防したい方や、再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。 再生医療に関する情報提供や簡易オンライン診断をご利用いただけます。 血圧を下げることに関するよくある質問 血圧を下げるのに即効性のある食べ物は何ですか? 即効性があるとされているのは「減塩食」です。 塩分の摂取を急に減らすと、早い人では数日で血圧の変化を感じることがあります。 とくに、高血圧の方は塩分感受性が高いため、減塩の影響が出やすい傾向があります。 血圧を下げる飲み物にはありますか? 血圧を下げる働きが期待される飲み物には、以下のようなものがあります。 カリウムを含む「トマトジュース」「野菜ジュース」 GABA配合の「機能性表示飲料」 ポリフェノールを含む「緑茶」や「カカオ飲料」 血圧を下げる効果がある成分を含んだ飲み物を継続して摂取することで、血圧の安定化が期待できます。 ただし、塩分や糖分の含有量には注意が必要です。 血圧を下げるサプリはありますか? 血圧対策に使われる代表的な成分「γ-アミノ酪酸(GABA)」や「ラクトトリペプチド」は、機能性表示食品に多く利用されています。 ただし、サプリメントはあくまで補助的な存在であり、医師から高血圧と診断されている場合は、必ず医療機関の指示に従いましょう。 血圧を下げる呼吸法を教えてください。 深呼吸を意識的に行うと副交感神経が優位になり、血管が拡張しやすくなります。 軽度の血圧上昇であれば、一時的な改善が期待できるでしょう。 とくに、ストレスが原因で血圧が上がっているケースでは、深呼吸を習慣にすると精神的な安定も得られます。 一週間で血圧を下げる方法はありますか? 医学的には、薬を使用せず確実に血圧を下げる即効性のある方法は存在しません。 ただし、個人差はありますが、減塩や睡眠改善、運動、アルコール制限などの生活習慣の見直しを一気に行えば、短期間である程度の効果が見られるケースもあります。 参考文献 (文献1) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会・特定非営利活動法人日本高血圧協会・認定特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML (文献2) 令和元年 国民健康・栄養調査報告|厚生労働省 (文献3) PubMed Central (PMC) – U.S. National Library of Medicine|Lowering weight equals reduction of mortality: How far are we from the “Ithaka” of ideal weight control? (文献4) 喫煙と循環器疾患|厚生労働省 (文献5) 高血圧治療ガイドライン2019|日本高血圧学会
2024.04.15 -
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「ストレスが続いた日に血圧が150や180まで上がった」 「頭痛や動悸もあって不安になる」 このようにストレスと血圧の関係が気になっている方は多いのではないでしょうか。強い緊張や不安は自律神経のバランスを崩し、血圧を変動させることがあります。 この記事では、ストレスで血圧が上がる仕組みや、一時的な上昇と注意が必要な状態の違い、日常で意識したい対策についてわかりやすくまとめました。ぜひ最後まで読んで、家庭血圧の測り方や生活習慣の見直しを始めるきっかけにしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスによって血圧が一時的に上昇することがある ストレスを感じると交感神経の働きが活発になり、血圧が一時的に上昇することがあります。これは血管が収縮したり心拍数が増えたりするためです。 実際に、急性ストレス課題を用いた研究では、課題後に収縮期血圧がベースラインから19mmHg程度上昇した例も報告されています。(文献1) ただし、血圧の上がり方はストレスの種類や強さ、測定環境、年齢、体調などによって異なるため、すべての人に同じ数値が当てはまるわけではありません。 そのため、1回の測定値だけで判断するのではなく、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりして、普段の血圧との違いを確認することが大切です。 ストレスで血圧が上がるメカニズム ストレスを感じると、ストレスホルモンの分泌・交感神経の活性化・血管の収縮が起こり、血圧が上昇します。血圧の上昇が繰り返し起きているかどうかによって、体への負担は変わってきます。 ここでは、ストレス時に体の中で起きている変化をみていきましょう。 ストレスホルモンが血管を収縮させる 強い不安や緊張を感じた際には、ストレス反応の一つとして、コルチゾールやアドレナリンなどの分泌が増加することが報告されています。(文献2)コルチゾールやアドレナリンは、危険に備えて体を活動的にするホルモンです。 すぐに動ける状態へ整えるために心拍を速め、血管をぎゅっと縮める作用もあります。 大きなプレッシャーを感じた場面で、動悸が出たり顔がほてったりするのは、ストレス時に分泌されるホルモンや自律神経の働きが関与していると考えられています。 交感神経が活発になる 自律神経には、体を活動モードに導く交感神経と、休息モードに導く副交感神経があります。 驚き・不安・怒りなどを感じると交感神経が強く働き、心臓の拍動が速まり血管も収縮方向へ傾くことで、血液を全身に送り出そうとします。危険から身を守るために体に備わっている自然な反応です。 また、「ドキドキする」「体がこわばる」と感じるのも、交感神経が活発になっている影響のひとつと考えられます。 血管が収縮し血圧が上昇 ホルモンと自律神経の影響を受けて血管が細くなると、血液が流れる際の抵抗が増え、血圧の上昇として表れます。 心拍が速くなり血管が収縮すると、血液の通り道が狭くなり、血圧が上昇します。 しかし、重要なのは単に血圧が高いかどうかではありません。同じ反応が何度も起こると、心臓や血管への負担が積み重なります。ストレスのたびに、血圧が大きく跳ね上がっていないかに目を向けましょう。 急性ストレスと慢性ストレスでは血圧への影響が異なる 緊張や不安を感じたとき、血圧は一時的に上昇します。 ストレスの原因が取り除かれると、時間の経過と共に元の水準に戻るのが一般的です。しかし、慢性的なストレスが続く場合、血圧や心拍数の反応や回復パターンに変化がみられることが報告されています。(文献3) ストレスによる血圧上昇は一時的な反応であることが多い一方、繰り返されると体の負担につながる可能性もあります。一度の数値で安心せず、継続的に血圧の推移を確認することが大切です。 【測定時】ストレスで血圧が変動する2つのケース 血圧は、測る場所や状況によって大きく変動する可能性があります。 職場高血圧:家では正常なのに職場で測ると高い 白衣高血圧:病院で測るといつも高く出る それぞれの原因を理解し、血圧変動を和らげる対策を見つけましょう。 仕事のストレスにより血圧が上昇する「職場高血圧」 職場高血圧とは、勤務中や仕事に関連した緊張・プレッシャーによって、血圧が高くなる状態を指します。 締め切りへの焦りや人間関係、責任の重さなどが続くと、勤務中に血圧が高くなりやすい状態になります。 対策としては、長時間緊張が続かないようこまめに席を立つ、ゆっくり呼吸を整えるなど、意識的に緊張をゆるめる時間をつくることが大切です。リラックスできる環境づくりで、職場高血圧の予防につなげましょう。 病院での緊張により血圧が上昇する「白衣高血圧」 医療機関で測るときだけ血圧が高くなる場合は、白衣高血圧の可能性があります。医師や看護師を前にした緊張や、「ちゃんと測らなければ」という意識から、一時的に数値が上がる現象です。 多くの場合、測定後は自然に下がりますが、普段の血圧を正確に把握しにくくなることがあります。 落ち着いた環境で測定した普段の数値を把握しておくと、診察時の数値との違いを冷静に受け止めやすくなります。 血圧が気になるときの受診目安 血圧が気になるときの受診目安は、以下のとおりです。 家庭で測定した安静時でも135/85mmHg以上が続く 別の日にも同様の高値が出る 動悸・頭痛・めまい・息苦しさなどを伴う 安静にしても十分に下がらない 上記の状態が続く場合は、単なるストレス反応ではなく高血圧が背景にあるかもしれません。早めに内科や循環器内科へ相談しましょう。 高血圧の基準は、医療機関で140/90mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上とされています。(文献4) ストレスの影響を受けにくい自宅での測定を数日〜1週間ほど続け、普段の傾向を把握しましょう。 以下の記事では、高血圧の基準や原因について解説しているので参考にしてください。 ストレスによる血圧の急上昇を放置するリスク ストレスによる血圧の急上昇が繰り返されると、以下の状態につながる可能性があります。 血管の動脈硬化が進みやすくなる 血管が傷みやすくなる 一度の上昇は時間とともに下がることが多いため見過ごされがちですが、血管にとっては「強い圧が何度もかかる」こと自体が負担になります。 「下がるから大丈夫」と考えるのではなく、血圧の変動が繰り返されていないかを確認し、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。 ストレスによる高血圧は「生活習慣の改善」で予防できる ストレスによる血圧上昇が繰り返されると、高血圧につながるおそれがあります。生活習慣を見直し、血圧が上がりにくい状態を整えましょう。 本章では、ストレスによる高血圧を予防するための、具体的な生活習慣の改善策を5つご紹介します。 適度な運動をする バランスの取れた食事を摂る 睡眠をしっかりとる 喫煙やアルコールを控える リラックスする時間を作る できることから始めて健康な毎日を目指しましょう。 また、以下の記事では高血圧の薬(降圧薬)の種類と副作用に関する情報をまとめています。高血圧の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 適度な運動をする 適度な運動は、高ぶった交感神経を落ち着かせる習慣として有効です。ウォーキングやジョギング、水泳など、無理なく続けられる運動を生活に取り入れるのがおすすめです。 デスクワークや緊張が続いた日のあとに体を動かすと、気分転換や血圧管理の一助になります。 バランスの取れた食事を摂る バランスの取れた食事は、高血圧予防に欠かせません。 塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高まり、水分を引き込むことで血液量が増え、血圧が上昇しやすくなります。 カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ると、体内の余分なナトリウムの排出を助ける働きが期待できます。 また、食物繊維を多く含む食品も、血圧の安定に役立ちます。毎日の食事内容を見直し、バランスの取れた食生活を心がけましょう。 睡眠をしっかりとる 質の良い睡眠は、ストレスを軽減し血圧を安定させるために重要です。 睡眠不足はストレスホルモンの分泌を促し、交感神経を活発にするため、血圧上昇の原因となります。 高血圧を予防するには、毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠を確保するのが理想的です。 また、寝る前にカフェインを摂取するのを控えたり、リラックスできる環境を整えたりするのも効果的です。 質の高い睡眠を確保し、高血圧予防に努めましょう。 喫煙やアルコールを控える 喫煙や過度なアルコール摂取は、血圧を上昇させる要因となるため、控えるのが望ましいでしょう。 タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きがあります。また、アルコールの過剰摂取も、血圧の上昇や睡眠の質を低下させる原因になります。 禁煙に取り組む、あるいは飲酒量を見直すことで、血圧の安定化につながります。 以下の記事では、喫煙と血圧について解説しているので参考にしてください。 リラックスする時間を作る ストレスを溜め込まないためには、意識的にリラックスする時間を作るのも大切です。 音楽やアロマ、入浴など、自分に合った方法でリラックスしましょう。 また、瞑想や深呼吸などのリラックス法も、ストレスを和らげる方法の一つです。 自分に合ったリラックス方法を見つけ、日々の生活に取り入れてみてください。ストレスをうまく解消できれば、結果的に高血圧の予防にもつながります。 高血圧の予防方法については以下の記事でも解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。 まとめ|高血圧を予防するためストレスを溜めない生活を心がけよう ストレスを感じたときに血圧が急に上がると、「一時的なものか、それとも高血圧なのか」と不安になる方は少なくありません。緊張・不安・怒りといった感情は自律神経を介して血圧を大きく変動させることがあります。 落ち着いた環境で測ったときにどうか、日を変えても高い状態が続いていないかなどを把握すると、一時的なストレス反応なのか、もともとの高血圧が隠れているのかが見えてきます。 安静にしても高い数値が続くときや強い症状を伴う際は、自己判断せず医療機関にご相談ください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスと血圧に関するよくある質問 ストレスで血圧はどれくらい上がりますか? 急性ストレスを与える実験では、収縮期血圧が約19mmHg上昇した例もあります。(文献1) ただし、上昇幅には個人差があり、ストレスの種類や測定環境によっても変わります。そのため、1回の測定値だけで判断せず、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりすることが大切です。 メンタルと血圧は関係ありますか? メンタルの状態と血圧は密接に関係しているため、ストレスや不安が続くと交感神経が過剰に働き、血圧が上昇します。 一方、リラックス状態では副交感神経が優位となり血圧が安定します。 そのため、心の健康を保つことは血圧を安定させる上で重要です。 参考文献 (文献1) マーストリヒト急性ストレス検査(MAST):予期およびストレス後における生理学的および主観的反応|frontiers (文献2) 高血圧における心理社会的ストレス要因の役割の検証|PMC (文献3) 慢性ストレスが生理学的反応性に影響する要因|PubMed (文献4) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会
2024.04.10 -
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関節の痛みや腫れが続き、「関節炎とリウマチは何が違うのか」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。 関節炎は、関節に炎症が起きている状態の総称です。 一方、関節リウマチは、主に手足をはじめとする複数の関節に炎症が生じる病気です。進行すると軟骨や骨が傷つき、関節の変形や機能低下につながる場合があります。 関節の痛みを加齢によるものだと思っていても、関節リウマチや別の病気が隠れている可能性があるため、症状の特徴を知り、必要に応じて受診することが大切です。 本記事では、関節炎とリウマチの違いを、症状・痛み方・検査方法・治療法の観点から現役医師が解説します。関節の痛みや腫れが気になる方は、受診を検討する際の参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、膝などの関節症状に用いられている再生医療に関する情報や症例を配信しています。簡易オンライン診断も実施していますので、関節の痛みでお悩みの方はぜひご登録ください。 関節炎とリウマチの違い【一覧表】 比較項目 関節炎 関節リウマチ 定義 関節に炎症が起きている状態の総称 免疫の異常によって滑膜に炎症が起こる病気 症状 ・関節の痛み、腫れ、熱感、可動域の低下など ・症状の出方は原因によって異なる ・朝のこわばり、関節の痛みや腫れが左右対称に現れやすい ・倦怠感や微熱を伴う場合もある 痛み ・原因によって異なる ・変形性関節症では、立ち上がりや歩き始めに痛みが出やすい 手指や手首など複数の関節に痛みが現れ、腫れや熱感、朝のこわばりを伴いやすい 診断・検査 X線、MRI、超音波などで骨や軟骨、周囲組織の状態を確認し、原因を調べる 腫れている関節数や症状の持続期間、血液検査、画像検査などを組み合わせて総合的に判断する 治療法 原因に応じて、鎮痛薬、湿布、関節内注射、リハビリテーション、手術などを行う 抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などを用いて炎症や関節破壊の進行を抑える 関節炎は、関節に炎症が起きて痛みや腫れなどが生じている状態の総称です。 特定の病名を指す言葉ではなく、関節リウマチや痛風、変形性関節症、感染症など、さまざまな病気によって引き起こされます。 一方、一般に「リウマチ」と呼ばれる関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側を覆う滑膜に炎症が起こる病気です。 関節炎を伴う代表的な疾患の一つであり、30~40代の女性に多い傾向があります。(文献1) なお、関節リウマチは膠原病の一種であり、病状によっては肺や心臓などの臓器にも影響が及ぶ点が、ほかの関節炎との違いです。 症状の違い 関節炎に共通する症状は、関節の痛みや腫れ、熱感、動かせる範囲の狭まりなどです。 ただし、症状が現れる部位や左右差は、関節炎を引き起こしている病気によって異なります。 関節リウマチでは、起床時に関節が動かしにくくなる「朝のこわばり」が初期症状として現れる場合があります。こわばりが30分以上続くこともあり、手指や手首などの小さな関節に痛みや腫れが出やすいのが特徴です。症状は左右対称の複数の関節に現れることが多いものの、片側だけ、または一つの関節だけに生じるケースもあります。 関節リウマチでは、関節症状に加えて倦怠感や微熱、食欲不振などの全身症状を伴うことも少なくありません。炎症が続くと、手指を動かしにくい、物をつかみにくい、歩行が難しいといった日常動作への影響が現れます。左右対称かどうかだけで判断せず、朝のこわばりや腫れが続く期間もあわせて確認することが大切です。 痛みの違い 関節炎の痛み方は、原因となる病気によって異なります。 たとえば変形性関節症では、立ち上がるときや歩き始めなど、関節を動かし始めた際に痛みが出やすく、進行すると動作中だけでなく安静時にも痛む場合があるのです。 一方、関節リウマチでは、関節の痛みに加えて腫れや熱感、朝のこわばりを伴うのが特徴です。手指や手首など複数の関節に症状が現れ、左右対称になりやすいものの、片側や少数の関節だけに出るケースもあります。 関節リウマチでは、朝起きてすぐに手を握りにくい、ボタンを留めにくいといった場面で異変に気づくことがあります。 ただし、痛む時間帯や動作だけで原因を判別することはできません。痛みや腫れが長引く場合や、複数の関節に症状が広がっているときは、医療機関で原因を確認しましょう。 診断・検査方法の違い 関節炎の診断では、問診や触診に加えて、X線、MRI、超音波などの画像検査を行います。 骨や軟骨、腱、滑膜などの状態を確認し、変形性関節症や外傷、感染症といった原因を絞り込むことが目的です。 関節リウマチが疑われる場合は、画像検査だけでなく、以下の項目を組み合わせて総合的に判断します。 腫れている関節の数や部位 症状が続いている期間 リウマトイド因子(RF) 抗CCP抗体 CRPや赤沈などの炎症反応 X線で確認できる骨や軟骨の変化 MRIや超音波で確認できる滑膜の炎症 関節リウマチは、血液検査の結果だけで確定できる病気ではありません。RFや抗CCP抗体が陰性でも発症している場合がある一方、陽性でも関節リウマチとは限らないのです。 また、X線では骨が欠けたように見える「骨びらん」や関節裂隙の狭小化など、関節破壊を示す変化がないか確認します。 初期段階ではX線に変化が現れないこともあり、MRIや超音波検査で滑膜炎の有無や範囲を調べる場合があります。 変形性関節症やほかの膠原病など、似た症状を示す疾患との区別も含めて判断する点が、一般的な検査との違いです。 治療法の違い 関節炎の治療は、原因となる病気に合わせて選びます。 変形性関節症では、鎮痛薬や湿布、関節内注射などで症状を抑えながら、筋力トレーニングや可動域訓練といったリハビリテーションを行う方法が一般的です。 一方、関節リウマチでは、痛みを和らげるだけでなく、免疫の異常による炎症や関節破壊の進行を抑える治療が必要になります。 主に用いられる薬は以下のとおりです。 従来型合成抗リウマチ薬(メトトレキサートなど) 生物学的製剤 JAK阻害薬 非ステロイド性抗炎症薬 副腎皮質ステロイド 日常生活では、関節へ過度な負担をかけない範囲で体を動かし、栄養バランスのとれた食事や禁煙を意識することも大切です。 薬物療法を続けても関節破壊が進み、歩行や日常動作に支障が出ている場合には、人工関節置換術などの手術が検討されます。 関節リウマチの治療内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。 関節炎とは 関節炎とは、関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、熱感、動かしにくさなどが生じている状態の総称です。 特定の病名ではなく、さまざまな病気や外傷によって引き起こされます。 主な原因は以下のとおりです。 加齢・肥満などによる軟骨のすり減り 転倒やスポーツなどによるけが 細菌やウイルスによる感染 関節への繰り返しの負担 尿酸などの結晶の沈着 免疫の異常 変形性関節症は軟骨のすり減り、痛風は尿酸の結晶が関節にたまることで炎症が起こります。 関節リウマチも関節炎を引き起こす病気の一つですが、加齢や外傷ではなく、免疫システムが自身の関節を誤って攻撃することが主な要因です。 関節炎の症状や経過は原因によって異なります。 急に強い痛みが現れる場合もあれば、動作時の違和感から少しずつ進行するケースもあるため、関節炎という言葉だけでは原因となる病気まで特定できません。 膝関節炎を放置するリスク 膝関節炎を放置すると、炎症や関節への負担が繰り返され、軟骨のすり減りや骨の変形が進む可能性があります。 可動域も狭くなり、膝を曲げ伸ばししにくくなるため注意が必要です。 症状が悪化すると、次のような場面で不便を感じやすくなります。 椅子や床から立ち上がる 階段を上り下りする 長い距離を歩く 膝を曲げて靴下を履く 正座をする 痛みのために外出や運動を控えるようになると、膝を支える筋力が落ち、さらに動きにくくなる悪循環にもつながりかねません。保存的な治療を続けても痛みや機能障害が強い場合は、症状に応じて高位脛骨骨切り術や人工膝関節置換術などが検討されます。 なお、膝関節炎の原因が関節リウマチであれば、影響は膝だけにとどまりません。関節の破壊や変形が進むほか、全身の炎症に伴って肺疾患や心血管疾患などを合併する場合があります。 膝の腫れや痛みが続くときは、単なる加齢による変化と決めつけず、医療機関で原因を確かめることが必要です。 リウマチとは リウマチは、一般に「関節リウマチ」を指します。免疫システムの異常によって関節に慢性的な炎症が起こる病気です。本来は細菌やウイルスなどから体を守る免疫が、自分自身の関節を誤って攻撃します。 炎症は関節の内側を覆う滑膜から始まり、滑膜が腫れた状態が続くと軟骨や骨が徐々に傷つき、関節の変形や動かしにくさにつながる場合があります。 なお、関節リウマチが発症する詳しい仕組みは、現在も明らかになっていません。 発症には遺伝的な要因だけでなく、次のような環境要因が関係すると考えられています。 喫煙 感染症 ストレス 女性ホルモンの変化 複数の要因が重なって発症すると考えられており、家族に関節リウマチの方がいても、必ず発症するわけではありません。 リウマチを放置するリスク 関節リウマチを治療せずに放置すると、滑膜の炎症によって軟骨や骨の破壊が進み、関節が変形する可能性があります。仮に、骨同士が癒着して関節の動きが失われると、元の状態に戻すことは困難です。 関節機能が低下した場合、日常生活では次のような動作が難しくなります。 物をつかむ ボタンをかける 箸やペンを使う 立ち上がる 歩く 影響は関節だけに限りません。関節リウマチに伴う全身の炎症により、間質性肺炎や虚血性心疾患など関節以外の合併症が生じることもあります。 病状によっては生命予後に関わるため、早い段階から炎症を抑え、関節破壊の進行を防ぐ治療が必要です。 関節リウマチの症状を和らげる生活習慣 関節リウマチによる関節の痛みやこわばりには、薬物療法だけでなく、関節への負担を減らす生活上の工夫も必要です。 ここでは、体や関節の冷えを防ぐ方法と、食事・姿勢など日常生活で見直したい点を解説します。 体や関節を保温する 関節のこわばりは、入浴などで温めると和らぐことがあります。入浴で体を温めるほか、長袖や長ズボン、ひざ掛けなどを利用しましょう。 冬場だけでなく、夏の冷房にも注意が必要です。冷たい風が直接当たらないようにし、室内でも衣類やブランケットで調整してください。 ただし、赤みや熱感が強い場合は温めるのを避け、医療機関に相談しましょう。 食事や姿勢などの日常生活を見直す 関節リウマチでは、薬物療法と並行して、関節への負担を減らす生活を意識します。 特定の食品だけで炎症を抑えられるわけではないため、主食・主菜・副菜を組み合わせ、栄養が偏らない食事を心がけましょう。 日常生活では、以下の点に注意してください。 長時間同じ姿勢を続けず、適度に体勢を変える 重い荷物を片手だけで持たない 膝に痛みがある場合は、正座や深くしゃがむ姿勢を長く続けない 痛みが強い日に無理な運動をしない 関節の状態に合ったストレッチや運動を継続する 喫煙している場合は禁煙に取り組む 十分な睡眠と休息を確保する 安静にしすぎると筋力や関節の動かせる範囲が低下する一方、炎症が強い時期に無理をすると症状が増す場合があります。掃除や買い物などの家事は一度に済ませようとせず、休憩を挟みながら関節への負担を分散させましょう。 関節リウマチで避けたい生活習慣については、以下の記事でも詳しく解説しています。 関節の痛みがあるときは何科を受診する? 関節の痛みがある場合は、まず整形外科を受診するのが一般的です。 整形外科では、関節や骨、筋肉、靱帯などの状態を診察し、必要に応じてX線やMRIなどの画像検査を行います。転倒やスポーツのあとに痛みが出た場合や、関節を動かしたときに症状が強くなる場合も、整形外科が主な受診先です。 一方、以下の症状がある場合は、リウマチ科や膠原病内科も候補になります。 複数の関節に痛みや腫れがある 左右対称に症状が現れている 朝のこわばりが続く 微熱や倦怠感などの全身症状を伴う 関節の痛みが長引いている 受診先に迷うときは、かかりつけの内科や近くの整形外科へ相談し、症状に応じて専門の診療科を紹介してもらいましょう。 関節の症状でお悩みの方は当院へご相談ください 関節炎は、変形性関節症や痛風、関節リウマチなど、さまざまな原因で起こります。 朝のこわばりや左右対称の腫れが続く場合は関節リウマチが疑われますが、症状だけで原因を判断することはできません。 関節の痛みが長引いている方は、まず医療機関で診断を受け、病気に合った治療を進めていきましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、関節症状に対する再生医療を行っています。当院の再生医療には、脂肪由来の幹細胞を用いる幹細胞治療と、血小板に含まれる成長因子の働きを活用するPRP療法があります。 いずれも入院や手術を必要とせず、日帰りで施術を受けられる治療法です。 また、公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。「階段の上り下りがつらい」「正座ができない」「手術以外の選択肢も知りたい」とお悩みの方は、ぜひご登録ください。 関節炎とリウマチの違いに関するよくある質問 関節リウマチの初期症状は? 関節リウマチの初期には、朝起きたときの手指のこわばりや、関節の腫れ・痛みが現れるのが特徴です。こわばりが30分以上続き、物を握りにくい、ぞうきんを絞りにくいと感じる場合もあります。 手指や手首など左右の同じ関節に症状が出やすいほか、膝や肩が腫れるケースも少なくありません。全身のだるさや微熱を伴うこともあるため、症状が続く場合は医療機関で原因を確認しましょう。 関節リウマチの初期症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 関節炎と腱鞘炎の違いとは? 関節炎は、関節の内部や周囲に炎症が起こり、痛みや腫れ、熱感などが生じている状態です。 一方、腱鞘炎は関節炎の一種ではなく、腱と腱を包む腱鞘の間に炎症が起こる病気を指します。腱鞘炎では、指の付け根や手首に痛み、腫れ、熱感が現れやすく、指や手首を繰り返し使うことで発症する場合があります。 代表的な病気は、親指側の手首が痛む「ドケルバン病」と、指の曲げ伸ばしで引っかかりが生じる「ばね指」です。 関節炎と腱鞘炎は炎症が起こる場所が異なるものの、痛む部位が近いため区別しにくいケースがあります。指や手首の症状が続く場合は、痛みの場所や動かしたときの変化を医療機関で確認してもらいましょう。 関節炎が治る期間は? 関節炎が治るまでの期間は、原因となる病気や炎症の程度、治療を始める時期によって異なります。 数日から数週間で症状が落ち着く場合もあれば、変形性関節症や関節リウマチのように、長期的な治療や症状の管理が必要になることも珍しくありません。 たとえば、細菌感染によって起こる化膿性関節炎では、基本的な治療期間は6週間程度が目安です。 ただし、感染の広がりや関節の状態によっては、治療が長引く可能性もあります。関節炎という名称だけでは、治療期間を判断できません。関節の腫れや痛み、発熱が続く場合は、原因に合った治療を受けることが大切です。 化膿性関節炎の治療期間については、以下の記事で詳しく解説しています。 関節リウマチに似た症状は? 関節リウマチと似た関節痛や腫れ、こわばりが現れる病気には、次のようなものがあります。 膠原病 線維筋痛症 変形性関節症 腱鞘炎 化膿性関節炎 痛風 脊椎関節炎 たとえば、変形性関節症では関節を動かし始めたときに痛みやすく、痛風では足の親指の付け根などに突然強い痛みが現れる傾向があります。 化膿性関節炎では、強い腫れや熱感に加えて、発熱や倦怠感を伴う場合もあるため注意が必要です。 一方、線維筋痛症では関節だけでなく全身の筋肉にも痛みが広がり、脊椎関節炎では腰や背中を含む複数の関節に炎症が起こることがあります。 症状が似ていても原因や治療法は異なるため、痛みの部位や現れ方だけで関節リウマチと判断することはできません。 参考文献 (文献1) 「関節リウマチ」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
2023.09.10 -
- 関節リウマチ
- 内科疾患
- お皿付近に違和感
関節リウマチとは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、朝のこわばりが続く病気です。放置すると関節の変形につながり、日常生活に支障が出ることもあります。 症状を少しでも軽くしたいと思っていても、日常生活で何に気をつければよいのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、関節リウマチで避けたい日常生活の10項目と、その代わりにできることを解説します。 あわせて、症状の時期によって変わる注意点や、治療薬との付き合い方で注意したい2つのことも紹介します。関節リウマチの症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 >>関節リウマチでしてはいけない10項目はこちらをチェック! ※タップで該当箇所にスクロールします。 また関節リウマチに対して既存の治療で改善が難しい場合、 再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \関節リウマチに対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者様ご自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 抗リウマチ薬や生物学的製剤を続けても関節の痛み・腫れが改善しない ステロイドや消炎鎮痛薬でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術(人工関節など)は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な関節の痛み・こわばりで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する(9:00〜18:00) 実際の治療内容については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=Dc0ftyAzLoASrI5o 「薬を飲み続ける以外の選択肢」として、まずは当院(リペアセルクリニック)の 無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 辛い関節リウマチ改善を目指すなら、まずは無料相談! 関節リウマチのしてはいけない10項目一覧 ここで紹介する10項目は、関節に負担をかけやすい日常生活の習慣や動作をまとめたものです。 項目ごとに、悪化につながる理由と代わりにできることを以下の表にまとめました。 してはいけないこと なぜ悪化するのか 代わりにできること ①砂糖入り飲料・加工食品・赤身肉の摂りすぎ 摂りすぎると、症状の悪化や心臓・血管の病気のリスクと関わる可能性がある 飲みものはお茶や水に、主菜は魚や野菜中心に置き換える ②激しい運動・痛みを我慢しての運動 炎症のある関節に負担がかかる 水中ウォーキング、ストレッチ、リウマチ体操 ③冷房や冬の室内で関節を冷やす 痛みやこわばりが強まる 長袖やブランケットで保温する(腫れや熱感があるときは温めない) ④高い枕など首に負担をかける行動 首の骨(頚椎)がずれていると、神経を圧迫するおそれがある 低めの枕を使い、一度腰かけてから立つ ⑤肥満 膝や股関節に過剰な負担がかかる バランスのよい食事と無理のない運動 ⑥デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢を長時間とる 関節がこわばり、負担が一か所に集中する 30分〜1時間ごとに姿勢を変える ⑦重いものを指先や手首だけで持つ 手指や手首に負担が集中する 両手で持つ、前腕や肩で支える、カートを使う ⑧正座や和式トイレなど膝を深く曲げる動作 膝に大きな負担がかかる 椅子の生活、洋式トイレ、補高便座 ⑨喫煙を続ける 病気の進行や死亡リスクと関わる 早めに禁煙する(禁煙外来を利用する) ⑩ストレスや疲れを溜める 全身が消耗し、体調を崩しやすくなる 十分な睡眠と休息をとり、家事を分担する 項目名をタップすると、それぞれの詳しい解説に移動します。 治療薬との付き合い方で注意したいことは、後半の見出しで解説します。 ①砂糖入り飲料・加工食品・赤身肉の摂りすぎ https://youtu.be/4LeBKWd3w2s?si=qFEX9A8IULDRFirM 「これを食べたら必ず悪化する」と言い切れる食品はありません。問題になるのは、特定の食品の摂りすぎや食事の偏りです。 これまでの研究から、控えめにしたい食品は以下の3つです。 砂糖入りの飲みもの・デザート 赤身肉・肉加工品 超加工食品(菓子パン・スナック・インスタント食品など) それぞれの根拠と、無理なく続けられる食事の工夫を紹介します。 砂糖入りの飲みもの・デザート 関節リウマチ患者217人に、20種類の食品が症状に影響するかを聞いた調査があります。症状が悪くなると答えた人が最も多かったのは、砂糖入りの炭酸飲料とデザートでした。(文献1) ただし、同じ調査で「食べものが症状に影響する」と答えた人は約4分の1(24%)でした。すべての方に当てはまるわけではありません。 また、米国の女性看護師約19万人を追跡した研究では、砂糖入り炭酸飲料と関節リウマチの発症との関係が調べられています。砂糖入り炭酸飲料を1日1杯以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、関節リウマチの発症リスクが63%高い結果でした。(文献2) 対象は、血液検査でリウマチに関わる抗体が見つかるタイプの関節リウマチです。なお、ダイエット飲料では関連はみられませんでした。 この研究は発症のしやすさを調べたもので、すでに関節リウマチの方の悪化を直接示したものではありません。甘い飲みものは、習慣的に飲みすぎないことを意識しましょう。 赤身肉・肉加工品 ここでいう赤身肉とは、脂の少ない部位のことではなく、牛・豚・羊などの肉を指します。 炎症性多発関節炎(複数の関節に炎症が起こる病気)を新たに発症した88人と、発症していない176人の食事を比べた研究があります。発症した人の方が赤身肉の摂取量が多く、赤身肉と肉加工品を多く食べる人ほど発症リスクが高い傾向がみられました。(文献3) ただし、赤身肉が原因かどうかまでは分かっていません。肉を避けるのではなく、食べすぎないことを心がけましょう。 超加工食品(菓子パン・スナック・インスタント食品など) 超加工食品とは、工場で何段階も加工され、砂糖・塩・油や添加物が多く使われた食品です。菓子パン、スナック菓子、インスタント食品、清涼飲料水などが当てはまります。 関節リウマチ患者56人の食事を調べた研究では、超加工食品を多く摂る人ほど、心臓・血管の病気のリスクを示す指標が高い結果でした。過去1〜2カ月の血糖の平均を反映するHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)も高い傾向でした。(文献4) 関節リウマチの方は、心臓や血管の病気にかかりやすいとされています。関節だけでなく全身の健康のためにも、超加工食品に頼りすぎないようにしましょう。 控えるより「置き換える」意識でバランスをとる 禁止食品を探すよりも、主食・主菜・副菜をそろえて食べることが大切です。好きな食品を我慢し続けるより、置き換える意識をもつと続けやすくなります。 置き換えの例は以下のとおりです。 控えたいもの 置き換えの例 炭酸飲料・甘い飲みもの お茶・水 菓子パン・スナック菓子 おにぎり・果物 ハム・ソーセージなどの肉加工品 魚(サバ・イワシなどの青魚) いきなりすべてを変えず、1日1品から置き換えてみましょう。お酒との付き合い方は、よくある質問で解説しています。 ②激しい運動・痛みを我慢しての運動 関節リウマチの方にも、適度な運動はすすめられています。問題になるのは、関節に強い衝撃や負荷がかかる運動と、痛みを我慢して続けることです。 治療薬は、効果がしっかり出るまで1〜3カ月かかることが多いです。その間は、激しい運動や重労働、重い荷物を長時間持つこと、長時間の歩行はなるべく避けましょう。(文献5) 「動かさないと固まる」と考えて、痛みを我慢して動かすのは逆効果になることがあります。避けたい運動と、取り入れたい運動を具体的に見ていきましょう。 避けたい運動・動作の例 関節リウマチの方が避けたい運動・動作の例は以下のとおりです。 避けたい運動 具体例 着地の衝撃が大きい運動 ・ジョギング ・マラソン ・ジャンプを伴うスポーツ(バレーボール、バスケットボールなど) 関節に強い負荷がかかる運動 ・重いバーベルやダンベルを持ち上げる筋力トレーニング これらの運動を続けたい場合は、主治医に相談してから行いましょう。 取り入れたい運動と強さの目安 関節に負担の少ない運動には、以下のようなものがあります。 水中ウォーキング(水の浮力で関節への負担が軽くなる) ストレッチ ヨガ・太極拳 リウマチ体操 リウマチ体操のやり方は、リウマチ体操の解説ページで確認できます。 運動の強さは、運動後1時間ほど休めば、次の活動が問題なくできる程度が目安です。翌日以降に疲れや関節の痛みが残る場合は、強さや時間を減らしましょう。(文献5) 足の関節に炎症がある場合は、無理に歩く距離を延ばさないようにしてください。歩かずに自宅でできる運動もあるため、主治医に相談しましょう。 運動量は、医師や理学療法士・作業療法士(リハビリの専門職)と相談しながら調整することをおすすめします。 安静にしすぎるのも逆効果 「安静」は、まったく動かさないことではありません。一日中座っている、寝ているなど動かなさすぎると、筋力が落ちて関節が硬くなります。 その結果、関節が動かせなくなる「拘縮(こうしゅく)」が起こることがあります。動かしすぎも、動かさなすぎも避けることが大切です。 ③冷房や冬の室内で関節を冷やす 関節を冷やすと、痛みが強くなったり、関節が動かしづらくなったりすることがあります。 とくに冷えやすいのは、以下のような場面です。 夏に冷房の風が直接当たる 冬の室内で足元が冷える トイレや脱衣所など、暖房のない場所に移動する 主な対策は以下のとおりです。 対策 具体的な方法 服装で保温する 長袖・長ズボンを着る、ブランケットをかける 首・手首・足元を温める ネックウォーマー、手袋、厚手の靴下を使う 部屋の冷えを防ぐ ホットカーペットを使う、トイレや脱衣所に小型の温風器を置く ただし、関節が腫れて熱をもっているときは、炎症が起きている可能性があります。その場合は温めないようにしましょう。 時期による過ごし方の違いは、炎症が強い時期と落ち着いている時期の注意点で解説しています。 ④高い枕など首に負担をかける行動 関節リウマチが進むと、首の骨(頚椎)にも炎症が起こり、首の痛みや動かしにくさが出ることがあります。 首に強い負担がかかると、頚椎がずれる「亜脱臼」を起こすことがあります。ずれた骨が神経を圧迫すると、手足のしびれやまひ、呼吸の障害が起こるおそれがあります。 首を守るために気をつけたい点は以下のとおりです。 場面 対策 枕 高すぎる枕は避け、首に負担がかからない低めの枕を選ぶ 朝の起き上がり ベッドから急に立ち上がらず、一度腰かけてから立つ 首の動き 朝は首を急に回さない。首の運動は医師の診察を受けてから行う 頚椎の亜脱臼があるといわれた方は、とくに枕を低くし、起き上がりをゆっくり行うことが大切です。 ⑤肥満 肥満だと膝や股関節など体重を支える関節に過剰な負担がかかり、炎症が悪化する可能性があります。体重管理を適切に行うことで関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐよう心がけましょう。 体重管理の観点からバランスの取れた食事と適度な運動が重要です。 ⑥デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢を長時間とる 同じ姿勢を長く続けると、関節がこわばり、特定の関節に負担が集中します。定期的に姿勢を変えて、関節を休ませることが大切です。 ここでは、よくある3つの場面と対策を紹介します。 デスクワークやスマホ操作でうつむいた姿勢を続ける パソコン作業や読書などでうつむいた姿勢を続けると、首や腰に負担がかかります。首や腰に痛みがある方は、とくに控えましょう。 スマホ操作やタイピングで同じ動きを繰り返すと、手指の関節にも負担がかかります。対策は以下のとおりです。 30分〜1時間ごとに姿勢を変える 手首を伸ばすストレッチや、指を開いたり閉じたりする運動をする 画面を目の高さに近づけ、うつむく角度を減らす 台所仕事や立ち仕事で立ちっぱなしになる 長時間じっと立っていると、膝や足首の関節が圧迫されたままになります。 料理や家事で長く作業するときは、高めの腰掛け椅子を使い、こまめに脚を休めましょう。立ち仕事では、ときどき膝の曲げ伸ばしをすると負担をやわらげられます。 膝を曲げたままの姿勢で毎晩寝る 痛みがあると、体を丸めたり膝を曲げたりして寝てしまいがちです。この姿勢を毎晩続けると、膝が伸びにくくなることがあります。 腰が痛いときに膝の下に枕を入れるのは問題ありません。ただし、毎日続けると脚の筋肉が硬くなりやすくなります。 つらくない日は脚を伸ばして寝るようにしましょう。寝具は、体が沈み込みすぎない、やや固めのものがおすすめです。 ⑦重いものを指先や手首だけで持つ 関節リウマチは、手指や手首の関節に症状が出やすい病気です。重さだけでなく、指や手首に負担が集中する持ち方が、痛みや炎症の悪化につながります。 やりがちな場面と対策は以下のとおりです。 やりがちな場面 代わりにできること 重い鍋やコップを片手で持つ 両手で持つ、鍋つかみを使う 買い物袋を指に引っかけて持つ 持ち手の広いバッグを肩に掛ける 重い物を手先で運ぶ 前腕で支える、ワゴンやカートを使う 蛇口やドアノブ、ガス栓をひねる、雑巾を絞る レバー式に替える、補助具を使う 手を使う家事は、食洗機やフードプロセッサー、保温機能付きのポットなど、道具に任せるのも一つの方法です。 症状があるとうまくものが持てないこともあるので、周囲のサポートを得るのも大切です。 ⑧正座や和式トイレなど膝を深く曲げる動作 膝を深く曲げる動作は、膝の関節に大きな負担をかけます。正座のほか、和式トイレでしゃがむ、床から立ち上がる、浴槽で深くしゃがむといった動作も同様です。 主な場面と対策は以下のとおりです。 場面 代わりにできること 正座・床での生活 椅子とテーブルの生活に切り替える トイレ ・洋式トイレを使う ・補高便座(便座を高くする器具)や手すりをつける ・和式トイレにかぶせて洋式にする器具を使う お風呂 ・浴槽の横に台を置き、腰掛けてから入る ・浴槽内やシャワー用の椅子を使う ・滑り止めマットを敷く 住まいの環境を少し変えるだけでも、膝への負担は減らせます。 関節リウマチによる膝の関節炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑨喫煙を続ける 関節リウマチの方には、禁煙が強くすすめられます。喫煙は病気の進行に関わるだけでなく、治療薬の効果を弱めたり、肺炎などの合併症につながったりすることがあります。 米国の看護師を長期間追跡した研究では、関節リウマチと診断されてから4年以内に禁煙し、それを続けた人は死亡リスクが低い傾向がみられました。 一方で、診断後も多くたばこを吸い続けた人ほど、死亡リスクが高い結果でした。(文献6) 「今さら」と思わずに、早めに禁煙に取り組みましょう。自力でやめるのが難しい場合は、禁煙外来の利用もおすすめです。 関節リウマチと喫煙の関係性を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑩ストレスや疲れを溜める 関節リウマチは、関節だけでなく全身が消耗しやすい病気です。心と体の疲れを溜め込まないことが大切です。 手がこわばってものがつかみにくいなど、日常生活の不自由さからストレスを感じやすい方も少なくありません。やりがちな例と対策は以下のとおりです。 やりがちな例 対策 仕事や家事を一人で抱え込む 家族と家事を分担する、職場に相談して働き方を見直す 休まず働き続ける 疲れたら休憩や昼寝をとる 睡眠不足が続く 十分な睡眠時間を確保する 痛みやつらさを周囲に言えない 家族や患者会などで悩みを相談する 痛みで眠れない日が続く場合は、我慢せずに主治医に相談しましょう。 関節リウマチの薬物療法でやってはいけない2つのこと 関節リウマチの治療は、薬で炎症を抑える薬物療法が基本です。そのため、多くの方に関わる内容です。 まだ診断を受けていない方や休薬中の方も、受診後や治療を再開したときの注意として参考にしてください。注意したいことは以下の2つです。 自己判断で薬をやめる・減らす 感染症対策をおろそかにする それぞれ詳しく解説します。 自己判断で薬をやめる・減らす 関節リウマチの治療薬には、痛みを抑えるだけでなく、関節の破壊を防ぐ役割があります。 「調子がよくなった」「副作用が心配」などの理由で自己判断でやめると、症状が再び悪化するおそれがあります。 薬を減らしたり変えたりする場合は、必ず主治医と相談しましょう。副作用が気になるときも、中断する前に主治医や薬剤師に相談してください。 感染症対策をおろそかにする 関節リウマチの治療薬の中には、免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなるものがあります。主な薬は以下のとおりです。 薬の種類 どのような薬か 抗リウマチ薬 免疫の異常を抑えて病気の進行を防ぐ薬。代表的な有効成分はメトトレキサート(製品名:リウマトレックスなど) 生物学的製剤 炎症を起こす物質の働きを抑える注射や点滴の薬 JAK阻害薬 炎症を起こす信号を細胞の中で止める飲み薬。代表的な有効成分はトファシチニブ、バリシチニブ(製品名:ゼルヤンツ、オルミエントなど) ステロイド 炎症を強く抑える薬 とくにJAK阻害薬では、帯状疱疹(体の片側に痛みを伴う水ぶくれが出る病気)にかかりやすくなることが知られています。 日頃から、以下の感染症対策を心がけましょう。 対策 内容 インフルエンザの予防接種 毎年受ける。家族も一緒に受けるのが望ましい 肺炎の予防 関節リウマチの方は肺炎にかかりやすく、重症化することもあるため、肺炎球菌ワクチンについて主治医に相談する 帯状疱疹の予防 不活化ワクチン(生ワクチンではないタイプ)の接種について主治医に相談する 生ワクチン(弱めた生きたウイルスや細菌を使うワクチン) 免疫を抑える薬を使っている間は、原則として接種できない。接種前に必ず主治医に確認する 発熱時の服薬 熱などがあるときの飲み方は自己判断せず、主治医に相談する 手洗いやうがいなど、日常的な予防もあわせて続けましょう。 炎症が強い時期と落ち着いている時期で注意点は変わる 関節リウマチでは、「温める・冷やす」「動かす・休める」の正解が時期によって正反対になることがあります。 炎症が強い時期には、微熱が出る、疲れやすい、関節が腫れて熱をもつ、じっとしていても痛む、といったサインがみられます。時期ごとの注意点は以下のとおりです。 項目 炎症が強い時期 落ち着いている時期 関節の温度 冷湿布で冷やす 保温する(詳しくは③) 運動 激しい運動は控え、痛む関節は休ませる。痛みのない範囲で関節をゆっくり動かす運動は続ける 適度に動かす(詳しくは②) 受診 症状がなかなか引かなければ早めに主治医へ 定期受診を続ける 今どちらの時期か判断に迷う場合は、自己判断せず主治医に相談しましょう。 関節リウマチかも?と思ったらリウマチ科を早めに受診しよう 関節リウマチかもしれないと思ったら、早めにリウマチ科や膠原病内科(リウマチ専門医)を受診しましょう。 関節リウマチは、進行すると関節の変形や機能障害を引き起こし、日常生活に支障をきたす病気です。早く治療を始めるほど、関節の変形を防ぎやすくなります。 関節リウマチを疑う症状として、以下のようなものがあります。 朝、手指がこわばって動かしにくい状態が続く 手指や手首など複数の関節が、左右対称に腫れる・痛む 服のボタンが外しづらい びんの蓋が開けられない 床に落としたものが拾えない 朝起きたときにベッドから起き上がりにくい 当てはまる症状が続く場合は、早めに受診してください。 関節リウマチではない膝の痛みは変形性膝関節症かも?詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチの治療では、抗リウマチ薬・生物学的製剤・JAK阻害薬・ステロイドなどの薬物療法が中心です。 これらは症状を抑える効果が期待できる一方で、治療法ごとに以下のようなリスクや負担があります。 治療法 起こりうるリスク・負担 抗リウマチ薬(メトトレキサートなど) 肝機能障害、間質性肺炎(肺が硬くなり、息苦しくなる病気)、骨髄抑制(血液をつくる働きが弱まる)、感染症リスク、口内炎、吐き気など 生物学的製剤 結核などの感染症リスク、注射部位の反応、アレルギー反応、高額な治療費の継続負担 ステロイド 骨粗鬆症、糖尿病の発症リスク、感染症への抵抗力低下、満月様顔貌(顔が丸くなる)、体重増加など 人工関節置換術 感染症、脱臼、人工関節のゆるみ、血栓症(血のかたまりができる)、再手術の可能性 副作用の多くは、定期的な検査で早めに気づけます。気になる症状があるときは、主治医に相談しましょう。 薬との向き合い方は、「自己判断で薬をやめる・減らす」で解説しています。 再生医療 再生医療は病気の進行を抑える薬の代わりにはなりませんが、薬で炎症を抑えても関節の痛みが残る場合に選択肢の一つとしてご検討いただけます。再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を用いる治療法です。 当院で行っている再生医療は以下のとおりです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 患者様の脂肪から採取した幹細胞を培養し、患部に投与する治療方法 PRP療法 患者様の血液から血小板を濃縮し、患部に投与する治療方法 いずれも入院の必要はなく、日帰りで受けられます。症状や状態によって適応が異なり、効果には個人差があるため、医師とご相談のうえ検討することが大切です。 当院では、関節リウマチによる膝や手首の痛みに対して再生医療を行った症例があります。実際の治療経過は、以下の症例記事でご紹介しています。 【症例記事】 関節リウマチによる膝関節の痛みに対するPRP療法の症例 関節リウマチによる手首の痛みに対するPRP療法の症例 関節リウマチの治療を続けても関節の痛みが残る方は、当院の公式LINEからお気軽にご相談ください。 関節リウマチのしてはいけない10項目を守って悪化を防ごう 関節リウマチの悪化を防ぐには、関節に負担をかける生活習慣を避け、代わりの方法に置き換えることが大切です。10項目の一覧はこちらから確認できます。 あわせて、炎症が強い時期と落ち着いている時期で過ごし方を変えること、薬を自己判断でやめないこと、感染症を予防することも心がけましょう。治療を続けても関節の痛みが残る場合や、新たな症状が出てきた場合は、早めに医療機関を受診してください。 なお、当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。治療を続けても関節の痛みが残るなど、気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する まずは「関節リウマチの治療」について無料相談! 関節リウマチに関するよくある質問 関節リウマチとはどんな症状ですか? 関節リウマチの症状には、関節の動かし始めがスムーズにいかない「こわばり」や腫れ・痛みなどがあります。 関節リウマチは、免疫の異常により、関節の内側にある膜(滑膜)に炎症が起こる病気です。炎症が続くと、軟骨や骨が壊れて関節が変形することがあります。 万が一「関節リウマチかも?」と思ったら早めに受診しましょう。 関節リウマチの症状について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか? 現在の医療では、関節リウマチを完全に治す薬はありません。 生物学的製剤は炎症を起こす物質の働きを抑え、症状がほとんどない状態(寛解)を目指す薬です。効果が続けば、一部の方は薬を減らしたり休んだりできることもあります。 関節リウマチで使われる生物学的製剤について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチになりやすい性格はありますか? 関節リウマチになりやすい性格は、ありません。 ただ、我慢強い方は痛みをこらえてしまい、受診が遅れることがあります。また、ストレスは症状の感じ方に影響することがあります。 違和感があったら早めに受診し、不安があれば専門医に相談しましょう。 関節リウマチで絶対にしてはいけないこと(禁忌)はありますか? 医学的な禁忌(避けるべき薬や処置)は、服用している薬によって異なります。 たとえば、メトトレキサートなど免疫を抑える薬を使っている間は、生ワクチンは原則として接種できません。ご自身の薬の注意点は、主治医や薬剤師に確認しましょう。 生活面でとくに避けたいのは、喫煙と薬の自己中断です。 関節リウマチでもお酒は飲んでいいですか? 関節の症状が落ち着いていれば、適度な量なら問題ないとされています。ただし、飲みすぎには注意しましょう。 症状が落ち着いていないときは、お酒を控えてください。 メトトレキサートを服用している方は、肝臓への負担が重なります。飲む量や頻度を主治医に確認しましょう。 関節リウマチでやってはいけない仕事はありますか? 関節リウマチだからといって、一律に禁止される仕事はありません。 ただし、重い物を運ぶ、長時間の立ち仕事、寒い環境での作業、手指を酷使する細かい作業は、関節への負担が大きくなります。負担が大きい場合は、以下のような方法を検討しましょう。 職場に相談して作業内容を調整してもらう 主治医に診断書を書いてもらう 産業医と面談する 関節リウマチの靴選びで気をつけることはありますか? 靴は、足の長さだけでなく幅も合うものを選びましょう。先の細い靴やヒールの高い靴を日常的に履くと、足指の変形が進む原因になります。 ヒールの高い靴はできるだけ避けてください。足の変形や痛みが強い場合は、インソール(靴の中敷き)などの装具について主治医に相談しましょう。 参考文献 (文献1) Diet and Rheumatoid Arthritis Symptoms: Survey Results From a Rheumatoid Arthritis Registry|Arthritis Care & Research (文献2) Sugar-sweetened soda consumption and risk of developing rheumatoid arthritis in women|The American Journal of Clinical Nutrition (文献3) Dietary risk factors for the development of inflammatory polyarthritis: evidence for a role of high level of red meat consumption|Arthritis & Rheumatism (文献4) Ultra-processed food consumption associates with higher cardiovascular risk in rheumatoid arthritis|Clinical Rheumatology (文献5) 生活の注意|関節リウマチ|公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター (文献6) Smoking behavior changes in the early rheumatoid arthritis period and risk of mortality during 36 years of prospective follow-up|Arthritis Care & Research
2022.08.19 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 関節リウマチ
- 靭帯損傷
- 膝の慢性障害
膝の水が溜まって痛みがある。 溜まっている膝の水を、できるなら自分で抜きたい。 膝に溜まった水が気になり、抜く方法を知りたいと考えていませんか。しかし、膝の水を抜くのは癖になってしまうという話を聞いて、不安になっている方もいるかもしれません。 膝の水を抜く方法は「病院」と「セルフケア」で2種類ありますが、自分でできるストレッチやマッサージは負担軽減の側面が大きいため、根本的な改善に至らないこともある点には注意が必要です。 この記事では【医師監修】のもと、病院で行われる膝の水を抜く処置の具体的な流れや注意点、そしてご自身でできるストレッチ・マッサージといったセルフケア方法を詳しく解説します。 「癖になるって本当?」「自分でできることはないの?」といった疑問にもお答えしていきますので、あなたの膝の悩みを解消するための一歩として、ぜひ最後までお読みください。 また、リペアセルクリニック公式YouTubeでも「膝の水を抜く方法」について詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。 病院で膝の水を抜く方法 膝の水を抜く方法のひとつとして、病院での処置をイメージする方も多いでしょう。 本章では、病院での処置や注意点について解説します。本章を参考に膝の水を抜くかどうかを検討してください。 処置には注射器を使う 病院では主に整形外科にて、注射針を関節に刺して膝の水を抜く「関節穿刺」を行う場合があります。(文献1) 膝の水の正体は「滑液(かつえき)」です。滑液が膝に溜まることで関節を圧迫し、膝の痛みを悪化させる可能性があります。そのため、膝の水を抜くと症状の緩和が期待できます。 膝の水を抜く際、注射針を刺した直後以外に激しい痛みを伴うケースは稀です。ただし人によっては痛みが気になる方もいるため、処置後に違和感がある場合は、担当の医師に相談しましょう。 症状に応じてヒアルロン酸を注入する 膝の水を抜いた後や変形性膝関節症では、症状を和らげる目的でヒアルロン酸を注入することがあります。通常、週に1度あるいは数週間に1度の頻度でヒアルロン酸を注入し、効果がみられれば継続します。 病院でのヒアルロン酸の注入は保険適応になるケースが多いため、治療費を抑えられるメリットも期待できるでしょう。 ヒアルロン酸の注入は一時的に痛みや炎症を抑える効果がありますが、持続的ではないため定期的な通院が必要です。 また、根本的な原因疾患の治療でないため、医師の指示に従いリハビリや運動療法など根本的な原因を改善する治療と並行しましょう。 病院で膝の水を抜いた直後は安静にする 病院で膝の水を抜いた直後は、安静にして過ごすように指導されます。処置を行った当日は、以下の2点は行わないように注意しましょう。 激しい運動 入浴 また、処置の後には以下の合併症のリスクがあります。 合併症 症状 感染症 注射部位の腫れや熱感、痛みが長時間続く、または症状の悪化 出血 注射部位を圧迫しても止血しない 上記のような症状があらわれたら、早めに受診するようにしましょう。 膝の水を抜いた後の注意点について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 自分で膝の水を抜く方法は?ストレッチやマッサージ方法を紹介 病院で処置してもらう以外にも、自分でストレッチやマッサージを行って膝の水を抜くことも可能です。 本章では、セルフケアで膝の水を抜く方法と注意点を解説します。 「できるなら自分で膝の水を抜きたい」という方は、本章を参考に、ストレッチやマッサージを行ってみましょう。 ①パテラセッティング:膝のお皿周りの筋肉を刺激する パテラセッティングは、膝を支える重要な筋肉である太もも前側(大腿四頭筋)を、比較的膝関節に負担をかけず安全に鍛えることができる基本的な運動です。 この運動は、膝関節自体を大きく動かさずに大腿四頭筋を刺激できるため、膝に痛みがある場合でも比較的行いやすいトレーニングです。 膝のお皿(膝蓋骨)が少し上に動くのを確認しながら行うと効果的です。 ② 太もも前側(大腿四頭筋)のストレッチ:膝を支える筋肉の柔軟性を高める 膝の曲げ伸ばしに大きく関わる太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)を伸ばし、柔軟性を高めることで膝への負担を軽減するストレッチです。 膝自体に痛みがある場合は、曲げる角度を調整するか、このストレッチを控えてください。 筋肉が温まっているお風呂上りなどに行うとより効果的です。 ③ お尻周りのストレッチ:股関節から膝への負担を軽減する お尻周りの筋肉(殿筋群)の柔軟性を高めることで股関節の動きをスムーズにし、結果的に膝への負担を軽減する効果が期待できるストレッチです。 股関節や膝に痛みがある場合は、無理のない範囲で行いましょう。 デスクワークの合間などにも手軽に取り入れやすいストレッチです。 ④ 膝周り・太もものマッサージ:血行を促進し筋肉をほぐす 膝周りや太ももの筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、膝の不快感の軽減や動きの改善をサポートするマッサージです。 マッサージは、筋肉がリラックスしている入浴中や入浴後に行うのが効果的です。 オイルやクリームを使うと滑りが良くなり、肌への負担も軽減できます。 注意点:痛みや違和感がある場合は無理に動かさない 痛みや違和感があるときは、炎症が起こっているサインです。 むやみに触ると悪化する可能性があるため、ストレッチやマッサージなどのセルフケアはおすすめできません。無理に動かさず、早めに医療機関へ行きましょう。 マッサージやストレッチは血の巡りをよくする効果が期待できますが、誤った方法で無理に行うと、症状が悪化する恐れもあります。 また、痛みを感じるときは、膝に負担をかけないよう歩行や荷物の持ち運びなどの動作にも注意しましょう。 膝の水が溜まる原因は「炎症による関節液の過剰分泌」 膝の水が溜まる原因は、炎症反応によって「関節液」が余分に分泌されるためです。 関節液は、関節がスムーズに動くための潤滑油のような役割をしています。関節液は常につくられながら吸収され、一定量になるよう調整されています。 しかし、以下のような疾患によって炎症が起こると、いつもより早いペースで関節液がつくられ、膝の水が溜まります。(文献2) 半月板損傷 変形性関節症 靭帯損傷 痛風、偽痛風 骨折 感染や外傷 膝の水を根本的に改善するには、水を抜く処置をして痛みを緩和しつつ、原因となる病気を治療することが大切です。 近年の治療では、半月板損傷や変形性膝関節症に対して、自己細胞を用いた「再生医療」による治療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した膝軟骨や半月板の再生・修復を促し、膝疾患の根本改善が期待できる治療法です。 以下では、当院リペアセルクリニックの再生医療によって、半月板損傷が改善した症例をご紹介します。 【半月板損傷の症例】 60代の女性は、右膝の半月板損傷で膝に水がたまり、定期的に水を抜いてステロイド注射を受けていました。 注射の効果が数日しか持たなくなり、手術も検討していたものの、術後の変形性膝関節症への進行を懸念して踏み切れずにいました。 当院で幹細胞治療を受けたところ、3ヶ月で痛みが改善し、水抜きやステロイド注射からも解放されました。 >>この患者さまの治療経過を詳しく見る 膝に水が溜まる原因についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 まとめ|膝の水を抜くなら医療機関に相談しよう 今回の記事では膝の水を抜く方法やセルフケアを中心に解説しました。 症状が出現した際に、自己判断で放置したり誤ったセルフケアを行ったりすると、悪化する可能性があります。 膝の水を適切な方法で抜きたい場合は、医療機関に相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、膝に水がたまる原因となる半月板損傷や変形性膝関節症に対する再生医療(幹細胞治療・PRP療法)に対応しています。 手術を行わず、関節内への注射による治療が可能です。 膝の水に関してよくある質問 膝の水を抜くと癖になりませんか? 膝の水を何度も抜くのが原因で、癖になるわけではありません。 膝の水を抜いても再び溜まってしまうのは、関節に炎症が起こっている根本的な原因の病気が改善されていないためです。 原因の病気として、半月板損傷や変形性関節症などが知られています。痛みを和らげるためには、原因の病気の治療をしながら膝の水を抜くことも大切です。 膝の水は自然に抜けますか? 稀に自然治癒する場合もあります。長期期間放置しても、必ず自然治癒するわけではありません。 放置すると関節が固まって動きにくくなった「拘縮状態」に陥るリスクもあります。 拘縮状態になると膝の曲げ伸ばしが辛くなり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。そのため、1カ月以上膝の水の溜まりを放置するのはおすすめできません。 膝の水を自然に抜けるまで長期間待たずに、早めに受診するようにしましょう。 参考文献一覧 文献1 水原寛康. 関節穿刺. 医学書院 医療情報サービス. 2024年10月18日. 文献2 斉藤 聖二,関節痛(炎):診断と治療の進歩1.関節の構造と関節痛(炎)の原因, 日本内科学会雑誌, 1994年, 第83巻, 第11号, p1871-1875
2022.06.29 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 関節リウマチ
膝の人工関節置換術は、変形性膝関節症などで進行した関節疾患に対する代表的な外科的治療の一つです。 注射などの薬物療法やリハビリなどの保存療法では十分な改善が見られない場合に選択される手術で、痛みの軽減や運動機能の改善を目指します。 本記事では、膝の人工関節置換術の手術内容や対象となる症状、合併症リスク、術後のリハビリまでをわかりやすく解説します。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、手術を伴わない治療法の「再生医療」に関する情報の提供や簡易オンライン診断を実施しています。 人工関節を避けたい方や、再生医療について興味がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 膝の人工関節置換術とは? 膝の人工関節置換術は、傷んだ関節の表面を人工の関節に置き換える手術です。 関節の機能を回復させ、再び自分の足で快適に歩けるようにすることを主な目的としています。 ここでは、膝の人工関節置換術の対象となる方、手術で得られる効果、そして保存療法との違いについて解説します。 なお、そもそも人工関節とは何なのか、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 どんな人が対象になるのか 膝の人工関節置換術は、膝の痛みや関節の変形が進み、日常生活に支障を感じている方が主な対象です。 とくに次のような症状がある場合は、膝の軟骨や骨が大きく傷んでいる場合が多く、自然に元に戻ることは難しいとされています。 膝の痛みが強く歩行や立ち上がりが困難になっている 階段の上り下りや正座ができないなど動作の制限がある 膝の変形が進行しO脚が目立つようになってきた 夜間の痛みで眠れない・安静時にも痛む 膝の可動域が狭く動かすと強い痛みを感じる 上記の症状が続く場合、まずは整形外科を受診して膝の状態を詳しく調べてもらいましょう。 手術以外の選択肢が見つかる場合もあるため、医療機関へ早めに相談することが大切です。 膝の人工関節置換術で得られる主な効果 膝の人工関節置換術を受けることで、長年悩まされていた膝の痛みが軽くなり、動作がスムーズになる方が多く見られます。 具体的には、次のような効果が期待できます。 膝の痛みが大幅に軽減し歩行や立ち上がりが楽になる 階段の上り下りや外出がしやすくなり行動範囲が広がる 旅行や買い物など、以前は避けていた活動を再び楽しめるようになる 日常生活の質(QOL)が向上し毎日の動作にゆとりが生まれる 痛みや不安が減ることで気持ちが前向きになりストレスが軽減する ただし、効果の感じ方には個人差があります。 手術後のリハビリや筋力回復への取り組み方が、満足度を左右する大切なポイントです。 人工関節置換術と保存療法の違い 膝の痛みに対しては、まず痛みを和らげて関節の動きを保つことを目的とした「保存療法」が行われます。 保存療法では、主に次のような治療法が用いられます。 薬物治療:消炎鎮痛薬や外用薬で炎症や痛みを抑える ヒアルロン酸注射:関節の潤滑を保ち、動きをなめらかにする 温熱療法:温めて血流を促し、こわばりを軽減する 筋力トレーニング:太ももの筋肉を鍛えて膝への負担を減らす 保存療法は、初期〜中期の膝関節症には効果的ですが、軟骨の摩耗や変形が進むと効果が十分に得られない場合があります。 一方、膝の人工関節置換術は、傷んだ関節部分を人工の関節に置き換え、痛みの根本的な原因を取り除く治療です。 つまり、保存療法が「痛みを抑える治療」だとすれば、人工関節置換術は「痛みを生み出す原因を改善する治療」といえます。 膝の人工関節置換術の種類と手術の流れ 膝の人工関節置換術には、関節の状態に応じていくつかの方法があります。 ここでは、膝の人工関節置換術の方法と、実際の手術までの流れについて解説します。 人工関節の種類 膝の人工関節置換術には、「全置換術」と「部分置換術」の2種類があります。 どちらも痛みを取り除き、関節の動きを取り戻すことを目的としていますが、対象となる症状や手術の範囲が異なります。 全置換術 全置換術は、膝関節の傷んだ部分をすべて人工関節に置き換える手術です。 軟骨のすり減りや変形が広範囲に及び、関節全体が傷んでいる場合に行われます。 金属や樹脂でできた人工関節を大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)に固定し、滑らかな動きを再現します。 痛みの改善効果が高く、長期的な安定性も得られることが特徴です。 部分置換術 部分置換術は、膝の中でも損傷が進んでいる一部分だけを人工関節に置き換える方法です。 関節の損傷範囲が限られている場合に選ばれる手術方法で、健康な軟骨や骨をできるだけ残せるのが大きな特徴です。 手術の負担が小さく、回復が早い傾向がありますが、残っている関節部分が将来的に悪化する可能性もあるため、定期的な経過観察が必要です。 人工関節置換術(膝)前の検査・準備 膝の人工関節置換術を安全に行うためには、事前の検査や準備が欠かせません。 手術前は全身の状態を確認するため、主に次の検査や準備を行います。 血液検査 心電図 レントゲン 感染症の有無 感染予防(手術部位の皮膚を清潔に保つなど) また、糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、事前に数値を安定させておくことも大切です。 人工関節置換術(膝)にかかる時間と入院期間の目安 膝の人工関節置換術の手術時間は、一般的に2〜4時間程度が目安です。 ただし、症状の程度や手術方法によって多少前後する場合があります。 手術後は安静期間を経てリハビリを始めるため、入院期間はおおよそ2〜3週間程度が一般的です。 回復のスピードには個人差がありますが、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを続けると、無理なく日常生活に戻ることができます。 人工関節置換術(膝)の対象となる代表的な4つの疾患 膝の人工関節置換術は、さまざまな原因で関節が傷み、痛みや変形が進行した場合に行われます。 手術の対象となる代表的な疾患には、次の4つが挙げられます。 変形性膝関節症 関節リウマチ 大腿骨顆部壊死症 外傷後の膝関節障害 それぞれの疾患について、詳しくみていきましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす慢性的な疾患です。 膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、この変形性膝関節症と診断されています。 主な原因は加齢や長年の膝への負担、肥満や筋力の低下、O脚なども影響するといわれています。 症状が進むと、歩行や階段の上り下りが難しくなり、関節が変形してしまう場合もあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。 関節に慢性的な炎症が起こり、軟骨や骨が少しずつ破壊されていきます。 手や足など複数の関節に症状が現れるのが特徴で、膝関節が変形すると歩行が困難になる可能性もあります。 薬で炎症を抑えても痛みや変形が進む場合、人工関節置換術によって関節の機能を回復させることが検討されます。 大腿骨顆部壊死症 大腿骨顆部壊死症は、太ももの骨(大腿骨)の関節部分への血流が悪くなり、骨の一部が壊死してしまう病気です。 壊死した部分の骨が沈み込むことで関節面が変形し、強い痛みが生じるようになります。 発症の原因は明確でないこともありますが、ステロイド薬の長期使用や過度な飲酒などが関係するといわれています。 関節の破壊が進んだ場合は、人工関節置換術で壊死した部分を人工の関節に置き換えることで、痛みの改善が期待できます。 外傷後の膝関節障害 交通事故やスポーツ外傷などで膝の骨折や靭帯損傷を経験した場合、時間の経過とともに関節の変形が進む場合があります。 外傷後の膝関節障害は、ケガの後遺症として関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが残るのが特徴です。 保存療法で痛みの改善が見られない場合や、関節の変形が強く進行している場合には、人工関節置換術が検討されます。 膝の人工関節置換術で起こり得る合併症リスク 膝の人工関節置換術は一般的に安全な手術とされていますが、まれに合併症が起こる場合もあります。 主な合併症には、次の3つがあります。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 関節脱臼 人工関節のゆるみ ここで、それぞれの合併症について詳しく解説します。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 膝の人工関節置換術後でとくに注意したいのが、傷口や人工関節の周囲に細菌が入り込むことで起こる感染症です。 軽い場合は抗生物質の投与で治まりますが、炎症が強いと膝が腫れたり、熱を持ったりする場合があります。 まれに人工関節の内部まで感染が広がると、人工関節を入れ替える再手術が必要になる可能性もあります。 感染を防ぐためには、手術前後の体調管理や清潔な環境を保つことが重要です。 医療スタッフと連携して感染予防に努めましょう。 関節脱臼 人工関節を入れたあと、関節が正しい位置から外れてしまう「脱臼」が起こる場合があります。 これは、急に膝をひねったり、深く曲げすぎたりすることで発生しやすく、術後すぐの時期はとくに注意が必要です。 脱臼が起きると膝の痛みや不安定感が強くなるため、すぐに医師の診察を受けることが大切です。 リハビリの段階で医師や理学療法士の指導を守り、正しい姿勢や動作を心がけると脱臼のリスクを減らせます。 人工関節のゆるみ 人工関節は年月の経過による摩耗や、膝に強い負担がかかる生活動作が原因で、少しずつ骨との結合部分が緩んでくる場合があります。 人工関節がゆるむと、痛みや違和感、膝のぐらつきが生じることがあり、放置すると歩行に支障をきたす場合もあります。 症状が出た際は早めに受診し、必要に応じて人工関節を入れ替える「再置換術」を検討します。 定期的な診察を受け、膝の状態を確認しておくことが長く快適に過ごすためのポイントです。 膝の人工関節置換術後の生活とリハビリ 膝の人工関節置換術後、安静期間を経て、少しずつ体を動かすリハビリが始まります。 膝の動きを取り戻すためには、焦らず段階を踏んで回復を目指すことが大切です。 ここでは、術後のリハビリの流れや、日常生活で気をつけたいポイントについて解説します。 術後すぐの安静とリハビリ開始時期 人工関節置換術のあと、手術当日は安静に過ごし、翌日からリハビリを始めるのが一般的です。 初めはベッドの上で足首を動かしたり、膝を少しずつ曲げ伸ばししたりなどの軽い運動からスタートします。 数日後にはベッドから立ち上がる練習を行い、歩行器や杖を使って短い距離を歩く練習へと進みます。 この早期リハビリは、膝が硬くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」を防ぎ、回復をスムーズに進めるうえでとても大切です。 医師や理学療法士と相談しながら、無理のない範囲で体を動かすことが回復につながります。 日常生活への復帰までの流れ 膝の人工関節置換術後しばらくは、歩行補助具を使っての移動から始まり、数週間かけて自力歩行を目指します。 リハビリでは、膝の曲げ伸ばしだけでなく、太ももやお尻の筋肉を鍛える運動も行い、膝にかかる負担を減らしていきます。 退院後は、家の中での生活動作に慣れることが次のステップです。 階段を使うときは手すりを活用し、床に座る動作を避けて椅子中心の生活を心がけます。 一般的に、手術から1〜3カ月ほどで日常生活を送れるようになる方が多く、6カ月ほどで旅行や軽い運動を楽しめるようになるケースもあります。 焦らずに自分のペースでリハビリを続けることが、膝の機能を長く保つポイントです。 注意すべき動作や生活習慣 人工関節を長く快適に使うためには、膝に大きな負担をかけない生活を意識することが大切です。 とくに、正座やあぐらのように膝を深く曲げる姿勢は避けるようにしましょう。 また、床に直接座るよりも椅子に腰かける習慣をつけると、関節への負担を軽減できます。 階段を使う際は、必ず手すりを利用し、急いで動作しないことも重要です。 さらに、体重が増えると膝への負担が大きくなるため、食事内容を見直したり、ウォーキングや水中運動など無理のない運動を取り入れたりするのがおすすめです。 再手術の可能性について 人工関節には寿命があり、一般的には15〜20年ほど使用できるといわれています。 ただし、長期間の使用や膝への過度な負担によって、人工関節が摩耗したり、骨との結合がゆるんだりする場合があります。 その際は、再び人工関節を入れ替える「再置換手術」が必要になることもあります。 再置換手術は初回よりも難易度が高いため、人工関節をできるだけ長く保つことが重要です。 人工関節を長く使用するためにも、定期的に検診を受けて膝の状態を確認し、違和感や痛みを感じたときは早めに医師へ相談しましょう。 手術を伴わない治療法「再生医療」について 膝の人工関節置換術は、関節の変形や軟骨の損傷が進行した場合に有効な治療法ですが、「できれば手術を避けたい」「入院や大きな負担をかけずに治療したい」という方も少なくありません。 そうした方にとって、手術を伴わない再生医療は、膝の状態や生活の質を保つための新しい選択肢の一つといえます。 再生医療は、自分自身の体から採取した細胞や血液の成分を利用し、もともと体に備わっている修復力に着目した治療法です。 膝関節の機能を整えることを目的とし、入院や全身麻酔を必要としないため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。 ただし、人工関節置換術後に再生医療を行うことはできません。 再生医療を検討する場合は、人工関節手術を受ける前の段階で医師に相談することが大切です。 人工関節手術を選択せず、再生医療による治療を受けた症例については、以下の記事をご覧ください。 まとめ|膝の人工関節置換術を正しく理解して納得のいく治療法を選択しましょう 膝の人工関節置換術は、進行した関節の損傷によって歩行や立ち上がりが難しくなった方に行われる治療法です。 手術やリハビリを通して少しずつ動きが戻ることで、外出や趣味を再び楽しめるようになる方も多くいます。 また、手術を検討する前の段階では、リハビリや注射といった保存療法のほかに、再生医療という新しい治療の選択肢もあります。 自分の体の状態や生活スタイルに合わせて、どの方法が適しているかを見極めることが大切です。 不安や疑問を一人で抱えず、信頼できる医療機関で納得のいく説明を受けながら、自分に合った治療法を見つけていきましょう。
2022.06.21 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 関節リウマチ
- 膝部、その他疾患
朝起きたときだけ膝が痛い、しばらく歩くと徐々に楽になる、このような症状に心当たりはありませんか。 寝ている間は膝をほとんど動かさないため、起床直後は膝まわりがこわばり、動き始めに痛みを感じることがあります。ただし、単なるこわばりだけでなく、変形性膝関節症や関節リウマチなどの病気が関係しているケースもあるため、注意が必要です。 とくに「年齢のせいなのか」「このまま放置して良いのか」と不安を感じながらも、受診のタイミングがわからず様子を見ている方は多いのではないでしょうか。 本記事では、寝起きや朝に膝が痛くなる主な原因や考えられる疾患などについてわかりやすく解説します。 また、変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。膝の痛みのお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 寝起き・朝だけ膝が痛くなる原因 寝起きや朝起きた直後だけ膝が痛くなり、しばらく動くと楽になる場合は、睡眠中の膝の状態や日頃の生活習慣、病気やケガなどが関係している可能性があります。 一時的なこわばりによることもありますが、症状が繰り返すときは、膝の関節や周囲の組織に変化が起きていることも考えられます。 寝起き・朝だけ膝が痛くなる主な原因は、以下のとおりです。 睡眠中に膝を動かさないことによるこわばり 関節液の循環や血流の変化 運動不足による筋力低下 病気やケガが関係している場合もある 順番にみていきましょう。 また、寝起きの膝の痛みが続いて「すぐに相談したい」とお悩みの方は、以下より当院へお気軽にご相談ください。症状を伺ったうえで、お一人おひとりに合った治療方針をご提案いたします。 睡眠中に膝を動かさないことによるこわばり 睡眠中は同じ姿勢が続き、膝を動かす機会がほとんどありません。そのため、膝の周囲にある筋肉や腱(筋肉と骨をつなぐ組織)が一時的に硬くなり、朝起きて最初に立ち上がったり歩き始めたりした際に、膝の痛みや動かしにくさを感じることがあります。 軽いこわばりであれば、無理のない範囲で体を動かすうちに膝まわりの筋肉がほぐれ、症状が和らぐことがあります。一方で、寝起きの膝の痛みを繰り返す際や症状が強くなる場合は、病気が関係している可能性もあるため注意が必要です。 関節液の循環や血流の変化 睡眠中は関節をほとんど動かさないため、起床直後は関節液の循環や膝周辺の血流が一時的に低下し、関節が動きにくくなることがあります。 関節液は、関節の動きを滑らかにし、軟骨へ栄養を届ける液体です。 歩いたり軽く膝を曲げ伸ばししたりすると、関節液や血流の循環が徐々に改善し、関節の動きが滑らかになることで、痛みや違和感が軽減する場合があります。 運動不足による筋力低下 運動不足が続くと、膝を支える太ももの筋肉などが弱くなり、関節への負担が大きくなります。膝が痛いからと運動を控え続けると、かえって筋力の低下が進み、悪循環に陥ることもあります。 痛みのない範囲でウォーキングやストレッチなどを取り入れ、無理のない運動習慣を続けましょう。 病気やケガが関係している場合もある 寝起きの膝の痛みが長期間続く場合や、朝だけでなく日中も痛みがあるときは、病気やケガが原因かもしれません。 変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷では、朝の動き始めに痛みやこわばりが現れることもあります。 症状を繰り返す際や、腫れ・熱感・歩きにくさを伴う場合は、早めに整形外科を受診しましょう。次の章では、寝起きの膝の痛みの原因として考えられる主な疾患について詳しく解説します。 寝起きに膝が痛い原因として考えられる疾患 寝起きに膝が痛い原因として考えられる主な疾患は以下のとおりです。 変形性膝関節症 関節リウマチ 半月板損傷 それぞれの疾患について解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで関節に炎症が起こり、痛みや動かしにくさが生じる病気です。 とくに50歳以上の女性に多くみられ、加齢に伴う変化や体重の増加、日常生活での膝への負担などが重なって発症すると考えられています。(文献1) 初期症状のひとつに、朝起きたときや長時間動かなかった後に膝がこわばり、痛みを感じやすいことが挙げられます。歩き始めると徐々に痛みが軽くなる場合でも、関節の変化が進行している可能性は否定できません。 変形性膝関節症が進行すると膝の変形や可動域の制限が起こり、日常生活に支障をきたすこともあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまい、炎症や痛み、腫れが生じる病気です。40代〜60代の女性に多くみられ、男女比はおよそ7:3で女性に多く発症するとされています。(文献2) 本来、体を守るはずの免疫機能が誤って関節を攻撃するために炎症が続き、放置すると関節の変形につながることもあります。 関節リウマチは、朝起きたときに関節がこわばり、動かしづらい状態が長く続く点が特徴です。また、変形性膝関節症と異なり、左右の関節に同時に症状が出やすい傾向があります。 朝のこわばりが1時間以上続く場合などは、関節リウマチの可能性も考えられるため注意が必要です。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な体質に加え、喫煙や感染症などの環境要因が関係すると考えられています。 半月板損傷 半月板損傷とは、膝関節の中にあるクッションの役割を持つ半月板が加齢や外傷などによって傷ついた状態を指します。半月板は、膝への衝撃を吸収し、関節の動きを滑らかにする組織です。 損傷が起こると、朝起きたときに膝の痛みや違和感が出て、動き始めると徐々に軽減するケースもあります。 半月板損傷の主な症状は、以下のとおりです。 膝の痛み 引っかかる感じ 曲げ伸ばしがスムーズにできない 動作の途中で膝が一時的に動かしにくくなる 半月板損傷の原因は、スポーツなどの強い外力による損傷のほか、加齢によって半月板が弱くなり、日常生活の軽い負荷でも傷つくことがあります。 また、半月板は血流が乏しい組織のため自然に修復しにくく、放置すると変形性膝関節症につながることもあります。 寝起きに膝が痛むときにやってはいけないこと 寝起きの膝の痛みがあるときは、症状を悪化させる可能性のある行動を避けましょう。 痛みを我慢して無理に動いたり、自己判断で放置したりすると、膝への負担が増えて症状が長引く場合があります。 ここでは、とくに注意したい行動を紹介します。 痛みを我慢して無理に動き続ける 寝起きは膝の関節や筋肉がこわばっているため、痛みを我慢して急に歩き始めたり、無理に動き続けたりすると膝への負担が大きくなります。 とくに、強い痛みがあるにもかかわらず長時間歩き続けたり、階段を何度も上り下りしたりすることは避けましょう。 深くしゃがむ・正座など膝に負担のかかる動作を続ける 深くしゃがむ動作や正座、長時間のしゃがみ姿勢は、膝関節に大きな負担をかける動作です。寝起きで痛みがある状態では、症状が悪化する原因になることもあります。 仕事や家事で膝を深く曲げる動作が必要な場合は、できるだけ負担の少ない姿勢を選び、痛みが強いときは無理をしないようにしましょう。 痛み止めだけで様子を見る 市販薬や処方された痛み止めによって痛みが和らぐことはありますが、薬だけで原因が改善したわけではありません。 寝起きの膝の痛みを繰り返すときや、徐々に悪化している際は、原因に応じた治療が必要になることがあります。痛み止めだけで様子を見続けず、整形外科を受診しましょう。 寝起きの膝の痛みを軽減する方法 寝起きの膝の痛みは、日常生活の工夫や適切なセルフケアによって軽減できるケースがあります。 ただし、痛みが強いときや症状が長く続く際は、無理にセルフケアだけで改善を目指さず、医療機関を受診しましょう。 寝起きは膝をゆっくり動かす 朝起きてすぐは、ベッドの上で膝をゆっくり曲げ伸ばししたり、足首を動かしたりして、膝まわりをほぐしてから立ち上がりましょう。 また、歩き始めは小さな歩幅を意識し、痛みがあるときは手すりや杖などを活用して膝への負担を減らすことも有効です。 痛みを我慢して無理に動き続けると、症状が悪化する可能性があるため注意しましょう。 膝を冷やさず温める 冷えによって膝まわりの筋肉や関節がこわばっている場合は、膝を温めることで血流が良くなり、動き始めの痛みや違和感が和らぐことがあります。 起床後に蒸しタオルで膝を温めたり、入浴で体を温めたりするほか、寒い時期はサポーターを活用して膝を冷やさないようにしましょう。 自己判断で温め続けるのではなく、温めても改善しないときや腫れや熱感が続く際は、整形外科を受診しましょう。 適度な運動習慣を心がける 運動によって太ももの筋肉が鍛えられると、膝関節を支える力が高まり、関節への負担軽減が期待できます。 自宅で取り組みやすい運動の一つである、タオル潰し運動を紹介します。 膝を伸ばして座る 膝の下に丸めたタオルを置く 両手を体の後ろにつく タオルを押しつぶすように膝を伸ばし、太ももの前側に力を入れる 痛みのない範囲で10回程度を1セットの目安として行い、無理のない範囲で続けましょう。かかとが少し浮いても問題ありません。 なお、運動中に痛みが強くなる場合や、膝が腫れている際は無理に続けず、医師や理学療法士に相談してください。 体重を管理する 寝起きの膝の痛みが続く場合は、体重の管理を見直しましょう。 体重が増えると膝関節にかかる負担が大きくなり、痛みが現れたり悪化したりする原因になることがあります。 そのため、過度な食事制限や激しい運動ではなく、栄養バランスの取れた食事と無理のない運動を継続し、適正な体重の維持が重要です。 膝への負担を軽減して、痛みの改善や症状の進行予防につなげましょう。 【受診目安】寝起きに膝が痛いときに確認すべき症状 受診を検討したい症状は、以下のとおりです。 歩けない 体重をかけられないほど痛い 膝に腫れや熱感がある 朝のこわばりや痛みを繰り返す 手指や手首など膝以外の関節にもこわばりや腫れがある 膝が引っかかる 曲げ伸ばしがしにくい 安静にしていても痛みが改善しない 症状が悪化する 膝の痛みが続くと、歩行や階段の上り下りなど日常生活にも影響を及ぼすことがあります。気になる症状が続くときは早めに受診しましょう。 寝起きの膝の痛みに対する治療・改善方法 寝起きの膝の痛みの治療は、原因となっている病気や症状の程度によって異なります。 まずは問診や診察を行い、必要に応じてレントゲンやMRI、血液検査などで原因を確認し、治療方針を決定します。 食事管理や運動療法などの保存療法 寝起きの膝の痛みが比較的軽い場合や、変形性膝関節症の初期では、手術を行わない保存療法が選択されることがあります。 保存療法では、体重管理や食生活の見直し、太ももの筋肉を鍛える運動療法やストレッチなどを行い、膝への負担軽減を目指します。医師や理学療法士の指導のもと、自分の症状に合った方法の継続が大切です。 以下の記事では、変形性膝関節症の保存療法について解説しているので参考にしてください。 痛みや炎症を抑える薬物療法 痛みや炎症が強い場合には、薬物療法が行われることがあります。 主な治療は、以下のとおりです。 湿布や塗り薬、飲み薬による痛みのコントロール 症状に応じて関節内への注射 薬物療法は日常生活を送りやすくするために痛みを和らげることが目的で、症状や体の状態に合わせて治療内容が決定されます。 症状が進行している場合の手術療法 保存療法や薬物療法を行っても症状の改善が難しい場合や、日常生活に大きな支障が出ているときには、手術が検討されることがあります。 手術方法は原因となる病気によって異なり、傷んだ半月板を切除・縫合する「半月板切除術・縫合術」や、傷んだ関節を人工関節に取り替える「人工膝関節置換術」などが代表的です。 どの治療法が適しているかは、年齢や生活スタイル、症状の程度などを総合的に判断して決定されます。 変形性膝関節症の手術については、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。 再生医療も選択肢の一つ 寝起きの膝の痛みが長期間続く場合や、薬物療法やリハビリテーションなどを続けても改善がみられない際は、再生医療という治療の選択肢があります。 たとえば、変形性膝関節症や半月板損傷などに対しては、自己脂肪由来幹細胞治療やPRP療法が治療選択肢の一つとして提供されています。 自己脂肪由来幹細胞治療は、ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養して使用する治療法です。幹細胞には、さまざまな細胞へ変化する「分化能」と呼ばれる性質があり、再生医療で活用されています。 一方、PRP療法は、ご自身の血液から採取した血小板を濃縮して用いる治療法です。血小板には、細胞の修復や再生を助ける「成長因子」と呼ばれる成分が含まれており、この働きを活用します。 また、自己脂肪由来幹細胞治療・PRP療法はいずれも入院を必要とせず、日帰りで施術を受けられる点も特徴です。 「朝の階段の上り下りや日常動作がつらく、このまま症状が進まないか不安」「手術を勧められたものの、できれば避けたい」といった悩みを抱えている方も少なくありません。 気になる症状が続く場合は、医師に相談しながら治療方法を検討しましょう。 当院「リペアセルクリニック」で行った再生医療については、以下の症例をご確認ください。 【症例記事】 10年来の両膝痛から解放! 両膝変形性関節症 60代女性 | リペアセルクリニック東京院 関節リウマチ・高濃度PRPで手首の痛みが激減! | リペアセルクリニック東京院 3カ月で痛み完全消失! 半月板損傷 60代女性 | リペアセルクリニック東京院 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は当院へご相談ください 寝起きの膝の痛みは、一時的なこわばりによる場合もありますが、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などが原因となっていることもあります。 症状が繰り返したり、徐々に悪化したりするときは、自己判断で放置せず、整形外科で原因を確認することが大切です。また、起きた直後の動き方の工夫や適度な運動、体重管理などを日頃から意識して、膝への負担軽減につなげましょう。 膝の痛みにおいて、手術以外の選択肢を持ちたいと考えている方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。治療の選択肢の一つである再生医療に関する情報を提供しています。 寝起きの膝の痛みに関するよくある質問 20代〜30代で朝起きたら膝が痛い原因は? 20代〜30代の膝の痛みは、スポーツによる関節や靭帯の損傷が原因であるケースが多くみられます。ただし、スポーツをしていない場合でも、半月板損傷や膝蓋大腿関節症などがみられることもあります。 また、関節リウマチはスポーツや外傷とは関係なく発症する病気で、30代でも発症がみられるため注意が必要です。症状が続く場合や、腫れ・熱感を伴う場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。 40〜50代で朝起きたら膝が痛い原因は? 40〜50代で、朝起きたら膝が痛い場合は、関節リウマチや変形性膝関節症などのおそれがあります。痛みの他にこわばりや違和感がある場合は医療機関の受診を検討してください。 横向きで寝ると膝が痛い原因は? 変形性膝関節症や半月板損傷がある場合、寝返りなどで膝がねじれたり圧迫されたりすることで痛みが現れることがあります。また、疾患がなくても、横向きの姿勢で膝が長時間圧迫されることで一時的な痛みが生じることもあります。 原因を自己判断せず、医療機関で適切な診断を受けてください。 寝ているときに膝に激痛が現れる原因は? 急に痛みが現れる病気としては、急性の関節炎を引き起こす痛風や偽痛風、化膿性膝関節炎などのおそれがあります。病状ごとに適切な治療が必要であるため、医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) 変形性関節症|WHO (文献2) 関節リウマチ ― リウマチ・アレルギー情報第6章|厚生労働省
2022.06.17 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 関節リウマチ
- 膝部、その他疾患
「歩くと膝の裏が痛い」「しゃがむとピキッと違和感がある」足の不快な症状にお悩みの方は多いのではないでしょうか。 膝の裏の痛みは、加齢や運動不足によるものから、半月板損傷や血栓などの病気が隠れているケースまで、さまざまな原因が考えられます。自己判断で放置してしまうと、悪化して日常生活に支障が出ることもあるため注意が必要です。 この記事では、膝の裏が痛いときに考えられる原因、受診目安、検査方法を解説します。ご自身の症状に当てはまるものがないか、確認しながら読み進めてみてください。 また、変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、膝の疾患に対する再生医療の情報を提供しております。入院・手術を変形性膝関節症や半月板損傷のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 膝の裏が痛いときに考えられる10の原因【一覧表】 膝の裏が痛いときに考えられる主な原因は、以下のとおりです。 原因 特徴 変形性膝関節症 歩きはじめに痛む 半月板損傷 曲げ伸ばし時のひっかかり感 ベーカー嚢腫 触れる腫れやしこりがある 膝裏の筋肉の損傷 膝裏が重だるい 靭帯損傷 膝の不安定感 エコノミークラス症候群 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ 関節リウマチ 左右対称に関節がこわばる 腰椎ヘルニア・坐骨神経痛 お尻から足先にかけての痛みやしびれ リンパの滞り 腫れや重だるさ、張り感など 反張膝 膝が後ろに反っている 膝の裏の痛みは関節のトラブルだけでなく、筋肉や靭帯、血管・神経の問題など、さまざまな疾患が背景にあります。どの疾患があてはまりそうか、一覧表を見ながら気になる症状を確認してみましょう。 変形性膝関節症|軟骨がすり減って起こる痛み 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に負担がかかり、痛みや腫れを引き起こす疾患です。 変形性膝関節症は、以下のような方に現れやすい傾向にあります。(文献1)(文献2) 50代以降 女性 体重が重い 過去に膝をケガしたことがある 膝へ負担のかかりやすい仕事や動作が多い また、以下の症状がある場合は、変形性膝関節症の可能性があります。 歩き始めるときに膝がこわばる 階段の上り下りがつらい 正座やしゃがむ動作で痛みが強くなる 変形性膝関節症は自然に元の状態へ戻ることは難しく、放置すると痛みが慢性化して日常生活に支障が出るおそれがある疾患です。症状が軽いうちに対応すれば、進行の抑制が期待できます。 当院で行った変形性膝関節症に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状とは?原因や治療方法もわかりやすく解説 | リペアセルクリニック東京院 半月板損傷|半月板に傷がついて起こる痛み 半月板は、膝関節の中で太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあり、ショックを吸収し、膝の安定性を保つクッションのような役割を果たす線維軟骨組織です。半月板に亀裂や断裂が生じると、膝裏や膝関節に痛みや不安定感などの症状が出やすくなります。 主な原因は野球やジョギングなどのスポーツで膝関節に強いねじれや衝撃が加わることや加齢、肥満などです。(文献3)(文献4) 半月板損傷の症状は、以下のとおりです。 膝の内側または裏側に痛みや違和感がある 膝を曲げ伸ばしするときに引っかかる感じがする 水がたまったような張り感・むくみがある 膝を完全に伸ばせない、または伸ばすと痛みが走る 半月板の損傷が治らないまま炎症が続くと、膝の軟骨にも負担がかかり、将来的に変形性膝関節症を招くおそれがあります。医師による検査や治療、リハビリを受けることで痛みの改善や再発防止が期待できます。 当院で行った半月板損傷に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。 【関連記事】 半月板損傷とは?原因・症状・治療法・やってはいけないこと | リペアセルクリニック東京院 ベーカー嚢腫|膝裏に水が溜まって腫れる ベーカー嚢腫は、膝関節内の炎症や損傷によって関節液が膝裏に溜まって腫れた状態を指します。変形性膝関節症や関節リウマチなど、膝関節に炎症や損傷がある場合やスポーツによって膝を使いすぎた際に起こりやすいことが知られています。 ベーカー嚢腫の主な症状は、以下のとおりです。 膝の裏にしこりや腫れがある 膝を曲げ伸ばしすると圧迫感や違和感がある 嚢腫が大きくなると、ふくらはぎにだるさや痛みが出ることもあるため注意が必要です。 進行すると、嚢腫が破裂して袋の中に溜まっていた滑液が周囲へしみ出し、周辺の組織に刺激を与えて炎症が広がることがあります。 ベーカー嚢腫は膝裏の腫れそのものであり、根本原因である膝関節の炎症や損傷を放置すると再発や症状悪化につながることがあります。そのため、膝関節の状態をしっかり評価し、必要に応じて治療を受けることが大切です。 以下の記事ではベーカー嚢腫について解説しているので参考にしてください。 【関連記事】 【膝裏の腫れ】ベーカー嚢腫の症状とは?治し方を解説 | リペアセルクリニック東京院 膝裏の筋肉の損傷|筋肉を痛めて起こる膝裏の痛み 膝裏の筋肉である膝窩筋(しっかきん)の損傷は、スポーツや日常動作で膝周囲の筋肉に過度の負荷がかかったときに起こります。 ジャンプやダッシュ、急な方向転換などの動作や筋肉の柔軟性が低下した際に損傷しやすい傾向にあります。 膝裏の筋肉の損傷した際の特徴的な症状は、以下のとおりです。 膝裏が重だるい 膝裏を押すと痛みがある 立ったり歩いたりすると痛む ふくらはぎの上部も痛む 軽度であれば安静やストレッチで改善する場合がありますが、痛みが長引く場合や動作に支障が出る際は医療機関での診察を受けましょう。 靭帯損傷|膝を支える靭帯が傷ついて起こる痛み 靭帯損傷の主な原因は、スポーツ中の急なターン・接触・転倒などで靭帯にかかる過度の負荷です。 以下の症状がある場合は、靭帯損傷が疑われます。 膝が不安定に感じる、ぐらつく感覚がある 損傷直後に「ブツッ」と音がしたことがある 触れると温かい 膝裏が腫れて張ったように感じる 靭帯損傷を放置すると膝の不安定性が慢性化し、変形性膝関節症を引き起こすおそれがあります。症状が出たら早めに受診しましょう。 当院で行った靭帯損傷に対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 【医師監修】靭帯損傷とは|症状・原因・全治までの期間を現役医師が解説 | リペアセルクリニック東京院 エコノミークラス症候群|血流が滞って起こる膝裏の張りや痛み エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座っていることで下肢の血流が滞り、静脈に血栓ができる状態です。多くの場合はふくらはぎの痛みや腫れとして現れますが、血栓の位置によっては膝の裏に痛みが出ることもあります。 以下のような症状があれば、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の可能性があります。自分の脚の状態をチェックしてみてください。 膝裏、ふくらはぎ、または脚全体に張りやだるさを感じる 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ 息切れや胸・背中の痛み これらの症状が見られる場合は放置すると血栓が肺に移動して肺塞栓症を引き起こし、命に関わることもあります。重篤な状態になる前に医療機関での診察を受けましょう。 関節リウマチ|関節に炎症が起きて生じる痛みや腫れ 関節リウマチは、免疫システムの異常により膝を含む複数の関節に炎症が起こる病気です。滑膜と呼ばれる関節の内側を覆う組織が主に攻撃されます。 発症年齢は40〜60代が中心で、女性に多く発症する傾向があります。(文献5) 関節リウマチの主な症状は、以下のとおりです。 膝の裏や関節周囲の腫れ、熱感、こわばりが見られる 朝起きた直後の関節のこわばりが30分以上続く 両膝など左右の関節に同時に症状が出る 炎症が長期間続くと関節破壊が進行し、変形や可動域の制限が起こる可能性があります。早期に治療を開始できれば症状の進行を抑え、生活の質を保つことが可能です。 当院で行った関節リウマチに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 関節リウマチとは?初期症状・原因・診断・治療・生活上の注意 | リペアセルクリニック東京院 腰椎ヘルニア・坐骨神経痛|神経が圧迫されて起こる痛み 腰椎(椎間板)ヘルニアや坐骨神経痛は、腰の骨(腰椎)で椎間板がつぶれたり飛び出したりして神経が圧迫されることで、腰・お尻・太ももの後ろ・膝裏・ふくらはぎ・足先にかけて痛みやしびれが現れる状態を指します。 主な原因は、加齢による椎間板の変性や体重過多、繰り返す腰への負荷や重労働などです。 以下の症状は、神経が圧迫されているサインかもしれません。 お尻から足先にかけての痛みやしびれがある 立ちっぱなしの姿勢が続くとつらく感じる 腰を反らしたときに、足にしびれや痛みが走る 前かがみになると痛みが悪化する 腰椎ヘルニアや坐骨神経痛を放置すると、下肢のしびれや痛みが慢性化して歩行、立ち上がり、階段昇降などに支障が出るおそれがあります。初期のうちに適切に対応すれば、重症化を防いで快適な生活を取り戻せる可能性が高くなります。 当院で行った腰椎椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いを解説|疼痛期間や治し方を紹介 | リペアセルクリニック東京院 リンパの滞り|リンパの流れが悪くなって起こる膝裏の腫れや重だるさ リンパ液は、毛細血管から漏れ出た余分な水分や老廃物を回収し、血流に戻す働きをしています。 リンパの循環が滞ると脚や膝裏などに水分が溜まりやすくなり、腫れや重だるさ、張り感などの症状が現れることがあります。 リンパの流れが悪くなりやすい主な条件は、以下のとおりです。 リンパ管・リンパ節の異常や機能低下 長時間立ちっぱなし・座りっぱなし 加齢 ビタミンやミネラル不足 むくみや腫れには血液の流れの問題や他の疾患が関わることもあるため、気になる場合は医療機関での診断を検討してください。 反張膝|膝が反りすぎて起こる膝裏の負担と痛み 反張膝(はんちょうひざ)は、立ったときや歩行時に膝関節がまっすぐな状態を超えて後ろに反る状態です。膝関節や周囲の筋肉、靭帯に長期的な負担がかかるため、膝裏の痛みや不安定感が生じやすくなります。 原因としては、バレエや新体操などの膝を伸ばす動きが多いスポーツや靭帯の損傷、生まれつきの関節の柔らかさなどが挙げられます。 反張膝の特徴は、以下のとおりです。 鏡の前で立ったときに、膝が後ろに反っているように見える 立った状態で膝を伸ばすと反り過ぎた感じがする 膝の鈍い痛み 膝が崩れるような感覚がある 反張膝は見た目だけの問題ではありません。放置すると、将来的に関節が変形する可能性があります。 膝の裏が痛いときの受診目安 膝の裏が痛いときの受診目安は、以下のとおりです。 安静にしていても強く痛む 膝裏の腫れが大きい 熱感や赤みがある 膝の曲げ伸ばしが難しい 数日経っても症状が続く とくに痛み・腫れ・熱感が強い場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 ふくらはぎの強い腫れ・片脚だけのむくみ・息苦しさを伴うなどの症状がある場合は、血栓症が疑われるため内科での評価が必要になることもあります。 当てはまるかどうか確認しながら、受診の判断に役立ててください。 膝裏の痛みの検査方法 膝裏の痛みに対する主な検査方法は、以下のとおりです。 検査 内容 主な病気 X線(レントゲン) 骨の形状、隙間、変形の有無を調べる 変形性膝関節症 MRI 軟骨のすり減り、骨の変形などを調べる 半月板損傷・靭帯損傷 超音波 膝裏の腫れの中身(液体・嚢腫など)、筋損傷、靭帯の損傷をリアルタイムで確認 ベーカー嚢腫 血液検査 炎症反応、リウマチ因子などを確認 関節リウマチ 膝裏の痛みは原因が幅広く、関節・靭帯・筋肉・神経・血管など、どの組織がトラブルを起こしているかで必要な検査が異なります。 膝裏の痛みは原因が重複して見た目だけでは判断できない場合があります。そのため、気になる症状が続くときは整形外科で検査を受けましょう。 膝の裏が痛いときの治療法 膝の裏が痛いときの治療法は、以下のとおりです。 保存療法 手術療法 再生医療 どの治療が適しているかは、原因の病気・損傷の範囲・年齢・生活スタイルによって異なります。それぞれの治療法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法は、手術を行わずに痛みや炎症を抑え、膝の機能改善を目指す治療法です。多くの膝裏の痛みに対して最初に選択され、症状の程度や生活スタイルに合わせて複数の方法を組み合わせて行います。 主な治療方法は以下のとおりです。 薬物療法:抗炎症薬や鎮痛薬、湿布などを用いて痛みや炎症を抑える 理学療法:理学療法士によるストレッチ、筋力トレーニング、バランス訓練などで膝の機能を高める 注射療法:ヒアルロン酸やステロイドを膝の関節内や周囲に注射し、痛みの緩和を図る 保存療法を適切に続けることで、日常生活での負担軽減や再発予防にもつながります。 手術療法 手術療法は、保存療法を続けても改善が乏しい場合や、安静にしても強い痛みが続く、歩行が難しいといった際に検討される治療法です。 膝裏の痛みに関係する主な手術は、以下のとおりです。 手術名 内容 主な病気 関節鏡視下術 小さな切開でカメラを挿入し、損傷した組織を修復・部分切除する 半月板損傷 高位脛骨骨切り術 骨の角度を調整して膝の負担を和らげる 変形性膝関節症(初期〜中等度) 人工膝関節置換術 傷んだ関節面を人工関節に置き換える 変形性膝関節症(重度) 手術には、血栓や感染症、出血、再手術のリスクがありますが、適切に選択することで膝の機能改善や痛みの軽減が期待できます。どの手術が最適かは膝の状態や生活スタイルによって異なるため、医師と十分に相談し、納得した上で判断しましょう。 再生医療 膝裏が痛むときの治療法として、再生医療も選択肢の一つです。再生医療には、幹細胞治療とPRP療法があります。 治療法 内容 幹細胞治療 他の細胞に変化する能力「分化能」を持つ幹細胞を患部に投与 PRP療法 血液に含まれる血小板を濃縮した液体を作製して患部に投与 どちらも手術・入院を必要としないのが特徴です。 再生医療は、以下のようなお悩みがある方に向いています。 膝の痛みや腫れがあり、炎症を抑えたい 手術を避けたい方 変形性膝関節症 半月板や軟部組織の損傷 膝裏の痛みが慢性的に続いている 以下で当院「リペアセルクリニック」の再生医療の症例をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症だけでなく膝の痛みが原因の疾患で手術に悩んでいる方は、当院へご相談ください。 患者様の状況を伺って一人ひとりにあわせた治療方針を提案いたします。 膝の裏が痛いときのセルフケア方法 膝の裏が痛いときのセルフケア方法は、以下のとおりです。 安静にする 温める ストレッチをする 生活環境を見直す マッサージをする テーピングやサポーターを使用する 症状や痛みの程度に合わせて、無理のない範囲で取り入れましょう。 痛みが強い・腫れや熱感がある・しびれや動かしにくさを伴う場合は、自己判断せず早めに整形外科や内科を受診してください。症状の原因を正確に把握して、適切な治療やケアにつなげましょう。 安静にする 膝の裏に痛みを感じたら、まずは無理に動かさず安静を保つことが重要です。 膝に負担をかけすぎると症状が悪化する可能性があるため、痛みが強い間は運動や長時間の立位・歩行を控えましょう。 安静にする際のポイントは以下のとおりです。 膝を高く保つ:腫れや血流の滞りを防ぐため、横になるときは膝下にクッションや枕を挟み、少し持ち上げる 痛みが強いときは動かさない:歩行や階段の昇降、膝に負荷がかかる動作は避ける 数日経っても改善しない場合は受診:安静にしても症状が続く場合は、早めに整形外科で原因を確認 安静を意識することで、膝の炎症や筋肉の過度な緊張を抑え、回復のサポートにつながります。 温める 膝裏の痛みの原因に冷えや血行不良が関わっている場合は、患部を適度に温めることが大切です。温めることで血流が改善し、酸素や栄養が行き渡りやすくなるほか、老廃物の排出も促進されます。 温める際のポイントは、以下のとおりです。 タイミング:腫れ・赤み・熱感がある場合は温めずに冷やす 方法:入浴、温熱パッドなど 時間の目安:38~40度のお湯に15分程度、温熱パッドは低〜中温で15〜20分程度 日常的に取り入れることで、膝裏の痛みの予防につながります。 ストレッチをする 膝の裏が痛いときは、膝周りのストレッチも有効です。適切なストレッチは、筋肉の柔軟性を高めて血流を促すだけでなく、痛みの軽減や膝関節の可動域維持にもつながります。 膝裏の痛みに役立つ、太ももの裏(ハムストリング)とふくらはぎを同時に伸ばせるストレッチは、以下のとおりです。 床やベッドに座り、片方の足を前に伸ばす 反対の足裏を、伸ばした足の太ももの内側に軽く当てる つま先は天井方向へ向ける 背筋を伸ばしたまま、上半身を前にゆっくり倒して10秒ほどキープ 左右を交互に行い、片側10回を目安に 太ももの裏からふくらはぎにかけてじんわりと伸びる感覚が得られます。余裕がある場合は、伸ばしている足先に手を伸ばしてみましょう。強く引っ張る必要はなく、心地よく伸びていると感じられる範囲で行うことが大切です。 怪我や疾患がある場合は、ストレッチを行う前に医師に相談してください。 生活環境を見直す 膝裏の負担を減らすためには、日常生活や職場、寝室の環境を整えることも大切です。 見直したいポイントは、以下のとおりです。 椅子の高さ:膝への無理軽減のため、座ったときに膝が90度程度に曲がる高さを目安に調整する デスクワークや長距離移動:1時間に1回、数分〜10分ほど体を休める時間を取る(文献6) 寝具の硬さや枕の高さ:自分の体格や姿勢に合った寝具を選ぶ 日常の環境を少し見直すだけでも膝裏の痛みの予防・改善につながるため、気づいたところから取り入れましょう。 マッサージをする マッサージは、膝裏の痛み緩和や血流の促進に役立ちます。 膝の後ろからふくらはぎにかけて、手のひらで円を描くようにゆっくりさすったり、ふくらはぎをやさしく揉んだりすると、筋肉のこわばりがほぐれ、膝裏への負担が軽くなりやすくなります。1回あたり3分程度を目安に、無理のない力加減で続けることが大切です。 膝に強い腫れや熱感がある場合は無理に行わず、症状が続くときには整形外科への相談を検討してください。 テーピングやサポーターを使用する テーピングやサポーターは、膝裏の痛みを和らげ、動作時の負担を減らすために役立ちます。 テーピングやサポーターを使用する際の注意点は、以下のとおりです。 テーピングには専門的な知識が必要になるため、最初は専門医に相談する 長時間の使用は筋力低下や血行不良につながることがある 圧迫しすぎると痛みやしびれの原因になるため、きつく巻きすぎない 使用中に痛み・しびれ・違和感が出た場合はすぐ中止する テーピングやサポーターはあくまで痛みを軽減する補助として用いるもので、根本的な治療はできません。不安がある場合や痛みが続く場合には、適切な使用方法も含めて、整形外科で相談しながら進めましょう。 膝の裏の痛みが続くときは迷わず専門医に相談しよう 膝裏の痛みは、変形性膝関節症・関節リウマチ・靭帯損傷など、原因によって必要な対応が大きく変わる症状です。長引いている・悪化していると感じたら、整形外科を受診して原因を明らかにしましょう。 当院リペアセルクリニックでは、膝関節や靭帯の損傷に対してアプローチできる再生医療をご案内しています。膝裏の痛みを軽くしたい方や治療方法の選択肢を広げたい方は、電話相談からでもお気軽にご相談いただけます。 膝の裏の痛みに関するよくある質問 歩きすぎが原因で膝裏が痛くなることはありますか? 長時間の歩行は膝に負担がかかるため、膝裏の痛みを引き起こす可能性があります。とくに、硬い地面を歩いたり、無理なペースで歩行したりすると痛みが起こりやすいです。 長時間歩くときには、適切な靴を履き、歩行姿勢に気をつけることがポイントです。歩行する前後でストレッチや軽いマッサージをすると、筋肉の緊張を和らげて膝への負担軽減につながります。 膝の裏が痛いのは冷えが原因でしょうか? 冷えが原因で膝裏が痛むことはありますが、必ずしもそれだけとは限りません。 冷えによって血流が低下すると膝まわりの筋肉がこわばり、痛みとして感じやすくなります。ただし、膝裏の痛みは変形性膝関節症や関節リウマチ、靭帯・半月板のトラブルなど、より明確な疾患が隠れている場合もあるため注意が必要です。 痛みが続く・腫れがある・動かすと強く痛むといった場合は、早めに医療機関で原因を確認しましょう。 膝の裏が痛い場合、何科にいけば良いですか? 膝の裏に痛みがある場合は、まず整形外科の受診がおすすめです。 整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像検査で原因を特定し、関節や靭帯、筋肉、神経など幅広く診てもらえます。スポーツによるケガや変形性膝関節症、半月板損傷など整形外科領域の疾患が多く、適切な治療やリハビリの提案を受けられます。 早期の受診で、症状の悪化や後遺症を防ぎましょう。 参考文献 (文献1) 変形性膝関節症診療ガイドライン2023の概説|日大医学会誌 (文献2) 変形性関節症|WHO (文献3) 半月板病変による初回入院のリスク要因 - 30年間の追跡期間を持つ集団ベースのコホート研究|BMC Musculoskeletal Disorders (文献4) 体格指数と半月板裂:観察研究のメタアナリシスとメンデルランダム化の証拠|PubMed (文献5) 関節リウマチ ― リウマチ・アレルギー情報第6章|厚生労働省 (文献6) 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン|厚生労働省
2022.06.07







